JP4392553B2 - ポリアゾール系ポリマーフィルム - Google Patents

ポリアゾール系ポリマーフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP4392553B2
JP4392553B2 JP2003506350A JP2003506350A JP4392553B2 JP 4392553 B2 JP4392553 B2 JP 4392553B2 JP 2003506350 A JP2003506350 A JP 2003506350A JP 2003506350 A JP2003506350 A JP 2003506350A JP 4392553 B2 JP4392553 B2 JP 4392553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
polyazole
polymer film
group
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003506350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004534882A (ja
Inventor
ジョアキム キエフェル
オメエル ウエンサル
ヨーヒェン バウアマイステル
フラウケ ジョルト
Original Assignee
ベーアーエスエフ フューエル セル ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ベーアーエスエフ フューエル セル ゲーエムベーハー filed Critical ベーアーエスエフ フューエル セル ゲーエムベーハー
Publication of JP2004534882A publication Critical patent/JP2004534882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4392553B2 publication Critical patent/JP4392553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/20Manufacture of shaped structures of ion-exchange resins
    • C08J5/22Films, membranes or diaphragms
    • C08J5/2206Films, membranes or diaphragms based on organic and/or inorganic macromolecular compounds
    • C08J5/2218Synthetic macromolecular compounds
    • C08J5/2256Synthetic macromolecular compounds based on macromolecular compounds obtained by reactions other than those involving carbon-to-carbon bonds, e.g. obtained by polycondensation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2379/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen, or carbon only, not provided for in groups C08J2361/00 - C08J2377/00
    • C08J2379/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

本発明は、ポリアゾール系ポリマーフィルム、それから製造される機械的性質プロファイルが向上されたポリマー膜、それらの製造方法、およびそれらの使用に関する。
以下に述べる酸ドープしたポリマー膜は、優れた化学的、熱的および機械的諸性質を持つため、種々の用途に利用され、特に、高分子電解質燃料電池用の高分子電解質膜(PEM)として有用である。
PEM燃料電池に用いる、酸ドープしたポリアゾール系ポリマー膜は公知である。濃リン酸もしくは硫酸でドーピングした塩基性のポリアゾール系ポリマー膜は、高分子電解質膜燃料電池(PEM燃料電池)のプロトン伝導体およびセパレータとして作用する。
この用途のためには、酸ドープしたポリアゾール系ポリマー膜の両面に、触媒を被覆した電極を貼り合わせて、膜−電極ユニット(MEE)を形成する。複数のこのような膜−電極ユニットを二極プレートと共に直列に連結して燃料電池積層体を得る。
この直列構造のため、積層体の電池電圧および電力は、膜−電極ユニットの数に依存している。更に、これらの膜−電極ユニットの1つでも欠陥があるときには、回路が切断されるために、燃料電池全体が不良となる。このため、すべてのコンポーネントの機械的安定性には極めて高い要求がなされる。特に、この中でも、薄い(通常100μm未満)ポリマー膜は、しばしば最も脆弱な部分と見なされている。
ポリマー膜の本質的な機能は次の2つである。第1に、陽極における水素に富む燃料の酸化により生じるプロトンを陰極へ伝導する機能で、そのために、高いプロトン伝導性を有する必要がある。この際、陰極では、酸素、好ましくは空気中の酸素還元が行われて水が生成する。第2に、ポリマー膜は分離体として機能し、そのために、燃料透過率が極めて低いことが必要である。特に、水素と酸素が用いられる場合、これらのガスの混合を防止する必要がある。以上のことから、ポリマー膜は、高温下であっても、動作不良があってはならない。
薄い(通常0.2mm未満)ポリマー膜の機械的安定性は、高いプロトン伝導性を得る目的で酸によりドーピングを行うと、減少してしまう。長時間に亘る100℃以上の温度での電池に加わる応力に耐えるために、極めて耐性のあるポリマーを用いる必要がある。
ポリアゾールポリマーは優れた性質を持つため、ポリアゾール系ポリマーを用いた高分子電解質膜は、これを膜−電極ユニット(MEE)としたとき、100℃以上、特に120℃以上の温度で長期にわたって作動する燃料電池として用いることができる。高温下で連続運転できるため、膜−電極ユニット(MEE)に用いる貴金属系触媒の活性が増大する。特に、炭化水素からの改質生成物を用いる場合、改質ガス中には大量の一酸化炭素が存在するため、通常高コストなガス処理またはガス精製工程によりこれを除く必要があるが、この場合、運転温度を高くすることができれば、より高い一酸化炭素不純物濃度に対しても長時間耐えることができる。
ポリアゾール系ポリマーを用いた高分子電解質膜は、第1に、高コストなガス処理またはガス精製工程を部分的に削減でき、第2に、膜−電極ユニットにおける触媒担持量を減少できる。これらのことは、大規模なPEM燃料電池システムとするためには不可欠な要件であって、さもないとPEM燃料電池システムのコストは著しく高くなってしまう。
従来の酸ドープポリアゾール系ポリマー膜は、好ましい性質を示すものであるが、PEM燃料電池、特に自動車や固定施設に利用する場合などでは、依然として総合的な改良が望まれている。従来のポリアゾール系ポリマー膜は、酸でドーピングした後の機械的諸性質が上記の用途には満足し得ないものであった。この機械的諸性質の不安定さは、低い弾性係数、低い引張強度、低い破断靭性となって表れる。
本発明は、第1に、改良された機械的諸性質をもち、第2に、ポリアゾール系ポリマー膜の利点を維持するとともに、燃焼ガスの増湿を行わなくとも100℃以上の温度で作動可能な、酸ドープしたポリマー膜を提供することをその課題とする。
本発明者等は、特定のポリアゾール原料を用いてポリアゾール系ポリマーフィルムとしたとき、酸ドープした後のポリアゾール系ポリマーフィルムは、改良された機械的諸性質を示すことを見出した。
本発明によれば、
A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
C)工程B)で形成したフィルムを自己保持性を有するまで乾燥する工程、
からなる方法により得られる、ポリアゾール系ポリマーフィルムであって、粒径が300μmから1500μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系ポリマーフィルムが提供される。
本発明で用いる、粒径が300μmから1500μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末は、市販のポリアゾール系ポリマーを篩い分けすることにより得ることができる。ポリアゾール系ポリマー、例えば、ポリベンズイミダゾール系ポリマーは市販の製品であって、セラゾール(登録商標)として販売されている。
市販のポリアゾール(セラゾールPBIポリマー)を篩い分けにより異なる粒径の区分に分ける。篩い分けを採用することにより、例えばMat.Res.Soc.Symp.Proc.548(1999)、313〜323に記載されているような複雑な分別を行うことが避けられる。
驚くべきことに、篩い分けにより得られた細粒は、低い破断靭性を与えることが見出された。細粒は、体積Vに対する表面積SAの比が大きいことから、この知見は驚くべきことである。例えばPBIに採用されるポリアゾール類の製造方法においては、SA/V非の増大と共に重合度を増大させる必要がある。篩い分けにより得られる区分から所望のものを選択することにより、機械的強度を著しく向上させることができる。
本発明の好ましい態様においては、粒径が300μmから1250μmの範囲、特に300μmから1000μmの範囲、特に好ましくは500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を用いる。
工程A)におけるような、ポリアゾール系ポリマー溶液の製造方法は、従来技術に包括的に記載されている。例えば、ヨーロッパ公開特許第0816415には、N,N−ジメチルアセトアミドを極性かつ非プロトン性有機溶媒として用いて、ポリアゾール系ポリマーを260℃以上の温度で溶解する方法が記載されている。また、ドイツ特許出願第10052237.8号には、より温和なポリアゾール系ポリマー溶液の製造方法が記載されている。
好ましいポリアゾール系ポリマーとしては、式(I)および/または(II)で表される繰り返しアゾール単位からなるポリマーが挙げられる。
Figure 0004392553
Figure 0004392553
上記式中、
Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、4価の芳香族基または複素芳香族基であり、
Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、2価の芳香族基または複素芳香族基であり、
Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、3価の芳香族基または複素芳香族基であり、
Xは、同一または異なっても良く、また、各々、酸素、イオウまたはアミノ基であり、該アミノ基は、水素原子、炭素数1〜20の基、好ましくは枝分かれまたは直鎖アルキル基もしくはアルコキシ基、またはアリール基を有していてもよい。
好ましい芳香族基または複素芳香族基としては、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ジフェニルジメチルメタン、ビスフェノン、ジフェニルスルホン、キノリン、ピリジン、ビピリジン、アントラセンおよびフェナントレン由来のものが挙げられるが、これらのものは置換基を有しても良い。
Arは、任意の置換パターンを持つものであっても良い。例えば、フェニレンの場合、Arは、オルト−、メタ−およびパラ−フェニレンのいずれでも良い。好ましい基は、ベンゼンまたはビフェニレン由来のもので、これらは置換基を有しても良い。
好ましいアルキル基は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基などの、炭素数1〜4の短鎖アルキル基である。
好ましい芳香族基は、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。これらのアルキル基および芳香族基は置換基を有しても良い。
好ましい置換基としては、フッ素等のハロゲン原子、アミノ基、およびメチル基、エチル基等の短鎖アルキル基が挙げられる。
式(I)の繰り返し単位からなるポリアゾールを本発明に用いる場合、1つの繰り返し単位中の基Xは同一とする。本発明で用いるポリアゾールは、原則的には、例えば基Xが異なる複数の繰り返し単位をもつことができるが、1つの繰り返し単位中の基Xは同一であることが好ましい。
本発明の好ましい態様においては、繰り返しアゾール単位からなるポリマーは、式(I)および/または(II)の少なくとも2つの互いに異なる単位からなる共重合体である。
本発明の特に好ましい態様においては、繰り返しアゾール単位からなるポリマーは、式(I)および/または(II)の単位からのみなるポリアゾールである。
ポリマーの繰り返し単位の数は好ましくは10以上である。特に好ましいポリマーは少なくとも100の繰り返しアゾール単位からなるものである。
繰り返しベンズイミダゾール単位からなるポリマーが本発明に好ましく用いられる。繰り返しベンズイミダゾール単位からなる特に好ましいポリマーの例としては、式(III)で表されるポリマーが挙げられる。
Figure 0004392553
上記式中、nは10以上、好ましくは100以上の整数である。
工程A)で得られたポリマー溶液を用いてフィルムをキャスティングする工程B)は、自体公知の手法により行うことができる。
工程C)の乾燥工程は、室温ないし300℃の範囲の温度で行われる。乾燥は常圧または減圧で行われる。また、乾燥時間はフィルムの厚さによるが、好ましくは10秒ないし24時間である。工程C)で乾燥したフィルムは自己保持性であるが、更に処理することができる。乾燥はフィルム工業で採用される慣用の乾燥方法で行うことができる。
工程C)の乾燥工程により、大部分の極性非プロトン性有機溶媒は除去される。通常、極性非プロトン性有機溶媒の残存量は、10〜23%である。乾燥温度や乾燥時間を増加させることにより、溶媒残存量を2%以下に下げることはできるが、その場合は、後に行われるフィルムのドーピング(例えばリン酸による)時間が長くなる。従って、ドーピング時間を短縮するためには、溶媒残存量を5〜15%とするのがよい。
1つの変形例においては、乾燥工程を洗浄工程と組合すことができる。後処理および残存溶媒の除去のための特に温和な方法は、ドイツ国特許出願第10109828.4号に記載されている。
本発明のポリマーフィルムは、高い弾性率に加え、高い引張強度、高い破断伸びおよび高い破断靭性によって示される、驚くべき高い機械的安定性を示す。本発明のポリマーフィルムは、少なくとも2870MPaの弾性率において2300MPa以上、好ましくは2320MPa以上の破断靭性、および少なくとも44%の破断伸びを示す。
本発明は、また、
A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
C)得られたフィルムを沈殿浴に浸す工程
からなる方法により得られる、ポリアゾール系分離膜であって、粒径が300μmから1500μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系分離膜を提供する。
このポリアゾール系分離膜においても、また、粒径が300μmから1250μmの範囲、特に300μmから1000μmの範囲、特に好ましくは500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を用いることが好ましい。
さらに、このポリアゾール系分離膜においても、式(I)および(II)のポリマー構造が好ましい。
ポリアゾール系分離膜の更なる情報は、専門家の文献、特に国際公開公報WO98/14505、アメリカ特許第4693815号、アメリカ特許第4693824号、アメリカ特許第375262号、アメリカ特許第3737042号、アメリカ特許第4512894号、アメリカ特許第448687号、アメリカ特許第3841492号、に見出すことができる。分離膜の構造および製造に関するこれらの公報の開示は、ここに引用することにより、本明細書の1部として導入されているものとする。特に、これらの分離膜は、平坦フィルムまたは空洞繊維膜の形態で製造することができる。
分離膜の所望の仕様にもよるが、工程B)で得たポリマーフィルムは、工程C)の沈殿浴に浸す前に、乾燥することができる。乾燥することにより、ポリマーフィルムの取り扱い性が良好になる。ポリマーフィルムを、更に容易に取り扱えるようにするために、フィルムを工程B)において基材上に設けることができる。このようにして形成されたフィルムは、通常は未だ自己保持性を有していないが、沈殿浴に浸すことができる。このようにして、例えば、非対称性の構造を得ることができる。
ポリアゾール系分離膜の周知の利点、例えば高い温度安定性や耐薬品性に加え、本発明の分離膜は、分子量が高いことから長期の安定性が増大し寿命が延びる結果、機械的性質が向上すると共に、分離性能も向上している。
このような分離膜は、沈殿浴に浸すことにより、緻密なポリマーフィルム、多孔性空洞繊維膜、または多孔性連続気泡ポリマーフィルムとして(所望に応じて高密度の追加的な層を設ける)製造することができる。沈殿浴は、1種または複数種の、ポリアゾールに対する非溶媒と、必要に応じ、1種または複数種の溶媒を含む。ポリアゾールに対する非溶媒としては、水、アセトン、グリコール類、アルコール類、好ましくはメタノールおよびベンジルアルコール、の他水に不溶の液体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ポリアゾールに対する溶媒としては、DMAc、NMP、DMF、DMSOおよび硫酸、メタンスルホン酸またはトリフルオロ酢酸などの強酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
多孔性膜を製造する場合、工程A)のポリマー溶液は同様に非溶媒またはグリセリンのような細孔形成剤を含むことができる。
工程C)では、溶媒交換が起こる結果公知の多孔性構造が形成される。従って、沈殿剤組成を適宜選択することにより、異なる形態の分離膜を製造することができる。分離に適用する場合の好ましい構造としては、(i)対称的な多孔性構造、および(ii)膜表面に密着したポリマーシールを持つ、非対称的な多孔性構造が挙げられる。このような特に好ましい構造のポリベンズイミダゾール膜の走査電子顕微鏡写真は、Journal of Membrane Science,20巻、1984、147〜166頁に記載されている。
このような相転換膜および構造は、当業者に周知である。対称的な多孔性構造を持つ膜は分離膜として用いられるほか、空気やガスのろ過用および液体の精密ろ過もしくは限外ろ過用のろ過膜として用いることができる。非対称的な多孔性構造を持つ膜は、種々の逆浸透方法に用いられ、特に、海水の脱塩やガスの透析もしくは精製に用いられる。
特に有利な用途としては、多孔性金属基材と組み合わせた、混合ガスからの水素と炭酸ガスの分離が挙げられる。従来のポリマー膜の熱安定性は低いため、炭酸ガスの分離を行う場合、ガスを150℃に冷却する必要があり、効率が低下するものである。一方、本発明のポリアゾール系ポリマー膜は400℃までの温度で連続運転が可能で、収率が高まり、かつ、費用が節減される。
本発明のポリマーフィルムは、適切なドーピングを行うことにより水素伝導性とすることができる。
かくして、本発明によれば、更に、
A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
C)工程B)で形成したフィルムを自己保持性を有するまで乾燥する工程、
D)工程C)で得たフィルムをドーピング剤でドーピングする工程、
からなる方法により得られる、ポリアゾール系ドープポリマー膜であって、粒径が300μmから1500μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系ドープポリマー膜が提供される。
好ましい態様においては、粒径が300μmから1250μmの範囲、特に300μmから1000μmの範囲、特に好ましくは500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を用いる。
また、このドープポリマー膜においても、式(I)および(II)で表されるポリマー構造であることが好ましい。
工程D)では、工程C)で得たフィルムのドーピングを行う。ドーピングはフィルムをドーピング剤で湿らすかまたはドーピング剤中に置くことにより行われる。本発明のポリマー膜用ドーピング剤としては、酸、好ましくはすべての公知のルイス酸およびブレーンステッド酸、特に無機のルイス酸およびブレーンステッド酸が用いられる。
上記の酸以外にも、多酸、特にイソ多酸やヘテロ多酸、および種々の酸の混合物も使用可能である。本発明において、ヘテロ多酸とは少なくとも2つの異なる中心原子をもつ無機多酸であって、金属(好ましくはCr、Mo、V、W)の弱い多塩基オキソ酸と非金属(好ましくはAs、I、P、Se、Si、Te)との部分混合酸無水物である。このようなヘテロ多酸としては、特に、12−モリブドリン酸および12−タングストリン酸が挙げられる。
ドーピング工程D)で用いるポリマーフィルムは、本発明のポリアゾールからなる分離膜であることができる。この場合は、国際公開公報WO98/14505号に記載されているように、孔隙率が増大する結果、ドーピング時間が短縮され、酸の付着量が増大し、伝導性が更に向上する。
本発明で特に好ましいドーピング剤は硫酸およびリン酸であり、リン酸(HPO)が特に非常に好ましい。
本発明のポリマー膜はドーピングされるが、本発明においては、ドープポリマー膜とは、ドーピング剤の存在のため、非ドープポリマー膜と比べ高められたプロトン伝導性を示すポリマー膜を言う。
ドープポリマー膜の製造方法は公知である。本発明の好ましい態様においては、ドープポリマー膜は、所定のポリマーフィルムを高濃度の酸、例えば高濃度のリン酸に、適当な時間、好ましくは5分〜96時間、特に好ましくは1〜72時間、室温から100℃の温度範囲で、常圧または加圧下で濡れさせることにより得られる。
本発明の極性膜の伝導性はドーピングの程度に依存する。ドーピング剤の濃度が増大するにつれ、伝導性はその最大値に達するまで増大する。本発明においては、ドーピングの程度は、ポリマーの繰り返し単位1モルあたりの酸のモル数で示される。本発明においては、ドーピングの程度は、好ましくは、3〜15モルであり、特に6〜12である。
本発明のポリマー膜は、市販のポリアゾールから得られる従来公知のドープポリマー膜と比べ改良された物性を有する。特に、本発明のポリマー膜は、優れた機械的性質をもつ。
特に、粒径が500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を用いる場合、酸でドープしたポリマー膜は、少なくとも40%、好ましくは40〜65%、という著しく向上した破断伸びを示す。
本発明のドープポリマー膜の可能な適用例としては、特に、燃料電池、電解、コンデンサー、バッテリー系などにおける使用が挙げられる。本発明のドープポリマー膜は、その物性プロファイルに起因して、燃料電池に好ましく用いられる。
本発明は、また、少なくとも1つの本発明のポリマー膜を備える膜−電極ユニットを提供するものである。膜−電極ユニットの詳細については専門文献、特にアメリカ合衆国特許第4191618号、第4212714号および第4333805号公報に記載されている。上記の特許文献、アメリカ合衆国特許第4191618号、第4212714号および第4333805号公報、における膜−電極ユニットの構造および製造に関する記載をここに引用することにより、それらは本明細書に導入されているものとする。
本発明を次に実施例および比較例により記載するが、本発明は記載の実施例に限定されるものではない。
粉体状の市販ポリマー(Celazole、PBIポリマー)を積み重ねた篩を用いて種々の分級に分離した。篩い分け分析結果を表1に示す。得られたそれぞれの分級物を個別に乾燥した。分級物の水含量が0.1%未満となったとき直ちに、これをジメチルアセトアミドと公知方法により混合して溶液を作成した。1500μmを超える粒径を持つ粒子は完全には溶液化できないことがわかった。従って、1500μmを超える粒径を持つ粒子は溶液の作成に使用すべきでない。異なる分級物から得られた溶液の各々を用いて、従来の工業的キャスティング方法またはドクターブレード手工法により、フィルムを作成した。このようにして得られたフィルムを、85%濃度のHPOに室温で72時間浸漬した。
結果:
表1:市販PBIポリマーの篩い分け分析結果
Figure 0004392553
(市販BPIのフィルムの機械的性質)
機械的性質を測定するために、ISO527−3に従ったタイプ1Bの試験片をフィルムから打ち抜き、Zwick万能試験機(モデルS100)を用いて一方向引張試験により試験を行う。変形速度は5mm/分で、試験温度は燃料電池に使用される典型的な温度に対応すべく160℃に設定する。各試験片につき少なくとも5回引張試験を行い、統計的平均を求める。
個々の分級物から得られたフィルムの引張試験曲線の例を図1に示す。このようにして得られたデータを表2に示す。破断靭性は篩い分け分級物に強く依存することがわかる。特に、粒径が300μmから1000μmの範囲である分級物から得られたフィルムは高い破断靭性を与える。
表2:各種の篩い分け分級物から得られたフィルムの引張試験結果
Figure 0004392553
(酸ドープ膜の機械的性質)
酸によるドーピングを行った後、巾15mm長さ120mmの試験片を作成し、引張速度50mm/分、温度T(=100℃)で試験を行う。引張試験曲線の例を図3に示し、分析結果をデータを表3に示す。
粒径が200μm未満および200〜300μmの篩い分け分級物を用いた試験片は機械的に不安定で非常に低い応力で破断する。これらの細かい分級物からは満足し得る機械的性質は得られない。フィルムにおいて見られたと同様に、膜においても、粒径が300μmから1000μmの範囲である分級物から得られた材料は最も良い機械的性質を示す。驚くべきことに、1000μmを超える粒子を用いると機械的性質が悪くなることが判る。
表3:各種の篩い分け分級物から得られた、酸でドープしたPBI膜の引張試験結果
Figure 0004392553
比伝導率を、白金電極(直径0.25mmのワイヤ)を用いた、定電位方式の4極式インピーダンス分光により測定する。電流捕集電極間距離は2cmである。得られたスペクトルを、並列の抵抗と蓄電器からなる簡単なモデルで解析する。リン酸でドーピングした膜の試料断面を試料をセットする直前に測定しておく。温度依存性を測定するために、測定セルをオーブン中で所定温度に加熱し、試料の極近傍に位置するPt−100温度センサで温度を制御する。所定温度に達した後、試料をその温度で10分維持し、次いで測定を始める。
驚くべきことに、分級物から得られた膜は、未篩ポリマーから得られた膜と比べ、特に100℃以上の温度において、高い伝導性を示すことが判る。
表3:各種の篩い分け分級物から得られ、かつ、リン酸でドープしたPBI膜の比伝導率(s/cm)
Figure 0004392553
個々の分級物から形成したフィルムの引張試験曲線を表す図 個々の分級物から形成した膜の引張試験曲線を表す図

Claims (19)

  1. A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
    B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
    C)工程B)で形成したフィルムを自己保持性を有するまで乾燥する工程、
    からなる方法により得られる、ポリアゾール系ポリマーフィルムであって、粒径が500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系ポリマーフィルム。
  2. 用いるポリアゾール系ポリマーが式(I)および/または(II)で表される繰り返しアゾール単位からなるポリマーである請求項1に記載のポリマーフィルム。
    Figure 0004392553
    Figure 0004392553
    (式中、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、4価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、2価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、3価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Xは、同一または異なっても良く、また、各々、酸素、イオウまたはアミノ基であり、該アミノ基は、水素原子、炭素数1〜20の基、好ましくは枝分かれまたは直鎖アルキル基もしくはアルコキシ基、またはアリール基を有していてもよい)。
  3. ポリアゾール系ポリマーが、式(III)で表される繰り返しベンズイミダゾール単位からなる請求項に記載のポリマーフィルム。
    Figure 0004392553
    (式中、nは10以上、好ましくは100以上の整数である)。
  4. 工程C)におけるフィルムの乾燥を、室温から300℃までの範囲の温度で行う請求項1〜のいずれかに記載のポリマーフィルム。
  5. 工程C)におけるフィルムの乾燥を、10秒から24時間までの範囲の時間で行う請求項1〜のいずれかに記載のポリマーフィルム。
  6. A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
    B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
    C)工程B)で形成したフィルムを自己保持性を有するまで乾燥する工程、
    D)工程C)で得たフィルムをドーピング剤でドーピングする工程、
    からなる方法により得られる、ポリアゾール系ドープポリマー膜であって、粒径が500μmから1000μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系ドープポリマー膜。
  7. 用いるポリアゾール系ポリマーが式(I)および/または(II)で表される繰り返しアゾール単位からなるポリマーである請求項に記載のポリマー膜。
    Figure 0004392553
    Figure 0004392553
    (式中、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、4価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、2価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Arは、同一または異なっても良く、また、各々、単環もしくは多環の、3価の芳香族基または複素芳香族基であり、
    Xは、同一または異なっても良く、また、各々、酸素、イオウまたはアミノ基であり、該アミノ基は、水素原子、炭素数1〜20の基、好ましくは枝分かれまたは直鎖アルキル基もしくはアルコキシ基、またはアリール基を有していてもよい)。
  8. ポリアゾール系ポリマーが、式(III)で表される繰り返しベンズイミダゾール単位からなる請求項に記載のポリマー膜
    Figure 0004392553
    (式中、nは10以上、好ましくは100以上の整数である)。
  9. 工程C)におけるフィルムの乾燥を、室温から300℃までの範囲の温度で行う請求項のいずれかに記載のポリマー膜。
  10. 工程C)におけるフィルムの乾燥を、10秒から24時間までの範囲の時間で行う請求項のいずれかに記載のポリマー膜。
  11. ドーピングを5分から96時間までの範囲の時間行う請求項のいずれかに記載のポリマー膜。
  12. ドーピングをポリマーの繰り返し単位1モルあたり3〜15モルの範囲で行う請求項のいずれかに記載のポリマー膜。
  13. 用いるドーピング剤が硫酸またはリン酸である請求項12のいずれかに記載のポリマー膜。
  14. 請求項13のいずれかに記載の少なくとも1つのポリマー膜と、少なくとも1つの電極からなる膜−電極ユニット。
  15. 請求項14に記載の少なくとも1つの膜−電極ユニットからなる高分子電解質燃料電池。
  16. A)ポリアゾール系ポリマーを、極性かつ非プロトン性有機溶媒に溶解させる工程、
    B)工程A)で得た溶液を用いてポリマーフィルムをキャスティングする工程、
    C)得られたフィルムを沈殿浴に浸す工程
    からなる方法により得られる、ポリアゾール系分離膜であって、粒径が500μmから100μmの範囲であるポリアゾールポリマー粉末を工程A)で用いることを特徴とするポリアゾール系分離膜。
  17. 請求項16に記載の分離膜の、ガスおよび/または液体のろ過もしくは分離のための、または逆浸透における使用。
  18. 少なくとも1つの請求項16に記載の分離膜からなる、ガスおよび/または液体のろ過または分離装置。
  19. 少なくとも1つの請求項16に記載の分離膜からなる、逆浸透装置。
JP2003506350A 2001-06-19 2002-06-19 ポリアゾール系ポリマーフィルム Expired - Fee Related JP4392553B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10129458A DE10129458A1 (de) 2001-06-19 2001-06-19 Verbesserte Polymerfolien auf Basis von Polyazolen
PCT/EP2002/006773 WO2002102881A1 (de) 2001-06-19 2002-06-19 Polymerfolien auf basis von polyazolen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004534882A JP2004534882A (ja) 2004-11-18
JP4392553B2 true JP4392553B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=7688642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003506350A Expired - Fee Related JP4392553B2 (ja) 2001-06-19 2002-06-19 ポリアゾール系ポリマーフィルム

Country Status (10)

Country Link
US (2) US20040262227A1 (ja)
EP (1) EP1404745B1 (ja)
JP (1) JP4392553B2 (ja)
CN (1) CN1239581C (ja)
AT (1) ATE283888T1 (ja)
CA (1) CA2449239C (ja)
DE (2) DE10129458A1 (ja)
ES (1) ES2233839T3 (ja)
MX (1) MXPA03011703A (ja)
WO (1) WO2002102881A1 (ja)

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10109829A1 (de) * 2001-03-01 2002-09-05 Celanese Ventures Gmbh Polymermembran, Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung
DE10117686A1 (de) * 2001-04-09 2002-10-24 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Membran und deren Verwendung
DE10209419A1 (de) 2002-03-05 2003-09-25 Celanese Ventures Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Polymerelektrolytmembran und deren Anwendung in Brennstoffzellen
WO2003074597A1 (de) 2002-03-06 2003-09-12 Pemeas Gmbh Protonenleitende elektrolytmembran mit geringer methanoldurchlässigkeit und deren anwendung in brennstoffzellen
JP4638220B2 (ja) 2002-04-25 2011-02-23 ビーエーエスエフ フューエル セル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 多層電解質膜
DE10230477A1 (de) 2002-07-06 2004-01-15 Celanese Ventures Gmbh Funktionalisierte Polyazole, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung
DE10235358A1 (de) * 2002-08-02 2004-02-12 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Polymermembran umfassend Phosphonsäuregruppen enthaltende Polymere und deren Anwendung in Brennstoffzellen
WO2004015803A1 (de) 2002-08-02 2004-02-19 Pemeas Gmbh Protonenleitende polymembran umfassend sulfonsäuregruppen enthaltende polymere und deren anwendung in brennstoffzellen
DE10239701A1 (de) 2002-08-29 2004-03-11 Celanese Ventures Gmbh Polymerfolie auf Basis von Polyazolen und deren Verwendung
DE10242708A1 (de) 2002-09-13 2004-05-19 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Membranen und deren Verwendung
DE10246461A1 (de) * 2002-10-04 2004-04-15 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Polymermembran enthaltend Polyazolblends und deren Anwendung in Brennstoffzellen
DE10246372A1 (de) * 2002-10-04 2004-04-15 Celanese Ventures Gmbh Mit einer Katalysatorschicht beschichtete protonenleitende Polymermembran enthaltend Polyazole und deren Anwendung in Brennstoffzellen
DE10246459A1 (de) 2002-10-04 2004-04-15 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Polymermembran umfassend Phosphonsäuregruppen enthaltende Polyazole und deren Anwendung in Brennstoffzellen
DE10246373A1 (de) 2002-10-04 2004-04-15 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Polymermembran umfassend Sulfonsäuregruppen enthaltende Polyazole und deren Anwendung in Brennstoffzellen
US8513147B2 (en) 2003-06-19 2013-08-20 Eastman Chemical Company Nonwovens produced from multicomponent fibers
US20040260034A1 (en) 2003-06-19 2004-12-23 Haile William Alston Water-dispersible fibers and fibrous articles
US7892993B2 (en) 2003-06-19 2011-02-22 Eastman Chemical Company Water-dispersible and multicomponent fibers from sulfopolyesters
US7820314B2 (en) 2003-07-27 2010-10-26 Basf Fuel Cell Research Gmbh Proton-conducting membrane and use thereof
DE102004008628A1 (de) 2004-02-21 2005-09-08 Celanese Ventures Gmbh Membran-Elektroden-Einheit mit hoher Leistung und deren Anwendung in Brennstoffzellen
US20070203252A1 (en) 2004-05-14 2007-08-30 Oemer Uensal Anisotropic Shaped Bodies, Method For The Production And Utilization Of Anisotropic Shaped Bodies
DE102004034139A1 (de) 2004-07-15 2006-02-02 Pemeas Gmbh Verfahren zur Herstellung von Membran-Elektroden-Einheiten
JP4388072B2 (ja) * 2004-09-09 2009-12-24 旭化成イーマテリアルズ株式会社 固体高分子電解質膜およびその製造方法
EP2424019B1 (en) * 2004-12-07 2013-06-12 Toray Industries, Inc. Fuel cell membrane electrode assembly
DE102005020604A1 (de) * 2005-05-03 2006-11-16 Pemeas Gmbh Brennstoffzellen mit geringerem Gewicht und Volumen
US8460841B2 (en) * 2005-07-01 2013-06-11 Basf Fuel Cell Gmbh Gas diffusion electrodes, membrane-electrode assemblies and method for the production thereof
US8945736B2 (en) 2005-09-10 2015-02-03 Basf Fuel Cell Gmbh Method for conditioning membrane-electrode-units for fuel cells
DE102005051887A1 (de) * 2005-10-29 2007-05-03 Pemeas Gmbh Membran für Brennstoffzellen, enthaltend Polymere, die Phosphonsäure-und/oder Sulfonsäuregruppen umfassen, Membran-Elektroden-Einheit und deren Anwendung in Brennstoffzellen
DE102005052378A1 (de) * 2005-10-31 2007-05-03 Pemeas Gmbh Verbesserte Membran-Elektrodeneinheiten und Brennstoffzellen mit hoher Lebensdauer
DE102005058578A1 (de) 2005-12-08 2007-06-28 Sartorius Ag Membranen aus Polyazolen, Verfahren zu ihrer Herstellung und Brennstoffzellen unter Verwendung derartiger Membranen
US20080317946A1 (en) * 2007-06-21 2008-12-25 Clearedge Power, Inc. Fuel cell membranes, gels, and methods of fabrication
US20110114160A1 (en) * 2008-04-24 2011-05-19 Nitto Denko Corporation Transparent substrate
US8512519B2 (en) 2009-04-24 2013-08-20 Eastman Chemical Company Sulfopolyesters for paper strength and process
JP5416546B2 (ja) * 2009-10-23 2014-02-12 日東電工株式会社 透明基板
US20110189484A1 (en) * 2010-02-04 2011-08-04 Hopkins Jr John B Porous polybenzimidazole resin and method of making same
US8460591B2 (en) * 2010-03-23 2013-06-11 GM Global Technology Operations LLC Porous membranes and methods of making the same
KR20130103665A (ko) * 2010-04-22 2013-09-24 바스프 에스이 폴리아졸을 기초로 한 개선된 중합체 전해질 막
DE102010039900A1 (de) * 2010-08-27 2012-03-01 Wacker Chemie Ag Poröse Polymerfilme auf der Basis von stickstoffhaltigen aromatischen Polymeren
US20120183861A1 (en) 2010-10-21 2012-07-19 Eastman Chemical Company Sulfopolyester binders
US8541517B2 (en) 2011-03-10 2013-09-24 Battelle Energy Alliance, Llc Polymer compositions, polymer films and methods and precursors for forming same
US8840757B2 (en) 2012-01-31 2014-09-23 Eastman Chemical Company Processes to produce short cut microfibers
US9283523B2 (en) * 2012-05-25 2016-03-15 Pbi Performance Products, Inc. Acid resistant PBI membrane for pervaporation dehydration of acidic solvents
US9617685B2 (en) 2013-04-19 2017-04-11 Eastman Chemical Company Process for making paper and nonwoven articles comprising synthetic microfiber binders
US9309205B2 (en) 2013-10-28 2016-04-12 Wincom, Inc. Filtration process for purifying liquid azole heteroaromatic compound-containing mixtures
US9598802B2 (en) 2013-12-17 2017-03-21 Eastman Chemical Company Ultrafiltration process for producing a sulfopolyester concentrate
US9605126B2 (en) 2013-12-17 2017-03-28 Eastman Chemical Company Ultrafiltration process for the recovery of concentrated sulfopolyester dispersion

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3313783A (en) * 1962-07-20 1967-04-11 Teijin Ltd Process for preparation of polybenzimidazoles
BE788751A (fr) * 1971-09-13 1973-01-02 Teijin Ltd Membranes polymeres permselectives
US4120098A (en) * 1976-06-22 1978-10-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Solvent exchange drying of membranes for gas separation
US4087388A (en) * 1976-10-21 1978-05-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process of preparing a permselective membrane
US4259183A (en) * 1978-11-07 1981-03-31 Midwest Research Institute Reverse osmosis membrane
IL64967A0 (en) * 1981-03-17 1982-04-30 Aligena Ag Semipermeable membranes containing modified polysulfones,their manufacture and their use
US4483977A (en) * 1982-05-24 1984-11-20 Celanese Corporation High molecular weight polybenzimidazoles
US4628067A (en) * 1984-01-16 1986-12-09 Celanese Corporation Microporous polybenzimidazole particulates
US4933083A (en) * 1985-04-15 1990-06-12 Hoechst Celanese Corp. Polybenzimidazole thin film composite membranes
US4761234A (en) * 1985-08-05 1988-08-02 Toray Industries, Inc. Interfacially synthesized reverse osmosis membrane
US4758343A (en) * 1985-09-20 1988-07-19 Toray Industries, Inc. Interfacially synthesized reverse osmosis membrane
US4693825A (en) * 1985-09-23 1987-09-15 Celanese Corporation Method for the preparation of polybenzimidazole membranes
US4693824A (en) * 1985-09-23 1987-09-15 Celanese Corporation Process for the production of polybenzimidazole ultrafiltration membranes
US4814399A (en) * 1987-07-24 1989-03-21 Hoechst Celanese Corporation Sulfoalkylation of polybenzimidazole
EP0343247B1 (en) * 1987-07-30 1993-03-03 Toray Industries, Inc. Porous polytetrafluoroethylene membrane, separating apparatus using same, and process for their production
US4814530A (en) * 1987-09-03 1989-03-21 Hoechst Celanese Corporation Sintered polybenzimidazole article
US5043113A (en) * 1988-08-05 1991-08-27 Hoechst Celanese Corp. Process for formation of halogenated polymeric microporous membranes having improved strength properties
US5091087A (en) * 1990-06-25 1992-02-25 Hoechst Celanese Corp. Fabrication of microporous PBI membranes with narrow pore size distribution
GB2250469B (en) * 1990-12-03 1995-03-22 Aligena Ag Charged asymmetric mosaic membranes
US5169871A (en) * 1991-12-19 1992-12-08 Hoechst Celanese Corp. Highly porous compressible polymeric powders
US5147895A (en) * 1991-12-19 1992-09-15 Hoechst Celanese Corp. Highly porous compressible polymeric powders
US5247010A (en) * 1991-12-19 1993-09-21 Hoechst Celanese Corp. Compactible benzimidazole polymeric compositions
US5262056A (en) * 1992-11-30 1993-11-16 Board Of Regents, The University Of Texas System Polyamides and polypyrrolones for fluid separation membranes
US5525436A (en) * 1994-11-01 1996-06-11 Case Western Reserve University Proton conducting polymers used as membranes
JP3607004B2 (ja) * 1996-07-05 2005-01-05 クラリアント インターナショナル リミテッド ポリベンゾイミダゾール系化合物の溶液およびその製法
JP2000281819A (ja) * 1999-01-27 2000-10-10 Aventis Res & Technol Gmbh & Co Kg 架橋高分子膜の製造方法及び燃料電池
US6623639B2 (en) * 1999-03-19 2003-09-23 Bend Research, Inc. Solvent-resistant microporous polybenzimidazole membranes
US6770202B1 (en) * 1999-04-14 2004-08-03 Pall Corporation Porous membrane
EP1222707A2 (en) * 1999-09-09 2002-07-17 Danish Power Systems APS Polymer electrolyte membrane fuel cells
US6478987B1 (en) * 1999-09-20 2002-11-12 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Proton conducting polymer, method for producing the same, solid polymer electrolyte and electrode
US6623634B1 (en) * 2000-10-11 2003-09-23 Paul L. Whitehurst Tissue float water bath liner and filter
DE10052242A1 (de) * 2000-10-21 2002-05-02 Celanese Ventures Gmbh Mit Säure dotierte, ein- oder mehrschichtige Kunststoffmembran mit Schichten aufweisend Polymerblends umfassend Polymere mit wiederkehrenden Azoleinheiten, Verfahren zur Herstellung solche Kunststoffmembranen sowie deren Verwendung
JP3924675B2 (ja) * 2001-01-09 2007-06-06 独立行政法人産業技術総合研究所 プロトン伝導性膜、その製造方法及びそれを用いた燃料電池
DE10110752A1 (de) * 2001-03-07 2002-09-19 Celanese Ventures Gmbh Verfahren zur Herstellung einer Membran aus verbrücktem Polymer und Brennstoffzelle
JP3698067B2 (ja) * 2001-03-30 2005-09-21 Jsr株式会社 電子吸引性基および電子供与性基を有するモノマー、それを用いた共重合体、ならびにプロトン伝導膜
DE10117687A1 (de) * 2001-04-09 2002-10-17 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Membran und deren Verwendung
DE10117686A1 (de) * 2001-04-09 2002-10-24 Celanese Ventures Gmbh Protonenleitende Membran und deren Verwendung
WO2004015803A1 (de) * 2002-08-02 2004-02-19 Pemeas Gmbh Protonenleitende polymembran umfassend sulfonsäuregruppen enthaltende polymere und deren anwendung in brennstoffzellen
US6878475B2 (en) * 2002-11-22 2005-04-12 T/J Technologies, Inc. Membrane for fuel cell, and fuel cell incorporating that membrane
US6946015B2 (en) * 2003-06-26 2005-09-20 The Regents Of The University Of California Cross-linked polybenzimidazole membrane for gas separation
US6997971B1 (en) * 2004-07-28 2006-02-14 The Regents Of The University Of California Cross-linked polybenzimidazole membrane for gas separation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004534882A (ja) 2004-11-18
CN1516717A (zh) 2004-07-28
EP1404745B1 (de) 2004-12-01
US7485227B2 (en) 2009-02-03
US20040262227A1 (en) 2004-12-30
DE50201690D1 (de) 2005-01-05
EP1404745A1 (de) 2004-04-07
CA2449239C (en) 2008-08-26
WO2002102881A1 (de) 2002-12-27
MXPA03011703A (es) 2004-03-19
ES2233839T3 (es) 2005-06-16
CA2449239A1 (en) 2002-12-27
DE10129458A1 (de) 2003-01-02
CN1239581C (zh) 2006-02-01
ATE283888T1 (de) 2004-12-15
US20070102361A1 (en) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4392553B2 (ja) ポリアゾール系ポリマーフィルム
US7285325B2 (en) Membranes having improved mechanical properties, for use in fuel cells
KR100968101B1 (ko) 양성자 전도성 막의 제조 방법
US8168105B2 (en) Polymer membrane, method for the production and use thereof
JP5226751B2 (ja) プロトン伝導性膜およびその使用
KR101279352B1 (ko) 강도가 개선된 다공성 지지체, 그를 이용한 강화 복합전해질 막, 그 막을 구비한 막-전극 어셈블리 및 연료전지
JP4052005B2 (ja) 高分子電解質膜の製造法
EP2922132A1 (en) Separation membrane for redox flow secondary batteries, and redox flow secondary battery using same
KR101697693B1 (ko) 다공성 지지체 및 이를 포함하는 연료 전지용 고분자 전해질 막
EP3125349A1 (en) Polymer electrolyte membrane, and membrane-electrode assembly and fuel cell containing same
JP2011190445A (ja) 非対称ポリマーフィルム、その製造方法およびその使用
JP4088715B2 (ja) 高分子電解質膜の製造方法
KR20110054607A (ko) 강화 복합 전해질 막 및 그의 제조방법
JP2007039525A (ja) イオン交換膜、イオン交換樹脂、その製造方法およびイオン交換樹脂の精製方法
JP4093408B2 (ja) 改良された機械的性質をもつ、燃料電池に使用するための新規な膜
WO2021054253A1 (ja) 複合電解質膜、触媒層付電解質膜、膜電極複合体、固体高分子形燃料電池および複合電解質膜の製造方法
JP4604469B2 (ja) 多孔膜、その製造方法及び装置
JP2007265996A (ja) 高分子電解質膜の製造法
JP2008112728A (ja) 高分子電解質膜の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050620

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050816

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050916

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071017

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080108

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080415

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081201

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees