JP4384996B2 - 車両のブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキ装置に関し、特に、液圧の作用によってパーキングブレーキ状態を得ることができるようにした車両のブレーキ装置に関する。
このような車両のブレーキ装置は、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特表平10−512947号公報
ところで、上記特許文献1では、ブレーキピストンが、前部および後部ブレーキピストンに分割されるとともに、後部ブレーキピストンの前端に当接する伝達部材と、前部ブレーキピストンに固定される閉塞板との間にばねが縮設され、前部ブレーキピストンの後方でブレーキキャリパの内面に刻設される内歯に噛合し得るラッチが、前記伝達部材が後部ブレーキピストンの前端に当接した状態では内歯に係合するものの伝達部材が後部ブレーキピストンの前端から前方に相対移動移動したときにはばね付勢力で内歯との係合を解除するようにしてブレーキキャリパ内に収納され、前記後部ブレーキピストンには、伝達部材を後部ブレーキピストンに対して軸方向に相対移動させ得る補助ピストンが摺動自在に嵌合されている。しかるにブレーキキャリパの内面に内歯を刻設せねばならず、またブレーキピストンを前部および後部ブレーキピストンに分割しつつラッチをブレーキキャリパ内に収納するようにしているので、ブレーキキャリパ内の構造が複雑となる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、液圧を液圧制御手段の電気的な制御で切り換える簡単な構造でパーキングブレーキ状態を得ることができるようにするとともに、パーキングブレーキ状態で前記液圧制御手段の不調が生じてもマニュアル操作でパーキングブレーキ状態を解除可能とした車両のブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車輪ブレーキに連なる車輪ブレーキ側液圧路にブレーキ操作部材の操作に応じた液圧を作用させ得る液圧発生手段と、該液圧発生手段とは独立して作動し得る液圧源と、背面を臨ませたパーキング用制御液圧室の液圧増大に応じた前進作動により前記車輪ブレーキが装着された車輪のパーキングブレーキ状態を得ることを可能としたパーキングピストンと、該パーキングピストンを前進位置で自動的にロックするように作動するとともにパーキング解除用制御液圧室の液圧増大に応じてロック解除側に作動するロックピストンと、前記パーキング用制御液圧室および前記パーキング解除用制御液圧室への液圧源からの液圧作用ならびに前記パーキング用制御液圧室および前記パーキング解除用制御液圧室からの液圧解放を切り換えるようにして電気的に制御される液圧制御手段と、該液圧制御手段を迂回して前記車輪ブレーキ側液圧路、前記パーキング用制御液圧室および前記パーキング解除用制御液圧室間に設けられるとともに操作部材のマニュアル操作に応じて作動する手動切換手段とを備え、該手動切換手段は、操作部材のマニュアル操作に伴う作動時に前記車輪ブレーキ側液圧路および前記パーキング用制御液圧室間を連通するとともに前記パーキング解除用制御液圧室の液圧をロック解除側の液圧に保持し得るように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、パーキングピストンの背面のパーキング用制御液圧室に液圧源の液圧を作用せしめると、パーキングピストンが前進するとともにロックピストンがパーキングピストンの前進位置を機械的にロックするので、パーキングブレーキ状態を自動的に得ることができ、またパーキングブレーキ状態を解除するときには、パーキング解除用制御液圧室に液圧源の液圧を作用せしめてロックピストンをロック解除作動させればよく、パーキングブレーキ状態では電力消費を伴わない簡単な構造でパーキングブレーキ状態を自動的に得ることができる。
また電気的に制御される液圧制御手段がパーキングブレーキ状態で不調となったときには、操作部材のマニュアル操作で手動切換手段を作動せしめ、ブレーキ操作部材を間欠的に操作すればよい。そうすればブレーキ操作部材の操作によって液圧発生手段から出力される液圧は、手動切換手段の作動によってパーキング用制御液圧室に作用するとともにパーキング解除用制御液圧室に作用することになり、ブレーキ操作部材を戻したときには、パーキング用制御液圧室の液圧は液圧発生手段側に戻って解放されるものの、パーキング解除用制御液圧室の液圧は手動切換手段の働きによりロック解除側の液圧に保持される。したがってブレーキ操作部材を複数回間欠的に操作した後に操作部材のマニュアル操作を停止すると、パーキング用制御液圧室の液圧は解放状態にあるもののパーキング解除用制御液圧室の液圧はロック解除側の液圧に保持されたままとなり、ロックピストンがロック解除作動してパーキングブレーキ状態が解除されることになる。すなわち液圧制御手段がパーキングブレーキ状態で不調となっても、操作部材のマニュアル操作による手動切換手段の働きならびにブレーキ操作部材の間欠操作を行うことでパーキングブレーキ状態を解除することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はパーキング用ドラムブレーキ付きディスクブレーキの縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図、図2はパーキング用ドラムブレーキのバックプレート側を図1の2−2線矢視方向から見た図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5はブレーキ液圧回路を示す図である。
先ず図1において、パーキング用ドラムブレーキ11が付設されたディスクブレーキ12が装着される車輪のホイール13に同軸に結合されるハブユニット14のスピンドル14aは、車体(図示せず)に支持されたナックル15にベアリング16を介して回転自在に支承される。
ディスクブレーキ12は、前記ホイール13とともに回転するブレーキディスク17と、該ブレーキディスク17の上部を左右から跨ぐとともに支持ブラケット18で軸方向摺動可能に支持されるブレーキキャリパ19と、ブレーキディスク17の両側およびブレーキキャリパ19間に配置される左右一対のブレーキパッド20,20とを備える。前記ブレーキキャリパ19には、前記両ブレーキパッド20…の一方に先端を対向させたピストン21を摺動可能に嵌合せしめる液圧シリンダ22が設けられており、前記ピストン21がその背面を臨ませた液圧室23に作用する液圧に応じて軸方向に作動することによる作用および反作用によってブレーキディスク17がブレーキパッド20…で両側から挟圧され、それにより制動力が得られることになる。
図2を併せて参照して、パーキング用ドラムブレーキ11は、ブレーキドラム24と、ブレーキドラム24の開放端を覆うようにして前記ナックル15に固定的に取付けられるバックプレート25と、ブレーキドラム24に摺接し得るライニング26,26を有してブレーキドラム24内に配置される一対のブレーキシュー27,27と、それらのブレーキシュー27…の一端を揺動可能に支承する伸縮調節可能なストラット28と、両ブレーキシュー27…の一端を前記ストラット28側に付勢するようにして両ブレーキシュー27…の一端間に縮設されるばね29と、両ブレーキシュー27…の他端間で前記バックプレート25に設けられたアンカ30と、両ブレーキシュー27…の他端を前記アンカ30で支承する側に付勢する戻しばね31と、パーキング駆動手段32と、該パーキング駆動手段32によって駆動されて前記両ブレーキシュー27…を回動作動せしめるパーキング作動レバー33とを備える。
ブレーキドラム24は、開放面をナックル15側に向けた有底円筒状に形成されるものであり、その端壁24aが複数のボルト34…でハブユニット14に固着される。またディスクブレーキ12のブレーキディスク17はブレーキドラム24に一体に形成される。さらに前記端壁24aを挟んでホイール13が複数ずつのスタッドボルト35…およびホイールナット36…でハブユニット14に固着される。
バックプレート25は、ブレーキドラム24の開放端を覆うように配置され、ナックル15に一体に設けられたフランジ15aに複数ずつのボルト37…およびナット38…で固着される。またブレーキキャリパ19を支承する支持ブラケット18はバックプレート25に固着され、ブレーキキャリパ19の領域を除いてブレーキディスク17の一側面および外周を覆う保護カバー39がバックプレート25に溶接される。
前記両ブレーキシュー27…の他端側対向面には切欠き40…がそれぞれ設けられており、それらの切欠き40…にストラット41の両端が係合され、ストラット41の一端および一方のブレーキシュー27間にはばね42が縮設される。パーキング作動レバー33は、一方の前記ブレーキシュー27と一部が重なるようにして当該ブレーキシュー27およびバックプレート25間に配置されており、このパーキング作動レバー33の一端にパーキング駆動手段32が連結される。またパーキング作動レバー33の他端は、前記ストラット41の一端に係合されつつ一方の前記ブレーキシュー27の他端部に枢軸43を介して揺動可能に連結される。
而して前記パーキング駆動手段32によって前記パーキング作動レバー33を枢軸43のまわりに図2の時計方向に回動せしめると、ストラット41を介して他方のブレーキシュー27がブレーキドラム24の内周に圧接され、その反作用によって一方のブレーキシュー27もブレーキドラム24の内周に圧接され、それによりドラムブレーキ11によるパーキングブレーキ状態を得ることができる。
図3および図4を併せて参照して、前記パーキング駆動手段32は、前記両ブレーキシュー27…の一端側でバックプレート25に固定されるケーシング46を備える。該ケーシング46は、前記ストラット28およびばね29と平行な方向に延びる第1筒部46aと、第1筒部46aに直交する方向に延びて第1筒部46aの中間部に一体に連設される第2筒部46bとを備え、バックプレート25の内面側に第1筒部46aが配置され、第2筒部46bは、バックプレート25を貫通して外方に延出される。
両端を開放した第1筒部46aの軸方向中間部には隔壁47が一体に設けられており、隔壁47よりも前側(図4の左側)で第1筒部46aには第1摺動孔48が設けられ、前記隔壁47よりも後側(図4の右側)で第1筒部46a内は第1摺動孔48と同軸の収容孔49が設けられ、第1摺動孔48の前端を閉じる蓋部材50が第1筒部46aに螺合される。
また第2筒部46bには、前記収容孔49に直角に連なる第2摺動孔51が設けられ、この第2摺動孔51は、収容孔49に一端を連ならせた小径孔部51aと、小径孔部51aよりも大径にして小径孔51aの他端に一端が同軸に連なる大径孔部51bとが同軸に連なって成り、小径孔部51aおよび大径孔部51b間には収容孔49と反対側に臨む環状の段部51cが形成され、大径孔部51bの他端を閉じる蓋部材52が第2筒部46bの外端に螺合される。
ケーシング46の第1摺動孔48には、背面側へのパーキング用制御液圧の作用に応じた前進作動によってパーキングブレーキ状態を得ることを可能としたパーキングピストン53が摺動可能に嵌合され、該パーキングピストン53の外周には環状のシール部材60が装着される。このパーキングピストン53の背面および前記隔壁47間でケーシング46の第1筒部46a内に、パーキング用制御液圧を作用させることを可能としたパーキング用制御液圧室54が形成される。
前記パーキングピストン53は、連結手段55を介してドラムブレーキ11におけるパーキング作動レバー33の一端部に連結されており、前記パーキングピストン53の前進作動に応じて連結手段55に作用する牽引力が前記パーキング作動レバー33に入力され、それによりパーキング作動レバー33がドラムブレーキ11をパーキング作動せしめる側に回動することになる。
而して前記連結手段55は、環状のシール部材61を介して前記隔壁47を液密にかつ摺動可能に貫通してパーキングピストン53の後端中央部に同軸にかつ一体に連結されるロッド53aと、該ロッド53aに連結されて収容孔49に摺動可能に嵌合されるストッパ56と、ストッパ56およびパーキング作動レバー33間を連結する連結ロッド57とから成り、前記隔壁47とは反対側で収容孔49の端部には前記ストッパ56が収容孔49から外れてしまうのを阻止するための止め輪62が装着される。
パーキング作動レバー33の一端部はスリット58を形成するようにして略U字状に折り曲げられており、そのスリット58に挿通される前記連結ロッド57の端部に、パーキング作動レバー33の一端部に当接、係合する拡大係合部57aが設けられる。しかも拡大係合部57aを当接、係合せしめるべくパーキング作動レバー33に設けられる当接面59は円弧状のものであり、前記パーキングピストン53の前進作動に伴ってパーキング作動レバー33に作用する牽引力が最大になるときの前記拡大係合部57aの接触点での前記当接面59の接線が、連結ロッド57からパーキング作動レバー33への牽引力作用方向と直角となるだけでなく、連結ロッド57の全ストローク領域で拡大係合部57aの接触点での前記接線が前記牽引力作用方向と直角となるように形成される。
しかも拡大係合部57aの少なくとも前記当接面59に接触する部分の外面形状は当接面59に向かって凸である曲面状に形成されている。
またケーシング46内には、前記パーキングピストン53を前進位置で機械的にロックすべく該パーキングピストン53の前進作動に応じて自動的にロックするように作動するとともに、パーキング解除用制御液圧の作用に応じてロック解除側に作動するロック機構63が設けられる。
このロック機構63は、パーキングピストン53の前進作動時には軸方向一方に向けての付勢力が作用するようにしつつ前記パーキングピストン53の軸線と直交する軸線を有して前記ケーシング46に摺動可能に嵌合されるとともにパーキング解除用制御圧を軸方向他方に向けて作用せしめることを可能としたロックピストン64と、前記パーキングピストン53およびパーキング作動レバー33間を連結する連結手段55の中間部材であるストッパ56に設けられる係止部65と、該係止部65に後方から係合して前記パーキングピストン53の前進作動位置を機械的にロックすべく前記ロックピストン64の軸方向一端部に設けられる一対のロック部66,66とを備える。
ストッパ56は、第2摺動孔51および収容孔49の軸線と直交する方向の厚みを薄くした略矩形状の横断面形状を有するように形成され、該ストッパ56に、該ストッパ56から両側に突出するようにして球状の係止部65が一体に設けられ、ロックピストン44とは反対側で前記係止部65の一部は収容孔49の内面に摺接する。
ロックピストン64は、前記パーキングピストン53よりも後方側に配置される第2摺動孔51に摺動可能に嵌合されるものであり、第2摺動孔51の小径孔部51aに摺動可能に嵌合される小径部64aと、第2摺動孔51の段部51cに対向する環状の段部64cを小径部64aの後部との間に形成して小径部64aに同軸に連なるとともに第2摺動孔51の大径孔部51bに摺動可能に嵌合される大径部64bとを一体に備える。
ロックピストン64および蓋部材52間には、ロックピストン64を軸方向一方側すなわちストッパ56側にばね付勢するために、たとえば並列配置される一対のばね68,68が縮設される。またロックピストン64における段部64cおよび第2摺動孔51における段部51c間でロックピストン64およびケーシング46間にはロックピストン64を軸方向他方側に付勢するパーキング解除用制御液圧を作用せしめる環状のパーキング解除用制御液圧室69が形成され、ロックピストン64のパーキング解除用制御液圧室69に臨む受圧面積は、前記パーキングピストン53のパーキング用制御液圧室54に臨む受圧面積よりも大きく設定される。
またロックピストン64における小径部64aおよび大径部64bの外周には、パーキング解除用制御液圧室69を軸方向両側からシールして第2摺動孔51の小径孔部51aおよび大径孔部51bに摺接する環状のシール部材70,71が装着される。
ロッピストン64の一端側の小径部64aには、一対の前記ロック部66,66が、パーキングピストン53の前進位置では前記連結手段55の中間部にあるストッパ56を跨ぐようにして連設され、しかもロック部66…の外周面は、第2摺動孔51の小径孔部51aよりも小径である収容孔49内への挿入を可能として先端側を細狭まりとしたテーパ状に形成される。
またロック部66…には、前記係止部65に後方側から当接、係合し得る係合面66a…が形成されており、これらの係合面66a…は、前記ロックピストン64の軸方向一方に向かうにつれてパーキングピストン53の軸方向後方位置となるように傾斜しつつ、前記係止部65に後方から当接、係合して前記パーキングピストン53の前進作動位置を機械的にロックすべく円弧状に凹んで形成される。
図5において、ブレーキ操作部材であるブレーキペダルPの踏み込み操作に応じて液圧を出力する液圧発生手段としてのマスタシリンダMは、調圧弁84を介して液圧源液圧路75に接続されており、この液圧源液圧路75は、ディスクブレーキ12の液圧シリンダ22に連なる車輪ブレーキ側液圧路であるディスクブレーキ側液圧路76に常開型電磁弁77を介して接続され、前記ディスクブレーキ側液圧路76は常閉型電磁弁78を介してリザーバ79に接続される。前記調圧弁84および常開型電磁弁77の開弁状態で、マスタシリンダMの出力液圧を液圧シリンダ22の液圧室23に作用せしめることでディスクブレーキ12はブレーキ作動し、常開型電磁弁77および常閉型電磁弁78の開閉を制御することにより、アンチロックブレーキ制御時等でディスクブレーキ12の液圧シリンダ22に作用する液圧を制御することができる。
また前記リザーバ79には、電動モータ80で駆動されるポンプ81の吸入側が一方向弁82を介して接続されており、該ポンプ81の吐出側は前記液圧源液圧路75に接続され、ダンパ83がポンプ81の吐出側に接続される。またポンプ81の吸入側はサクション弁85を介してマスタシリンダMに接続される。
前記電動モータ80、ポンプ81、ダンパ83、調圧弁84およびサクション弁85は、マスタシリンダMとは独立して作動する液圧源86を構成するものであり、ブレーキペダルPの非操作状態でサクション弁85を開弁して電動モータ80を作動せしめることにより、マスタシリンダMから吸入したブレーキ液を液圧源液圧路75に吐出し、しかも調圧弁75を調圧作動せしめることにより、液圧源液圧路75の液圧を所定の液圧に調圧することが可能であり、このような液圧源86の出力液圧は、非ブレーキ操作時にディスクブレーキ12を作動せしめることによって車両の挙動を制御する等の自動ブレーキ時に用いられる。
前記液圧源86からの前記パーキング用制御液圧室54および前記パーキング解除用制御液圧室69への液圧作用ならびにパーキング用制御液圧室54およびパーキング解除用制御液圧室69からの液圧解放は、電気的に制御される液圧制御手87で切り換えられるものであり、この液圧制御手段87は、常開型電磁弁76の開弁時に液圧源86からの液圧が作用するディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング用制御液圧室54間に介設される第1制御弁88と、ディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング解除用制御液圧室69間に介設される第2制御弁89とで構成され、第1および第2制御弁88,89は常閉型電磁弁である。
而してパーキングブレーキ状態を得るときには、パーキング用制御液圧室54にパーキング用制御液圧を作用させ、さらにパーキング解除用制御液圧室69に液圧を作用させることで、ロックピストン64の軸方向一方への作動を抑えつつ、パーキングピストン53を前進せしめる。次いでパーキング解除用制御液圧室69の液圧を解放すると、ロックピストン64がばね68…のばね力で軸方向一方に作動し、パーキングピストン53およびロックピストン64の前進に応じてロック機構63がロック作動する。
すなわちパーキングピストン53とともに前進作動したストッパ56の係止部56にロックピストン64の一端のロック部66,66に形成された係合面66a,66aが後方から係合し、パーキングピストン53の前進作動状態が機械的にロックされることになる。但しロックピストン64の軸方向一方への作動が完了した時点でパーキング制御用液圧室54の残圧を抜く。
このようにパーキングピストン53が前進作動すると、パーキング作動レバー33の回動によりドラムブレーキ11がパーキング作動し、パーキングピストン53の前進作動状態がロックされることにより、パーキングブレーキ状態が維持される。しかもドラムブレーキ11において両ブレーキシュー47…をパーキングブレーキのために作動せしめる力はパーキング作動レバー33を介して両ブレーキシュー47,47に伝わるので、パーキング作動レバー33のレバー比により、パーキング駆動手段32が発揮すべき液圧力が比較的小さくてすむ。
パーキングブレーキ状態を解除するときには、パーキング用制御液圧室54およびパーキング解除用制御液圧室69の液圧を同時に増圧せしめるが、その増圧過程で、先ずばね68…のばね力よりも大きな液圧力がロックピストン64に作用することでロックピストン64が軸方向他方側に移動し、それによりロック機構63のロック状態が解除されるので、パーキング用制御液圧室54の液圧によってパーキングピストン53が後退作動する。而してロック機構63のロック解除状態で前記パーキング解除用制御液圧室69は液圧ロック状態に保持され、ロックピストン64のロック部66,66はストッパ56との当接を回避する位置まで移動したままである。
しかもストッパ56に設けられる係止部65は、球状に形成されるものであり、係止部65に後方から当接、係合してパーキングピストン53の前進作動位置を機械的にロックすべくロックピストン64のロック部66…に形成される係合面66a…は、円弧状に凹んでいるので、パーキングピストン53の前進作動状態での係止面65a…および係合面66a…の接触面積を比較的大きくし、ストッパ56およびロックピストン64の当接、係合部にパーキングピストン53側から作用する荷重による摩耗や座屈等を抑え、耐久性の向上を図ることができる。
前記液圧制御手段87を迂回する手動切換手段108が、前記ディスクブレーキ側液圧路76、パーキング用制御液圧室54および前記パーキング解除用制御液圧室69間に設けられており、この手動切換手段108は、運転席近傍に配置される操作部材としての操作レバー103のマニュアル操作に応じて作動する。
而して前記手動切換手段108は、常開型電磁弁77および調圧弁84の開弁状態でマスタシリンダMの出力液圧が導かれるディスクブレーキ側液圧路76および前記パーキング用制御液圧室54間を結んで液圧制御手段87を迂回する第1液圧路90と、手動操作で開弁するようにして第1液圧路90に介設される常閉弁92と、常閉弁92およびパーキング用制御液圧室54間の第1液圧路90に一端が接続されるとともに液圧制御手段87を迂回して前記パーキング解除用制御液圧室69に他端が連通する第2液圧路91と、パーキング解除用制御液圧室69側への流通のみを許容して第2液圧路91に介設される一方向弁93とを備える。
常閉弁92が備える弁ハウジング94には、第1液圧路90のうちディスクブレーキ側液圧路76に通じる上流側部分90aに通じる弁室95が形成されるとともに、該弁室95に臨むテーパ状の弁座96が設けられており、弁室95に前面を臨ませたピストン97が弁ハウジング94に液密かつ摺動可能に嵌合され、該ピストン97にその中心から前後に延びるようにして一体かつ同軸に設けられる弁軸98の前端に前記弁座96に着座可能な球状の弁体99が設けられ、ピストン97および弁ハウジング94間には弁体99を弁座96に着座せしめる方向にピストン97および弁軸98を付勢する弁ばね100が縮設される。また弁ハウジング94には、前記弁座96の中央に一端を開口せしめる通路101が設けられており、この通路101の中間部が、第1液圧路90のうちパーキング用制御液圧室54に通じる下流側部分90bに連通される。
前記弁軸98の他端にはワイヤ102を介して操作レバー103が連結されており、この操作レバー103は、運転席の近傍たとえばセンターコンソール内に配置される。而して操作レバー103の非操作状態では常閉弁92は弁ばね100のばね力により弁座96に弁体99を着座せしめた閉弁状態にあり、その閉弁状態で第1液圧路90の上流側部分および下流側部分90a,90b間は遮断されている。しかるに操作レバー103を弁ばね100のばね力に抗して牽引操作すると、弁体99が弁座96から離座して常閉弁92は開弁し、第1液圧路90の上流側部分および下流側部分90a,90b間が連通されることになる。
一方向弁93は、常閉弁92と共通の弁ハウジング94を備えるものであり、この弁ハウジング94には、前記通路101の他端を中央部に開口させたテーパ状の弁座106が設けられるとともに、該弁座106を臨ませる弁室103が第2液圧路91の第1液圧路90側の端部を通じさせるようにして形成されており、弁座106に着座可能として弁室103に収容される球状の弁体104と、弁ハウジング94との間に、弁座106に弁体104を着座させる付勢力を発揮する弁ばね105が縮設される。
而してこの一方向弁93は、常閉弁92が開弁したときに第1液圧路90の液圧をパーキング解除用制御液圧室69側に作用させるべく開弁し、パーキング解除用制御液圧室69側から第1液圧路90側へのブレーキ液の戻りは一方向弁93で阻止される。
すなわち手動切換手段108は、操作レバー103の操作に応じた作動時にディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング用制御液圧室56間を連通するとともにパーキング解除用制御液圧室69の液圧をロック解除側の液圧に保持することになる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、ドラムブレーキ11をパーキングブレーキ作動せしめる際には、パーキング駆動手段32が有するパーキングピストン53の背面側が臨むパーキング用制御液圧室54にパーキング用制御液圧を作用させればよく、パーキングピストン53を前進作動せしめることにより、ドラムブレーキ11をブレーキ作動せしめてパーキングブレーキ状態を得ることが可能となり、またパーキングピストン53の前進作動によるパーキング作動状態がロック機構63で機械的にロックされるので、パーキングブレーキ状態を自動的に得ることができ、またパーキングブレーキ状態を解除するときにはパーキング解除用制御液圧をロック機構63に作用せしめればよく、パーキングブレーキ状態では電力消費を伴わない簡単な構造でパーキングブレーキ状態を自動的に得ることができる。
またパーキング用制御液圧室54およびパーキング解除用制御液圧室69への液圧源86からの液圧作用ならびにパーキング用制御液圧室54およびパーキング解除用制御液圧室69からの液圧解放は、電気的に制御される液圧制御手段87で切り換えられるのであるが、液圧制御手段87を迂回する手動切換手段108が、ディスクブレーキ側液圧路76、パーキング用制御液圧室54およびパーキング解除用制御液圧室69間に設けられており、この手動切換手段108は、運転席近傍に配置される操作レバー103の操作に応じて作動する。
しかも手動切換手段108は、常開型電磁弁77および調圧弁84の開弁状態でマスタシリンダMの出力液圧が導かれるディスクブレーキ側液圧路76および前記パーキング用制御液圧室54間を結んで液圧制御手段87を迂回する第1液圧路90と、手動操作で開弁するようにして第1液圧路90に介設される常閉弁92と、常閉弁92およびパーキング用制御液圧室54間の第1液圧路90に一端が接続されるとともに液圧制御手段87を迂回して前記パーキング解除用制御液圧室69に他端が連通する第2液圧路91と、パーキング解除用制御液圧室69側への流通のみを許容して第2液圧路91に介設される一方向弁93とを備えるものである。
このような手動切換手段108の構成によれば、液圧制御手段87がパーキングブレーキ状態で不調となったときには、操作レバー103を操作して常閉弁92を開弁するとともに、ブレーキペダルPを間欠的に操作すればよい。そうすればブレーキペダルPの操作によってマスタシリンダMから出力される液圧は、パーキング用制御液圧室54に作用するとともに一方向弁93を介してパーキング解除用制御液圧室69に作用することになり、ブレーキペダルPを戻したときには、パーキング用制御液圧室54の液圧はマスタシリンダM側に戻って解放されるものの、パーキング解除用制御液圧室69の液圧は一方向弁93の働きによりマスタシリンダM側に戻ることはない。
したがってブレーキペダルPを複数回間欠的に操作した後に操作を停止すると、パーキング用制御液圧室54の液圧は解放状態にあるもののパーキング解除用制御液圧室69の液圧はロック解除側の液圧に保持されており、ロックピストン64がロック解除作動してパーキングブレーキ状態が解除されることになる。すなわち液圧制御手段87がパーキングブレーキ状態で不調となっても、操作レバー103の操作による常閉弁92の開弁ならびにブレーキペダルPの間欠操作を行うようにしたマニュアル操作でパーキングブレーキ状態を解除することができる。
図6は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
液圧制御手段87を迂回する手動切換手段110が、ディスクブレーキ側液圧路76、パーキング用制御液圧室54および前記パーキング解除用制御液圧室69間に設けられており、この手動切換手段110は、操作ノブ111のマニュアル操作に応じて作動するものであり、たとえばボンネットの開放によって前記操作ノブ111をマニュアル操作することを可能としつつエンジンルーム内に配設されるか、トランクリッドの開放によって前記操作ノブ111をマニュアル操作することを可能としつつトランクルーム内に配設される。
手動切換手段110は、常開型電磁弁77および調圧弁84の開弁状態でマスタシリンダMの出力液圧が導かれるディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング用制御液圧室54間を結んで液圧制御手段87を迂回する第1液圧路112と、前記操作ノブ111のマニュアル操作で開弁するようにして第1液圧路112に介設される常閉弁114と、常閉弁114およびパーキング用制御液圧室54間の第1液圧路112に一端が接続されるとともに液圧制御手段87を迂回してパーキング解除用制御液圧室69に他端が連通する第2液圧路113と、パーキング解除用制御液圧室69側への流通のみを許容して第2液圧路113に介設される一方向弁115とを備える。
常閉弁114はボディ116に配設されるものであり、このボディ116には、第1液圧路112のうちディスクブレーキ側液圧路76側の上流側部分112aに通じるようにしてボディ116の一側面に開口する第1流通孔117と、第1流通孔117よりも大径である摺動孔118と、該摺動孔118よりも大径にしてボディ116の他側面に開口するねじ孔119とが同軸に連なって設けられるとともに、第1液圧路112のうちパーキング用制御液圧室54側の下流側部分112bに通じるとともに前記摺動孔118と直交して該摺動孔118の内面に内端を開口せしめる流通孔120が設けられる。
第1流通孔117より孔119はボディ116の他側面に開口する。
前記常閉弁114は、前記流通孔117,120間を弁体122で常時は遮断するものであり、弁体122は、前記流通孔117および前記摺動孔118間に形成されるテーパ状の段部121の内周縁部に当接し得るテーパ部122aを前端に有するとともに、前記摺動孔118に軸線まわりの回転ならびに軸線方向の移動を可能として嵌合されるものであり、弁体122と一体に設けられたねじ軸部123がねじ孔119に螺合され、ねじ軸部123の外端に前記操作ノブ111が一体に連設される。しかも前記流通孔120の摺動孔118への開口端よりもねじ孔119寄りで摺動孔118の内面に摺接するOリング124が弁体122の外周に装着される。
このような開閉弁114では、ねじ軸部123をねじ孔119に螺合してねじ込むことにより、弁体122の先端のテーパ部122aを段部121の内周縁部に全周にわたって当接させることにより、流通孔117,120間を遮断することができる。また操作ノブ111を回転操作することでねじ軸部123のねじ孔119への螺合状態を緩め、弁体122をその先端のテーパ部122aの大径端部が流通孔120の摺動孔118への開口端よりもねじ孔119側に位置するまで後退させると、流通孔117,120間が連通されることになる。
一方向弁115は、常閉弁114のボディ116に共通に配設されるものであり、ボディ116には、前記摺動孔118を相互間に介在させて前記流通孔120と同軸に延びる通路125が設けられ、ボディ116と、該ボディ116に螺合される栓部材126との間には、前記通路125と同軸である弁室127が形成される。
而して一方向弁115は、前記通路125を中央部に開口せしめて弁室127に臨むテーパ状の弁座128と、該弁座128に着座可能として弁室127に収容される球状の弁体129と、弁座128に弁体129を着座させる付勢力を発揮して栓部材126および弁体129間に縮設される弁ばね130とを備える。
前記ボディ116には、第2液圧路113を介してパーキング解除用制御液圧室69に通じる通路131が設けられており、この通路131の内端は前記弁室127に連通する。
而してこの一方向弁115は、常閉弁114が開弁したときに第1液圧路112の液圧をパーキング解除用制御液圧室69側に作用させるべく開弁し、パーキング解除用制御液圧室69側から第1液圧路112側へのブレーキ液の戻りは一方向弁115で阻止される。
すなわち手動切換手段110は、操作ノブ111の操作に応じた作動時にディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング用制御液圧室56間を連通するとともにパーキング解除用制御液圧室69の液圧をロック解除側の液圧に保持することになる。
この第2実施例によっても第1実施例と同様の効果を奏することができる。
図7は本発明の第3実施例を示すものであり、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
パーキング駆動手段32′は、パーキング作動レバー33′を押圧することでパーキングブレーキ状態を得るものであり、このパーキング駆動手段32′は、ケーシング136と、ケーシング136から突出させた一端を前記パーキング作動レバー33′に連接せしめてケーシング136に摺動可能に嵌合されるとともにケーシング136との間に形成されるパーキング用制御液圧室137に背面を臨ませるパーキングピストン138とを備える。
またケーシング136内には、パーキングピストン138を前進位置で機械的にロックすべく該パーキングピストン138の前進作動に応じて自動的にロックするように作動するとともに、パーキング解除用制御液圧の作用に応じてロック解除側に作動するロック機構139が設けられる。
前記ロック機構139は、パーキングピストン137の軸線と直交する軸線を有してケーシング136に摺動可能に嵌合されるロックピストン140と、前記パーキングピストン137の中間部に設けられる係止孔141と、該係止孔141に係合して前記パーキングピストン138の前進作動位置を機械的にロックすべく前記ロックピストン140の軸方向一端部に設けられるロック部142とを備える。
ロックピストン140およびケーシング136間には、ロックピストン140を軸方向一方側すなわちパーキングピストン138側にばね付勢するためにばね143が縮設される。またロックピストン140およびケーシング136間には、液圧作用時に前記ばね143のばね力に抗してロックピストン140をパーキングピストン138から離間する後退方向に付勢する液圧力を発揮する環状のパーキング解除用制御液圧室144が形成される。
前記液圧源86からの前記パーキング用制御液圧室137および前記パーキング解除用制御液圧室144への液圧作用ならびにパーキング用制御液圧室137およびパーキング解除用制御液圧室144からの液圧解放は、電気的に制御される液圧制御手87で切り換えられる。
而してパーキングブレーキ状態を得るときには、パーキング用制御液圧室137にパーキング用制御液圧を作用させ、さらにパーキング解除用制御液圧室144に液圧を作用させることで、ロックピストン140の軸方向一方への作動を抑えつつ、パーキングピストン138を前進せしめる。次いでパーキング解除用制御液圧室144の液圧を解放すると、ロックピストン140がばね143のばね力で軸方向一方に作動し、パーキングピストン138およびロックピストン140の前進に応じてロック機構139がロック作動する。
すなわちパーキングピストン138の前進作動によってロックピストン140に対応する位置にもたらされた係止孔141にロックピストン140のロック部142が係合し、パーキングピストン138の前進作動状態が機械的にロックされることになる。但しロックピストン140の軸方向一方への作動が完了した時点でパーキング制御用液圧室137の残圧を抜く。
前記液圧制御手段87を迂回する手動切換手段146が、前記ディスクブレーキ側液圧路76、パーキング用制御液圧室137および前記パーキング解除用制御液圧室144間に設けられており、この手動切換手段146は、運転席近傍に配置される操作部材としての操作レバー103のマニュアル操作に応じて作動する。
而して前記手動切換手段146は、常開型電磁弁77および調圧弁84の開弁状態でマスタシリンダMの出力液圧が導かれるディスクブレーキ側液圧路76および前記パーキング用制御液圧室137間で前記液圧制御手段87の第1制御弁88に並列に接続される第1常閉弁147と、ディスクブレーキ側液圧路76およびパーキング解除用制御液圧室144間に直列に介設される第2常閉弁92′および一方向弁93′とを備える。
第2常閉弁92′は、第1実施例の常閉弁92と同様に構成されるものであり、運転席の近傍たとえばセンターコンソール内に配置される操作レバー103の操作に応じて開弁するように構成される。また一方向弁93′は、基本的な構成を第1実施例と同様にして第2常閉弁92′のハウジング94′に配設されるものであり、第2常閉弁92′と、パーキング解除用制御液圧室144に通じる液圧路148との間に介設される。
また第1常閉弁147は、第2常閉弁92′が開弁して前記液圧路148の液圧が高くなったときに開弁するものである。
このような手動切換手段146によれば、液圧制御手段87がパーキングブレーキ状態で不調となったときには、操作レバー103を操作して第2常閉弁92′を開弁するとともに、ブレーキペダルPを間欠的に操作すればよい。そうすればブレーキペダルPの操作によってマスタシリンダMから出力される液圧は、一方向弁93′を介してパーキング解除用制御液圧室144に作用するとともに、第1常閉弁147が液圧路148の液圧増大に応じて開弁し、パーキング用制御液圧室137がマスタシリンダMに通じることになる。
したがってブレーキペダルPを戻したときには、パーキング用制御液圧室137の液圧はマスタシリンダM側に戻って解放されるものの、パーキング解除用制御液圧室144の液圧は一方向弁93′の働きによりマスタシリンダM側に戻ることはなく、ブレーキペダルPを複数回間欠的に操作した後に操作を停止すると、パーキング用制御液圧室137の液圧は解放状態にあるもののパーキング解除用制御液圧室144の液圧はロック解除側の液圧に保持されており、ロックピストン140がロック解除作動してパーキングブレーキ状態が解除されることになる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
パーキング用ドラムブレーキ付きディスクブレーキの縦断面図であって図2の1−1線に沿う断面図である。 パーキング用ドラムブレーキのバックプレート側を図1の2−2線矢視方向から見た図である。 図2の3−3線拡大断面図である。 図3の4−4線断面図である。 ブレーキ液圧回路を示す図である。 第2実施例の図5に対応したブレーキ液圧回路を示す図である。 第3実施例の図5に対応したブレーキ液圧回路を示す図である。
符号の説明
12・・・車輪ブレーキであるディスクブレーキ
76・・・車輪ブレーキ側液圧路であるディスクブレーキ側液圧路
53,138・・・パーキングピストン
54,137・・・パーキング用制御液圧室
69,144・・・パーキング解除用制御液圧室
64,140・・・ロックピストン
86・・・液圧源
87・・・液圧制御手段
103・・・操作部材としての操作レバー
108,110,146・・・手動切換手段
111・・・操作部材としての操作ノブ
M・・・液圧発生手段であるマスタシリンダ
P・・・ブレーキ操作部材であるブレーキペダル

Claims (1)

  1. 車輪ブレーキ(12)に連なる車輪ブレーキ側液圧路(76)にブレーキ操作部材(P)の操作に応じた液圧を作用させ得る液圧発生手段(M)と、該液圧発生手段(M)とは独立して作動し得る液圧源(86)と、背面を臨ませたパーキング用制御液圧室(54,137)の液圧増大に応じた前進作動により前記車輪ブレーキ(12)が装着された車輪のパーキングブレーキ状態を得ることを可能としたパーキングピストン(53,138)と、該パーキングピストン(53,138)を前進位置で自動的にロックするように作動するとともにパーキング解除用制御液圧室(69,144)の液圧増大に応じてロック解除側に作動するロックピストン(64,140)と、前記パーキング用制御液圧室(54,137)および前記パーキング解除用制御液圧室(69,144)への液圧源(86)からの液圧作用ならびに前記パーキング用制御液圧室(54,137)および前記パーキング解除用制御液圧室(69,144)からの液圧解放を切り換えるようにして電気的に制御される液圧制御手段(87)と、該液圧制御手段(87)を迂回して前記車輪ブレーキ側液圧路(76)、前記パーキング用制御液圧室(54,137)および前記パーキング解除用制御液圧室(69,144)間に設けられるとともに操作部材(103,111)のマニュアル操作に応じて作動する手動切換手段(108,110,146)とを備え、該手動切換手段(108,110,146)は、前記操作部材(103,111)のマニュアル操作に伴う作動時に前記車輪ブレーキ側液圧路(76)および前記パーキング用制御液圧室(54,137)間を連通するとともに前記パーキング解除用制御液圧室(69,144)の液圧をロック解除側の液圧に保持し得るように構成されることを特徴とする車両のブレーキ装置。
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