JP4393341B2 - 動画像符号化装置及び動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化装置及び動画像符号化方法 Download PDF

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Description

本発明は動画像符号化装置及び動画像符号化方法に関し、特に、動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化するために用いて好適な技術に関する。
従来、新しい動画像の符号化方式として、H.264符号化方式が注目されている。本符号化方式は、ITU−TとISOが共同で開発した符号化方式である。
この新しい符号化方式の特徴は、従来のMPEG−1、2、4符号化方式と異なり、4×4整数変換を用い、イントラ予測も複数用意されている。また、ループ内フィルタが用いられ、動き補償も7種類のサブブロックで行われている。また、その動き補償の画素精度もMPEG−4符号化方式と同様に、1/4画素精度の動き補償を行うことができる。更に、エントロピー符号化としてユニバーサル可変長符号化やコンテキスト適応可変長符号化が用いられている。
さらに大きな特徴として、MPEG−1、2、4符号化方式では、符号化対象のフレームの前後2枚の参照画像(フレーム)を用いて動き補償を行っていたが、より多くの参照画像を用いることが可能になっている。ビットストリームの先頭のヘッダに含まれるnum_ref_frames符号は、最大16の値をとることができる。
すなわち、動き補償において、符号化対象フレームの前後16枚のフレームを参照画像として参照することが可能である。符号化対象となるマクロブロックは、前述のとおり、最大16フレームの画像に対して、7種類のサブブロックについて1/4画素精度で予測誤差を算出し、予測誤差が最小になるマクロブロックを選択することで符号化効率を大幅に改善することが可能となる。
ここで、H.264符号化方式の従来の動画像符号化装置の構成について、図11を用いて説明する。
図11は、従来の動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。
動画像符号化装置には、画像データがマクロブロック単位で入力される。セレクタ1000は、イントラ符号化するか否かを切り替え、イントラ符号化の場合はイントラ予測器1001に画像データが入力される。イントラ予測器1001では、9つのモードで予測を行い、予測誤差を算出する。
一方、イントラ符号化以外の場合は、差分器1002に入力され、予測画像との差分を算出して、予測誤差とする。
変換/量子化器1003は、算出された予測誤差を4×4画素ブロックの整数変換を実行し、得られる係数を量子化する。量子化結果である量子化係数は、エントロピー符号化器1004で可変長符号化されて出力器1014に出力される。同時に、量子化結果は逆量子化/逆変換器1005に入力され、予測誤差を復元し、加算器1006で予測画像に加算する。その結果は、復号画像として、フレームメモリ1007〜1010に適宜格納される。
動き推定器1011は、フレームメモリ1007〜1010に格納された復号画像と入力画像を比較し、各サブブロック単位で1/4画素精度で動きベクトルを算出する。動きベクトルと選択したフレーム番号は、動き補償器1012に入力され、該当するフレームメモリから参照画像を読み込み、予測誤差の最も小さい参照画像を選択して予測画像として差分器1002に出力する。
また、動きベクトルと選択されたフレーム番号は、動き符号化器1013に入力されて符号化され、出力器1014に出力される。出力器1014は、符号化データを書式に従って整形して出力する(例えば、非特許文献1、非特許文献2を参照)。
一方、動画像の撮影などで使用されるカムコーダにおいては、自動で焦点を合わせるオートフォーカス機能が搭載されている。特許文献1に記載の「テレビレンズのフォーカス操作装置」では、その請求項1で被写体の先鋭度を示す焦点評価値を求める評価値算出手段で算出された評価値が最大になるフォーカスポジションを求めてモータを制御してフォーカスを操作するテレビレンズが開示されている。
「Overview of the H.264/AVC video Coding Standard」(IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS FOR VIDEO TECHNOLOGY,JULY 2003) 「もたつくMPEG−4を尻目にH.264がいざ発進」(日経エレクトロニクス 2003.7.7号 pp.65〜74) 特開平11−103409号公報
しかしながら、上述のH.264符号化方式のように、複数のフレームを参照する符号化方式では、動き補償を実行するために動きベクトルの探索を実行するが、その計算量は参照画像の枚数が増えるにつれて膨大な計算量が必要になるという課題が生じていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、動画像符号化に使用する参照フレームを好適に選択することができるようにして、動きベクトル探索を効率良く行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の動画像符号化装置は、動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化装置であって、フレームデータを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出手段と、前記先鋭度検出手段によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして、前記入力手段によって入力されたフレームデータの中から選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償手段と、
前記動き補償手段により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化手段と、前記符号化手段で符号化されたフレームデータを出力する出力手段とを有することを特徴とする。
本発明の動画像符号化方法は、動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化方法であって、フレームデータを入力する入力工程と、前記入力工程によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出工程と、前記先鋭度検出工程によって検出された先鋭度が高い上位所定数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして前記入力工程によって入力されたフレームデータの中から選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償工程と、前記動き補償工程により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化工程と、前記符号化工程で符号化されたフレームデータを出力する出力工程とを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、フレームデータを入力する入力工程と、
前記入力工程によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出工程と、前記先鋭度検出工程によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして、前記入力手段によって入力されたフレームデータの中から選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された格納媒体に格納されている参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償工程と、前記動き補償工程により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化工程と、前記符号化工程で符号化されたフレームデータを出力する出力工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の記録媒体は、前記に記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、先鋭度を指標にして参照フレームの選択を行うようにしたので、少ないフレーム数を参照するだけで、高画質な符号化を行うことが可能になる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態では、動画像符号化装置が使用する符号化方式として、H.264符号化方式を例にとって説明するが、これに限定されない。また、説明を容易にするため、過去のフレームを参照する前方向予測を例にしている。また、説明を容易にするため、参照フレーム数を最大16フレームとして説明するが、これに限定されない。
図1において、1はセレクタであり、フレーム内符号化/フレーム間符号化の符号化モードに応じて、出力を選択する。2はH.264符号化方式によるイントラ予測を実行するイントラ予測器であり、3は動き予測誤差を算出する差分器である。4は整数型直交変換を実行し、得られる係数を量子化する変換/量子化器である。6は量子化係数を逆量子化し、整数型逆直交変換を実行する逆量子化/逆変換器である。
5は変換/量子化器4の量子化結果を符号化するエントロピー符号化器である。16は出力器であり、生成された符号をH.264符号化方式の書式に従って整形して出力する。7は加算器であり、逆量子化/逆変換器6より得られた予測誤差と予測値(予測画像)を加算する。
8_1〜8_16はフレームメモリであり、局所復号された画像データをフレーム単位で格納する。9は入出力を制御するセレクタである。
10は動き推定器であり、入力画像と復号画像に基づいて、最適な動きベクトルを該当するフレームから抽出する。13は動き補償器であり、動き推定器10で算出された動きベクトルと該当するフレーム情報から予測画像を生成する。14は動き符号化器であり、算出された動きベクトルと該当するフレーム情報に基づいて、動きの情報を符号化する。
11は入力された画像データの先鋭度を検出する先鋭度検出器であり、12は参照フレームを決定し参照情報として出力する参照フレーム決定器である。15は参照情報を符号化する参照情報符号化器である。
なお、図1の動画像符号化装置は、更に、当該装置全体を制御するCPU、装置を制御するための各種制御プログラムを記憶するROM、各種制御を実行するための各種データの作業領域及び一時待避領域として機能するRAMを有している。
次に、図1の動画像符号化装置の動画像符号化動作について、以下に説明する。
符号化に先立ち、参照に用いることができるフレーム数等を含むヘッダ情報をエントロピー符号化器5が生成し、出力器16から出力する。
画像データは、フレーム単位で入力され、セレクタ1に入力される。セレクタ1では、一定間隔でフレーム内符号化を実行し、それ以外はフレーム間符号化を実行するように、その選択動作が制御される。
最初に、先頭の第1フレームに対してフレーム内符号化を実行する場合について説明する。
入力されたフレームデータは、マクロブロック単位でイントラ予測器2に入力され、イントラ予測器2において、ブロック毎にイントラ予測を実行する。その予測結果は、変換/量子化器4に入力され、変換/量子化器4において整数型直交変換を実行し、得られる係数を量子化する。その量子化結果である量子化係数は、エントロピー符号化器5と逆量子化/逆変換器6に入力される。
エントロピー符号化器5は、入力された量子化結果をエントロピー符号化し、符号化データは出力器16に入力される。逆量子化/逆変換器6では、入力された量子化結果から復号画像を得て、加算器7に入力する。フレーム内符号化では、予測画像はないので、予測値「0」を加算する。
一方、先鋭度検出器11は画像データから先鋭度を検出する。先鋭度は画像のエッジの強度によって表されるエッジの強度に関しては画像の1次微分をとってもかまわない。説明のために、画素x(i、j)に対して1次微分値Δx(i、j)は、
Δx(i、j)=4x(i、j)−x(i−1、j)−x(i、j−1)−x(i+1、j)−x(i、j+1)・・・(1)
であり、Δx(i、j)の絶対値が閾値以上のデータの総和を閾値以上であったがその数で割ったものを先鋭度Ek(kはフレームの番号)と定義する。
算出された先鋭度Ekは参照フレーム決定器12に入力される。
図2に、参照フレーム決定器12の詳細なブロック図を示す。図2において、100は入力された先鋭度Ekを一旦蓄積しておく先鋭度バッファであり、101_1〜101_16は先鋭度Ekを格納しておく先鋭度メモリであり、それぞれ、図1のフレームメモリ8_1〜8_16に対応する。
102は先鋭度比較器であり、先鋭度メモリ101_1〜101_16に格納されている先鋭度Ekを比較し、上位N個を選択し、該当するフレーム番号を決定したり、先鋭度Ekが最小のものを選択したりする。決定されたフレーム番号は先鋭度選択フレーム情報メモリ105に格納される。103はフレームカウンタであり、1フレームを処理するごとに1ずつ内容を増加させる。
104は、時間的に近傍のフレームの番号を格納しておく時間選択フレーム情報メモリである。105は先鋭度Ekに基づいて選択されたフレームの番号を格納しておく先鋭度選択フレーム情報メモリである。106は先鋭度メモリ制御器であり、先鋭度メモリ101_1〜101_16を制御する。
入力された先鋭度Ekは先鋭度バッファ100に蓄積される。
先鋭度メモリ制御器106は、先鋭度メモリ101_1〜101_16にデータが格納されていないものがあれば、該当する先鋭度メモリに先鋭度バッファ100の内容を格納する。先鋭度メモリ101_1〜101_16の全てにデータが格納されている場合は、格納する先鋭度メモリを選択する。フレームカウンタ103はこの時、kの値を出力している。
時間選択フレーム情報メモリ104は値kから、(k−1)番のフレーム、(k―2)番のフレームと、(k―3)番のフレームを選択するように、(k−1)、(k−2)、(k−3)を格納する。該当するフレームが存在しない場合は存在するもののみを蓄積する。
その後、先鋭度比較器102は先鋭度メモリ101_1〜101_16のうち、k番のフレーム、および、時間選択フレーム情報メモリ104に格納された(k−1)番のフレーム、(k−2)番のフレーム、(k−3)番のフレームを除いたフレームの先鋭度Ekを先鋭度メモリ101_1〜101_16から読み出し、その最小のものを選択し、その番号を先鋭度メモリ制御器106に入力する。
先鋭度メモリ制御器106は、選択された先鋭度Ekに対応するフレーム番号を決定し、先鋭度メモリ101_1〜101_16の内、対応するフレームの先鋭度メモリに先鋭度バッファ100の内容を格納する。先鋭度メモリ制御器106の出力はフレームメモリ8_1〜8_16にも入力される。
図1に戻り、時間的に長い参照フレームを更新するので、参照情報を参照情報符号化器15はH.264符号化方式の書式に従って、参照フレームの更新情報符号化する。加算器7から出力された復号画像データは、図2の先鋭度メモリ制御器106からの出力に基づき、フレームメモリ8_1〜8_16のいずれかに格納される。
続いて、後続の第2フレーム以降のフレームに対してフレーム間符号化を実行する場合について説明する。
先鋭度検出器11は、画像データから先鋭度Ekを検出する。算出された先鋭度Ekは参照フレーム決定器12に入力される。参照フレーム決定器12は、参照するフレームを5フレーム選択する場合を例に取るが選択されるフレーム数はこれに限定されない。
図2に移り、入力された先鋭度Ekは先鋭度バッファ100に蓄積される。
フレームカウンタ103はこの時、kのカウント値を出力している。時間選択フレーム情報メモリ104はカウント値kから、(k−1)番のフレーム、(k―2)番のフレームと、(k―3)番のフレームを選択するように、(k−1)、(k−2)、(k−3)を格納する。該当するフレームが存在しない場合は存在するもののみを蓄積する。
その後、先鋭度比較器102は先鋭度メモリ101_1〜101_16のうち、k番のフレーム、及び時間選択フレーム情報メモリ104に格納された(k−1)番のフレーム、(k−2)番のフレーム、(k−3)番のフレームを除いたフレームの先鋭度Ekを先鋭度メモリ101_1〜101_16から読み出し、先鋭度Ekの高いものから2つと最小のものを選択する。先鋭度Ekの高いものは該当する番号を先鋭度選択フレーム情報メモリ105に格納される。
最小のものの番号は、先鋭度メモリ制御器106に入力される。先鋭度メモリ制御器106は選択された先鋭度Ekに対応するフレーム番号を決定し、先鋭度メモリ101_1〜101_16の内、対応するフレームの先鋭度メモリに先鋭度バッファ100の内容を格納する。先鋭度メモリ制御器106の出力はフレームメモリ8_1〜8_16にも入力される。
図1に戻り、セレクタ9は、図2の時間選択フレーム情報メモリ104と先鋭度選択フレーム情報メモリ105に格納された番号に該当する選択されたフレームメモリの内容を読み出し、動き推定器10に入力する。動き推定器10は、これらのフレームメモリの内容と入力画像データから、動きベクトルを算出し、動き補償器13で予測画像を生成し、差分器3に入力する。セレクタ1は出力に差分器3を選択する。
差分器3は予測誤差を算出し、その算出結果は変換/量子化器4に入力され、整数型直交変換を実行し、得られる係数を量子化する。その量子化結果である量子化係数は、エントロピー符号化器5と逆量子化/逆変換器6に入力される。また、動き推定器10で算出された動きベクトルは動き符号化器14で符号化され、符号化データは出力器16に入力される。
エントロピー符号化器5では、入力された量子化結果をエントロピー符号化し、符号化データは出力器16に入力される。
逆量子化/逆変換器6では、入力された量子化結果から予測誤差を得て、加算器7に入力する。予測誤差に動き補償器13からの予測画像(予測値)を加算する。加算器7から出力された復号画像データは、図2の先鋭度メモリ制御器106からの出力に基づき、フレームメモリに格納される。
次に、第1の実施の形態の動画像符号化装置における動画像符号化処理の処理手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1にて、ヘッダ情報を生成して出力する。次に、ステップS2にて、全てのフレームの符号化が終了したか否かを判定する。この判定の結果、符号化が終了している場合(ステップS2でYES)、処理を終了する。一方、符号化が終了していない場合(ステップS2でNO)には、ステップS3に進む。
ステップS3においては、符号化対象のフレームデータを入力する。次に、ステップS4にて、フレームデータから先鋭度Ekを算出する。その後、ステップS5に進み、時間的に近傍のM(この場合は、「3」)フレームを参照フレームとして選択する。
次に、ステップS6に進み、上記選択したMフレームを除いたフレームで、先鋭度Ekの高いNフレームを参照フレーム(この場合は、「2」)として選択する。
次に、ステップS7にて、フレーム内符号化の場合は、フレーム内のデータを用いて符号化する。また、フレーム間符号化の場合は、上記の参照フレームを参照して、フレームデータを符号化する。
次に、ステップS8にて、先鋭度Ekの最も低いフレームを選択する。
次に、ステップS9にて、符号化データから復号画像を再生し、前記ステップS8で選択されたフレームを削除して格納する。先鋭度Ekも同様に格納される。その後、次のフレームを処理するために、ステップS2に戻る。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、先鋭度Ekが高いことにより、重要な情報が多く含まれていると思われるフレームを参照するようにしたので、動き補償を効率よく行うことができる。これにより、符号化効率の向上と画質の向上を図ることができる。
なお、第1の実施の形態においては、参照フレーム数を最大5フレームとしたが、これに限定されず、フレームメモリを必要数揃えることで、その他の枚数の参照にも対応できることは明らかである。また、蓄積しておく最大のフレーム数を16としたが、これに限定されない。
また、第1の実施の形態においては、時間的に近傍のフレーム数や先鋭度Ekで選択されるフレーム数はこれに限定されない。さらに、これらのフレーム数を可変にしても構わない。
また、第1の実施の形態においては、前方向予測のみを例にとって説明したが、後方向予測や両方向予測を用いた場合も、フレームメモリを必要数揃えることで対応できることは明らかである。また、第1の実施の形態の動画像符号化装置の各種構成要素の一部または全部の機能を、ソフトウェアで記述し、CPU等の演算装置によって処理を実行する構成としても勿論構わない。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。なお、第2の実施の形態では、動画像符号化装置として、カムコーダを例に挙げて説明する。
図4において、401は撮像部であり、ピント調節が可能なレンズ等で構成される光学部と、光電変換によって画像のアナログ電気信号を生成する電子回路部とにより構成されている。402は画像データの先鋭度Ekを検出する先鋭度検出器である。また、403は合焦度判定器であり、先鋭度Ekからピントの合っている度合いを判定し、ピントの制御のための信号を生成する。404は合焦度判定器403の出力に基づいて、ピントを調節するためのレンズのピント調節器である。ピント調節器404はレンズの位置を調整するモータ等で構成されている。
405はアナログ電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器であり、406はデジタル信号を記憶するフレームメモリである。407は先鋭度検出器402の出力に基づいて、参照するフレームを選択する参照フレーム決定器である。なお、本実施の形態においては説明を容易にするために、参照フレーム数を最大5フレームとして説明するが、これに限定されない。
409は復号画像を格納するフレームメモリ群であり、408はそれを制御するフレームメモリ制御器である。410は参照フレーム決定器407の出力に応じて、フレームメモリ群409の復号画像を参照して動き補償を行う動き補償器であり、411は符号化する符号化器である。符号化方式はH.264符号化方式を例にとって説明するが、これに限定されない。
412は記録メディア413に符号化データを記録するための記録器である。413は符号化データを記録する記録メディアである。414は参照のための復号画像を生成する復号器である。
撮像部401による撮影フレームのアナログ電気信号はA/D変換器405と先鋭度検出器402に入力される。先鋭度検出器402はアナログ信号に高域通過フィルタ(HPF)を施し、その値をデジタル化し、1フレーム分加算する。
加算された値は、合焦度判定器403に入力される。合焦度判定器403は求められた先鋭度Ekが最大値になるようにピント調節器404に信号を出力する。合焦度の判定に関しては従来技術を用いても構わない。例えば、前述の特許文献1に記載の判定を用いても構わない。ピント調節器404は入力された信号に従って、モータを駆動してレンズの位置を調節する。
先鋭度Ekは参照フレーム決定器407にも入力される。参照フレーム決定器407では図1の参照フレーム決定器12と同様に、先鋭度Ekから参照するフレームを決定する。フレームメモリ制御器408はフレームメモリ群409から該当するフレームデータを読み出し可能にする。
一方、A/D変換器405に入力されたアナログ電気信号はデジタル化され、フレームメモリ406に格納される。動き補償器410は参照フレーム決定器407で決定されたフレームをフレームメモリ群409から入力し、第1の実施の形態と同様にフレームメモリ406の内容と参照フレームを比較して、動き補償を行い、予測誤差や入力画像のデータを出力する。符号化器411はこれらのデータをフレーム内符号化及びフレーム間符号化を行い、符号化データを生成する。符号化データは記録器412を介して記録メディア413に記録される。
復号器414は生成された符号化データを復号して、復号画像を生成し、参照フレーム決定器407が指示するフレームのデータが入っているフレームメモリ群409内のメモリにフレームメモリ制御器408の指示に従って、格納する。
次に、第2の実施の形態の動画像符号化装置の動画像符号化処理の処理フローについて、図5を用いて説明する。
図5は本発明の第2の実施の形態に係る動画像符号化装置における動画像符号化処理を示すフローチャートである。なお、図5において、第1の実施の形態の図3と同様の機能を果たす部分に関しては同じステップ番号を付与し、説明を省略する。
第1の実施の形態と同様に、ステップS1〜ステップS2の処理後、ステップS500にて、フレームデータを撮像する。次に、ステップS4の処理後、ステップS501にて、先鋭度Ekに基づいて焦点の調節を行う。
その後、ステップS7にて、フレーム内符号化の場合は、フレーム内のデータを用いて、フレーム間符号化の場合は、時間的に近傍のMフレームと先鋭度Ekに基づいて選択されたNフレームを参照して、フレームデータを符号化する。
次に、ステップS502にて、符号化データを記録メディア413に記録する。
次に、ステップS503にて、前のフレームの先鋭度Ekと比較して先鋭度Ekが向上していれば、ステップS506に進み、そうでなければ、ステップS504に進む。ステップS504においては、時間的に選択されているMフレームのうち、最も時間が経過しているフレームを選択する。次に、ステップS505にて、符号化データを復号して、生成したフレームデータをステップS504で選択されたフレームに格納する。
一方、ステップS503の判定の結果、ステップS506に進んだ場合には、「Mフレーム」前まで遡って先鋭度Ekが単調増加か否かを判定する。この判定の結果、単調増加であれば、ステップS507に進み、そうでなければ、ステップS508に進む。
ステップS507においては、先鋭度Ekに基づいて決められたNフレームの参照フレームから「(M+1)フレーム」前のフレームを外す。これは、先鋭度Ekが単調増加しているので、「(M+1)フレーム」前のフレームがNフレームに含まれているので、これを除去対象とするのである。また、ステップS508に進んだ場合には、先鋭度Ekに基づいて決められたNフレームの参照フレームの中で最も先鋭度Ekの低いフレームを外す。
次に、ステップS509にて、入力したフレームの復号画像のフレームデータを、ステップS507またはステップS508で除外されたフレームの代わりとすることを選択する。
次に、ステップS510にて、符号化データを復号して、生成したフレームデータをステップS509で決定されたフレームに格納する。その後、次のフレームを処理するためにステップS2に戻る。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ピント調節の機能と併用することで、ピントが合ったフレームを参照することにより、先鋭度Ekが高い、重要な情報が多く含まれていると思われるフレームを用いて動き補償を行うことができ、動き補償を効率よく行うことができる。特に、本実施の形態においては、ピントを調節している最中に、ピントが合いにくい画像において、ピント調節中に先鋭度Ekの高い画像を参照画像とするようにしたので、ピントが合ったときにピンぼけの画像から参照するのではなく、先鋭度Ekの高い画像を参照することができるので、ピントの合った画像の先頭から動き補償を行うことができる。
なお、第2の実施の形態においては、先鋭度Ekの検出をアナログ電気信号に対するHPFで求めた高周波成分の和としたが、これに限定されず、デジタル信号に対するHPF演算や、直交変換を行ったときの高周波成分でも対応できることは明らかである。
また、第2の実施の形態の動画像符号化装置の各種構成要素の一部または全部の機能を、ソフトウェアで記述し、CPU等の演算装置によって処理を実行する構成としても勿論構わない。
また、第2の実施形態においては、先鋭度Ekに基づいて参照フレームを決定したが、図6のように、別な方式で合焦度を測定して、これを参照フレーム決定器での先鋭度として入力しても構わない。
図6において、420は被写体との距離を測定する距離測定器であり、超音波等で距離を測定する。421はピント調節器であり、焦点距離をも出力する。422は合焦度判定器であり、距離測定器420の距離とピント調節器421の焦点距離を比較し、その差Dから、1/Dを合焦度Fとする。この値Dが十分に小さい場合に合焦度が大きいと判定する。423は参照フレーム決定器であり、合焦度Fを先鋭度Ekの変わりとして参照フレームを決定する。
これにより、ピントを調節している最中に、ピントが合いにくい画像において、ピントが合ったときにピンぼけの画像から参照するのではなく、ピントの合った画像の先頭から動き補償を行うことができる。
また、第2の実施の形態としてカムコーダを例にとったがこれに限定されず、記録器412の代わりに通信インターフェースを、記録メディア413の代わりに通信回線を用いることで、動画像伝送装置としても勿論構わない。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図7において、300は装置全体の制御、及び種々の処理を行う中央演算装置(CPU)、301は本装置の制御に必要なオペレーティングシステム(OS)、ソフトウェア、演算に必要な記憶領域を提供するメモリである。302は動画像符号化装置を構成する各種構成要素を相互に接続し、データ及び制御信号を転送するバスである。
303は装置の起動、各種条件の設定、再生の指示を行うための端末である。304はソフトウェアを蓄積する記憶装置である。305は符号化ストリームを蓄積する記憶装置である。記憶装置304及び記憶装置305は、動画像符号化装置から切り離して移動できる可搬性記憶媒体で構成することもできる。
306は動画像を1フレームずつ撮影できるカメラ(撮像部)である。307は画像を表示するモニタであり、309は通信回路であり、LAN、公衆回線、無線回線、放送電波等で構成されている。308は通信回路309を介してストリームを送受信する通信インターフェース(I/F)である。
メモリ301には装置全体を制御し、各種ソフトウェアを動作させるためのOSや動作させるソフトウェアが格納され、これに加えて、画像データを格納する画像エリア、生成した符号化データを格納する符号エリア、各種演算や符号化の際のパラメータ等を格納するワーキングエリアが存在する。
このような構成において、カメラ306から撮影した動画像を符号化し、通信回線309を介してその外部端末に送信する処理について説明する。ここでは、符号化方式としてH.264符号化方式を例にとって説明するが、これに限定されず、2フレーム以上の複数フレームを参照して符号化する符号化方式であれば、どのような符号化方式でも構わない。また、説明を容易にするために、符号化対象のフレームとして前5フレームを参照することとするが、これに限定されない。
処理に先立ち、端末303から装置全体に対して起動が指示され、各構成要素が初期化される。これにより、記憶装置304に格納されているソフトウェアが、バス302を介してメモリ301に展開され、ソフトウェアが起動される。
ここで、メモリ301のデータ構成について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係るメモリのデータ構成を示す図である。
図10に示すように、メモリ301には、装置全体を制御し、各種ソフトウェアを動作させるためのOS301a、H.264符号化方式を実行する動画像符号化ソフトウェア301b、動画像符号化ソフトウェア301bで参照するフレームを決定する参照フレーム決定ソフトウェア301c、通信を制御する通信ソフトウェア301dが格納される。また、画像データを記憶する画像エリア301e、符号化データを記憶する符号エリア301f、ワーキングエリア301gが構成されている。
このような構成において、CPU300による動画像符号化装置の制御手順について、図8を用いて説明する。
図8は、本実施の形態に係る動画像符号化装置が実行する処理を示すフローチャートである。
ステップS700にて、通信ソフトウェアを起動し、通信回線309を介して符号化データを出力するための準備を実行する。通信ソフトウェアは、符号エリアに符号化データが格納されたら、通信インターフェース308を介して通信回線309に送出し、送出後、符号エリアの該当する領域をクリアする。以後、特に、符号エリアの符号化データの送信については言及しない。
次に、ステップS701にて、参照フレーム決定ソフトウェアを起動し、各部の初期化を実行し、動画像の撮影を開始する。この時、フレームのカウンタの変数Gを0クリアする。
次に、第1の実施の形態と同様に、ステップS1〜S4にて、ヘッダ情報を生成し、メモリ301上の符号エリア301fに格納する。ステップS3にて、符号化対象のフレームデータを入力し、メモリ301上の画像エリア301eに格納する。ステップS4にて、フレームデータから先鋭度Ekを算出しメモリ301上のワーキングエリア301gにフレーム単位で格納する。続いて、ステップS702に進み、参照フレーム決定ソフトウェアを動作させる。
次に、ステップS702の参照フレーム選択処理の詳細について、図9を用いて説明する。
図9は本発明の第3の実施の形態に係るステップS702の処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS801にて、図8のステップS4で算出した先鋭度Ekと第1の先鋭度閾値Tと比較し、第1の先鋭度閾値Tよりも大きければステップS802に進み、そうでなければステップS805に進む。
次に、ステップS802にて、先鋭度Ekと第2の先鋭度閾値Zを比較する。第2の先鋭度閾値Zは第1の先鋭度閾値Tに比べて十分の大きく、砂嵐状のノイズのようなものから抽出された先鋭度Ekをこの値とする。第2の先鋭度閾値Zよりも大きければステップS805に進む。そうでなければステップS803に進む。
ステップS803にて、第1の先鋭度閾値T以上の参照フレームとの類似度Riを算出する。ここでは、説明のために各画素値について(1)式で求めた先鋭度Ekを平均値で2値化した画像同士で動き補償を行って、生じた予測誤差を求めるものとするが、これに限定されない。類似度Riは各画素値の差分絶対値和や動き補償をしたときの予測誤差の和でも比較できる。
ステップS804にて、類似度Riを第3の閾値ρと比較し、第3の閾値ρよりも大きければステップS805に進み、そうでなければステップS810に進む。
次に、ステップS805にて、フレームカウンタGと閾値Gmaxを比較する。閾値Gmaxよりも小さければステップS806に進む。そうでなければステップS808に進む。
次に、ステップS806にて、フレームカウンタGに1を加算する。その後、ステップS807にて、時間近傍の参照フレーム(Mフレーム)の中で最も古いものを除去候補として選択して、図1のステップS5に進む。
次に、ステップS808にて、先鋭度Ekで選択された参照フレーム(Nフレーム)の中でメモリ301上のワーキングエリア301gに格納されている先鋭度Ekが最も低いものを除去候補として選択する。
次に、ステップS809にて、先鋭度Ekによって選択される「フレーム数N」を1つ減じた「N'」を求め、時間的に近傍の「フレーム数M」を1つ増した「M'」を求め、フレームカウンタGを「0」にリセットして、図8のステップS5に進む。
次に、ステップS810にて、先鋭度Ekによって選択されるフレーム数Nがその最大値Nmaxより小さいか否かを判定し、小さければステップS811に進み、そうでなければステップS813に進む。Nmaxは例えば最大参照フレーム数から2を引いた値とすることができる。本実施の形態の場合はこの例に拠ればNmaxは3である。
次に、ステップS811にて、時間近傍の参照フレーム(Mフレーム)の中でメモリ301上の最も古いものを除去候補として選択する。
次に、ステップS812にて、先鋭度Ekによって選択される「フレーム数N」を1つ増した「N'」を求め、時間的に近傍の「フレーム数M」を1つ減じた「M'」を求める。次に、ステップS813にて、先鋭度Ekで選択された参照フレーム(Nフレーム)の中でメモリ301上のワーキングエリア301gに格納されている先鋭度Ekが最も低いものを除去候補として選択する。
その後、ステップS814にて、フレームカウンタGを「0」にリセットして、図8のステップS5に進む。そして、前述した第1の実施の形態と同様にステップS5〜S7にて、参照フレームを選択して符号化する。
その後、ステップS703にて、符号化データから復号画像を再生し、ステップS702で選択された除去候補のフレームを削除して格納する。先鋭度Ekも同様に格納される。また、「フレーム数N'」、「フレーム数M'」の値が求められていれば、その値を新しい「フレーム数N」、「フレーム数M」とする。その後、次のフレームを処理するために、ステップS2に戻る。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、先鋭度Ekが高い、重要な情報が多く含まれていると思われるフレームを参照することにより、動き補償を効率よく行うことができる。さらに、先鋭度Ekに従って参照フレーム内の時間近傍のフレーム数と先鋭度Ekによって選択されるフレーム数を可変にすることにより、最適なフレームを参照することが可能になる。さらに、先鋭度Ekが高いが重要でないフレームデータを参照フレームから外すことによって、重要なフレームデータを参照できるようにすることができる。
なお、第3の実施の形態においては、参照フレームを、符号化対象のフレームの前5フレームとしたが、これに限定されず、参照フレームを格納するための画像エリアを必要量確保することでその他の枚数の参照にも対応できることは明らかである。なお、第3の実施の形態においては、先鋭度Ekによる参照フレーム数の最大値を設けたが、これに限定されず、設けなくても構わない。また、時間近傍のフレーム数については最大値を設けていないが、これも限定されず、例えばMmaxを定義してこれを超えないように制限することも可能である。
さらに、第3の実施の形態では符号エリア301f内の符号化データを、通信インターフェース308を介して通信回線309に送信する例について説明したが、符号化データを記憶装置305に格納してもよい。
また、入力画像もカメラからの撮影画像に限定されず、記憶装置305に格納されている動画像データを用いることも可能である。さらには、シーンチェンジ等を検出した場合、その参照フレーム数N、Mをリセットすることも可能である。
(本発明に係る他の実施の形態)
上述した本発明の実施の形態における動画像符号化装置を構成する各手段、並びに動画像符号化方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施の形態も可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施の形態では図3、図5、図8及び図9に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリター(interpreter)により実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施の形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施の形態の機能が実現される。
本発明の第1の実施の形態を示し、本発明に係る動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、参照フレーム決定器の詳細な構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、動画像符号化動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示し、本発明にかかる動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、動画像符号化動作例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態を示し、本発明にかかる動画像符号化装置の別な構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、本発明にかかる動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態を示し、動画像符号化動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態を示し、参照フレームの決定動作例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態を示し、メモリのデータ構成を示す図である。 従来例を示し、動画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1、9 セレクタ
2 イントラ予測器
3 差分器
4 変換/量子化器
5 エントロピー符号化器
6 逆量子化/逆変換器
7 加算器
8_1〜8_16 フレームメモリ
10 動き推定器
11 先鋭度検出器
12 参照フレーム決定器
13 動き補償器
14 動き符号化器
15 参照情報符号化器
16 出力器

Claims (8)

  1. 動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化装置であって、
    フレームデータを入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出手段と、
    前記先鋭度検出手段によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして、前記入力手段によって入力されたフレームデータの中から選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償手段と、
    前記動き補償手段により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段で符号化されたフレームデータを出力する出力手段とを有することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記入力手段は更に、被写体を撮像する撮像手段を有し、前記先鋭度検出手段がピントの合焦度を検出する合焦度検出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記選択手段は、前記先鋭度検出手段によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータと、前記符号化対象のフレームデータと時間近傍にある所定フレーム数のフレームデータとを参照フレームデータとして選択することを特徴とする請求項1または2に記載の動画像符号化装置。
  4. 動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化方法であって、
    フレームデータを入力する入力工程と、
    前記入力工程によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出工程と、
    前記先鋭度検出工程によって検出された先鋭度が高い上位所定数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして前記入力工程によって入力されたフレームデータの中から選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償工程と、
    前記動き補償工程により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化工程と、
    前記符号化工程で符号化されたフレームデータを出力する出力工程とを有することを特徴とする動画像符号化方法。
  5. 前記入力工程は更に、被写体を撮像する撮像工程を有し、前記先鋭度検出工程がピントの合焦度を検出する合焦度検出工程を有することを特徴とする請求項4に記載の動画像符号化方法。
  6. 前記選択工程は、前記先鋭度検出工程によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータと、前記符号化対象のフレームデータと時間近傍にある所定フレーム数のフレームデータとを参照フレームデータとして選択することを特徴とする請求項4または5に記載の動画像符号化方法。
  7. 動画像中の複数のフレームデータを参照して、符号化対象のフレームデータに対する動き補償を実行し、前記動画像を符号化する動画像符号化方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    フレームデータを入力する入力工程と、
    前記入力工程によって入力されたフレームデータから先鋭度を検出する先鋭度検出工程と、
    前記先鋭度検出工程によって検出された先鋭度が高い上位所定フレーム数のフレームデータを、前記符号化対象のフレームデータを符号化する場合に参照する参照フレームデータとして、前記入力手段によって入力されたフレームデータの中から選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された格納媒体に格納されている参照フレームデータと、前記符号化対象のフレームデータとに基づいて動き補償を行う動き補償工程と、
    前記動き補償工程により行われた動き補償の結果を用いて、前記符号化対象のフレームデータを符号化する符号化工程と、
    前記符号化工程で符号化されたフレームデータを出力する出力工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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