JP4388581B2 - 飛翔害虫捕殺具 - Google Patents

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Description

本発明は飛翔害虫を誘引して効果的に捕殺することができる捕殺具に関し、特に、粘着剤が塗着され、着脱容易な捕殺具に関する。本発明の捕殺具は農林園芸用、家庭用、工場用、畜産用に広く利用されうるものである。
一般的に農林園芸において、病害虫の防除にあたっては、化学農薬を使用する場合が多い。しかしながら、化学農薬を使用する場合は病害虫ばかりでなく人畜等の他の生物にも害を与える場合がある。近年、これらの化学薬剤の人畜に及ぼす影響あるいは環境汚染等が問題視されてきている。また、作業者自身の健康に対して悪影響を与える可能性があるといった欠点がある。そこで、環境保全、食への安全性の高まり、有機栽培の生産需要の高まりなどの理由で、化学農薬の使用を減らし、生物的防除、耕種的防除や、物理的防除による総合防除管理が実施されるようになってきている。
そのうち物理的防除法においては、光による色の波長を利用する粘着トラップ板が多用されるようになってきている。また、ハエ捕り用としても粘着捕獲シートが利用されている。
しかし、光による色の波長を利用する粘着トラップ板の基材は、紙類やプラスチック板、あるいは、プラスチックフィルムで、それらの設置方法は、その基材に穴を開け紐や針金を通したり、洗濯鋏により現場に張りめぐられた紐やワイヤー等に吊るして使用されてきた。こうした作業は、取り付けばかりでなく、使用後の取り外しにおいても粘着剤で手を汚す、作業着に付着させてしまうなど作業上煩わしいものであった。
そこで、こうした取り付け時および取り外し時に簡便でかつ、作業上の煩わしさを回避する手段が求められていた。
特許文献1では、害虫捕殺粘着シートと握持固定台紙とによりなる捕虫材が開発され、かかる捕虫材では粘着剤の無い固定台紙を持って作業する以上、手や作業着に粘着剤が付着する問題はない。
しかし、現場で紐やワイヤー等に取り付ける部分は前記固定台紙の部分であり、そのためには当該台紙を紐等に通したり、洗濯鋏等での取り付けを余儀なくされていた。したがって、依然として作業効率は向上しうるものではなかった。また、かかる捕虫具は粘着シートのみを構成とするものではなく、台紙の入手とシートへの固定を必要とするため、その分のコスト、手間を要するものであった。
また、本発明者らは特願2008-037710号において基材本体の基材表面の内部に一定の形状の切れ目を入れることで農業等の現場に張り巡らされた紐やワイヤー等への脱着を容易にすることを発明したが、紐等への取り付け後に農薬散布時の風圧等の影響を受けると、捕殺具が紐等から容易に外れてしまうという改善すべき点があった。
特開平11-332446号公報
本発明の課題は、飛翔害虫捕殺具を、農業の現場に張りめぐられた紐やワイヤー等に吊るしたり、取り外したりする際、紐等への脱着の容易性、飛翔害虫の捕殺性能を維持しつつ、紐等の取り付け後の風等によっても紐等から外れない捕殺具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、
平面状の基材本体と、
基材本体上に設けられ、粘着剤が塗布された粘着剤塗布部と、
を備える飛翔害虫捕殺具であって、
前記基材本体は、
前記基材本体の表裏に貫通し、前記飛翔害虫捕殺具を引っ掛けるための引っ掛け部材を通す第一の貫通孔及び第二の貫通孔と、
前記基材本体の一部を、前記基材本体の表裏に貫通し且つ前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とを連通する切れ目によって切り離して形成される舌片部と、を有し、
前記舌片部は、
前記第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の部位の少なくとも一部を介して、前記基材本体の他部と接続されている接続領域部と、
前記接続領域部のうちの第一の貫通孔近傍の部位から、前記第一の貫通孔から前記第二の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される飛び出し領域部と、を含む、
飛翔害虫捕殺具を提供する。
ここで、「基材」としては平面状の基材であればよいが、フィルム、シート、板、紙類、不織布等が用いられる。材質はポリスチレン、ポリプロピレン、プラスチック、アクリル等が用いられる。基材の形状は平面状であれば特に制限されないが、多角形が好ましく、四角形がより好ましい。
第一と第二の貫通孔の形状は円形、楕円形、三角形、ひし形、四角以上の多角形、星形等なんでも良いが、紐等から受ける圧力の耐久性、製造作業効率(金型)から円形であることが好ましい。
第一と第二の貫通孔は、それぞれ、基材表面の内部に設けられていればよいが、第一と第二の貫通孔を結ぶ線が、捕殺具を地面に対して垂直に吊るして使用する時に上方となるような位置に設けられていることが好ましい。
また、基材の形状が多角形(より好ましくは四角形)であり、第一の貫通孔と第二の貫通孔を結ぶ線が、該多角形の上辺に対して平行となるような位置に第一の貫通孔と第二の貫通孔が設けられていることが好ましい。一般に現場で張り巡らされた紐等の引っ掛け部材は地面に対してほぼ水平方向に張り巡らされおり、第一と第二の貫通孔を通して捕殺具を地面に対して垂直方向に、紐等の引っ掛け部材を介して容易、かつ安定に引っ掛けることができる。なお、「上辺」とは、捕殺具を引っ掛け部材に引っ掛けたときに上にくる辺をいう。
舌片部は、基材本体の一部を、基材本体の表裏に貫通し、第一の貫通孔と第二の貫通孔とを連通する切れ目によって切り離して形成される。
舌片部は、第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の部位の少なくとも一部を介して、基材本体の他部と接続されている接続領域部と、接続領域部のうちの第一の貫通孔近傍の部位から、第一の貫通孔から第二の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される飛び出し領域部とを含む。
舌片部は、接続領域部のうちの第二の貫通孔近傍の部位から、第二の貫通孔から第一の貫通孔に向かう方向と逆の方向および接続部位からみて前記接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される他の飛び出し領域部を、更に含むことが好ましい。
舌片を形成する切れ目は、矩形や波線状でもよいが、弧状の切れ目がより好ましい。「切れ目」は、基材の厚みや材質にもよるが、一般的な切断具、例えばカッター、刀、鋏等により切れ目を入れることができる。
本発明の飛翔害虫捕殺具はまた、舌片部が、切れ目が第一の貫通孔と第二の貫通孔の間を横切ることで形成される第一の小舌片と第二の小舌片で形成され、
前記第一の小舌片は、
第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の一部の部位であって、切れ目によって形成される一部位を介して、基材本体の他部と接続されている第一接続領域部と、
第一接続領域部のうちの第一の貫通孔近傍の部位から、第一の貫通孔から第二の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記第一接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて第一接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される第一飛び出し領域部と、を含み、
第二の小舌片は、
前記一部位を除く第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の他部位を介して、基材本体の他部と接続されている第二接続領域部と、
第二接続領域部のうちの第二の貫通孔近傍の部位から、第二の貫通孔から第一の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記第二接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて第二接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される第二飛び出し領域部と、を含む、飛翔害虫捕殺具であってもよい。
本発明の飛翔害虫捕殺具の基材は0.1mm以上の厚みであることが好ましい。基材厚みを0.1mm以上にすることにより、持ちやすく、取り付け等の作業をしやすくなる。基材厚みは0.3mm以上にすることがより好ましい。
基材本体上には、粘着剤が塗布された粘着剤塗布部が設けられている。粘着剤は、基材本体上の全体に塗布されていてもよいし、舌片の外に塗布されていてもよいし、舌片よりも下の部位に塗布されていてもよい。また、基材本体の外周の少なくとも一部に取りしろが出来るように粘着剤を塗布することにより、取り扱いがしやすくなる。
「粘着剤」とは、害虫を捕獲できる程度の粘着力があればよく、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤など種々の粘着剤を用いることができ、また、害虫を効率よくトラップするために前記粘着剤中に害虫誘引剤を配合させておくことが好ましい。なお、害虫を誘引するために基材自体に特定の波長の色を付けておいてもよい。
なお、本発明の捕殺具の捕殺対象となる「飛翔害虫」は特に制限されないが、広く各種農作物、樹木等に被害を与える害虫が挙げられ、カミキリムシ類、コガネムシ類、コナジラミ類、スリップス類、アブラムシ類、アザミウマ類、ハモグリバエ類、ハエ類、ウンカ類、ヨコバイ類、コナガ類等が挙げられる。
本発明の飛翔害虫捕殺具は、現場に張りめぐられた紐や棒やワイヤー等の引っ掛け部材に引っ掛けたり、取り外したりする際、紐等への脱着が容易であり、また、紐等への取り付け後も風等の影響を受けにくい。
以下、図面を参照して本発明の飛翔害虫捕殺具についてより具体的に説明する。ただし、本発明の飛翔害虫捕殺具は以下の態様には限定されない。
図1(A)に本発明の第一の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1の平面図を示す。
本発明の第一の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1は、長方形の平板を基材本体2とし、基材本体2の上部には、第一の貫通孔5と第2の貫通孔5’と、それらを連通する弧状の切れ目4が設けられており、その切れ目4によって舌片部10が形成されている。
舌片部10は、第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’との間の部位(接続部位10c)を介して、基材本体2の他部と接続されている接続領域部10aと、接続領域部10aから飛び出して形成される飛び出し領域部10bおよび10b’からなる。
飛び出し領域部10bは、接続領域部10aのうちの第一の貫通孔5近傍の部位から、第一の貫通孔5から第二の貫通孔5’に向かう方向と逆の方向(左方向)および接続部位
10cからみて接続領域部10aとは逆の方向(下方向)に飛び出して形成される。
飛び出し領域部10b’は、接続領域部10aのうちの第二の貫通孔5’近傍の部位から、第二の貫通孔5’から第一の貫通孔5に向かう方向と逆の方向(右方向)および接続部位10cからみて接続領域部10aとは逆の方向(下方向)に飛び出して形成される飛び出し領域部10b’とを有する。
そして、基材本体2には、粘着剤が塗布された粘着剤塗布部3が設けられている。粘着剤塗布部3は基材本体2の全面でも、基材本体2において、舌片部10より下方のみでもよい。なお、粘着剤塗布部は基材本体2の両面にあってもよい。
このような飛翔害虫捕殺具1は、基材に、第一及び第二の貫通孔となる穴を設け、両貫通孔をつなぎ、上記のような舌片部が形成されるような切れ目が入るように基材の一部を切断し、基材上の所定の位置に粘着剤を塗布することにより得ることができる。
なお、舌片部10の形状は、上記のような接続領域部と飛び出し領域部を有するものである限り、適宜変更することができ、図2(A)、図3(A)、図4(A)、図5(A)、図6(A)に示されるような形状、および各図において示される形状を上下逆にしたような形状も第一の形態例に包含される。なお、図2(A)、図3(A)、図4(A)、図5(A)、図6(A)の舌片部10においては、接続領域部10a、飛び出し領域部10b、10b’、および接続部位10cは図示しないが、図1(A)と同様である。
図1Bは本発明の第一の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1の使用態様を示す図である。
農地やビニールハウスなどにおいて、地面と水平に張られた紐6に対し、飛翔害虫捕殺具1を、紐6が飛翔害虫捕殺具1の第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’を通るように通す。この際、紐6が、左の外縁から第一の貫通孔5までと、第二の貫通孔5’から右の外縁までは基材本体2の一方の面に、貫通孔5と貫通孔5’の間はそれとは反対側の面にくるようにつける。本発明の飛翔害虫捕殺具は飛び出し領域部を有する舌片部が設けられているため、紐等への取り付けを基材の一方の面から簡単に行うことができ、また、飛び出し領域部を有するため、強風によっても紐から外れにくい。
粘着剤塗布部3に飛翔害虫が付着し、捕殺される。使用後も、紐6から飛翔害虫捕殺具1を簡単に外し、廃棄することができる。
なお、図2(A)、図3(A)、図4(A)、図5(A)、図6(A)の飛翔害虫捕殺具1の使用態様を図2(B)、図3(B)、図4(B)、図5(B)、図6(B)に示した。
次に、図7(A)を参照して、本発明の第二の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1について説明する。
本発明の第二の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1は、長方形の平板を基材本体2とし、基材本体2の上部には、第一の貫通孔5と第2の貫通孔5’と、それらを連通し、第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’の間を横切る切れ目4が設けられており、その切れ目4によって2つの小舌片(小舌片10Aと小舌片10B)が形成されている。
小舌片10Aは、第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’との間の一部の部位であって、切れ目4によって形成される一部位(接続部位10c)を介して、基材本体2の他部と接続されている第一接続領域部10aと、
第一接続領域部10aのうちの第一の貫通孔5近傍の部位から、第一の貫通孔5から第二の貫通孔5’に向かう方向とは逆の方向(左方向)および接続部位10cからみて接続領域部10aとは逆の方向(上方向)に飛び出して形成される第一飛び出し領域部10bとを含んでいる。
小舌片10Bは、第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’との間の一部の部位であって、切れ目4によって形成される他の一部位(接続部位10c’)を介して、基材本体2の他部と接続されている第二接続領域部10a’と、
第二接続領域部10a’のうちの第二の貫通孔5’近傍の部位から、第二の貫通孔5’から第一の貫通孔5に向かう方向とは逆の方向(右方向)および接続部位10c’からみ
て接続領域部10a’とは逆の方向(下方向)に飛び出して形成される第二飛び出し領域部10b’とを含んでいる。
なお、図7(A)において小舌片10Aと小舌片10Bの形状及び大きさは適宜変更できる。
図7(B)は本発明の第二の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1の使用態様を示す図である。
農地やビニールハウスなどにおいて、地面と水平に張られた紐6に対し、飛翔害虫捕殺具1を、紐6が飛翔害虫捕殺具1の第一の貫通孔5と第二の貫通孔5’を通るように通す。この際、紐6が、左の外縁から第一の貫通孔5までと、第二の貫通孔5’から右の外縁までは基材本体2の一方の面に、貫通孔5と貫通孔5’の間はそれとは反対側の面にくるようにつける。本発明の第二の形態例にかかる飛翔害虫捕殺具1においては、飛び出し領域部を有する舌片部が設けられているため、紐等の取り付けを基材の一方の面から簡単に行うことができ、また、飛び出し領域部を有し、さらに、小舌片10Aと小舌片10Bの向きが互いに逆であるため、強風によってもより紐から外れにくい。粘着剤塗布部13に飛翔害虫が付着し、捕殺される。使用後は、紐6から飛翔害虫捕殺具1を簡単に外し、廃棄することができる。
以下、実施例を参照してより具体的に説明する。
以下の実施例では、ポリスチレンを素材とする基材を用いた飛翔害虫捕殺具を使用した。基材上にアクリル系粘着剤を塗布した。
実施例1
ポリスチレンを素材とする長方形の基材本体2(0.3mm厚×10cm幅×25cm長)の上部2箇所に貫通孔5および5’(直径4mm)を設け、第一の貫通孔5から第二の貫通孔5’へ、飛び出し領域部10bおよび10b’を有する舌片部10が形成されるように、切れ目4を入れた(図1(A))。得られた基材本体2において、舌片部10より下の部分にアクリル系粘着剤を塗布して、飛翔害虫捕殺具1を得た。
実施例2〜7
飛び出し領域部を有する舌片部10の形状を図2(A)〜図7(A)のようにした以外は、実施例1と同様にして飛翔害虫捕殺具1を作成した。
比較例1〜7
図8(A)(比較例1、比較例5(穴の直径を8mmとした))、図9(A)(比較例2)、図10(A)(比較例3)、図11(A)(比較例4)、図12(A)(比較例6)のように、飛び出し領域部を有しない舌片部が形成されるように切れ目14を入れた以外は、実施例1と同様にして飛翔害虫捕殺具11を作成した。
また、図13(A)のように、2つの貫通孔25、25’のみを設け、切れ目を入れない飛翔害虫捕殺具21も作成した(比較例7)。
評価
1.動力噴霧器による落下試験
地面と水平に張ったハリコード(SEKISUI JUSHI)に、比較例1及び実施例1〜3で作成した各飛翔害虫捕殺具を吊るし、動力噴霧器(工進・MS251C型)にて基材面にめがけて噴射し、各飛翔害虫捕殺具が落下するまでの時間を測定した。
結果は表1に示すとおり、飛び出し領域部を有しない舌片部を有する比較例1の飛翔害虫捕殺具は動力噴霧器で簡単に落下した。一方、飛び出し領域部を有する舌片部を有する実施例1〜3の各飛翔害虫捕殺具については、落下しなかった。
Figure 0004388581
2.送風試験(自然風)
比較例1及び実施例1〜3で作成した各飛翔害虫捕殺具を地面と水平に張ったハリコードに吊るし、屋外での自然風(風量:3〜4m/s)に当てて落下状況を調査した。結果は表2に示すとおり、飛び出し領域部を有しない舌片部を有する比較例1の飛翔害虫捕殺具は自然風で簡単に落下した。一方、飛び出し領域部を有する舌片部を有する実施例1〜3の飛翔害虫捕殺具については、落下しなかった。
Figure 0004388581
3.送風試験(扇風機)
(試験方法)
針金(φ1.5mm)を高さ1.2mの位置に地面と水平に張り、比較例1〜6および実施例3〜7で作成した各飛翔害虫捕殺具を吊るし、扇風機で送風した。
風は正面の方向から送風を行った。風が当る基材面付近の風量を測定し、数分以内で落下するか否かを調べた。
結果を表3に示す。飛び出し領域部を有しない舌片部を有する比較例1〜6の飛翔害虫捕殺具は6m/s以上で簡単に落下した。一方、飛び出し領域部を有する舌片部を有する実施例3〜7の飛翔害虫捕殺具については、8.5m/sでも落下しなかった。
Figure 0004388581
4.設置時間
実施例1と3の各飛翔害虫捕殺具について、比較例7(穴を通す型)の飛翔害虫捕殺具と設置時間について比較した。それぞれ12枚重ねで粘着剤を塗布し、それらを使って設置時間を測定した。
その結果、表4に示すように、実施例1と3の飛翔害虫捕殺具は、穴を通す型である従来型の飛翔害虫捕殺具に比べて設置時間が短縮できた。また、粘着剤全面塗布よりも、舌片部以外に塗布したときのほうが設置に要した時間は短かった。
Figure 0004388581
(A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例1)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例1)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例2)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例2)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例3)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例3)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例4)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例4)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例5)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例5)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例6)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例6)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例7)の模式図(平面図)。(B)本発明の飛翔害虫捕殺具1(実施例7)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)飛び出し領域部を有さない舌片部を有する飛翔害虫捕殺具11(比較例1、5)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具11(比較例1、5)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)飛び出し領域部を有さない舌片部を有する飛翔害虫捕殺具11(比較例2)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具11(比較例2)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)飛び出し領域部を有さない舌片部を有する飛翔害虫捕殺具11(比較例3)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具11(比較例3)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)飛び出し領域部を有さない舌片部を有する飛翔害虫捕殺具11(比較例4)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具11(比較例4)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)飛び出し領域部を有さない舌片部を有する飛翔害虫捕殺具11(比較例6)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具11(比較例6)の使用態様を示す模式図(平面図)。 (A)舌片部を有さない飛翔害虫捕殺具21(比較例7)の模式図(平面図)。(B)同飛翔害虫捕殺具21(比較例7)の使用態様を示す模式図(平面図)。
符号の説明
1、11、21:飛翔害虫捕殺具
2、12、22:基材本体
3、13、23:粘着剤塗布部
4、14、14’:切れ目
5、5'、5'’、15、15’、25、25’:貫通孔
6、16、26:紐
10、10A、10B:舌片部
10a、10a’:接続領域部
10b、10b’:飛び出し領域部
10c、10c’:接続部位

Claims (3)

  1. 平面状の基材本体と、
    基材本体上に設けられ、粘着剤が塗布された粘着剤塗布部と、
    を備える飛翔害虫捕殺具であって、
    前記基材本体は、
    前記基材本体の表裏に貫通し、前記飛翔害虫捕殺具を引っ掛けるための引っ掛け部材を通す第一の貫通孔及び第二の貫通孔と、
    前記基材本体の一部を、前記基材本体の表裏に貫通し且つ前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とを連通する切れ目によって切り離して形成される舌片部と、を有し、
    前記舌片部は、
    前記第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の部位の少なくとも一部を介して、前記基材本体の他部と接続されている接続領域部と、
    前記接続領域部のうちの第一の貫通孔近傍の部位から、前記第一の貫通孔から前記第二の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される飛び出し領域部と、を含む、
    飛翔害虫捕殺具。
  2. 前記舌片部は、
    前記接続領域部のうちの第二の貫通孔近傍の部位から、前記第二の貫通孔から前記第一の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記接続部位からみて接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される他の飛び出し領域部を、更に含む、
    請求項1に記載の飛翔害虫捕殺具。
  3. 前記舌片部は、前記切れ目が前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔の間を横切ることで形成される第一の小舌片と第二の小舌片で形成され、
    前記第一の小舌片は、
    前記第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の一部の部位であって、前記切れ目によって形成される一部位を介して、前記基材本体の他部と接続されている第一接続領域部と、
    前記第一接続領域部のうちの第一の貫通孔近傍の部位から、前記第一の貫通孔から前記第二の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記第一接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて第一接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される第一飛び出し領域部と、を含み、
    前記第二の小舌片は、
    前記一部位を除く前記第一の貫通孔と第二の貫通孔との間の他部位を介して、前記基材本体の他部と接続されている第二接続領域部と、
    前記第二接続領域部のうちの第二の貫通孔近傍の部位から、前記第二の貫通孔から前記第一の貫通孔に向かう方向と逆の方向および前記第二接続領域部と前記基材本体の他部との接続部位からみて第二接続領域部とは逆の方向に飛び出して形成される第二飛び出し領域部と、を含む、
    請求項1に記載の飛翔害虫捕殺具。
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