JP4397509B2 - 電気部品保持ヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負圧により電気部品を吸着して保持する電気部品保持ヘッドに関するものであり、特に、負圧通路の途中に設けられ、空気中の異物を除去するフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気部品を吸着ノズルにより吸着し、保持する電気部品保持ヘッドのヘッド本体は、例えば、複数の部材が分解可能に組み付けられて成る。フィルタは、複数の部材により構成された負圧通路の途中に設けられ、電気部品の吸着時に空気中の異物を除去し、汚れが溜まれば新しいフィルタに交換され、あるいは汚れたフィルタが清掃される。交換時あるいは清掃時には、ヘッド本体を構成する複数の部材が分解され、汚れたフィルタを外して新しいフィルタを組み込み、あるいは汚れたフィルタを清掃し、きれいにして組み込んだ状態で、複数の部材を一体的に組み付け直す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果】
しかしながら、フィルタを交換あるいは清掃するためには、ヘッド本体を分解し、組み付け直さなければならず、面倒である。また、フィルタの汚れ具合が電気部品保持ヘッドの外からわからないため、例えば、フィルタの交換が定期的に行われるとすれば、汚れが少なく、まだ、使用可能であるにもかかわらず、交換することになってコストの無駄を生じたり、あるいは汚れがひどく、使用限度を超えているにもかかわらず、使用され、フィルタの用を為さない事態が生ずることがある。フィルタの交換時期あるいは清掃時期の設定が容易ではないのである。
【0004】
本発明は、以上の事情を背景とし、フィルタの交換作業あるいは清掃作業と交換時期あるいは清掃時期の設定との少なくとも一方を容易に行うことができる電気部品保持ヘッドを提供することを課題としてなされたものであり、本発明によって、下記各態様の電気部品保持ヘッドが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用することも可能なのである。
(1)吸着ノズルを保持するノズル保持部とそのノズル保持部に負圧を供給する負圧通路とを有するヘッド本体と、負圧通路の途中に設けられてその負圧通路を通過する空気中の異物を除去するフィルタとを備えた電気部品保持ヘッドにおいて、
前記ヘッド本体に、そのヘッド本体の外側面から前記負圧通路に達するフィルタ挿入穴を形成し、そのフィルタ挿入穴に外部から挿入可能なフィルタと、そのフィルタ挿入後にフィルタ挿入穴の開口を閉塞する閉塞部材とを設けた電気部品保持ヘッド(請求項1)。
閉塞部材は、ヘッド本体に回動可能に取り付け、回動操作により開閉し得るようにしてもよく、取外し可能に取り付けてもよい。フィルタと閉塞部材とは、例えば次項に記載のように、一体的に接続されていることが望ましいが、不可欠ではない。閉塞部材を取り外し、あるいは開いた後、フィルタを抜き出すようにしてもよいのである。
ノズル保持部は、吸着ノズルを1つ保持するものとしてもよく、複数保持するものとしてもよい。
フィルタをフィルタ挿入穴から外す際には、閉塞部材によるフィルタ挿入穴の開口の閉塞を解除した状態でフィルタをフィルタ挿入穴から抜き出す。そして、フィルタを交換するのであれば新しいフィルタを、フィルタを清掃するのであれば、清掃したきれいなフィルタをフィルタ挿入穴に挿入した後、閉塞部材によりフィルタ挿入穴の開口を塞ぐ。フィルタの交換作業,清掃作業をヘッド本体の外から行うことができるのであり、ヘッド本体が、例えば、複数の部材が一体的に組み付けられて成るものであっても、それら部材を分解することなく、容易にフィルタの交換,清掃を行うことができる。また、ヘッド本体を分解不可能なものとすることができる。ヘッド本体の外からのフィルタの抜出し,挿入は、ヘッド本体が分解可能であってもなくても行うことができるからであり、分解不可能なヘッド本体の負圧通路の途中にフィルタが設けられ、空気中の異物が除去される電気部品保持ヘッドが得られる。
(2)前記閉塞部材に、前記フィルタを保持するフィルタ保持部が一体的に設けられた (1)項に記載の電気部品保持ヘッド(請求項2)。
本態様によれば、ヘッド本体へのフィルタの取付け,取外しと、閉塞部材によるフィルタ挿入穴の開口の閉塞と解除とを同時に行うことができ、フィルタの交換作業あるいは清掃作業を容易に行うことができる。
(3)前記ヘッド本体に第一係合部が設けられ、前記閉塞部材にその第一係合部に係合して閉塞部材をヘッド本体に固定する第二係合部が設けられ、それら第一係合部と第二係合部とが弾性部材の弾性力に基づいて係合状態を維持する (1)項または (2)項に記載の電気部品保持ヘッド(請求項3)。
例えば、第二係合部を閉塞部材に回動可能に取り付けた係合部材とし、その係合部材をばね部材等の弾性部材により第一係合部との係合を維持する向きに付勢するのである。後記 (6)項の態様は、変形容易部が、第二係合部を閉塞部材の本体部に回動可能に取り付ける取付装置と弾性部材とを兼ねる態様であると言える。
第一係合部と第二係合部との弾性力に基づく係合維持により、閉塞部材のヘッド本体からの脱落が防止され、フィルタ挿入穴の開口を塞いだ状態に保たれる。
(4)前記第二係合部が、前記閉塞部材から前記ヘッド本体側へ延び出した一対のアームとそのアームの自由端部に形成された係合爪とを含む (3)項に記載の電気部品保持ヘッド。
(5)前記閉塞部材に、前記一対のアームをそれらの自由端部が互いに離間する向きに回動させるために操作される操作部が設けられた (4)項に記載の電気部品保持ヘッド。
操作部は、次項の操作レバーとすることが操作の容易性の点で望ましいが、不可欠ではない。例えば、各アームの自由端部の係合爪とは反対側に、指を掛けて一対の自由端部を互いに離間させる操作部を形成してもよいのである。フィルタをヘッド本体から取り外す際には、作業者は操作部に指を掛けて一対のアームをそれの弾性変形を伴って回動させ、係合爪と第一係合部との係合を解除する。この場合には、アーム部が弾性部材を兼ねることとなる。
(6)前記操作部が、前記一対のアームとは逆向きに延び出した一対の操作レバーであり、それら一対の操作レバーの各々と前記一対のアームの各々とをそれぞれ連結する連結部と前記閉塞部材の本体部との間に、それら本体部および連結部よりも弾性変形が容易な変形容易部が形成され、一対の操作レバーがそれらの自由端部が互いに接近する向きに操作された際、変形容易部の弾性変形に基づいて一対のアームの自由端部同士が互いに離間し、前記係合爪が前記第一係合部から離脱する (5)項に記載の電気部品保持ヘッド(請求項4)。
一対の操作レバーの操作による一対のアームの自由端部同士の離間が容易に為され、作業者がレバーの操作に要する力が小さくて済み、フィルタのヘッド本体からの取外しを容易に行うことができる。この態様においては、変形容易部が、アームと操作レバーとを閉塞部材の本体部に回動可能に取り付けるヒンジと、第一係合部と第二係合部との係合を維持するための弾性部材とを兼ねることとなる。
(7)前記フィルタ保持部が、前記閉塞部材から直角に延び出した軸部とその軸部の先端に形成された頭部とを備え、軸部が前記フィルタを貫通し、頭部がフィルタの軸部からの離脱を防止する (2)項ないし (6)項のいずれか1つに記載の電気部品保持ヘッド。
フィルタはフィルタ保持部に固定としても、着脱可能としてもよい。前者の場合は、フィルタを閉塞部材と共に交換し、あるいは清掃すればよく、後者の場合には、フィルタのみを交換しあるいは清掃することができる。
(8)前記閉塞部材を前記ヘッド本体に回動可能に取り付ける取付装置と、
前記閉塞部材を前記フィルタ挿入穴の開口を閉塞する状態に保つ閉状態維持装置と
を含む (1)項に記載の電気部品保持ヘッド。
フィルタ交換時あるいはフィルタ清掃時には、閉状態維持装置による閉状態の維持を解いた状態で閉塞部材を回動させる。交換あるいは清掃後、閉塞部材によりフィルタ挿入穴の開口を塞ぎ、閉状態維持装置により、その状態に保つ。
(9)前記閉塞部材とは別体に構成され、フィルタを保持するフィルタ保持部材を含む (8)項に記載の電気部品保持ヘッド。
(8)項に記載の態様においても、フィルタ保持部材と閉塞部材とを一体的に構成することが可能である。例えば、閉塞部材の回動に伴ってフィルタがフィルタ挿入穴に挿入され、抜き出されるようにすればよく、フィルタの交換または清掃のためには、取付装置を閉塞部材のヘッド本体からの取外しを許容するものとするか、フィルタをフィルタ保持部から取外し可能とすればよいのである。ただし、フィルタ保持部材と閉塞部材とを別体とする方が便利な場合が多い。
フィルタ交換時あるいはフィルタ清掃時には、閉塞部材を回動させ、フィルタ挿入穴の開口を開いてフィルタをフィルタ保持部材ごと取り出す。フィルタは、フィルタ保持部に固定としても、着脱可能としてもよい。フィルタを交換するのであれば、フィルタのみ交換してもよく、フィルタ保持部ごと交換してもよい。フィルタの交換あるいは清掃後、フィルタ保持部材により保持されたフィルタをフィルタ挿入穴に挿入し、閉塞部材によりフィルタ挿入穴の開口を塞ぐ。
(10)前記閉状態維持装置が、前記閉塞部材の自由端部に設けられた第一係合部と前記ヘッド本体に設けられて第一係合部と係合する第二係合部とを含む (8)項または (9)項に記載の電気部品保持ヘッド。
(11)前記閉塞部材がほぼ透明な材料によって、その閉塞部材が前記フィルタ挿入穴の開口を閉塞している状態でその閉塞部材を通して前記フィルタを外部から視認可能に形成された (1)項ないし(10)項のいずれか1つに記載の電気部品保持ヘッド(請求項5)
閉塞部材を形成する材料は、透明であることが望ましいが、フィルタの汚れの有無,汚れ具合を見ることができる程度に透明であればよく、ほぼ透明であればよい。また、閉塞部材を形成する材料は、無色透明であることが望ましいが、有色透明でもよい。
閉塞部材は、フィルタ挿入穴の開口を閉塞する内側面から反対側の外側面まで透明材料によって形成され、外部から閉塞部材を通してフィルタを見ることができる。それにより、例えば、フィルタをヘッド本体の外から見て、交換あるいは清掃が必要なほど汚れている場合にフィルタを交換あるいは清掃するようにすれば、遅過ぎることもなく、早過ぎることもない適切な時期にフィルタの交換あるいは清掃を行うことができる。例えば、フィルタの汚れ具合の点検時期を使用開始から早めに設定しておけば、遅れなく、汚れを見つけることができ、また、交換あるいは清掃には早ければ、交換あるいは清掃せず、次の点検時期を設定すればよいのであり、コストの無駄なく、フィルタを交換あるいは清掃することができるとともに、フィルタが汚れた状態で使い続けられることが回避され、空気中の異物が良好に除去される。
(12)吸着ノズルを保持するノズル保持部とそのノズル保持部に負圧を供給する負圧通路とを有するヘッド本体と、負圧通路の途中に設けられてその負圧通路を通過する空気中の異物を除去するフィルタとを備えた電気部品保持ヘッドにおいて、
前記ヘッド本体の少なくとも一部をほぼ透明な材料によって、前記フィルタを外部から視認可能に形成した電気部品保持ヘッド。
「ヘッド本体の少なくとも一部」は、透明であることが望ましいが、フィルタの汚れの有無,汚れ具合を見ることができる程度に透明であればよく、ほぼ透明であればよい。また、無色透明であることが望ましいが、有色透明でもよい。
上記(11)項に記載の態様は本項に係る発明の一実施態様であるが、本発明はそれに限定されるわけではない。例えば、閉塞部材を備えない電気部品保持ヘッドにおいて、ヘッド本体の少なくとも一部をほぼ透明な材料で形成することも可能なのである。その場合、ヘッド本体のフィルタの外周を囲む部分の全周をほぼ透明な材料により形成すれば、フィルタの汚れの点検が特に容易となるが、フィルタの外周を囲む周壁の一部に貫通穴を形成し、その貫通穴をほぼ透明な材料により固定的に塞ぐことも可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、電気部品装着装置の電気部品保持ヘッドに本発明を適用した場合を例に取り、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の電気部品装着装置は、図1に示すように、複数の電気部品保持ヘッド10を備えている(図1には、電気部品保持ヘッド10が1つのみ図示されている)。それら複数の電気部品保持ヘッド10は、図示しないフレームにより一軸線、本実施形態では垂直軸線まわりに回転可能に支持された回転テーブル12に等角度間隔に設けられており、回転テーブル12が図示しないテーブル駆動装置によって間欠回転させられることにより、順次、電気部品吸着位置,電気部品装着位置等へ移動させられ、停止させられる。
【0006】
複数の電気部品保持ヘッド10は、回転テーブル12に昇降可能に設けられており、回転テーブル12の回転により、回転テーブル12の回転軸線まわりに旋回させられるとともに、回転テーブル12上において、回転軸線に平行な方向に移動させられる。本実施形態において電気部品保持ヘッド10の高さは、電気部品吸着位置において最も高く、電気部品装着位置において最も低くなるようにされている。電気部品吸着位置と電気部品装着位置とにはそれぞれ、図示は省略するが、電気部品保持ヘッド10を回転テーブルに対して下降させるとともに、上昇を許容する昇降装置が設けられており、電気部品保持ヘッド10は電気部品吸着位置において下降させられて、電気部品供給装置14から電気部品を取り出す。電気部品供給装置14は、例えば、リード線を有する電気部品あるいはリード線を有さない電気部品を供給する。そして、電気部品保持ヘッド10は電気部品を保持して電気部品装着位置へ移動させられ、昇降装置により下降させられて図示しないプリント配線板に電気部品を装着する。以上、テーブル駆動装置,回転テーブル12の回転中に電気部品保持ヘッド10を昇降させる昇降装置,電気部品吸着位置,電気部品装位置において電気部品保持ヘッド10を昇降させる昇降装置等は、特開平6−342998号公報に記載の電気部品装着装置と同様に構成されており、詳細な説明は省略する。本電気部品装着装置は、複数の停止位置における各作業、例えば、電気部品の吸着や装着が並行して行われ、電気部品が短い時間間隔でプリント配線板に装着される高速装着装置である。
【0007】
電気部品保持ヘッド10は、回転テーブル12に昇降可能に支持された昇降部材30に保持されている。昇降部材30には、支持部材たるスリーブ32が着脱可能に固定されるとともに、スリーブ32内には、ロッド34が垂直軸線まわりに相対回転可能かつ軸方向に相対移動不能に嵌合されている。ロッド34のスリーブ32から下方へ突出させられた突出端部には、互いに逆向きにかつ外向きに延び出させられた一対の耳部36が設けられるとともに、取付部材40がボルト42によって着脱可能に固定されている。ロッド34と取付部材40とは、ロッド34に設けられた円形断面の突部44と、取付部材40に設けられた円形断面の凹部46とが嵌合されるとともに、両者にわたって位置決め部材たる位置決めピン48が嵌合されることにより、ロッド34の軸線と直交する方向および軸線まわりにおいて互いに位置決めされている。係合部ないし位置決め部たる突部44,凹部46,位置決めピン48が位置決め装置を構成している。
【0008】
取付部材40には、ノズル保持体56が支持軸58により、ロッド34の軸線と直角な軸線であって、本実施形態では、上記一対の耳部36が並ぶ方向に平行で水平な軸線まわりに回転可能に保持されている。本実施形態においては、ロッド34,取付部材40,ノズル保持体56がヘッド本体60を構成し、ノズル保持体56がノズル保持部を構成し、本実施形態において電気部品保持ヘッド10は、軸線方向に移動可能かつ軸線まわりに回転可能である。ノズル保持体56には、複数の吸着ノズル64が、支持軸58の軸線まわりに等角度間隔で放射状に保持されており、ノズル保持体56が支持軸58のまわりに回転させられることにより、複数の吸着ノズル64が選択的に使用位置ないし作動位置、すなわち垂直かつ下向きとなり、軸線がロッド34の軸線と同心となる位置に位置決めされる。ノズル保持体56の回転位置は、取付部材40に設けられた位置決め突部66がノズル保持体56に設けられた複数の位置決め凹部68の一つに嵌合されることにより保持される。
【0009】
使用位置に位置決めされた吸着ノズル64には、支持軸58内に設けられた負圧通路70,ノズル保持体56内に設けられた複数の負圧通路72,取付部材40内に設けられた負圧通路74,ロッド34内に設けられた負圧通路76,スリーブ32内に設けられた負圧通路78,制御弁たる切換弁80,スリーブ32に設けられた別の負圧通路82,継手部材84内に設けられた負圧通路86,ホース88等を経て負圧が供給される。支持軸58内に設けられた負圧通路70は、使用位置に位置決めされた吸着ノズル64に連通するように設けられ、負圧通路70,72,74は、ノズル保持体56の回転により、それらの相対回転位置が変わっても、常時、連通状態に保たれるように設けられている。また、スリーブ32内に設けられた負圧通路78は、ロッド34が回転させられても負圧通路76と連通状態を保つように設けられている。
【0010】
継手部材84は、スリーブ32に固定されており、ホース88の一端部が接続されている。ホース88の他端部は、回転テーブル12に接続されており、回転テーブル12内に設けられた負圧通路90,フレーム内に設けられた負圧通路(図示省略)を介して負圧源に接続されている。この接続は、回転テーブル12が回転しても負圧の供給が保たれるように為されている。切換弁80は、本実施形態では、吸着ノズル64への負圧の供給を許容する状態と、負圧の供給を遮断する状態とに機械的に切り換えられるように構成されている。切換弁80は電気部品吸着位置において負圧供給状態に切り換えられ、電気部品保持ヘッド10が電気部品装着位置へ移動するまで、その状態に保たれ、電気部品装着位置において電気部品保持ヘッド10が下降させられて電気部品をプリント配線板に装着するとき、解放(遮断)状態に切り換えられるように構成されている。切換弁80の構成および切換え方は、例えば、特開平10−126097号公報に記載の切換弁と同じであり、詳細な説明は省略する。
【0011】
前記ロッド34内に設けられた負圧通路76の取付部材40側の部分に、図1および図2に示すように、フィルタ110が設けられている。ロッド34の前記耳部36に軸方向において隣接する部分には、図5および図6に示すように、断面形状が概して矩形を為すフィルタ取付部112が設けられており、このフィルタ取付部112内には、図3および図4に示すように、フィルタ取付部112の外側面に開口し、負圧通路76に達する有底のフィルタ挿入穴114が負圧通路76と直交して形成されている。フィルタ挿入穴114は、断面形状が円形を為し、一対の耳部36が並ぶ方向と直角に設けられている。フィルタ挿入穴114の内周面の開口端には面取りが施され、開口側ほど大径の案内面116が設けられている。
【0012】
フィルタ取付部112のフィルタ挿入穴114の軸線と平行な一対の外側面にはそれぞれ、切欠120が設けられ、それにより、切欠120よりフィルタ挿入穴114の開口側に係合部122が設けられ、第一係合部を構成している。これら一対の係合部122は、図3に示すように、負圧通路76の軸線に平行な方向において長く、図5および図6に示すように、フィルタ挿入穴114の軸線に直角な係合面123を有するとともに、その先端(フィルタ挿入穴114の開口側)には、フィルタ挿入穴114の底側ほど、外方に向かう向きに傾斜させられた傾斜面124が設けられている。
【0013】
前記フィルタ110は、図7に示すように、フィルタ挿入穴114の開口を閉塞する閉塞部材130と一体に設けられたフィルタ保持部132により保持されている。これら閉塞部材130およびフィルタ保持部132は、弾性を有し、透明材料の一種である合成樹脂たるポリプロピレンであって、本実施形態においては、紫外線カット材を含んで薄い茶褐色を有するポリプロピレンによって一体に作られている。本実施形態の電気部品装着装置においては、例えば、吸着ノズル64により保持された電気部品の撮像時に紫外線が照射される。吸着ノズル64には、螢光塗料が塗布されて成る発光層によって構成された発光板が設けられ、電気部品の撮像時に発光板に紫外線が照射され、吸収されるとともに可視光線に変えられて電気部品に照射されるのであり、閉塞部材130に紫外線が当たっても、それによる劣化が防止されるようにされているのである。紫外線カット材を含んだポリプロピレンは薄い茶褐色であるが、透明であり、吸引される空気中に含まれる異物を除去すれば、フィルタ110は黒く汚れ、ポリプロピレンが有色であっても、閉塞部材130を通してフィルタ110の汚れ具合がわかる。閉塞部材130およびフィルタ保持部132は、ポリカーボネイトにより作ってもよい。閉塞部材130の本体部138は、短い円柱状を為す閉塞部140と、閉塞部140の軸線方向の一端部に設けられた板状部142とを備えている。閉塞部140の軸線方向の中間部には、円環状の溝144が設けられ、シール部材たるOリング146が嵌合されるようにされている。フィルタ110がフィルタ挿入穴114に挿入された状態では、閉塞部140はフィルタ挿入穴114内に位置し、板状部142はフィルタ挿入穴114外に位置し、閉塞部材130は、フィルタ挿入穴114の開口を閉塞する内側面から反対側の外側面まで透明なポリプロピレンにより形成され、外部から閉塞部材130を通してフィルタ110を見ることができる。
【0014】
上記板状部142の、閉塞部140の軸線に直角な両端部にはそれぞれ、アーム150が設けられている。これら一対のアーム150は、閉塞部140の軸線に平行に、かつ閉塞部140の他端部側(板状部142が設けられた側とは反対側)であって、ヘッド本体60側へ延び出す向きに設けられており、板状部142と同じ幅(閉塞部140の軸線と、一対のアーム150の互いに隔たった方向とに直角な方向の寸法)を有し、その自由端部の内面、すなわち互いに対向する面に係合爪152が設けられている。係合爪152は、図8に示すように、アーム150の幅の半分の幅を有するとともに、板状部142の幅方向の一方の側に設けられている。一対の係合爪152はそれぞれ、図7に示すように、アーム150の延出方向に直角な係合面154を有するとともに、先端側ほど、閉塞部140から離れる向きに傾斜させられた傾斜面156が設けられている。傾斜面156は、一対の係合爪152に、先端ほど、互いに離れる向きに設けられているということもできる。また、一対のアーム150の各先端の外面は、その幅方向に沿って切り欠かれ、傾斜面158が設けられている。
【0015】
前記板状部142にはまた、一対の操作レバー170が一対のアーム150とは逆向きに延び出す向きに設けられている。これら操作レバー170は、図8に示すように、板状部142の幅方向において、係合爪152が設けられた側とは反対側の端に設けられており、アーム150と操作レバー170との間の部分が、両者を連結する連結部172を構成している。一対の操作レバー170の各自由端部にはそれぞれ、係合部174ないしつまみ部が外向きに、すなわち互いに逆向きに延び出す向きに設けられている。これら係合部174にはそれぞれ、丸みが付けられている。
【0016】
さらに、一対の操作レバー170の各々と一対のアーム150の各々とをそれぞれ連結する連結部172と板状部142との間の部分には、一対の操作レバー170が延び出させられた側の面に開口し、一対のアーム150の幅方向に平行であって、一対ずつのアーム150,操作レバー170の延出方向と直角に延びる溝180が設けられている。それにより、板状部142と連結部172との間の部分の厚さが薄くされ、一対ずつの操作レバー170およびアーム150が弾性変形し易くされている。また、一対のアーム150の各基端部にはそれぞれ、外側ほど自由端部側へ傾斜させられた傾斜面182が設けられ、それによっても一対ずつの操作レバー170およびアーム150が弾性変形が容易とされている。これら溝180および傾斜面182が設けられた部分が変形容易部184を構成している。
【0017】
前記フィルタ保持部132は、図9に示すように、閉塞部材130の閉塞部140と同心に設けられ、閉塞部140から直角に延び出させられた軸部190と、軸部190の先端に設けられた頭部192とを備えている。軸部190の横断面形状は、図11に示すように、小判形、すなわち長方形の長手方向の両端部にそれぞれ、半円形部が設けられた形状とされ、頭部192は軸部190より大径の円形を為す。軸部190は、図7および図8に示すように、その小判形の横断面の長手方向が、一対のアーム150の幅方向と平行となる向きに設けられている。
【0018】
フィルタ110は、本実施形態においては、発泡材製であって、インサート成形により作られている。フィルタ110のインサート成形は、金型内に、フィルタ保持部132を一体に備えた閉塞部材130をセットし、そのフィルタ保持部132と金型のキャビティ形成面との間の空間内に発泡材料を入れて発泡させる方法である。この方法によれば、発泡材料によるフィルタ110の成形と同時に、フィルタ保持部132に固着することができる。フィルタ110は、本実施形態においては、連続気泡を有し、比較的固く、保形性を有するものとされている。気泡の直径は、空気の流通抵抗を小さくし、空気を流れ易くするという観点からは大きい方がよく、空気中の異物をよりよく除去するという観点からは小さい方がよく、いずれを重視するにかよって大きさが変えられ、また、フィルタ110の厚さ(空気が流れる方向の寸法)にもよる。本実施形態においては、気泡の平均直径は0.5mmとされており、少なくとも0.5mmより大きい異物を通さず、除去する。
【0019】
フィルタ110は、図9ないし図11に示すように、円柱の軸線方向の一端部を除いた部分について、直径方向に隔たった2箇所をそれぞれ、軸線に平行に切り欠いて一対の平坦面193を形成した形状を有する。フィルタ110は、小判形部194と、小判形部194の軸線方向の一端部に設けられた円形部196とを有するのであり、フィルタ保持部132の軸部190に、軸部190を貫通し、小判形部196の横断面の長手方向と、軸部190の横断面の長手方向とが直角になる位相で設けられている。フィルタ110の小判形部194は、その長手方向がアーム150の幅方向と直角であって、一対のアーム150が隔たった方向に平行となる向きに設けられているのである。
【0020】
フィルタ110は、図12および図13に示すように、前記フィルタ挿入穴114に嵌合され、閉塞部140がフィルタ挿入穴114の開口部に嵌合され、フィルタ挿入穴114の開口を閉塞するとともに、溝144に嵌められたOリング146が負圧の漏れを防止している。また、アーム150の係合爪152が切欠120に嵌入し、係合部122は、アーム150の基端と係合爪152の係合面154との間の隙間に嵌入している。この隙間の長さ(アーム150の延出方向の寸法)は、係合部122のフィルタ挿入穴114の軸線に平行な方向の長さより公差範囲で大きく、係合部122と係合爪152とは公差範囲内のがたつきを有して係合面123,154において係合し、閉塞部材130がヘッド本体60に固定されている。係合爪152は、変形容易部184の弾性力により切欠120に嵌入した状態に保たれ、係合面123,154が係合状態に維持されており、電気部品装着装置の作動中にフィルタ110,フィルタ保持部材132および閉塞部材130がヘッド本体60から脱落することがない。
【0021】
この状態では、係合爪152は、その幅方向が負圧通路76の長手方向と平行となり、フィルタ110の小判形部194は、図2に示すように、その横断面の長手方向が負圧通路76と直角になり、フィルタ保持部132の軸部190は、その横断面の長手方向が負圧通路76と平行になる。そのため、電気部品保持ヘッド10が電気部品を吸着する際には、空気は、図示しない空気吸引装置ないし負圧供給装置によって図2に矢印で示す方向に吸引されるが、空気は小判形部194の下側の平坦面193からフィルタ110内の進入し、軸部190の横を通り、上側の平坦面193から出る。軸部190は、横断面形状が小判形とされ、断面積が大きくされて強度が確保されるとともに、空気の流れをできる限り妨げないようにされているのである。また、フィルタ110は、一対の耳部36が並ぶ方向に直角に設けられ、一対の操作レバー170の、取付部材40との干渉が回避されるとともに、アーム150の先端に設けられた傾斜面158においてボルト42の頭部との干渉が回避されている。
【0022】
また、フィルタ挿入穴114内には、図2に示すように、フィルタ110の小判形部194が位置し、フィルタ110の空気の入口面と出口面とが、負圧通路76に直角で、かつ、負圧通路76の横断面積より大きくされているため、空気は広い入口面からフィルタ110内に流入し、フィルタ110のほぼ均一な厚みの部分を貫通して、広い出口面から流出することとなる。負圧通路76を通過する空気中の異物を除去する上で、フィルタ110のほぼ全体が均等に役立ち、全体がほぼ均一に汚れることとなるのである。なお、フィルタ保持部材132の頭部192とフィルタ挿入穴114との間には、図12に示すように隙間があるが、フィルタ110には円形部196が設けられ、この隙間と負圧通路76との連通を遮断しているため、空気がフィルタ110を通ることなく、上記隙間を通って流れることが防止される。
【0023】
閉塞部材130およびフィルタ保持部材132は、紫外線カット材を含み、薄い茶褐色を有するが透明なポリプロピレンによって作られており、閉塞部材130はヘッド本体60の外側面に面しているため、作業者は、閉塞部材130を通してフィルタ110を外から見て、フィルタ110の汚れ具合を見ることができる。閉塞部140にはOリング146が嵌められているが、図13に示すように、閉塞部140の外周側にあり、フィルタ110の汚れの点検を妨げない。この点検は、例えば、フィルタ110のヘッド本体60への取付けから予め設定された期間の経過後に行われる。この期間は、例えば、週単位で設定され、早めに、すなわちフィルタ110が汚れ過ぎる前に点検される長さに設定される。
【0024】
電気部品保持ヘッド10は、通常は、ノズル保持体56の支持軸58が回転テーブル12の回転軸線と直交する位相にあり、フィルタ110は回転テーブル12の回転軌跡に対する接線方向に平行に位置し、閉塞部材130の操作レバー170と継手部材84との、電気部品保持ヘッド10の軸線まわりの位相が一致している。一対の操作レバー170は、板状部142の幅方向において一方の側であって、係合爪152とは反対側に設けられており、上記位相における継手部材84との干渉が回避されている。そのため、作業者は、フィルタ110の汚れを見る際には、ヘッド本体60をスリーブ32に対して回転させ、閉塞部材130を、電気部品保持ヘッド10の軸線まわりにおいて継手部材84から外れた位置であって、回転テーブル12の半径方向において外側を向いた視認位置ないし交換位置へ移動させ、透明でヘッド本体60の外側面に面している閉塞部材130を通してフィルタ110を外から見る。フィルタ110をヘッド本体60から外さなくても、フィルタ110の汚れ具合がわかるのである。そして、フィルタ110が交換が必要なほど汚れていれば、フィルタ110をヘッド本体60から取り外し、新しいフィルタ110を取り付ける。フィルタ110が交換が必要なほど汚れていなければ、フィルタ110の交換は行わず、次の汚れ点検時期を設定し、その期間の経過後に再度、点検を行う。
【0025】
フィルタ110は、閉塞部材130と一体に設けられたフィルタ保持部132に保持されており、閉塞部材130およびフィルタ保持部132ごと、電気部品保持ヘッド10に取付け,取外しされる。電気部品保持ヘッド10の回転により、閉塞部材130は、電気部品保持ヘッド10の軸線まわりにおいて継手部材84から外れた位置に位置させられているため、作業者は、継手部材84に妨げられることなく、一対の操作レバー170を操作してフィルタ110を外すことができる。閉塞部材130およびフィルタ保持部132は紫外線カット材を含む材料により作られ、劣化が防止されているため、劣化により壊れて閉塞部材130がヘッド本体60から外れることがなく、また、作業者により操作されるとき、壊れることなく、操作され、フィルタ110をヘッド本体60から取り外すことができる。
【0026】
作業者は、一対の操作レバー170に手をかけて、それらの自由端部が互いに接近する向きに弾性変形させる。一対の操作レバー170の弾性変形は、連結部172から一対のアーム150へ伝達されて一対のアーム150が、各自由端部が互いに離間する向きに弾性変形させられ、係合爪152が切欠120から抜け出させられ、係合部122との係合を解かれる。変形容易部184が設けられているため、一対ずつの操作レバー170およびアーム150は、本体部138に対して容易に弾性変形させられる。そして、係合爪152が係合部122から離脱した状態を保ってフィルタ110をフィルタ挿入穴114から抜き出せば、フィルタ110をヘッド本体10から取り外すことができる。この際、頭部192は、フィルタ110の軸部190からの抜出しを防止する。
【0027】
フィルタ110をヘッド本体10に取り付ける際には、作業者は、閉塞部140の溝144にOリング146を嵌合した状態で、フィルタ110をフィルタ挿入穴114に嵌合する。フィルタ110のフィルタ挿入穴114への挿入は、案内面116により案内される。フィルタ110がフィルタ挿入穴114に嵌合されるに従って、係合爪152に設けられた傾斜面156,係合部122に設けられた傾斜面124の斜面の作用により一対のアーム150が互いに離れる向きに弾性変形させられる。一対のアーム150が拡開させられるのであり、それにより係合爪152は係合部122を乗り越えて切欠120に嵌入して係合部122に係合する。変形容易部184の弾性力に基づいて係合爪152と係合部122との係合が維持され、閉塞部材130のヘッド本体60からの脱落が防止され、フィルタ挿入穴114の開口を塞いだ状態に保たれる。作業者は、フィルタ110をフィルタ挿入穴114に挿入するだけで、工具を用いることなく、フィルタ110をヘッド本体60に取り付けることができるのである。また、変形容易部184が設けられているため、フィルタ110の取付け時にも、一対のアーム150が容易に弾性変形させられ、取付けが容易に行われる。本実施形態において変形容易部184は、アーム150と操作レバー170とを閉塞部材130の本体部138に回動可能に取り付ける取付装置たるヒンジと、係合部122と係合爪152との係合を維持するための弾性部材とを兼ねている。軸部190の横断面形状が小判形とされているため、フィルタ110のフィルタ保持部132に対する回転が防止され、フィルタ110は、小判形部194が、その横断面形状が負圧通路76と直角な姿勢となり、平坦面193が負圧通路76を直角に横切った状態でフィルタ110が空気中の異物を除去する状態に保たれる。フィルタ110の取付け後、作業者は、ヘッド本体60を回転させ、電気部品保持ヘッド10の軸線まわりの位置をフィルタ交換前の位置であって、通常の位置に戻す。
【0028】
このように本実施形態によれば、フィルタ110のヘッド本体60への取付け,取外しを、ヘッド本体60を分解することなく、工具を用いることなく、ワンタッチで短時間で行うことができ、フィルタ110の交換のために電気部品装着装置の作動を停止させる時間が短くて済む。また、透明な閉塞部材130を通してフィルタ110を外から見ることができるため、フィルタ110を適切な時期に交換することができる。
【0029】
上記実施形態において、一対のアーム150を操作する操作部は操作レバー170により構成されていたが、一対のアーム150の自由端部の係合爪152とは反対側に設けられた操作部としてもよい。その例を図14に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同じ作用を為す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。
【0030】
本実施形態の電気部品保持ヘッド248の閉塞部材250においては、一対のアーム150の板状部142から延び出させられた自由端部の外面であって、係合爪152が設けられた側とは反対側の面につまみ252が設けられ、操作部を構成している。つまみ252には、上方に開口する凹部254が設けられている。また、アーム150の基端部には、アーム150の幅方向に平行に溝256が形成され、厚さが薄くされて変形容易部258が設けられている。
【0031】
フィルタ110をフィルタ挿入穴114から取り外す際には、作業者は一対のつまみ252に指を掛けて、一対のアーム150を、それらを弾性変形させつつ、各自由端部が互いに離間する向きに回動させ、係合爪152を係合部122から離脱させて係合を解除し、その状態を保ってフィルタ110をフィルタ挿入穴114から抜き出す。つまみ252には凹部254が設けられているため、つまみ易く、また、変形容易部258が設けられているため、アーム150を弾性変形させ易い。フィルタ110のフィルタ挿入穴114への取付け時には、作業者は閉塞部材250を持ってフィルタ110をフィルタ挿入穴114へ挿入する。フィルタ10のフィルタ挿入穴114への挿入に伴ってアーム150が弾性変形しつつ、係合爪152が係合部122を乗り越えて切欠120に嵌入し、係合部122に係合する。アーム150および変形容易部258の弾性力により、係合爪152が切欠120に嵌入し、係合部122に係合する係合状態に維持される。本実施形態においては、アーム150が弾性部材を兼ねるとともに、変形容易部258がアーム150を板状部142に回動可能に取り付ける取付装置と弾性部材とを兼ねている。
【0032】
上記各実施形態においてフィルタ保持部材132は、閉塞部材130,250と一体に設けられていたが、別体に設けてもよい。また、閉塞部材をヘッド本体に回動可能に取り付けてもよい。それらの例を図15および図16に基づいて説明する。本実施形態の電気部品保持ヘッド278において、ロッド34に設けられたフィルタ取付部280には、その外面282に開口し、負圧通路76に到達するフィルタ挿入穴284が設けられるとともに、外面282のフィルタ挿入穴284のまわりには、シール部材たるOリング286が設けられている。フィルタ取付部280の外面282に直角な一方の側面には、切欠290が設けられ、係合部292が設けられている。係合部292の切欠290を画定する端面は、図15に示すように、フィルタ挿入穴284から半径方向において離れるほど、フィルタ挿入穴284の開口へ近づく向きに傾斜させられた傾斜面294とされており、また、係合部292の先端には、フィルタ挿入穴284から半径方向において離れるほど、フィルタ挿入穴284の開口から離れる向きに傾斜させられた傾斜面296が設けられている。
【0033】
フィルタ300は、フィルタ保持部材302により保持されている。フィルタ保持部材302は、横断面形状が小判形を為す軸部304と、軸部304の軸線方向の両端部にそれぞれ設けられた円形の頭部306,308と、一方の頭部308に突設されたつまみ310とを有し、本実施形態では、紫外線カット材を含み、薄い茶褐色で透明なポリプロピレンによって作られている。フィルタ300は、前記フィルタ110と同様に構成され、発泡材製であってインサート成形により作られ、小判形部314および円形部316を有し、頭部306,308によって軸部304からの抜出しを防止されている。
【0034】
閉塞部材320は板状を為し、紫外線カット材を含み、薄い茶褐色で透明なポリプロピレンによって作られており、フィルタ取付部280の外側面282に突設された一対の取付部322に、一対の軸324により、負圧通路76と平行であって、フィルタ挿入穴284の中心線と直角に立体交差する軸線まわりに回動可能に取り付けられている。閉塞部材320は、軸324によりフィルタ取付部280に取り付けられた閉塞部326と、閉塞部326のフィルタ取付部280に取り付けられた側とは反対側の端部から、ヘッド本体60側へ延び出させられたアーム330とを有する。
【0035】
アーム330の自由端部には、係合爪332が設けられている。係合爪332の先端には、アーム330の基端部側ほど、アーム330から離れる向きに傾斜させられた傾斜面342が設けられるとともに、傾斜面342に隣接して、アーム330の基端部側ほど、アーム330に近づく向きに傾斜させられた傾斜面344であって、前記係合部292の傾斜面294に対応する傾斜の傾斜面344が設けられている。また、アーム330の先端の外面は、その幅方向に沿って切り欠かれ、傾斜面346が設けられている。さらに、アーム330には、係合爪332が設けられた側とは反対側の面であって、アーム330の外面につまみ334が設けられており、つまみ334には、上方に開口する凹部336が設けられている。また、アーム330の基端部には、アーム330の幅方向に延びる溝338が設けられ、変形容易部340が設けられている。
【0036】
フィルタ300はフィルタ挿入穴284に嵌合され、閉塞部材320は、係合爪332と係合部292とが傾斜面294,344において弾性的に係合する。傾斜面294,344の傾斜角度は小さく、主として変形容易部340の弾性力により係合爪332が係合部292を押す力に基づいて、係合部292が係合爪332を押す力が生じ、それにより閉塞部材320の閉塞部326が、フィルタ取付部280の外側面282に接近する向きに付勢され、Oリング286に弾性的に押し付けられている。Oリング286は、取付部322の軸324が嵌合される軸穴と軸324との間のがたつきを吸収し得る大きさを有するものとされており、閉塞部326はOリング286に密着させられ、負圧の漏れが防止された状態で、閉塞部材320がフィルタ挿入穴284の開口を閉塞する状態に保たれ、フィルタ300のフィルタ挿入穴284からの脱落が防止されている。
【0037】
フィルタ保持部材302および閉塞部材320は透明材料によって作られているため、作業者はヘッド本体60の外からフィルタ保持部材302および閉塞部材320を通してフィルタ300を見ることができ、フィルタ300が交換を要するほど汚れているか否かを点検することができる。フィルタ300を交換する際には、作業者はつまみ334を持って、アーム330を弾性変形させつつ回動させて係合爪332を係合部292から離脱させ、閉塞部材320を軸324の軸線まわりに回動させてフィルタ挿入穴284の開口を開く。その状態で、フィルタ保持部材302に設けられたつまみ310を持ってフィルタ300をフィルタ挿入穴284から引き出す。そして、新たなフィルタ300をフィルタ挿入穴284に嵌合した後、閉塞部材320を回動させ、アーム330を弾性変形させつつ、係合爪332に係合部292を乗り越えさせて係合させる。変形容易部340が設けられているため、アーム330の弾性変形が容易である。この状態では、係合爪332が係合部292に弾性的に係合し、閉塞部材320を閉じた状態に保ち、閉塞部326がフィルタ挿入穴284の開口を閉じるとともに、Oリング286に密着した状態に保たれる。本実施形態においては、一対ずつの取付部322,軸324が取付装置を構成し、係合部292および係合爪332が閉状態維持装置を構成し、変形容易部340が、アーム330を閉塞部326に回動可能に取り付ける取付装置および係合爪332と係合部292との係合を維持する弾性部材を構成している。
【0038】
上記各実施形態において第二係合部は、閉塞部材に一体に設けられていたが、閉塞部材に回動可能に取り付けた係合部材としてもよい。その例を図17に基づいて説明する。
本実施形態の電気部品保持ヘッド358において一対の係合部材360はそれぞれ、前記実施形態のアーム150と同様の形状を有し、一端部に係合爪362が設けられるとともに、他端部に円筒状のボス部364が設けられている。ボス部364からは、前記実施形態の操作レバー170と同様の構成を有する操作レバー366が係合部材360とは逆向きに延び出す状態で一体に設けられている。操作レバー366は、継手部材84と干渉しないように設けられ、その延出端部には、係合部368が設けられている。
【0039】
閉塞部材370の本体部372の板状部374には、フィルタ110の軸線と直角な方向に隔たった両側面にそれぞれ、一対ずつの耳片376が設けられている。上記ボス部364は、これら一対の耳片376の間に嵌合されるとともに、一対の耳片376およびボス部364を通って軸378が嵌合され、係合部材360が閉塞部材370に回動可能に取り付けられている。操作レバー366と耳片376との間には付勢手段の一種であるねじりばね380の両端部がそれぞれ係合され、係合部材360は、係合爪362が切欠120に嵌入する向きに付勢され、係合爪362が係合部122に係合する状態に維持されている。なお、ねじりばね380による係合部材360の付勢限度は、閉塞部材370に設けられた図示しないストッパにより規定されている。ストッパは、係合爪362が切欠120に嵌入し、係合部122に係合する状態では、ねじりばね380が係合部材360を付勢し、閉塞部材370がヘッド本体60から取り外された状態では、係合部材360を、本体部372に当たらず、フィルタ110をフィルタ挿入穴114に挿入するとき、傾斜面124,156の斜面の効果によって拡開させられる位置に保つように設けられている。
【0040】
フィルタ110をフィルタ挿入穴114から取り外す際には、作業者は一対の操作レバー366の係合部368に手を掛け、ねじりばね380の付勢力に抗して互いに接近する向きに回動させる。それにより、係合部材360が回動させられ、係合爪362が係合部122から離脱させられ、その状態でフィルタ110をフィルタ挿入穴114から引き出す。
【0041】
フィルタ110のヘッド本体60への取付け時には、作業者は閉塞部材370を持ってフィルタ110をフィルタ挿入穴114へ挿入する。この際、係合部材360は傾斜面156,124の斜面の作用により、ねじりばね380の付勢力に抗して回動させられ、係合爪362が係合部122を乗り越えて切欠120に嵌入し、係合部122に係合する。
【0042】
上記実施形態においてフィルタ110,300は、インサート成形によってフィルタ保持部材132,302に固定されていたが、フィルタ保持部材とは別体に製造したフィルタを、接着剤によりフィルタ保持部材に固定する等により固定することも可能である。また、フィルタをフィルタ保持部材に対して着脱可能としてもよい。その場合、フィルタに、フィルタ保持部材に嵌合するための嵌合穴を設けるが、その嵌合穴の横断面形状は、フィルタ保持部材のフィルタが嵌合される部分の横断面形状と相似形にすれば、着脱が容易である。また、フィルタ保持部材には、フィルタの離脱を防止するために、フィルタに設けられる嵌合穴の内のり寸法より大きい頭部等、離脱防止部を設けることが望ましいが、発泡材製のフィルタは弾性変形能力に優れているため、嵌合穴の内のり寸法が大きくなるようにフィルタを弾性変形させることにより、離脱防止部を備えたフィルタ保持材にフィルタを取り付けることが可能である。
【0043】
また、上記各実施形態において、フィルタ110,300は、平均直径が0.5mmである連続気泡を有するものとされていたが、フィルタの気泡の直径は0.5mmに限らず、0.2mm以上04mm未満、0.4mm以上0.6mm未満、0.6mm以上0.8mm未満等、適宜の範囲から選定すればよい。いずれの範囲から選定するかは、空気の流れ易さと異物除去性とのいずれを重視するかによって決めればよい。
【0044】
また、一対の操作レバーは、他部材との干渉を回避する等の事情がなければ、アームの幅方向において係合爪と同じ位置に設けてもよい。アームの延出方向に平行な一直線上に係合爪および操作レバーを設けるのである。
【0045】
さらに、上記各実施形態においてヘッド本体60は複数の部材が分解可能に組み付けられてなるものとされていたが、分解不可能なものとしてもよい。
【0046】
また、上記各実施形態において電気部品保持ヘッド10等の閉塞部材130等は、透明材料によって作られていたが、不可欠ではなく、不透明材料により形成してもよい。その場合でも、ヘッド本体を分解することなく、フィルタをヘッド本体から取り外すことができ、フィルタのヘッド本体への着脱が容易であること同じであり、フィルタをヘッド本体から外して汚れ具合を点検し、まだ使用し得るのであれば使用するようにすることができる。フィルタの汚れを点検するためにフィルタのヘッド本体からの取外し作業が必要な分、点検作業が面倒であるが、点検時期の設定によっては、フィルタの交換や清掃を適切な時期に行うことが可能である。
【0047】
さらに、請求項5に記載の発明は、閉塞部材を有さず、フィルタがヘッド本体内に組み込まれ、ヘッド本体を分解してフィルタを交換する電気部品保持ヘッドにも適用することができる。この場合、例えば、ヘッド本体のフィルタが組み込まれる部分を構成する部分の少なくとも一部を透明材料により形成し、フィルタに面する面とヘッドの外部に面する面との間の部分を透明材料により形成し、外からフィルタを見ることができるようにする。
【0048】
また、本発明は、複数の電気部品保持ヘッドを回転テーブルに設け、回転テーブルの回転により順次電気部品装着位置へ移動させて電気部品を装着させる電気部品装着装置に限らず、少なくとも1つの電気部品保持ヘッドを備えた移動体を一平面、例えば水平面内において直交する2方向へ移動させ、電気部品保持ヘッドにプリント配線板への電気部品の装着を行わせる電気部品装着装置や、移動体を1方向へ移動させて電気部品保持ヘッドにプリント配線板への電気部品の装着を行わせる電気部品装着装置の電気部品保持ヘッドにも適用することができる。この態様の電気部品装着装置は、例えば、コンデンサ,抵抗等の所謂異形部品の装着に用いられる。さらに、本発明は、電気部品装着装置以外の装置、例えば、電気部品を搬送する電気部品搬送装置等の電気部品保持ヘッドに適用することができる。
【0049】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電気部品保持ヘッドを備えた電気部品装着装置の電気部品保持ヘッドが設けられた部分を示す背面断面図である。
【図2】上記電気部品保持ヘッドのフィルタが取り付けられた部分を示す背面断面図である。
【図3】上記電気部品保持ヘッドのヘッド本体を構成するロッドのフィルタが取り付けられた部分を示す側面図である。
【図4】上記ロッドのフィルタが取り付けられた部分を示す正面断面図である。
【図5】上記ロッドに設けられたフィルタ取付部を示す平面図(一部断面)である。
【図6】上記ロッドに設けられたフィルタ取付部を示す平面断面図である。
【図7】上記フィルタ,フィルタ保持部材および閉塞部材を示す平面図である。
【図8】上記フィルタ,フィルタ保持部材および閉塞部材を示す側面図である。
【図9】上記フィルタ,フィルタ保持部材および閉塞部材を示す側面断面図である。
【図10】上記フィルタ,フィルタ保持部材および閉塞部材を示す背面図である。
【図11】上記フィルタおよびフィルタ保持部材を示す正面断面図である。
【図12】上記フィルタがフィルタ取付部に取り付けられた状態を示す平面図(一部断面)である。
【図13】上記フィルタがフィルタ取付部に取り付けられた状態を示す正面図である。
【図14】本発明の別の実施形態である電気部品保持ヘッドのヘッド本体にフィルタが取り付けられた状態を示す平面(一部断面図)である。
【図15】本発明の別の実施形態である電気部品保持ヘッドのヘッド本体にフィルタが取り付けられた状態を示す平面(一部断面図)である。
【図16】図15に示す電気部品保持ヘッドにおいてヘッド本体にフィルタが取り付けられた状態を示す正面図である。
【図17】本発明の別の実施形態である電気部品保持ヘッドのヘッド本体にフィルタが取り付けられた状態を示す平面(一部断面図)である。
【符号の説明】
10:電気部品保持ヘッド 34:ロッド 40:取付部材 56:ノズル保持体 60:ヘッド本体 64:吸着ノズル 70,72,74,76:負圧通路 110:フィルタ 114:フィルタ挿入穴 122:係合部 130:閉塞部材 132:フィルタ保持部 138:本体部
140:閉塞部 150:アーム 152:係合爪 170:操作レバー 172:連結部 180:溝 182:傾斜面 184:変形容易部 190:軸部 192:頭部 248:電気部品保持ヘッド 250:閉塞部材 258:変形容易部 278:電気部品保持ヘッド 284:フィルタ挿入穴 300:フィルタ 302:フィルタ保持部材 304:軸部 306,308:頭部 320:閉塞部材 330:アーム
332:係合爪 338:溝 340:変形容易部 358:電気部品保持ヘッド 360:係合部材 362:係合爪 366:操作レバー
370:閉塞部材 372:本体部 380:ねじりばね

Claims (5)

  1. 吸着ノズルを保持するノズル保持部とそのノズル保持部に負圧を供給する負圧通路とを有するヘッド本体と、負圧通路の途中に設けられてその負圧通路を通過する空気中の異物を除去するフィルタとを備えた電気部品保持ヘッドにおいて、
    前記ヘッド本体に、そのヘッド本体の外側面から前記負圧通路に達するフィルタ挿入穴を形成し、そのフィルタ挿入穴に外部から挿入可能なフィルタと、そのフィルタ挿入後にフィルタ挿入穴の開口を閉塞する閉塞部材とを設けたことを特徴とする電気部品保持ヘッド。
  2. 前記閉塞部材に、前記フィルタを保持するフィルタ保持部が一体的に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電気部品保持ヘッド。
  3. 前記ヘッド本体に第一係合部が設けられ、前記閉塞部材にその第一係合部に係合して閉塞部材をヘッド本体に固定する第二係合部が設けられ、それら第一係合部と第二係合部とが弾性部材の弾性力に基づいて係合状態を維持することを特徴とする請求項1または2に記載の電気部品保持ヘッド。
  4. 前記第二係合部が、前記閉塞部材から前記ヘッド本体側へ延び出した一対のアームとそのアームの自由端部に形成された係合爪とを含み、前記閉塞部材に、前記一対のアームをそれらの自由端部が互いに離間する向きに回動させるために操作される操作部が設けられるとともに、その操作部が、前記一対のアームとは逆向きに延び出した一対の操作レバーであり、それら一対の操作レバーの各々と前記一対のアームの各々とをそれぞれ連結する連結部と前記閉塞部材の本体部との間に、それら本体部および連結部よりも弾性変形が容易な変形容易部が形成され、一対の操作レバーがそれらの自由端部が互いに接近する向きに操作された際、変形容易部の弾性変形に基づいて一対のアームの自由端部同士が互いに離間し、前記係合爪が前記第一係合部から離脱することを特徴とする請求項3に記載の電気部品保持ヘッド。
  5. 前記閉塞部材がほぼ透明な材料によって、その閉塞部材が前記フィルタ挿入穴の開口を閉塞している状態でその閉塞部材を通して前記フィルタを外部から視認可能に形成された請求項1ないし4のいずれかに記載の電気部品保持ヘッド。
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