JP4383207B2 - 流体ポンプ - Google Patents

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Description

本発明はノートパソコンなどの小型薄型の電子機器の冷却用に用いて好適であり、ダイヤフラムにて駆動される構造の流体ポンプに関する。
従来、PZTのような圧電素子を金属板などの薄板に貼り付けて一体化することで振動子としてのダイヤフラムを形成し、小型軽量化を図ったダイヤフラム振動子型のポンプが種々提案されている。図6はこの種のダイヤフラム振動子型の流体ポンプの一構造例を示すものである。(例えば特許文献1参照)
図6に示す流体ポンプAにおいて、中空の箱型のケーシング100の上部内側にその中空部を上下に仕切るようにPZTなどの板状の圧電振動子101が内蔵され、図6においてこの圧電振動子101の下部側に空間部102が、その上部側にポンプ室103が形成され、前記圧電振動子101は通電によりその厚さ方向に往復振動することでポンプ室103の容積を可変できるように構成されている。
前記ケーシング100の上部左側には吸入ノズル105が、上部右側には排出ノズル106がそれぞれ形成され、前記吸入ノズル105に連通するように吸入路107がケーシング100の中心部側まで延出形成され、前記排出ノズル106に連通するように排出路108がケーシング100の中心部側まで延出形成されている。前記ケーシング100の中心部側には前記吸入路107とポンプ室103とを仕切る吸入側隔壁部109が形成されるとともに、この吸入側隔壁部109には、前記ポンプ室103と前記吸入路107とを連通させる吸入通路111が形成され、また吸入側隔壁部109には前記吸入通路111を開閉する逆止弁113が設けられている。同様に、前記排出路108とポンプ室103とを仕切る排出側隔壁部110が形成されるとともに、この排出側隔壁部110には、前記ポンプ室103と前記排出路108とを連通させる排出通路112が形成され、また排出側隔壁部110には前記排出通路112を開閉する逆止弁115が設けられている。
なお、圧電振動子101には図示略の駆動回路から駆動電圧が印加されるように構成されており、この駆動電圧の印加によって圧電振動子101が往復振動されるようになっている。
図6に示す構成の流体ポンプAは、ダイヤフラムとなる圧電振動子101が往復振動することによりポンプ室103の容積を可変することで吸入ノズル105側から逆止弁113を介してポンプ室103側に吸引した流体を逆止弁115を介して排出ノズル106側に送ることで流体移送用のポンプとしての機能をなすように構成されている。
特開平7−301181号公報(図2)
先の特許文献1に記載された流体ポンプAは、圧電振動子101の微細往復運動を利用したポンプ作用を利用して流体の移送を行うものであり、スクリュウやピストンなどの機構を利用した一般的な流体ポンプよりも格段に小型化軽量化をなし得るものであったが、図6に示す構造の流体ポンプAを小型軽量化が進められているノートパソコンや携帯情報機器などの小型機器へ利用しようとした場合、小型化に限界を生じるものであった。
例えば、流体ポンプAの全体の厚みを更に薄くしようとした場合、圧電振動子101の下側に位置するケーシング100の下部を薄くしてゆくことはできるが、ケーシング100の上部側を極端に薄くできない問題がある。例えば、ポンプ室103を薄くしたとしても、その上側に逆止弁113,115および吸入路107と排出路108とが存在するので、それらの高さ、あるいは、太さ以上はポンプを薄型化をすることができない。即ち実質的に、圧電振動子101とそれを保持するケーシングの部分とポンプ室103と逆止弁113,115の部分に加えて吸入ノズル105の部分の厚みあるいは排出ノズル106の部分の厚みを加えた分の厚みが全体として必要になるので、これ以上のケーシングの小型化を実現できない問題がある。
特に、断面視略傘型の逆止弁113,115が、互いに上下逆転した形で隔壁部109,110にそれぞれ取り付けられ、逆止弁113,115の頭部113a,115aが隔壁部109,110のポンプ室103側とその反対側に各々配置され、更に隔壁部109,110が圧電振動子101に対して同じ距離だけ離れて配置されているので、隔壁部109、110と弁部113a、115aの厚みに相当する分だけケーシング100を厚く形成する必要があり、これが小型化実現の最大の障壁になっていた。
更に、ポンプ室103を薄くすると、流体ポンプAの吐出量が極端に低下してしまうという問題もあった。
従って、小型化軽量化が進められているノートパソコンや携帯情報機器への冷却装置としての有効利用を考慮した場合、流体ポンプはでき得る限り薄型化しておくことが好ましいが、図6に示す従来の流体ポンプではこれらの用途に満足に答えることができないという問題があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、薄型化、小型化が進められているノートパソコンなどの電子機器用の冷却装置に対して適用することが好ましい薄型で吐出量にも優れた流体ポンプの提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明の流体ポンプは、圧電素子によって往復振動されるダイヤフラムと、該ダイヤフラムを収容したケース本体とを有し、前記ケース本体の内部に前記ダイヤフラムがその周辺部を挟持された状態で振動自在に収容され、該ケース本体の一部に前記ダイヤフラムの一面側に位置するポンプ室が形成され、前記ポンプ室には前記ダイヤフラムと対向する位置に該ポンプ室に通じる吸入部と排出部とが形成され、前記吸入部に逆止弁型の吸入弁が、前記排出部に逆止弁型の排出弁が各々設けられてなり、前記吸入部には、前記ポンプ室を区画する吸入側隔壁部が形成され、前記排出部には、前記ポンプ室を区画する排出側隔壁部が形成され、前記吸入弁および前記排出弁は、それぞれ前記吸入側隔壁部および前記排出側隔壁部に設けられた中心孔に挿入され、前記吸入側隔壁部および前記排出側隔壁部には、それぞれ前記中心孔から放射状に配置された前記吸入部および前記排出部をなす複数の透孔が設けられ、前記吸入弁は、前記中心孔に挿入される棒状の係止部と、該係止部の前記ダイヤフラム側に形成されて前記複数の透孔を覆う円板状の頭部とからなり、前記排出弁は、前記中心孔に挿入される棒状の係止部と、該係止部の前記ダイヤフラム側の反対側に形成されて前記複数の透孔を覆う円板状の頭部とからなり、前記排出側隔壁部が、前記吸入側隔壁部よりも前記ダイヤフラム寄りに配置され、前記吸入弁と前記排出弁とが、相互に横並びに配置され、前記吸入弁の頭部から前記ダイヤフラムまでの隙間と前記排出弁の係止部底部から前記ダイヤフラムまでの隙間とが略同距離であることを特徴とする。
上記の構成によれば、排出側隔壁部を、前記吸入側隔壁部よりも前記ダイヤフラム寄りに配置させることで、吸入弁と排出弁を相互に横並びに配置させ、吸入弁の頭部からダイヤフラムまでの隙間と排出弁の係止部底部からダイヤフラムまでの隙間とを略同距離とできるので、両弁部で占めるポンプ厚み方向の幅を低減でき、ケース本体の薄型化を実現することができる。
本発明によれば、薄型で吐出量にも優れ、薄型化、小型化が進められているノートパソコンなどの電子機器用の冷却装置に対して適用することが可能な流体ポンプを提供することができる。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施形態の流体ポンプは、排出部を吸入部よりもダイヤフラム側に配置されてなるものである。図1には本実施形態の流体ポンプの断面模式図を示し、図2には図1の流体ポンプの要部の平面模式図を示す。
図1に示すように、本実施形態の流体ポンプ1は、ダイヤフラム2と、ダイヤフラム2の一面2a側に位置するポンプ室3と、ポンプ室3に設けられた吸入部4および排出部5と、吸入部4および排出部5の各々に設けられた逆止弁型の吸入弁6と排出弁7と、ケース本体8とから概略構成されている。箱状のケース本体8の内部にダイヤフラム2が収納され、ケース本体8の内部がダイヤフラム2によって二分されている。そしてダイヤフラム2の一面2a側の内部空間がポンプ室3とされている。
ポンプ室3には、ダイヤフラム2の一面2aと対向する位置に吸入部4および排出部5が形成されており、排出部5が吸入部4よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。また、吸入部4および排出部5には、ポンプ室3に流体を吸排出させるための吸入配管9及び排出配管10がそれぞれ接続されている。ポンプ室3と吸入配管9とは吸入側隔壁部11によって仕切られており、この吸入側隔壁部11に前記吸入弁6が取り付けられている。一方、ポンプ室3と排出配管10とは排出側隔壁部12によって仕切られており、この排出側隔壁部12に前記排出弁7が取り付けられている。
本実施形態の流体ポンプ1においては、前記の逆止弁型の吸入弁6および排出弁7によって、吸入部4から流体をポンプ室3内に吸入するとともに排出部5から流体をポンプ室3外に排出し、この逆方向には流体を吸排出させないようになっている。このようにして、ポンプ室3を介して吸入配管9から排出配管10に向けて流体を一方向に搬送できるようになっている。
ダイヤフラム2は、金属製の振動板2bの両面に圧電体(圧電素子)2c、2cが貼り合わされてなるいわゆるバイモルフ型圧電素子である。このダイヤフラム2は、その周辺部2dがケース本体8を構成する上ケース8aおよび下ケース8bにより挟持された状態でケース本体8に振動自在に収納されている。ダイヤフラム2に対して交流電流が印加されると、交流電流の周波数に対応する振動数をもってダイヤフラム2自体が振動し、この振動にともなってポンプ室3の内容積が周期的に増減する。ポンプ室3の内容積が増加するときには吸入弁6が開いて流体がポンプ室3内に吸入され、排出弁7は閉鎖されていてポンプ室3外への流体の逆流を防いでいる。ポンプ室3の内容積が減少するときには排出弁7が開いて流体がポンプ室3から外に吐出され、吸入弁6は閉鎖されていてポンプ室3外への流体の逆流を防いでいる。このようにして、ダイヤフラム2の振動に応じた量の流体を排出できるようになっている。
ダイヤフラム2を構成する振動板2bには、厚みが0.05〜0.3mmのステンレス等の金属板を用いることが好ましい。また、圧電体2c、2cには、厚みが0.2〜0.5mmのPZT等を用いることが好ましい。また上記の筐体8の材質としては、樹脂または金属等を採用できる。更に流体の種類に応じてポンプ室3内壁に保護膜を形成しても良い。
次に、吸入部4および排出部5について詳細に説明する。
吸入部4は、吸入側隔壁部11と、この吸入側隔壁部11に取り付けられた吸入弁6とから構成され、一方、排出部5は、排出側隔壁部12と、排出側隔壁部12に取り付けられた排出弁7とから構成されている。そして、排出側隔壁部12が吸入側隔壁部11よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。このようにして、排出部5が吸入部4よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。
図2には、吸入部4および排出部5の平面模式図を示し、図3には吸入部4および排出部5の断面模式図を示す。図2および図3に示すように、吸入部4の吸入側隔壁部11には、中心孔11aが設けられるとともに、この中心孔11aの放射方向に吸入部4をなす複数の透孔11bが設けられている。また、吸入弁6は、柔軟性の高いゴムや樹脂等からなり、断面視略傘状に形成されている。すなわち、吸入弁6は、中心孔11aに挿入される棒状の係止部6bと該係止部6bのダイヤフラム2側に形成されて複数の透孔11bを覆う円板状の頭部6aとから構成されている。この吸入弁6は、通常は頭部6aが透孔11bを塞ぐことで「閉」の状態となっている。また、この吸入弁6は、図3の一点鎖線に示すように、流体の圧力が加わった際に頭部6aが変形することで透孔11bが開き、これにより「開」の状態になる。
同様に、排出部5の排出側隔壁部12には、中心孔12aが設けられるとともに、この中心孔12aの放射方向に排出部5をなす複数の透孔12bが設けられている。また、排出弁7は、柔軟性の高いゴムや樹脂等からなり、断面視略傘状に形成されている。すなわち、排出弁7は、中心孔12aに挿入される棒状の係止部7bと該係止部7bの排出配管10側に形成されて複数の透孔12bを覆う円板状の頭部7aとから構成されている。この排出弁7は、通常は頭部7aが透孔12bを塞ぐことで「閉」の状態となっている。また、この排出弁7は、図3の一点鎖線に示すように、流体の圧力が加わった際に頭部7aが変形することで透孔12bが開き、これにより「開」の状態になる。
また図3に示すように、吸入部4と排出部5との間には、排出側隔壁部12をダイヤフラム2寄りに配置させたことにより段差Dが生じている。この段差Dは、吸入弁6の頭部6aの半径rの10%以上24%以下の範囲に設定されていることが好ましい。段差Dと半径rとの関係を前記のように設定したのは次の理由による。
すなわち図3に示すように、頭部6aの半径をrとしたとき、透孔11bの形成位置は、頭部6aの周辺部が吸入側隔壁部11に係止する部分を考慮すると、中心孔11aの中心を基準として半径0.88rの円内の領域になる。透孔11bの形成位置をこれよりも広げると、吸入弁の頭部6aの一部が透孔11bに陥没してしまう。
次に、この半径0.88rとする円内の領域のうち、中心孔11aとその周辺は吸入弁6の係合部6bを係止させるために、半径0.32rとする円内の領域が必要になる。よって、この部分には透孔11bを設けることができない。
そうすると、透孔11bの最大直径は、(0.88r−0.32r)=0.56rとなる。透孔11bを図3のように6個設けるとその流路断面積は6×(0.56r/2)πとなる。
一方、吸入弁が「開」の状態になった場合、吸入弁6の頭部6aの周辺部と吸入側隔壁部11との距離をtとすると、吸入弁6と吸入側隔壁部11とがなす隙間の面積は、頭部6aの外周長と隙間tの積であるから、t×2rπとなる。
上記隙間の面積(t×2rπ)は、最大で透孔の流路断面積の合計(6×(0.56r/2)π)と同程度であればよい。従って(t×2rπ)≦(6×(0.56r/2)π)となり、t≦0.24rとなる。
吸入時の吸入弁6の変形量である距離tと、段差Dの大きさを同じにすれば、すなわちD≦0.24rにすれば、吸入弁6と排出弁7とを横並びに配置させることができ、下部ケース8bにおける吸入部4および排出部5の占有体積を小さくすることができる。
以上により、段差Dは頭部6aの半径rの24%以下にすることが望ましい。また段差Dの大きさは、この最大値の2分の1から3分の1程度の大きさでもよい。したがって段差Dは頭部6aの半径rの10%以上にすることが望ましい。
以上のように、段差Dの大きさを頭部6aの半径rの10%以上24%以下にすることにより、ポンプを構成する下ケース8bを小さくすることができ、流体ポンプ1の薄型化を図ることができる。なお、段差Dが頭部の半径の10%未満だと、ポンプの薄型化が十分でなく、段差Dが頭部6aの半径の24%を越えると、却って段差が大きくなってポンプが厚くなってしまうので、いずれの場合も好ましくない。
上記の流体ポンプ1によれば、排出部5を吸入部4よりもダイヤフラム2寄りに配置させることで、吸入弁6と排出弁7を相互に横並びに配置させ、吸入弁6の頭部6aからダイヤフラム2までの隙間と排出弁7の係止部底部からダイヤフラム2までの隙間とを略同距離とできるので、両弁部6,7で占めるポンプ厚み方向の幅を低減でき、ケース本体8の薄型化を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の流体ポンプ21について説明する。本実施形態の流体ポンプは、排出部および吸入部をダイヤフラムに対して傾斜させて設けてなるものである。図4には本実施形態の流体ポンプの断面模式図を示す。なお図4に示す構成要素のうち、図1ないし図3に示した第1の実施形態の流体ポンプの構成要素と同一の構成要素には、図1ないし図3に記した符号と同一の符号をつけて、その説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態の流体ポンプ21は、ダイヤフラム2と、ダイヤフラム2の一面2a側に位置するポンプ室23と、ポンプ室23に設けられた吸入部24および排出部25と、吸入部24および排出部25の各々設けられた逆止弁型の吸入弁26と排出弁27と、ケース本体28とから概略構成されている。箱状のケース本体28の内部にダイヤフラム2が収納され、ケース本体28の内部がダイヤフラム2によって二分されている。そしてダイヤフラム2の一面2a側の内部空間がポンプ室23とされている。
ダイヤフラム2の一面2aと対向する位置に吸入部24および排出部25が形成されており、排出部25が吸入部24よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。また、吸入部24および排出部25が、ダイヤフラム2の中心方向に向けて傾斜している。吸入部24および排出部25には、ポンプ室23に流体を吸排出させるための吸入配管9及び排出配管10がそれぞれ接続されている。ポンプ室23と吸入配管9とは吸入側隔壁部21によって仕切られており、この吸入側隔壁部21に前記吸入弁26が取り付けられている。一方、ポンプ室23と排出配管10とは排出側隔壁部22によって仕切られており、この排出側隔壁部22に前記排出弁27が取り付けられている。
また、ダイヤフラム2は、その周辺部2dがケース本体28を構成する上ケース28aおよび下ケース28bにより挟持された状態でケース本体28に振動自在に収納されている。
次に、吸入部24および排出部25について詳細に説明する。
吸入部24は、吸入側隔壁部21と、この吸入側隔壁部21に取り付けられた吸入弁26とから構成され、一方、排出部25は、排出側隔壁部22と、排出側隔壁部22に取り付けられた排出弁27とから構成されている。そして、排出側隔壁部22が吸入側隔壁部21よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。このようにして、排出部25が吸入部24よりもダイヤフラム2寄りに配置されている。吸入側隔壁部21と排出側隔壁部22との間に生じる段差Dは、第1の実施形態の場合と同様に、吸入弁26の頭部26bの半径をrとしたときに、rの10%以上24%以下の範囲に設定されている。
また図4に示すように、吸入側隔壁部21が、ダイヤフラム2に対して20°以上45°以下の範囲でダイヤフラム2の中心側に向けて傾斜している。同様に、排出側隔壁部22が、ダイヤフラム2に対して20°以上45°以下の範囲でダイヤフラム2の中心側に向けて傾斜している。吸入側隔壁部21および排出側隔壁部22の傾斜角度θおよびθが20°未満であると、ポンプの薄型化の効果が十分に得られない。また、傾斜角度θおよびθが45°を越えると、流体ポンプ21が却って厚くなってしまう。傾斜角度をθおよびθを上記の範囲に設定することで、ポンプの薄型化を図ることができる。
また、吸入隔壁部21および排出隔壁部22をダイヤフラム2の中心寄りに傾斜させることで、図4中一点鎖線に示すように、ポンプ室23内を通過する流体の流れがゆるやかなカーブを描くことになり、ポンプ室23内および吸入部24並びに排出部25内における流体の流路抵抗が低減され、流体ポンプ21の効率を向上できる。
更に、吸入隔壁部21および排出隔壁部22を傾斜させることで、傾斜させない場合と比べてポンプ室23の内容積を若干広げることができ、吐出量を向上させることができる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、吸入側隔壁部21をダイヤフラム2と平行に形成し、排出側隔壁部22のみをダイヤフラム2に対して傾斜させてもよい。
以上説明したように、本実施形態の流体ポンプ21によれば、吸入部24または排出部25のいずれか一方または両方を傾斜させることで、流体ポンプ21の薄型化を図ることができる。また、吸入部24および排出部25をダイヤフラム2の中心方向寄りに傾斜させることで、ポンプ室23内および吸入部24並びに排出部25内における流体の流路抵抗を低減することができ、流体ポンプ21の効率を高めることができる。
また排出部25が吸入部24よりもダイヤフラム2寄りに配置されているので、吸入弁26と排出弁27を相互に横並びに配置させ、吸入弁26の頭部からダイヤフラム2までの隙間と排出弁27の係止部底部からダイヤフラム2までの隙間とを略同距離とできるので、両弁部で占めるポンプ厚み方向の幅を低減でき、ケース本体28を更に薄型にすることができる。
本発明の第1の実施形態である流体ポンプの構成を示す断面模式図。 本発明の第1の実施形態である流体ポンプの要部を示す平面模式図。 本発明の第1の実施形態である流体ポンプの要部を示す断面模式図。 本発明の第2の実施形態である流体ポンプの一例の構成を示す断面模式図。 本発明の第2の実施形態である流体ポンプの他の例の構成を示す断面模式図。 従来の流体ポンプの構成を示す断面模式図。
符号の説明
1、21…流体ポンプ、2…ダイヤフラム、2a…一面、2c…圧電体(圧電素子)、2d…周辺部、3、23…ポンプ室、4、24…吸入部、5、25…排出部、6、26…吸入弁、6a…頭部、6b…係止部、7、27…排出弁、8、28…ケース本体、11、21…吸入側隔壁部、11a…中心孔、11b…透孔、12、22…排出側隔壁部、D…段差、r…頭部の半径、θ、θ…傾斜角度

Claims (1)

  1. 圧電素子によって往復振動されるダイヤフラムと、該ダイヤフラムを収容したケース本体とを有し、前記ケース本体の内部に前記ダイヤフラムがその周辺部を挟持された状態で振動自在に収容され、該ケース本体の一部に前記ダイヤフラムの一面側に位置するポンプ室が形成され、前記ポンプ室には前記ダイヤフラムと対向する位置に該ポンプ室に通じる吸入部と排出部とが形成され、前記吸入部に逆止弁型の吸入弁が、前記排出部に逆止弁型の排出弁が各々設けられてなり、
    前記吸入部には、前記ポンプ室を区画する吸入側隔壁部が形成され、前記排出部には、前記ポンプ室を区画する排出側隔壁部が形成され、
    前記吸入弁および前記排出弁は、それぞれ前記吸入側隔壁部および前記排出側隔壁部に設けられた中心孔に挿入され、
    前記吸入側隔壁部および前記排出側隔壁部には、それぞれ前記中心孔から放射状に配置された前記吸入部および前記排出部をなす複数の透孔が設けられ、
    前記吸入弁は、前記中心孔に挿入される棒状の係止部と、該係止部の前記ダイヤフラム側に形成されて前記複数の透孔を覆う円板状の頭部とからなり、
    前記排出弁は、前記中心孔に挿入される棒状の係止部と、該係止部の前記ダイヤフラム側の反対側に形成されて前記複数の透孔を覆う円板状の頭部とからなり、
    前記排出側隔壁部が、前記吸入側隔壁部よりも前記ダイヤフラム寄りに配置され、
    前記吸入弁と前記排出弁とが、相互に横並びに配置され
    前記吸入弁の頭部から前記ダイヤフラムまでの隙間と前記排出弁の係止部底部から前記ダイヤフラムまでの隙間とが略同距離であることを特徴とする流体ポンプ。
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