JP4386650B2 - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4386650B2
JP4386650B2 JP2003013340A JP2003013340A JP4386650B2 JP 4386650 B2 JP4386650 B2 JP 4386650B2 JP 2003013340 A JP2003013340 A JP 2003013340A JP 2003013340 A JP2003013340 A JP 2003013340A JP 4386650 B2 JP4386650 B2 JP 4386650B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
gas
sterilization
sterilizer according
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003013340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004222915A (ja
Inventor
光宏 吉田
郁夫 若元
裕司 浅原
泰之 小串
俊宜 ▲高▼木
武 田中
Original Assignee
高木 俊宜
武 田中
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 高木 俊宜, 武 田中 filed Critical 高木 俊宜
Priority to JP2003013340A priority Critical patent/JP4386650B2/ja
Publication of JP2004222915A publication Critical patent/JP2004222915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4386650B2 publication Critical patent/JP4386650B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺菌装置に関し、特に、菌数をより短時間で激減させる殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器には、多様に菌が付着している。殺菌、滅菌が必要とされる器具として、点滴用容器、薬瓶、純水封入容器のような内部で菌が繁殖してはならない容器、メスのように外部に菌が付着していてはならない医療用器具、フラスコのように内外部に菌が存在してはならない実験用器具が知られている。政府要人に宛てられた郵便封筒の表面に極度に有害である毒素を放出する細菌を付着させる犯罪に対処することは、国際的テロに対抗するために緊要の課題になっている。このような器具の内面を含む表面に存在する菌、又は、日常的物品に付着している菌、カビの付着数は、確実に且つ激減的に減少させられることが重要である。
【0003】
そのような殺菌の処理を行う技術として、図9に示されるような殺菌装置が知られている。真空容器101の中に配置されるターンテーブル102に処理ターゲット103が載置され、処理用ガス104が真空容器101に導入され、更に、導波管105を介してμ波106が導入され、処理完了後に処理用ガス104は排気管107から廃棄処分される。μ波が導入される真空容器101の中で発生するプラズマにより生成される励起種のOHラジカルは、処理ターゲット103の表面に付着している菌に対して有効な殺菌効果を有している。このような殺菌効果は、化学的効果である。殺菌処理技術として、図10に示されるような殺菌装置が更に知られている。真空容器108の中に配置される電極109に処理ターゲット110が載置され、処理用ガス111が真空容器108に導入され、更に、高周波電源112の電力が電極113を介して真空容器108の中の処理用ガスに投入され、処理用ガス111は導入管114から導入され排気管115から廃棄処分される。真空容器108の中で発生するプラズマ116により生成される励起種のOHラジカルは、処理ターゲット110の表面に付着している菌に対して有効な殺菌効果を有している。
【0004】
公知のこのような殺菌装置は、殺菌効果が高い励起種の生成のために処理用ガス104,111として高濃度過酸化水素を用いている。プラズマを生成して殺菌を効果的に行うためには、過酸化水素は30%以上に濃縮されている。発ガン性を有していると考えられている過酸化水素は、その濃度が高い場合にその処理が必要である。公知装置が殺菌のために利用している放電プラズマの中のOHラジカルは、化学的作用による殺菌効果を有しているが、化学的作用状態ではラジカル量が少なく、且つ、拡散によりそのラジカルが分散して殺菌効率が悪い。菌数の4桁〜6桁以上の激減が要求される既述の分野では、その殺菌のための処理時間として50〜90分の程度の時間が必要である。公知装置では、電極102又はμ波モードで定められるプラズマの形状は、処理ターゲット103,110の形状に対して不適合である場合が多く、殺菌処理にムラが生じて不均一になる問題点が更に存在している。公知の殺菌装置は、放電域から殺菌対象に飛来するラジカルの飛来量が不均一であり、処理室のサイズがラジカルの寿命で制限されて、その大容量化が困難であり、処理時間が長くなるという問題点を合わせ持っている。
【0005】
細菌を殺戮するための有効なエネルギーとして、レーザ光(後掲特許文献1参照)、マイクロ波(後掲特許文献2参照)、高周波(後掲特許文献3参照)、パルス電圧又は大気圧(後掲特許文献4参照)が想定される。レーザ光は、ブレークダウンを利用する放電プラズマ発生効果と、電磁波による放電維持効果が利用されている。レーザ光、マイクロ波、高周波、パルス電圧は、放電エネルギーに消費され、それらの殺菌効果は、プラズマ殺菌効果に同等であり、その効率はプラズマ殺菌効率より低い。殺菌のために投入されるエネルギーが直接的に有効に細菌に投入されることが重要である。拡散性が高いプラズマの化学的効果のみによらずにプラズマが持つ粒子の物理的エネルギーを利用することにより、殺菌効果をより高くすることが求められる。4桁以上更に望ましくは6桁以上で確実に細胞数を減少させることが求められる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭52−156074号
【特許文献2】
特開昭61−011049号
【特許文献3】
特開昭57−200156号
【特許文献4】
特開昭63−318947号
【非特許文献1】
M. Moisan, J. Barbeau, S. Moreau, J. Pelletier, M. Tabrizian, and L'H. Yahia,
International Journal of Pharmaceutics 226, 1(2001).
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、拡散性が高いプラズマの化学的効果のみによらずにプラズマが持つ粒子の物理的エネルギーを利用することにより、殺菌効果をより高くする技術を確立することができる殺菌装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、細胞又は細胞壁の生物学的属性に基づいて殺菌効果をより高くすることができる殺菌装置を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、更に、4桁以上で確実に細胞数を減少させることができる殺菌装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0009】
本発明による殺菌装置は、内部にガスが導入されプラズマ(P)が生成される容器(1)と、容器(1)の中に配置され殺菌処理対象(T)を容器(1)の中で支持する支持器具(7)と、殺菌処理対象(T)に対してプラズマに起因しない電力を供給する電力源(23,46)とから構成されている。殺菌処理対象(T)の周辺領域でその電力に起因する量子エネルギーが分子又は原子に生成されて貯蔵される。
【0010】
プラズマ雰囲気中で、電力からエネルギーを受けて非放電的エネルー塊である量子エネルギーが生成される。量子エネルギーは、放電性に乏しく、細菌の細胞表面を破壊し、更には、細胞壁を突き破って細胞内に侵入してその細胞活性を破壊する。ガスは過酸化水素を含まず、後処理が簡素である。量子エネルギーは、分極に起因するエネルギー、又は、ラジカルに起因するエネルギーである。分極に起因するエネルギー、又は、ラジカルに起因するエネルギーは、放電エネルギーに変化しその放電エネルギーが他の物質粒子に移動し、その物質粒子が放出するエネルギーとして細胞に移動せず、そのままに量子的塊として細胞に侵入する。分極エネルギー保有原子・分子、又は、ラジカルエネルギー保有原子・分子は、それらが細胞壁に接触的に近接するまで、その分極エネルギー、又は、ラジカルエネルギーは安定的にその分子又は原子に保存されている。レーザ光は、細胞内に分極を誘起する誘導性を有している。
【0011】
その電力は、電界的エネルギー、磁界的エネルギー、又は、電磁波を含む。電力は、強電界又は強磁界により、処理対象表面を分極化し、又は、その処理対象表面に局所的加熱を誘起し、その処理対象表面にエネルギー塊である光子を入射させ、又は、その処理対象表面の周囲のガスを直接に励起して、ラジカルを効率的に生成する高周波(45)、又は、レーザ光(25)であることが好ましい。レーザ光(25)は殺菌処理対象(T)の表面の近傍に走査的に焦点を結ぶことが殺菌効果を確実入力する点で好ましい。レーザ光(25)は2波長レーザ光であることが、異種ラジカルを効率的に生成することができる点で好ましい。2波長レーザ光は交互に殺菌処理対象に照射されることが、異種ラジカルにより同一微生物を多面的に(多エネルギー的に)攻撃することができる点で好ましい。2波長レーザ光は、可視レーザ光(31)と赤外レーザ光(33)とから形成されることがプラズマと励起種の多様化を促進することができる点で好ましい。
【0012】
殺菌処理対象(T)に対して電子とイオンを逆方向に加速する電気的加速器が追加されることが好ましい。電気的加速器は電子とイオンを逆方向に間欠的に加速する。電気的加速器は電極(5)として形成される。電極(5)には直流パルスが印加され、又は、交流パルスが印加され、又は、直流パルスと交流パルスが周期的に交代的に印加される。電子を微生物に打ち込んで一撃で微生物を物理的に殺戮し、ラジカルにより微生物の生物活性を化学的に又は生物学的に無効化することができ、多様な攻撃が可能である。
【0013】
ガスに水が含まれることは、過酸化水素の使用を回避させる。ガスは更に酸素を含むことがより効果的であり、容器(1)の中には容器の外部から過酸化水素は導入されない。
【0014】
電気的加速器は電極として形成され、電極は殺菌処理対象(T)を覆うメッシュ電極(48)として形成されている。殺菌処理対象はレーザ光(25)に対して透過性を有する。レーザ光は、PETボトルのような透明材料で形成される容器に対して効果的に殺菌効果を発揮する。
【0015】
電気的加速器(5)は、電子とイオンを逆方向に間欠的に加速する。直流電極と交流電極の併用により、電子又はイオンは、加速されて殺菌処理対象の細胞に打ち込まれ、ラジカルは電極の正負に係わらず熱運動的に細胞又は細胞の表層に打ち込まれる。直流電極の周囲の近傍にプラズマシースが生成され、直流電極に対するクーロン力による電子又はイオンの加速が生じるので、殺菌効果が格段に優れている。細胞又は細胞壁は、プラズマが生成するラジカルに弱く、ラジカルの化学的作用は運動エネルギーの大小に依存せずに細胞の生物学的機能を破壊し、細胞周辺で電気的に加速されるイオン(電子を含む)の細胞壁に対する打ち込みの運動エネルギーは力学的に細胞壁を破壊する。結果的に過酸化水素の使用を回避することができる。過酸化水素の利用は、その毒性的副作用を招く点で好ましくなく、過酸化水素の完全不使用は、毒性的副作用を招かない点で好ましいが、毒性的副作用の招来を回避することができるならば、その使用が効果的であることは否定されない。ラジカルの打ち込みを有効化するためには、1殺菌プロセス中で直流電圧の正負を逆転することは効果的である。このような作用の効果は、レーザ光の併用により相乗的に飛躍的に増大する。
【0016】
プラズマを形成する物質は水を含む。水はプラズマ化して、OHラジカルを生成する。水がプラズマ化しプラズマ化したガスが再び結合して過酸化水素が形成され得るが、プラズマ(P)は、直流電極(5)の周囲で密度が高く、生成される過酸化水素の生成量は少ない。プラズマを形成する物質が更に酸素を含む場合は、更に殺菌力が強くなる。水を用いるために、水タンク(15)と、水から水蒸気を生成するヒータ(18)とが追加される。水タンク(15)の中の水がヒータ(16)により加熱されて生じる水蒸気が容器(1)の中に導入される。容器の中には過酸化水素が外部から導入されないことが後処理を簡略化することができる点で重要である。
【0017】
【発明の実施の形態】
図に対応して、本発明による殺菌装置の実施の形態は、ラジカル生成のために、ガス封入容器とレーザ光照射器とが用いられる。そのガス封入容器1とともに、図1に示されるように、レーザ光照射器2が配置されている。ガス封入容器1に封入されるガスは、レーザ光照射器2によりガス封入容器1の中に照射されるレーザ光により励起されてラジカルを生成する。ガス封入容器1の中に、第1プラズマ発生器3と第2プラズマ発生器4とが追加的に配置される。
【0018】
第1プラズマ発生器3は、第1電極5と第1電源6とから形成されている。第2プラズマ発生器4は、化学的活性物質の破壊又はその化学的活性の停止を要求される化学的活性破壊対象物質が付着している処理対象容器Tを支持する支持台7を兼ねている。支持台7は、電気的伝導物質(例示:金属)で形成されている。処理対象容器Tは、電気的に直接に第1電極5に接合している。第2プラズマ発生器4は、第2電極8と第2電源9とから形成されている。化学的活性破壊対象物質は、生物活性破壊対象物質(例示:細菌、ウイルス、プリオン、その他の人体毒性物質)を含む。化学的活性破壊対象物質は、以下、単に細菌又は細菌付着塵埃粒子といわれる。
【0019】
ガス封入容器1には、ガス導入口11とガス排出口12とが設けられている。ガス導入口11とガス排出口12とには、それぞれに、細菌付着塵埃粒子をガス封入容器1の中に侵入させないフィルタ(図示されず)が介設されることが望ましい。ガス導入口11から、第1ガス13と第2ガス14とが導入される。第1ガス13は、水蒸気と酸素と窒素とヘリウムのような不活性ガスとの混合ガスであることが好ましいが、それらは単独で用いられ、又は、空気が用いられ得る。
【0020】
第1ボンベ15の中には空気が封入されている。その空気は、バルブと減圧弁(図示されず)を介して、水蒸気発生器16の水17の中に放出される。水17は、水蒸気発生器16に付随するヒータ18により暖められて、混合ガス供給管19を介して、空気とともに第1ガス13としてガス封入容器1の中に導入される。第2ボンベ21の中に、第2ガス14が封入されている。第2ガス12として、希ガスが好適に用いられる。
【0021】
レーザ光照射器2は、レーザー22とレーザ電源23と光学系24とから形成されている。光学系24は、コリメータ(望遠鏡のようなレーザ光束調整器)、レンズ(例示:集光用凸レンズ)、レーザ光走査器(例示:位置制御回転ミラー)、レンズ位置制御器、レンズ位置と位置制御回転ミラー位置を制御してレーザ光を任意の位置に走査的に集光する走査集光器とから形成されている。ガス封入容器1には、レーザー22から出力されるレーザ光25を透過させてガス封入容器1の中に導入する光学窓26が装着されている。
【0022】
第1電極5は、ガス導入口11の壁に装着されている電流導入端子を介してガス封入容器1の外側に配置されている第1電源6に接続している。第1電源6は、第1高周波電源27と直流パルス電源28とから構成されている。第1高周波電源27と直流パルス電源28は、電流導入端子を介して、互いに独立制御的に第1電極5に接続している。直流パルス電源28は、負電圧直流パルス、正電圧直流パルス、又は、負電圧直流パルスと正電圧直流パルスとの組合せパルスを第1電極5に供給することができる。第2電源9は、第2高周波電源として準備的に容易されている。第2電源9は、第2電流導入端子29を介して第2電極8に接続している。ガス封入容器1は、接地されている。
【0023】
レーザー22は、第1波長レーザ光31出力する第1レーザ32と、第2波長レーザ光33を出力する第2レーザ34とから構成されている。第1レーザ波長として可視波長が好適に例示され、第2レーザ波長として赤外波長が好適に例示される。2つの発振器32,34との組合せに代えられて、単一レーザ光発振器が出力するレーザ光の波長を変換して多種の波長レーザ光を発振させる可変長レーザ発振器が有効に用いられ得る。第1レーザー32と第2レーザー34とは、レーザ光選択光学部品35により一方的に選択的に、又は、交互的に選択的に用いられ得る。第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33は、光学的走査と焦点可変制御により、処理対象容器Tの外側表面又は処理対象容器Tの内側表面の全領域又はその近傍でそれらの焦点が位置するように制御されてそれぞれに集光され得る。第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33とは、処理対象容器Tの近傍で集束されず、処理対象容器Tの全体に照射されるように、それらのビーム径が拡大されることが可能である。
【0024】
超音波振動子36が、更に追加されている。超音波振動子36は第1電極5に機械的に接合している。超音波振動子36は、超音波発生器37により駆動される。
【0025】
ガス封入容器1の中に適正比率で、酸素と水蒸気と窒素と不活性ガスとがフロー式に導入される。酸素と水蒸気と窒素との全体の圧力とそれらの分圧比が調整される。第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33とが選択的に用いられ、第1レーザ波長光31又は第1レーザ32は、適正な圧力に調整されたガスに吸収される。レーザ光25を吸収した原子又は分子は、励起されてラジカルを生成する。ラジカルとして、OH(−)が適正である。処理対象容器Tの表面近傍のガスは熱的に振動し、その熱を受けて運動するガス分子の一部は、処理対象容器Tの表面に付着している細菌付着塵埃粒子を局所的に瞬間的に高温化して、細菌の生物活性を熱的に破壊する。処理対象容器Tの周辺に生成しているラジカルの一部は、化学的に細胞壁の生物活性又は細胞内環境の生物環境を化学的に破壊する。レーザ光25の一部は、ガスを透過して細胞壁に吸収され又は細胞壁を透過して細胞内に侵入して、その光子エネルギーにより、細胞壁の生物活性又は細胞内環境の生物環境を物理的に破壊する。レーザ光による強電界は、細胞内に分極を誘起して、物理的に、電気的に細胞を不活性化する。
【0026】
細菌の種類に対応して、レーザ波長は異なる殺菌効果を示す。レーザ光選択光学部品35は、第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33とを選択することにより、最適正な殺菌効果を選択することができる。その選択として、下記の組合せのいずれもが有効である。
(1)光学系24は、処理対象容器Tの表面の任意の1点に同時的に第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33とを集光する。
(2)光学系24は、処理対象容器Tの表面の任意の1点に遅延的に第1レーザ波長光31と第2レーザ波長光33とを集光する。
(3)光学系24は、処理対象容器Tの全面の全領域に第1レーザ波長光31を走査的に集光し、続いて、処理対象容器Tの全面の全領域に第2レーザ波長光33を走査的に集光する。
(4)光学系24は、処理対象容器Tの全面の全領域に第1レーザ波長光31を一定時間に同時的に且つ連続的に拡散的に照射し、その一定時間で、処理対象容器Tの全面の全領域に第2レーザ波長光33を走査的に集光する。
【0027】
ガスとレーザ光との併用は、過酸化水素の使用を完全に回避することができ、又は、過酸化水素の使用量を大幅に減少させることができる。物理的作用と化学的作用と熱的作用の3つの作用の集合である生物活性は、レーザ光とガスとの相互作用に起因する物理的作用と化学的作用と熱的作用とにより、効果的に無効化する。レーザ光の1周期の走査は瞬間的に行われてその殺菌周期が短く殺菌処理が高速化され、且つ、焦点に集中するレーザ光のエネルギー密度は瞬時的に変化してその生物的活性は効果的に無効化する。処理対象容器TがPETボトルのように透明的である場合には、レーザ光は処理対象容器Tの薄膜を透過して処理対象容器Tの内側表面に付着する生物に対して効果的であり、1直線上に進むレーザ光は、4つの面に付着する細菌を死滅させることができる。
【0028】
このようなレーザ光の殺菌効果は、処理対象容器Tの表面をプラズマ化することにより相乗的に強化される。図2は、第1高周波電源27と直流パルス電源28の好ましい電力波形を示している。直流パルス電源28は、直流負電圧がV1でありそのパルス幅がτ1である第1直流パルス38を適正周期(充電時間)で生成し、且つ、直流正電圧がV3でありそのパルス幅がτ3である第2直流パルス39を適正周期(充電時間)で生成する。第1高周波電源27は、正負電圧が正負のV2である交流パルス41を周期的に又は連続的に生成する。交流パルス41のrf条件として、周波数がfに設定され、ピーク電圧がV2に設定され、パルス幅がτ2に設定されている。交流パルス41は、1つの第1直流パルス38と1つの第2直流パルス39との間に挿入されている。交流パルス41は、第1直流パルス38の立ち下がり時刻より適正な時間幅の遅れで立ち上がる。同様に、交流パルス41と第2直流パルス39との間に適正な時間幅が介設されている。次の交流パルス41は、第2直流パルス39と第1直流パルス38との間に挿入される。第1直流パルス38と第2直流パルス39と交流パルス41の順序は任意であり、第1直流パルス38と交流パルス41と第2直流パルス39の内の任意の2つが組み合わされて用いられること、又は、それらの3つが組み合わせられて用いられることが重要である。
【0029】
このような負電圧パルス条件とrf条件を構成するパラメータを調整して、イオン注入エネルギー分布、エネルギーピーク、プラズマ密度を調整することにより、規定殺菌率を得るまでの殺菌時間を制御することができる。周期τ1,τ2,τ3のパルスの繰り返し数により定められるduty比を調整することにより、単位時間に殺菌処理対象Tに入射されるイオンフラックスである殺菌処理速度を更に有効に制御することができる。直流パルス38の負電圧に代えられて正電圧が用いられることにより、概ね同等の殺菌効果が得られる。このようなパラメータの大きさは、第1直流パルス38のパルス幅τ1に影響を与える殺菌処理対象T(この場合は絶縁体)の表面上の電荷移動速度、殺菌処理対象Tとプラズマ中の粒子との衝突に起因する電荷解消速度が考慮されて定められる。
【0030】
第1直流パルス38と第2直流パルス39のパルス幅はμs〜msのオーダーであり、その電圧は最大で数十kV程度であることが好ましい。但し、その電流のピーク値は、回路構成要素の設定値以下になるように調整される。第1直流パルス38の繰り返し幅は、数百pps〜数千ppsの程度であることが好ましい。
【0031】
ガス封入容器1の中に水と酸素と窒素と希ガスとが導入され、第1高周波電源27と直流パルス電源28とから処理対象接合電極5に第1直流パルス38と交流パルス41が既述の印加条件で投入される。殺菌処理対象Tの材質として、金属が例示される。その印加条件の適正な設定と、不均一放電とアーク発生がなく高電圧が維持されるガス圧の設定とにより、殺菌処理対象Tの周辺領域又はその周辺近傍に、プラズマPが均一に発生する。
【0032】
第1直流パルス38又は第2直流パルス39に時間的に先行して、交流パルス41が第1電極5に印加される。支持台7に電気的に接合する導体の殺菌処理対象Tの周辺にプラズマPが生成される。交流パルス41の印加に時間的にΔtの時間遅れで第1電極5に第1直流パルス38が印加される。殺菌処理対象Tの周辺のプラズマPの正イオンと電子とは、静電気力を受ける。電子は殺菌処理対象Tの表面又はその表面近傍から強力に反発されて殺菌処理対象Tから遠ざかり、正イオンが殺菌処理対象Tに吸引されて殺菌処理対象Tの周囲に残存することに起因するイオンシースにより、イオン化した正イオンは殺菌処理対象Tに向かって強力に加速される。このように加速される正イオンは、殺菌処理対象Tの表面に存在する微生物細胞に損傷を与える。このような損傷は、物理的エネルギーである運動エネルギーを持つイオンが細胞中に又は細胞壁に打ち込まれることに起因している。第1電極5が正に帯電する場合は、電子が細胞中に又は細胞壁に打ち込まれる。このように微生物は、物理的効果により死滅する。
【0033】
周期的に供給される第1直流パルス38の間では、そのイオンシースが解消され、アフターグローによりプラズマPの中で活性化された励起種であり殺菌処理対象Tの近傍に存在しているラジカルは、高効率に殺菌処理対象Tの表面に到達して微生物を死滅させる。このような死滅は、公知装置の作用と同じである化学的効果に基づいている。このように、本発明によれば、物理的効果と化学的効果の複合効果により、細胞存在数を4桁又は6桁のオーダーで減少させることができる。
【0034】
そのようなラジカルは、水蒸気に起因するOHラジカルと、酸素に起因する酸素ラジカルと、オゾンとである。水をラジカルの生成原因物質として利用することにより、確実な殺菌効果が期待され得る。水と無害なガスによる処理が可能な場合には、化学的プロセスを格段に安全にすることができ、且つ、有害な過酸化水素の存在に頼らずに水又は少量の過酸化水素混合気体の分解により生じるOHラジカルによる化学的殺菌効果を確実に利用することができる。
【0035】
第1直流パルス38又は第2直流パルス39は、これ自体の自己放電により、殺菌処理対象Tの表面の近傍領域にプラズマを生成する電気的能力を有している。交流パルス41は、第1直流パルス38又は第2直流パルス39により生成されるプラズマに励起エネルギーを更に増大させて、励起種・ラジカルの量を補助的に、且つ、広域的に増大させる。プラズマの存在下でそのプラズマを生成させる電極と同じ電極に印加される第1直流パルス38の自己放電により形成されるプラズマシースは、殺菌処理対象Tの表面形状に対応する形状を有していて、多様に異なる形状(例示:凹凸面形状)の殺菌処理対象Tの表層に正イオン又は電子を均一に打ち込む電気的加速場を形成する。加速電場のこのような均一化は、殺菌処理対象Tの表面の全体の均等な殺菌性能を与えている。第2電極8の追加は、更に広域的に生成するプラズマの励起種を増大させ、広域的に拡散するラジカルがより多量に殺菌処理対象Tに打ち込まれ、殺菌効率を高め設定される死滅率が得られるまでの処理時間を短縮することができる。超音波振動子36の追加は、既述の殺菌効果をより一層に促進させることができる。
【0036】
第1プラズマ発生器3により生成され処理対象容器Tの表面近傍を取り巻くプラズマPに、更に、レーザ光25が照射される。プラズマPによる殺菌効果とレーザ光による既述の殺菌効果とが相乗し、原子と分子にエネルギーが注入されている状態でレーザ光による誘導的エネルギー注入により、ラジカルが大量に瞬時的に誘導的連鎖により生成し、その殺菌効果は格段に飛躍的に向上する。ラジカルは、OH(−)に限られず、水蒸気と空気中の酸素が誘導的に刺激されて、酸素ラジカルが有効に利用され、更に、生成されるオゾンは殺菌効果を発揮する。
【0037】
電圧パルスによる自己放電、rf電圧により生成されるプラズマ存在下の電圧印加により、プラズマシースが処理対象容器Tの形状に沿って形成され、処理対象容器Tの表面にイオンが均一に注入される。このようなイオン注入は、処理対象容器Tが凹凸面を持つ複雑な形状に対して有効であり且つ均一である殺菌効果を発揮させる。レーザ光は、励起種を格段に多く増殖させる。ターゲット表面に打ち込まれる励起種は、広い面積の複雑な表面に対して短時間の殺菌処理を可能にする。
【0038】
図3は、本発明による殺菌装置の実施の他の形態を示している。実施の本形態では、実施の既述の形態の第2電極8に代えられて、光源42が用いられている。光源42は、電源43により駆動されて発光する。光源42は、紫外線〜赤外線44を発光する。紫外線〜赤外線44は、レーザ光25により励起種を生成し難いエネルギー状態にある原子・分子に多様な光エネルギーを供給して、多様なエネルギーの励起種を補助的に生成する。
【0039】
図4は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示している。実施の本形態では、実施の既述の形態の第2電極8又は光源42が省略され、レーザ光25に代えられて、パルス又は連続波の高周波45が用いられている。高周波45は、高周波発生器46により生成され、導波路47を誘導され、導波路47に介設されている真空窓47を介してガス封入容器1の中に導入される。
【0040】
図5は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示している。実施の本形態では、実施の図1の形態の第1電極5に代えられて、メッシュ電極48が用いられている。処理対象容器Tの外側表面は、メッシュ電極48により概ね完全に被覆されている。レーザ光25は、メッシュ電極48の穴を介して回折的に又は散乱的に処理対象容器Tの外側表面の半分に照射される。実施の本形態では、処理対象容器TがPETボトルのようにレーザ光に対して透明体又は半透明体であることが重要である。レーザ光25の光エネルギーの一部は、処理対象容器Tの第1外側表面に照射され、それの他の一部は処理対象容器Tを透過して処理対象容器Tの第1内側表面に照射され、それの更に他の一部は処理対象容器Tの内部空間を通って、処理対象容器Tの第2内側表面に照射され、それの更に他の一部は処理対象容器Tを透過して、処理対象容器Tの第2外側表面に照射される。メッシュ電極48の周囲にプラズマが生成されレーザ光とプラズマエネルギーとにより多様な励起種が相乗的に生起する点は、実施の他の形態に同じである。
【0041】
図6は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示している。実施の本形態では、実施の図1の形態の第1電極5に接合する処理対象容器Tとして、注射針のように細い穴が開けられている物体が例示される。注射針Tの中心細孔に針状アース電極49が挿入される。針状アース電極49は、誘電体51により被覆されている。第1高周波電源27と直流パルス電源28の出力は、注射針Tに印加される。レーザ光25は、主として、注射針Tの外側表面に照射される。ガス封入容器1の中のガス圧、放電電圧は適正に制御される。図7に示されるように、針状電極49’に電圧が印加される場合には、注射針Tがアースされる。
【0042】
【発明の効果】
本発明による殺菌装置は、化学的に且つ物理的に細胞を破壊することにより殺菌効果が確実に向上する。特には、4桁又は4桁以上の減数の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による殺菌装置の実施の形態を示す正面断面図である。
【図2】図2は、電力波を示す波形図である。
【図3】図3は、本発明による殺菌装置の実施の他の形態を示す正面断面図である。
【図4】図4は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示す正面断面図である。
【図5】図5は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示す正面断面図である。
【図6】図6は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示す正面図である。
【図7】図7は、本発明による殺菌装置の実施の更に他の形態を示す正面図である。
【図8】図8は、公知装置を示す正面断面図である。
【図9】図9は、他の公知装置を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1…容器
5…電極
7…支持器具
13…ガス
14…ガス
23…電力源
25…レーザ光
31…可視レーザ光
33…赤外レーザ光
45…高周波
46…電力源
48…メッシュ電極
T…殺菌処理対象

Claims (19)

  1. 内部にガスが導入される容器と、
    前記ガスをプラズマ化するための電磁波を供給する電力源と、
    前記容器の中に配置され殺菌処理対象を前記容器の中で支持する支持器具と、
    前記殺菌処理対象に対してレーザ光を供給するレーザーと、
    前記殺菌処理対象に対して前記プラズマ中の電子と正イオンを逆方向に加速する電気的加速器とを具備し、
    前記殺菌処理対象の周辺領域で前記レーザ光に起因する量子エネルギーが分子又は原子に生成される
    殺菌装置。
  2. 前記ガスは過酸化水素を含まない
    請求項1の殺菌装置。
  3. 前記量子エネルギーは、分極に起因するエネルギーである
    請求項1の殺菌装置。
  4. 前記量子エネルギーは、前記ガスがプラズマ化されることによって生成されるラジカルに起因するエネルギーである
    請求項1の殺菌装置。
  5. 前記ガスは不活性ガスである
    請求項2の殺菌装置。
  6. 前記ガスは、不活性ガスと水蒸気と酸素と窒素を要素とする集合から選択される1種又は1種以上のガスである
    請求項2の殺菌装置。
  7. 前記電磁波は高周波である
    請求項1〜6から選択される1請求項の殺菌装置。
  8. 前記レーザ光は前記殺菌処理対象の表面の近傍に走査的に焦点を結ぶ
    請求項1〜7から選択される1請求項の殺菌装置。
  9. 前記レーザ光は2波長レーザ光である
    請求項1〜7から選択される1請求項の殺菌装置。
  10. 前記2波長レーザ光は交互に前記殺菌処理対象に照射される
    請求項9の殺菌装置。
  11. 前記2波長レーザ光は、
    可視レーザ光と、
    赤外レーザ光とを形成する
    請求項9又は10の殺菌装置。
  12. 前記電気的加速器は電極を形成し、前記電極には直流パルスが印加される
    請求項1〜11から選択される1請求項の殺菌装置。
  13. 前記電気的加速器は電極を形成し、前記電極には交流パルスが印加される
    請求項1〜11から選択される1請求項の殺菌装置。
  14. 前記電気的加速器は電極を形成し、前記電極には直流パルスと交流パルスが周期的に印加される
    請求項1〜11から選択される1請求項の殺菌装置。
  15. 前記ガスは水を含む
    請求項1〜14から選択される1請求項の殺菌装置。
  16. 前記ガスは更に酸素を含む
    請求項15の殺菌装置。
  17. 前記電気的加速器は電極を形成し、前記電極は前記殺菌処理対象を覆うメッシュ電極として形成されている
    請求項1〜11から選択される1請求項の殺菌装置。
  18. 前記殺菌処理対象は前記レーザ光に対して透過性を有する
    請求項7の殺菌装置。
  19. 前記電気的加速器は電極を形成し、前記電極は前記殺菌処理対象を覆うメッシュ電極として形成されている
    請求項18の殺菌装置。
JP2003013340A 2003-01-22 2003-01-22 殺菌装置 Expired - Fee Related JP4386650B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003013340A JP4386650B2 (ja) 2003-01-22 2003-01-22 殺菌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003013340A JP4386650B2 (ja) 2003-01-22 2003-01-22 殺菌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004222915A JP2004222915A (ja) 2004-08-12
JP4386650B2 true JP4386650B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=32901694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003013340A Expired - Fee Related JP4386650B2 (ja) 2003-01-22 2003-01-22 殺菌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4386650B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007049595A1 (ja) * 2005-10-25 2009-04-30 日本碍子株式会社 殺菌滅菌装置
US20080159925A1 (en) * 2006-12-27 2008-07-03 Ngk Insulators, Ltd. Plasma processing apparatus
JP6010839B2 (ja) * 2012-02-23 2016-10-19 国立大学法人名古屋大学 滅菌表示装置および滅菌装置
KR101419386B1 (ko) 2012-05-18 2014-07-15 서울여자대학교 산학협력단 마이크로파에 의해 생성된 비열 플라즈마를 이용한 식품 살균장치 및 식품 살균방법
CN106075494A (zh) * 2016-08-04 2016-11-09 *** 一种新型奶瓶消毒器
CN116271174A (zh) * 2022-12-29 2023-06-23 广东骏丰频谱股份有限公司 一种用于小空间的低温等离子体空气消杀装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004222915A (ja) 2004-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lee et al. Modelling of atmospheric pressure plasmas for biomedical applications
Moreau et al. Non-thermal plasma technologies: new tools for bio-decontamination
US9601317B2 (en) Cold plasma sanitizing device
Machala et al. Plasma agents in bio-decontamination by dc discharges in atmospheric air
JP3974442B2 (ja) 殺菌装置、及び、殺菌方法
Park et al. Sterilization using a microwave-induced argon plasma system at atmospheric pressure
US5756054A (en) Ozone generator with enhanced output
US20140314621A1 (en) Methods and devices for treating surfaces with surface plasma
JP4751906B2 (ja) 滅菌装置
Morent et al. Inactivation of bacteria by non-thermal plasmas
Choi et al. Plasma bioscience for medicine, agriculture and hygiene applications
JP4386650B2 (ja) 殺菌装置
Yasoob A et al. Plasma production and applications: a review
US20020076370A1 (en) Meta-stable radical generator with enhanced output
McDonald et al. The development of photosensitized pulsed and continuous ultraviolet decontamination techniques for surfaces and solutions
US6080362A (en) Porous solid remediation utilizing pulsed alternating current
Becker Microplasmas, a platform technology for a plethora of plasma applications
Ryan et al. Overview of plasma technology used in medicine
RU2102084C1 (ru) Способ стерилизации объектов
CN111420109B (zh) 电磁脉冲协同等离子体高效空气净化消毒设备
Laroussi et al. Cold atmospheric pressure plasma sources for cancer applications
Wende et al. Cold physical plasma: A short introduction
Du et al. A portable plasma sterilizer
Feng et al. Ar plasma jet generation and its application for water and surface sterilization
Pai et al. Evaluation of dielectric barrier discharge configurations for biological decontamination

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090427

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090427

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees