JP4400578B2 - 多眼立体画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、立体画像を表示観察する分野で有効に利用でき、TVゲームや3Dテレビ、CAD、芸術鑑賞など多くの分野で利用可能な多眼立体画像表示装置に関する。
従来の技術としては、3次元ディスプレイ(増田千尋著、産業図書)に紹介されている以下のものがあげられる。例えばレンチキュラーレンズを用いて多眼立体画像を表示する構成は、同文献132頁の図8・31に紹介されている(図13)。これは、多数の画像投射ユニットを異なる位置に配し、レンチキュラスクリーンにそれぞれの画像を投射し、観察者が眼鏡なしでこれを観察するものである。
増田千尋著,「3次元ディスプレイ」,産業図書,1991年,P.132
しかしながら、多数の画像投影機を用いると装置が大がかりになり、レンチキュラレンズシートも高価であるという欠点があり、これが多眼立体画像を実用化するための妨げとなっていた。
本発明は、上記課題を解決するもので、現在ディスプレイとして量産されている10インチから30インチ前後の大きさのCRTで、安定し且つ容易に、従って安価に眼鏡なし多眼立体表示装置を構成することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、時系列に画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表示された画像を透過させ部分的に観察者方向に出力する画像透過手段と、透過した画像の光路を決定する画像光路決定手段を備え、前記画像表示手段は3種類以上の複数の画像を順次繰り返し表示し、前記画像光路決定手段は前記画像表示手段に表示される画像の切り替え周期に対応して前記画像の光路を順次切り替えることにより、前記複数の画像の観察可能位置を空間上に順次並べるような構成であり、更に観察者の3次元位置により前記画像透過手段または前記画像光路決定手段の位置を平行移動、または、前記画像光路決定手段と前記画像透過手段の距離を変化させることにより、移動する観察者の左右眼の位置に常に立体画像が表示される構成であることを特徴とした多眼立体画像表示装置である。
本発明によれば、画像の表示位置が安定しないCRTを表示手段に用いても、光路制御手段により、光の方向を定められた方向に安定して制御でき、観察者が移動しても眼鏡なしで安定した多眼立体画像を表示できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の多眼立体画像表示装置の概要と光路を示すものである。図1において、1は画像を表示する表示手段、2は匡体、3は画像透過手段、4は画像光路決定手段、5は駆動手段、6a,bは観察者の目の位置を示し、7a,b,c,dは光路を示し、10は光路制御手段を示す。
図2〜図4は本実施の形態の多眼立体画像表示装置の光路制御手段の詳細を示したもので、図1と共通なものは同じ番号を付している。図中8は駆動コイル、9は磁石、11は発光手段、12は受光手段である。
図5は本実施の形態の多眼立体画像表示装置の画像信号と、光路制御手段10の制御を示す構成図である。図中21、22、21a、22aは画像を一時蓄えるメモリ、23は画像信号をモニター26に出力するためのバッファー、24はメモリ21、22、21a、22aを制御する制御手段、25は光路制御手段10を制御する駆動制御手段、26は画像を表示するモニターである。
以上のように構成された本実施の形態の動作を説明する。多眼立体画像を表示する基本原理は、古くから知られている多視点から撮像された画像を観察できる領域が空間中に順次配置され、目の位置によって異なった視点の画像を観察可能にするものである。
本実施の形態もこの原理にしたがったものである。空間中に異なる視点の画像を順次並べて観察可能にするために、図1において、画像表示手段(CRT)1の前面に光路制御手段10を設ける。この光路制御手段10は画像透過手段3と画像光路決定手段4により光路を定める。
同図において、光路は7a,7b,7c,7d,a7,7b,7c,7d,・・・というふうに順次切替えられる。これに同期して、表示手段1の表示画像を、それぞれの光路の画像観察点A、B、C、Dに対応する画像に切替える。
図2において、画像透過手段3と画像光路決定手段4で黒く示した部分は光を吸収し、白く示した部分は光を透過する。この光りの透過吸収手段の位置関係により、CRT1に表示された画像の光が進む方向が決定される。図で示した状態では7dで示した方向に光が進み、画像光路決定手段が5a,bの駆動手段により順次シフトして光の透過部分が少しずつ移動し、光は7a,7b,7c,7dの方向に順次進むように制御される。
光の方向は画像透過手段3と画像光路決定手段4の相対位置関係だけで決まり、CRT1上で画像の表示位置が多少変化した場合でも、画像が光として進む方向は変化しない。
また、図5は以上の動作を行なうための構成を示している。互いに異なる視点での画像が入力信号1、2、3、4であり、これらは一時メモリ21、22、21a、22aに書き込まれ順次バッファーに転送され、これがモニタに表示される。制御部24は、入力信号1、2、3、4が順次切り替わるように制御し、これに合わせて光路制御手段10が図2〜図4に示した光路に順次切り替わるように駆動制御手段25を動作させる。以上説明した画像信号の切り替わりのタイミングを示したのが図6、図7である。図6において、垂直同期信号に合わせて画像を1、2、3、4、1、2、3、4・・・というふうに切替えるこれに合わせて起動制御部25の駆動電流は階段状に変化し、これにより光路制御手段10の動作で光路が順次切り替わる。画像の切替えは、図6と同じでなくても良く、例えば図7に示すように、1、2、3、4、3、2、1、2、3、4・・・というように、三角波状に切替えてもよい。
本発明の方式では、画像の位置の変化は、左右の画像のクロストークにならず、単なる視差の増減となるためである。
また、絶対的な位置精度は不要で、相対的な位置の差のみが視差に対する誤差となるため、ゆっくりとした絶対位置の変化は全く立体画像として問題にならない。そのため、画像表示手段1は画像の明るさにより表示位置が多少変化するCRT方式にも、適用可能である。この点は従来の技術であるレンチキュラスクリーンと画像投射装置を組み合わせた方式と異なり、各画像の正確な位置合わせが不要である、という利点となる。また、図3、図4は画像透過手段3と画像光路決定手段4により決定される表示画像の光進行方向を更に詳しく示したものである。
図3のように画像光路決定手段4の光透過部分を途切れなく配置すると、主ローブ、副ローブがつながり、観察者は左から右に頭部を移動すると、7a、7b、7c、7d、7a、7b、7c、7d・・・という風に多眼画像が順次サイクリックに表示される。この時、主ローブ観察時から副ローブ観察に移行する瞬間、表示画像の視点位置が不連続になる。
図4のように、画像光路決定手段4の光透過部において、主ローブと副ローブとの間に光遮断部αを設けると、観察者は7a、7b、7c、7d、禁止帯、7a、7b、7c、7d、禁止帯・・・という風に画像を観察することになる。
つまり、表示される多眼立体画像の視点が不連続の部分は何も表示されない禁止帯が存在し、視点が不連続になる位置を観察者が容易に認識できる。
次に光路制御手段の制御について述べる。
画像透過手段3はCRTの前面に配置され、このさらに前面に配置した画像光路制御手段4越しに画像を観察した際、例えば図2〜図4の状態では画像が光路7dを通過して観察される。
この時、他の光路7a〜cを通しては画像は観察されない。この時、光路7a〜cが空間上で重ならないように、画像光路決定手段4の光透過部分を光遮断部分よりも狭く設定すると異なる画像間のクロストークを低減することが出来る。ただし、狭くすると画面の明るさが低下するため、光透過部分の幅設定には注意を要する。
次に画像光路制御手段4が少し移動した状態では、光路7cを通過して画像が観察され、順次画像光路制御手段4の位置が変化し光路7b、7aと変化する。
画像光路制御手段4は駆動手段5a、5bによって保持され、駆動コイル8に駆動電流を流すことにより、磁石9による磁場から駆動力を受け、矢印で示す方向に微小量移動する。図6、図7に示すように駆動電流は垂直同期信号と同期して変化させ、図1のA〜Dに位置にフィールド毎に画像を提示する。フィールド周波数は120Hzとした場合には1眼のフィールド周波数が30Hzとなる。画像のフリッカの影響をなくすためには、フィールド周波数を240Hzにする必要がある。なお、本実施の形態では4眼の立体画像としたが、眼数が増えるに従って必要なフィールド周波数は増加する。
次に、画像光路決定手段4を正確に一定量移動させる方法について以下に説明する。画像光路決定手段4の駆動制御は、発光手段11と受光手段12によって位置検出し、フィードバック制御を行う。図8は受光手段12が受光する光のレベルが、発光手段11との相対的位置によって変化する様子を示している。図8において、11は3つの異なる周波数で変調された信号を光に変換する発光手段であり、4は画像光路制御手段である。
図8に示すように、発光手段の3つの光源は、受光した際に隣あう光源からの光のレベル差がなくなる点の間隔×表示する画像の視点数が、画像光路制御手段4のピッチの半分の長さと一致するように配置する。
図9は駆動制御手段25の構成の1例を示すブロック図である。
図9において、31は受光手段12の出力を復調し発光手段11の3つの光源のレベルC1、C2、C3、C4、C5を出力する復調手段、32aおよび32bは隣あう光源の受光レベルを比較する減算器、34は観察者の位置での観察状態を最適なものにするための微調整手段、33は駆動信号発生手段である。復調手段31は受光手段12の出力を変調周波数ごとに復調し、異なる変調周波数に対応する光のレベルC1、C2、C3、C4、C5を出力する。尚、復調は図6、図7に示すように、駆動電流のレベルが変化する期間以外の期間に行う。
減算器32a,32b、32c、32dはそれぞれ隣あう光源の受光レベルの差を出力する。また、微調整手段34は観察者の位置での観察状態を最適なものにするための微調整信号Δを出力する。駆動信号発生手段33は、駆動電流を図6、図7に示すように垂直同期に同期させて出力し、駆動コイル手段8を駆動する。駆動電流のレベルL1〜L4は(式1)に示すフィードバック制御により目標値に集束するように制御される。
(式1)
L1 = L10 − k1(C2 − C1) + Δ
L2 = L20 − k2(C3 − C2) + Δ
L3 = L30 − k3(C4 − C3) + Δ
L4 = L40 − k4(C5 − C4) + Δ
ただし、k1〜K4 > 0
このように制御することにより、画像透過手段3と画像光路制御手段4の相対位置が安定に制御され、各画像は光路7a〜dを通過してそれぞれの空間位置A〜Dを通過し、それぞれの位置で各画像を観察可能になる。
以上のように本実施の形態によれば、画像の表示位置が安定しないCRTを表示手段に用いても、光路制御手段10により、光の方向を定められた一定の方向に安定して制御でき、眼鏡なしで安定した立体画像を表示できる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態における立体表示装置の画像信号と、光路制御手段10の制御を説明するための構成図であり、1は画像を表示する表示手段、3は画像透過手段、4は画像光路決定手段、5a,bは駆動手段、11は発光手段、12は受光手段である。
以上の構成は第1の実施の形態の構成と同じであり、第1の実施の形態の構成と異なる点は、受光手段12の位置を移動させるリニア移動手段40、画像光路決定手段4と画像透過手段3の距離を変化させる厚み制御手段41a,bが新たに付加され、駆動制御手段25が発光手段11と受光手段12以外にリニア移動手段40と厚み制御手段41a,bを制御している点、磁界発生手段43、磁界検出コイル42、3次元位置測定手段44により観察者の視点の3次元位置を検出している点である。
以上の様に構成された第2の実施の形態について、以下説明する。立体画像を表示する基本原理は、第1の実施の形態と同じであり、光路制御手段10は画像透過手段3と画像光路決定手段4により複数の画像の光路を順次定める。
第1の実施の形態では、観察者が左右に移動した時に、複数の視点の画像が順次観察できるが、図2〜図4の場合でメインローブで観察している光路7a〜7bまで移動したら、次は副ローブの画像を観察することになるため、また7aに画像が跳躍し、これの繰り返しとなる。
また、観察者が前後方向に移動したら、光路と目がずれてしまい、立体画像を観察出来なくなってしまう。この点を解消するのが第2の実施の形態例である。
まず、図11を用いて、観察者の視点移動に対して常に立体画像が観察できるようにする方法の原理について説明する。
図11(a)は、観察者がCRTに平行に左右に移動する場合、(b)は観察者がCRTに垂直に前後に移動する場合である。図11(a)において、CRT表面の光は画像透過手段3の透過領域Cと画像光路決定手段4の透過領域Aを通って観察者の目Dに入射しているとする。
ここで、観察者の目Dの位置がEまで変化した時、同じ画像による光を目Eに入射させるためには光は画像光路決定手段4の透過領域の中心をBになるように画像光路決定手段を左右に水平移動すればよい。この時、目の水平移動量をΔx、画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離をd、視距離をLと置けば、画像透過手段の水平移動量Δwは、
(式2)
Δw=d/L×Δx
で表される。
また、図11(b)に示すように、観察者の目が前後方向にGからHにΔDだけ移動した場合は、画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離dをΔzだけ変化させたらよい。
この時の変化量Δzは、
(式3)
Δz=d/L×ΔD
となる。
この様に、観察者の目の移動を測定し、これを元に画像光路決定手段4の位置と画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離を変化させることにより、常に観察者の目の位置に光路が来るようにすることが出来る。実際には、第1の実施の形態で述べた方法において、観察者の目の左右の動きに合わせて受光手段12の位置をリニア移動手段40により移動させる(図9)。
また、観察者の目の前後の動きに合わせて厚み制御手段41a,bにより画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離を変化させる。
観察者の目が左右に移動した場合、まず、左右方向移動量を図10に示される磁界発生手段43と磁界検出コイル42と3次元位置測定手段44により測定する。このような磁界を用いた観察者の3次元位置の測定手段は、最近のバーチャルリアリティ技術でよく用いられるものと同じものである(参考文献:3次元映像の基礎 泉武博 監修、オーム社1995PP.210〜213)。これは、磁界発生手段43から互いに直交する3種類の磁界を発生し、これを互いに直交する方向に巻かれた3種類のコイルで検出し、これを3次元位置測定手段44で計算することにより、このコイルの3次元位置、回転角度(yaw,pitch,roll)を計測するものである。
これにより得られた観察者の水平移動量Δxと観察者の視距離Lを用いて、駆動制御手段25は、式2から画像光路決定手段4の移動量Δwを求め、これから駆動電流L1〜L4(図6、図7参照)を(式1)により決定する。ここで微調整信号Δの大きさを、画像光路決定手段4の移動量Δwと受光手段12のリニア移動手段40による移動量が等しくなるように駆動制御手段25が決定する。
このように制御することにより、観察者の目の位置が左右に動いても発光手段11と受光手段12の位置関係を一定に保つことが出来、画像透過手段3と画像光路制御手段4の相対位置が安定に制御され、右目用の画像は光路7bを通過して右目に、左目用の画像は光路7aを通過して左目に入射し、立体像として認識される。
ただし、この場合には観察者が移動しても観察される画像は同じであるので、多眼立体画像表示のメリットのひとつである、運動視差(観察者が移動することにより被写体の異なった方向からの画像が観察され、それが立体感を生む効果)は観察できない。しかし、観察領域に適当に頭部を持ってくれば4つの画像のうち2つが目に入射するので最初に両眼視しやすく、その後左右に移動しても表示画像の不連続点はなくなる。
また、前述の場合は、観察者が移動した場合、同じ画像が観察されるように制御したが、例えば、図2〜図4において観察者が7b、7cをそれぞれ左目、右目で観察していた場合、観察者が右に移動し7c、7dを観察するまでは画像光路決定手段4に制御をかけず、これを越えた場合のみに、越えた分のみについての画像光路決定手段4Δwを計算することも出来る。この場合、多眼立体画像観察領域中での観察者の移動については運動視差を表示でき、更に多眼立体画像観察領域外に観察者が移動したらその移動分のみ、観察範囲を画像光路決定手段4の左右方向の移動により表示画像の不連続点も除去することができる。
観察者が多眼立体画像観察範囲を越えて左右に移動した場合、画像光路決定手段4を右方向に移動し、表示画像の不連続を除去するが、その後観察者が静止した場合、観察者は図2〜図4の7c、7dを観察していることになる。観察者が更に右に移動する場合を考慮して、観察者が静止したことを3次元位置測定手段44の出力より判断し、その場合は観察者が図2〜図4のメインローブの中心の画像、即ち、7b、7cを観察するように徐々に3次元位置測定手段44を移動すれば、常に観察者は運動視差による立体感を得ることができる。
また、観察者の目が前後方向に移動した場合、駆動制御手段25は(式3)により、画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離dをΔzだけ変化させる命令を厚み制御手段41a、bに伝える。厚み制御手段41a、bは駆動手段5a、bの位置を前後に移動させることにより画像透過手段3と画像光路決定手段4の距離dをΔzだけ変化させる。これにより、観察者の目の位置が前後に移動しても、常に所定の画像を左右の目それぞれに表示することができる。
以上のように本実施の形態によれば、観察者の目の位置が移動しても、常に観察者の目に光の方向を制御することができ、画像観察範囲の広い眼鏡なし立体画像表示装置を実現することが出来る。
また、第2の実施の形態において、観察者の目の移動は、頭部の前後左右の動きだけでなく、観察者の頭部の傾き具合によっても変化する。特に、頭部が左右方向に移動する場合において、頭部が左右に大きく傾くことが多い。これによる目の位置のずれを解決するために、観察者の頭部に装着した磁界検出コイル42の位置と左右の目のそれぞれの位置関係を予め測定しておき、これにより目の位置を正確に算出すれば、観察者の頭部が傾いても正確な画像を左右の目に見えるようにすることができる。
尚、本実施の形態の立体画像表示装置の表示手段は、直視型のCRTを用いたが、直視型のCRTに限る必要はなくCRTを用いた投射型でもよいのは当然である。またCRTに限らず、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイでも適応可能であり、本発明に含まれる。プラズマディスプレイや液晶ディスプレイの場合、画素が一定の位置に固定されているため、画像透過手段は画素の周期に対応させるのが良い。整数倍がモアレがなく適している。またディスプレイの発光部が非発光部と同程度か狭い場合、画像透過手段を用いなくともよい。
また、以上の各実施の形態において、画像光路決定手段4、駆動手段5a、bの動作は縦ストライプの水平位置を高速に振動させ、光を透過させる部分と遮断する部分の位置関係を高速に移動させることであるが、この動作を透過型の液晶素子を用いて実現しても良い。
図12は、画像光路決定手段4、駆動手段5a、bを液晶素子を用いて実現した例である。図12は、具体的な液晶の各画素の駆動回路については示していないが、これは通常用いられるSTN、TFT液晶表示パネル等の技術をそのまま用いて実現される。図12において、斜線部は光を遮断する領域、そのほかは光を透過する領域である。光の遮断・透過の動作を液晶を駆動する電圧を制御することにより実現する。
図12(a)〜(d)を画像信号のフィールド周期に同期させて順次切替えることにより光路を図1の7a〜7dのように変化させることができる。同図の右側に、拡大図を示す。各々の光透過/遮断ストライプは複数の画素で構成されており、1画素づつストライプ領域をずらすことにより、微小なストライプ位置を変化する。
また図12において、4は画像光路決定手段であり、これは51、52、53の3つの液晶素子によりCRT画面全体を覆うようにしてある。図5の駆動制御手段25からの信号により入力画像の垂直同期のタイミングで、液晶素子51、52、53の光遮断部分(斜線部)と光透過部分(斜線のない部分)を入れ換える動作を行なうが、この時液晶素子はその動作が時間的に遅いので、画面全体の縦ストライプの位置が反転するのに時間がかかり、左右画像のクロストークが生じる。そこで、CRTにおける画像走査のタイミングを利用し、液晶駆動手段54により、ある垂直同期時刻から次の垂直同期時刻までを3分割し、液晶素子51、52、53に順番に命令を送ることにより1垂直期間中で液晶素子51、52、53を順番に縦ストライプ位置を反転させ、動作の遅い液晶素子でも、左右画像のクロストークを防ぐ。
以上のように画像光路決定手段4を液晶素子で実現することにより、機械的な振動を用いることなく、純電子的に動作させることが出来、装置の信頼性を高めることが出来る。またこの場合、液晶素子は空間的位置が狂うことがないため、発行手段11、受光手段12によるフィードバック制御は必要ない。
以上のように本発明によれば、画像の表示位置が安定しないCRTを表示手段に用いても、光路制御手段により、光の方向を定められた方向に安定して制御でき、観察者が移動しても眼鏡なしで安定した多眼立体画像を表示できる。
本発明の第1の実施の形態の多眼立体画像表示装置の構成の概要を示す図 同多眼立体画像表示装置の光路制御手段の構成を示す図 同多眼立体画像表示装置の光路制御手段の一構成例を示す図 同多眼立体画像表示装置の光路制御手段の他の構成例を示す図 本発明の第1の実施例の多眼立体画像表示装置の信号処理を示すブロック図 本発明の画像光路決定手段の時間的制御の一例を示す図 本発明の画像光路決定手段の時間的制御の他の例を示す図 本発明に用いる受光手段の特性を示す図 本発明に用いる駆動制御手段の構成を示す図 本発明の第2の実施の形態の多眼立体画像表示装置の構成を示す図 (a),(b)本発明の第2の実施例の多眼立体画像表示装置の観察者の移動に対する画像光路変更動作を示す図 (a)〜(d)本発明の第2の実施例の多眼立体画像表示装置の画像光路決定手段を液晶素子で構成した場合の構成図 従来の多眼立体画像表示装置を示す構成図
符号の説明
1 表示手段
2 匡体
3 画像透過手段
4 画像光路決定手段
5 駆動手段
6 目の位置
7 光路
8 駆動コイル
9 磁石
10 光路制御手段
11 発光手段
12 受光手段
21,22,21a,22a メモリ手段
23 バッファー手段
24 制御手段
25 駆動制御手段
26 画像表示手段
31 復調手段
32 減算器
33 駆動信号発生手段
34 微調整手段
40 リニア移動手段
41 厚み制御手段
42 磁界検出コイル
43 磁界発生手段
44 3次元位置測定手段

Claims (6)

  1. CRTからなる画像表示手段と、
    画像表示手段とは別体に、前記画像表示手段に表示された画像の一部を透過させるように光透過部分と光遮蔽部分とを配列した画像透過手段と、
    光透過部分と光遮蔽部分とが配列された部材を移動させ、前記画像透過手段を透過した画像の光路を決定する画像光路決定手段を備え、
    前記画像表示手段、前記画像透過手段、前記画像光路決定手段の順に配置され、
    前記画像表示手段は3種類以上の複数の画像を順次繰り返し表示し、前記画像光路決定手段は前記画像表示手段に表示される画像の切り替え周期に対応して前記画像の光路を順次切り替えることにより、前記複数の画像の観察可能位置を空間上に順次並べる構成であり、更に観察者の3次元位置により前記画像光路決定手段の位置を平行移動、または、前記画像光路決定手段と前記画像透過手段の距離を変化させることにより、移動する観察者の左右眼の位置に立体画像が表示される構成であることを特徴とした多眼立体画像表示装置。
  2. 前記画像光路の切り替えは、前記画像光路決定手段の光透過部の位置と光遮蔽部の位置とを、前記画像の切り替え周期に対応して移動させることで、実現されることを特徴とした請求項1記載の多眼立体画像表示装置。
  3. 前記画像光路の切り替えは、前記画像光路決定手段の光透過部分の光透過率、又は光遮光部分の光透過率を、前記画像の切り替え周期に対応して制御することで、実行されることを特徴とした請求項1記載の多眼立体画像表示装置。
  4. 観察者の3次元位置が多眼立体画像の観察領域を越えて変化する場合のみにおいて、観察領域を越えた分のみ前記画像光路決定手段の位置を平行移動することにより、移動する観察者の左右眼の位置に常に立体画像が表示される構成であることを特徴とした請求項1記載の多眼立体画像表示装置。
  5. 観察者の3次元位置が静止した場合、表示される多眼立体画像観察可能領域の中心に観察者が位置するように前記画像光路決定手段の位置を平行移動、または、前記画像光路決定手段と前記画像透過手段の距離を変化させることを特徴とする請求項1記載の多眼立体画像表示装置。
  6. 前記画像光路決定手段は、画像の光路を決定する光透過部分の間に遮光領域を設け、主ローブと副ローブの間、もしくは副ローブ同士の間に多眼立体画像観察ができない領域を設け、多眼画像の不連続点が容易に観察者に認識出来るようにしたことを特徴とする請求項1記載の多眼立体画像表示装置。
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