JP4409809B2

JP4409809B2 - No-separator type thermosensitive recording label, label continuum and method for producing the same

Info

Publication number: JP4409809B2
Application number: JP2002160074A
Authority: JP
Inventors: 康秀橋本
Original assignee: Osaka Sealing Printing Co Ltd
Current assignee: Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date: 2002-05-31
Filing date: 2002-05-31
Publication date: 2010-02-03
Anticipated expiration: 2022-05-31
Also published as: JP2004001287A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離紙が不要なノーセパレータ型感熱記録ラベルおよびラベル連続体及びその製造方法に関し、特に、たとえば感熱発色層を感熱発色させて印刷（印字）するプリンタのサーマルヘッドにノーセパレータ型感熱記録ラベルの表面層を形成するものが付着することを防ぐことができる、ノーセパレータ型感熱記録ラベル、ラベル連続体及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
剥離紙のないノーセパレータ型感熱記録ラベルにおいては、ノーセパレータ型感熱記録ラベル表面に離形性を有する層を形成することによって、ノーセパレータ型感熱記録ラベルを巻回した状態で使用することが可能となり、ロール状ノーセパレータ型感熱記録ラベルを得ることが可能となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
感熱発色層への印字を一様に行うためには、剥離層の表面が平滑であることが要求されるが、剥離層の表面が平滑すぎる場合には、サーマルヘッドと剥離層界面との界面相互作用により、ノーセパレータ型感熱記録ラベルの表面層がサーマルヘッドに貼りつきやすくなるという現象が認められ、プリンタにて印字を行おうとすると、離型性を有する物質がサーマルヘッドに付着する現象が発生することがある。
離型性を有する物質として、シリコーン樹脂が存するが、シリコーン樹脂は、大別すると水系分散体たるエマルジョン系、有機溶剤等の溶媒に分散したソルベント系、および溶媒を用いないソルベントレス系がある。
このソルベント系シリコーン樹脂やソルベントレス系シリコーン樹脂を剥離剤マトリックスとして用いるときは、水系分散体からなる添加剤をそのまま用いることができず、乾燥等により水分を除去してから用いることになるが、添加剤を乾燥させると、よく分散していた添加剤が凝集してしまうので、これらをソルベント系やソルベントレス系のシリコーン樹脂に添加しても、その本来の効果を発揮しえないという問題がある。
また、ソルベント系シリコーン樹脂を用いると溶媒を揮散させる必要があり、シリコーン樹脂が静電気を帯び易い等のため、爆発の危険性を考慮する必要があり、また、トルエン等の有害な物質を揮散させなければならないという問題を生じることもある。
一方、ソルベントレス系シリコーン樹脂を用いた場合は、溶媒を揮散させる必要がないというメリットはあるが、溶媒を用いなくてよいように設計されているので、他の系のシリコーン樹脂に比べ分子が小さく、硬化結合が不十分になる恐れがある。
【０００４】
それ故に、この発明の主たる目的は、ノーセパレータ型感熱記録ラベルとサーマルヘッドとの貼りつきを無くし、サーマルプリンタにて印字を行っても、剥離層を形成する物質がサーマルヘッドに付着する現象を防ぎ、スティックを防止したノーセパレータ型感熱記録ラベル、および剥離紙がなくても裏面の接着剤層との剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行っても、剥離層を形成する物質がサーマルヘッドに付着する現象を防ぎ、スティックを防止したノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体、並びにその製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、剥離剤層の剥離剤マトリックスたるシリコーン樹脂に顔料、滑剤、粉体粒子等が添加されるが、このような添加剤がエマルジョン系等の水系分散体のよく分散された形で供給されるものが多いこと、ソルベント系やソルベントレス系シリコーン樹脂を剥離剤マトリックスとして用いる場合においては、エマルジョン系等の水分散系添加剤は使用できないこと、エマルジョン系シリコーン樹脂を剥離剤マトリックスとして用いると、水系分散体からなる添加剤を用いた場合にも、水系分散体を乾燥させる必要がなく、そのまま用いることができること等に鑑み、エマルジョン系シリコーン樹脂に着目し、鋭意研究の結果、本発明に到達したものである。
この発明の請求項１及び２に記載のノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体は、基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体において、スティックを防止するように、剥離層がエマルジョン型シリコーン樹脂からなる剥離剤マトリックスに水系分散体からなる添加剤が分散され、且つ、前記剥離剤マトリックスが硬化触媒の存在下で加熱硬化されたことを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体である。
ここで、エマルジョン型シリコーン樹脂には、縮合型シリコーン樹脂及び／又は付加型シリコーン樹脂を用いることができる。
この発明の請求項３及び４に記載のノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体の製造方法は、基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体の製造方法であって、水系分散体からなる添加剤が分散されたエマルジョン型シリコーン樹脂を含む塗布層を、硬化触媒の存在下で、加熱硬化させて、剥離層を形成することを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベル及びラベル連続体の製造方法である。
ここで、エマルジョン型シリコーン樹脂には、縮合型シリコーン樹脂及び／又は付加型シリコーン樹脂を用いることができる。
【０００６】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかになろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図１は、この発明の一実施の形態であるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の斜視図であり、図２は、この発明の一実施の形態であるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の断面図解図である。
このノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０は、複数のノーセパレータ型感熱記録ラベル１２が連続的に形成された長尺状のものであり、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の境界に形成されたミシン目１４においてそれぞれに切断して、各１枚の感熱記録ラベルとして用いられるものである。
このノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０は、長尺状の基材１６の裏面に、感圧型接着剤からなる感圧型接着剤層１８が形成され、表面側には剥離層２０が形成される。
さらに、前記剥離層２０の下層で前記基材１６の表面には、感熱発色層２２が形成され、通常、該感熱発色層２２の表面には感熱発色層２２を保護する保護層２４が形成されている。
さらに、通常、保護層２４の表面で剥離層２０の下層には、その一部に印刷層２６が形成され、剥離層２０により覆われている。
さらにまた、基材１６と感圧型接着剤層１８との間、及び／又は基材１６と感熱発色層２２との間に下塗層が形成されていてもよい。
【０００８】
そして、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０は、図１に示すように、それぞれを分離してノーセパレータ型感熱記録ラベル１２として使用する前は、前記剥離層２０側と前記感圧型接着剤層１８が接合して仮着するように、芯管２８上にロール状に巻き重ねられているが、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０を使用するときにおいては、剥離層２０の作用により巻き戻し、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２に分離し他の物に感圧型接着剤層１８面を接着するように利用することができる。
また、このノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０においては、ミシン目１４が形成されている。各ミシン目１４は、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０を構成する各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の境界に形成されており、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２を切り離して利用するときに、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の切り離しの容易化を図っている。
【０００９】
長尺状の基材１６は、たとえば、紙、合成紙、セロファン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルムまたはシート、あるいはアルミホイル等の、手あるいはカッタ等の機械器具で切断することができるような素材であることが望ましい。
基材１６の裏面に形成された感圧型接着剤層１８は、他物に対し接着するための粘着力を各ノーセパレータ型感熱記録ラベルに与えるためのものであり、たとえばアクリル共重合樹脂、ゴム系接着剤等の公知の粘着剤等が用いられる。
【００１０】
基材１６の表面に形成された感熱発色層２２は、たとえばロイコ染料、酸性物質および結着剤等の混合物を含む感熱発色組成物を塗布・乾燥することにより形成される。
この場合、ロイコ染料としては、たとえば、クリスタルバイオレットラクトン、３−インドリノ−３−Ｐ−ジメチルアミノフェニル−６−ジメチルアミノフタリド、３−ジエチルアミノ−７−クロロフルオラン、２−ジエチルアミノ−７−シクロヘキシルアミノフルオラン、３−ジエチルアミノ−５−メチル−７−ｔ−ブチルフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−アニリノフルオラン、３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−ｐ−ブチルアニリノフルオランなどがあげられる。
【００１１】
また、酸性物質としては、たとえば、２，２−ビス（４´−オキシフェニル）プロパン、４−フェニルフェノール、４−ヒドロキシアセトフェノン、２，２´−ジヒドロキシジフェニル、２，２´−メチレンビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、４，４´−イソプロピリデンジフェノール、４，４´−イソプロピリデンビス（２−クロルフェノール）、４，４´−イソプロピリデンビス（２−メチルフェノール）、４，４´−エチレンビス−（２−メチルフェノール）、４，４´−チオビス（６−ｔ−ブチル−３−メチルフェノール）等があげられる。
【００１２】
さらに、結着剤としては、たとえば、ポリビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、デンプン、ゼラチン、ポリスチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
この感熱発色層２２は、それをプリンタのサーマルヘッド等で加熱することにより、発色させることができる。
【００１３】
感熱発色層２２を保護するために保護層２４を形成する場合は、たとえば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等の樹脂を含み、感熱発色層２２の耐薬品性、耐可塑剤性等に優れたものとするように形成される。
【００１４】
印刷層２６を形成する場合は、一般的な印刷インキを用い、平板、凸版あるいはオフセット印刷その他の公知の印刷方法により印刷して形成される。特に、感熱発色層２２に対する影響、たとえばいわゆるカブリ現象等の悪影響を考え、紫外線硬化型インキ等を用いるとよい。
【００１５】
下塗層は、サーマルヘッドの熱を有効利用する、感熱発色層２２の地肌カブリや退色を防ぐ等のため形成される。
この下塗層は、たとえば、ＳＢＲ、ＮＢＲ等のラテックス、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂などの水性樹脂等の樹脂を含み、更に炭酸カルシウム、シリカなどの微粒子材料や弾性材料等を含むことができる。
【００１６】
剥離層２０は、エマルジョン型シリコーン樹脂を主成分とする剥離剤マトリックス２０ａに、通常は、添加剤が分散されたものを塗布し、硬化触媒の存在下で加熱硬化することにより形成される。
添加剤は、たとえば、エマルジョン系の水系分散体からなるものが好んで用いられる。
本発明の剥離層は、添加剤が剥離層マトリックスによく分散し、剥離剤マトリックスが強固に結合し、その結果サーマルヘッドで印字したとき、サーマルヘッドのスティックを防止し、品質のよい印字が得られる。
【００１７】
この発明の剥離剤マトリックス２０ａとして用いるシリコーン樹脂としてはエマルジョン系シリコーン樹脂が用いられる。
エマルジョン系シリコーン樹脂を用いると、水を揮散させなければならないが、添加剤が水系分散体でも、水系分散体を乾燥させず、そのまま用いることができ、添加剤がよく分散された状態でエマルジョン系シリコーン樹脂に混合され、エマルジョン系シリコーン樹脂との相乗効果により、添加剤の本来の効果をよく発現させることができ、サーマルヘッドとのヘッドマッチング特性に優れた剥離層を形成することができる。
エマルジョン系シリコーン樹脂としては、シラノール基を含むポリジメチルシロキサン等をベースポリマーとし、ポリメチルハイドロジェンシロキサン等を架橋剤とし含有するシリコーン樹脂を、有機スズ等の触媒の存在下で加熱し縮合反応により硬化させる縮合型シリコーン樹脂と、ビニル基を含むポリジメチルシロキサン等をベースポリマーとし、ポリメチルハイドロジェンシロキサン等を架橋剤とし含有するシリコーン樹脂を、白金等の触媒の存在下で付加反応により硬化させる付加型シリコーン樹脂等が用いられる。
【００１８】
ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の最外層を形成する剥離層２０の剥離剤マトリックス２０ａが、たとえば、反応して硬化するシリコーン樹脂であれば、触媒を添加することにより充分硬化するので、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０を巻回したとき、基材１６の裏面に形成された接着剤層１８と剥離層２０とが接合しても、剥離層２０は充分に剥離性を有し、巻き戻すことが可能となる。
触媒としては、熱硬化型シリコーン樹脂を硬化させるものであれば、特に制限はないが、たとえば、有機スズ、白金触媒等が用いられる。
また、剥離層２６の厚さとしては、一般的には１μｍ〜２μｍである。
【００１９】
剥離剤マトリックス２０ａたるエマルジョン型シリコーン樹脂には、種々の材料を含ませることができる。たとえば、剥離層２０に潤滑性を付与する等のために脂肪酸、金属石けん等の滑剤、剥離層２０を強化する等のためにコロイダルシリカ、アルミナ等の粉体粒子等が剥離層２０に加えられる。たとえば、次のような各種添加剤を用いることができる。
ＰｂＯ，Ｆｅ₃Ｏ₄，Ｍｎ₃Ｏ₄，ＧｅＯ₂，ＴｅＯ₂，ＣｕＯ，ＺｎＯ，ＢａＴｉＯ₃，ＳｒＴｉＯ₃，ＢａＺｒＯ₃，Ｂａ（Ｔｉ_1-xＺｒ_x）Ｏ₃，Ｓｒ（Ｔｉ_1-xＺｒ_x）Ｏ₃，（Ｂａ_1-xＳｒ_x）ＴｉＯ₃，ＭｎＦｅ₂Ｏ₄，ＣｏＦｅ₂Ｏ₄，ＮｉＦｅ₂Ｏ₄，ＺｎＦｅ₂Ｏ₄，（Ｍｎ_1-xＺｎ_x）Ｆｅ₂Ｏ₄，Ａｌ₂Ｏ₃，ＭｇＯ，Ｉｎ₂Ｏ₃，ＢｅＯ，Ｇｄ₂Ｏ₃，Ｅｕ₂Ｏ₃，Ｓｍ₂Ｏ₃，Ｎｄ₂Ｏ₃，Ｌａ₂Ｏ₃，Ｃｒ₂Ｏ₃，ＢａＳｎＯ₃，ＳｒＳｎＯ₃，ＣａＳｎＯ₃，ＭｇＳｎＯ₃，ＳｒＧｅＯ₃，ＳｒＴｅＯ₃，ＺｒＯ₂，ＴｉＯ₂，Ｎｂ₂Ｏ₅，Ｔａ₂Ｏ₅，ＣａＯ，Ｇａ₂Ｏ₃，ＳｉＯ₂，Ｙ₂Ｏ₃，Ｆｅ₂Ｏ₃，ＦｅＯＯＨ，ＡｌＯＯＨ，ＣａＣＯ₃，Ｂａ（ＳＯ₄）₂，Ａｌ（ＯＨ）₃，カオリン、モンモリロナイト、ヒドロキシアパタイト、紺青、群青、タルク、クレー、珪藻土、有機化ベントナイト、ポリテトラフルオロエチレン、ナトリウムテレフタレート、ポリウレア、カルシウムセッケン、リチウムセッケン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、黒鉛、窒化ホウ素、金、銀、コバルト、鉄、ニッケル、白金、パラジウム、ロジウム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、三硫化モリブデン、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸、パルミチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸、オレイン酸亜鉛、オレイン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム等。
【００２０】
剥離剤マトリックス２０ａとしてエマルジョン型シリコーン樹脂を用い、たとえば、エマルジョン系等のよく分散した水系分散体たる添加剤をシリコーン樹脂に加えると、エマルジョン型シリコーン樹脂に添加剤がよく分散したものが得られる。このための添加剤としては、たとえば、ステアリン酸亜鉛エマルジョン、コロイダルシリカ、アルミナコロイド分散液、ジルコニア単分散体、チタニア単分散体等の水系分散体が好んで用いられる。
水系分散体は、たとえば、ゾルゲル法、コロイド化学法、金属アルコキシド法、沈殿法、無機加水分解法、キレート法、マイクロエマルジョン法、乳化重合法、シード重合法等の手法を用いて製造される。
【００２１】
剥離層２０に混入される添加剤２０ｂの含有量としては、剥離剤マトリックス２０ａが１００重量部当たり、１０重量部以上７５重量部以下が好ましい。１０重量部以下においては、プリンタ印字品質の低下を招くおそれがあり、７５重量部以上ではノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０として巻回したとき、感圧型接着剤層１８からの剥離性に難点を生ずる場合があるからである。
【００２２】
以下、例において、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は本例に限定されるものではない。
【００２３】
【例１〜３】
基材１６として感熱発色層２２が形成されたリコー株式会社の１３０ＬＨＢサーマルペーパーを用い、感圧型接着剤１８としてアクリル酸エステル系粘着剤を用いた。
基材１６上の感熱発色層２２が形成された側の面にポリビニルアルコールからなる保護層形成塗液を、乾燥後の塗布量が１ｇ／ｍ^２となるように塗布し、保護層２４を形成した。
その後、保護層２４上に剥離層２０を次のように設けた。
（例１）剥離層２０は、熱硬化型シリコーン樹脂（信越化学のＸ−５２−１９５（エマルジョン系））１００重量部、硬化触媒（信越化学のＣＡＴ−ＰＭ−１０）６重量部、添加剤たるステアリン酸亜鉛（中京油脂のハイドリンＺ−７−３０（エマルジョンタイプ））１５重量部からなる剥離層形成塗液を、乾燥後の塗布量が１ｇ／ｍ^２となるように塗布し、その後、加熱硬化装置で加熱することにより、剥離剤マトリックス２０ａの硬化を行い、剥離層２０を形成した。
基材１６の剥離層２０が形成されている面とは反対側の面に、乾燥後の塗布量が２０ｇ／ｍ^２となるように感圧型接着剤であるアクリル酸エステル系粘着剤を塗布し、感圧型接着剤層１８を形成した。
（例２）剥離層２０は、熱硬化型シリコーン樹脂（信越化学のＫＳ７７４（ソルベント系））１００重量部、硬化触媒（信越化学のＣＡＴ−ＰＬ−３）２．５重量部、添加剤たるステアリン酸亜鉛（日本油脂のジンクステアレート（粉末タイプ））１５重量部からなる剥離層形成塗液を、乾燥後の塗布量が１ｇ／ｍ^２となるように塗布し、その後、加熱硬化装置で加熱することにより、剥離剤マトリックス２０ａの硬化を行い、剥離層２０を形成した。
基材１６の剥離層２０が形成されている面とは反対側の面に、乾燥後の塗布量が２０ｇ／ｍ^２となるように感圧型接着剤であるアクリル酸エステル系粘着剤を塗布し、感圧型接着剤層１８を形成した。
（例３）剥離層２０は、熱硬化型シリコーン樹脂（東レ・ダウコーニングのＢＹ２４−４６８Ｃ（ソルベントレス系））１００重量部、硬化触媒（東レ・ダウコーニングのＢＹ２４−４５３）１０重量部、添加剤たるステアリン酸亜鉛（中京油脂のハイドリンＺ−７−３０（エマルジョンタイプを乾燥して使用））１５重量部からなる剥離層形成塗液を、乾燥後の塗布量が１ｇ／ｍ^２となるように塗布し、その後、加熱硬化装置で加熱することにより、剥離剤マトリックス２０ａの硬化を行い、剥離層２０を形成した。
基材１６の剥離層２０が形成されている面とは反対側の面に、乾燥後の塗布量が２０ｇ／ｍ^２となるように感圧型接着剤であるアクリル酸エステル系粘着剤を塗布し、感圧型接着剤層１８を形成した。
なお、（例１）〜（例３）の硬化触媒の量については、最適と思われる量をそれぞれの系の量として採用した。
【００２４】
（例１）ないし（例３）について、試料をダイレクトサーマルプリンタＤＰ−３６０（寺岡精工製）で、印字速度８０ｍｍ／秒、デューティ４９％の条件で発色印字を行い、プリンタ印字品質及びスティキング性を調べたところ、表１に示す結果が得られた。
【００２５】
【表１】

【００２６】
試験項目の評価は、次のように行った。
▲１▼ プリンタ印字品質
評価としては、○、△、×の３段階評価を行った。
評価としての「○」は印字が良好に行われている状態を表している。
評価としての「△」は少し印字のかすれが見受けられる。
評価としての「×」は印字のかすれ、欠落が発生している。
【００２７】
▲２▼ スティキング性
評価としては、○、△、×の３段階評価を行った。
評価としての「○」はスティックが認められないことを示す。
評価としての「△」はスティックが少し認められることを示す。
評価としての「×」はスティックが著しいことを示す。
【００２８】
表１より明らかなように、エマルジョン系のシリコーン樹脂を用いた（例１）が、スティック発生防止に効果があり、印字品質の向上をもたらすことを示している。
【００２９】
なお、この発明は前記例示に限定されることなく、種々変更することが可能である。
たとえば、図３図示ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体１０に示すように、感圧型接着剤層１８が、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の裏面の全面に形成されるようにするのではなく、各ノーセパレータ型感熱記録ラベルの周縁に一定幅をおいて感圧型接着剤層１８が存在しない帯状空白部を設けるようにしてもよい。
また、さらに、感圧型接着剤層１８の接着力を弱める減感剤、たとえばチタンホワイト等のような粉体を含む減感剤を各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の周縁より一定の幅をおいて塗布し、各ノーセパレータ型感熱記録ラベル１２の周縁にわたって帯状の減感剤層が形成されるようにしてもよい。
【００３０】
【作用】
剥離層２０の剥離剤マトリックス２０ａとしてエマルジョン型のシリコーン樹脂を用いることにより、剥離剤マトリックス２０ａに添加剤がよく分散され、エマルジョン型シリコーン樹脂の結合が強固になるため、サーマルヘッドと剥離層２０の表面との接触が滑らかになり、サーマルヘッドの移動が滑らかに行われ、剥離層２０の対サーマルヘッドマッチング性が向上する。
このことが、スティックの発生防止に寄与しているものと考えられる。
【００３１】
【発明の効果】
この発明によれば、剥離紙がなくても剥離層が、それが接合する感圧型接着剤層に対し剥離性を有し、且つ、プリンタにて印字を行ってもサーマルヘッドに付着する現象が発生せず、ヘッドマッチング特性に優れたノーセパレータ型感熱記録ラベルおよびノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体、並びにその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施の形態であるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の斜視図である。
【図２】この発明の一実施の形態であるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の断面図解図ある。
【図３】図１図示例の別のラベルの一例を示す図解図である。
【符号の説明】
１０ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体
１２ノーセパレータ型感熱記録ラベル
１４ミシン目
１６基材
１８感圧型接着剤層
２０剥離層
２０ａ剥離剤マトリックス
２０ｂ添加剤
２２感熱発色層
２４保護層
２６印刷層
２８芯管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a no-separator thermosensitive recording label and a label continuum that do not require a release paper, and a method for producing the same, and in particular, for example, to a thermal head of a printer that prints (prints) a thermosensitive color-developing layer. The present invention relates to a no-separator thermosensitive recording label, a label continuum, and a method for producing the same, which can prevent the formation of the surface layer of the recording label.
[0002]
[Prior art]
For the no-separator type thermal recording label without release paper, it is possible to use the no-separator type thermal recording label in a wound state by forming a release layer on the surface of the no-separator type thermal recording label. Thus, it becomes possible to obtain a roll-shaped no-separator type thermal recording label.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In order to perform printing on the thermosensitive coloring layer uniformly, the surface of the release layer is required to be smooth, but if the surface of the release layer is too smooth, the interface between the thermal head and the release layer interface Due to the interaction, the phenomenon that the surface layer of the no-separator type thermal recording label becomes easy to stick to the thermal head is recognized, and when printing is performed with a printer, a releasable substance adheres to the thermal head. May occur.
Silicone resins exist as substances having releasability. Silicone resins can be broadly classified into emulsion systems that are aqueous dispersions, solvent systems that are dispersed in solvents such as organic solvents, and solventless systems that do not use solvents.
When this solvent-based silicone resin or solvent-less silicone resin is used as a release agent matrix, the additive consisting of an aqueous dispersion cannot be used as it is, but it will be used after removing moisture by drying, etc. When the additives are dried, the well dispersed additives aggregate, so there is a problem that even if these are added to solvent-based or solvent-less silicone resins, their original effects cannot be exhibited. is there.
In addition, when solvent-based silicone resin is used, it is necessary to volatilize the solvent, the silicone resin is easily charged with static electricity, etc., so it is necessary to consider the danger of explosion, and to volatilize harmful substances such as toluene. There may be a problem of having to.
On the other hand, when solventless silicone resin is used, there is a merit that it is not necessary to volatilize the solvent, but it is designed so that the solvent does not need to be used. Small and may cause insufficient cure bonding.
[0004]
Therefore, the main object of the present invention is to eliminate the sticking between the no-separator type thermal recording label and the thermal head, and to prevent the substance that forms the release layer from adhering to the thermal head even when printing is performed with a thermal printer. No-separator type thermal recording label that prevents and prevents sticking, and a substance that has a peelability from the adhesive layer on the back side even if there is no release paper, and forms a release layer even when printing with a printer The object is to provide a no-separator type thermal recording label continuum that prevents the phenomenon of sticking to the thermal head and prevents sticking, and a method for producing the same.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor adds pigments, lubricants, powder particles, etc. to the silicone resin that is the release agent matrix of the release agent layer, and such additives are well dispersed in an aqueous dispersion such as an emulsion. In the case of using many solvent-based or solvent-less silicone resins as the release agent matrix, it is impossible to use an aqueous dispersion additive such as an emulsion, and the emulsion silicone resin is used as the release agent matrix. In addition, even when an additive composed of an aqueous dispersion is used, it is not necessary to dry the aqueous dispersion and it can be used as it is. Has reached
According to the first and second aspects of the present invention, the no-separator type thermosensitive recording label and the label continuous body are formed by sequentially laminating a thermosensitive coloring layer and a release layer on one side of the substrate, and an adhesive layer on the other side of the substrate. In the no-separator type heat-sensitive recording label and label continuum provided with the above, an additive made of an aqueous dispersion is dispersed in a release agent matrix made of an emulsion type silicone resin so as to prevent sticking, and A no-separator thermosensitive recording label and a label continuum, wherein the release agent matrix is heat-cured in the presence of a curing catalyst.
Here, as the emulsion type silicone resin , a condensation type silicone resin and / or an addition type silicone resin can be used.
According to the third and fourth aspects of the present invention, the no-separator type thermosensitive recording label and the continuous label production method have a thermosensitive coloring layer and a release layer sequentially laminated on one side of the substrate, and the other side of the substrate. A method for producing a no-separator thermosensitive recording label and a label continuum provided with an adhesive layer, comprising an emulsion type silicone resin in which an additive comprising an aqueous dispersion is dispersed, and the presence of a curing catalyst A method for producing a no-separator thermosensitive recording label and a label continuum, characterized in that a release layer is formed by heating and curing.
Here, as the emulsion type silicone resin , a condensation type silicone resin and / or an addition type silicone resin can be used.
[0006]
The above object, other objects, features, and advantages of the present invention will become more apparent from the following detailed description of embodiments of the present invention with reference to the drawings.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a perspective view of a continuous body of a no-separator type thermal recording label according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a cross section of the continuous body of a no-separator type thermal recording label according to an embodiment of the present invention. FIG.
This no-separator type thermal recording label continuum 10 is a long one in which a plurality of no-separator type thermal recording labels 12 are continuously formed, and is formed at the boundary of each no-separator type thermal recording label 12. Each perforation 14 is cut into each and used as one thermal recording label.
In this no-separator type thermal recording label continuous body 10, a pressure-sensitive adhesive layer 18 made of a pressure-sensitive adhesive is formed on the back surface of a long substrate 16, and a release layer 20 is formed on the front surface side. .
Further, a thermosensitive coloring layer 22 is formed on the surface of the base material 16 below the release layer 20, and a protective layer 24 for protecting the thermosensitive coloring layer 22 is usually formed on the surface of the thermosensitive coloring layer 22. ing.
Further, usually, a printing layer 26 is formed on a part of the lower layer of the release layer 20 on the surface of the protective layer 24 and is covered with the release layer 20.
Furthermore, an undercoat layer may be formed between the base material 16 and the pressure-sensitive adhesive layer 18 and / or between the base material 16 and the thermosensitive coloring layer 22.
[0008]
And, as shown in FIG. 1, the no-separator type thermal recording label continuum 10 is separated from each other and used as the no-separator type thermal recording label 12 before the release layer 20 side and the pressure-sensitive adhesive layer. The core 18 is wound in a roll shape so that 18 is bonded and temporarily attached. When the no-separator thermal recording label continuous body 10 is used, it is rewound by the action of the release layer 20. The pressure-sensitive adhesive layer 18 can be used by being separated into each no-separator type heat-sensitive recording label 12 and bonded to another object.
Further, in this no-separator type thermal recording label continuous body 10, a perforation 14 is formed. Each perforation 14 is formed at the boundary of each no-separator type thermosensitive recording label 12 constituting the no-separator type thermosensitive recording label continuum 10, and when each no-separator type thermosensitive recording label 12 is separated and used, Each no-separator type thermal recording label 12 is easily separated.
[0009]
The long base 16 can be cut with a machine or instrument such as paper, synthetic paper, cellophane, polystyrene, polyethylene terephthalate, or a plastic film or sheet, or aluminum foil. The material is desirable.
The pressure-sensitive adhesive layer 18 formed on the back surface of the base material 16 is for giving each no-separator type thermal recording label an adhesive force for adhering to other materials. For example, acrylic copolymer resin, rubber A known pressure-sensitive adhesive such as a system adhesive is used.
[0010]
The thermosensitive coloring layer 22 formed on the surface of the substrate 16 is formed, for example, by applying and drying a thermosensitive coloring composition containing a mixture of a leuco dye, an acidic substance and a binder.
In this case, examples of the leuco dye include crystal violet lactone, 3-indolino-3-P-dimethylaminophenyl-6-dimethylaminophthalide, 3-diethylamino-7-chlorofluorane, 2-diethylamino-7-cyclohexyl. Aminofluorane, 3-diethylamino-5-methyl-7-t-butylfluorane, 3-diethylamino-6-methyl-7-anilinofluorane, 3-diethylamino-6-methyl-7-p-butylanilino For example, fluoran.
[0011]
Examples of acidic substances include 2,2-bis (4′-oxyphenyl) propane, 4-phenylphenol, 4-hydroxyacetophenone, 2,2′-dihydroxydiphenyl, 2,2′-methylenebis (4- Methyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-isopropylidenediphenol, 4,4′-isopropylidenebis (2-chlorophenol), 4,4′-isopropylidenebis (2-methylphenol), 4 4,4′-ethylenebis- (2-methylphenol), 4,4′-thiobis (6-tert-butyl-3-methylphenol), and the like.
[0012]
Furthermore, examples of the binder include polyvinyl alcohol, methoxycellulose, hydroxyethylcellulose, carboxymethylcellulose, polyacrylamide, polyacrylic acid, starch, gelatin, polystyrene, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, and the like.
The thermosensitive coloring layer 22 can be colored by heating it with a thermal head of a printer or the like.
[0013]
When the protective layer 24 is formed to protect the thermosensitive coloring layer 22, for example, it contains a resin such as polyvinyl alcohol or acrylic resin, and the thermosensitive coloring layer 22 has excellent chemical resistance, plasticizer resistance, etc. To be formed.
[0014]
When the printing layer 26 is formed, the printing layer 26 is formed by printing using a general printing ink by a known printing method such as flat plate, letterpress or offset printing. In particular, an ultraviolet curable ink or the like may be used in consideration of the influence on the thermosensitive coloring layer 22, for example, an adverse effect such as a so-called fog phenomenon.
[0015]
The undercoat layer is formed in order to effectively use the heat of the thermal head, to prevent background fogging or fading of the heat-sensitive color developing layer 22.
This undercoat layer includes, for example, a latex such as SBR or NBR, a resin such as an aqueous resin such as polyvinyl alcohol or an acrylic resin, and may further include a particulate material such as calcium carbonate or silica, an elastic material, or the like.
[0016]
The release layer 20 is usually formed by applying a dispersion of an additive to a release agent matrix 20a containing an emulsion type silicone resin as a main component, followed by heat curing in the presence of a curing catalyst.
For example, an additive composed of an emulsion-based aqueous dispersion is preferably used.
In the release layer of the present invention, the additive is well dispersed in the release layer matrix, and the release agent matrix is firmly bonded. As a result, when printing with a thermal head, sticking of the thermal head is prevented and high quality printing is obtained. It is done.
[0017]
An emulsion-based silicone resin is used as the silicone resin used as the release agent matrix 20a of the present invention.
When an emulsion-based silicone resin is used, water must be volatilized, but even if the additive is an aqueous dispersion, the aqueous dispersion can be used as it is without being dried, and the emulsion system is in a state where the additive is well dispersed. Due to the synergistic effect with the silicone resin mixed with the silicone resin, the original effect of the additive can be expressed well, and a release layer excellent in head matching characteristics with the thermal head can be formed.
As an emulsion-based silicone resin, a silicone resin containing a polydimethylsiloxane containing a silanol group as a base polymer and a polymethylhydrogensiloxane etc. as a crosslinking agent is heated in the presence of a catalyst such as organotin to perform a condensation reaction. A silicone resin containing a condensation type silicone resin to be cured and a polydimethylsiloxane containing vinyl group as a base polymer and a polymethylhydrogensiloxane as a crosslinking agent is cured by an addition reaction in the presence of a catalyst such as platinum. An addition type silicone resin or the like is used.
[0018]
If the release agent matrix 20a of the release layer 20 that forms the outermost layer of the no-separator type thermal recording label 12 is, for example, a silicone resin that reacts and cures, it can be sufficiently cured by adding a catalyst. When the thermal recording label continuous body 10 is wound, even if the adhesive layer 18 formed on the back surface of the substrate 16 and the release layer 20 are joined, the release layer 20 has sufficient peelability and is rewound. It becomes possible.
The catalyst is not particularly limited as long as it can cure a thermosetting silicone resin, and for example, an organic tin, a platinum catalyst, or the like is used.
In addition, the thickness of the release layer 26 is generally 1 μm to 2 μm.
[0019]
Various materials can be included in the emulsion type silicone resin as the release agent matrix 20a. For example, a lubricant such as fatty acid and metal soap is added to the release layer 20 to add lubricity, and powder particles such as colloidal silica and alumina are added to the release layer 20 to strengthen the release layer 20. . For example, the following various additives can be used.
_{_{PbO, Fe 3 O 4, Mn}} 3 O 4, GeO 2, TeO 2, CuO, ZnO, BaTiO 3, SrTiO 3, BaZrO 3, Ba (Ti 1-x Zr x) O 3, Sr (Ti 1-x Zr _x ) O ₃ , (Ba _1-x Sr _x ) TiO ₃ , MnFe ₂ O ₄ , CoFe ₂ O ₄ , NiFe ₂ O ₄ , ZnFe ₂ O ₄ , (Mn _1-x Zn _x ) Fe ₂ O ₄ , Al ₂ O ₃ , MgO, In ₂ O ₃ , BeO, Gd ₂ O ₃ , Eu ₂ O ₃ , Sm ₂ O ₃ , Nd ₂ O ₃ , La ₂ O ₃ , Cr ₂ O ₃ , BaSnO ₃ , SrSnO ₃ , CaSnO ₃ , MgSnO ₃ , SrGeO ₃ , SrTeO ₃ , ZrO ₂ , TiO ₂ , Nb ₂ O ₅ , Ta ₂ O ₅ , CaO, Ga ₂ O ₃ , SiO ₂ , Y ₂ O ₃ , Fe ₂ O ₃ , FeOOH, AlOOH _{_{, CaCO 3, Ba (SO 4}} ) 2, Al (OH) 3, kaolin, Monmori Knight, hydroxyapatite, bitumen, ultramarine, talc, clay, diatomaceous earth, organic bentonite, polytetrafluoroethylene, sodium terephthalate, polyurea, calcium soap, lithium soap, molybdenum disulfide, tungsten disulfide, graphite, boron nitride, gold, Silver, cobalt, iron, nickel, platinum, palladium, rhodium, polyethylene, polypropylene, nylon, polyimide, polycarbonate, polyacetal, molybdenum trisulfide, graphite fluoride, calcium fluoride, zinc stearate, cobalt stearate, stearic acid, palmitic Potassium acid, sodium palmitate, palmitic acid, zinc oleate, potassium oleate, sodium oleate and the like.
[0020]
When an emulsion type silicone resin is used as the release agent matrix 20a and, for example, an additive which is a well-dispersed aqueous dispersion such as an emulsion type is added to the silicone resin, a product in which the additive is well dispersed in the emulsion type silicone resin is obtained. As an additive for this purpose, for example, an aqueous dispersion such as zinc stearate emulsion, colloidal silica, alumina colloidal dispersion, zirconia monodispersion, titania monodispersion is preferably used.
The aqueous dispersion is produced, for example, using techniques such as a sol-gel method, a colloid chemistry method, a metal alkoxide method, a precipitation method, an inorganic hydrolysis method, a chelate method, a microemulsion method, an emulsion polymerization method, and a seed polymerization method.
[0021]
The content of the additive 20b mixed in the release layer 20 is preferably 10 parts by weight or more and 75 parts by weight or less per 100 parts by weight of the release agent matrix 20a. If it is 10 parts by weight or less, the printer printing quality may be deteriorated. If it is 75 parts by weight or more, it is difficult to peel off from the pressure-sensitive adhesive layer 18 when wound as the no-separator type thermal recording label continuous body 10. This is because it may cause
[0022]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0023]
[Examples 1-3]
A 130 LHB thermal paper manufactured by Ricoh Co., Ltd., on which the thermosensitive coloring layer 22 was formed, was used as the substrate 16, and an acrylate-based adhesive was used as the pressure sensitive adhesive 18.
A protective layer forming coating solution made of polyvinyl alcohol is applied to the surface of the substrate 16 on which the thermosensitive coloring layer 22 is formed, so that the coating amount after drying is 1 g / m ² , thereby forming the protective layer 24. did.
Thereafter, the release layer 20 was provided on the protective layer 24 as follows.
(Example 1) The release layer 20 is composed of 100 parts by weight of a thermosetting silicone resin (Shin-Etsu Chemical X-52-195 (emulsion system)), 6 parts by weight of a curing catalyst (Shin-Etsu Chemical CAT-PM-10), and additives. Apply a release layer-forming coating solution comprising 15 parts by weight of zinc stearate (Hydrin Z-7-30 (emulsion type) of Chukyo Yushi) so that the coating amount after drying is 1 g / m ² , The release agent matrix 20a was cured by heating with a heat curing apparatus, and the release layer 20 was formed.
An acrylic ester-based pressure-sensitive adhesive, which is a pressure-sensitive adhesive, is applied to the surface of the substrate 16 opposite to the surface on which the release layer 20 is formed so that the coating amount after drying is 20 g / m ^2. Then, a pressure-sensitive adhesive layer 18 was formed.
(Example 2) The release layer 20 is composed of 100 parts by weight of a thermosetting silicone resin (KS774 (solvent type) from Shin-Etsu Chemical), 2.5 parts by weight of a curing catalyst (CAT-PL-3 from Shin-Etsu Chemical), and stearin as an additive. A release layer-forming coating solution consisting of 15 parts by weight of zinc oxide (Japanese oil and fat zinc stearate (powder type)) is applied so that the coating amount after drying is 1 g / m ^2, and then heated with a heat curing device. As a result, the release agent matrix 20a was cured to form the release layer 20.
An acrylic ester-based pressure-sensitive adhesive, which is a pressure-sensitive adhesive, is applied to the surface of the substrate 16 opposite to the surface on which the release layer 20 is formed so that the coating amount after drying is 20 g / m ^2. Then, a pressure-sensitive adhesive layer 18 was formed.
(Example 3) The release layer 20 is 100 parts by weight of thermosetting silicone resin (Toray Dow Corning BY24-468C (solventless type)), 10 parts by weight of a curing catalyst (BY24-453 of Toray Dow Corning), added Zinc stearate (Hydrin Z-7-30 from Chukyo Yushi Co., Ltd. (dried emulsion type)), a release layer forming coating solution consisting of 15 parts by weight, so that the coating amount after drying is 1 g / m ² After that, the release agent matrix 20a was cured by heating with a heat curing device, and the release layer 20 was formed.
An acrylic ester-based pressure-sensitive adhesive, which is a pressure-sensitive adhesive, is applied to the surface of the substrate 16 opposite to the surface on which the release layer 20 is formed so that the coating amount after drying is 20 g / m ^2. Then, a pressure-sensitive adhesive layer 18 was formed.
In addition, about the quantity of the curing catalyst of (Example 1)-(Example 3), the quantity considered to be optimal was employ | adopted as the quantity of each system.
[0024]
For (Example 1) to (Example 3), the sample was printed with a direct thermal printer DP-360 (manufactured by Teraoka Seiko) under the conditions of a printing speed of 80 mm / second and a duty of 49%. The results shown in Table 1 were obtained.
[0025]
[Table 1]

[0026]
The test items were evaluated as follows.
{Circle around (1)} As the printer print quality evaluation, a three-step evaluation of ○, Δ, and × was performed.
“◯” as an evaluation represents a state where printing is performed satisfactorily.
“△” as an evaluation shows a slight blur of printing.
“X” as an evaluation is faint in printing and missing.
[0027]
{Circle around (2)} As the sticking property evaluation, a three-step evaluation of ○, Δ, and × was performed.
“◯” as an evaluation indicates that no stick is recognized.
“Δ” as an evaluation indicates that the stick is slightly recognized.
“X” as an evaluation indicates that the stick is remarkable.
[0028]
As is apparent from Table 1, it is shown that the use of an emulsion type silicone resin (Example 1) is effective in preventing sticking and improves the printing quality.
[0029]
In addition, this invention is not limited to the said illustration, A various change is possible.
For example, as shown in the no-separator type thermal recording label continuum 10 shown in FIG. 3, the pressure-sensitive adhesive layer 18 is not formed on the entire back surface of each no-separator type thermal recording label 12, A band-shaped blank portion having a certain width and no pressure-sensitive adhesive layer 18 may be provided at the periphery of each no-separator type thermal recording label.
Further, a desensitizing agent that weakens the adhesive force of the pressure-sensitive adhesive layer 18, for example, a desensitizing agent containing powder such as titanium white, has a certain width from the periphery of each no-separator thermosensitive recording label 12. The strip-shaped desensitizer layer may be formed over the periphery of each no-separator type thermal recording label 12.
[0030]
[Action]
By using an emulsion type silicone resin as the release agent matrix 20a of the release layer 20, the additive is well dispersed in the release agent matrix 20a and the bond of the emulsion type silicone resin becomes strong. The contact with the surface becomes smooth, the thermal head moves smoothly, and the matching property of the release layer 20 to the thermal head is improved.
This is considered to contribute to prevention of sticking.
[0031]
【The invention's effect】
According to this invention, even if there is no release paper, the release layer has a peelability with respect to the pressure-sensitive adhesive layer to which it is bonded, and the phenomenon that it adheres to the thermal head even if printing is performed with a printer. It is possible to provide a no-separator thermosensitive recording label and a no-separator thermosensitive recording label continuous body that do not occur and have excellent head matching characteristics, and a manufacturing method thereof.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a no-separator type thermal recording label continuous body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a continuous body of a no-separator type thermal recording label according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an illustrative view showing one example of another label of the example shown in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
10 No-separator type thermal recording label continuum 12 No-separator type thermal recording label 14 perforation 16 base material 18 pressure-sensitive adhesive layer 20 release layer 20a release agent matrix 20b additive 22 thermosensitive coloring layer 24 protective layer 26 printing layer 28 core tube

Claims

基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベルにおいて、スティックを防止するように、剥離層がエマルジョン型シリコーン樹脂からなる剥離剤マトリックスに水系分散体からなる添加剤が分散され、且つ、前記剥離剤マトリックスが硬化触媒の存在下で加熱硬化されたことを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベル。In a no-separator type thermosensitive recording label in which a thermosensitive coloring layer and a release layer are sequentially laminated on one side of a substrate and an adhesive layer is provided on the other side of the substrate, the release layer is provided to prevent sticking. A no-separator type thermal recording label , wherein an additive comprising an aqueous dispersion is dispersed in a release agent matrix comprising an emulsion type silicone resin, and the release agent matrix is heat-cured in the presence of a curing catalyst. .

基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体において、スティックを防止するように、剥離層がエマルジョン型シリコーン樹脂からなる剥離剤マトリックスに水系分散体からなる添加剤が分散され、且つ、前記剥離剤マトリックスが硬化触媒の存在下で加熱硬化されたことを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体。In order to prevent sticking in a non-separator type thermal recording label continuous body in which a thermosensitive coloring layer and a release layer are sequentially laminated on one side of the substrate and an adhesive layer is provided on the other side of the substrate. No-separator type heat-sensitive, characterized in that an additive comprising an aqueous dispersion is dispersed in a release agent matrix comprising an emulsion type silicone resin, and the release agent matrix is heat-cured in the presence of a curing catalyst. Recording label continuum.

基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベルの製造方法であって、水系分散体からなる添加剤が分散されたエマルジョン型シリコーン樹脂を含む塗布層を、硬化触媒の存在下で加熱硬化させて、剥離層を形成することを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベルの製造方法。A method for producing a no-separator type thermal recording label , in which a thermosensitive coloring layer and a release layer are sequentially laminated on one side of a substrate, and an adhesive layer is provided on the other side of the substrate, comprising an aqueous dispersion A method for producing a no-separator type thermal recording label , wherein a release layer is formed by heat-curing a coating layer containing an emulsion type silicone resin in which an additive is dispersed in the presence of a curing catalyst.

基材の片面に、感熱発色層、剥離層が順次積層され、基材の他の片面に接着剤層が設けられてなるノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の製造方法であって、水系分散体からなる添加剤が分散されたエマルジョン型シリコーン樹脂を含む塗布層を、硬化触媒の存在下で加熱硬化させて、剥離層を形成することを特徴とする、ノーセパレータ型感熱記録ラベル連続体の製造方法。A method for producing a continuous body of a no-separator type heat-sensitive recording label in which a thermosensitive coloring layer and a release layer are sequentially laminated on one side of a substrate, and an adhesive layer is provided on the other side of the substrate, the aqueous dispersion A non-separator type thermal recording label continuum, wherein a release layer is formed by heat-curing a coating layer containing an emulsion type silicone resin in which an additive comprising the above is dispersed in the presence of a curing catalyst Method.