JP4385979B2 - 数値制御装置、数値制御方法、制御プログラム、ワイヤ放電加工機、及びワイヤ放電加工方法 - Google Patents

数値制御装置、数値制御方法、制御プログラム、ワイヤ放電加工機、及びワイヤ放電加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、旋盤、マシニングセンタ等の工作機械を制御するための数値制御装置、数値制御方法、制御プログラム、ワイヤ放電加工機、及びワイヤ放電加工方法に関する。
例えば旋盤、マシニングセンタ等の工作機械を制御するための数値制御(Numerical Control)装置は、加工プログラムに従って工作機械の動作を制御し、工作物に対して加工を行う。加工プログラムは、準備機能(G機能、Gコード)、補助機能(M機能、Mコード)、主軸機能(Sコード)、送り機能(Fコード)、工具機能(T機能)等により、座標系の設定、工具又は工作物の移動指令、主軸の回転等を制御し、工作物に対して加工を行うためのプログラムであり、コンピュータで実行することにより、工作機械の動作を制御する。
加工プログラムには複数の命令が含まれている。例えば工作機械における工具を交換する工具交換命令、ワークを交換するワーク交換命令、外部に信号を送出する外部信号送出命令、ワイヤを結線するワイヤ結線命令等である。これらの命令が正常に実行されず異常終了した場合、異常終了したことによる影響を最小限に抑制すべく、それぞれの命令に応じた様々な処理が実行される。
例えばワイヤ放電加工機において、加工中にワイヤ電極が断線してしまった場合等には、ワークに形成された挿通穴にワイヤ電極を通す自動結線処理を行う。しかし、自動結線処理を行う場合、ワークの周辺にはワイヤ電極をガイドするものがないことから、ワイヤ電極に曲がり癖があるときには、ワイヤ電極の先端がワークの上面に当接し、ワイヤ電極を挿通穴に通すことができないおそれがあった。
ワイヤ電極を挿通穴に確実に通すために、通常は、自動結線処理を行う前に、張力を与えたワイヤ電極の所定の2点間に通電して加熱することによって2点間の曲がり癖を矯正して真っ直ぐな状態とするアニール処理が行われている。アニール処理では、ワイヤ電極を加熱した温度が低すぎると充分に曲がり癖を矯正することができず、一方、加熱した温度が高すぎると加熱部分が脆くなって、ワイヤ電極が通過する経路の中途で破断するおそれが残されていた。
そこで特許文献1では、加熱されたワイヤ電極の温度を精度良く推定し、推定温度が所定の目標温度に到達するまで、又は推定温度が目標温度に一定時間維持されるように通電状態を制御することにより、ワイヤ電極の所定の2点間の曲がり癖を矯正して真っ直ぐな状態とした後、自動結線処理を行っていた。
また、特許文献2では、ワイヤ電極が通過する経路の中途で破断する等により結線が失敗した場合であっても、加工を中断せず継続すべく、次の命令を順次執行することができるワイヤカット放電加工方法が開示されている。
特開2003−094253号公報 特開昭56−095540号公報
上述した特許文献1及び2に開示した従来のワイヤ放電加工方法では、加工プログラムに沿って自動結線処理を行う中途で結線処理を失敗した場合であっても、そのまま後続の命令を実行することになる。しかし、結線処理を失敗し、断線しているワークは廃棄処分となるワークであるのに、後続の命令に基づく加工を該ワークに対して施すことになる。したがって、廃棄すべきワークに対して無駄な加工を施すことにより、加工時間が無駄となり、製造効率の向上を図ることができないという問題点があった。
また、加工プログラムに沿って自動結線処理を行う中途で結線処理を失敗した場合に、後続の命令を実行することなく、加工プログラムを停止する方法では、結線処理の失敗箇所と何等関係のないワークに対する命令も実行することができないことから、該当する命令を再実行する必要が生じ、やはり製造効率の向上を図ることができないという問題点があった。
このように、加工プログラムに沿って命令を実行する中途で命令が異常終了した場合に、後続の命令を実行することなく、加工プログラムを停止する方法では、異常終了したことによる影響が及ばないワークに対する命令も実行することができなくなり、該当する命令を再実行する必要が生じ、やはり製造効率の向上を図ることができないという問題点があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、加工プログラムに沿って命令を実行する中途で異常終了した場合であっても、異常終了による影響を受ける後続の命令は実行せず、影響を受けない後続の命令から実行することにより、製造効率の向上を図ることができる数値制御装置、数値制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
また本発明は、加工プログラムに沿って自動結線処理を行う中途で結線処理を失敗した場合であっても、結線処理失敗の影響を受ける後続の命令は実行せず、影響を受けない後続の命令から実行することにより、製造効率の向上を図ることができるワイヤ放電加工機、及びワイヤ放電加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る数値制御装置は、同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御装置において、同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段と、該設定手段で実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段と、加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段と、該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、前記記憶手段に記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段と、前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出した位置へ工具を移動する移動手段と、該移動手段で工具を移動した位置から、前記検出手段で検出した命令以降の命令を実行する命令実行手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る数値制御装置は、第1発明において、同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有しており、前記実行レベル値は、階層に応じて設定してあることを特徴とする。
また、第3発明に係る数値制御方法は、同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御方法において、同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶し、加工中に異常を検出したか否かを判断し、異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出し、検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出し、算出した位置へ工具を移動し、工具を移動した位置から、検出した命令以降の命令を実行することを特徴とする。
また、第4発明に係る数値制御方法は、第3発明において、同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有し、前記実行レベル値は、階層に応じて設定することを特徴とする。
また、第5発明に係る制御プログラムは、同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御装置で実行することが可能な制御プログラムにおいて、前記数値制御装置を、同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段、該設定手段で実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段、加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段、該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出する検出手段、前記検出手段で検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段、前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出する位置算出手段、前記位置算出手段で算出した位置へ工具を移動する移動手段、及び該移動手段で工具を移動した位置から、前記検出手段で検出した命令以降の命令を実行する命令実行手段として機能させることを特徴とする。
また、第6発明に係る制御プログラムは、第5発明において、同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有しており、前記実行レベル値は、階層に応じて設定してあることを特徴とする。
また、第7発明に係るワイヤ放電加工機は、結線又は計測を行う命令を複数含む加工プログラムに従ってワイヤガイド部又は加工槽を動作させ加工対象物に対して寸法を計測しワイヤの結線を施すワイヤ放電加工機において、結線又は計測を行う命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段と、該設定手段で実行レベル値を設定された結線又は計測を行う命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段と、加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段と、該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定してある結線又は計測を行う命令を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された結線又は計測を行う命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段と、前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合のワイヤガイド部又は加工槽の移動終点の位置を算出する位置算出手段と、前記位置算出手段で算出した位置へワイヤガイド部又は加工槽を移動する移動手段と、該移動手段でワイヤガイド部又は加工槽を移動した位置から、前記検出手段で検出した結線又は計測を行う命令以降の命令を実行する命令実行手段とを備えることを特徴とする。
また、第8発明に係るワイヤ放電加工方法は、結線又は計測を行う命令を複数含む加工プログラムに従ってワイヤガイド部又は加工槽を動作させ加工対象物に対して寸法を計測しワイヤの結線を施すワイヤ放電加工方法において、結線又は計測を行う命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、実行レベル値を設定された結線又は計測を行う命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶し、加工中に異常を検出したか否かを判断し、異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定してある結線又は計測を行う命令を検出し、検出された結線又は計測を行う命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、禁止された一又は複数の命令を実行した場合のワイヤガイド部又は加工槽の移動終点の位置を算出し、算出した位置へワイヤガイド部又は加工槽を移動し、ワイヤガイド部又は加工槽を移動した位置から、検出した結線又は計測を行う命令以降の命令を実行することを特徴とする。
第1発明、第3発明及び第5発明では、同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する。そして、加工中に異常を検出したか否かを判断し、異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出する。検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出し、算出した位置へ工具を移動し、工具を移動した位置から、検出した命令以降の命令を実行する。これにより、実行レベル値の設定によって、同一のレベル値の同一の機能を実現する次の命令までの無駄な工程となる複数の他の命令の実行を禁止し、次に実行される命令の実行を開始する工具の始点位置へと工具を移動させてから次の命令を実行する。したがって、実行しても無駄になる工程をスキップすることができ、命令が異常終了した影響が及ばない次に実行される命令を確実に実行することができることから、製造効率の向上を図ることが可能となる。
第2発明、第4発明及び第6発明では、同一の機能を実行する複数の命令は階層構造を有しており、実行レベル値は、階層に応じて設定してある。これにより、複数の命令を実行する途上で異常終了した場合、後続の命令の実行に対して影響が及ばない範囲を階層単位で設定しておくことにより、命令が異常終了した場合に影響が及ぶ後続の命令を確実にスキップすることができ、次に実行される命令を確実に実行することができることから、製造効率の向上を図ることが可能となる。
第7発明、及び第8発明では、結線又は計測を行う命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、実行レベル値を設定された結線又は計測を行う命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する。そして、加工中に異常を検出したか否かを判断し、異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベルと同一の実行レベル値が設定された結線又は計測を行う命令を検出する。検出された結線又は計測を行う命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、禁止された一又は複数の命令を実行した場合のワイヤガイド部又は加工槽の移動終点の位置を算出し、算出した位置へワイヤガイド部又は加工槽を移動し、ワイヤガイド部又は加工槽を移動した位置から、検出した結線又は計測を行う命令以降の命令を実行する。これにより、実行レベル値の設定によって、同一のレベル値の次に結線又は計測を行う命令までの無駄な工程となる複数の命令の実行を禁止し、次に実行される結線又は計測を行う命令の実行を開始する工具の始点位置へと工具を移動させてから次の結線又は計測を行う命令を実行する。したがって、実行しても無駄になる工程をスキップすることができ、命令が異常終了した影響が及ばない次に実行される結線又は計測を行う命令を確実に実行することができることから、製造効率の向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、命令の実行が異常終了したことにより無駄な工程となる以後の複数の命令の実行を禁止し、次に実行される同一の機能を実行する命令の実行を開始する工具の始点位置へと工具を移動させてから次に実行される命令を実行する。したがって、実行しても無駄になる工程をスキップすることができ、異常終了した影響が及ばない次に実行される命令を確実に実行することができることから、製造効率の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、工作機械としてワイヤ放電加工機1を用い、同一の機能を実行する同種命令が、結線を行う命令である場合について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の構成を示す外観斜視図であり、図2は、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の構成を模式的に示すブロック図である。
図1及び図2で、ワイヤ放電加工機1は、ワイヤ供給ボビン10から供給されるワイヤ電極12の通る経路に沿って、テンションローラ20、第1送りローラ30、第1ピンチローラ32、第1電極40、第2電極41、第3電極42、第2送りローラ50、第2ピンチローラ52、ワイヤ排除装置60、上部加工電極61、上部ワイヤガイド部62、下部ワイヤガイド部63、下部加工電極64、ガイドローラ65、第3送りローラ70、第3ピンチローラ72、ワイヤ回収部80等を備えている。
テンションローラ20は、ワイヤ電極12が送出されることに伴って回転し、テンションローラ20の回転方向に対して、所定範囲の抵抗力(例えば100g以上3,000g以下)を発生するブレーキモータ24を備えている。ブレーキモータ24が発生する抵抗力によって、テンションローラ20は、ワイヤ電極12の送出される速度を減速し、又はワイヤ電極12が送出されないように固定する。また、ブレーキモータ24は、ブレーキモータ24の回転に伴ってパルスを発生する第1エンコーダ26、第1エンコーダ26が発生したパルスをカウントする第1パルスカウンタ28等を備えている。
第1送りローラ30は、第1送りモータ34からの駆動力で回転し、第1ピンチローラ32との間に挟まれたワイヤ電極12を下方向に向けて送出する。また、第1ピンチローラ32は、第1ソレノイドバルブ36を備えており、第1ソレノイドバルブ36が作動することにより、第1ピンチローラ32をワイヤ電極12に接触していない位置と、第1送りローラ30との間にワイヤ電極12を挟んだ位置とに変位する。なお、第1送りモータ34は、第1送りモータ34の回転に伴ってパルスを発生するエンコーダ、エンコーダが発生したパルスをカウントするパルスカウンタ等も備えている(図示せず)。
第1電極40及び第2電極41(アニール電極)は、ワイヤ電極12における第1電極40と第2電極41との間に位置する距離L1の区間(以後、通電区間)に電流を流して加熱するために利用される。第1電極40は、第1定電流源43の正極側に接続され、第2電極41は、第1スイッチング素子44を介して第1定電流源43の負極側に接続されている。このような回路構成において、第1スイッチング素子44をオン状態(第2電極41から第1定電流源43の負極側に至る経路が通電)とした場合、通電区間に所定の電流(例えば5A)が流れて通電区間が加熱される。なお、ワイヤ電極12に流れる電流値は、作業者によりあらかじめ設定することができる。
第2電極41と第3電極42は、ワイヤ電極12における第2電極41及び第3電極42間に位置する距離L2の区間に電流を流して溶断するために利用される。第2電極41は、第2定電流源45の正極側に接続され、第3電極42は、第2スイッチング素子46を介して第2定電流源45の負極側に接続されている。このような回路構成において、第2スイッチング素子46をオン状態(第3電極42から第2定電流源45の負極側に至る経路が通電)とした場合、ワイヤ電極12における第2電極41及び第3電極42間に位置する距離L2の区間に所定の電流(例えば1〜20A)が流れる。ここで流される電流の値は、ワイヤ電極12を溶断させるのに充分な電流値として、あらかじめ設定されている電流値である。なお、第3電極42から第2スイッチング素子46に至る経路は、所定の接地場所に接地されている。
第2送りローラ50は、テンションローラ20によりワイヤ電極12が固定されている状態で、第2送りモータ54が発生する駆動力で回転(検出限界以下の極小な角度だけ回転)してワイヤ電極12を引っ張る。これにより、ワイヤ電極12におけるテンションローラ20から第2送りローラ50に至る区間に張力を与える。このとき、第2送りモータ54は、テンションローラ20により固定されているワイヤ電極12を引き延ばしてしまうことのない程度の弱い駆動力(例えばワイヤ電極12の径が0.25mmである場合500g)を発生するように制御される。また、第2送りモータ54には、第2送りモータ54が回転することに伴ってパルスを発生する第2エンコーダ58、第2エンコーダ58が発生したパルスをカウントする第2パルスカウンタ59等を備えている。また、第2ピンチローラ52は、第2ソレノイドバルブ56を備えており、第2ソレノイドバルブ56が作動することにより、第2ピンチローラ52を、ワイヤ電極12に接触していない位置と、第2送りローラ50との間にワイヤ電極12を挟んだ位置とに変位することができる。
ワイヤ排除装置60は、第2電極41及び第3電極42間で溶断されて、ワイヤ電極12が通る第3電極42以降の経路に残されたワイヤ電極12を排除する装置であり、グリップ部60a、エアシリンダ部60b及び回収容器60cを備えている。ワイヤ排除装置60は、まず、グリップ部60aを開く。次に、エアシリンダ部60bの動作によってグリップ部60aが初期位置からワイヤ電極12周辺まで移動する。そして、グリップ部60aを閉じる。これにより、グリップ部60aがワイヤ電極12を把持した状態となる。続いて、エアシリンダ部60bの動作によってグリップ部60aが初期位置に戻る。そして、グリップ部60aが開閉動作を行う。これにより、ワイヤ電極12は回収容器60cに落下して回収される。
第3送りローラ70は、第3送りモータ74の駆動力で回転する。これにより、第3送りローラ70と第3ピンチローラ72との間に挟まれたワイヤ電極12をワイヤ回収部80に向けて送出することができる。また、第3送りモータ74は、第3送りモータ74の回転に伴ってパルスを発生するエンコーダ、エンコーダが発生したパルスをカウントするパルスカウンタ等も備えている(図示せず)。
ワイヤ放電加工機1は、ワイヤ放電加工機1全体の動作を制御する数値制御装置を備えている。図3は、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機1の数値制御装置90の構成を示すブロック図である。数値制御装置90は、少なくともCPU(中央制御装置)91を中心として、CPU91に内部バス98を介して接続したROM92、RAM93、表示装置94、入力装置95、ワイヤ放電加工機の稼動部分を駆動する駆動装置等の外部装置と通信可能に接続してある外部インタフェース96、補助記憶装置97等で構成されている。
CPU91は、内部バス98を介して数値制御装置90の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM92に記憶されている処理プログラム、例えば上述したワイヤ放電加工機1を動作させる加工プログラムを実行する。
ROM92は、不揮発性の記憶媒体であり、上述したワイヤ放電加工機1を動作させる加工プログラム及び数値制御装置90の動作を制御する制御プログラムを記憶している。RAM93は、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体であり、加工プログラム及び制御プログラムの実行時に発生する一時的なデータ、例えば実行レベル値を設定された命令を実行する都度、実行レベル値を記憶する。加工プログラム及び制御プログラムは、通信手段(図示せず)を介して外部のコンピュータから、又はDVD、CD−ROM等の可搬型記憶媒体9から補助記憶装置97を介して取得することが可能である。
表示装置94は、ユーザへ画像を表示出力する液晶表示装置(LCD)、表示ディスプレイ(CRT)等の表示装置であり、動作中の加工プログラムの内容、実行しているプロセスの内容、命令実行時に異常が発生したか否か等を表示する。
入力装置95は、加工プログラム及び制御プログラムの実行に必要な条件等の情報を、キーボード等によりテキストデータを打鍵する、又はタッチパネル等により選択することにより入力する。例えば同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための情報である実行レベル値を入力する。外部インタフェース96は、ワイヤ放電加工機1の各種の稼動部分を駆動する駆動源等へ、実行する加工プログラム及び制御プログラムに沿った指示信号を送出する。駆動源は、例えば上部ワイヤガイド部62及び下部ワイヤガイド部63を一体として、又は加工槽66を互いに直交するx軸方向及びy軸方向に移動させる軸駆動部101、ワイヤ電極12を巻き上げ又は送り出す第1乃至第3送りモータ等のワイヤ駆動部102、ワイヤ電極12の動作を停止させるブレーキモータ24、ワイヤ電極12を加熱、溶断等する放電回路103等であり、結線中に断線したか否かを検出する断線センサ104等の駆動源も含まれる。
補助記憶装置97は、CD、DVD等の可搬型記憶媒体9を用い、RAM93へ、CPU91が処理する加工プログラム、制御プログラム、データ等をダウンロードする。また、CPU91が処理したデータをバックアップすべく書き込むことも可能である。
図4は、ワイヤ放電加工機1で用いるワークの一例を示す平面図であり、図5は、該ワークに対して結線又は計測を行う加工プログラムの例示図である。図4では、加工対象物であるワーク2a、2bに対して、加工する前から開口してある基準穴3、4を設けてあり、基準穴3、4の位置を計測して、加工する前から開口してあるか結線穴13、14、15、16にて結線した後、加工形状5乃至8へと加工していく。
図5の例では、説明を簡単にするために複数のワイヤ結線命令M22について、相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値(L)を設定してある。例えば行番号N02、N23の実行レベル値Lは‘1’であるのに対し、行番号N07、N15、N28、N36の実行レベル値Lが‘2’であることがわかる。なお、実行レベル値(L)の設定は、加工プログラム作成時に、設定手段として機能する入力装置95を介して設定される。
図5の加工プログラムにおいて、ワーク2aに対する命令群として、N01は基準穴3への工具の移動命令、N02は基準穴3へワイヤ電極12を通す結線命令を、それぞれ示している。以下、N03はワイヤ電極を走行させる命令を、N04は基準穴3の中心座標値を計測する命令を、N05はワイヤ電極12を切断する命令を、N06は加工形状5への工具の移動命令を、N07は加工形状5へワイヤ電極12を通す結線命令を、N08は加工時に必要な機能、例えば加工液の供給、ワイヤ電極の走行、加工電源の起動命令を、N09乃至N12は加工形状5を加工する命令を、N13はワイヤ電極12を切断する命令を、それぞれ示している。
また、N09乃至N12は加工形状5を加工する命令を、N13はワイヤ電極12を切断する命令を、N14は加工形状7への工具の移動命令を、N15は加工形状7へワイヤ電極12を通す結線命令を、N16は加工時に必要な機能、例えば加工液の供給、ワイヤ電極の走行、加工電源の起動命令を、N17乃至N20は加工形状7を加工する命令を、N21はワイヤ電極12を切断する命令を、それぞれ示しており、N22乃至N42は、ワーク2bに対する同様の命令群である。N43は、加工プログラムの終了命令である。
図6乃至図9は、本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機1の動作を制御する数値制御装置90のCPU91の処理手順を示すフローチャートである。数値制御装置90のCPU91は、RAM93に記憶してある実行レベル値Lを例えば‘0’に初期化し(ステップS601)、加工プログラムを構成する命令を1ブロックずつ順次RAM93に読込む(ステップS602)。CPU91は、読込んだ命令が加工プログラムの終了命令であるか否かを判断し(ステップS603)、CPU91が、終了命令であると判断した場合(ステップS603:YES)、処理を終了する。
CPU91が、終了命令ではないと判断した場合(ステップS603:NO)、図7の処理へと移行する。数値制御装置90のCPU91は、読込んだ命令が結線命令であるか否かを判断し(ステップS701)、CPU91が、結線命令であると判断した場合(ステップS701:YES)、CPU91は、読込んだ結線命令に指定してある実行レベル値LをRAM93に記憶し(ステップS702)、結線命令を実行する(ステップS703)。CPU91は、結線命令が正常終了したか否かを判断し(ステップS704)、CPU91が、結線命令が正常終了したと判断した場合(ステップS704:YES)、CPU91はステップS602へ戻り、次の1ブロックの命令をRAM93に読込んで、上述した処理を繰り返す。なお、ステップS703は命令実行手段として機能し、ステップS704は判断手段として機能する。
なお、結線命令が正常終了したか、異常終了したかの判断は、結線命令の実行が開始された後、所定の時間が経過した場合に、第1送りローラ30の速度が第3送りローラ70の速度に応じて変化するか否かで判断する。ワイヤ電極12が第3送りローラ70まで到達した場合、第1送りローラ30の速度と第3送りローラ70の速度とが同じになることから、第1送りローラ30の速度と第3送りローラ70の速度とが同じになった場合に正常終了したものと判断することができる。
結線命令が正常終了したか、異常終了したかの判断方法は、特に上述した方法に限定されるものではなく、例えば第3送りローラ70の近傍に、ワイヤ電極12の通過を検出するセンサを備えておき、通過を検出した場合に正常終了したものと判断する方法であっても良い。
CPU91が、結線命令でないと判断した場合(ステップS701:NO)、図8の処理へと移行し、CPU91は、計測命令であるか否かを判断する(ステップS801)。CPU91が、計測命令であると判断した場合(ステップS801:YES)、CPU91は、計測命令を実行し(ステップS802)、計測命令が正常終了したか否かを判断する(ステップS803)。CPU91が、計測命令が正常終了したと判断した場合(ステップS803:YES)、CPU91はステップS602へ戻り、次の1ブロックの命令をRAM93に読込んで、上述した処理を繰り返す。なお、ステップS803は判断手段として機能する。
なお、計測命令が正常終了したか、異常終了したかの判断は、計測命令の実行が開始された後、所定の時間が経過した場合に、計測結果を取得することができるか否かで判断する。
CPU91が、計測命令ではないと判断した場合(ステップS801:NO)、CPU91は、結線命令及び計測命令以外の命令を実行し(ステップS804)、各命令の実行中にワイヤ電極12が断線したか否かを判断する(ステップS805)。CPU91が、ワイヤ電極12が断線していないと判断した場合(ステップS805:NO)、CPU91はステップS602へ戻り、次の1ブロックの命令をRAM93に読込んで、上述した処理を繰り返す。なお、ステップS805は判断手段として機能する。
なお、ワイヤ電極12が断線したか否かの判断は、結線命令が正常終了したか、異常終了したかを判断する場合と同様に、第1送りローラ30の速度と第3送りローラ70の速度とが同じになったか否かで判断しても良いし、第3送りローラ70の近傍に備えたワイヤ電極12の通過を検出するセンサにより判断しても良い。
CPU91が、ワイヤが断線していると判断した場合(ステップS805:YES)、計測命令が異常終了したと判断した場合(ステップS803:NO)、及び結線命令が異常終了したと判断した場合(ステップS704:NO)、CPU91は図9の処理へと移行し、RAM93に記憶してある移動量Pを‘0(ゼロ)’に設定する(ステップS901)。
CPU91は、加工プログラムを構成する命令を1ブロックずつ順次RAM93に読込む(ステップS902)。CPU91は、読込んだ命令が加工プログラムの終了命令であるか否かを判断し(ステップS903)、CPU91が、終了命令であると判断した場合(ステップS903:YES)、処理を終了する。
CPU91が、終了命令ではないと判断した場合(ステップS903:NO)、CPU91は、読込んだ命令が移動命令であるか否かを判断する(ステップS904)。CPU91は、RAM93に記憶してある移動量Pに移動命令を実行した場合の移動量を累計し(ステップS905)、次の1ブロックの命令をRAM93に読込み(ステップS906)、読込んだ命令が結線命令であるか否かを判断する(ステップS907)。
CPU91が、結線命令でないと判断した場合(ステップS907:NO)、CPU91は、ステップS902へ戻り、次の1ブロックの命令をRAM93に読込んで上述した処理を繰り返す。CPU91が、結線命令であると判断した場合(ステップS907:YES)、CPU91は、結線命令に指定してある実行レベル値L’と、RAM93に記憶してある実行レベル値Lとが一致するか否かを判断する(ステップS908)。なお、ステップS908は検出手段として機能する。
CPU91が、結線命令に指定してある実行レベル値L’と、RAM93に記憶してある実行レベル値Lとが相違すると判断した場合(ステップS908:NO)、CPU91は、ステップS902へ戻り、次の1ブロックの命令をRAM93に読込んで上述した処理を繰り返す。CPU91が、結線命令に指定してある実行レベル値L’と、RAM93に記憶してある実行レベル値Lとが一致すると判断した場合(ステップS908:YES)、CPU91は、ワイヤの切断命令を実行し(ステップS909)、RAM93に累計されている移動量Pだけ移動してから(ステップS910)、図7のステップS702へ戻り、上述した処理を繰り返す。なお、上述したステップS901乃至ステップS907は禁止手段及び位置算出手段として機能する。
このような数値制御装置90の制御により、例えば図5の加工プログラムで、N03の計測処理が異常終了した場合、RAM93に記憶されている実行レベル値は‘1’であることから、次に実行される実行レベル値が‘1’である結線命令N23までの命令N04からN22までをスキップし、これらの命令を実行した場合の移動量Pだけ移動してから、結線命令N23を実行する。
なお、例えば結線命令に実行レベル値を指定するのではなく、結線命令のMコードそのものに実行レベル値を含むようにMコードを変更するものであっても良い。例えばM22の代わりに、実行レベル値が‘1’である場合にはM221、実行レベル値が‘2’である場合にはM222、・・・というようにMコードを設定することにより、命令の内容を解析することなく実行レベル値を取得することができ、CPUの演算処理負荷を軽減することが可能となる。
また、ワークごとの結線処理の初期位置を絶対座標値としてRAM93に記憶しておくことにより、図9のような移動量Pの累計処理が不要となり、移動命令により直接次の結線命令の開始位置へ移動することが可能となる。
また、加工プログラムを階層構造とし、階層単位で結線命令に実行レベル値を設定しておくことにより、複数の命令を実行する途上で異常終了した場合、後続の命令の実行に対して影響が及ばない範囲を明確にすることができ、命令が異常終了に失敗した場合に影響が及ぶ後続の命令を確実にスキップすることができる。図10は、加工プログラムが階層構造である場合の結線命令の実行レベル値の例示図である。
図10に示すように、メインプログラムの結線命令M22の実行レベル値をL1、2階層目のサブプログラムの結線命令M22の実行レベル値をL2、3階層目のサブプログラムの結線命令M22の実行レベル値をL3とした場合、実行レベル値をL1>L2>L3とすることにより、実行レベル値がRAM93に記憶されているL以下の複数の命令のみを容易にスキップすることができ、製造効率の向上を図ることが可能となる。
この場合、図9のステップS908において、CPU91は、結線命令に指定してある実行レベル値L’が、RAM93に記憶してある実行レベル値L以下であるか否かを判断し、CPU91が、実行レベル値L’が実行レベル値Lより大きいと判断した場合にはステップS902へ戻り、実行レベル値L’が実行レベル値L以下であると判断した場合にはワイヤの切断命令を実行する。もちろん、実行レベル値をL1>L2>L3とすることに限定されるものではなく、L1<L2<L3であっても良い。
以上のように本実施の形態によれば、所定の命令の実行が異常終了したことにより無駄な工程となる以後の複数の命令の実行を禁止し、次に実行される結線命令の実行を開始する工具の始点位置へと工具を移動させてから次の結線命令を実行する。したがって、実行しても無駄になる工程をスキップすることができ、異常終了した影響が及ばない次に実行される結線命令を確実に実行することができることから、製造効率の向上を図ることが可能となる。
また、本発明は上述した実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば同一の機能を実行する命令は、結線命令だけでなく、計測命令、工具を交換する工具交換命令、ワークを交換するワーク交換命令、外部に信号を送出する外部信号送出命令等であっても良い。
本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の構成を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の数値制御装置の構成を示すブロック図である。 ワイヤ放電加工機で用いるワークの一例を示す平面図である。 ワークに対して結線又は計測を行う加工プログラムの例示図である。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の動作を制御する数値制御装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の動作を制御する数値制御装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の動作を制御する数値制御装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るワイヤ放電加工機の動作を制御する数値制御装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。 加工プログラムが階層構造である場合の結線命令の実行レベル値の例示図である。
符号の説明
1 ワイヤ放電加工機
9 可搬型記憶媒体
90 数値制御装置
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 表示装置
95 入力装置
96 外部インタフェース
97 補助記憶装置

Claims (8)

  1. 同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御装置において、
    同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段と、
    該設定手段で実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段と、
    加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、前記記憶手段に記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段と、
    前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出する位置算出手段と、
    前記位置算出手段で算出した位置へ工具を移動する移動手段と、
    該移動手段で工具を移動した位置から、前記検出手段で検出した命令以降の命令を実行する命令実行手段と
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  2. 同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有しており、
    前記実行レベル値は、階層に応じて設定してあることを特徴とする請求項1記載の数値制御装置。
  3. 同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御方法において、
    同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、
    実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶し、
    加工中に異常を検出したか否かを判断し、
    異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出し、
    検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、
    禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出し、
    算出した位置へ工具を移動し、
    工具を移動した位置から、検出した命令以降の命令を実行することを特徴とする数値制御方法。
  4. 同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有し、
    前記実行レベル値は、階層に応じて設定することを特徴とする請求項3記載の数値制御方法。
  5. 同一の機能を実行する命令を複数含む加工プログラムに従って工具を動作させ加工対象物に対して加工を施す工作機械の数値制御装置で実行することが可能な制御プログラムにおいて、
    前記数値制御装置を、
    同一の機能を実行する命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段、
    該設定手段で実行レベル値を設定された命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段、
    加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段、
    該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定された同一の機能を実行する命令を検出する検出手段、
    前記検出手段で検出された命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段、
    前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合の工具の移動終点の位置を算出する位置算出手段、
    前記位置算出手段で算出した位置へ工具を移動する移動手段、及び
    該移動手段で工具を移動した位置から、前記検出手段で検出した命令以降の命令を実行する命令実行手段
    として機能させることを特徴とする制御プログラム。
  6. 同一の機能を実行する前記複数の命令は階層構造を有しており、
    前記実行レベル値は、階層に応じて設定してあることを特徴とする請求項5記載の制御プログラム。
  7. 結線又は計測を行う命令を複数含む加工プログラムに従ってワイヤガイド部又は加工槽を動作させ加工対象物に対して寸法を計測しワイヤの結線を施すワイヤ放電加工機において、
    結線又は計測を行う命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定する設定手段と、
    該設定手段で実行レベル値を設定された結線又は計測を行う命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶する記憶手段と、
    加工中に異常を検出したか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段で異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定してある結線又は計測を行う命令を検出する検出手段と、
    前記検出手段で検出された結線又は計測を行う命令までの一又は複数の命令の実行を禁止する禁止手段と、
    前記禁止手段で禁止された一又は複数の命令を実行した場合のワイヤガイド部又は加工槽の移動終点の位置を算出する位置算出手段と、
    前記位置算出手段で算出した位置へワイヤガイド部又は加工槽を移動する移動手段と、
    該移動手段でワイヤガイド部又は加工槽を移動した位置から、前記検出手段で検出した結線又は計測を行う命令以降の命令を実行する命令実行手段と
    を備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  8. 結線又は計測を行う命令を複数含む加工プログラムに従ってワイヤガイド部又は加工槽を動作させ加工対象物に対して寸法を計測しワイヤの結線を施すワイヤ放電加工方法において、
    結線又は計測を行う命令に対して相互に関連する命令であるか否かを識別するための実行レベル値を設定し、
    実行レベル値を設定された結線又は計測を行う命令を実行する都度、該実行レベル値を記憶し、
    加工中に異常を検出したか否かを判断し、
    異常を検出したと判断した場合、異常を検出した命令以降で、記憶してある実行レベル値と同一の実行レベル値が設定してある結線又は計測を行う命令を検出し、
    検出された結線又は計測を行う命令までの一又は複数の命令の実行を禁止し、
    禁止された一又は複数の命令を実行した場合のワイヤガイド部又は加工槽の移動終点の位置を算出し、
    算出した位置へワイヤガイド部又は加工槽を移動し、
    ワイヤガイド部又は加工槽を移動した位置から、検出した結線又は計測を行う命令以降の命令を実行することを特徴とするワイヤ放電加工方法。
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