JP4398475B2 - クロックのデューティ補正回路 - Google Patents

クロックのデューティ補正回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4398475B2
JP4398475B2 JP2007003156A JP2007003156A JP4398475B2 JP 4398475 B2 JP4398475 B2 JP 4398475B2 JP 2007003156 A JP2007003156 A JP 2007003156A JP 2007003156 A JP2007003156 A JP 2007003156A JP 4398475 B2 JP4398475 B2 JP 4398475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
voltage
circuit
output
voltage level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007003156A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007151155A (ja
Inventor
明夫 笹井
隆 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007003156A priority Critical patent/JP4398475B2/ja
Publication of JP2007151155A publication Critical patent/JP2007151155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4398475B2 publication Critical patent/JP4398475B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pulse Circuits (AREA)

Description

この発明はクロックのデューティ検出及び補正技術に関するものである。
図13は、一般的なクロックのデューティ補正回路である。1はクロックの送信部であり、基準周波数の電圧信号を発振する発振器2、後述する電圧比較器4に入力される基準電圧を発生する可変基準電圧発生回路3、発振器2の出力と可変基準電圧発生回路3から出力される基準電圧とを入力とする電圧比較器4、電圧比較器4の出力を入力とするバッファ5により構成される。6はクロックの受信部であり、バッファ5の出力を入力とするバッファ7、バッファ7から出力されるクロックを後段の回路へ出力する出力端子8により構成される。
発振器2から発振される基準周波数の電圧信号は、電圧比較器4によって可変基準電圧発生回路3から出力される基準電圧と比較され2値のクロックに変換される。電圧比較器4から出力されるクロックはバッファ5を経由してクロックの送信部1から出力される。送信部1から出力されたクロックはクロック受信部6でバッファ7を経由して受信され、出力端子8から後段回路に供給される。 このとき後段回路に供給されるクロックには、発振器での歪み、電圧オフセット、送受信バッファにおける信号のハイレベルからローレベルへの遅延時間およびローレベルからハイレベルへの遅延時間の差、伝送路による歪み等の影響等によりデューティ比に変動が発生する。後段回路に供給されるクロックのデューティが許容範囲を超えて変動すると後段回路の正常な動作に影響が生じるため、クロックの受信部6内にあるバッファ7から出力されるクロックをオシロスコープ等で観測し、可変基準電圧発生回路3から出力される基準電圧を調整することにより、クロックのデューティ比が補正される。この様子を図14に示す。図14に示すように、基準電圧の大きさを調整することにより電圧比較器4から出力されるクロックのデューティが調整される。
上記のようなクロックのデューティ補正回路では、クロックの受信部6内にあるバッファから出力される受信クロックをオシロスコープで観測し、受信クロックのデューティが所定値となるように可変基準電圧発生回路3から出力される基準電圧を調整しなければならず、調整作業には大きな工数を必要とする問題があった。また、クロックのデューティを上述のような方法で調整しても、発振器や送受信バッファ等の温度ドリフト、電源電圧の変動、伝送路の周辺条件の変化による信号の歪み及び遅延変動等の影響によりデューティに変動が生じる。また、クロックのデューティを先に述べた方法で調整しても、可変基準電圧発生回路3等の経年変化によってデューティがずれ、再調整を要する問題があった。
こうした受信クロックのデューティの変動を自動的に補正する方法として、受信クロックとこの受信クロックを反転させた反転クロックをそれぞれローパスフィルタにより平滑化した電圧の差分値をクロックの送信部に帰還し、この差分が0になるように送信クロックを調整することによりデューティを補正する方法が紹介されている。(特許文献1参照)
特開平5−252007号公報
特許文献1に示す方法では、電源電圧の変動により受信クロックのハイレベルまたはローレベル電圧が変化した場合、また伝送路の周辺条件により受信クロック波形に歪みが生じた場合、クロックの送信部に帰還される差分値も変動するため検出精度が悪化し、正確に受信クロックのデューティの変動を補正することができないという問題があった。
この発明は、上述のような問題を解消するためになされたもので、クロックのデューティの変動を自動的に検出し、これを補正することを目的とし、さらにクロック波形に変動や歪み等が生じる場合においても正確に受信クロックのデューティを補正し良好なクロックを後段回路に供給するデューティ検出および補正回路を提供することを目的とする。
この発明によるクロックのデューティ補正回路は、発振器から発振される電圧信号と前記電圧信号の振幅電圧の最大値から最小値の間に設定される基準電圧とを比較して第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックを生成するクロック生成回路と、前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第1の電圧レベルから前記第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と、前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第2の電圧レベルから前記第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて前記クロックを遅延させる遅延回路と、前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、前記位相差検出回路から出力される信号に基づいて電圧値を発生保持するためのチャージポンプと積分回路とを備え、前記積分回路から出力される信号に基づいて前記基準電圧を調整することにより前記クロックのデューティを補正するものである。
この発明によるクロックのデューティ補正回路は、クロック生成回路が生成するクロックを遅延させる遅延回路と、前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、前記位相差検出回路から出力される信号を反転する反転回路と、前記反転回路から出力される信号によりセットまたはリセットされるRSフリップフロップと、前記フリップフロップから出力される信号に基づいて電圧値を保持する積分回路とを備え、前記積分回路の出力に基づいて前記基準電圧を調整することにより前記クロックのデューティを補正するものである。
またこの発明のクロックのデューティ補正回路は、クロック生成回路が生成するクロックを遅延させる遅延回路と、前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、前記位相差検出回路から出力される信号が遅れ位相あるいは進み位相であるかに基づいてそのカウント値を変更するカウンタと、前記カウンタのカウント値を電圧値に変換するD/A変換器とを備え、前記D/A変換器の出力電圧に基づいて基準電圧を調整することによりクロックのデューティを補正するものである。
この発明によるクロックデューティ検出回路は、第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックをその電圧レベルが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と第2の電圧レベルから第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて遅延させ、クロックの第2の遷移点と遅延されたクロックの第1の遷移点との位相差に基づいてクロックのデューティの変動を検出する構成としたので、クロック電圧のレベル変動、信号波形の歪み等によるよる検出精度の悪化を低減することができる。
また、この発明によるクロックデューティ補正回路は、発振器から発振される電圧信号とこの電圧信号の最大値から最小値の間に設定される基準電圧とを比較して生成される第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックを、その電圧レベルが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と、第2の電圧レベルから第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて遅延させ、クロックの第1の遷移点と遅延されたクロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として、クロックの第2の遷移点に対する遅延されたクロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す電圧信号に基づいて基準電圧を調整するので、クロックのデューティの変動を自動的に補正することができる。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるクロックのデューティ検出及び補正回路を示すものである。同図において、1はクロックの送信部であり、2は基準周波数の電圧信号を発振する発振器、4は発振器1の出力と後述する上下限回路18から出力される基準電圧を入力とする電圧比較器、5は電圧比較器4の出力を入力とするバッファにより構成される。6はクロックの受信部であり、7はバッファ5の出力を入力とするバッファ、8はバッファ7の出力であるクロックを後段の回路へ出力する出力端子、9はバッファ7の出力を遅延する遅延回路、10は遅延回路9の出力を入力とするドライバ、11はバッファ7の出力とドライバ10の非反転出力を入力とする第1のサンプルホールド回路、12はバッファ7の出力とドライバ10の反転出力を入力とする第2のサンプルホールド回路、13、14は第1のサンプルホールド回路と第2のサンプルホールド回路の出力を抵抗加算する抵抗、15はバッファ7の出力を入力とするローパスフィルタ、16は抵抗13,14の加算出力とローパスフィルタ15の出力を入力とする電圧比較器、17は電圧比較器16の出力を入力とする積分回路、18は積分回路17の出力を入力とする上下限回路である。
発振器2で発振された基準周波数の電圧信号は、電圧比較器4により後述する上下限回路18から出力された基準電圧と電圧比較され、2値のクロックに変換される。電圧比較器4から出力されるクロックは、バッファ5を経由してクロックの送信部1から出力される。送信部1から出力されるクロックはクロック受信部6でバッファ7を経由して受信され、出力端子8から後段回路に供給される。遅延回路9はバッファ7から出力される受信クロックを後述する第1のサンプルホールド回路11及び第2のサンプルホールド回路12におけるホールドセットアップ時間より十分長くかつクロックのハイレベル期間あるいはローレベル期間より十分短い時間遅延させる。遅延回路9から出力される遅延クロックはドライバ10に入力され、ドライバ10は遅延クロックの反転出力および比反転出力をそれぞれ出力する。第1のサンプルホールド回路11及び第2のサンプルホールド回路12はそれぞれドライバ10から出力される遅延クロックの反転出力および非反転出力の立ち上がりタイミングで受信クロックの電圧レベルを保持する。この様子を図2に示す。これにより、受信クロックのハイレベル電圧とローレベル電圧が、第1のサンプルホールド回路および第2のサンプルホールド回路からそれぞれ出力される。
第1のサンプルホールド回路および第2のサンプルホールド回路から出力されるクロックのハイレベル及びローレベルの保持電圧は、抵抗13及び抵抗14により抵抗加算され、両電圧の平均又は重み付け平均された電圧(以下、平均電圧と称す)が電圧比較器16に入力される。ここで、クロックのハイレベル電圧とローレベル電圧の重み付け平均は後段回路において規定されたデューティに基づいて行う。例えば後段回路で規定されたクロックのデューティが50%より大きい場合はハイレベル電圧側に、50%より小さい場合はローレベル電圧側に重み付けされた平均値が出力されるように抵抗13,14を調整する。
ローパスフィルタ15からはバッファ7から出力される受信クロックを平滑化した電圧(以下、平滑電圧と称す)が電圧比較器16に入力される。電圧比較器16は、この平均電圧と平滑電圧とを比較し、平均電圧より平滑電圧の方が高い場合、つまり受信クロックのハイレベル期間が所定値より長ければHレベルの電圧を出力し、平均電圧より平滑電圧の方が低い場合、つまり受信クロックのハイレベル期間が所定値より短ければLレベルの電圧を出力する。
以上の動作により、受信クロックのハイレベル期間が所定値より長い場合、電圧比較器16からはHレベルの電圧が積分回路17に入力され、積分回路17から出力される基準電圧は上昇する。これにより、図3に示すように、基準電圧がaの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。また、受信クロックのハイレベル期間が所定値より短い場合、電圧比較器16からはLレベルの電圧が積分回路17に入力され、積分回路17から出力される基準電圧は下降する。これにより、図3に示すように、基準電圧がcの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が長くなるようにデューティが補正される。上下限回路18は、クロックが継続して出力されるように積分回路17の出力に基づいて設定される基準電圧の範囲を制限する。
以上のように実施の形態1によれば、受信クロックのハイレベルおよびローレベル電圧の平均電圧と受信クロックの平滑電圧とを比較し、その大小関係に基づいて基準電圧を調整することにより受信クロックのデューティを補正するので、クロック電圧にレベル変動が生じる場合においても平均電圧がレベル変動に追従するので、正確にデューティの変動を検出し、補正することができる。
実施の形態2.
図4はこの発明の実施の形態2によるクロックのデューティ検出及び補正回路を示すものである。同図において、19は後述するアップダウンカウンタ20に入力される初期値、20はバッファ5の出力と電圧比較器16の出力と初期値19を入力とするアップダウンカウンタ、21はアップダウンカウンタ20の出力が入力されるデジタル/アナログ変換器である。
アップダウンカウンタ20には、電源投入と同時に任意の初期値19が設定される。アップダウンカウンタ20は、電圧比較器16の出力電圧がHレベルの場合、バッファ5から出力される送信クロックをトリガとしてカウント値に所定の値例えば1を加算し、電圧比較器16の出力がLレベルの場合、バッファ5から出力される送信クロックをトリガとしてカウント値に所定の値例えば1を減算する。デジタル/アナログ変換器21は、アップダウンカウンタ20のカウント値をアナログ値に変換した電圧を基準電圧として電圧比較器4に出力する。電圧比較器4は、このデジタル/アナログ変換器21のから出力される基準電圧と発振器2で発振された基準周波数の電圧信号とを比較して2値信号のクロックに変換する。
以上の動作により、バッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間が所定値より長い場合、アップダウンカウンタ20により受信クロック毎にカウント値が1づつ加算され、デジタル/アナログ変換器21から出力される基準電圧は上昇する。これにより、図3に示すように基準電圧がaの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。また、バッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間が所定値より短い場合、アップダウンカウンタ20により受信クロック毎にカウント値が1づつ減算され、デジタル/アナログ変換器21から出力される基準電圧は下降し、図3に示すように基準電圧がcの方へ導かれ、クロックのHレベル期間が長くなるようにデューティが補正される。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるクロックのデューティ検出及び補正回路を示すものである。同図において、22はバッファ7より出力される受信クロックを任意の微小時間ずつ遅延させ位相のずれた複数のクロックを出力するマルチ出力遅延回路、23は後述するアップダウンカウンタ29のカウント値に応じてマルチ遅延出力回路22から出力される位相のずれたクロックを選択する選択回路、24はバッファ7の出力を入力とする第1のドライバ、25は選択回路23の出力を入力とする第2のドライバ、26は第1のドライバ24の非反転出力と第2のドライバ25の反転出力を入力とする第1の位相比較器、27は第1のドライバ24の反転出力と第2のドライバ25の非反転出力を入力とする第2の位相比較器、28は後述するアップダウンカウンタに入力される初期値、29は第1の位相比較器の出力と初期値28が入力されるアップダウンカウンタ、30は第2の位相比較器の出力を入力とするチャージポンプである。
以下、図5に示すデューティ検出及び補正回路の動作を説明する。
バッファ7から出力される受信クロックは第1のドライバ24およびマルチ出力遅延回路22に入力される。第1のドライバ24は受信クロックの非反転出力および反転出力を、それぞれ第1の位相比較器26および第2の位相比較器27に入力する。マルチ出力遅延回路22は受信クロックを任意の微小時間ずつ遅延させ、位相のずれた複数の受信クロックをそれぞれ出力する。選択回路23は、後述するアップダウンカウンタ29のカウント値に応じてマルチ出力遅延回路22から出力された遅延クロックを選択する。選択回路23により選択 された遅延クロックは、第2のドライバ25に入力され、第2のドライバ25は、遅延クロックの反転出力および非反転出力を、それぞれ第1の位相比較器26および第2の位相比較器27に入力する。
第1の位相比較器26には、受信クロックの非反転出力、および選択回路23により選択された遅延クロックの反転出力がそれぞれ第1および第2のドライバ24,25を介して入力される。ここで、第1および後述する第2の位相比較器26、27の一例として、パルスの立ち上がりに応答する位相比較器の一般的な構成を図6に示す。また、第1のドライバ24から出力される受信クロックの非反転出力、および第2のドライバ25から出力される遅延クロックの反転出力をそれぞれfp1,fr1とした場合の位相差信号Pu1,Pd1の入出力タイミングの一例を図7に示す。図6に示す位相比較器によれば第1の位相比較器は、図7に示すように、受信クロックの非反転出力fp1に対する遅延クロックfr1の立ち上がり位相差を検出し、その遅れ量または進み量を表す信号Pu1およびPd1をそれぞれ出力する。第1の位相比較器から出力されるこれらの位相差信号Pu1,Pd1はアップダウンカウンタ29に入力される。
アップダウンカウンタ29には、電源投入と同時に任意の初期値28が入力され、第1の位相比較器26から入力される位相差信号Pu1,Pd1に基づいてクロックをトリガとしてカウント値に1づつ加算または減算する。アップダウンカウンタ29のカウント値は選択回路23に入力され、選択回路23はこのカウント値に応じて、第1の位相比較器26において検出される位相差が小さくなるような遅延クロックをマルチ遅延回路22の出力から選択する。以上の動作により第1の位相比較器26に入力される受信クロックおよびこれを反転させた信号の立ち上がりは略一致する。つまり、選択回路23はマルチ出力遅延回路23の出力のうち、受信クロックの立ち上がりにその立ち下がりが一致する遅延クロックを選択し出力する。
第2の位相比較器27には、受信クロックの反転出力、および選択回路23によって選択される遅延クロックの非反転出力がそれぞれ第1および第2のドライバ24,25を介して入力される。上述した第1の位相比較器26の作用により、第1の位相比較器26に入力される両者のクロック波形の立ち下がりは略一致している。第2の位相比較器27は第1および第2のドライバ24,25から出力される受信クロックの反転出力および遅延クロックの立ち下がりを始点として受信クロックの反転出力の立ち上がりに対する遅延クロックの立ち上がりの位相を検出し、その遅れ量または進み量を表す位相差信号を出力する。ここで、受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より長い場合、第1のドライバ24から出力される受信クロックの反転出力の立ち上がりが、第2のドライバ25から出力される遅延クロックの非反転出力の立ち上がりに対して遅れ位相となり、その遅れ量を表す位相差信号が出力される。反対に、受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、第1のドライバ24から出力される受信クロックの反転出力の立ち上がりが、第2のドライバ25から出力される遅延クロックの非反転出力の立ち上がりに対して進み位相となり、その進み量を表す位相誤差信号が出力される。
第2の位相比較器27から出力されるこれらの位相差信号は、チャージポンプ30に入力される。チャージポンプ30はこれらの位相差信号が遅れ量である場合は正極性のパルスを出力し、進み量である場合は負極性のパルス信号を出力する。図8にチャージポンプ30の一構成例を示す。また、第1のドライバ24から出力される受信クロックの反転出力、および第2のドライバ25から出力される遅延クロックの非反転出力をそれぞれfp2,fr2とした場合の位相差信号Pu2,Pd2とチャージポンプ30により出力される制御信号Poutのタイミングチャートを図9に示す。
以上の動作により、バッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より長い場合、チャージポンプからは正極性のパルスが積分回路17に入力され、このとき積分回路17から出力される基準電圧は上昇する。これにより、図3に示すように基準電圧がaの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。また、バッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、チャージポンプからは負極性のパルスが積分回路17に入力され、このとき積分回路17から出力される基準電圧は下降する。これにより、図3に示すように基準電圧がcの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。
以上のように実施の形態3におけるクロックデューティ検出及び補正回路は、受信クロックをその立ち下がりが立ち上がりに一致するように遅延させた遅延クロックの立ち上がりと、受信クロックの立ち下がりの位相差に基づいて受信クロックのデューティの変動を検出するので、受信クロックの信号波形に歪み等が生じる場合においても正確にデューティの変動を検出し、これを補正することができる。
また、受信クロックを、その立ち上がりが立ち下がりに一致するように遅延させた遅延クロックの立ち下がりと、受信クロックの立ち上がりの位相差によっても同様にデューティの変動を検出することができる。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4によるクロックのデューティ検出及び補正回路を示すものである。同図において、31,32はそれぞれ第2の位相比較器から出力される位相差信号を入力とする反転回路、33は反転回路31及び32により反転された位相差信号を入力とするRSフリップフロップである。また図11は、第2の位相比較器27から出力される位相差信号Pu2,Pd2と、これらを反転回路31,32によって反転した出力Pu2’,Pd2’が入力されるRSフリップフロップ33の出力を表すタイミングチャートである。
図11に示すように、反転回路31,32は第2の位相比較器27から出力される位相差信号Pu2,Pd2を反転し出力する。RSフリップフロップ33は位相差信号Pu2が出力されたときRSフリップフロップをセットしてHレベル電圧を出力し、位相差信号Pd2が出力されたときRSフリップフロップをリセットしてLレベル電圧を出力する。
これにより、位相差信号Pu2が出力される場合、すなわちバッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より長い場合、RSフリップフロップ33からはHレベル電圧が出力され、積分回路17から出力される基準電圧は上昇する。これにより、図3に示すように基準電圧がaの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。また、位相誤差信号Pd2が出力される場合、すなわちバッファ7から出力する受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、RSフリップフロップ33からはLレベルの電圧が出力され、積分回路17から出力される基準電圧信号は下降する。これにより、図3に示すように基準電圧がcの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。
実施の形態5.
図12はこの発明の実施の形態5によるクロックのデューティ検出及び補正回路を示すものである。同図において、34は後述するアップダウンカウンタ35に入力される初期値、35は、初期値34を初期値とし、第2の位相比較器27から出力される位相差信号に基づいてカウント値に所定の値例えば1を加算または減算するアップダウンカウンタである。
アップダウンカウンタ35には、電源投入と同時に任意の初期値34が設定される。アップダウンカウンタ35は、第2の位相比較器27から位相差信号Pu2が入力される場合、つまりバッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より長い場合、受信クロック周期でカウント値に1づつ加算し、位相差信号Pd2が入力される場合、すなわちバッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、受信クロック周期でカウント値から1づつ減算する。デジタル/アナログ変換器21はアップダウンカウンタ35のカウント値をアナログ量に変換した電圧を基準電圧として電圧比較器4に出力する。電圧比較器4は発振器2で発振した基準周波数の電圧信号とデジタル/アナログ変換器21のから出力される基準電圧とを比較して2値信号のクロックに変換する。
以上の動作によりバッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、デジタル/アナログ変換器21から出力される基準電圧は上昇する。これにより、図3に示すように基準電圧がaの方へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。また、バッファ7から出力される受信クロックのハイレベル期間がローレベル期間より短い場合、デジタル/アナログ変換器21から出力されるアナログの基準電圧は下降する。これにより、図3に示すように基準電圧がcの方向へ導かれ、クロックのハイレベル期間が短くなるようにデューティが補正される。
この発明の実施の形態1によるクロックのデューティ検出及び補正回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1における第1及び第2のサンプルホールド回路の動作を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるクロックのデューティの補正方法を示す図である。 この発明の実施の形態2を示すクロックのデューティ検出及び補正回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3を示すクロックのデューティ検出及び補正回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3における第1及び第2の位相比較器の一構成例を示す図である。 この発明の実施の形態3における第1及び第2の位相比較器のタイミングチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3におけるチャージポンプの一構成例を示す図である。 この発明の実施の形態3におけるチャージポンプのタイミングチャートを示す図である。 この発明の実施の形態4におけるクロックのデューティ検出及び補正回路の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4におけるRSフリップフロップのタイミングチャートを示す図である。 この発明の実施の形態5におけるクロックのデューティ検出及び補正回路の構成を示すブロック図である。 従来のクロックのデューティ補正回路を示すブロック図である。 従来におけるクロックのデューティの補正方法を示す図である。
符号の説明
2:発振器、3:可変基準電圧発生回路、4:電圧比較器、9:遅延回路、
11:第1のサンプルホールド回路、12:第2のサンプルホールド回路、
13,14:加算抵抗、15:ローパスフィルタ、16:電圧比較器、
17:積分回路、18:上下限回路、19:初期値、
20:アップダウンカウンタ、21:デジタル/アナログ変換器、
22:マルチ出力遅延回路、23:選択回路、24:第1のドライバ、
25:第2のドライバ、26:第1の位相比較器、
27:第2の位相比較器、28:初期値、29:アップダウンカウンタ、
30:チャージポンプ、31:反転回路、32:反転回路、
33:RSフリップフロップ、34:初期値、
35:アップダウンカウンタ。

Claims (5)

  1. 発振器から発振される電圧信号と前記電圧信号の振幅電圧の最大値から最小値の間に設定される基準電圧とを比較して第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックを生成するクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第1の電圧レベルから前記第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と、前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第2の電圧レベルから前記第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて前記クロックを遅延させる遅延回路と、
    前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、
    前記位相差検出回路から出力される信号に基づいて電圧値を発生保持するためのチャージポンプと積分回路とを備え、
    前記積分回路から出力される信号に基づいて前記基準電圧を調整することにより前記クロックのデューティを補正することを特徴としたクロックのデューティ補正回路。
  2. 発振器から発振される電圧信号と前記電圧信号の振幅電圧の最大値から最小値の間に設定される基準電圧とを比較して第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックを生成するクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第1の電圧レベルから前記第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と、前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第2の電圧レベルから前記第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて前記クロックを遅延させる遅延回路と、
    前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、
    前記位相差検出回路から出力される信号を反転する反転回路と、
    前記反転回路から出力される信号によりセットまたはリセットされるRSフリップフロップと、
    前記フリップフロップから出力される信号に基づいて電圧値を保持する積分回路とを備え、
    前記積分回路の出力に基づいて前記基準電圧を調整することにより前記クロックのデューティを補正することを特徴としたクロックのデューティ補正回路。
  3. 発振器から発振される電圧信号と前記電圧信号の振幅電圧の最大値から最小値の間に設定される基準電圧とを比較して第1の電圧レベルと第2の電圧レベルの両レベルを有するクロックを生成するクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第1の電圧レベルから前記第2の電圧レベルに遷移する第1の遷移点と、前記クロック生成回路が生成した前記クロックの電圧レベルが前記第2の電圧レベルから前記第1の電圧レベルに遷移する第2の遷移点とが略一致するような遅延量を与えて前記クロックを遅延させる遅延回路と、
    前記クロック生成回路から出力されるクロックの第1の遷移点と前記遅延回路により遅延される前記クロックの第2の遷移点とが略一致する点を始点として前記クロックの第2の遷移点に対する前記遅延回路により遅延された前記クロックの第1の遷移点の位相の遅れ量または進み量を表す信号を出力する位相差検出回路と、
    前記位相差検出回路から出力される信号が遅れ位相あるいは進み位相であるかに基づいてそのカウント値を変更するカウンタと、
    前記カウンタのカウント値を電圧値に変換するD/A変換器とを備え、
    前記D/A変換器の出力電圧に基づいて基準電圧を調整することによりクロックのデューティを補正することを特徴とするクロックのデューティ補正回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクロックのデューティ補正回路において、第1の電圧レベルと第2の電圧レベルはそれぞれクロック生成回路から出力されるクロックのハイレベル電圧とローレベル電圧、またはハイレベル電圧とローレベル電圧のいずれかの組み合わせであることを特徴とするクロックのデューティ補正回路。
  5. 請求項〜4のいずれか1項に記載のクロックのデューティ補正回路において、位相差検出回路から出力される信号は2値の電圧信号であることを特徴とするクロックのデューティ補正回路。
JP2007003156A 2007-01-11 2007-01-11 クロックのデューティ補正回路 Expired - Fee Related JP4398475B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003156A JP4398475B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 クロックのデューティ補正回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003156A JP4398475B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 クロックのデューティ補正回路

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32148999A Division JP3923693B2 (ja) 1999-11-11 1999-11-11 クロックのデューティ補正回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007151155A JP2007151155A (ja) 2007-06-14
JP4398475B2 true JP4398475B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=38211915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003156A Expired - Fee Related JP4398475B2 (ja) 2007-01-11 2007-01-11 クロックのデューティ補正回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4398475B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101024261B1 (ko) 2008-11-10 2011-03-29 주식회사 하이닉스반도체 듀티비 보정회로 및 그를 포함하는 지연고정루프회로
JP5241776B2 (ja) * 2010-06-25 2013-07-17 株式会社日立製作所 デューティ補償回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007151155A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8525713B2 (en) Voltage converter
KR100473813B1 (ko) 다중 위상 클럭을 위한 디지털 듀티 사이클 보정 회로 및그 방법
US20100142606A1 (en) Transmission line loss compensation circuit and transmission line loss compensation method
US8253462B2 (en) Duty cycle correction method and its implementing circuit
US8331513B2 (en) Clock data restoration device
US7944262B2 (en) Duty correction circuit
US6975522B2 (en) Device and method for inhibiting power fluctuation
US10135429B2 (en) Clock correction device and clock correcting method
US9800436B2 (en) Receiver and control method for receiver
US20140002156A1 (en) Duty cycle correction within an integrated circuit
KR101309465B1 (ko) 듀티 사이클 보정장치
JP4398475B2 (ja) クロックのデューティ補正回路
US8928421B2 (en) Control circuit for reducing electromagnetic interference
US7801211B2 (en) Communication system, receiver unit, and adaptive equalizer
US9077319B2 (en) Clock phase shift detector
US20050184778A1 (en) Apparatus and method for increasing the performance of a clock-based digital pulse width modulation generator
JP3923693B2 (ja) クロックのデューティ補正回路
JP2009008625A (ja) 半導体装置
US7834794B2 (en) A/D converter
US7923868B2 (en) Method and apparatus for adjusting a power supply of an integrated circuit
US6680988B1 (en) Non-linear extraction circuit and clock extraction circuit
JP5546020B2 (ja) Ad変換装置
JP2020048053A (ja) 送信装置及び通信システム
KR102041471B1 (ko) 반도체 장치
JP2009033554A (ja) パルス幅制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091022

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees