JP4399405B2 - 進相電流による交流電圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気回路に直列接続して電流力率を進相方向に変化させて負荷電圧を制御する交流電圧制御装置に関する。
送電系統では、直列コンデンサ法による進相電力調整は、一部では、古くから使われてきたが、高次、低次の共振現象、遮断時に異常電圧が発生するなどの問題があった。進相電力調整装置ではサイリスタなどの半導体スイッチの大容量化にしたがって、サイリスタACスイッチを使ってコンデンサのバンク制御やACリアクトルに対してオンタイミングの遅れ位相制御がおこなわれている。これらは電源に並列接続する静止形無効電力補償装置SVC(Static Var Compensator)と呼ばれて、電力系統に多く使われている。
進相コンデンサは電力用コンデンサとも呼ばれて、フィルム・コンデンサであるが、長寿命でありサイズが大きく高価である。進相コンデンサを電解コンデンサで代替できれば小形になって廉価である。ダイオードを電解コンデンサと並列にして、2台を逆直列にすれば交流コンデンサとして使えることはわかっているが、さらに、半導体スイッチで切り替えて電解コンデンサを用いる提案がなされている(特許文献1参照)。特許文献1では、スイッチを4つ用いて電解コンデンサの極性問題を解決している。
しかしながら、単に電解コンデンサを利用するだけの目的であれば、ダイオードと電解コンデンサを並列接続したものを2つ逆直列接続して使用すれば、特許文献1で開示された発明と同じ効果をあげることができる。
一方、回路技術として、スナバーエネルギーを回生する電流順逆両方向電流スイッチを用いて、負荷電流を遮断したに、スイッチング素子で発生するスナバーエネルギーをコンデンサに回収し、次回オン時に負荷へと回生する無損失の電流順逆両方向電流スイッチが提案されている(特許文献2参照)。
さらに、これを交流電源と負荷の間に直列接続して、スナバーエネルギーのみならず、負荷の磁気エネルギーをも回生させることができる。交流電源の周期毎の電流方向の切り替え位相を、交流電源より90度進ませる制御をすれば電流の力率を自動的に略1に改善することができることも、本発明者によって提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、力率を1に改善した結果、負荷電圧が電源電圧より上昇することで出力が増加するため、負荷によっては電圧が上昇し過電圧となって負荷を損傷するおそれもあり、入力電圧を下げる変圧器を必要としていた。
特開平7−104872号公報 特許第3634982号公報 特開2004−260991号公報
従来、交流負荷の電圧を制御するには、電圧位相の変化に対して遅らせてオン状態にする制御できるサイリスタ、トライアックなどのACスイッチで電流位相を遅らせる方法が一般的である。トライアックをオン状態にする制御で、電圧位相の遅れで負荷電圧を下げる方向に制御はできるが、負荷電圧を下げるにしたがって電流位相も遅れて、力率が悪くな欠点があった。
特許文献1では、単に小形化のため、電解コンデンサを用いて4つの半導体スイッチを同期して切り替えているのみで、積極的に電流の進相制御や負荷電圧を目標値になるように制御を行うことはできない。
上述のように、直列接続の進相コンデンサや特許文献2の磁気エネルギー回生電流双方向スイッチなど、進相運転による直列制御では遅れ力率の負荷の改善を行うことにより、負荷電圧が電源電圧よりも上昇する。しかしながら、そのままでは過電圧や過出力になるため、電源電圧を変圧器を用いて降圧するか、負荷の電圧定格を上げる必要あった。
そこで、本発明者は、負荷電流の位相を積極的に進める制御を行い、進み力率にして負荷にかかる電圧を下げるとともに、無効電力補償対策を施していない他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、上述の進み力率の電流とを合わせれば、全体として力率の改善にもなることに着眼した。
本発明は、上述のような事情に鑑みなされたものであり、系全体としての力率を改善しつつ、各負荷の負荷電圧を制御することを可能とする交流電圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、交流電源と交流負荷との間に挿入され、交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置に関し、本発明の上記目的は、4個の逆導通型半導体スイッチにて構成されるブリッジ回路と、ブリッジ回路の直流端子間に接続され、交流負荷の磁気エネルギーを回生するコンデンサとから成る磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、位相制御装置は、ブリッジ回路の対角線上に位置する2個の前記逆導通型半導体スイッチを一組のペアとなし、二組のペアの逆導通型半導体スイッチのうち、一方のペアがオンの時は他方のペアをオフにするように制御し、
かつ、電流の位相を強制的に進めるように逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、コンデンサに交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、交流負荷に印加される負荷電圧を制御し、さらに、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、力率計の出力をフィードバックして位相制御装置が逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置によって達成される。
また、本発明の上記目的は、コンデンサの静電容量は、交流負荷の磁気エネルギーを吸収するだけの容量であることを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
さらに、本発明の上記目的は、コンデンサの静電容量を、コンデンサと交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されていることを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
また、本発明の上記目的は、コンデンサと逆導通半導体スイッチとを並列接続したものを2組、逆導通型半導体スイッチを構成するスイッチング素子のカソード側同士を接続(以下、「逆直列接続」という。)して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、それぞれのコンデンサの静電容量は、それぞれのコンデンサの静電容量と交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、さらに、位相制御装置は、逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、それぞれのコンデンサに交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、交流負荷に印加される負荷電圧を制御し、さらに、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、力率計の出力をフィードバックして位相制御装置が逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
また、本発明の上記目的は、コンデンサとダイオードとを並列接続したものを2組ダイオードのアノード側同士を接続した回路と、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とを、並列に接続して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、それぞれのコンデンサの静電容量は、それぞれのコンデンサの静電容量と交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、さらに、位相制御装置は、逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、それぞれのコンデンサに交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、交流負荷に印加される負荷電圧を制御し、さらに、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、力率計の出力をフィードバックして位相制御装置が逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
さらに、本発明の上記目的は、コンデンサが、電解コンデンサであることを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
また、本発明の上記目的は、コンデンサと、該コンデンサに並列に接続され、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とから構成される1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、コンデンサの静電容量は、コンデンサの静電容量と交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、さらに、位相制御装置は、逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、コンデンサに交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、交流負荷に印加される負荷電圧を制御し、さらに、1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、力率計の出力をフィードバックして位相制御装置が逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置によっても達成される。
また、本発明の上記目的は、各逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子として、パワーMOSFET、IGBT、GTOなど、オフ可能なスイッチング素子を使用したことを特徴とする交流電源圧制御装置によっても達成される。
本発明に係る交流電圧制御装置を、交流電源と交流負荷との間に直列に接続し、進みの位相で該交流電圧制御装置内の逆導通型半導体スイッチをオン/オフすれば、負荷電流を進相電流にすることができる。また、負荷電流を進相化することで、電源電圧よりも減少した電圧を負荷に印加することもでき、進相無効電力調整装置になる。
また、本発明に係る交流電圧制御装置によれば、コンデンサの容量は負荷の磁気エネルギーを吸収する程度の容量でよく、直流の電解コンデンサが使用できる。このためコスト低減化に寄与できる。
さらに、進相電流は無効電力調整がされていない他の電力負荷の力率を改善するので、この進相電力調整装置を用いると電圧調整が出来るばかりでなく、進相コンデンサと同じ機能を持つことで入力電流が減少し、配電線での省エネルギーと電源容量を削減することに貢献することができる。
以下、本発明に係る交流電圧制御装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
また、以下、逆導通型半導体スイッチをオン/オフにするとは、逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子を導通状態/阻止状態にすることである。自己消弧形素子を阻止状態にしても、逆並列に接続されたダイオードがあるため、自己消弧形素子の逆方向の向きの電流は常に導通できる。
図1は本発明に係る交流電圧制御装置と、それを利用して系全体の力率を1にする制御の仕組みを説明するための図である。
図1において、交流電源1には直列に力率計5が接続され、電源電流の力率を計測するとともに、後述の位相制御装置4にフィードバック信号を送る。力率計5は、4個のパワーMOSFET、IGBTなどのオン/オフすることのでき自己消弧形素子と、逆並列接続されたダイオードから成る逆導通型半導体スイッチ21(SW1〜SW4)にて構成されるブリッジ回路とブリッジ回路の直流端子DCPとDCN間に接続され、交流負荷3aの磁気エネルギーを蓄積して回生するコンデンサ22とから成る磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2の一方の交流端子AC1に接続されている。
位相制御装置4は4個の逆導通型半導体スイッチ21のうち、ブリッジ回路の対角線上に位置する2個の逆導通型半導体スイッチ(SW1,SW3)と(SW2,SW4)を、それぞれ一組のペアとし、二組のペアの逆導通型半導体スイッチのうち、一方のペアがオンの時は他方のペアをオフにするように制御し、かつ、交流電源1の周期の時間毎にペア単位で交互にオンオフ制御するためのゲート信号を生成するものである。位相制御装置4は交流電源1の電圧の位相を検出し、力率計の出力が1に近づくように位相を進める働きを行う。
本発明に係る交流電圧制御装置を、交流電源と交流負荷との間に直列に接続して、進みの位相でオン/オフすれば、進み力率の無効電圧を発生できる。すなわち、本発明に係る交流電圧制御装置を電源電圧と直列に接続すれば負荷電流を進み位相にすることができる。
なお、図1に磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2を介さずに、交流電源1に並列に接続される交流負荷3b存在する。交流負荷3bに対しては無効電力調整がされていないので、電流は遅れ力率となる。従って、交流負荷3aに流れる進み力率の電流と、交流負荷3bの遅れ力率の電流とを合わせることにより、全体として力率が略1の電流にすることができる。すなわち、回路内に存在する約半数の交流負荷に上述の磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2を接続し、残りの約半数の交流負荷は交流電源に直接接続すれば、負荷電圧を抑えつつ、回路全体として電流の力率の改善を行うことが可能となる。
図7(a)乃至図7(c)は、電圧のフェーザ図を示している
より詳しくは、図7(c)は、発明に係る交流電圧制御装置が、進相のリアクタンス電圧Vcを発生し、電源電圧Vinよりも減少した電圧Vloadを、交流負荷3aに印加することもできる進相電力調整装置になることを示している。
図7(a)は磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2に接続されていない交流負荷3bのフェーザ図を示している。負荷電流Iload遅れ力率cosφとなっている。
図7(b)は磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2に接続された交流負荷3aにおいて、位相制御装置4により交流負荷3aの電流力率が略1になるように制御した場合を示している。
図7(b)から分かるように、交流負荷3aのインダクタンス電圧Vloadが、コンデンサ22のリアクタンス電圧Vcによって完全に補償されている。結果、負荷電圧Vloadは、交流電源1の電圧Vinに等しくなり、負荷電圧Vloadを下げることはできない。
図7(c)は図7(b)の状態からさらに電流の位相を進めて、交流負荷3aの電流力率を進み力率cosφにした場合を示している。図7(c)の状態にすることにより、負荷電圧Vloadを下げるとともに、図7(a)で示した、遅れ力率の電流と合わせて、全体として力率を1にするとともに、負荷電圧Vloadを下げることを実現可能としている。
本発明に係る交流電圧制御装置では、負荷電流Iより90度進んだリアクタンス電圧Vcを発生するので、コンデンサ22を充電するために外部電源の供給は不要であり、コンデンサ22に電圧自動的に発生する。コンデンサ22静電容量Cは、交流負荷3aの磁気エネルギーを吸収する程度の容量でよく、直流の電解コンデンサが使用できる。コンデンサ22の静電容量が相対的に小さい場合、コンデンサ22の電流は断続するが、断続しても問題ない。すなわち、コンデンサ22の電圧が、交流電源1の周期の時間内ゼロとなるのが、本装置の特徴である。コンデンサ22の電圧が略ゼロになることから本発明に係る交流電圧制御装置は、従来の電圧型インバータとは呼ばずにスイッチと呼ぶべきであ
本発明に係る交流電圧制御装置を用いると、進相コンデンサを直列インピーダンスとしたこと以上の電圧制御機能を持つことができる。進相電流は、他の電力負荷の力率をあわせて改善するので送配電線の電流が減り、配電線での省エネルギーと受電変圧器などの電源容量(皮相電力の容量)を削減することに貢献する。
図1の、4個の逆導通型半導体スイッチから構成されるブリッジ回路の対角線上に位置する2個の逆導通型半導体スイッチを一組のペアと成し、二組のペア(SW1,SW3)と、(SW2,SW4)に着目すると、二組のペアは、交流電源1の電源周期の時間毎に、一方のペアがオンのときは他方のペアをオフとするように、オン/オフを切り替える。しかしながら、例えば逆導通型半導体スイッチSW3を構成する自己消弧形素子をオフした後、電流は逆導通型半導体スイッチSW2の逆並列接続されたダイオードを流れるので、逆導通型半導体スイッチSW2を構成する自己消弧形素子のオンが遅れても動作に問題は生じない。磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ、上述の特徴をさらに生かすと、後に説明するように、コンデンサ22静電容量が相対的に小さい場合、オンする逆導通型半導体スイッチSW3を構成する自己消弧形素子を不要とすることができる。
図4は図1における磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2の部分を簡略化した回路の態様を示すものである。より詳しくは、図4は、コンデンサと逆導通型半導体スイッチとを並列に接続したものを2組、逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子のカソード側(図4において、自己消弧形素子はNチャンネルシリコンパワーMOSFETであるので、NチャンネルシリコンパワーMOSFETのソース側)同士を接続して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした磁気エネルギー回生双方向電流スイッチとしたものである。それぞれのコンデンサが、交流電源1の周期以内の時間で毎回全放電する(それぞれのコンデンサの両端電圧が略0[V] になる)条件でのみ可能なものである。具体的には、それぞれのコンデンサの静電容量Cと交流負荷3aのインダクタンス容量Lとで決まる共振周波数fが、交流電源1の周波数f0より高い場合であり次式(1)のようになる。
f=1/2π√(LC)>f0 ……(1)
図4の回路の態様の磁気エネルギー回生双方向電流スイッチでは、コンデンサが2個になるが、逆導通型半導体スイッチ2個になるのが特徴である
図3は、上述の式(1)の状態を満たす場合を示したものである。以下、図3を用いて詳しく説明する。
逆導通型半導体スイッチSW3オフ(逆導通型半導体スイッチSW3を構成する自己消弧形素子を阻止状態)ると、電流は図3で示す矢印のように(交流電源1から交流負荷3aの向き)コンデンサ22に流れ込む電流は、逆導通型半導体スイッチSW2の逆並列接続されたダイオードを通して流れるので、逆導通型半導体スイッチSW2のオン/オフの状態に無関係である。回路にコンデンサ22が直列に挿入され、コンデンサ22静電容量が小さいと、電流が、交流電源1の4分の1周期以内の時間でコンデンサ22の充電が終わり、さらに、交流電源1の4分の1周期以内の時間で電流の向きが逆転して放電し、コンデンサ22の両端電圧Vcはゼロ[V]となる。すなわち、最初、電流は、逆導通型半導体スイッチSW2の逆並列接続されたダイオードを通じて流れ、やがて電流の向きが逆転すると、その時点で既にオン状態となっている逆導通型半導体スイッチSW2の自己消弧形素子を流れ、コンデンサ22の両端電圧Vc、略ゼロ[V]になるまで流れその間電流の向きは逆転しない。コンデンサ22の電流断続するが、コンデンサ22の電流は、逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子も、ダイオードもなしで自然に断続するので、逆導通型半導体スイッチSW2を省略して配線に置き換えることができることがわかる。電流の向きが図3と(電流が、交流負荷3aから交流電源1の向きであり、交流負荷3aの一端が接続されている交流端子AC2−コンデンサ22の正極側−コンデンサ22の負極側−逆導通型半導体スイッチSW3−交流電源1の一端が接続されている交流端子AC1となる)の場合、反対側(逆導通型半導体スイッチSW1とSW4)で、前述と同じことが行われる図3で示した場合を双方向の電流に対処するように拡張すると、図4に示す回路の態様とな
図4は、図1で示した磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2のコンデンサ22コンデンサ22と等しい静電容量)に分けて、コンデンサ23コンデンサ24を、交流電源1の周期毎に交互に使う(充放電する)ことで、図1で示した磁気エネルギー回生双方向電流スイッチとほぼ同じ機能果たすことができる。図4は、図1の磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2においてコンデンサ22部分で横に切った(水平方向に分割した)ハーフブリッジ構成にあたる。しかしながら図4に示す回路の態様では、逆導通型半導体スイッチのすべてをオフにしても負荷電流を遮断することができないなど一部の機能に制約がある
図5は、図4の別の回路の態様を示している。より詳しくは、図5は、コンデンサと、コンデンサに並列に接続され、2個の逆導通型半導体スイッチを、逆導通型半導体スイッチを構成するスイッチング素子のカソード側(図5において、自己消弧形素子はNチャンネルシリコンパワーMOSFETであるので、NチャンネルシリコンパワーMOSFETのソース側)同士を接続して、1コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした磁気エネルギー回生双方向電流スイッチとしたものである。
図5の回路の態様は、コンデンサ22に並列に接続されている2個の逆導通型半導体スイッチ交流電源1の電源半周期の時間毎に、一方がオンのときは他方オフとように、オン/オフを切り替える。前述の制御は、コンデンサ22の機能を制御していることがわかる。
さらに、図5は、サイリスタのオン位相の遅れによってリアクトル電流の位相を制御する無効電力制御装置TCR(Thyristor Controlled Reactor)の双対回路になっており、従来にはなかった回路の態様と制御である。
図6は、図5のコンデンサ22に換えて、2個のコンデンサと、それぞれのコンデンサと並列にダイオードD1とD2を追加した変形例であ
図6の機能は、図5と同じであるが、それぞれのコンデンサには直流電圧が生じてバイアスされるため、直流コンデンサ使うことができる。ダイオードD1とD2には電流が流れない動作をする。
図1は、本発明に係る交流電圧制御装置を用いた無効電力補償及び負荷電圧の制御の実施例を示すものでもある磁気エネルギー回生電流双方向スイッチを、交流電源と交流負荷との間に直列接続し、逆導通型半導体スイッチに電流導通する、交流電源1の半周期の時間に、4個の逆導通型半導体スイッチから構成されるブリッジ回路の対角線上に位置する2個の逆導通型半導体スイッチを一組のペアと成し二組のペア(SW1,SW3)と、(SW2,SW4)は、交流電源1の半周期の時間毎に、一方のペアがオンのときは他方のペアをオフとするように、オン/オフを切り替える。
オンオフを切り替える信号(以下、「ゲート信号」という。)の位相を進める(交流電源1の電圧位相の変化に対して時間的に前に変化させる)ことで進相電流を発生させる。
ゲート信号は、交流電源1の電圧位相を検出し位相制御装置4で生成する。逆導通型半導体スイッチのゲートは、電気的に絶縁して送る。本実施例では光信号で駆動するフォトリレーを使用している。ゲート信号は、交流電源1に接続された抵抗器コンデンサで構成される一次遅れ回路により、電源電圧のゼロ交差信号から作られる。部品数は20程度と簡素である。
コンデンサ22の容量リアクタンスXcは、交流負荷3aのリアクタンスXlに対して大きくても小さくても効果は発生する本発明はコンデンサ容量22を小さくできることが特徴である。交流負荷3aのリアクタンスXlと、コンデンサ22の容量リアクタンスXcが同じ程度であると、交流負荷3aに印加される電圧波形が、正弦波形状になり、高調波が少なくなる。コンデンサ22の静電容量が小さい場合、コンデンサ22両端電圧Vcは高くなる傾向にある。ゲート制御信号の位相を、進み制御(交流電源1の電圧位相の変化に対して時間的に前に変化させる)により負荷電圧Vloadは、増加から減少まで変化させることができる負荷電圧Vloadに応じてフィードバック制御することもできる。
図1で示した実施例では、以下の回路定数を用いている。交流負荷3a及び交流負荷3bは、ファンモータである。
<図1の回路定数>
交流負荷3a及び交流負荷3bの定格交流入力電圧: 100Vrms、
交流負荷3a及び交流負荷3bの定格入力電流: 0.21Arms、
交流負荷3a及び交流負荷3bの遅れ力率0.7
交流負荷3a及び交流負荷3bのインダクタンス成分L: 1H、
交流負荷3a及び交流負荷3bの抵抗R: 333オーム
コンデンサ22の静電容量: 2.2マイクロF
図1で示した実施例では、交流負荷3aの負荷電流Iloadが、進み力率0.7にな、負荷電圧Vload、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2が場合と同じ電圧で安定に運転することができる。
図8(a)は、図1で示した実施例の計算機シミュレーション波形を示している
より詳しくは、図8(a)は、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2を介さずに、交流電源1に並列に接続された交流負荷3b負荷電流(図8(a)では、「負荷電流(スイッチなし)」と表記している。)、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ2を介して接続された交流負荷3aの負荷電流(図8(a)では、「負荷電流」と表記している。)、交流電源1の電源電圧Vacの電圧振幅を、1/5000倍にしたもの(図8(a)では、「電源電圧×0.005」と表記している。)を示している。
負荷電流(スイッチなし)遅れ力率0.7の電流である。磁気エネルギー回生双方向電流スイッチで、95度、ゲート制御信号の位相を、進み制御(交流電源1の電圧位相の変化に対して時間的に前に変化させる)した結果、図8(a)の「負荷電流」に示すように、交流負荷3aの負荷電流は進み力率0.7になっている。
交流負荷3aの負荷電流と、交流負荷3bの負荷電流の実効値は同じである。負荷電流波形みは生じる進相電流を発生することから、同系統に接続された他の交流負荷の電流力率を改善することができる。さらに、磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ介さずに、交流電源1に並列に接続された同種の交流負荷(本実施例では、交流負荷3b)入力電流を足し合わせる事により、2台分併せて、送電端から見て、力率が略1が実現できる。
図8(b)乃至図8(d)は図4で示した回路の計算機シミュレーション波形を示している。
より詳しくは、図8(b)は、交流負荷3cの負荷電圧、コンデンサ23の両端電圧Vc1(図8(b)では、「コンデンサ電圧1」と表記している。)、コンデンサ24の両端電圧Vc2(図88(b)では、「コンデンサ電圧2」と表記している。)を示している。
また、図8(c)は、コンデンサ23を流れる電流Ic1(図8(c)では、「コンデンサ電流1」と表記している。)を示している。
さらに、図8(d)は、逆導通型半導体スイッチSW3を流れる電流Isw3(図8(d)では、「P−MOSFET電流」と表記している。)を示している。
発明に係る交流電圧制御装置を用いて、交流負荷の電圧を減少させながら、進相電流を発生させることができる。ランプ負荷など無誘導の負荷でも、電圧を減少させて使用する場合に効果がある。本装置は電流進み制御で電圧を下げるので、進相電流が発生する。これは電力線の総合力率を改善することに役立つ。
交流負荷3aが、ランプ負荷など無誘導の負荷の実施例として、交流電源1に、単相100Vに、100Wの電球を用い、必要な明るさを減じて70Wにする発明に係る交流電圧制御装置を用いて進相力率0.7の制御による電圧減少で行うと、進み電流が、100√(1−0.7)=70VA分、0.7Aの進相電流が得られる。この負荷電流は、他の電流の遅れ電力負荷と合わせて力率改善となり、送配電のジュール損失の低減になる。また、負荷電圧減少により電球の寿命が伸びる。
また、図1に示す、本発明に係る交流電圧制御装置を用いた無効電力補償及び負荷電圧の制御の実施例では、遅れ力率cosφの2台で1組のファンモータ(交流負荷3a及び3b)のうち1台(交流負荷3a)を、発明に係る交流電圧制御装置を介して接続している
2台のファンモータ負荷電圧がそれぞれ同じ電圧になるように、位相制御装置4は、交流負荷3aの電流の位相を進めるとファンモータ2台の電流の合成で力率が略1にな
交流電源1から供給される電流(入力電流)が、本発明に係る交流電圧制御装置を用いた無効電力補償及び負荷電圧の制御により、改善される以前のcosφ倍に減少して送配電線のジュール損が減少する。
実施例のように、本発明に係る交流電圧制御装置を用いて電力制御をすると、電圧を調整する際に、電流の進相制御が可能になる。従来の静止コンデンサではできなかった進相量が、逆導通型半導体スイッチのオン/オフゲート信号の位相で連続的かつ高速に制御できるため、機器の負荷状態に応じた高速制御による多彩な応用ができる
上記ではオン/オフの幅を、交流電源1の電源周期の半サイクルの広幅で説明したが、図1の場合、PWM(パルス幅変調)化することにより高調波の対策ができることは言うでもない。
また、実施例では、単相交流での応用を説明したが、三相交流への展開は当然考えられる。三相交流に適用した場合、高調波の内、3次調波を、デルタ結線により自動的に消すことが可能である。
さらに、逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子として、パワーMOSFETを例として説明したが、IGBT、GTOなど、オン/オフ可能なスイッチング素子ならば同様に可能である。
本発明に係る交流電圧制御装置と、それを利用して系全体の力率を1にする制御の仕組みを説明するための図である。 サイリスタACスイッチによる電圧制御と電圧電流の関係を示す図である。 逆導通型半導体スイッチSW3を、オフの状態にした直後の電流の流れを示す図である。 磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを簡略化し、直流コンデンサを用いた構成を示す図である。 磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを最も簡略化した構成を示す図である。 図4において、直流コンデンサにさらに外付けダイオードを接続した構成を示す図である。 電圧制御のフェーザ図を示す図である。 実施例の電流、電圧の計算機シミュレーション波形を示す図である。
1 交流電源
2 磁気エネルギー回生双方向電流スイッチ
a、3b、3c 交流負荷
4 位相制御装置
5 力率計
21 逆導通型半導体スイッチ
22、23、24 コンデンサ
D1、D2 ダイオード

Claims (15)

  1. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    4個の逆導通型半導体スイッチにて構成されるブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の直流端子間に接続され、前記交流負荷の磁気エネルギーを回生するコンデンサとから成る磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、
    前記交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、
    前記位相制御装置は、前記ブリッジ回路の対角線上に位置する2個の前記逆導通型半導体スイッチを一組のペアとなし、二組のペアの前記逆導通型半導体スイッチのうち、一方の前記ペアがオンの時は他方の前記ペアをオフにするように制御し、
    かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記コンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御し、
    さらに、前記磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに前記交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、前記磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた前記交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、前記力率計の出力をフィードバックして前記位相制御装置が前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  2. 前記コンデンサの静電容量は、前記交流負荷の磁気エネルギーを吸収するだけの容量であることを特徴とする請求項1に記載に交流電圧制御装置。
  3. 前記コンデンサの静電容量を、前記コンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の交流電圧制御装置。
  4. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサと逆導通半導体スイッチとを並列接続したものを2組、前記逆導通型半導体スイッチを構成するスイッチング素子のカソード側同士を接続(以下、「逆直列接続」という。)して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、
    前記交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、
    それぞれの前記コンデンサの静電容量は、前記それぞれのコンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、前記逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記それぞれのコンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御し、
    さらに、前記2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに前記交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、前記2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた前記交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、前記力率計の出力をフィードバックして前記位相制御装置が前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  5. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサとダイオードとを並列接続したものを2組前記ダイオードのアノード側同士を接続した回路と、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とを、並列に接続して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、
    前記交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、
    それぞれの前記コンデンサの静電容量は、前記それぞれのコンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、逆直列接続された前記2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記それぞれのコンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御し、
    さらに、前記2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに前記交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、前記2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた前記交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、前記力率計の出力をフィードバックして前記位相制御装置が前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  6. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサと逆導通型半導体スイッチとを並列接続したものを2組逆直列接続して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、を具備し、
    それぞれの前記コンデンサの静電容量は、前記それぞれのコンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、前記逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記それぞれのコンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  7. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサとダイオードとを並列接続したものを2組前記ダイオードのアノード側同士を接続した回路と、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とを、並列に接続して、2コンデンサ横型ハーフブリッジ構成とした、2コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、を具備し、
    それぞれの前記コンデンサの静電容量は、前記それぞれのコンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、逆直列接続された前記2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記それぞれのコンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  8. 前記コンデンサが、直流コンデンサであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の交流電圧制御装置。
  9. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサと、該コンデンサに並列に接続され、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とから構成される1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、
    前記交流電源に直列に接続され、電源電流の力率を計測する力率計と、を具備し、
    前記コンデンサの静電容量は、前記コンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、前記逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記コンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御し、
    さらに、前記1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチを介さずに前記交流電源に並列に接続された他の交流負荷に流れる遅れ力率の電流と、前記1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチによって位相が進められた前記交流負荷に流れる進み力率の電流とをあわせて、全体として電源電流の力率が略1となるように、前記力率計の出力をフィードバックして前記位相制御装置が前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  10. 交流電源と交流負荷との間に挿入され、前記交流負荷にかかる負荷電圧を制御する交流電圧制御装置であって、該交流電圧制御装置は、
    コンデンサと、該コンデンサに並列に接続され、2個の逆導通型半導体スイッチを逆直列接続した回路とから構成される1コンデンサ横型ハーフブリッジ磁気エネルギー回生双方向電流スイッチと、
    前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御する位相制御装置と、を具備し、
    前記コンデンサの静電容量は、前記コンデンサの静電容量と前記交流負荷のインダクタンスとで決まる共振周波数が前記交流電源の電源周波数より高くなるような値に設定されているとともに、
    さらに、前記位相制御装置は、前記逆直列接続された2個の逆導通型半導体スイッチのうち、一方がオンの時は他方をオフにするように制御し、かつ、電流の位相を強制的に進めるように前記逆導通型半導体スイッチのオン/オフを制御することにより、前記コンデンサに前記交流負荷のリアクタンス電圧分を補償する電圧を発生させ、前記交流負荷に印加される前記負荷電圧を制御することを特徴とする交流電圧制御装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の交流電圧制御装置と、
    前記交流負荷として無誘導負荷を用い、
    前記負荷電圧を減少させるとともに、進相電流を発生させることを特徴とする無誘導負荷の交流電圧制御装置。
  12. 前記無誘導負荷が、ランプ負荷であることを特徴とする請求項11に記載の無誘導負荷の交流電圧制御装置。
  13. 前記位相制御装置が、パルス幅変調(PWM)を行うことで、前記交流電源に含まれる高調波を低減させることを特徴とする請求項1に記載の交流電圧制御装置。
  14. 前記交流電源として三相交流を用い、前記交流電源に含まれる高調波のうち、3次高調波をデルタ結線により自動的に消滅させることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の交流電圧制御装置。
  15. 各前記逆導通型半導体スイッチを構成する自己消弧形素子として、パワーMOSFET、IGBT、GTOなど、オフ可能なスイッチング素子を使用したことを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の交流電源圧制御装置。
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