JP4391001B2

JP4391001B2 - Heating device for drawing false twisting machine

Info

Publication number: JP4391001B2
Application number: JP2000335876A
Authority: JP
Inventors: 哉芝池
Original assignee: Teijin Fibers Ltd
Current assignee: Teijin Fibers Ltd
Priority date: 2000-11-02
Filing date: 2000-11-02
Publication date: 2009-12-24
Anticipated expiration: 2020-11-02
Also published as: JP2002146639A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性合成繊維糸条を１０００ｍ／分以上の加工速度で高速延伸仮撚するための延伸仮撚加工機の加熱装置、特には非接触式の加熱装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、加撚されて仮撚りが施された糸条を非接触式加熱装置によって加熱した後、次いで該仮撚糸条を冷却装置によって冷却することにより、糸条に仮撚り形態を熱固定（熱セット）して、糸条の仮撚りを解撚する延伸仮撚加工機は公知である。この場合、これらの仮撚工程と解撚工程は、糸送り速度が異なる二つの糸送り装置間で糸条を延伸しながら行われる。
【０００３】
このような延伸仮撚加工機において、１０００ｍ／分以上の高速で延伸仮撚加工を施すために、近年では短時間で熱セットが行える高温非接触タイプの加熱装置が採用されている。
【０００４】
しかしながら、前記の非接触タイプの加熱装置では、糸条が規制を受けることなく加熱領域内を走行するため、加撚された糸条が振動を起こすと言う現象（いわゆるサージング現象）が発生し、安定して良質な仮撚加工糸の生産が難しいという状況に直面している。
【０００５】
このため、一般的に非接触式加熱装置内の加熱雰囲気を走行する糸条に対して、糸条の自由な振動を規制するためのガイド群が設けられている。しかしながら、このような非接触式加熱装置では、接触式加熱装置とは異なり、加熱装置内への撚り遡及が極めて容易であるため、加熱領域内で糸条が延伸を開始する点において急激に加撚されるような状態となる。
【０００６】
しかも、不安定な状態にある延伸開始点において、糸条にわずかな振動でも起こると、撚りの遡及状態と加熱状態が敏感に変動するため、糸条の加熱斑や走行糸条の張力変動が生じるという問題を惹起する。そして、このような要因によって、必然的に断糸が頻繁に起こることとなって、延伸仮撚加工時の工程安定性を悪化させる原因ともなっている。
【０００７】
そこで、このような問題を解決するために、非接触式加熱装置内における延伸開始点と仮撚り遡及点を明確に固定することを目的として、加熱装置の内部に仮撚遡及防止装置を設ける技術が、例えば特開平８−６０４６５号公報に提案されている。
【０００８】
しかしながら、このような従来技術では、仮撚遡及防止装置が加熱装置の内部に組み込まれることとなって、仮撚遡及防止装置自体が加熱される。また、この仮撚遡及防止装置自体の上流域へは、当然のことながら、撚りが遡及しないために、糸条を構成する単繊維群が一つに纏まらずにバラけた状態にある。このため、バラけた状態の単繊維が、加熱された仮撚遡及防止装置に触れて急激な温度上昇を起こして断糸するという事態をしばしば招く。
【０００９】
また、糸条に対する走行抵抗を減少させるために、どうしても仮撚遡及防止装置は、強制的または従動的に回転するローラーとすることが好ましい。したがって、撚り遡及を防止するという役割を果たさせるためには、仮撚遡及防止装置への入側糸条と出側糸条のローラーへの巻き付け角度を９０°以上にする必要があり、この影響で加熱装置自体をどうしても仮撚遡及防止装置を介して屈曲した形とせざるを得ず、このような理由から設備のレイアウト上大きな制約となるとともに、装置自体も複雑なものとなっている。
【００１０】
さらには、前述のように仮撚遡及防止装置をローラー化した場合には、高温雰囲気下に曝されたローラーの軸受が焼き付いたり、長時間使用によって回転不良となるといった問題を惹起する。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来の延伸仮撚加工機の加熱装置における問題に鑑み、特に１０００ｍ／分以上の高速の加工速度で、加撚域に遡及した仮撚りを加熱装置で熱セットしながら仮撚加工をするのに際し、発生する加撚糸条の振動（サージング）を抑え、良質な仮撚加工糸を安定して得るための延伸仮撚加工機の加熱装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
ここに、請求項1に係わる本発明として、「撚掛装置によって、仮撚りが施された状態の糸条を加熱して、仮撚り形態を熱固定する延伸仮撚機の非接触式加熱装置において、少なくとも前記加熱装置の糸条走行域を高温の加熱雰囲気に維持するための加熱部材と、該加熱部材に対して糸条を非接触状態に維持しながら糸道を規制するガイド群とを加熱された前記糸条走行域内に設け、更に撚りの伝播遡及を防止するための撚遡及防止装置を加熱された前記糸条走行域外に設けるとともに、該撚遡及防止装置を折返し部として、該折返し部の上流側及び下流側の走行糸条を同一の前記糸条走行域内で折返して非接触加熱するための折返し加熱構造を有し、かつ、糸道を規制する前記ガイド群を前記折り返し部より上流側糸条には設けずに下流側糸条に対してのみ設けたこと、を特徴とする延伸仮撚加工機の加熱装置。」が提供される。
【００１３】
また、請求項２に係わる本発明として、「請求項１記載の撚遡及防止装置が、糸条を強制的に下流側へ送るための糸送り装置であること、を特徴とする延伸仮撚加工機の加熱装置。」が提供される。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら、更に詳しく説明する。
図１は、本発明の加熱装置を適用する延伸仮撚加工機を模式的に例示した概略図である。該図において、参照符号Ｙは、合成繊維糸条の糸巻体であり、該糸巻体Ｙから加工原糸ｙが繰り出される。また、参照符号１は、本発明の加熱装置を例示したものであり、参照符号２，３，そして４は、糸送り装置をそれぞれ示す。なお、糸送り装置２と３との間には、一定比率の糸送り速度差（延伸倍率）がつけられており、合成繊維糸条ｙは、これらの糸送り装置2及び３の間で延伸と仮撚が同時に施される。
【００１５】
さらに、参照符号５は、糸条ｙの冷却装置であり、参照符号６は、３軸外接摩擦式仮撚装置、ベルト・ニップ式仮撚装置などの公知の撚掛け装置であって、仮撚りは、この撚掛け装置６によって好適に施され、このようにして糸条ｙに付与された仮撚りは、撚掛け装置６の上流側へ遡及する。
【００１６】
一般に、延伸仮撚加工においては、このように糸条の走行方向に関して上流側に遡及した仮撚りを前記の加熱装置1で加熱して熱可塑状態にした後、直ちに冷却して仮撚り形態を熱固定（熱セット）することが行われる。なお、参照符号５は、このような冷却を行うために、加熱装置1の直ぐ下流に設けられた冷却装置を示している。
【００１７】
また、本発明の加熱装置１には、参照符号１０で示した撚遡及防止装置と、参照符号１１で示した加熱位置調整ガイドが設けられ、これらの撚遡及防止装置１０と加熱位置調整ガイド１１とは、本発明の加熱装置１においで極めて重要な役割を演じる。したがって、これらに関しては、別途図２を参照しながら、後に詳細に説明することにする。
【００１８】
なお、一般に延伸仮撚加工において、糸送り装置３と４の間に、参照符号７で示した第２加熱装置を設けて、加工糸ｙ’の捲縮形態や捲縮率を調整することも行なわれるが、本発明の延伸仮撚加工機においても、このような第２加熱装置７を設けることできることは言うまでもない。
【００１９】
そして、最終的に以上に述べたようにして延伸仮撚加工された加工糸ｙ’は最終的に参照符号８で示した巻取機で巻き取られる。なお、本発明において、仮撚加工に供される原糸ｙは、ポリエステルやポリアミドなどの熱可塑性合成繊維であり、部分配向未延伸糸（ＰＯＹ）、高度配向未延伸糸、延伸糸等を使用することができる。また、繊度としては、好ましくは２５〜２００ｄｔｅｘ、さらに好ましくは４５〜１３５ｄｔｅｘのものを使用することができる。
【００２０】
以上のように構成される延伸仮撚加工機において、本発明の加熱装置1について、図２を参照しながらその実施の形態について、更に詳細に説明する。ここで、図２は、図１に示した加熱装置１の側面断面図である。
【００２１】
本発明の加熱装置１の一大特徴とするところは、「少なくとも前記加熱装置の糸条走行域を高温の加熱雰囲気に維持するための加熱部材と、該加熱部材に対して糸条を非接触状態に維持しながら糸道を規制するガイド群とを加熱された前記糸条走行域内に設け、更に撚りの伝播遡及を防止するための撚遡及防止装置を加熱された前記糸条走行域外に設けるとともに、該撚遡及防止装置を折返し部として、該折返し部の上流側及び下流側の走行糸条を加熱された前記糸条走行域内で折返し加熱するための折返し加熱構造を有すること」にある。
【００２２】
この特徴事項を具現化するための加熱装置１を模式的に例示したのが図２である。該図２において、加熱装置1自体の基本構造としては、該加熱装置1内の糸条走行域Ｄを高温の加熱雰囲気に維持するための加熱部材１０１、該加熱部材１０１に対して走行糸条ｙを非接触状態にするとともに、更に糸条ｙの糸道が常に一定の軌跡をとるように維持規制するガイド群１０２、そして、保温材１０３を含んで構成されている。
【００２３】
ここで、前記のガイド群１０２の材質としては、高温加熱に耐えかつ走行糸条ｙとの間の摩擦係数が小さいものが好ましく、この点から耐熱金属製あるいはセラミックス製とすることが好ましい。
【００２４】
さらに、ガイド群１０２は、撚りが掛けられることに起因して糸条ｙ_dに発生する振動やバルーニングといったサージング現象を防止するために糸条ｙ_dの糸道が常に一定となるように規制する役割を果たしている。このような糸道としては、図示したように凸状の大きな曲率半径を有する曲線、糸条ｙ_dを糸条進行方向に対して左右にジグザグに折れ曲がったジグザグ折れ線、あるいはこれらの組合せなどが採用される。
【００２５】
その際、加熱装置1には、撚遡及防止装置１０と加熱位置調整ガイド１１とがそれぞれ図２に示したような位置に配備されている。このような配置を採用することによって、下流側糸条ｙ_dに施された仮撚りが撚遡及防止装置１０より上流側へ遡及することを防止する役割を果たす。しかも、該撚遡及防止装置１０は、自身を折返し部として、上流側糸条ｙ_uを下流側糸条ｙ_dへとほぼ１８０°方向変換させて折り返す役割をも果たしている。
【００２６】
このとき、上流側糸条ｙ_uは、下流側糸条ｙ_dとは異なり、撚遡及防止装置１０の作用によって、撚りが施されていないことは言うまでもない。したがって、上流側糸条ｙ_uには、撚りが掛けられることに起因して生じるサージング（糸の振動現象）が本質的に起こらない。
【００２７】
しかも、サージングを抑制するために、糸道を一定軌跡に維持規制するためのガイド群を設ける必要がなく、上流側糸条ｙ_uを非接触状態に維持したままで安定してガラス転移点以上の温度にまで加熱することができる。さらに、本質的に非接触式加熱が可能となるため、ガイド群、あるいは接触式加熱装置の場合のように加熱部材との接触によって、走行糸条が擦過抵抗を受けないため、擦過による損傷を受けることもなくなり、単繊維切れや断糸が低減される。
【００２８】
また、上流側糸条ｙ_uは、撚りを施されていないために、糸条を構成する単繊維群が纏まった状態にはなく、バラけた状態にあるため、糸条の加熱を短時間で行なえるという利点もある。したがって、本発明の加熱装置は、１０００ｍ／分以上の高速仮撚加工に非常に適したものとなっている。
【００２９】
ここで、撚遡及防止装置１０としては、糸条ｙの積極送り機能を持たせるために、モーターなどによる積極駆動式回転ローラーとしても良く、また、走行糸条ｙから受ける糸条張力によって従動回転する消極式回転ローラーとしてもよい。ただし、糸条ｙの走行抵抗を減少させたり、糸条の張力変動に起因する回転斑や長期間の使用による経時的な回転変動などが起こり難い積極駆動式回転ローラーがより好ましい。
【００３０】
なお、撚遡及防止装置１０としては、図２に例示したように単に回転ローラーに１８０°糸条を巻回するだけでも、撚り止め機能を果たさせることができるが、撚遡及防止装置１０の撚止め機能を最大限に引き出すためには、図３の参照記号１０ａで示したように、回転ローラー上で糸条を挟み込むニップローラを設けることが好ましい。また、その他の撚遡及防止装置１０の実施態様として、ネルソンローラー方式などを採用することもできる。
【００３１】
次に、もう一つの加熱位置調整ガイド１１は、加熱装置1内での上流側糸条ｙ_uの加熱時間を調整するためのものであって、この調整ガイド１１を調整して上流側糸条ｙ_uの加熱装置1内での糸条走行長を調整するために設けられている。したがって、このような調整ガイド１１を設けることによって、延伸仮撚加工する糸条の銘柄が変わって、繊度、フィラメント数、加工速度などの製造条件が変化しても容易に対応することができる。
【００３２】
ところで、施撚された下流側糸条ｙ_dは、前述のように予め上流側でガラス転移温度以上に加熱されているため、ガイド群１０２と接触しながら加熱される加熱長を短くすることが可能となる。しかも、施撚された状態でのみガイド群１０２と接触するために、その接触抵抗も低減できる。このため、長い距離に渡ってガイド群１０２によって糸道規制する必要がなくなり、撚掛けが原因である糸条のサージング現象をより効果的に抑制することができる。
【００３３】
さらに、撚遡及防止装置１０は、加熱された糸条走行域外に設けられているため、その軸受部が焼き付いたり、加熱によって回転不良となるといった問題を回避することができる。なお、本発明においては、撚遡及防止装置１０自体が、完全に加熱されることを排除するものではなく、軸受け部が焼き付いたり、回転不良とならない程度に加熱することができることは言うまでもない。
【００３４】
【発明の効果】
本発明の仮撚加工方法によれば、従来法にくらべ、仮撚加工を高速化するに際して、発生する加撚糸条の振動を効果的に抑えることができ、これによって、単繊維切れ（毛羽の発生）、糸切れ等もなく、安定して操業できる延伸仮撚加工機の加熱装置を提供することができ、更には、良好な物性の仮撚加工糸を得ることができる、という顕著な効果を奏する。
【００３５】
また、折返し構造の採用と、施撚糸条と非施撚糸条とを別々に加熱することによって、極めて短時間かつ効率的に糸条を加熱できるようになり、加熱装置長を短縮でき、これに伴って延伸仮撚加工機の設備レイアウトを単純かつコンパクト化できるという極めて顕著な効果を奏する。
【００３６】
しかも、本発明の撚遡及防止装置１０は、従来のように高温下に曝された状態で使用することがないため、軸受が焼き付いたり、回転不良を起こすといった事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の延伸仮撚加工機の一実施例を模式的に示した概略側面図である。
【図２】本発明の加熱装置の一実施例を模式的に示した側断面図である。
【図３】ニップ・ローラー方式を採用した撚遡及防止装置を模式的に例示した側面略線図である。
【符号の説明】
１加熱装置
１０撚遡及防止装置
１１加熱位置調整ガイド
１０１加熱部材
１０２ガイド群
１０３保温材
ｙ_u 上流側糸条
ｙ_d 下流側糸条
Ｄ糸条走行域[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heating device of a drawing false twisting machine, particularly a non-contact type heating device, for high-speed drawing false twisting of a thermoplastic synthetic fiber yarn at a processing speed of 1000 m / min or more.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, after a twisted and false-twisted yarn is heated by a non-contact type heating device, the false-twisted yarn is then cooled by a cooling device, whereby the false-twisted form is thermally fixed (heated) A drawing false twisting machine that unsets the false twist of the yarn is known. In this case, the false twisting process and the untwisting process are performed while the yarn is stretched between two yarn feeding devices having different yarn feeding speeds.
[0003]
In such a drawing false twisting machine, in order to perform drawing false twisting at a high speed of 1000 m / min or higher, a high-temperature non-contact type heating apparatus capable of heat setting in a short time has been adopted in recent years.
[0004]
However, in the non-contact type heating device, since the yarn travels in the heating region without being restricted, a phenomenon that the twisted yarn causes vibration (so-called surging phenomenon) occurs. We are facing a situation where it is difficult to produce a stable and high quality false twisted yarn.
[0005]
For this reason, a guide group for restricting free vibration of the yarn is generally provided for the yarn traveling in the heating atmosphere in the non-contact type heating apparatus. However, unlike such a contact-type heating device, such a non-contact type heating device is extremely easy to retroactively twist into the heating device. It will be in the state where it is twisted.
[0006]
In addition, at the starting point of stretching, which is in an unstable state, if a slight vibration occurs in the yarn, the retroactive state of the twist and the heating state fluctuate sensitively. Triggers the problem of occurring. And by such a factor, the yarn breakage will inevitably occur frequently, which is a cause of deterioration of the process stability at the time of drawing false twisting.
[0007]
Therefore, in order to solve such a problem, a technology for providing a false twist retroreflection device inside the heating device for the purpose of clearly fixing the stretching start point and the false twist retrospective point in the non-contact type heating device. Is proposed, for example, in JP-A-8-60465.
[0008]
However, in such a conventional technique, the false twist retroactive device is incorporated into the heating device, and the false twist retroactive device itself is heated. Moreover, since the twist does not retroactively reach the upstream region of the false twist retrogression prevention device itself, the single fiber group constituting the yarn is in a state of being separated into one. For this reason, the situation where the single fiber of a broken state touches the heated false twist anti-retroduction apparatus, raise | generates a rapid temperature, and causes a thread breakage is often caused.
[0009]
Moreover, in order to reduce the running resistance with respect to the yarn, the false twist retroactive device is preferably a roller that is forcedly or driven to rotate. Therefore, in order to play the role of preventing the retroactive twisting, it is necessary to set the winding angle of the entry side yarn and the outgoing side yarn to the false twisting prevention device to 90 ° or more. Due to the influence, the heating device itself is inevitably bent through the false twisting retroreflective device, and for this reason, the layout of the equipment is greatly restricted and the device itself is also complicated.
[0010]
Furthermore, when the false twist retroactive device is made into a roller as described above, there is a problem that the roller bearing exposed to a high temperature atmosphere is burned out or rotation failure occurs due to prolonged use.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the problems in the heating device of the conventional drawing false twisting machine described above, the present invention is particularly suitable for the temporary twisting that is retroactively set in the twisting region with a heating device at a high processing speed of 1000 m / min or more. An object of the present invention is to provide a heating device for a drawing false twisting machine that suppresses vibration (surging) of a twisted yarn that occurs during twisting and stably obtains a good quality false twisted yarn.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Here, as the present invention according to claim 1, "a non-contact type heating device of a drawing false twisting machine that heats a yarn in a state where false twisting is applied by a twisting device and heat-fixes the false twisting form. A heating member for maintaining at least the yarn traveling area of the heating device in a high-temperature heating atmosphere, and a guide group for regulating the yarn path while maintaining the yarn in a non-contact state with respect to the heating member. Provided in the heated yarn traveling area, and further provided with a twist retroactive device for preventing the propagation of twists from being propagated outside the heated yarn traveling region, and using the twist retroactive device as a folding part, has a folded heating structure for a running yarn upstream and downstream non-contact pressurized heat folding the same of the yarn traveling region parts and the guide group that regulates the yarn the folded portion Do not install on the upstream yarn, but downstream yarn A heating device for a drawing false twisting machine characterized in that it is provided only for the strips. "
[0013]
Further, the present invention according to claim 2 is as follows: “An anti-twisting anti-twisting device according to claim 1 is a yarn feeding device for forcibly feeding a yarn to the downstream side,” Machine heating device ".
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in more detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic view schematically illustrating a drawing false twisting machine to which the heating device of the present invention is applied. In the figure, reference numeral Y is a spool of a synthetic fiber yarn, and the processed raw yarn y is fed from the spool Y. Reference numeral 1 exemplifies the heating apparatus of the present invention, and reference numerals 2, 3, and 4 respectively denote yarn feeding apparatuses. A constant yarn feed speed difference (drawing ratio) is provided between the yarn feeding devices 2 and 3, and the synthetic fiber yarn y is drawn between these yarn feeding devices 2 and 3. And false twist.
[0015]
Further, reference numeral 5 is a cooling device for the yarn y, and reference numeral 6 is a known twisting device such as a triaxial circumscribed friction type false twisting device or a belt-nip type false twisting device. Is preferably applied by the twisting device 6, and the false twist imparted to the yarn y in this manner is retroactive to the upstream side of the twisting device 6.
[0016]
In general, in the drawing false twisting process, the false twist that is retroactive to the upstream side in the running direction of the yarn as described above is heated by the heating device 1 to be in a thermoplastic state, and then immediately cooled to obtain a false twist form. Heat setting (heat setting) is performed. Note that reference numeral 5 indicates a cooling device provided immediately downstream of the heating device 1 in order to perform such cooling.
[0017]
Further, the heating device 1 of the present invention is provided with a twist retroactive device indicated by reference numeral 10 and a heating position adjusting guide indicated by reference symbol 11, and these twist retroactive device 10 and heating position adjusting guide 11 are provided. Plays a very important role in the heating device 1 of the present invention. Therefore, these will be described later in detail with reference to FIG.
[0018]
In general, in drawing false twisting, a second heating device indicated by reference numeral 7 may be provided between the yarn feeding devices 3 and 4 to adjust the crimped form and crimp rate of the processed yarn y ′. Needless to say, such a second heating device 7 can be provided also in the drawing false twisting machine of the present invention.
[0019]
Finally, the processed yarn y ′ that has been drawn and twisted as described above is finally wound by a winder indicated by reference numeral 8. In the present invention, the raw yarn y subjected to false twisting is a thermoplastic synthetic fiber such as polyester or polyamide, and uses partially oriented unstretched yarn (POY), highly oriented unstretched yarn, stretched yarn, etc. can do. The fineness is preferably 25 to 200 dtex, more preferably 45 to 135 dtex.
[0020]
In the drawing false twisting machine configured as described above, the embodiment of the heating device 1 of the present invention will be described in more detail with reference to FIG. Here, FIG. 2 is a side sectional view of the heating device 1 shown in FIG.
[0021]
The main feature of the heating device 1 of the present invention is that “at least the heating member for maintaining the yarn traveling area of the heating device in a high-temperature heating atmosphere, and the yarn is not in contact with the heating member. A guide group that regulates the yarn path while maintaining the state is provided in the heated yarn traveling region, and a twist retroactive device for preventing the retroactive propagation of the twist is provided outside the heated yarn traveling region. In addition, the twist retroactive unit is used as a folded portion, and the folded yarn heating structure for folding and heating the traveling yarns upstream and downstream of the folded portion within the heated yarn traveling region is provided.
[0022]
FIG. 2 schematically illustrates a heating device 1 for realizing this feature. In FIG. 2, the basic structure of the heating device 1 itself includes a heating member 101 for maintaining the yarn traveling zone D in the heating device 1 in a high-temperature heating atmosphere, and a traveling yarn with respect to the heating member 101. In addition to making y in a non-contact state, it further includes a guide group 102 for maintaining and regulating the yarn path of the yarn y so as to always take a constant locus, and a heat insulating material 103.
[0023]
Here, the material of the guide group 102 is preferably one that can withstand high-temperature heating and has a small coefficient of friction with the traveling yarn y, and from this point, it is preferably made of heat-resistant metal or ceramic.
[0024]
Furthermore, the guide group 102, twisted yarn path of the yarn y _d to prevent the surging phenomenon vibration or ballooning occurring yarn y _d due to exerted always regulated to be constant Playing a role. As such a yarn path, a curved line having a large curvature radius as shown in the figure, a zigzag broken line in which the yarn y _d is bent zigzag to the left and right with respect to the yarn traveling direction, or a combination thereof is adopted. Is done.
[0025]
At that time, the retroreflective device 10 and the heating position adjustment guide 11 are respectively provided in the heating device 1 at the positions shown in FIG. By adopting such an arrangement, serves to prevent the retroactive from retrospective prevention device 10 false twist has been subjected to the downstream side yarn y _d is twisted upstream. Moreover,該撚retrospective prevention device 10 includes, as part folded itself, also play a role folded back substantially 180 ° is redirecting the upstream yarn y _u to the downstream side yarn y _d.
[0026]
In this case, the upstream-side yarn y _u, unlike downstream yarn y _d, by the action of the twist retroactive prevention device 10, it is not subjected twist of course. Therefore, on the upstream side yarn y _u, surging caused by the fact exerted twist (vibration phenomenon of yarn) does not occur in nature.
[0027]
Moreover, in order to suppress the surging, there is no need to provide a guide group to maintain restricting the yarn path to the fixed trajectory, stable than the glass transition point while maintaining the upstream yarn y _u a non-contact state Can be heated to Furthermore, since essentially non-contact heating is possible, the running yarn is not subjected to scratch resistance due to contact with a heating member as in the case of a guide group or a contact-type heating device. It will not be received, and single fiber breakage and thread breakage will be reduced.
[0028]
Further, the upstream-side yarn y _u, in order not subjected to twisting, rather than the state in which the single fiber group is collectively constituting the yarn, due to the rose only state, in a short time heating of the yarn There is also an advantage of being able to do it. Therefore, the heating device of the present invention is very suitable for high-speed false twisting at 1000 m / min or more.
[0029]
Here, the anti-twisting prevention device 10 may be a positively driven rotary roller by a motor or the like in order to provide a positive feed function of the yarn y, and it is driven by the yarn tension received from the running yarn y. It is good also as a depolarization type rotation roller to do. However, it is more preferable to use a positively driven rotary roller that reduces the running resistance of the yarn y, hardly causes uneven rotation due to fluctuations in the tension of the yarn, or changes with time due to long-term use.
[0030]
In addition, as the twist retroactive device 10, as illustrated in FIG. 2, it is possible to perform a twisting prevention function simply by winding a 180 ° yarn around a rotating roller. In order to draw out the twisting function to the maximum, it is preferable to provide a nip roller for sandwiching the yarn on the rotating roller, as indicated by reference symbol 10a in FIG. In addition, as another embodiment of the anti-twist retroreflective device 10, a Nelson roller method or the like can be adopted.
[0031]
Next, another heating position adjustment guide 11 is for adjusting the heating time of the upstream-side yarn y _u in the heating apparatus 1, the upstream-side yarn by adjusting the adjustment guide 11 It is provided for adjusting the yarn running length of the heating apparatus 1 for y _u. Therefore, by providing such an adjustment guide 11, it is possible to easily cope with changes in the brand of the yarn to be drawn and twisted and changes in manufacturing conditions such as fineness, number of filaments, and processing speed.
[0032]
Incidentally,施撚been downstream yarn y _d is because it is heated to the glass transition temperature or higher in advance upstream side as described above, to shorten the heating length are heated while in contact with the guide group 102 It becomes possible. And since it contacts with the guide group 102 only in the twisted state, the contact resistance can also be reduced. For this reason, it is not necessary to regulate the yarn path by the guide group 102 over a long distance, and the surging phenomenon of the yarn caused by twisting can be more effectively suppressed.
[0033]
Furthermore, since the anti-twisting prevention device 10 is provided outside the heated yarn traveling region, it is possible to avoid problems such as the bearing portion being seized or having a rotation failure due to heating. In the present invention, the retroreflective device 10 itself does not exclude that it is completely heated, and it goes without saying that the bearing can be heated to such an extent that the bearing portion is not seized or causes rotation failure.
[0034]
【The invention's effect】
According to the false twisting method of the present invention, it is possible to effectively suppress the vibration of the twisted yarn that is generated when the false twisting speed is increased as compared with the conventional method. Generation), a heating device of a drawing false twisting machine that can be operated stably without yarn breakage, and a remarkable effect that a false twisting yarn with good physical properties can be obtained. Play.
[0035]
In addition, by adopting the folded structure and separately heating the twisted yarn and the non-twisted yarn, the yarn can be heated extremely quickly and efficiently, and the length of the heating device can be shortened. Along with this, there is an extremely remarkable effect that the equipment layout of the drawing false twisting machine can be simplified and made compact.
[0036]
In addition, since the anti-twist retroreflective device 10 of the present invention is not used in a state where it is exposed to a high temperature as in the prior art, it is possible to avoid a situation in which a bearing is seized or a rotation failure occurs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view schematically showing an embodiment of a drawing false twisting machine of the present invention.
FIG. 2 is a side sectional view schematically showing one embodiment of the heating device of the present invention.
FIG. 3 is a schematic side view schematically illustrating a twist retroactive device that employs a nip / roller system.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Heating device 10 Twist retroactive prevention device 11 Heating position adjustment guide 101 Heating member 102 Guide group 103 Insulating material yu _u upstream side yarn y _d downstream side yarn D

Claims

撚掛装置によって、仮撚りが施された状態の糸条を加熱して、仮撚り形態を熱固定する延伸仮撚機の非接触式加熱装置において、
少なくとも前記加熱装置の糸条走行域を高温の加熱雰囲気に維持するための加熱部材と、該加熱部材に対して糸条を非接触状態に維持しながら糸道を規制するガイド群とを加熱された前記糸条走行域内に設け、更に撚りの伝播遡及を防止するための撚遡及防止装置を加熱された前記糸条走行域外に設けるとともに、
該撚遡及防止装置を折返し部として、該折返し部の上流側及び下流側の走行糸条を同一の前記糸条走行域内で折返して非接触加熱するための折返し加熱構造を有し、かつ、糸道を規制する前記ガイド群を前記折り返し部より上流側糸条には設けずに下流側糸条に対してのみ設けたこと、を特徴とする延伸仮撚加工機の加熱装置。In the non-contact type heating device of the drawing false twisting machine that heats the yarn in a state in which false twisting has been applied by the twisting device,
A heating member for maintaining at least a yarn traveling area of the heating device in a high temperature heating atmosphere and a guide group for regulating the yarn path while maintaining the yarn in a non-contact state with respect to the heating member are heated. Provided in the yarn traveling area, and further provided with a twist retroactive device for preventing the propagation of twists from being propagated outside the heated yarn traveling area,
As a folded portion該撚retroactive prevention device has a folded heating structure for contactless pressurized heat folding running yarn upstream and downstream of the該折return part at the same the yarn traveling region, and, A heating apparatus for a drawing false twisting machine, wherein the guide group for regulating a yarn path is provided only for a downstream yarn without being provided on an upstream yarn from the folded portion .

請求項１記載の撚遡及防止装置が、糸条を強制的に下流側へ送るための糸送り装置であること、を特徴とする延伸仮撚加工機の加熱装置。A heating device for a drawing false twisting machine, wherein the twist retroactive device according to claim 1 is a yarn feeding device for forcibly feeding a yarn to the downstream side.