JP4405137B2 - 塗布装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウエハ、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基板などの各種基板にフォトレジスト液、現像液、エッチング液などの塗布液を吐出する塗布装置、またガラス基板などの透明基板に有機EL(エレクトロルミネッセンス)材料を吐出する有機EL塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の塗布装置は、供給源に貯留されている塗布液や有機EL材料などの液体を取り出すためのポンプと、ポンプからの液体中の異物を除去するためのフィルタと、そのフィルタを介して圧送されてくる液体を基板に向けて吐出するノズルとを備えている。この塗布装置におけるフィルタの主たる役割は、ノズルに圧送されるまでに液体中から異物を除去してノズルの目詰まりを防止する点にあり、塗布装置の立ち上げ時に配管内をフラッシングすることで、その後においては、フィルタによる液体の濾過処理によってノズルの目詰まりは原理的には発生しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、配管内をノズルに向けて液体を圧送しているために、次のような問題が発生することがあった。すなわち、配管内の圧力が高まることで液体中の溶質がゲル化し、そのゲル化溶質のサイズがノズル先端に設けられたオリフィスよりも大きくなると、オリフィスを塞いで目詰まりを発生させてしまう。特に、インクジェット方式により有機EL素子を製造する有機EL塗布装置では、高分子の溶質を有機溶剤に溶解した有機EL材料を上記液体としてノズルより基板に向けて吐出することになるが、溶質のゲル化に伴うノズル目詰まりが発生して製品歩留りの低下を招いてしまうという重大な問題が生じていた。
【0004】
また、上記のようにフラッシングを行ったとしても、そのフラッシングのみにより配管継手部分などの液溜りに滞留する異物を全て取り除くことが事実上不可能であり、その液溜りの異物がフラッシング後に時間経過とともにノズル側に送給されてくることがある。そして、オリフィスよりも大きなサイズを有する異物がノズルのオリフィスを塞いで目詰まりを発生させることもあった。
【0005】
さらに、異物やゲル化溶質のサイズがオリフィスよりも小さくとも、それらの複数個が同時にオリフィスに送給され、そのオリフィス付近で複数の異物などが相互から横圧を受けて身動きが取れなくなって滞留状態が生じてしまうことがある。その結果、これら複数の異物などがオリフィスを塞いでしまいノズル目詰まりを引き起こしてしまう。
【0006】
このようにノズル目詰まりが発生してしまうと、基板への液体の吐出を安定して行うことができず、製品歩留りの低下を招いてしまう。さらにノズル目詰まりが進行すると、ノズルからの液体の吐出自体が不可能となり、塗布処理を一時中断し、ノズルを分解掃除しなくてはならず、塗布装置の稼働効率を低下させる主要因のひとつとなっている。また、ノズルの分解掃除の際にオリフィスを塞いでいる異物やゲル化溶質などを取り除く必要があり、メンテナンス性の面でも改善の余地があった。
【0007】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、塗布液や有機EL材料などの液体を基板に吐出するノズルを備えた(有機EL)塗布装置において、ノズル目詰まりを抑制して液体を安定して吐出するとともに、装置の稼働効率を高めることを第1の目的とする。
【0008】
また、この発明は、上記第1の目的に加え、さらに優れたメンテナンス性を有する(有機EL)塗布装置を提供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる塗布装置は、内部空間を有するノズル本体とノズル本体の先端部に配置された先端部材とを有して内部空間内を流通する有機EL材料を先端部材に形成されるオリフィスから基板に向けて塗布液として吐出するノズルを備えたものであって、上記第1の目的を達成するため、内部空間内で塗布液をオリフィスに流通させる流路上で、かつオリフィスから内部空間側に離間してフィルタを設け、しかも、流路上におけるフィルタとオリフィスとの間隔が、流路を流れる塗布液の最大吐出力に対応するフィルタの撓み量と同じに設定されている。
【0010】
このように構成された発明では、ノズルの内部にフィルタが設けられているため、塗布液とともにノズル内に流れてきた異物などがオリフィスに到達するまでにフィルタにより捕集されてノズル目詰まりを防止する。
【0011】
この種の塗布装置では、塗布液をノズルから吐出させるため、塗布液をノズルに圧送しており、この圧力を受けてフィルタはオリフィス側に撓む。したがって、この撓み量以上オリフィスから離れた位置にフィルタを配置することで撓んだフィルタがオリフィスと密着するのを防止することができる。また、次のような観点からフィルタとオリフィスとの間隔をフィルタの撓み量程度とするメリットがある。すなわち、フィルタとオリフィスとの離間距離が長くなると、その間を塗布液が圧送されている間に溶質のゲル化が生じて従来技術と同様の問題が発生するおそれがある。これに対してフィルタとオリフィスとの離間距離を、最大吐出力のときのフィルタの撓み量に対応させて、最大吐出力に対応するフィルタの撓み量と同に設定することでフィルタとオリフィスとの間で溶質のゲル化が発生する可能性はほとんどなくなり、上記問題を解消することができる。
【0012】
ノズルへのフィルタの取付に関しては、特に限定されるものではないが、フィルタをノズルに対して着脱可能に設けると、例えばフィルタに多くの異物などが捕集されてフィルタ交換が必要となったとしても、該フィルタのみを交換することで塗布処理を再開することができ、塗布処理の再開のために常にノズルの分解掃除を必要としていた従来技術に比べてメンテナンス性を高めることができる。
【0013】
ここで、ノズルに対してフィルタを着脱自在とするための具体的構成としては、例えばノズルを、その内部空間でフィルタを内蔵可能となっているノズル本体と、ノズル本体の先端部に配置可能で、しかも、その略中央部にオリフィスが形成された先端部材とで構成し、フィルタをノズル本体の内部空間に挿脱自在とし、さらに先端部材をノズル本体に対して着脱自在とすればよい。また、フィルタとオリフィスとの離間距離を正確に設定するために、例えばノズル本体の内部空間に挿脱自在で、しかも内部空間でフィルタと先端部材との間に介挿されてフィルタと先端部材との間隔を規定するスペーサを設けるようにしてもよい。
【0014】
この発明は、先端部材がフィルタの厚みより薄い薄板状に形成されている塗布装置や、塗布液が有機EL材料である塗布装置において特に顕著な効果を奏する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる有機EL塗布装置の一実施形態を示す図である。この有機EL塗布装置は、同図に示すように、赤,緑,青色の有機EL材料10a〜10cの塗布を受けるガラス基板Sを載置するステージ1と、このステージ1を所定方向に移動させるステージ移動機構部2と、ガラス基板S上に形成された位置合わせマーク(図示省略)の位置を検出する位置合わせマーク検出部3と、赤色の有機EL材料10aを赤色用のノズル4aに供給する第1供給部5と、緑色の有機EL材料10bを緑色用のノズル4bに供給する第2供給部6と、青色の有機EL材料10cを青色用のノズル4cに供給する第3供給部7と、各色のノズル4a〜4cを所定方向に移動させるノズル移動機構部8と、ステージ移動機構部2と位置合わせマーク検出部3と第1〜第3供給部5〜7とノズル移動機構部8とを制御する制御部9とで構成されている。
【0021】
これらの構成要素のうち、第1供給部5は、例えば、赤色の有機EL材料10aの供給源20aと、この供給源20aから赤色の有機EL材料10aを取り出すためのポンプ21と、赤色の有機EL材料10aの流量を検出する流量計22と、赤色の有機EL材料10a中の異物を除去するためのフィルタ23とを備えている。
【0022】
また、第2供給部6は、例えば、緑色の有機EL材料10bの供給源20bと、この供給源20bから緑色の有機EL材料10bを取り出すためのポンプ21と、緑色の有機EL材料10bの流量を検出する流量計22と、緑色の有機EL材料10b中の異物を除去するためのフィルタ23とを備えている。
【0023】
また、第3供給部7は、例えば、青色の有機EL材料10cの供給源20cと、この供給源20cから青色の有機EL材料10cを取り出すためのポンプ21と、青色の有機EL材料10cの流量を検出する流量計22と、青色の有機EL材料10c中の異物を除去するためのフィルタ23とを備えている。
【0024】
そして、制御部9はステージ1を所定方向に所定量だけ移動させるようにステージ移動機構部2を制御し、ノズル4a〜4cを所定方向に所定量だけ移動させるようにノズル移動機構部8を制御するとともに、第1〜第3供給部5〜7の各流量計22からの検出値a〜cに応じてノズル4a〜4cから所定流量の有機EL材料10a〜10cを流し出すように第1〜第3供給部5〜7の各ポンプ21に指令d〜fを出力する。具体的には、制御部9が装置各部を以下のように制御して有機EL材料をガラス基板S上でストライプ状に塗布している。
【0025】
ガラス基板Sの塗布開始位置にノズル4a〜4cが位置すると、制御部9は、各ノズル4a〜4cからガラス基板Sへの有機EL材料10a〜10cの吐出開始を各ポンプ21に指示するとともに、ノズル4a〜4cをほぼ直線状に移動させるように制御する。これによって、赤,緑,青色の有機EL材料10a〜10cが同時にガラス基板S上にストライプ状に塗布されていく。
【0026】
そして、制御部9は、ガラス基板Sの塗布停止位置にノズル4a〜4cが位置すると、各ノズル4a〜4cからガラス基板Sへの有機EL材料10a〜10cの吐出を停止させるよう各ポンプ21に指示するとともに、ノズル4a〜4cの移動を停止させる。
【0027】
ところで、上記のように構成された有機EL塗布装置では、各ノズル4a〜4cにフィルタを内蔵させてノズル目詰まりを効果的に防止している。以下、図2を参照しつつノズル構成について詳述する。なお、各ノズル4a〜4cの構成は同一であるため、ノズル4aのノズル構成について説明し、他のノズル4b、4cの構成説明を省略する。
【0028】
図2は、図1の有機EL塗布装置に組み込まれたノズルを示す図であり、同図(a)は断面図であり、同図(b)は分解組立図である。このノズル4aは、その先端部が開口されたノズル本体41を備えている。そして、そのノズル本体41の内部空間SPに、スペーサ42と、フィルタ43と、スペーサ44と、先端部材45とがこの順序で挿入されるとともに、ノズル本体41の先端側(同図の下側)から先端部に固定キャップ46を外装することで内部空間SP内で保持される。また、固定キャップ46をノズル本体41の先端部から取外すと、先端部材45をノズル本体41から取外し、さらにノズル本体41の内部空間SPからスペーサ44およびフィルタ43を取出すことが可能となっている。なお、固定キャップ46およびノズル本体41の先端部にそれぞれ雌ネジおよび雄ネジを螺刻し、固定キャップ46をノズル本体41の先端部に螺合させて固定するようにしてもよく、こうすることで固定力を高めることができるとともに、固定キャップ46の着脱が容易となる。
【0029】
上記のようにして組み立てられたノズル4aでは、ノズル本体41の後端側(同図の上側)から内部空間SPに連通するようにノズル本体41に貫通孔41aが設けられており、第1供給部5から有機EL材料がその貫通孔41aを介して内部空間SPに圧送されてくる。また、ノズル4aに圧送されてきた有機EL材料は、内部空間SPを流路としてノズル先端側に流れ、フィルタ43を透過した後、先端部材45の略中央部に設けられたオリフィス45aを通過して吐出される。このように本実施形態ではノズル本体41の内部空間SPはオリフィス45aに連通されて有機EL材料を流通させるための流路として機能している。
【0030】
そして、この流路(ノズル本体41の内部空間SP)上に、フィルタ43の外周縁が2つのスペーサ42、44で挟まれて内部空間SPの所定位置に保持固定されている。この位置は、本発明の「内部位置」に相当するものであり、先端部材45のオリフィス45aから内部空間SP側(同図の上側)にスペーサ44の厚みD分だけ離間した位置となっている。このようにスペーサ44を用いることでフィルタ43とオリフィス45aとの離間距離Dを正確に設定することができる。ここで、本実施形態では、この厚みDを、流路(内部空間SP)を流れる有機EL材料によるフィルタ43の撓み量とほぼ一致させている。この理由は以下のとおりである。
【0031】
このフィルタ43は、第1供給部5からノズル4aに圧送されてきた有機EL材料内に異物やゲル化溶質などを取り除くために流路上に設けたものであり、本実施形態ではフィルタ材質として例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)を用い、ろ過精度が10μmのものを採用している。この「ろ過精度」とは、ろ過効率が99.9%以上となるところの粒子径を示すものである。したがって、この実施形態では、上記フィルタ43をオリフィス45aの上流側に配置したことで、有機EL材料から10μm以上の粒子サイズを有する異物やゲル化溶質などを取り除き、それら異物などによるオリフィス45aの目詰まりの発生を未然に防止している。
【0032】
なお、このように構成されるフィルタ43は可撓性を有しており、しかもノズル4aに供給される有機EL材料は圧送されてくるため、有機EL材料の圧力に応じてフィルタ43の中央部はノズル先端側(同図の下方側)に撓むこととなる。そのため、オリフィス45aとフィルタ43との離間間隔が有機EL材料の最大吐出圧力ときのフィルタ43の撓み量以上となるように構成している。
【0033】
一方、スペーサ44の厚みDについては、フィルタ43の撓み量よりも大きければ、いくらでも大きければよいというものではない。というのも、フィルタ43とオリフィス45aとの離間距離Dが長くなると、その間を有機EL材料が圧送されている間に溶質のゲル化が生じて従来技術と同様の問題が発生するおそれがあるからである。これに対してフィルタ43を内部位置の近傍に配置する、つまりフィルタ43とオリフィス45aとの離間距離Dをフィルタ43の撓み量程度に設定することでフィルタ43とオリフィス45aとの間で溶質のゲル化が発生する可能性はほとんどなく、上記問題を解消することができる。そこで、これらの点を考慮して本実施形態では、最大吐出力(=3.5kgf/cm)でのフィルタ43の撓み量が0.6mmであることから、離間距離Dを0.6〜0.8mmに設定している。ただし、これらの値は一例であり、フィルタ43の材質やろ過精度等あるいは吐出力等に応じてフィルタ43の撓み量が変動するため、フィルタ43の撓み量を正確に把握した上で離間距離Dを設定するのが望ましい。
【0034】
以上のように、この実施形態によれば、各ノズル4a〜4cにフィルタ43を内蔵させて10μm以上の粒子サイズを有する異物やゲル化溶質などがオリフィス45aに達するのを阻止しているので、それら異物などによるオリフィス45aの目詰まりを確実に防止することができる。その結果、ガラス基板Sへの有機EL材料の吐出を安定して行うことができ、製品歩留りを向上させることができる。また、ノズルの目詰まりを抑制することで有機EL塗布装置の稼働停止頻度を格段に下げることができ、装置の稼働効率を高めることができる。
【0035】
また、フィルタ43の略中央部がノズル本体41の内部空間SPを流れる有機EL材料から受ける圧力によりオリフィス45a側に撓むが、その撓み量だけオリフィス45aから離れた内部位置の近傍にフィルタ43が配置されているため、圧送される有機EL材料によりフィルタ43が撓んだとしても、オリフィス45aと密着するのを防止することができるとともに、フィルタ43とオリフィス45aとの離間距離Dが撓み量程度(上記実施形態では、0.6mm)と短いため、それらフィルタ43とオリフィス45aとの間で溶質のゲル化は発生せず、良好な有機EL材料をオリフィス45aを介してガラス基板Sに向けて吐出することができる。
【0036】
さらに、上記のように構成された有機EL塗布装置では、装置稼働とともに、異物やゲル化溶質などがフィルタ43に捕集されてフィルタ交換が必要となるが、フィルタ43がノズル本体41の内部空間SPに対して挿脱自在となっているため、フィルタ交換が容易で、メンテナンス性をさらに高めることができる。
【0037】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、フィルタ43としてろ過精度が10μmのものを採用しているが、これは有機EL塗布装置ごと、あるいは各ノズルごとに適切なフィルタを用いればよい。そして、各フィルタに応じて離間距離Dを最適化するのが望ましい。この点、本実施形態では、スペーサ44により離間距離Dを正確に設定することができるように構成されているため、各ノズルごとに最適離間距離に対応するスペーサをフィルタ43と先端部材45との間に介挿すればよい。
【0038】
また、上記実施形態では、先端部材45に単一のオリフィス45aを形成したノズルに対して本発明を適用しているが、オリフィスの個数、配置および形状などは任意であり、ノズル先端部から有機EL材料を吐出する有機EL塗布装置全般に本発明を適用することができる。さらに、本発明の適用対象は有機EL塗布装置に限定されるものではなく、半導体ウエハ、ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、光ディスク用基板などの各種基板にフォトレジスト液、現像液、エッチング液などの塗布液を吐出する塗布装置に対して適用することができる。すなわち、本発明は液体を基板に向けて吐出するノズルを有する塗布装置全般に適用することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ノズルの内部にフィルタを設けているため、ノズル内に流れてきた異物などをフィルタにより捕集し、ノズルの目詰まりを効果的に防止することができ、その結果、塗布液や有機EL材料などの液体を安定して吐出するとともに、装置の稼働効率を高めることができる。
【0040】
また、フィルタをノズルに対して着脱可能に設けているため、必要に応じてフィルタのみを交換することで塗布処理を再開することができ、塗布処理の再開のために常にノズルの分解掃除を必要としていた従来技術に比べてメンテナンス性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる有機EL塗布装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1の有機EL塗布装置に組み込まれたノズルを示す図である。
【符号の説明】
4a〜4c…ノズル
10a〜10c…有機EL材料
41…ノズル本体
43…フィルタ
44…スペーサ
45…先端部材
45a…オリフィス
D…離間距離
S…ガラス基板
SP…内部空間

Claims (5)

  1. 内部空間を有するノズル本体と前記ノズル本体の先端部に配置された先端部材とを有して前記内部空間内を流通する有機EL材料を前記先端部材に形成されるオリフィスから基板に向けて塗布液として吐出するノズルを備えた塗布装置において、
    前記内部空間内で前記塗布液を前記オリフィスに流通させる流路上で、かつ前記オリフィスから前記内部空間側に離間してフィルタが設けられ、
    前記流路上における前記フィルタと前記オリフィスとの間隔が、前記流路を流れる前記塗布液の最大吐出力に対応する前記フィルタの撓み量と同じに設定されている
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記フィルタは前記ノズルに対して着脱可能に設けられている請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記オリフィスは前記先端部材の略中央部に形成され、
    前記フィルタは前記ノズル本体の内部空間に挿脱自在であるとともに、前記先端部材は前記ノズル本体に対して着脱自在となっている請求項2記載の塗布装置。
  4. 前記ノズルは、前記ノズル本体の内部空間に挿脱自在で、しかも前記内部空間で前記フィルタと前記先端部材との間に介挿されて前記フィルタと前記先端部材との間隔を規定するスペーサを備えている請求項3記載の塗布装置。
  5. 前記先端部材は、前記フィルタの厚みより薄い薄板状に形成されている請求項3または4に記載の塗布装置。
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