JP4408316B2 - 養殖カゴ掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として帆立貝等の貝類の養殖に用いられる養殖カゴに、養殖中に付着するカキ、フジツボ、サンゴ質等を取り除く養殖カゴ掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、養殖に用いる前記のようなこの種のカゴは、通常三ヶ月間から一年以上という長期間にわたり海中に放置するため、網糸にプランクトンが付着し、やがてこのプランクトンは生育し種々の付着物が生じてしまう。この付着物は通水性を阻害し、養殖物たる帆立貝等のエサ、酸素等の所得に多大な害となるため、該付着物は養殖期間の一定期間ごとに、或いはカゴの再利用の際に取り除く必要がある。該付着物としてはカキ、フジツボ、サンゴ類といった硬質なものが主であって、かつ網糸を中心として網糸を取り囲むように生育しているため、該カゴから引き剥がすためには大きな押圧力を必要としていた。特開昭52−69792号にしめす技術では、該カゴを上下より圧力を加える押圧ローラによって押圧して付着物を押し潰し、上方より高圧水噴射ノズルより高圧水を噴射して該付着物を洗い流していた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
従来の技術では、養殖カゴに押圧力を加えて付着物を押し潰し、同時に洗浄するという主目的は果たせても、その他不備な点が多かった。貝の養殖に関わる作業であるため海沿いの場所で作業が行われ、塩水、潮風等による腐蝕の影響が甚大であった。高圧水として用いられる水も海水であり、掃除機本体は常に塩水に晒されているのである。したがって本発明においては、悪条件下での養殖カゴ掃除機の耐久性を向上させることを目的としているのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
複数の輪(10a)及び網糸(10b)により伸縮可能に構成し、収縮された場合に、輪(10a)の体積が変化しないため、複数の輪(10a)を重ね合わせだけの厚みが存在する養殖カゴ(10)の掃除機において、フレーム(1)の搬送方向に対して左右方向に、搬送面の下方に2本の回転ローラ(5・5)を並置し、該回転ローラ(5・5)の上面が構成する搬送面の上方に、平面視で重複するように、2本の押圧回転ローラ(11・11)を配設して押圧部を構成し、前記フレーム(1)の上面を構成する上板(1U)の中央位置に、搬送方向の前後方向に1本の遥動パイプ(15)を延設し、該遥動パイプ(15)の、前後方向の複数箇所に散水ノズル(14・14・・・)を配設し、該散水ノズル(14・14・・・)の一端が該遥動パイプ(15)と連通しており、該散水ノズル(14・14・・・)の他端を下方に向けて開口して高圧水を噴射し、該遥動パイプ(15)は、ノズル遥動モータ(16)とクランク機構を介して、養殖カゴ(10)の搬送方向に対して、左右方向に往復運動をすべく構成し、洗浄部とし、前記フレーム(1)を構成する側板(1R・1L)には、該押圧回転ローラ(11・11)を支持する部分において長孔(35a)を穿設し、該押圧回転ローラ(11・11)の支持軸(6・6)には、円盤状に構成された防水板(36)を固設し、該支持軸(6・6)と共に防水板(36)も回転させ、該押圧回転ローラ(11・11)に固着し、該長孔(35a)を通じて本体外部まで延出される支持軸(6・6)を受けるベアリング(32・34)と、該ベアリング(32・34)の上下方向に延設され、該側板(1R・1L)に固着するベアリングガイド(35・35)とを設け、該ベアリング(32・34)とベアリングガイド(35・35)との間にステンレス板(37・37)を配設し、該ステンレス板(37・37)は、前記ベアリング(32・34)の上下動のレールとし、前記2本の回転ローラ(5・5)の前記フレーム(1)への支持部においては、前記フレーム(1)の側板(1L)の中央下部にローラ取付側板(1T)を配設し、該ローラ取付側板(1T)には、前記2本の回転ローラ(5・5)の支持部を構成し、該ローラ取付側板(1T)はボルト(52)の締結により、該側板(1L)に脱着自在としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の養殖カゴ掃除機(以下掃除機)の実施例を説明する。
【0007】
図1は養殖カゴ掃除機の右側面図、図2はベアリングガイドを示す三面図、図3は防水板摺動の様子を示す側面図、図4は養殖カゴ掃除機本体の右側面図、図5は同じく左側面図、図6は養殖カゴ掃除機の平面図、図7は同じく後面一部断面図、図8はコンベアを示す平面図、図9は同じく側面図、図10は散水ノズル遥動機構を示す平面図。図11は同じく正面図、図12は搬送受板を示す平面図、図13は同じく側面図、図14は養殖カゴ伸張時を示す図、図15は養殖カゴ収縮時を示す図である。
【0008】
図1及び図4に示すように、1はフレームで、このフレーム1には前後方向に並置され、上端が搬送面と接触する回転ローラ5・5が配設されている。それぞれの回転ローラ5・5の上方には平面視で相互が重複するように、押圧回転ローラ11・11が配設されている。この平面視で重複する回転ローラ5及び押圧回転ローラ11の一対を押圧部とすると、本掃除機には前後方向へ二つの押圧部が並設されているのである。図7に示すように、回転ローラ5及び押圧回転ローラ11は左右両端に支持軸6・6をそれぞれ相対回転不能に固着し、該支持軸6はフレーム1左右の側板1R・1L外部まで延出している。回転ローラ5の支持軸6は側板1Rに固設しているベアリング30及び側板1Lに固設しているベアリング31によって回動可能に支持され、押圧回転ローラ11の支持軸6は右方ではベアリング32によって回動可能に支持され、左方ではベアリング34によって同様に支持されている。ベアリング32・34は上端でスプリング12の一端と固着しており、該スプリング12の他端は側板1R(1L)上に固設されているベアリング支持部33と固着している。このためベアリング32・34はフレーム1とは直接固定されていない。また側板1R・1Lには支持軸6が上下摺動可能な様に長孔1a・1a・・が穿設されている。したがって押圧回転ローラ11は上下動可能に構成されているのである。そして、該押圧回転ローラ11・11の各々はスプリング12によって回転ローラ5に向かって押圧されるよう付勢されている。また、該押圧回転ローラ11の回転ローラ5への付勢は、押圧回転ローラ11の自重による寄与も大きい。なお、該スプリング12は押圧力調整ネジによりその押圧力を調整可能となし、養殖カゴ10の進行方向に沿ってその押圧力が強くされるように構成されている。ここで養殖カゴ10の進行の向きを前方から後方への向きとしている。養殖カゴは図14、図15に示すように伸縮可能に構成されている。
【0009】
図6に示すように、フレーム1上面右後方には、前記押圧部駆動装置としてのローラ駆動モータ2が配設され、該ローラ駆動モータ2右方に延出している出力軸には駆動スプロケット50が固着している。また回転ローラ5・押圧回転ローラ11の支持軸6右端には、スプロケット8・8・・が固着している。そして駆動スプロケット50、スプロケット8・8・・及び、側板1R上の中部上方、後部下方に配設されているテンションスプロケット51・51はチェーン7を巻回している。該テンションスプロケット51による外周方向への付勢によって、押圧回転ローラ11のスプロケット8・8の上下動によるチェーン7の弛みを防止している。
【0010】
養殖カゴ10を矢印Aに示すような向きに沿って本掃除機本体に挿入される。掃除すべき該養殖カゴ10を載置しておくため、本体前部には導入受板21が配設されている。また本体後部には本掃除機によって掃除された養殖カゴ10を載置しておくため、取出受板22が配設されている。導入受板21、取出受板22はそれぞれ一端に回動可能に設けられている支持脚23によって地面(床面)に対し水平に固定できるように構成されている。また導入受板21、取出受板22は、他端において掃除機本体と回動可能に接続され、非作業時には折り畳み収納を可能にしている。
【0011】
導入受板21より掃除機本体へ挿入された養殖カゴ10は、まずコンベヤ42上に載置されて、後方へ向け搬送される。コンベヤ42は回転ローラ5・5の前方に配設され、該コンベヤ42の上端は搬送面と接触している。図8、図9に示すように、左右方向に延出しているシャフト48・49が前後方向に配設され、それぞれスプロケット43・43を二つずつ相対回転不能に固着している。また前後方向に配設され、正面視で重複する位置あるスプロケット43・43の組はチェーン44を巻回しており、もう一組のスプロケット43・43も同様の構成である。そしてチェーン44・44間にはプレート47・47・・が配設されており、チェーン44を構成するリングプレート44aが該プレート47の一端と固着することでプレート47を固定している。また、シャフト49はスプロケット43の左方にスプロケット45を固着している。一方、前方に配設されている方の回転ローラ5は前記ベアリング30と前記スプロケット8との間にスプロケット9を配設しており、該回転ローラ5及び該スプロケット8と同じく、支持軸6に固着している。そしてスプロケット45及びスプロケット9はチェーン46を巻回している。したがってローラ駆動モータ2の駆動力がチェーン7、該スプロケット8、スプロケット45、チェーン46を介して伝達され、コンベヤ42を駆動させる。そしてプレート47・47・・がチェーン44・44と共に回転することで、該プレート47・47・・上に載置される養殖カゴ10が後方へ搬送されるのである。また、コンベヤ42上方には搬送抑板28が配設され、搬送中の養殖カゴ10を収縮状態に維持している。
【0012】
コンベヤ42を通過した養殖カゴ10は、押圧回転ローラ11及び回転ローラ5によって引き込まれ、上下からの圧力によって養殖カゴ10の付着物は押し潰されることになる。図14、図15に示すように、養殖カゴ10は輪10a及び網糸10bから構成され、収縮された場合でも輪10aの体積に変化はないため、輪10a・10a・・の重ね合わせだけの厚みが存在する。押圧回転ローラ11及び回転ローラ5によって、前述のような厚みを有する養殖カゴ10の輪10a・10a・・の厚みより喰い込んで付着物の押し潰しを確実に行う必要がある。図7に示すように、押圧回転ローラ11及び回転ローラ5は外周を合成ゴム等の弾性体13によって被覆されている。
【0013】
フレーム1上面を構成する上板1U中央には、前後方向に遥動パイプ15が延設されており、前後方向三箇所にわたって散水ノズル14が配設され、該散水ノズル14の一端が該遥動パイプ15と固着している。該散水ノズル14の他端はコンベヤ42、回転ローラ5・5・・等の上方に位置しており、ノズル口が下方に向けて開口して高圧水を噴射する構造となっている。高圧水は、本掃除機と別個所に設けられている高圧水ポンプより本掃除機と接続するパイプを通じて該遥動パイプ15へ、そして該遥動パイプ15より該散水ノズル14に供給される。
【0014】
遥動パイプ15は後述するように可逆回動運動を行うように構成され、散水ノズル14のノズル口は左右方向への往復運動を行う。フレーム1の上板1Uには散水ノズル14の配設位置及び移動位置に対応するように、長孔1b・1b・・が穿設されている。通常養殖カゴ10は直径が1m前後あるため、散水ノズル14は養殖カゴ10の進行方向と直角方向に複数個並置する必要があるが、水洗には高圧散水が必要で高圧水の流量を増やすことなく、一度に多量の高圧水を得るのは経済的に不利であるため、該散水ノズル14の往復運動によって流量の不足を補うことにしている。
【0015】
ノズル遥動モータ16は右前方でフレーム1の上板1U上に載置され、図10、図11に示すように、後方に向けて駆動軸を延出し、該駆動軸は円板17と固着している。また遥動パイプ15はリンクアーム18と相対回転不能に固着しており、該円板17と該リンクアーム18はリンクシャフト19によって接続されている。リンクシャフト19は一端で円板上の一点に相対回転可能に軸支されており、他端はリンクアーム19の一端に同じく相対回転可能に軸支されている。つまりノズル遥動モータ16から遥動パイプ15への駆動力伝達機構はクランク機構を構成しているのである。
【0016】
したがって、前述のように三箇所配設されている散水ノズル14・14・・によって、コンベヤ42に載置され、あるいは回転ローラ5及び押圧回転ローラ11間を挟持搬送されている養殖カゴ10は、付着物を押し潰され、押し潰されて養殖カゴ10の編糸から外れた付着物は高圧水によって排除されながら、進行していくのである。本掃除機は上記構造により押圧と散水を繰り返すため、一度押し潰された付着物はその都度取り除かれ、順次養殖カゴ全体の厚さを減じながら進行し、押し潰された付着物が堆積することなく押し潰しが確実に行われ、付着物の取り除きが効率的に行えるものである。なお、押圧回転ローラ11・11は順次強い力で押し潰すようになっているため、前段の押圧回転ローラ11で除去できなかった付着物が後段で押し潰されて付着物の取り除きが確実であるばかりか、始めから一度に強い力で押圧せず二段に分配することにより網糸10bの切断及び輪10aの変形を防止するものである。
【0017】
また図5、図6に示すように、作業スイッチ20が側板1L上の後上方端に配設されており、ローラ駆動減速桟2aがローラ駆動モータ2上に後方へ向けて配設されている。本掃除機の操作部は作業スイッチ20及びローラ駆動減速桟2aによって構成される。作業スイッチ20は押圧部、洗浄部を含めた本掃除機の作業開始、停止等を入力するスイッチであり、ローラ駆動減速桟2aはローラ駆動モータの回転速度を変更してコンベヤ42や押圧部の作業速度を変化させるものである。作業時には、作業者が本体前方に位置して養殖カゴ10の本掃除機への挿入を行い、補助作業者が本体後方に位置して掃除された養殖カゴ10を受け取るのである。そして作業によって取出受板上に排出されてくる養殖カゴ10を認め、付着物の除去、洗浄が適切に行われているかどうかを確認するのは、補助作業者である。したがって、作業の状況に応じて補助作業者が適宜作業速度等の調節を行えるように、作業スイッチ20及びローラ駆動減速桟2aが本体後部に配設されているのである。
【0018】
これより養殖カゴ掃除機における本発明の機構について説明する。まずローラ取付側板着脱構造について説明する。図5に示すように、側板1L中央下部にはローラ取付側板1Tが配設されており、ボルト52・52・・の締結によって該側板1Lに固定されている。該ローラ取付側板1Tを側板1Lから外すことで、作業者は掃除機本体内部を視認し、掃除機内部のメンテナンスを行うことができる。このとき作業者は回転ローラ5や搬送受板24と容易に接触することができるのである。搬送受板24は図12、図13に示すように網状に構成され、養殖カゴ10が搬送路から脱落するのを防止し、分離された付着物を落下させている。
【0019】
次いで、ベアリングガイド部のステンレス板について説明する。図1、図4、図5、図7に示すように、前記ベアリング32・34の前後及び下方を囲むベアリングガイド35が配設されている。ベアリング32・34は、押圧回転ローラ11に働く重力、スプリング12による付勢力、養殖カゴ10による抵抗力によって上下動を行う。このためベアリングガイド35を側板1R・1Lに配設し、該ベアリングガイド35に沿ってベアリング32・34を上下動させることで、該ベアリング32・34が側面へ振れ出るのを防止している。ベアリングガイド35は、図2に示すように、長孔35aが穿設されて前記支持軸6が上下摺動可能に構成している。側板1R・1Lに穿設されている長孔1aと側面視で重複するのである。なお、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図、図2(c)は正面図である。また、ベアリングガイド35は該ベアリングガイド35内部の前後に、ステンレス板37・37を配設している。該ステンレス板37はネジ38によって締結されて該ベアリングガイド35と固着している。またステンレス板37は、該ベアリング32・34上下動のレールとして機能する。ベアリング32・34は、ステンレス板37・37が前後方向に配設されているためベアリングガイド35の内壁と直接触れることなく、上下摺動を行う。このため、摩擦による負担がベアリングガイド35に及ぶことがないのである。
【0020】
押圧回転ローラ11側面に配設される防水板について説明する。図3、図7に示すように、押圧回転ローラ11と側板1R(1L)との間には防水板36が配設されており、該防水板36は押圧回転ローラ11と固着している支持軸6に同じく固着している。防水板36は円盤状に構成され、該支持軸6と固着している。したがって押圧回転ローラ11の回転と共に防水板36も回転するのである。前述するように側板1L・1Rには長孔1a・1a・・が穿設されている。そして同じく前述するように、前記散水ノズル14からは高圧水が噴射されているため、掃除機内部の被覆が外れている該長孔1a・1a・・を通じて、水が外部へ噴出す可能性があるのである。しかも本掃除機の作業場所が海沿いの地域であり、前記高圧水ポンプから供給される水が海水であるため、一層金属部材の腐蝕効果が高いのである。防水板36が押圧回転ローラと共に上下動するので、押圧回転ローラの上下位置によらず、掃除機内部から長孔1aを通じての外部への水の噴出を防止している。つまり防水板36の配設によって、ベアリング32及びその周辺部の金属部材の防錆効果を得ているのである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
複数の輪(10a)及び網糸(10b)により伸縮可能に構成し、収縮された場合に、輪(10a)の体積が変化しないため、複数の輪(10a)を重ね合わせだけの厚みが存在する養殖カゴ(10)の掃除機において、フレーム(1)の搬送方向に対して左右方向に、搬送面の下方に2本の回転ローラ(5・5)を並置し、該回転ローラ(5・5)の上面が構成する搬送面の上方に、平面視で重複するように、2本の押圧回転ローラ(11・11)を配設して押圧部を構成し、前記フレーム(1)の上面を構成する上板(1U)の中央位置に、搬送方向の前後方向に1本の遥動パイプ(15)を延設し、該遥動パイプ(15)の、前後方向の複数箇所に散水ノズル(14・14・・・)を配設し、該散水ノズル(14・14・・・)の一端が該遥動パイプ(15)と連通しており、該散水ノズル(14・14・・・)の他端を下方に向けて開口して高圧水を噴射し、該遥動パイプ(15)は、ノズル遥動モータ(16)とクランク機構を介して、養殖カゴ(10)の搬送方向に対して、左右方向に往復運動をすべく構成し、洗浄部とし、前記フレーム(1)を構成する側板(1R・1L)には、該押圧回転ローラ(11・11)を支持する部分において長孔(35a)を穿設し、該押圧回転ローラ(11・11)の支持軸(6・6)には、円盤状に構成された防水板(36)を固設し、該支持軸(6・6)と共に防水板(36)も回転させ、該押圧回転ローラ(11・11)に固着し、該長孔(35a)を通じて本体外部まで延出される支持軸(6・6)を受けるベアリング(32・34)と、該ベアリング(32・34)の上下方向に延設され、該側板(1R・1L)に固着するベアリングガイド(35・35)とを設け、該ベアリング(32・34)とベアリングガイド(35・35)との間にステンレス板(37・37)を配設し、該ステンレス板(37・37)は、前記ベアリング(32・34)の上下動のレールとし、前記2本の回転ローラ(5・5)の前記フレーム(1)への支持部においては、前記フレーム(1)の側板(1L)の中央下部にローラ取付側板(1T)を配設し、該ローラ取付側板(1T)には、前記2本の回転ローラ(5・5)の支持部を構成し、該ローラ取付側板(1T)はボルト(52)の締結により、該側板(1L)に脱着自在としたので、通常養殖カゴ10は直径が1m前後あるため、散水ノズル14は養殖カゴ10の進行方向と直角方向に複数個並置する必要があるが、水洗には高圧散水が必要で高圧水の流量を増やすことなく、一度に多量の高圧水を得るのは経済的に不利であるため、該散水ノズル14の往復運動によって流量の不足を補うことが可能となったのである。
また、前記フレーム(1)に支持する押圧回転ローラ(11・11)と側板(1R・1L)との支持部においては、該側板(1R・1L)に長孔(35a)を穿設し、該押圧回転ローラ(11・11)の支持軸(6・6)には、円盤状に構成された防水板(36)を固設し、該支持軸(6・6)と共に防水板(36)も回転させたので、押圧回転ローラが上下動しても防水板によって養殖カゴ掃除機の内部より外部へ噴射された水が漏出することがなく、養殖カゴ掃除機の外装部材を錆びさせることがない。
【0022】
該押圧回転ローラ(11・11)に固着し、該長孔(35a)を通じて本体外部まで延出される支持軸(6・6)を受けるベアリング(32・34)と、該ベアリング(32・34)の上下方向に延設され、該側板(1R・1L)に固着するベアリングガイド(35・35)とを設け、該ベアリング(32・34)とベアリングガイド(35・35)との間にステンレス板(37・37)を配設し、該ステンレス板(37・37)は、前記ベアリング(32・34)の上下動のレールとしたので、押圧回転ローラと共に上下動するベアリングとベアリングガイドが接触し、ベアリングガイドが磨耗してしまうことがない。したがって、養殖カゴ掃除機の耐久性の向上に寄与するのである。
【0023】
前記フレーム(1)に対する回転ローラ(5・5)の支持部においては、前記フレーム(1)の側板(1L)中央下部にローラ取付側板(1T)を配設し、該ローラ取付側板(1T)には、前記2つの回転ローラ(5・5)の支持部を構成し、該ローラ取付側板(1T)はボルト(52)の締結により、該側板(1L)に脱着自在としたので、作業者は掃除機内部のメンテナンスを容易に行うことができる。このため、養殖カゴ掃除機の耐久性を向上させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 養殖カゴ掃除機の右側面図。
【図2】 ベアリングガイドを示す三面図。
【図3】 防水板摺動の様子を示す側面図。
【図4】 養殖カゴ掃除機本体の右側面図。
【図5】 同じく左側面図。
【図6】 養殖カゴ掃除機の平面図。
【図7】 同じく後面一部断面図。
【図8】 コンベアを示す平面図。
【図9】 同じく側面図。
【図10】 散水ノズル遥動機構を示す平面図。
【図11】 同じく正面図。
【図12】 搬送受板を示す平面図。
【図13】 同じく側面図。
【図14】 養殖カゴ伸張時を示す図。
【図15】 養殖カゴ収縮時を示す図。
【符号の説明】
1 フレーム
1a 長孔
1L 側板
1T ローラ取付側板
6 支持軸
2 ローラ駆動モータ
5 回転ローラ
10 養殖カゴ
11 押圧回転ローラ
14 散水ノズル
35ベアリングガイド
35a 長孔
36 防水板
37 ステンレス板
52 ボルト
Claims (1)
- 複数の輪(10a)及び網糸(10b)により伸縮可能に構成し、収縮された場合に、輪(10a)の体積が変化しないため、複数の輪(10a)を重ね合わせだけの厚みが存在する養殖カゴ(10)の掃除機において、フレーム(1)の搬送方向に対して左右方向に、搬送面の下方に2本の回転ローラ(5・5)を並置し、該回転ローラ(5・5)の上面が構成する搬送面の上方に、平面視で重複するように、2本の押圧回転ローラ(11・11)を配設して押圧部を構成し、前記フレーム(1)の上面を構成する上板(1U)の中央位置に、搬送方向の前後方向に1本の遥動パイプ(15)を延設し、該遥動パイプ(15)の、前後方向の複数箇所に散水ノズル(14・14・・・)を配設し、該散水ノズル(14・14・・・)の一端が該遥動パイプ(15)と連通しており、該散水ノズル(14・14・・・)の他端を下方に向けて開口して高圧水を噴射し、該遥動パイプ(15)は、ノズル遥動モータ(16)とクランク機構を介して、養殖カゴ(10)の搬送方向に対して、左右方向に往復運動をすべく構成し、洗浄部とし、前記フレーム(1)を構成する側板(1R・1L)には、該押圧回転ローラ(11・11)を支持する部分において長孔(35a)を穿設し、該押圧回転ローラ(11・11)の支持軸(6・6)には、円盤状に構成された防水板(36)を固設し、該支持軸(6・6)と共に防水板(36)も回転させ、該押圧回転ローラ(11・11)に固着し、該長孔(35a)を通じて本体外部まで延出される支持軸(6・6)を受けるベアリング(32・34)と、該ベアリング(32・34)の上下方向に延設され、該側板(1R・1L)に固着するベアリングガイド(35・35)とを設け、該ベアリング(32・34)とベアリングガイド(35・35)との間にステンレス板(37・37)を配設し、該ステンレス板(37・37)は、前記ベアリング(32・34)の上下動のレールとし、前記2本の回転ローラ(5・5)の前記フレーム(1)への支持部においては、前記フレーム(1)の側板(1L)の中央下部にローラ取付側板(1T)を配設し、該ローラ取付側板(1T)には、前記2本の回転ローラ(5・5)の支持部を構成し、該ローラ取付側板(1T)はボルト(52)の締結により、該側板(1L)に脱着自在としたことを特徴とする養殖カゴ掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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