JP4399972B2 - β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法 - Google Patents

β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生分解性キレート剤として有用であり、詳しくは洗剤組成物、洗剤ビルダー、特にハロゲン化銀写真感光材料分野で使用される酸化剤、例えばハロゲン化銀カラー写真感光材料の漂白処理に使われる漂白処理剤の原料として有用なβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法は、3−アミノプロピオニトリルに、青酸とホルムアルデヒドをアルカリ金属水酸化物の存在下で反応させる方法(特開平7−242607号公報)、イミノ二酢酸をアクリロニトリルと弱酸酸性から弱塩基性の水性媒体中で反応させ、引き続きニトリルを酸又は塩に鹸化する方法 (特表平7−506581号公報)、β−アラニンをアルカリ金属シアン化物及びホルムアルデヒドと水性アルカリ性媒体中で反応させる方法(特開平4−290854号公報)が知られている。
【0003】
しかしながら、3−アミノプロピオニトリルやイミノ二酢酸やβ−アラニンを原料とする場合は原料の製造工程が煩雑であり、非効率であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は従来技術の問題点を解決すべくなされたもので、β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の効率の良い製造方法を提供することを課題とする。具体的には工業的に容易に入手可能な原料を用い収率の良いβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の製造方法により解決された。
【0006】
すなわち、本発明は以下の事項からなる。
【0007】
[1] アクリロニトリルとグリシン又はグリシンアルカリ金属塩を反応させて一般式(1)、
【化4】
Figure 0004399972
(式中、M1は水素原子またはアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩を製造する第1工程、N−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩をアルカリ金属水酸化物で加水分解し、一般式(2)、
【化5】
Figure 0004399972
(式中、M1およびM2はアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩を製造する第2工程、およびN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩をシアン化アルカリ金属塩およびホルムアルデヒドと反応させて、一般式(3)、
【化6】
Figure 0004399972
(式中、M1、M2およびM3はアルカリ金属を表す。)で示されるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩を製造する第3工程からなるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法。
【0008】
[2] 第1工程におけるグリシン又はグリシンアルカリ金属塩に対するアクリロニトリルのモル比が0.5〜1.5である[1]の製造方法。
[3] 第1工程の反応温度が0℃〜70℃である[1]または[2]の製造方法。
[4] 第2工程の加水分解反応を、アルカリ金属水酸化物水溶液にN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液を滴下して行うことを特徴とする[1]〜[3]の製造方法。
[5] 第2工程の反応温度が、30℃〜80℃である[1]〜[4]の製造方法。
【0009】
[6] 第3工程の反応圧力が20kPa〜70kPaであり反応温度が70℃〜95℃である[1]〜[5]の製造方法。
[7] 第3工程の反応を、シアン化アルカリ金属塩とホルムアルデヒドをN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩に添加し、かつシアン化アルカリ金属塩の添加をホルムアルデヒドの添加よりも先に完了させることを特徴とする[1]〜[6]の製造方法。
[8] アルカリ金属がナトリウムである[1]〜[7]の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の製造方法につき詳細に説明する。
【0011】
本発明のβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法は、アクリロニトリルとグリシン又はグリシンアルカリ金属塩を反応させて一般式(1)、
【0012】
【化7】
Figure 0004399972
(式中、M1は水素原子またはアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩を製造する第1工程、N−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩をアルカリ金属水酸化物で加水分解し、一般式(2)、
【0013】
【化8】
Figure 0004399972
(式中、M1およびM2はアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩を製造する第2工程、およびN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩をシアン化アルカリ金属塩およびホルムアルデヒドと反応させて、一般式(3)、
【0014】
【化9】
Figure 0004399972
(式中、M1、M2およびM3はアルカリ金属を表す。)で示されるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩を製造する第3工程からなるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法である。
【0015】
以下、本発明のβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法を工程毎に説明する。
【0016】
1 工程
本工程においては、アクリロニトリルとグリシン又はグリシンアルカリ金属塩を反応容器に仕込み所定時間、所定温度で攪拌下反応させて、式(1)で示されるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩を製造する。
【0017】
本工程の反応温度は、0℃〜70℃が好ましい。反応温度が高すぎると生成したN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩の分解および、N,N−二カルボキエチルグリシンの副生量が増加するので好ましくない。一方、反応温度が低すぎると反応速度が遅くなり、N−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩の生産性が悪くなる。
【0018】
本工程におけるグリシンに対するアクリロニトリルのモル比は0.5〜1.5が好ましい。グリシンに対するアクリロニトリルのモル比が小さいと未反応のグリシンが第3工程においてホルムアルデヒド水溶液とシアン化アルカリ金属塩と反応しイミノ二酢酸やニトリロ三酢酸が増加してしまう。一方グリシンに対するアクリロニトリルのモル比が大きいと不純物であるN,N−二カルボキエチルグリシンの副生量が増加するので好ましくない。
【0019】
本工程の原料に用いられるアクリロニトリル、グリシン及びグリシンアルカリ金属塩は、いかなる方法で得られたものでも用いられる。入手容易な工業用グレードが通常用いられる。
【0020】
本工程で得られるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩は、濃縮、蒸発乾固等の後処理をして濃縮液または固体として取得し次工程に使用してもよいが、効率化の観点から反応で得られるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液をそのまま次工程の原料として使用するのが好ましい。
【0021】
第2工程
本工程においては、第1工程で得られた式(1)で示されるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩およびアルカリ金属水酸化物を反応容器に仕込み攪拌下加水分解反応し、一般式(2)で示されるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩を製造する。
【0022】
本工程においては、アルカリ金属水酸化物水溶液にN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液を滴下して反応させることが好ましい。N−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液とアルカリ金属水酸化物水溶液を一括混合、又はN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液にアルカリ金属水酸化物水溶液を滴下すると反応が暴走する場合があり好ましくない。
【0023】
本工程においては、反応温度が30℃〜80℃であることが好ましい。温度が高すぎると、この工程の原料であるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩および生成物であるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ塩の分解が起こるので好ましくない。一方温度が低すぎると反応速度が遅くなり、生産性が悪くなる。
【0024】
本工程で使用される原料であるアルカリ金属水酸化物としては、例えば,水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が用いられる。汎用性の観点から水酸化ナトリウムが好ましい。
【0025】
本工程で得られるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩は、濃縮、蒸発乾固等の後処理をして、濃縮液または固体として取得し次工程に使用してもよいが、効率化の観点から反応で得られるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩溶液をそのまま次工程の原料として使用するのが好ましい。
【0026】
3 工程
本工程においては、第2工程で得られた式(2)で示されるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩、シアン化アルカリ金属塩およびホルムアルデヒドを反応容器に仕込み攪拌下反応させて、一般式(3)で示されるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩を製造する。
【0027】
本工程におけるシアン化アルカリ金属塩とホルムアルデヒドの反応方法は、N−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩にシアン化アルカリ金属塩とホルムアルデヒドを添加し、かつシアン化アルカリ金属塩の添加をホルムアルデヒドの添加よりも先に完了させる反応方法が好ましい。シアン化アルカリ金属塩、ホルムアルデヒドおよびN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩を一括混合すると、β−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩収率の低下、不純物の増加および反応液の着色が起こるので好ましくない。また、シアン化アルカリ金属塩とホルムアルデヒドをN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ塩に添加して反応させる場合でもシアン化アルカリ金属塩の添加をホルムアルデヒドの添加と同時に終わらせたり、またはホルムアルデヒドの添加の終了する前に終わらせると、生成するβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩収率の低下、不純物の増加および反応液の着色が起こる。
【0028】
本工程における反応圧力は70kPa〜20kPaであり、反応温度は95℃〜70℃である。反応圧力および反応温度が高すぎると、この工程の原料であるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ塩および生成物であるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の分解が起こるので、好ましくない。更に、本反応で副生するアンンモニアは、反応圧力が高いと反応液から除去されず反応液中に溶存し、ホルムアルデヒドおよびシアン化アルカリ金属塩と反応し不純物であるイミノ二酢酸やニトリロ三酢酸を生成するので好ましくない。一方、反応圧力、反応温度が低すぎると反応速度が遅くなり、生産性が悪くなる。
【0029】
本工程の原料に用いられるホルムアルデヒドには、特に制限はないが、通常工業的に入手可能なホルムアルデヒドの水溶液が用いられる。
【0030】
本工程の原料に用いられるシアン化アルカリ金属塩には、特に制限はないが、通常工業的に入手可能なシアン化ナトリウムやシアン化カリウムが用いられる。
【0031】
本発明の製造方法により得られるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩溶液は、所望の場合は、反応完了液を濃縮、蒸発乾固等により結晶化させて取得することもできる。
【0032】
また、β−アラニン−N,N−二酢酸を取得する場合は、本発明の製造方法により得られるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩溶液を常法により酸で中和、冷却するとβ−アラニン−N,N−二酢酸が晶出するので、常法により、ろ過、乾燥してβ−アラニン−N,N−二酢酸の結晶を得ることができる。乾燥等して、
【0033】
【実施例】
以下、実施例により更に詳しく本発明を説明するが、本発明の技術範囲を制限するものではない。
【0034】
(参考例1)
第一工程 1Lガラス製セパラブルフラスコに50%グリシンナトリウム溶液389gを仕込み、フラスコを氷−水バスで40℃に冷却しながら25%アクリル酸ナトリウム水溶液752gを40分間で滴下した。その後、40℃で1時間攪拌した。
第二工程 1Lガラス製セパラブルフラスコに10%水酸化ナトリウム440gを仕込み、第一工程で合成したN−2−シアノエチルグリシンナトリウム塩溶液331gを70℃で40分間かけて滴下した。20kPaで1時間攪拌し、反応で発生したアンモニアを留去した。
【0035】
第三工程 第二工程で合成したN−2−カルボキシエチルグリシン二ナトリウム塩溶液を80℃に加熱し32%シアン化ナトリウムを18.4g添加した。34kPaでアンモニアを留去しながら32%シアン化ナトリウム166g及び40%ホルムアルデヒド水溶液91gを同時に滴下開始した。
【0036】
シアン化ナトリウムは110分で滴下し、ホルムアルデヒド水溶液は120分で滴下した。その後、80℃で30分攪拌した。β−アラニン−N,N−二酢酸三ナトリウム塩のグリシンナトリウムベースの収率は25%であった。
【0037】
(実施例1)
第一工程 1Lガラス製セパラブルフラスコに50%グリシンソーダ389gと純水107gを仕込み、フラスコを氷−水バスで40℃に冷却しながらアクリロニトリル106gを40分間で滴下した。その後、40℃で1時間攪拌した。
第二工程 1Lガラス製セパラブルフラスコに10%水酸化ナトリウム440gを仕込み、第一工程で合成したN−2−シアノエチルグリシンナトリウム塩溶液331gを70℃で40分間かけて滴下した。20kPaで1時間攪拌し、反応で発生したアンモニアを留去した。
【0038】
第三工程 第二工程で合成したN−2−カルボキシエチルグリシン二ナトリウム塩溶液を80℃に加熱し32%シアン化ナトリウムを18.4g添加した。34kPaでアンモニアを留去しながら32%シアン化ナトリウム166g及び40%ホルムアルデヒド水溶液91gを同時に滴下開始した。
【0039】
シアン化ナトリウムは110分で滴下し、ホルムアルデヒド水溶液は120分で滴下した。その後、80℃で30分攪拌した。反応液のシアン濃度は0.1%であり、残存シアンを無くすために、40%ホルムアルデヒド水溶液を1g添加し80℃で30分間攪拌した。β−アラニン−N,N−二酢酸三ナトリウム塩のグリシンナトリウムベースの収率は85%であった。
【0040】
(実施例2)
第一工程 70Lステンレス製反応槽に50%グリシンソーダ21.1Kgを仕込み、反応槽のジャケットに冷却水を流して40℃に冷却しながらアクリロニトリル5.62Kgを30分間で滴下した。その後、40℃で1時間攪拌した。
第二工程 70Lステンレス製反応槽に10%水酸化ナトリウム40.2Kgを仕込み、第一工程で合成したN−2−シアノエチルグリシンナトリウム塩溶液25.0Kgを70℃で30分間かけてフィードした。40kPaで2時間攪拌し、反応で発生したアンモニアを留去した。
【0041】
第三工程 第二 工程で合成したN−2−カルボキシエチルグリシン二ナトリウム塩溶液を80℃に加熱し34%シアン化ナトリウムを1.42Kg添加した。45kPaでアンモニアを留去しながら34%シアン化ナトリウム12.7Kg及び40%ホルムアルデヒド水溶液6.46Kgを同時に滴下開始した。
【0042】
シアン化ナトリウムは110分で滴下し、ホルムアルデヒド水溶液は120分で滴下した。その後、90℃で30分攪拌した。反応液のシアン濃度は0.1%であり、残存シアンを無くすために、40%ホルムアルデヒド水溶液を1.15Kg添加し80℃で60分間攪拌した。β−アラニン−N,N−二酢酸三ナトリウム塩のグリシンナトリウムベースの収率は86%であった。
【0043】
【発明の効果】
本発明により、β−アラニン−N,N−二酢酸アルカリ金属塩を効率よく製造することができる。

Claims (8)

  1. アクリロニトリルとグリシン又はグリシンアルカリ金属塩を反応させて一般式(1)、
    Figure 0004399972
    (式中、M1は水素原子またはアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩を製造する第1工程、N−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩をアルカリ金属水酸化物で加水分解し、一般式(2)、
    Figure 0004399972
    (式中、M1およびM2はアルカリ金属を表す。)で示されるN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩を製造する第2工程、およびN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩をシアン化アルカリ金属塩およびホルムアルデヒドと反応させて、一般式(3)、
    Figure 0004399972
    (式中、M1、M2およびM3はアルカリ金属を表す。)で示されるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩を製造する第3工程からなるβ−アラニン−N,N−二酢酸三アルカリ金属塩の製造方法。
  2. 第1工程におけるグリシン又はグリシンアルカリ金属塩に対するアクリロニトリルのモル比が0.5〜1.5である請求項1に記載の製造方法。
  3. 第1工程の反応温度が0℃〜70℃である請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 第2工程の加水分解反応を、アルカリ金属水酸化物水溶液にN−2−シアノエチルグリシンアルカリ金属塩溶液を滴下して行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 第2工程の反応温度が、30℃〜80℃である請求項1乃至4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 第3工程の反応圧力が20kPa〜70kPaであり反応温度が70℃〜95℃である請求項1乃至5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 第3工程の反応を、シアン化アルカリ金属塩とホルムアルデヒドをN−2−カルボキシエチルグリシン二アルカリ金属塩に添加し、かつシアン化アルカリ金属塩の添加をホルムアルデヒドの添加よりも先に完了させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の製造方法。
  8. アルカリ金属がナトリウムである請求項1乃至7のいずれかに記載の製造方法。
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