JP4387348B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、複数個のセグメントを有する整流子を備えた回転電機に関するものである。
図11は従来の回転電機である電動パワーステアリング用モータ100の側断面図である。この電動パワーステアリング用モータ100は、円筒状のヨーク101と、このヨーク101内に固定され永久磁石で構成された極数4の磁極102と、ヨーク102内に軸受103により回転自在に設けられたシャフト104と、このシャフト104に固定されたアマチュア105と、シャフト104の端部に固定された整流子106と、この整流子106の表面にスプリング(図示せず)の弾性力により当接しブラシホルダ107により保持されたブラシ108とを備えている。
アマチュア105は、軸線方向に延びた22個のスロット110を有するコア109と、スロット110に導線が重巻方式で巻回されて構成された巻線111とを備えている。
中空円柱状の整流子106は、等分間隔をおいて配設された22個の銅製のセグメント112と、セグメント112間に配設され隣接したセグメント112間を絶縁保持する樹脂材とを有している。
4極、重巻方式の上記電動パワーステアリング用モータ100では、セグメント112に当接するブラシ108を介して外部から電流を巻線111に供給することにより、アマチュア105は電磁作用により、シャフト104とともに回転する。
図12及び図13は、巻線111、磁極102、整流子106及びブラシ108の取り付け位置関係を示すため、それぞれの部材が回転方向に円筒状に配置されたものを平面状に展開した巻線説明図である。
図11の電機パワーステアリング装置用モータ100は、22個のティース113、22個のセグメント112、4つの磁極102であるが、巻線111の構成要素である各巻線部114、及び各セグメント112の互いの接続関係を分かり易くするために、360°相当分以上(720°分)に渡って長めに示してある。
N,Sのマークのある部分が磁極102、最下部に+、−のマークのある部分がブラシ108をそれぞれ示す。N,Sのマークの下側に1〜22までの番号がついた、四角がスロット110を区画するティース113、ブラシ108のすぐ上に1〜22の番号がついた四角がセグメント112を示す。
この例の巻線111は、図14に示すように、隣接した二つのセグメント112間には2つの巻線部114が並列接続された所謂ダブル重巻きで構成されている。このうち図12はコア109の径方向外側(上段)のアマチュア105の巻線説明図、図13はコア109の径方向内側(下段)のアマチュア105の巻線説明図である。
このダブル重巻きの巻線111は、シングル重巻きと比較して導線を細くできるので巻線作業性が向上する利点がある。
なお、図14において、点線で示された巻線部114は図15に示すように、ブラシ108が二つのセグメント112に当接してセグメント間で同電位であり、この点線の巻線部114は電流が流れていないことを示している。
全部で22個のセグメント112であるこの例では、巻線111の上段側及び下段側にそれぞれ22個の巻線部114が配置されているが、上段と下段とにおいて同一のスロット110に巻線部114を収めるのではなく、図16(a)〜図16(c)に示すように磁気的に対称な別のスロットに配置されている。
ここで、例えばリード部115A,115Bがセグメント112のNo.12とNo.13との間に接続された巻線111の上段側の巻線部114A及び下段側の巻線部114Bに注目すると、上段側の巻線部114Aは、ティース113のNo.10とNo.11との間のスロット110と、ティース113のNo.15とNo.16との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、セグメント112のNo.12とNo.13とのほぼ真上に位置している。一方、下段側の巻線部114Bは、ティース113のNo.21とNo.22との間のスロット110と、ティース113のNo.4とNo.5との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、セグメント112のNo.1とNo.2とのほぼ真上に位置している。即ち、同一のセグメント112のNo.12を起点とし、同一のセグメント112のNo.13を終点とする上段側の巻線部114Aと下段側の巻線部114Bとは機械角で180°離れた位置にある。
このように配置することで、片側のブラシ108に不具合が起きた場合、あるいは固体差により微妙な特性ずれが生じた場合でも、常に同一タイミングで整流された巻線部114は機械的にバランスした位置に配置されており、電磁力による振動を抑えることができる。
上記構成の電機パワーステアリング装置用モータ100では、図13から分かるように、セグメント112と接続される巻線111の下段側の巻線部114の各リード部115Bが長くなり、かつ相互に交差しているので、アマチュア105のコイルエンド部が大きくなる他、導線を巻回して巻線111を製造する巻線作業性が困難となり、また巻線111の絶縁不良が生じやすいといった問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、機械的にバランスした位置に配置した巻線部のリード部が交差することなく、導線を巻回して巻線を製造する巻線作業性が向上し、また絶縁不良を抑制する等の回転電機を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機は、ヨークと、このヨーク内に固定された磁極と、前記ヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻きで巻回されて形成された複数個の巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、前記シャフトに固定されているとともに前記巻線部の両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、n個(nは前記磁極の極数及び前記スロットの数の公約数、但し2以上)の前記巻線部は前記リード部が前記セグメントにおいて並列に接続され、かつこの巻線部が機械角360度/nの間隔で離れて配置された回転電機であって、前記セグメントから視て周方向において最も近い前記巻線部の他の巻線部の各リード部は、同一の周方向に導出されており、同電位であるべき前記セグメント同士は均圧線により接続され、前記導線及び前記均圧線は同一部材で構成され、前記巻線及び前記均圧線は連続的に接続されており、前記導線はエナメル被覆の丸線である。
また、この発明に係る回転電機は、シャフトと、このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻き及び波巻きで巻回されて形成された複数個の重巻きの巻線部及び波巻きの巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、前記シャフトに固定されているとともに前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部のそれぞれの両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、互いに一方の前記リード部が同一の前記セグメントにおいて接続された前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部は、機械角180度離れて配置され、かつ波巻きの巻線部は両リード部が同一の周方向に導出されており、同電位であるべき前記セグメント同士は均圧線により接続され、前記導線及び前記均圧線は同一部材で構成され、前記巻線及び前記均圧線は連続的に接続されており、前記導線はエナメル被覆の丸線である。
この発明による回転電機によれば、機械的にバランスした位置に配置した巻線部のリード部が交差することなく、導線を巻回して巻線を製造する巻線作業性が向上し、また絶縁不良を抑制する等の効果がる。
以下、この発明の各実施の形態について説明するが、従来のものと同一または相当部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の回転電機である電機パワーステアリング装置用モータ1の断面図、図2及び図3は図1の電機パワーステアリング装置用モータ1の巻線説明図である。
この電機パワーステアリング装置用モータ1は、円筒状のヨーク101と、このヨーク101内に固定され永久磁石で構成された磁極102と、ヨーク102内に軸受103により回転自在に設けられたシャフト104と、このシャフト104に固定されたアマチュア2と、シャフト104の端部に固定された整流子106と、この整流子106の表面にスプリング(図示せず)の弾性力により当接しブラシホルダ107により保持されたブラシ108とを備えている。
アマチュア2は、軸線方向に延びた複数のスロット110を有するコア109と、スロット110に導線が重巻方式で巻回されて構成された巻線3とを備えている。
中空円柱状の整流子106は、等分間隔をおいて配設された22個の銅製のセグメント112と、セグメント112間を絶縁する樹脂材とを有している。
4極、重巻方式の上記電機パワーステアリング装置用モータ1では、セグメント112に当接するブラシ108を介して外部から電流を巻線3に供給することにより、アマチュア2は電磁作用により、シャフト104とともに回転する。
図2及び図3は、巻線3、磁極102、整流子106及びブラシ108の取り付け位置関係を示すため、それぞれが回転方向に円筒状に配置されたものを平面状に展開した巻線説明図である。
図1の電機パワーステアリング装置用モータ1では、22個のティース113、22個のセグメント112、4つの磁極102であるが、各巻線部4及び各セグメント112の互いの接続関係を分かり易くするために、360°相当分以上(720°分)に渡って長めに示してある。
N,Sのマークのある部分が磁極102、最下部に+、−のマークのある部分がブラシ108をそれぞれ示す。N,Sのマークの下に1〜22までの番号がついた、四角がスロット110を区画するティース113、ブラシ108のすぐ上に1〜22の番号がついた四角がセグメント112を示す。セグメント112を起点とし、スロット110を通って磁極102に対向し、別のセグメント112に帰ってきている線群が、巻線3の構成要素である巻線部4である。
この例の巻線3は、セグメント112間には2つの巻線部4で接続された所謂ダブル重巻きで構成されている。そのうち、図2はコア109の径方向外側(上段)の巻線図、図3はコア109の径方向内側(下段)の巻線説明図である。
この例の場合には、セグメント112間の並列回路部の数が2で上段側及び下段側にそれぞれ22個の巻線部4が配置されているが、上段側及び下段側において同一のスロット110に二つの巻線部4を収めるのではなく、互いに磁気的に対称なスロット110に配置されている。
ここで、例えば両端部がセグメント112のNo.8とNo.9との間で接続された上段側の巻線部4A及び下段側の巻線部4Bに注目すると、上段側の巻線部4Aは、ティース113のNo.6とNo.7との間のスロット110と、ティース113のNo.11とNo.12との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、セグメント112のNo.8とNo.9とのほぼ真上に位置している。一方、下段側の巻線部4Bは、ティース113のNo.17とNo.18との間のスロット110と、ティース113のNo.22とNo.1との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、セグメント112のNo.19とNo.20とのほぼ真上に位置している。即ち、同一のセグメント112のNo.8を起点とし、同一のセグメント112のNo.9を終点とする上段の巻線部4Aと下段の巻線部4Bとは機械角で180°離れた位置にある。
このように配置することで、片側のブラシ108に不具合が起きた場合、あるいは固体差により微妙な特性ずれが生じた場合でも、常に同一タイミングで整流された巻線部4は機械的にバランスした位置に配置されており、電磁力による振動を抑えることができる。
従来例ではアマチュア105の下段側では巻線部114の両端部の各リード部115Bは互いに交差していたのに対して、この実施の形態1では、下段側の巻線部4の両端部のリード部5Bは同一方向に導出しており、各リード部5Bが重なることがない。このため、導線を巻回して巻線3を製造する巻線作業が容易となり,絶縁不良も抑制することができる。
なお、図4に示すように、巻線部4は互いに並列接続された複数個の小巻線部40で構成してもよい。この場合には、小巻線部40の導線を細くすることができるので、導線の巻回作業性が向上する利点がある。
また、この実施の形態では、スロット数22、極数4、セグメント112間の並列回路部の数を2、つまり2つの巻線部4を並列接続したアマチュア2であるが、勿論このものに限定されない。例えば、図5に示すように、6極、スロット数24の場合には、並列回路数を3として、3つの巻線部を機械角で120°間隔で配置すればよい。この場合も、1つの巻線部はリード部を介して接続されるセグメントの直近に配置し、残り2つの巻線部は、それらのリード部が重ならないように同一方向に導出すればよい。
なお、セグメント112間の巻線部4の数nは、電磁力の均一化の観点から磁極102の極数及びスロット110の数の公約数にする必要性がある。例えば、6極、スロット数24の場合には、6、24の公約数は1,2,3,6であり、巻線部の数を1,2,3,6にすることができるが、巻線部の数1を選んだ場合、セグメント112間には並列回路を形成することが出来なくなり、nが1の場合は除かれる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2の電機パワーステアリング装置用モータの巻線3の下段側の巻線説明図である。なお、巻線3の上段側の巻線説明図は図2と同一である。
この実施の形態2では、同電位となるセグメント112同士を均圧線11で接続した点が実施の形態1と異なる。
この実施の形態2の電機パワーステアリング装置用モータでは、均圧線11を用いて同電位であるべきセグメント112同士を電気的に接続してあり、巻線3のブラシ108間の各回路部間に生じる誘起電圧の差により回路部を通じてブラシ108に流れる循環電流を防止できるほか、各回路部間の巻線部4の数の差により生じる磁気吸引力のアンバランスを抑制することができる。
以下、その内容について説明する。図7はアマチュア10の各巻線部4が各セグメント112に接続された電気回路図であるが、以下の説明では、ブラシ、セグメント及び巻線部の各部材には、数字にアルファベット文字を付記して説明する。
例えば、本来、第1のブラシ108A及び第3のブラシ108Cには3個のセグメント112が当接し、第2のブラシ108B及び第4のブラシ108Dには、2個のセグメント112が当接すべきときに、ほんの一瞬であるが第1のブラシ108Aには第1及び第2の2個のセグメント112a,112xしか当接しないことが生じる。その結果、本来第1ないし第4のブラシ108A〜108D間の第1ないし第4の電気回路部119a〜119dでは、巻線部4の数がこの時点においては4個で等しくなるべきであるが、異なることが生じる。つまり、第1の回路部119aでは第1の巻線部4aないし第5の巻線部4eが介在し、5個の巻線部4が介在する。従って、第1の電気回路部119aに流れる電流イと第3の電気回路部119cに流れる電流ロとは本来は同じ値になるべきであるが、異なる値になってしまう。その結果アマチュア10に作用する磁気吸引力がバランスしなくなり、アマチュア10に加振力が生じ、作動音が発生する。しかしながら、例えばセグメント112eと112pとが均圧線11で電気的に接続されているので、第1の電気回路部119aのセグメント112eと第3の電気回路部119cのセグメント112pとは同電圧となり、磁気吸引力がバランスするため加振力は低減される。なお、図7では、2本の均圧線11しか示されてなく、他の10本の均圧線は省略されている。
次に、アマチュア10の各巻線部4が各セグメント112に接続され、またセグメント112間同士が均圧線11で接続される手順について説明するが、導線及び均圧線11には同一部材のエナメル被覆の丸線が用いられ、巻線3及び均圧線11は連続的に接続される。
例えば、巻線3の下段側(径方向内側)を示す図6において、セグメント112のNo.8にリード部5Bで接続された重巻きの巻線部4Bは、ティース113のNo.17とNo.18との間のスロット110と、ティース113のNo.22とNo.1との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部5Bでセグメント112のNo.9に接続される。この後、このセグメント112のNo.9から導出された均圧線11はセグメント112のNo.20に接続される。引き続き、このセグメント112のNo.20にリード部5Bで接続された巻線部4Bは、ティース113のNo.7とNo.8との間のスロット110と、ティース113のNo.12とNo.13との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部5Bでセグメント112のNo.21に接続される。この後このセグメント112のNo.21から導出された均圧線11はセグメント112のNo.10に接続される。引き続き、セグメント112のNo.10にリード部5Bで接続された巻線部4Bは、ティース113のNo.19とNo.20との間のスロット110と、ティース113のNo.2とNo.3との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部5Bを介してセグメント112のNo.11に接続される。こうして、各巻線部4Bは、スロット110の位置を変えながら形成されて巻線3の下段側が製造される。
その後、巻線3の上段側(径方向外側)が製造される。上段側では、図2において、セグメント112のNo.8にリード部5Aで接続された重巻きの巻線部4Aは、ティース113のNo.6とNo.7との間のスロット110と、ティース113のNo.11とNo.12との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部5Aでセグメント112のNo.9に接続される。引き続き、セグメント112のNo.9にリード部5Aで接続された巻線部4Aは、ティース113のNo.7とNo.8との間のスロット110と、ティース113のNo.12とNo.13との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部5Aでセグメント112のNo.10に接続される。こうして、各巻線部4Aは、接続されるセグメント112及び装着されるスロット110が一つずつ隣接したセグメント112及びスロット110に位置を変えながら形成されて巻線3の上段側が製造される。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3の電機パワーステアリング装置用モータの巻線21の下段側の巻線図、図9は巻線21の電気回路図である。なお、巻線の上段側の巻線図については図2と同一である。
この実施の形態3では、アマチュア20の巻線21の外径側である上段側の巻線部4Aについては実施の形態1及び2と同様の重巻で、各巻線部4Aは、接続されるセグメント112及び装着されるスロット110が一つずつ隣接したセグメント112及びスロット110に位置を変えながら形成されて、巻線21の上段側が製造されている。
一方、図8に示すように、アマチュア20の巻線21の内径側である下段側の巻線部22Bについては、所謂波巻で、かつ各巻線部22Bは機械的にちょうど対向する位置(約180°離れた位置)に配置されている。
例えば、セグメント112のNo.9にリード部23Bで接続された波巻きの巻線部22Bは、ティース113のNo.18とNo.19との間のスロット110と、ティース113のNo.1とNo.2との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、リード部23Bでセグメント112のNo.21に接続されている。このセグメント112のNo.21にリード部23Bで接続された波巻きの巻線部22Bは、ティース113のNo.8とNo.9との間のスロット110と、ティース113のNo.13とNo.14との間のスロット110との間を導線を複数回巻回して構成され、波巻きのリード部23Bでセグメント112のNo.11に接続される。
この実施の形態3では、セグメント112のNo.9から出発した巻線部22Bは、セグメント112を終点とするのではなく、これと180°離れたセグメント112につながっている。このような結線とした場合、ある回転方向については実施の形態1と同様に電磁力のバランスを取ることが可能となる。逆方向についてはバランスをとることができないため、ブラシの特性にばらつきがある場合には電磁加振力が生じる恐れがある。即ち、この実施の形態3は、回転方向が一方向に定まっている用途について、リード部23Bをできるだけ短くしつつ、電磁力のバランスをとることができる。
なお、波巻きの巻線部について互いに並列接続された複数個の小巻線部で構成してもよい。また、重巻きの巻線部についても互いに並列接続された複数個の小巻線部で構成してもよい。巻線を小巻線部で構成することで、導線がそれだけ細くなり、導線の巻回作業性が向上する利点がある。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4の電機パワーステアリング装置用モータのアマチュア30の巻線31の下段側の巻線図である。なお、巻線31の上段側は図2と同一である。
この実施の形態4では、同電位となるセグメント112同士を均圧線11で接続した点が実施の形態3と異なる。
この実施の形態4の電機パワーステアリング装置用モータでは、均圧線11を用いて同電位であるべきセグメント112同士を電気的に接続してあり、巻線31のブラシ108間の各回路部間に生じる誘起電圧の差により電気回路部を通じてブラシ108に流れる循環電流を防止できるほか、各電気回路部間の巻線部32の数の差により生じる磁気吸引力のアンバランスを抑制することができる。
なお、この実施の形態4でも、実施の形態2と同様に、導線及び均圧線11には同一部材のエナメル被覆の丸線を用い、巻線31及び均圧線11を連続的に接続するようにしてもよい。また、巻線を製造する場合、巻線機の一つのノズルで巻線を製造してもよいし、複数のノズルを用いて同時に導線を巻回して巻線を製造してもよい。また、均圧線11については、必要に応じて適宜削減してもよい。また、上記各実施の形態1〜4において、巻線の上段側の巻線部と下段側の巻線部との配置を反対にしてもよい。また、電機パワーステアリング装置用モータ以外の回転電機にもこの発明が適用できるのは勿論である。
以上説明したように、この発明に係る回転電機によれば、ヨークと、このヨーク内に固定された磁極と、前記ヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻きで巻回されて形成された複数個の巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、前記シャフトに固定されているとともに前記巻線部の両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、n個(nは前記磁極の極数及び前記スロットの数の公約数、但し2以上)の前記巻線部は前記リード部が前記セグメントにおいて並列に接続され、かつこの巻線部が機械角360度/nの間隔で離れて配置された回転電機であって、前記セグメントから視て周方向において最も近い前記巻線部の他の巻線部の各リード部は、同一の周方向に導出されているので、機械的にバランスした位置に配置した巻線部のリード部が交差することなく、巻線作業性が向上し、また絶縁不良が抑制される。
また、同電位であるべきセグメント同士が均圧線で接続されているので、巻線のブラシ間の各電気回路部間に生じる誘起電圧の差により電気回路部を通じてブラシに流れる循環電流を防止できるほか、各電気回路部間の巻線部の数の差により生じる磁気吸引力のアンバランスを抑制することができ、静音化を実現できる。特に、負荷電流が変動しても回転電機音の変化が小さいので、例えば電動パワーステアリング用モータのように負荷状態が頻繁に変化するものには有効である。
また、導線及び均圧線は同一部材で構成され、巻線及び均圧線は連続的に接続されているので、回転電機の製造効率が大幅に向上する。
また、導線はエナメル被覆の丸線であるので、コアに導線を巻回して巻線を製造する工程を機械化することが簡単になり、アマチュアの量産化が可能となり、回転電機の製造コストが低減される。
また、この発明に係る回転電機によれば、シャフトと、このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻き及び波巻きで巻回されて形成された複数個の重巻きの巻線部及び波巻きの巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、前記シャフトに固定されているとともに前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部のそれぞれの両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、互いに一方の前記リード部が同一の前記セグメントにおいて接続された前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部は、機械角180度離れて配置され、かつ波巻きの巻線部は両リード部が同一の周方向に導出されているので、機械的にバランスした位置に配置した波巻きの巻線部のリード部が交差することなく、巻線作業性が向上し、また絶縁不良が抑制される。
また、同電位であるべきセグメント同士が均圧線で接続されているので、巻線のブラシ間の各電気回路部間に生じる誘起電圧の差により電気回路部を通じてブラシに流れる循環電流を防止できるほか、各電気回路部間の巻線部の数の差により生じる磁気吸引力のアンバランスを抑制することができ、静音化を実現できる。特に、負荷電流が変動しても回転電機音の変化が小さいので、例えば電動パワーステアリング用モータのように負荷状態が頻繁に変化するものには有効である。
また、導線及び均圧線は同一部材で構成され、巻線及び均圧線は連続的に接続されているので、回転電機の製造効率が大幅に向上する。
また、導線はエナメル被覆の丸線であるので、コアに導線を巻回して巻線を製造する工程を機械化することが簡単になり、アマチュアの量産化が可能となり、回転電機の製造コストが低減される。
また、この発明に係る回転電機によれば、巻線部は互いに並列接続された複数個の小巻線部で構成されている場合には、コアに巻回される小巻線部の導線がそれだけ細くなり巻線作業性が向上し、回転電機を小型化することができる。
また、この発明に係る回転電機によれば、スロット及びセグメントの数が22個、極数が4で、セグメント間には2個の巻線部が並列に接続されている場合には、セグメント間の2個の巻線部を対向した位置に配置することができる。
また、この発明に係る回転電機によれば、回転電機が電動パワーステアリング用モータである場合には、低騒音、低コスト及び高信頼性の電動パワーステアリング用モータが得られる。
この発明の実施の形態1の電機パワーステアリング装置用モータの断面図である。 図1の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の上段側の巻線説明図である。 図1の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の下段側の巻線説明図である。 並列接続された巻線部の変形例である。 並列接続された巻線部のさらに変形例である。 この発明の実施の形態2の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の下段側の巻線説明図である。 図6の電機パワーステアリング装置用モータの電気回路図である。 この発明の実施の形態3の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の下段側の巻線説明図である。 図8の電機パワーステアリング装置用モータの電気回路図である。 この発明の実施の形態4の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の下段側の巻線説明図である。 従来の電機パワーステアリング装置用モータの断面図である。 図11の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の上段側の巻線説明図である。 図11の電機パワーステアリング装置用モータの巻線の下段側の巻線説明図である。 図11の電機パワーステアリング装置用モータの電気回路図である。 図11のブラシとセグメントとの関係を示す図である。 図11の巻線部の位置関係を示す説明図である。
符号の説明
1 電機パワーステアリング装置用モータ、2,10,20,30 アマチュア、3,21,31 巻線、4,4A,4B,22B 巻線部、5,5A,5B,23B リード部、11 均圧線、40 小巻線部、101 ヨーク、102 磁極、104 シャフト、106 整流子、108 ブラシ、109 コア、110 スロット、112 セグメント。

Claims (5)

  1. ヨークと、
    このヨーク内に固定された磁極と、
    前記ヨーク内に回転自在に設けられたシャフトと、
    このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻きで巻回されて形成された複数個の巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、
    前記シャフトに固定されているとともに前記巻線部の両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、
    前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、
    n個(nは前記磁極の極数及び前記スロットの数の公約数、但し2以上)の前記巻線部は前記リード部が前記セグメントにおいて並列に接続され、かつこの巻線部が機械角360度/nの間隔で離れて配置された回転電機であって、
    前記セグメントから視て周方向において最も近い前記巻線部の他の巻線部の各リード部は、同一の周方向に導出されており、
    同電位であるべき前記セグメント同士は均圧線により接続され、
    前記導線及び前記均圧線は同一部材で構成され、前記巻線及び前記均圧線は連続的に接続されており、
    前記導線はエナメル被覆の丸線である
    回転電機。
  2. シャフトと、
    このシャフトに固定されたコアの外周面に軸線方向に延びて形成された複数個のスロット間に導線が重巻き及び波巻きで巻回されて形成された複数個の重巻きの巻線部及び波巻きの巻線部で構成された巻線を有するアマチュアと、
    前記シャフトに固定されているとともに前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部のそれぞれの両端部のリード部が電気的に接続された複数個のセグメントを有する整流子と、
    前記セグメントの表面に当接した複数個のブラシとを備え、
    互いに一方の前記リード部が同一の前記セグメントにおいて接続された前記重巻きの巻線部及び前記波巻きの巻線部は、機械角180度離れて配置され、
    かつ波巻きの巻線部は両リード部が同一の周方向に導出されており、
    同電位であるべき前記セグメント同士は均圧線により接続され、
    前記導線及び前記均圧線は同一部材で構成され、前記巻線及び前記均圧線は連続的に接続されており、
    前記導線はエナメル被覆の丸線である
    回転電機。
  3. 巻線部は互いに並列接続された複数個の小巻線部で構成されている請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. スロット及びセグメントの数が22個、極数が4で、セグメント間には2個の巻線部が並列に接続されている請求項1に記載の回転電機。
  5. 回転電機は電動パワーステアリング用モータである請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
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