JP4385874B2 - 内燃機関の排気装置 - Google Patents

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Description

この発明は、排気浄化のための触媒コンバータを備えるとともに、排気の一部を吸気系へ還流する排気還流通路を備えた内燃機関の排気装置、特に、メイン通路とバイパス通路とが並行して設けられ、そのバイパス通路側に触媒コンバータが介装された排気装置の改良に関する。
内燃機関の燃費向上やNOx低減のために、排気の一部を吸気系へ還流する排気還流装置が広く知られているが、排気中には、異物や未燃燃料成分等が含まれているため、これらが排気還流通路や吸気系部品等に付着・堆積して、汚損や目詰まりを生じる、という問題がある。
これに対し、特許文献1には、一部の気筒の排気が案内される上流側の触媒コンバータの下流側位置に排気還流通路を接続し、触媒コンバータでHCを除去した後の排気を吸気系へ還流するようにした構成が開示されている。この構成によれば、排気中の異物や未燃成分が触媒コンバータによって予め除去され、排気還流制御弁等の汚損が抑制される。
一方、近年、内燃機関の始動直後の排気組成の向上が強く要請されているが、従来から知られているように、車両の床下などの排気系の比較的下流側に触媒コンバータを配置した構成では、内燃機関の冷間始動後、触媒コンバータの温度が上昇して活性化するまでの間、十分な排気浄化作用を期待することができない。また一方、触媒コンバータを排気系の上流側つまり内燃機関側に近付けるほど、触媒の熱劣化による耐久性低下が問題となる。
そのため、特許文献2に開示されているように、メイン通路の上流側部分と並列にバイパス通路を設けるとともに、このバイパス通路に、触媒コンバータを介装し、排気の流れを切換弁により切り換えることによって、冷間始動直後は、バイパス通路側に排気を案内して早期に触媒を活性化し、早い段階から排気浄化を開始するとともに、暖機完了後は、メイン通路側に排気を案内して、触媒コンバータの過度の温度上昇を抑制するようにした排気装置が従来から提案されている。なお、この場合、メイン通路のさらに下流側に第2の触媒コンバータ(メイン触媒コンバータ)を備えるのが一般的である。
特開平10−317950号公報 特開平5−321644号公報
特許文献2のように、触媒コンバータを有するバイパス通路と並列にメイン通路が設けられている構成においては、特許文献1の教示に従って触媒コンバータの下流側位置に排気還流通路を接続したとすると、バイパス通路を順方向に流れてくる排気は、触媒コンバータを通過した後に排気還流通路へ向かうことになるが、例えば切換弁により排気が主にメイン通路側を通流する状況では、バイパス通路下流のメイン通路との合流部を経由して、メイン通路からバイパス通路へと排気が逆流し、そのまま排気還流通路へ流入する。つまり、触媒コンバータを通過せずに、排気還流通路へ排気が取り込まれてしまう。従って、排気中の異物や未燃燃料成分による吸気系部品等の汚損や目詰まり等を完全には防止することができない。
この発明に係る内燃機関の排気装置は、内燃機関から排出された排気が流れるメイン通路と、このメイン通路の一部をバイパスするように、上流側で該メイン通路から分岐するとともに、下流側で該メイン通路に合流するバイパス通路と、を備えており、上記バイパス通路に、触媒コンバータとして、互いに直列に配置された第1触媒および第2触媒が介装されている。そして、吸気系へ還流排気を導く排気還流通路の一端が、この第1触媒と第2触媒との間に接続されている。
好ましくは、排気の流れを上記メイン通路側と上記バイパス通路側とに切り換えるための流路切換手段を備えている。この流路切換手段としては、分岐部もしくは合流部においていずれかの通路を選択的に開放するもの、一方の通路を通路途中で開閉するもの、など種々の形式のものが可能である。一つの好ましい態様では、上記流路切換手段は、上記バイパス通路と並行する上記メイン通路の部分において、該メイン通路を開閉する切換弁からなる。この場合、切換弁を閉じた状態とすれば、排気はバイパス通路のみを流れ、第1触媒および第2触媒を通過する。このとき、排気還流通路へは、第1触媒通過後の排気が導入される。切換弁を開いた状態では、通路抵抗の差により、排気は主にメイン通路側を流れ、バイパス流路側には殆ど排気が流れない。このとき、排気還流通路へは、メイン通路を流れてきた排気が下流の合流部からバイパス通路へと逆流して流入することになるが、この逆流した排気は、下流側の第2触媒を通過した上で排気還流通路へ流入する。
つまり、バイパス通路における流れの方向に拘わらず、触媒通過後の異物等が除去された排気が排気還流通路へ導入される。
上記の第1触媒および第2触媒は、個々に独立したケーシングを有する2つの触媒コンバータとして構成することもできるが、一つの態様では、上記第1触媒および上記第2触媒は、それぞれ別個のモノリス触媒担体からなり、かつ両者が一つのケーシング内に収容されている。つまり、実質的に一つの触媒コンバータとして構成することも可能である。このように一体化した方が、早期活性化に影響する熱容量低減の上で有利となる。
また好ましくは、下流側に位置する第2触媒の容量が上流側に位置する第1触媒の容量よりも小さく設定されている。
あるいは、下流側に位置する第2触媒の軸方向長さが上流側に位置する第1触媒の軸方向長さよりも短く設定されている。
すなわち、排気還流通路へ取り込まれる排気の流れに着目すると、排気主流がバイパス通路を順方向に流れる場合は、比較的高い速度で第1触媒を通過する。これに比較して、上述のようにメイン通路の下流側合流部からバイパス通路へと逆流して排気還流通路へ排気が流れる場合は、第2触媒を逆流する排気の流れの速度は、相対的に遅い。そのため第2触媒内での滞留時間(通過時間)が長くなるので、第2触媒の軸方向長さを第1触媒の軸方向長さよりも短く設定することが可能であり、また第2触媒の容量を第1触媒の容量よりも小さくすることが可能である。
また本発明の具体的な一つの態様では、上記メイン通路は、各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、この複数の上流側メイン通路が1本の流路に合流してなる下流側メイン通路と、を備えており、上記バイパス通路は、上記上流側メイン通路の上流側部分からそれぞれ分岐するとともに該上流側メイン通路よりも通路断面積の小さな気筒毎の上流側バイパス通路と、この複数の上流側バイパス通路が1本の流路に合流してなり、かつ下流端が上記下流側メイン通路に接続した下流側バイパス通路と、を備えており、上記第1触媒および第2触媒が、上記下流側バイパス通路に介装されている。
このような排気装置においては、気筒数と同じ数の上流側バイパス通路を備えており、上流側メイン通路の合流点よりも上流側の位置において、上流側メイン通路から分岐する。従って、複数気筒のメイン通路の合流点の位置に制約されずに、バイパス触媒コンバータとなる第1,第2触媒をより上流側に配置することが可能となる。また、バイパス通路側へ分岐する点が各気筒に近い位置となるので、冷間始動直後などに、メイン通路の熱容量による冷却作用を比較的受けずにバイパス通路側に排気が流入する。
上記上流側バイパス通路は最終的に1本の下流側バイパス通路に合流するので、排気干渉の懸念が生じるが、上流側バイパス通路の通路断面積を十分に小さく設定することで、配管レイアウト(各気筒の排気流の集合のレイアウト)に拘わらずに、排気干渉を実用上支障のないレベルに抑制することが可能である。換言すれば、排気干渉の点に制約されずに、バイパス触媒コンバータまでの通路長を最短とする配管レイアウトとすることが可能である。
この発明によれば、互いに並列となるメイン通路とバイパス通路とを備えた構成において、排気主流がどちらの通路を通過する場合でも、触媒を通過した後の排気を排気還流通路へと取り出すことができ、排気中の異物や未燃燃料成分の排気還流通路への流入を回避できる。従って、排気中の異物や未燃燃料成分による吸気系部品等の汚損や目詰まり等を完全に防止することができる。
以下、この発明を直列4気筒内燃機関の排気装置として適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1はこの排気装置の配管レイアウトを模式的に示した説明図であり、始めに、この図1に基づいて、排気装置全体の構成を説明する。
直列に配置された♯1気筒〜♯4気筒からなる各気筒1には、気筒毎に上流側メイン通路2が接続されている。4つの気筒の中で、排気行程が連続しない♯1気筒の上流側メイン通路2と♯4気筒の上流側メイン通路2とが1本の中間メイン通路3として合流しており、同様に排気行程が連続しない♯2気筒の上流側メイン通路2と♯3気筒の上流側メイン通路2とが1本の中間メイン通路3として合流している。ここで、各2本の上流側メイン通路2が合流する合流部には、それぞれ切換弁4が設けられている。この切換弁4は、冷間時に閉じられるものであって、閉時には、上流側メイン通路2と中間メイン通路3との間の上下の連通を遮断するとともに、2本の上流側メイン通路2の間を非連通状態とする構成となっている。一対の切換弁4は、後述するように、1つのバルブユニット5として構成されている。バルブユニット5の下流に位置する2本の中間メイン通路3は、合流点6において互いに合流し、1本の下流側メイン通路7となる。この下流側メイン通路7の途中には、メイン触媒コンバータ8が介装されている。このメイン触媒コンバータ8における触媒としては、三元触媒とHCトラップ触媒とを含んでいる。なお、このメイン触媒コンバータ8は、車両の床下に配置される容量の大きなものである。以上の上流側メイン通路2と中間メイン通路3と下流側メイン通路7とメイン触媒コンバータ8とによって、通常の運転時に排気が通流するメイン通路が構成される。このメイン通路は、直列4気筒内燃機関において周知の「4−2−1」の形で集合する配管レイアウトとなっており、従って、排気動的効果を利用した充填効率向上が実現される。
一方、バイパス通路として、上流側メイン通路2の各々から、上流側バイパス通路11が分岐している。この上流側バイパス通路11は、上流側メイン通路2よりも通路断面積が十分に小さなものであって、その上流端となる分岐点12は、上流側メイン通路2のできるだけ上流側の位置に設定されている。そして、互いに隣接した位置にある♯1気筒の上流側バイパス通路11と♯2気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流しており、同様に互いに隣接した位置にある♯3気筒の上流側バイパス通路11と♯4気筒の上流側バイパス通路11とが合流点13において1本の中間バイパス通路14として互いに合流している。なお、各通路を模式的に示した図1では、各上流側バイパス通路11が比較的長く描かれているが、実際には、可能な限り短くなっている。換言すれば、最短距離でもって中間バイパス通路14として合流している。2本の中間バイパス通路14は、合流点15において1本の下流側バイパス通路16として互いに合流している。この下流側バイパス通路16の下流端は、下流側メイン通路7のメイン触媒コンバータ8より上流側の合流点17において、下流側メイン通路7に合流している。そして、上記下流側バイパス通路16の途中には、三元触媒を用いたバイパス触媒コンバータ18が介装されている。このバイパス触媒コンバータ18は、バイパス流路の中で、可能な限り上流側に配置されている。つまり、中間バイパス通路14もできるだけ短くなっている。
なお、中間バイパス通路14として集合させることなく4本の上流側バイパス通路11をバイパス触媒コンバータ18直前位置で1本の下流側バイパス通路16として集合させた構成も可能であるが、分岐点12の位置とバイパス触媒コンバータ18の位置を一定のものとして比較した場合、4本の上流側バイパス通路11を長く引き回すよりも、上記実施例のように上流側で2本の中間バイパス通路14にまとめた方が、全体の通路長(各気筒のバイパス通路の総和)が短くなり、配管自体の熱容量ならびに外気に対する放熱面積が小さくなる。
上記バイパス触媒コンバータ18は、その内部に、前後に分割された2つの触媒つまり上流側の第1触媒18aと下流側の第2触媒18bとを備えている。これらの第1,第2触媒18a,18bは、いずれも円柱状のモノリス触媒担体からなり、同じケーシング18c内に、中間に僅かな間隙19が生じるように前後に離して収容されている。そして、これらの第1触媒18aと第2触媒18bとの間の間隙19に、排気還流通路20の一端が接続されている。この排気還流通路20の他端は、図示せぬ排気還流制御弁を介して機関吸気系へと延びている。つまり、上記間隙19が、還流排気の取り出し口となっている。上記バイパス触媒コンバータ18は、メイン触媒コンバータ8に比べて容量が小さな小型のものであり、望ましくは、低温活性に優れた触媒が用いられる。
上記のように構成された排気装置においては、冷間始動後の機関温度ないしは排気温度が低い段階では、適宜なアクチュエータを介して切換弁4が閉じられ、メイン通路が遮断される。そのため、各気筒1から吐出された排気は、その全量が、分岐点12から上流側バイパス通路11および中間バイパス通路14を通してバイパス触媒コンバータ18へと流れる。バイパス触媒コンバータ18は、排気系の上流側つまり気筒1に近い位置にあり、かつ小型のものであるので、速やかに活性化し、早期に排気浄化が開始される。また、このとき、切換弁4が閉じることで、各気筒1の上流側メイン通路2が互いに非連通状態となる。そのため、ある気筒から吐出された排気が他の気筒の上流側メイン通路2へと回り込む現象が防止され、この回り込みに伴う排気温度の低下が確実に回避される。
そして、この切換弁4の閉状態の下で排気還流を行う場合、排気還流通路20から吸気系へ取り出される還流排気は、第1触媒18aを通過した後の清浄な排気つまり異物や未燃成分等が除去されたものとなっているので、排気還流制御弁や吸気系におけるデポジットの付着や汚損が防止される。
一方、機関の暖機が進行して、機関温度ないしは排気温度が十分に高くなったら、切換弁4が解放される。これにより、各気筒1から吐出された排気は、主に、上流側メイン通路2から中間メイン通路3および下流側メイン通路7を通り、メイン触媒コンバータ8を通過する。このときバイパス通路側は特に遮断されていないが、バイパス通路側の方がメイン通路側よりも通路断面積が小さく、かつバイパス触媒コンバータ18が介在しているので、両者の通路抵抗の差により、排気流の大部分はメイン通路側を通り、バイパス通路側には殆ど流れない。従って、バイパス触媒コンバータ18の熱劣化は十分に抑制される。またバイパス通路側が完全に遮断されないことから、排気流量が大となる高速高負荷時には、排気流の一部がバイパス通路側を流れることで、背圧による充填効率低下を回避することができる。
またメイン通路側は、前述したように、排気干渉回避を考慮した「4−2−1」の配管レイアウトとなっているので、排気動的効果による充填効率向上効果を得ることができる。ここで、バイパス通路側は、排気干渉回避を特に考慮しない形で連通・集合しているが、上流側バイパス通路11の通路断面積を十分に小さなものとすることで、各気筒の連通による排気干渉を、実質的に無視し得るレベルにまで低減することが可能である。なお、上流側バイパス通路11の通路断面積をある上限寸法よりも大きくすると上記の排気干渉による充填効率低下が生じ、また逆にある下限寸法よりも小さくすると、切換弁4が閉状態にある間の排気流量が過度に小さく制限されてしまい、運転可能な領域が過度に狭められる。従って、上流側バイパス通路11の通路断面積の最適な値は、機関排気量等に応じた所定の上限寸法と下限寸法との範囲内となる。一例として、総排気量が約2000ccの内燃機関において、等価直径が5mm〜15mmの範囲内で、良好な結果が得られた。
そして、この切換弁4の開状態の下で排気還流を行う場合、還流排気は、やはりバイパス触媒コンバータ18の中間の間隙19から排気還流通路20を通して取り出される。このとき、少なくとも一部の排気は、下流側メイン通路7から合流点17を経由して下流側バイパス通路16を逆流するような形で排気還流通路20へと流れるが、このように逆流した排気は、第2触媒18bを逆方向へ通過して排気還流通路20へ導入される。従って、排気還流通路20から吸気系へ取り出される還流排気は、第2触媒18bを通過した後の清浄な排気となるので、やはり排気還流制御弁や吸気系におけるデポジットの付着や汚損が確実に防止される。
ここで、上記のように第2触媒18bを逆流する際の流れの速度は比較的遅く、第2触媒18b内での滞留時間(通過時間)が長くなるので、図示するように、第2触媒18bの軸方向長さは、第1触媒18aの軸方向長さよりも短く設定されている。なお、この長さの差異に伴い、第2触媒18bの容量の方が第1触媒18aの容量よりも小さくなる。従って、第1,第2触媒18a,18bを合わせたバイパス触媒コンバータ18全体としての容量を必要最小限としつつ、排気還流通路20から取り出される排気を確実に浄化することができる。
図2は、上記の排気装置をより具体的な形態として示したものであり、シリンダブロック32とシリンダヘッド33とを有する内燃機関31が、車両のエンジンルーム内に所謂横置形式に搭載されており、そのシリンダヘッド33の車両後方となる側面に、上流側メイン通路2を主に構成する排気マニホルド34が取り付けられている。この排気マニホルド34の出口部には、一対の切換弁4を備えたバルブユニット5が取り付けられ、その下流に、下流側メイン通路7となるフロントチューブ35が接続されている。このフロントチューブ35の上流側の一部は、内部で2つの通路に区画されており、つまり上記の中間メイン通路3を構成している。メイン触媒コンバータ8は、上記フロントチューブ35の途中に設けられている。
バイパス通路となるバイパス触媒コンバータ18等は、シリンダヘッド33から車両後方へ延びるメイン通路の下側の空間に配置されている。バイパス触媒コンバータ18は、エンジンルーム内に位置し、かつ車両走行方向に対し、フロントチューブ35よりも前方側となるので、走行中は走行風によって効果的に冷却され、該バイパス触媒コンバータ18の過昇温が防止される。
また、上流側メイン通路2に対し上流側バイパス通路11は鋭角をなすように分岐しており、これによって、切換弁4閉時に、バイパス流路側に円滑に排気が流れる。
図3および図4は、上記排気マニホルド34のより具体的な一実施例を示しており、図3は、下方から見た下面図、図4は上方から見た上面図である。これらの図に示すように、排気マニホルド34は、上流側メイン通路2となる4本のブランチ部41〜44を有し、各ブランチ部41〜44の上流部(シリンダヘッド取付フランジ45,46の直後)の位置から、上流側バイパス通路11となる小径の管が分岐している。この4本の管からなる上流側バイパス通路11は、前述したように最短距離でもって中間バイパス通路14として合流した上で、中央部の触媒コンバータ取付フランジ47に接続されている。
図5,図6は、上記排気マニホルド34の下流端のフランジ48に接続されるバルブユニット5の一実施例を示している。このバルブユニット5は、ケーシング51に、各気筒の上流側メイン通路2がそれぞれ接続される4つの開口部52〜55が設けられており、特に、♯1気筒用の開口部52と♯4気筒用の開口部55とが隣接し、かつ♯2気筒用の開口部53と♯4気筒用の開口部54とが隣接するような形で、四角形の頂点の位置に各開口部52〜55が配置されている。そして、各切換弁4は、図示せぬアクチュエータにより回転方向に駆動されるシャフト56と、このシャフト56に取り付けられたアーム57と、このアーム57に支持された長方形状の弁体58と、から構成されており、一方の切換弁4の弁体58が♯1,♯4気筒用の2つの開口部52,55を同時に開閉し、他方の切換弁4の弁体58が♯2,♯3気筒用の2つの開口部53,54を同時に開閉する。弁体58が閉じた状態では、各開口部52〜55は個々に全周に亘って閉塞されるので、隣接した2つの開口部52,55,53,54が互いに連通することはない。そして、このバルブユニット5の下流に接続されるフロントチューブ35の内部を2本の中間メイン通路3に仕切るように、2つの切換弁4の間に、仕切壁59が設けられている。この仕切壁59は、♯1,♯4気筒用の開口部52,55と、♯2,♯3気筒用の開口部53,54と、を区画している。なお、図5では、説明のために一方の弁体58が開状態に、他方の弁体58が閉状態に図示されているが、2本のシャフト56は適宜なリンクにより連係しており、図示せぬアクチュエータによって2つの弁体58が同時に開閉される構成となっている。
上記切換弁4は、図示した実施例に限定されるものではなく、種々の構成のものを利用することが可能である。冷間始動直後の排気温度上昇の阻害要因となる熱容量を低減する観点からは、上記切換弁4がなるべく上流側に位置することが望ましい。従って、例えば、図7に示すように、4本の上流側メイン通路2の各々に、各上流側メイン通路2を開閉する切換弁4を個々に設けるようにしてもよい。この切換弁4よりも上流側の通路長さないしは通路容積が小さいほど、冷間始動直後のバイパス通路側における排気温度が上昇しやすくなる。
図8および図9は、バイパス触媒コンバータ18の位置をより上流側とするために、バイパス触媒コンバータ18をシリンダヘッド33側面に直接取り付けるようにした実施例を示している。この実施例では、上流側バイパス通路11は、シリンダヘッド33の内部通路として構成され、各気筒の上流側メイン通路2の一部をなす排気ポート61から分岐形成される。この場合、上流側バイパス通路11の形成を容易とするために、各上流側バイパス通路11がそれぞれバイパス触媒コンバータ18の入口部まで延びており、4本の上流側バイパス通路11がバイパス触媒コンバータ18の直前位置で合流した構成となっている。このような構成によれば、冷間始動直後に、排気温度をより高く維持したままバイパス触媒コンバータ18へ導入することができる。
以上、この発明を直列4気筒内燃機関に適用した一実施例を説明したが、この発明は、直列4気筒以外の直列多気筒内燃機関あるいはV型多気筒内燃機関等の種々の形式の内燃機関の排気装置として適用することが可能である。また上記実施例では、バイパス通路の上流端が各気筒毎に接続されているが、特許文献2のように、排気マニホルドにより1本に合流したメイン通路と並列に1本のバイパス通路を設けた構成とすることもでき、また、特許文献2のように、排気主流をメイン通路側に案内するときにバイパス通路側を切換弁により閉塞するようにした構成においても同様に適用することが可能である。
この発明に係る排気装置の一実施例を示す構成説明図。 より具体的に示した排気装置の側面図。 排気マニホルドの具体的な実施例を示す下面図。 同じく上面図。 バルブユニット付近の断面図。 バルブユニットの正面図。 上流側メイン通路の各々に切換弁を設けた実施例を示す構成説明図。 バイパス触媒コンバータをシリンダヘッドに取り付けた実施例の要部の断面図。 この実施例の上流側バイパス通路のレイアウトを示す説明図。
符号の説明
2…上流側メイン通路
3…中間メイン通路
4…切換弁
7…下流側メイン通路
8…メイン触媒コンバータ
11…上流側バイパス通路
14…中間バイパス通路
16…下流側バイパス通路
18…バイパス触媒コンバータ
18a…第1触媒
18b…第2触媒

Claims (6)

  1. 内燃機関から排出された排気が流れるメイン通路と、
    このメイン通路の一部をバイパスするように、上流側で該メイン通路から分岐するとともに、下流側で該メイン通路に合流するバイパス通路と、
    このバイパス通路に介装されるとともに、直列に配置された第1触媒および第2触媒と、
    この第1触媒と第2触媒との間に一端が接続され、かつ吸気系へ還流排気を導く排気還流通路と、
    排気の流れを上記メイン通路側と上記バイパス通路側とに切り換えるための流路切換手段と、
    を備えていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 上記流路切換手段は、上記バイパス通路と並行する上記メイン通路の部分において、該メイン通路を開閉する切換弁からなることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の排気装置。
  3. 上記第1触媒および上記第2触媒は、それぞれ別個のモノリス触媒担体からなり、かつ両者が一つのケーシング内に収容されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の排気装置。
  4. 上記メイン通路は、各気筒にそれぞれ接続された気筒毎の上流側メイン通路と、この複数の上流側メイン通路が1本の流路に合流してなる下流側メイン通路と、を備え、
    上記バイパス通路は、上記上流側メイン通路の上流側部分からそれぞれ分岐するとともに該上流側メイン通路よりも通路断面積の小さな気筒毎の上流側バイパス通路と、この複数の上流側バイパス通路が1本の流路に合流してなり、かつ下流端が上記下流側メイン通路に接続した下流側バイパス通路と、を備え、
    上記第1触媒および第2触媒が、上記下流側バイパス通路に介装されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  5. 下流側に位置する第2触媒の容量が上流側に位置する第1触媒の容量よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
  6. 下流側に位置する第2触媒の軸方向長さが上流側に位置する第1触媒の軸方向長さよりも短く設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の内燃機関の排気装置。
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