JP4413092B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような画像形成装置においては、画像品質を維持するため、画像形成動作の開始に先立ち、電位センサ,トナー濃度センサ,トナー付着量センサ,色調センサ,トナー飛散量検知センサなど、種々のプロセス制御状態検知センサの検知結果に応じてプロセス制御(プロセスコントロール)を行っている。
なお、上述のような各カラー画像形成装置ではいずれも、2次転写部を、2次転写ローラと、中間転写体である中間転写ベルトを張架する複数のローラのいずれか(2次転写対向ローラ)とによって構成しているものとする。
すなわち、2次転写の出力電流と出力電圧を画像形成装置本体側でアナログ信号として検出するため、外来ノイズに弱く、誤検知等により正確な検出を行えない場合があり、2次転写の抵抗変動差から起きる2次転写不良および異常放電を確実に防止することができなかった。また、2次転写の出力電流と出力電圧を検出するため、高圧電源部の回路構成が複雑化し、コスト高となる。さらに、2次転写の出力電流と出力電圧の検出をプロセスコントロール時に行うため、プロセスコントロール時間が増大する。
さらに、上記情報読込手段が、外部からの指示により、上記プロセスカートリッジ内の上記2次転写ローラ,上記2次転写対向ローラ,および上記第2の像担持体にそれぞれ取り付けられている各電子タグのICチップに記憶されている情報を読み込むようにすればよい。
あるいは、上記1次転写手段,上記2次転写手段,および上記第2の像担持体を設けたプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能に備え、上記情報読込手段が、上記プロセスカートリッジを取り外す際に開ける必要があるドアが閉じられたことを検知した場合に、上記2次転写ローラ,上記2次転写対向ローラ,および上記第2の像担持体にそれぞれ取り付けられている各電子タグのICチップに記憶されている情報を読み込むようにしてもよい。
図2は、この発明による画像形成装置の一実施例であるカラー複写機の内部構成例を示す構成図である。
このカラー複写機は、タンデム型間接転写方式の電子写真装置であり、複写機本体(装置本体)1の下部に用紙Pを積載する複数段(この例では4段)の給紙カセット22を備えた給紙バンク(給紙部)2を、上部に原稿を自動的にコンタクトガラス31(図2)上に給送する自動原稿給送部(以下「ADF」という)3を、中央部にプリンタ部(画像形成部)20をそれぞれ配置している。なお、給紙バンク2には、必要に応じて別の給紙部を増設することも可能である。
プリンタ部20の上方には原稿画像を読み取るスキャナ部23を、そのプリンタ部20の図2で左側には排紙トレイ(排紙収納部)24をそれぞれ設けており、その排紙トレイ24には画像形成された用紙Pが排紙収納される。
このプリンタ部20の上部には、そのプリンタ部20の各感光体ドラム26上のそれぞれ露光位置(帯電面)に、それぞれ各色の画像情報に対応したレーザ光を照射してそこに静電潜像を形成する露光部7を設けている。
そして、操作部上のスタートキーを押すと、カラー複写機は次のような動作を行う。
すなわち、まず、ADF3の原稿台に原稿がセットされている場合には、その原稿をコンタクトガラス31上へ自動給送した後、コンタクトガラス31上に直接原稿がセットされている場合には、直ちに、スキャナ部23を駆動し、第1走行体32aおよび第2走行体を図2で左右方向に往復移動させる。
そして、中間転写ベルト25の回動とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写ベルト25上に4色重ねの合成カラー画像を形成する。
このように、このカラー複写機は、中間転写ベルト25が1回動して1つの合成カラー画像を形成する作像プロセスを行う。
そして、その中間転写ベルト25上の4色重ねの合成カラー画像が用紙に一括転写された後は、その中間転写ベルト25上に残留する未転写トナーが中間転写クリーニング部(ベルトクリーニング部)55により除去回収される。
また、両面モードが設定されている場合には、定着部28と排紙ローラ41との間の搬送経路上に設けている分岐爪43により、用紙がプリンタ部20の下側に配設している両面部29に送り込まれ、それが反転されて再びレジストローラ33に搬送され、今度は裏面(第2面)に合成カラー画像が形成された後に排紙ローラ41により排紙トレイ24上に排出される。
その各給紙段の給紙部4は、用紙Pを積載する底板5と、その底板5に積載された用紙Pを同図で反時計回り方向に回転することにより給送するピックアップコロ6と、そのピックアップコロ6により給送された用紙Pが複数枚であったときにはそれを1枚に分離するフィードコロとリバースコロとからなる分離手段8とを備えている。
この給紙部4からの給送は、給紙トレイ22の底板5上に収納した未使用の用紙Pが、その底板5が上昇側に回動することにより最上位に位置する用紙がピックアップコロ6に当接する位置まで上昇し、その状態でピックアップコロ6が回転することにより給紙トレイ22から送り出される。
図3は、プリンタ部20の構成を詳細に示す構成図である。
プリンタ部20は、前述したように、各感光体ドラム26の回りにそれぞれ、帯電部62,現像部63,1次転写ローラ(1次転写部)65,および感光体クリーニング部64を設け、フルカラーの画像形成を行うために、各感光体ドラム26上にそれぞれ各色に対応する静電潜像を形成し、その各静電潜像にそれぞれ各色のトナーを付着してトナー画像を形成し、その各色のトナー画像を各1次転写部65によって中間転写ベルト25上に順次1次転写することにより、その中間転写ベルト25上に4色重ねの合成カラー画像を形成するタンデム方式の画像形成部である。
各現像部63はそれぞれ、一成分現像剤を使用してもよいが、図示例では、磁性キャリアと非磁性トナーとよりなる二成分現像剤を使用する。そして、その二成分現像剤を攪拌しながら搬送して現像スリーブに二成分現像剤を供給付着させる攪拌部と、その現像スリーブに付着した二成分現像剤のうちのトナーを感光体ドラム26に転移する現像部とによって構成し、その現像部より攪拌部を低い位置とする。
各感光体クリーニング部64はそれぞれ、対応する感光体ドラム26上に残留する未転写トナーを除去回収する。
この中間転写ベルト25の従動ローラ52と2次転写ローラ53との間に架け渡された部分の表面上には、中間転写クリーニング部55を設けている。
また、各1次転写ローラ65,2次転写ローラ53,および中間転写クリーニング部55にはそれぞれ、高圧電源部(高圧電源手段)57が接続されている。
中間転写体クリーニング部55は、中間転写ベルト25による画像転写後にその表面に残留する未転写トナーを除去回収する。
高圧電源部57は、各感光体ドラム26上に形成された単色画像を中間転写ベルト25上に1次転写する場合、マイナス(−)極性の単色画像(トナー画像)と反極性であるプラス(+)極性のバイアス電圧を各1次転写ローラ65に印加する。それによって、各感光体ドラム26上にそれぞれ画像形成された単色画像が中間転写ベルト25の内側から引き寄せられ、その中間転写ベルト25上に転写される。
そのプロセスカートリッジ50は、上述した各1次転写ローラ65と、2次転写ローラ53と、中間転写体クリーニング部55と、中間転写ベルト25と、高圧電源部57とを一体化したものである。
このプロセスカートリッジ50において、2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,中間転写ベルト25にはそれぞれICチップとアンテナとから構成されるICタグ(電子タグ)100を取り付けている。このICタグ100は、2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,中間転写ベルト25に対して脱着可能な構成とする。そのために、ICタグ100の取り付け面に、両面テープを貼り付けることとする。
また、2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54の表面にICタグ100を取り付けた場合、その表面は2次転写プロセス用のバイアス電圧が印加されるため、ICタグ100の脱着作業による2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54の損傷から転写不良等の画像品質に悪影響を及ぼすこととなる。
この実施例のカラー複写機では、プロセスカートリッジ50内の2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,中間転写ベルト25の各抵抗値の情報を複写機本体1側に転送し、その各抵抗値の情報を複写機本体1内に記憶して後述する演算が可能な構成としている。
ICチップ101は、不揮発性メモリを内蔵しており、そこに2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,中間転写ベルト25の各抵抗値の情報がそれぞれ記憶(格納)されている。
アンテナ102は、ICチップ101に記憶されている情報を非接触式にて読み出すためのものである。
ICタグのリーダ/ライタ200は、ICタグ100のICチップ101に記憶されている情報を非接触式でリード/ライトできるように、無線通信用のアンテナ201を搭載している。
複写機本体1はまた、本体制御部300を備えている。
この本体制御部300は、CPU301,ROM302,およびRAM303等によって構成されている。
ROM302は、CPU301が実行するためのプログラムやデータを格納している読み出し専用メモリである。
RAM303は、CPU301がデータ処理等を行う際に使用するワークエリアとして使用される読み書き可能なメモリである。
そして、その読み取った2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,中間転写ベルト25の各抵抗値の情報を順次RAM303に記憶した後、その各抵抗値の合計値である2次転写合成抵抗値を演算し、その演算した2次転写合成抵抗値に基づいて2次転写の出力電流の目標値を決定することができる。
図5は、複写機本体1側の本体制御部300および高圧電源部57の構成例を示すブロック図である。なお、破線で示す2次転写出力電圧検出部は実際には存在しない。これは、従来設けられていたものであり、この実施例を従来と比較して説明するために図示している。
2次転写出力は電流基準の定電流制御方式とし、高圧電源部57内の2次転写出力電流検出部352で2次転写出力電流を検出し、駆動制御部353にフィードバックしている。
駆動制御部353は、本体制御部300より受信したPWM信号が示すPWMデューティ値(PWM DUTY)を2次転写出力電流の目標値として、フィードバックされた2次転写出力電流検出値と比較して演算を行い、電流制御を行う。
なお、従来は、2次転写出力電圧検出部354で2次転写の出力電圧を検出して、本体制御部300に2次転写出力帰還電圧としてフィードバックするようにしている。
この図を見て分かるように、例えば、PWMデューティ値がP1〔%〕の時には2次転写出力電流値はI1〔μA〕、PWMデューティ値がP2〔%〕の時には2次転写出力電流値はI2〔μA〕、PWMデューティ値がP3〔%〕の時には2次転写出力電流値はI3〔μA〕、PWMデューティ値がP4〔%〕の時には2次転写出力電流値はI4〔μA〕といった関係になる。
この図を見て分かるように、例えば、2次転写出力電圧がKV1〔KV〕の時には2次転写出力帰還電圧はV1〔V〕、2次転写出力電圧がKV2〔KV〕の時には2次転写出力帰還電圧はV2〔V〕、2次転写出力電圧がKV3〔KV〕の時には2次転写出力帰還電圧はV3〔V〕、2次転写出力電圧がKV4〔KV〕の時には2次転写出力帰還電圧はV4〔V〕といった関係になる。
この図を見て分かるように、例えば、2次転写出力帰還電圧V〔V〕がV1<V<V2の範囲内の時には、PWMデューティ値はP3〔%〕,2次転写出力電流はI3〔μA〕、2次転写出力帰還電圧V〔V〕がV2<V<V3の範囲内の時にはPWMデューティ値はP2〔%〕,2次転写出力電流はI2〔μA〕、2次転写出力帰還電圧V〔V〕がV3<V<V4の範囲内の時にはPWMデューティ値はP1〔%〕,2次転写出力電流はI1〔μA〕といった関係になる。
この図を見て分かるように、例えば、2次転写合成抵抗値R〔MΩ〕がR1<R<R2の範囲内の時にはPWMデューティ値はP3〔%〕,2次転写出力電流はI3〔μA〕、2次転写合成抵抗値R〔MΩ〕がR2<R<R3の範囲内の時にはPWMデューティ値はP2〔%〕,2次転写出力電流はI2〔μA〕、2次転写合成抵抗値R〔MΩ〕がR3<R<R4の範囲内の時にはPWMデューティ値はP1〔%〕,2次転写出力電流はI1〔μA〕といった関係になる。
例えば、演算した2次転写合成抵抗値RがR<R1,R>R4の場合には、図9に示すように、2次転写出力電流の目標値(PWMデューティ値)を0〔%〕固定として2次転写出力を禁止し、2次転写合成抵抗値が仕様範囲外である旨、あるいは2次転写合成抵抗値が仕様範囲外のため2次転写出力を禁止した旨等を知らせるエラー情報を操作部上に表示する。
あるいは、プロセスカートリッジの交換時に図10の(b)に示した2次転写出力値決定処理のプロセスを自動的に開始するようにしてもよい。プロセスカートリッジの交換は、例えばプロセスカートリッジ50の取り付け時に変化する信号(例えばプロセスカートリッジ50の着脱を行うのに必要なドアが閉じ、それが図示しないセンサによって検知されると、その出力信号が変化する)によって認識すればよい。
また、高圧電源部57に、図5に破線で示した2次転写出力帰還電圧フィードバック用の2次転写出力電圧検出部354を備える必要がなくなるため、高圧電源部57の回路構成が簡素化し、高圧電源部57のコストダウンを実現できる。
さらにまた、複写機本体1内の本体制御部300のCPU301が、操作部(複写機本体1に接続可能なパーソナルコンピュータ等の外部装置でもよい)からの指示により、プロセスカートリッジ50内の2次転写ローラ53,2次転写対向ローラ54,および中間転写ベルト25にそれぞれ取り付けられている各ICタグ100内のICチップ101に記憶されている抵抗値の情報をICタグのリーダ/ライタ200によって読み込み、2次転写合成抵抗値の演算および2次転写出力電流の目標値の決定を行うことにより、プロセスコントロール時間が増大せずに済み、結果的にコピー動作(画像形成動作)に要する時間を短縮することができる。
また、この実施例では、プロセスカートリッジ50内の2次転写部を2次転写ローラ53と2次転写対向ローラ54とによって構成したため、その2次転写ローラ53と2次転写対向ローラ54にそれぞれ取り付けられている各ICタグ100内のICチップ101に記憶されている抵抗値の情報を読み込む必要があるが、2次転写部を1個の2次転写ローラ等の2次転写部材によって構成し、それに取り付けたICタグ内のICチップに記憶されている抵抗値の情報を読み込むようにしてもよい。
100:ICタグ 101:ICチップ 102,201:アンテナ 200:ICタグのリーダ/ライタ 300:本体制御部 301:CPU 302:ROM 303:RAM
Claims (5)
- 複数個の第1の像担持体上にそれぞれ形成された各単色トナーによる単色画像あるいは1個の第1の像担持体上に順次形成される各単色トナーによる単色画像を、1個の第2の像担持体上に順次転写して該各単色画像を重ね合わせた合成カラー画像を形成させる1次転写手段と、
該手段によって前記第2の像担持体上に形成された合成カラー画像を用紙上に一括転写する、2次転写ローラと2次転写対向ローラからなる2次転写手段と、
前記1次転写手段および前記2次転写手段に所定のバイアス電圧を印加する高圧電源手段とを備える画像形成装置であって、
前記2次転写ローラの抵抗値の情報を記憶したICチップと無線通信用のアンテナとから構成される、該2次転写ローラの端部の側面に取り付けられた第1の電子タグと、
前記2次転写対向ローラの抵抗値の情報を記憶したICチップと無線通信用のアンテナとから構成される、該2次転写対向ローラの端部の側面に取り付けられた第2の電子タグと、
前記第2の像担持体の抵抗値の情報を記憶したICチップと無線通信用のアンテナとから構成される、該第2の像担持体の内側に取り付けられた第3の電子タグと、
無線通信用のアンテナを搭載したリーダ/ライタと、
前記2次転写ローラ,前記2次転写対向ローラ,および前記第2の像担持体にそれぞれ取り付けられている各電子タグのICチップに記憶されている情報を前記リーダ/ライタによって読み込む情報読込手段と、
該手段によって読み込まれた情報に基づいて、前記2次転写ローラ,前記2次転写対向ローラ,および前記第2の像担持体の各抵抗値の合計値である2次転写合成抵抗値を演算する2次転写合成抵抗値演算手段と
を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記2次転写合成抵抗値演算手段によって演算された2次転写合成抵抗値に基づいて、前記2次転写ローラおよび前記2次転写対向ローラによる2次転写の出力電流の目標値を決定する目標値決定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記2次転写合成抵抗値演算手段によって演算された2次転写合成抵抗値が予め設定された仕様範囲外の場合に、エラー情報を表示するエラー情報表示手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記情報読込手段は、外部からの指示により、前記2次転写ローラ,前記2次転写対向ローラ,および前記第2の像担持体にそれぞれ取り付けられている各電子タグのICチップに記憶されている情報を読み込むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記1次転写手段,前記2次転写手段,および前記第2の像担持体を設けたプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能に備え、
前記情報読込手段は、前記プロセスカートリッジを取り外す際に開ける必要があるドアが閉じられたことを検知した場合に、前記2次転写ローラ,前記2次転写対向ローラ,および前記第2の像担持体にそれぞれ取り付けられている各電子タグのICチップに記憶されている情報を読み込むことを特徴とする画像形成装置。
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