JP4394083B2 - 信号検出装置、信号検出方法、信号検出プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
例えば、上記信号探索技術は、テレビ放送において使われた音楽やビデオクリップの検出およびリスト作成、またはラジオ放送において使われた音楽の検出およびリスト作成に利用される。
なお、プレイリストの時刻情報の細かさは、探索用キー信号の切り出し間隔に依存し、探索用キー信号の切り出し間隔が細かいほど、プレイリストの時刻情報も細かく検出することができる。
しかしながら、上記従来例においては、探索用キー信号の切り出し間隔が小さくなればなるほど、探索用キー信号の個数が増加、すなわち探索用キーを用いた探索処理を行う回数が増加する。
この結果、従来例においては、プレイリストの時刻情報も細かく検出しようとする際、探索用キー信号の切り出し間隔を小さくするため、信号検出に時間がかかるという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、粗い間隔で探索用キー信号を入力信号から切り出し、少ない数の探索用キー信号で蓄積信号データベースから各探索用キー信号に類似する蓄積信号を選び、これらの少数の蓄積信号を集めたデータベースから、密な間隔で入力信号から切り出した探索用キー信号について類似する信号を探索することで、信号検出をより高速に行う信号検出装置、信号検出方法、信号検出プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている.
上位探索キー信号を、予め定められた間隔にて前記入力信号から切り出す上位探索キー信号切り出し部と、前記上位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記蓄積信号データベースから探索し、探索された蓄積信号を出力する上位探索部と、
前記上位探索部が出力した蓄積信号を集めた下位蓄積信号データベースを作成する下位蓄積信号データベース作成部と、下位探索キー信号を、前記上位探索キー信号切り出し部における間隔よりも狭い間隔にて、前記入力信号のうち前記上位探索部にて類似する区間を含む蓄積信号が探索された上位探索キー信号の切り出し箇所の近傍の領域のみから切り出す下位探索キー信号切り出し部と、前記下位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記下位蓄積信号データベースから探索する下位探索部とを備えることを特徴とする。
を含むことを特徴とする。
また、本発明(第2の実施形態)によれば、下位の探索段階(二次探索)において、リストアップされた、上記上位の探索段階にて探索した蓄積信号を識別する情報を用い、下位蓄積信号データベースに格納する蓄積信号(第2の実施形態における楽曲)を絞りこむことができ、探索する下位探索用キー信号と比較する蓄積信号が少なくなり、抽出したい蓄積信号を、従来に比較して高速に探索することが可能である。
すなわち、本発明は、予め複数の蓄積信号が登録された蓄積信号データベースがあり、探索の目的信号である入力信号が入力されると、上記入力信号から切り出した区間(探索キー信号)の信号に、上記蓄積信号のある区間に類似する信号が含まれているか否かを、入力信号を切り出した区間毎に探索を行う。このとき、本発明は、探索段階毎に入力信号からの区間のずらし幅を小さくしつつ区間を分割し、複数段階により、検索対象となる蓄積信号を除々に絞り込み、検出精度の高い入力信号に類似した蓄積信号の検出処理を高速に行う。
ここで、各段階の探索は、入力信号の所定の区間と、予め登録されている蓄積信号の一部または全部とを比較して行われる。
以下、本発明の実施形態による信号検出装置を図面を参照して説明する。
図1は第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。この図1に示す第1の実施形態による信号検出装置は、複数の段階での信号検出を、粗探索及び密探索の2段階にて説明を行うが、すでに述べたように、最上位段階と、2つ以上の下位段階、すなわち3段階以上にても同様の処理にて、信号の検出処理が行えることは言うまでもない。図1の信号検出装置は、粗探索用探索キー信号切り出し部101(上位探索キー信号切り出し部),粗探索部(上位探索部)102,密探索用蓄積信号データベース作成部(下位蓄積信号蓄積信号データベース作成部)103,密探索用探索キー信号切り出し部104(下位探索キー信号切り出し部),密探索部105(下位探索部),蓄積信号データベース111及び密探索用蓄積信号データベース112(下位蓄積信号データベース)を有している。
粗探索用探索キー信号切り出し部101は、外部から入力される入力信号の複数箇所から、それぞれ粗探索用探索キー信号を切り出す。
粗探索部102は、上記粗探索用探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、上記蓄積信号データベース111から探索し、探索された蓄積信号を密探索用の蓄積信号として、この蓄積信号を特定する識別情報を下位段階の密探索用蓄積信号データベース作成部103へ出力する。
密探索用蓄積信号データベース作成部103は、粗探索部102が出力する密探索用の蓄積信号を集めて、識別番号に対応してこの蓄積信号をデータベースに登録して、密探索用蓄積信号データベース112を生成する。
密粗探索部105は、上記密探索用探索キー信号に類似する区間を有する蓄積信号を、密探索用蓄積信号データベース112から探索し、探索結果を出力する。この探索結果により、密探索用探索キーが切り出された箇所において、この密探索用探索キー信号に類似する蓄積信号が、切り出された箇所にて入力信号に含まれていることが検出される。
以下、図1及び図2を用いて、本第1の実施形態による信号検出装置の動作を説明する。図2は、第1の実施形態による信号検出装置の動作例を示すフローチャートである。
まず、粗探索用探索キー信号切り出し部101は、外部機器から入力信号を入力し、指定されたずらし幅(例えば、ユーザにより設定あるいは予め設定されている粗探索用探索キー信号のずらし幅であり、後述する特徴ベクトルの符号列である場合、特徴ベクトル単位で設定)と、探索キー信号長(例えば、ユーザにより設定あるいは予め設定されている粗探索用探索キー信号長であり、後述する特徴ベクトルの符号列である場合、特徴ベクトル単位で設定)とにより、粗探索用探索キー信号を、入力した入力信号から順次切り出し、切り出した粗探索用探索キー信号を、粗探索装置102に対して出力する(ステップS101)。
そして、粗探索部102は、粗探索用探索キー信号と蓄積信号の区間との類似度が、予め設定したしきい値より大きいことを検出すると、その区間を含む蓄積信号を一端選択し、この選択された蓄積信号のなかで、上記類似度が上位N件となる蓄積信号の識別番号(蓄積信号を特定する情報)を密探索用蓄積信号データベース作成装置103へ出力する(ステップS102)。
ここで、密探索の類似度の閾値としては、必ずしも粗探索の段階と同一である必要はなく、粗探索の段階よりも高い類似度値または低い類似度値を設定することができる。特に、高い類似度値を閾値として設定することにより、粗探索すなわち候補となる楽曲の選定時よりも、確実に高い類似性を有する蓄積信号を検出するという実用的な効果が期待できる。
TASは、音響信号及び映像信号を対象とした高速な探索方法である。目的信号(本実施形態の入力信号に対応)と蓄積信号(音響信号や映像信号)とから、それぞれ特徴ベクトルを時系列に抽出する。蓄積信号としては、予め特徴情報が抽出され、この特徴情報の形式により、後に述べるベクトル量子化による符号列として蓄積信号データベース111に登録されている。この特徴ベクトルとしては、音響信号の場合にはパワースペクトル、映像信号の場合はフレーム毎の色特徴ベクトルなどを使用することができる。
そして、目的信号と照合窓内の蓄積信号の符号列に対して、符号毎の出現頻度を調べて、ヒストグラムを作成する。
上述したように作成した目的信号ヒストグラムと、蓄積信号ヒストグラムとの類似度を測定し、その測定された値が設定値以上であるか否かにより、目的信号が検出されたか否かの検出が行われる。この際の、類似度尺度としては、ヒストグラムの重なり率などを使用することが可能である。
なお、照合窓の位置をずらす際、必ずしも特徴ベクトル1個分ずつ行う必要がなく、現在の位置における類似度と、検出基準となる類似度の設定値とから、移動可能幅を求め、照合窓を一度に複数個分ずつずらすことも可能である。この移動可能幅は、最大何個の特徴ベクトルが入れ替わっても、類似度が設定値に達しないかとの観点から計算することができ、具体的な計算方法はすでに公知であるため省略する。
次に、分割したそれぞれの小領域(入力信号においては探索キー信号)に関して、比較を行うことにより探索処理を行う。この時に用いる探索方法としては、上述したTASを用いることができる。そして、それぞれの小領域に対する探索結果を投票法により統合することにより、多くの小領域が高い類似度を有する箇所を特定して探索を行う。
本実験においては、実験用のある番組の音響信号を入力信号として用い、蓄積信号として音楽の音響信号を集めた蓄積信号データベース111を用意し、入力信号により使用された蓄積信号を検出する楽曲使用検出実験を行うとする。そして、この楽曲使用検出実験を、上記第1の実施形態の手法および従来手法各々を計算機上に実装したもので比較実験行い、各々の手法にて処理に要する時間と、検出精度とを、本発明及び従来例との間にて比較した。なお、実験用番組は、番組Aと番組Bとの2つを用意し、各番組に対して上記の楽曲使用検出実験を行った。
また、粗探索用探索キー信号切り出し部101は、粗探索用探索キー信号ずらし幅を5秒とし、粗探索用探索キー信号長を5秒として、入力信号からの粗探索用探索キー信号の切り出しを行い。密探索用探索キー信号切り出し部104は、密探索用探索キー信号ずらし幅を1秒とし、密探索用探索キー信号長は5秒として、入力信号からの密探索用探索キー信号の切り出しを行った。
また、密探索部105におけるDAL−2を用いた探索においては、密探索用探索キー信号の切り出しにおいて、粗探索部102におけるDAL−2による探索の2倍の個数の小領域への分割を行うとした。
一方、従来法であるが、これは、入力信号から5秒の長さの探索用探索キー信号を、1秒ずらしで切り出し、各探索用探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を蓄積信号データベースから用いて探索し、その結果を出力することとした。
従来法におけるDAL−2のパラメータ設定は、上記第1の実施形態の粗探索部102のDAL−2のパラメータ設定と同様にした。
ここで、正答率は検出された楽曲のうち正しいものの割合であり、検出率は入力信号で使用され、かつ蓄積信号データベース111内に同じ蓄積信号がある楽曲の中から検出されたものの割合である。
そして、図4のテーブルには、従来法の正答率および検出率を1としたときの、第1の実施形態の提案法における検出率と正答率とが示されている。
したがって、本発明の実施形態における信号検出方法は、従来に対して同等の検出精度を維持し、より高速な信号検出法として有効と考えられる。
また、本発明は、例えばテレビドラマなどのように、同じ楽曲が繰り返し使われる番組における楽曲使用検出には特に有効と考えれられる。
なお、上述した実験においては、粗探索用探索キー信号長と密探索用探索キー信号長とは同じ5秒として設定したが、これに限定されることなく、上述した長さと異なる長さとすることも可能であり、粗探索用探索キー信号長と密探索用探索キー信号長とで異なる長さとして設定してもよい。
また、粗探索と密探索とにおいて、それぞれ異なる探索法を用いることもできる。
また、粗探索用探索キー信号切り出し装置101は、粗探索用探索キー信号の切り出しにおいて、入力信号上の指定された区間または箇所(例えば、ユーザが設定する)からのみ行うようにすることも可能である。
この場合、密探索用探索キー信号切り出し装置104は、切り出す密探索用探索キー信号の数を削減することができ、従来方法と比較してさらに高速な信号検出が行えることとなる。
次に、密探索用蓄積信号データベース作成部103は、上記探索された蓄積信号を登録した密探索用蓄積信号データベース112を作成する。
次に、密探索用探索キー信号切り出し部104は、密探索用探索キー信号を、入力信号から切り出す。
上記密探索用探索キー信号が切り出されると、密探索部105は、密探索用蓄積データベース112から、この密探索用探索キー信号に類似した蓄積信号を探索する。
次に、密探索用探索キー信号切り出し部104は、密探索用探索キー信号を、入力信号から切り出す。このとき、密探索用探索キー信号切り出し部104は、直前の探索段階(自身より上位にある探索段階)の切り出しに比較して、より切り出しのずらし幅を小さくし、探索における時間精度を向上させる。
そして、密探索部105は、直前に比較して、さらに削減された数に再登録された密探索用蓄積データベース112から、この密探索用探索キー信号に類似した蓄積信号を探索する。
例えば、探索処理を3段階以上の複数段階にて行う場合、最も上位の粗の探索段階から、最も下位の密な探索段階に至るまで、それぞれの段階において、入力信号に対する探索キー信号の最短信号長(照合窓長)や、探索キー信号の時間移動幅(照合窓の移動幅)の詳細化(小さくする)と、蓄積信号の絞り込みとを順次段階的に行う。
また、各探索段階の探索処理を行う、密探索用蓄積信号データベース作成部103,密探索用探索キー信号切り出し部104及び密探索部105に対応する構成を複数設けるようにしてもよい。
一方、従来、粗い探索処理と密な探索処理とを順次行うことにより、パターン認識や信号探索の処理の効率を向上させる手法は、粗密法またはコース・トゥー・ファイン(coarse to fine)などの名称で広く知られているものである。
まず、公知の粗密法では、入力信号(放送の音響信号)において、粗い移動幅にて照合窓を蓄積信号に対して設定し、検出対象となる楽曲が検出された箇所の付近にて細かい移動幅にて照合窓を設定して、検出時刻、すなわち蓄積信号における検出位置を詳細に特定する処理となる。
このような方法によれば、初めから細かい移動幅にて、照合する方法に比較して、必ずしも同一の結果が得られるとは限らないが、照合回数を削減して、処理の効率化を期待することができる。
上述したように、本実施形態は、蓄積信号データベース111から粗い処理により、密探索を行う蓄積信号を選択し、この選択した蓄積信号から密の探索処理により、最終的な探索結果を得る構成となっている。
また、とりわけ放送番組などに対する楽曲探索を対象とする場合、番組中においては一貫性を持たせるなどの目的で、特定の楽曲が繰り返し用いられることが多く、本実施形態が極めて有効に機能する。
また、本実施形態において、外部から入力される入力信号及び蓄積信号データベース111に登録されている蓄積信号とは、音響信号や画像信号のデータそのものでも、特徴情報を抽出して時系列に並べた符号列のいずれでもよい。
すなわち、本実施形態ですでに述べたように、音響信号や画像信号のデータから特徴情報を抽出して、特徴情報によって類似性を求めてもよく、一方、データそのもの同士の類似性尺度(相関や距離など)を計算して、類似性を求めても、いずれの手法を用いてもよい。以下、入力信号を音響信号として説明するが、画像信号等の他の信号に対しても同様の処理を行う行うことができる。
また、データそのもの同士の相関を計算して、類似性を求める手法の場合、蓄積信号データベース111には、画像信号及び音響信号そのもののデータが登録されている。
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を用いて説明する。図5は本実施形態による信号検出装置の構成例を示すブロック図である。ここで、上記信号検出装置は、具体的にはCPUやメモリを有する一般的な計算機上に実現される。第1の実施形態における同様の構成については同一の符号を付し、異なる構成及び異なる機能について説明する。第2の実施形態における粗探索部102及び密探索部105での探索方法に関しては、第1の実施形態と同様であるが、特徴情報の抽出処理を明確化するため、特徴抽出部を設けた。
原本データベース110には、複数の音響信号または映像信号の特徴情報が、蓄積信号として登録されている。
蓄積信号データベース111には、入力信号に対応し、粗探索部102により原本データベース110から選択され蓄積信号が記憶されている。
楽曲リスト作成部107は、粗探索部102が上記粗探索用探索キー信号にて探索した蓄積信号を特定する情報、例えば蓄積信号が音響信号であれば楽曲名,識別番号など、あるいは映像信号であれば映像名,識別番号などを粗探索リストへリストアップする。
密探索用キー信号切り出し部104は、第1の実施形態と同様に、密探索用探索キー信号を設定されたずらし幅(粗探索用探索キー信号に比較して切り出しのずらし幅が小さい設定となっている)に応じて、切り出し位置をずらしつつ、順次、参照信号から密探索用探索キー信号を切り出す。
楽曲リスト作成部108は、密探索部105が上記密用探索キー信号にて探索した蓄積信号を特定する情報、例えば蓄積信号が音響信号であれば楽曲名,識別番号など、あるいは映像信号であれば映像名,識別番号などを密探索リストへリストアップする。
なお、本実施形態においては、入力信号として、放送などで流される映像信号や音響信号、あるいは録画された映像信号、録音された音響信号を想定し、また、蓄積信号(原本データベース110に蓄積されている蓄積信号)としてはビデオ等に録画されている映像や、CDなどに記録されている音楽を特徴情報に変換した信号を想定している。
上記入力信号が入力されると、特徴情報抽出部106は、この入力信号を元に特徴情報を抽出して、目的特徴信号を作成して、管理部109を介して、目的特徴信号を粗探索用探索キー信号切り出し部101へ出力する(ステップS202)。
また、粗探索用探索キー信号切り出し部101は、目的特徴信号と比較を行う、入力信号に対応した蓄積信号(映像信号または音響信号の特徴情報)を、原本データベース110から読み出し、蓄積信号データベース111へ格納する(ステップS204)。ここで、原本データベース110から蓄積信号を読み出し、蓄積信号データベース111への登録処理は、最初の粗探索時までに完了し、以下の下位段階の探索過程毎に、原本データベース110からの蓄積信号の取り出しは行われない。
楽曲リスト作成部107は、比較した各蓄積信号の類似度を入力し、予め設定されている閾値と比較し、この閾値を超えた類似度を有する蓄積信号を、粗探索過程における一致と判定し、一致と判定した蓄積信号を特定するデータ(楽曲名、映像名、識別情報など)をリストアップして粗探索リストを生成し、この粗探索リストを管理部109へ出力する(ステップS206)。
粗探索リスト及び収集した蓄積信号が入力(受信)されると、密探索用蓄積信号データベース作成部103は、粗探索リスト及び入力された蓄積信号をデータベースへ登録し、密探索用蓄積信号データベース112を、密探索用の最低限の蓄積信号を格納したデータベースとして作成(構築)する(ステップS208)。
密探索用探索キー信号が入力されると、密探索部105は、密探索用蓄積信号データベース112から比較を行う蓄積信号を読み出し、取得する(ステップS210)。
楽曲リスト作成部212は、密探索部105から比較した各蓄積信号の類似度を入力し、予め設定されている閾値と比較し、この閾値を超えた類似度を有する蓄積信号を、密探索過程における一致と判定し、一致と判定した蓄積信号を特定するデータ(楽曲名、映像名、識別情報など)をリストアップして密探索リストを生成し、管理部109を介して、画面に表示するなどのユーザへの通知処理を行う(ステップS212)。
102…粗探索部
103…密探索用蓄積信号データベース探索部
104…密探索用探索キー信号切り出し部
105…密探索部
106…特徴抽出部
107,108…楽曲リスト作成部
109…管理部
110…原本データベース
111…蓄積信号データベース
112…密探索用蓄積信号データベース
Claims (4)
- 入力信号の所定の区間と、予め登録されている蓄積信号の一部または全部とを比較し、前記入力信号に類似する蓄積信号を複数の探索段階にて検出していく信号検出装置であって、
蓄積信号を登録した蓄積信号データベースと、
上位探索キー信号を、予め定められた間隔にて前記入力信号から切り出す上位探索キー信号切り出し部と、
前記上位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記蓄積信号データベースから探索し、探索された蓄積信号を出力する上位探索部と、
前記上位探索部が出力した蓄積信号を集めた下位蓄積信号データベースを作成する下位蓄積信号データベース作成部と、
下位探索キー信号を、前記上位探索キー信号切り出し部における間隔よりも狭い間隔にて、前記入力信号のうち前記上位探索部にて類似する区間を含む蓄積信号が探索された上位探索キー信号の切り出し箇所の近傍の領域のみから切り出す下位探索キー信号切り出し部と、
前記下位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記下位蓄積信号データベースから探索する下位探索部と
を備えることを特徴とする信号検出装置。 - 入力信号の所定の区間と、蓄積信号データベースに予め登録されている蓄積信号の区間とを比較し、前記入力信号に類似する蓄積信号を複数の探索段階にて検出していく信号検出方法であって、
前記複数の探索段階は、1つの粗探索段階と前記粗探索段階に引き続いて順番に実行される1以上の密探索段階とからなり、
前記粗探索段階は、
上位探索キー信号切り出し部が上位探索キー信号を、予め定められた間隔にて前記入力信号の複数箇所から切り出す上位探索キー信号切り出し過程と、
上位探索部が前記上位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記蓄積信号データベースから探索し、探索された蓄積信号を出力する上位探索過程と、
を含み、
前記密探索段階は、
下位蓄積信号データベース作成部が当該密探索段階の直前に実行された探索段階の探索により探索された蓄積信号を集めた下位蓄積信号データベースを作成する下位蓄積信号データベース作成過程と、
下位探索キー信号切り出し部が下位検索キー信号を、前記入力信号のうち、直前に実行された探索段階が粗探索段階であれば、前記粗探索段階にて類似する区間を含む蓄積信号が探索された上位探索キー信号の切り出し箇所の近傍の領域のみから、また直前に実行された探索段階が密探索段階であれば、前記直前の密探索段階にて類似する区間を含む蓄積信号が探索された下位探索キー信号の切り出し箇所の近傍の領域のみから、当該密探索段階の直前に実行された探索段階における信号の切り出し間隔よりも狭い間隔にて切り出す下位探索キー信号切り出し過程と、
下位探索部が前記下位探索キー信号に類似する区間を含む蓄積信号を、前記下位蓄積信号データベースから探索する下位探索過程と
を含む
ことを特徴とする信号検出方法。 - 請求項1に記載の信号検出装置として、コンピュータを機能させるための信号検出プログラム。
- 請求項3のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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