JP4381696B2

JP4381696B2 - Soil improver using dry bark powder

Info

Publication number: JP4381696B2
Application number: JP2003049175A
Authority: JP
Inventors: 中村　　健太郎
Original assignee: Sumitomo Forestry Co Ltd
Current assignee: Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date: 2003-02-26
Filing date: 2003-02-26
Publication date: 2009-12-09
Anticipated expiration: 2023-02-26
Also published as: JP2004256685A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹皮乾燥粉末を用いた土壌改良材に関する。更に詳細には、樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合してなる、保水性に乏しい土壌に適した土壌改良材に関する。
【０００２】
【従来の技術】
木材を採集した後に発生する樹皮と伐採現場で林地残渣として発生する枝葉は、抗菌性、殺虫性および雑草抑制効果を有することから、その有効利用法の開発が望まれてきたが、堆肥化されたものが土壌改良材として利用される程度であった。近年、ヒノキやスギの樹皮が有する抗菌性、殺虫性および雑草抑制効果といった成分を有効利用するため、マルチ資材や雑草抑制資材の開発が行われている。
【０００３】
これまでに、それらの有用成分を工業的に抽出し、添加物として利用する試みがなされてきたが、抽出という煩雑な行程を経るため製品の高価格化を招き、普及の妨げとなってきた。一方、樹皮に簡単な加工を施しただけで有効利用できる方法が近年提案されてきている。
ヒノキあるいはスギの樹皮を農業あるいは造園用の土壌改良材などの資材として利用する提案としては次のようなものがある。ヒノキなどの樹皮粉砕物を芝生などに施工する方法（特許文献１）、スギ、ヒノキなどの樹皮粉砕物に燃焼灰を混合したものを土壌病害中防除組成物としてに用いる方法（特許文献２）などが提案されている。
【０００４】
しかしながら、このようにヒノキ、スギなどの樹皮を細切化し、農業あるいは造園用の土壌改良材等として利用する場合の課題は、以下の３点である。即ち、１）撥水性が高いため、保水性の悪い土壌には使用できない、２）Ｃ／Ｎ比が高く、土壌に混合すると窒素飢餓が起こり、作物や樹木を植えると生育不良となる、３）乾燥粉末にすると雑草抑制効果が失われる。これらの課題を改善するための手段として、次のような提案がなされている。
【０００５】
撥水性の問題を解決するために、シリカを親水材として含有させる方法（特許文献３）、多孔性粉粒体・発酵物を配合する方法（特許文献４、特許文献５）、界面活性剤を添加する方法（特許文献６、特許文献７）などが提案されている。高Ｃ／Ｎ比の問題を解決するために、ヒノキ、スギなどの樹皮を発酵および/または炭化させる方法（特許文献８、特許文献９）が提案されている。
雑草抑制効果低下の問題を解決するために、炭化および／または発酵させた樹皮に生樹皮や葉を混合する方法（特許文献９）が提案されている。
【０００６】
【特許文献１】
特開平２００１−２９９０７８号公報
【特許文献２】
特開平１１−１１６４２０号公報
【特許文献３】
特開平７−４１号公報
【特許文献４】
特開平１１−２６６６９６号公報
【特許文献５】
特開２００１−７８５６３号公報
【特許文献６】
特開２０００−１３９２０５号公報
【特許文献７】
特開２００２−８４８７８号公報
【特許文献８】
特開平６−２８４８１５号公報
【特許文献９】
特開２００１−３１９６９号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撥水性の改善については、上述した方法では有効成分を含有しない副資材を混合するため、効果が低下したりあるいは投入する資材量が増えることになり、更には化学合成物を添加するため樹皮本来が有する天然資材という特徴を損なうことになる。また、副資材を混合するため出来上がった資材の物理性及び化学性が単一でないため使用方法が複雑になるといった問題があった。
Ｃ／Ｎ比の改善については、上述した発酵や炭化といった方法により効果が得られるが、雑草抑制効果を発揮する有効成分も損なわれてしまう問題があった。特許文献９では、それを補うため炭化若しくは発酵させた樹皮に生樹皮や葉を混合させる方法が提案されているが、生樹皮を混合すると低下したＣ／Ｎ比が再び高くなり、Ｃ／Ｎ比が改善されるとは言い難い。また、特許文献９には生樹皮や葉を混合した後のＣ／Ｎ比の改善については何ら記載されていない。
更に、雑草抑制効果の低下に関する問題については、特許文献９に炭化および若しくは発酵させた樹皮に生樹皮や葉を混合させる方法が提案されているが、これはマルチ資材に関する提案であり、また敷設厚２ｃｍでは効果がなく、５ｃｍ以上にしないと雑草抑制効果が得られないことが記載されている。敷設厚が５ｃｍ以上でないと効果が得られないのは、資材に含有される物質により雑草抑制効果が得られているのではなく、単なる物理的光遮蔽により抑制効果が発揮されているだけであり、ヒノキやスギの樹皮や葉に限定される効果ではない。
従って、本発明の課題は、生態系に優しい天然材料であり、各種の有効成分を含有する未利用材である樹皮を有効利用する際に問題となる高撥水性、高Ｃ／Ｎ比及び雑草抑制効果の低下を一括して解決した土壌改良材を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記した課題を解決することを目的として鋭意研究した結果、樹皮乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合することにより、樹皮粉末のもつ高撥水性および高Ｃ／Ｎ比を低減でき、且つ雑草抑制効果を付与することができ、特に保水性に乏しい土壌に適した土壌改良材として利用できることを見出し本発明を完成させた。
即ち、本発明は、樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合してなる土壌改良材に関する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明で対象とする樹皮は、いずれの種類の樹皮でもよく特に限定されず、例えばスギ、クヌギ、ヒノキ、サワラ、シラカンバ、アカマツなどが挙げられる。ヒノキ科の葉としては、ヒノキ、サワラ、ニオイヒバなどの葉が挙げられる。樹皮およびヒノキ科葉は、苗木または成木から産出されるものが用いられる。樹皮および葉の採取時期は特に限定する必要はなく、春、夏、秋、冬のいずれの時期でもよい。樹皮および葉を採取する場合の樹齢や葉齢も特に限定されず、若齢木、老齢木、若葉、古葉のいずれでもよい。
樹皮の乾燥粉末は、上記の樹皮を絶乾状態まで乾燥させたものを粉砕機、製粉機または食繊機を用いて摩砕することにより得ることができる。粉末の粒経は５ｍｍ以下が好ましく、特に１ｍｍ以下が好ましい。粒経の下限値は特に限定されず、５ｍｍ以下あるいは１ｍｍ以下であればいずれでもよい。
【００１０】
ヒノキ科葉の粉末は、ヒノキ、サワラ、オイヒバなどの葉を、粉砕機、製粉機または食繊機を用いて摩砕することにより得ることができる。ヒノキ科葉の粉末は、その粒経が５ｍｍ以下が好ましく、特に１ｍｍ以下が好ましい。粒経の下限値は特に限定されず、５ｍｍ以下あるいは１ｍｍ以下であればいずれでもよい。ヒノキ科葉の粉末は、その含水率は０から１００％までのいずれでもよく、含水率に影響されることなく樹皮の乾燥粉末の撥水性を抑制することができる。従って、ヒノキ科葉の粉末は、加熱下に乾燥機で乾燥して絶乾状態にしたものであっても、あるいは多くの水分を含んでいてもよい。
【００１１】
樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合する割合は、容積比で７：３以上がよく、特に１：１以上が好ましい。混合する方法としては、樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を、容器の中で混合するか、あるいは乾燥させた樹皮とヒノキ科葉を粉砕機の中に入れ同時に粉末化してもよい。
【００１２】
このようにヒノキ科葉の粉末を混合した樹皮の乾燥粉末は、高撥水性および高Ｃ／Ｎ比が改善されるとともに、雑草抑制効果を有するようになり、土壌改良材として利用することができる。特に保水性に乏しい土壌に好適な土壌改良材として用いることができる。土壌改良材として用いるには、通常、対象となる土壌に混合して用いる。土壌改良材として土壌に混合する場合、対象とする土壌に対して５容積％以上、特に２０容量％以上となる量を混合するのが好ましい。また、樹皮の乾燥粉末にヒノキ科葉の粉末を混合した後に水等を加えてペレット状に加工して土壌改良材として用いてもよい。
本発明の土壌改良材が対象とする土壌としては、保水性に乏しい土壌、即ち固相部分の体積が５０〜６０％以上、団粒形成が乏しい、あるいは比表面積が小さい、のいずれか一つ以上の条件を満たしている土壌が好適な対象である。
【００１３】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例１
茨城県つくば市においてヒノキ、スギ、サワラ、クヌギ、シラカンバ、アカマツから樹皮を、またヒノキ科の葉としてヒノキおよびサワラより、また比較としてアラカシおよびアオキより葉を採集した。また、北海道紋別市においてヒノキ科のニオイヒバより葉を採集し、材料として用いた。
採集した樹皮は、表面を軽く水洗した後、１０５℃に設定した通風乾燥機中で絶乾状態にした後、ミルを用いて粉末にした。また、採集した葉は、枝に付けた状態で、１０５℃に設定した通風乾燥機中で絶乾状態にした後、人力により枝から葉を採集した。その後、ミルを用いて粉末にした。
【００１４】
（１）撥水性試験
上記の操作により得られた粉末を、表１に示す容積比の割合でビニール袋の中に入れ混合した。混合した各粉末１ｇずつを平底試験管（直径４０ｍｍ×高さ１３０ｍｍ）に入れた後、蒸留水３０ｍｌをゆっくり注水した。注水直後、３、２４時間の試験体の吸水状態を目視により、表１の下に示したように、０、＋、＋＋、＋＋＋の３段階の評価で表した。結果を表１に示した。
【００１５】
【表１】

【００１６】
表１の結果から明らかなように、樹皮粉末とヒノキ葉粉末を、好ましくは容積比で７：３以上で混合することにより撥水性の改善が認められ、特に５：５で混合することが効果的であった。
【００１７】
（２）Ｃ／Ｎ比測定
ヒノキあるいはスギ樹皮の乾燥粉末にヒノキ葉の粉末を容積比１：１で混合した粉末について、Ｃ／Ｎコーダーを用いてＣ／Ｎ比を測定した。通常Ｃ／Ｎ比は３５以上が好ましいとして評価される。結果を表２に示した。
【００１８】
【表２】

【００１９】
表２から分かるように、樹皮乾燥粉末単体の資材のＣ／Ｎ比は、ヒノキで７５、スギで３０であったのに対し、ヒノキ葉の粉末と樹皮乾燥粉末を混合した資材のＣ／Ｎ比は、ヒノキ樹皮乾燥粉末とヒノキ葉粉末の混合粉末資材で１６、スギ樹皮乾燥粉末とヒノキ葉粉末の混合粉末資材で１４と、Ｃ／Ｎ比が大幅に低減されている。
【００２０】
（３）保水性試験
土壌改良材の一つの機能として要求される保水性について、以下の実験を行った。
上記の操作により得られたスギ樹皮乾燥粉末あるいはヒノキ樹皮乾燥粉末とヒノキ葉の粉末を、容積比で１：１の割合でビニール袋の中に入れ混合した。混合した各粉末２４ｍｌを赤玉土（小粒）５６ｍｌに混合した後、底部にステンレスメッシュ底を装着させた土壌透水試験用１００ｍｌ容ステンレス管に入れ、上部から蒸留水４０ｍｌをゆっくり注水した。注水後０．５時間後の試料重を測定した。その後、全試料を６０℃に設定した通風乾燥機中に入れ、絶乾状態まで乾燥させた後試料重を測定した。各試料の絶乾重量と０．５時間後の試料重から、各試料の保水量を算出し、樹皮粉末の保水性改善の指標とした。結果を図１に示した。
図１から明らかなように、樹皮乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を容積比で１：１で混合した資材は、樹皮乾燥粉末単体の資材と比較し、赤玉土とほぼ同程度の保水性を示し、保水性の改善が認められた。
【００２１】
（４）植物発芽試験
各種の樹皮乾燥粉末と葉粉末を容積比で１：１に混合した混合粉末４ｍｌを、赤玉土（小粒）１６ｍｌに混合した（赤玉土に対して２５容量％の混合粉末）。混合土壌を縦６．５ｃｍ×横６．５ｃｍ×高さ５．０ｃｍのプラスチック容器内に入れた後、水道水２０ｍｌを潅水した。その上に白クローバーの種子１０粒を播種し、その上から約１ｍｌの水道水を霧吹きを用いて噴霧した。育成は、２５℃±２℃、湿度７０％の恒温室内に設置した育苗棚で行い、育苗棚は３，０００ｌｕｘ、１６時間日長に設定した。また、処理区１については資材を散布せず、対照区とした。播種後１４日後の発芽率を図２に示した。
図２から分かるように、樹皮乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合した処理区では発芽抑制効果が認められたが、樹皮乾燥粉末のみの処理区やヒノキ科以外の葉粉末を使用した処理区では発芽抑制効果が認められなかった。
【００２２】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したとおり、本発明によれば、樹皮乾燥粉末にヒノキ科の葉粉末を混合することにより、樹皮を土壌改良材として利用する場合に問題であった撥水性、保水性および高Ｃ／Ｎ比を改善でき、且つ天然材料の性質を残したまま雑草抑制効果を付与することができ、破棄物であった樹皮を有効利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、樹皮乾燥粉末にヒノキ科葉の粉末を混合することにより、樹皮乾燥粉末に保水性を付与することができることを示したグラフである。
【図２】図２は、樹皮乾燥粉末にヒノキ科葉の粉末を混合することにより、樹皮乾燥粉末に植物発芽抑制効果を付与できることを示したグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a soil improvement material using bark dry powder. More specifically, the present invention relates to a soil conditioner suitable for soil with poor water retention, comprising a mixture of dry bark powder and cypress leaf powder.
[0002]
[Prior art]
The bark generated after collecting timber and the branches and leaves generated as forest residue at the logging site have antibacterial, insecticidal and weed control effects. So that it was used as a soil conditioner. In recent years, in order to effectively use components such as antibacterial properties, insecticidal properties, and weed control effects possessed by cypress and cedar bark, multi-materials and weed control materials have been developed.
[0003]
Up to now, attempts have been made to industrially extract these useful ingredients and use them as additives, but the complicated process of extraction has led to an increase in the price of the product, which has hindered its widespread use. . On the other hand, methods that can be effectively used by simply applying bark to the bark have been proposed recently.
Suggestions for using cypress or cedar bark as materials for soil improvement for agriculture or landscaping include the following. A method of constructing crushed bark such as hinoki on lawn (Patent Document 1), a method of using a mixture of crushed bark such as cedar and cypress with combustion ash as a soil disease control composition (Patent Document 2) Etc. have been proposed.
[0004]
However, there are the following three problems when the bark of cypress, cedar, etc. is shredded and used as a soil improvement material for agriculture or landscaping. 1) High water repellency prevents it from being used in soils with poor water retention 2) High C / N ratio, nitrogen starvation occurs when mixed with soil, poor growth when planted with crops or trees 3 ) Weed control effect is lost when dry powder is used. The following proposals have been made as means for improving these problems.
[0005]
In order to solve the problem of water repellency, a method of containing silica as a hydrophilic material (Patent Document 3), a method of blending a porous powder or fermented product (Patent Document 4, Patent Document 5), a surfactant Methods of adding (Patent Document 6, Patent Document 7) and the like have been proposed. In order to solve the problem of high C / N ratio, methods for fermenting and / or carbonizing bark such as cypress and cedar have been proposed (Patent Documents 8 and 9).
In order to solve the problem of reduced weed control effect, a method of mixing raw bark and leaves with carbonized and / or fermented bark has been proposed (Patent Document 9).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-2001-299078 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-116420 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-41 [Patent Document 4]
JP-A-11-266696 [Patent Document 5]
JP 2001-78563 A [Patent Document 6]
JP 2000-139205 A [Patent Document 7]
JP 2002-84878 A [Patent Document 8]
JP-A-6-284815 [Patent Document 9]
Japanese Patent Laid-Open No. 2001-31969
[Problems to be solved by the invention]
However, for improving water repellency, the above-mentioned method mixes secondary materials that do not contain an active ingredient, so that the effect is reduced or the amount of materials to be added is increased, and furthermore, a chemical composition is added. The characteristic of natural materials that the bark originally has will be damaged. In addition, there is a problem in that the usage method becomes complicated because the physical and chemical properties of the resulting material are not unitary because the secondary material is mixed.
About improvement of C / N ratio, although an effect is acquired by methods, such as fermentation and carbonization mentioned above, there existed a problem that the active ingredient which exhibits a weed control effect will also be impaired. Patent Document 9 proposes a method of mixing raw bark and leaves with carbonized or fermented bark to compensate for this, but when raw bark is mixed, the lowered C / N ratio increases again, and C / N It is hard to say that the ratio is improved. Patent Document 9 does not describe any improvement in the C / N ratio after mixing raw bark and leaves.
Furthermore, regarding the problem related to the reduction of the weed control effect, Patent Document 9 proposes a method of mixing raw bark and leaves with carbonized and / or fermented bark, but this is a proposal concerning multi-materials and laying. It is described that there is no effect at a thickness of 2 cm, and a weed control effect cannot be obtained unless the thickness is 5 cm or more. The reason why the effect cannot be obtained unless the laying thickness is 5 cm or more is not that the weed suppression effect is obtained by the substance contained in the material, but only the suppression effect is exhibited by physical light shielding. Not limited to cypress and cedar bark and leaves.
Accordingly, an object of the present invention is a natural material that is friendly to ecosystems, and has high water repellency, a high C / N ratio, and weeds that are problematic when effectively utilizing bark, which is an unused material containing various active ingredients. It is providing the soil improvement material which solved the fall of the inhibitory effect collectively.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive research aimed at solving the above-mentioned problems, the present inventor can reduce the high water repellency and high C / N ratio of the bark powder by mixing the dry bark powder and the powder of cypress leaves. In addition, the present invention was completed by finding that it can provide a weed control effect and can be used as a soil improvement material particularly suitable for soil having poor water retention.
That is, the present invention relates to a soil improvement material obtained by mixing dry powder of bark and powder of cypress leaves.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The bark to be used in the present invention may be any kind of bark, and is not particularly limited, and examples thereof include cedar, kunugi, hinoki, sawara, birch and red pine. Examples of cypress leaves include cypress, sawara, and scented hiba. Bark and cypress leaves are produced from seedlings or adult trees. The bark and leaf collection time is not particularly limited, and may be any of spring, summer, autumn, and winter. The tree age and leaf age when collecting bark and leaves are not particularly limited, and may be any of young trees, old trees, young leaves, and old leaves.
The dry powder of the bark can be obtained by grinding the bark dried to the absolutely dry state using a pulverizer, a mill, or a fine fiber machine. The particle size of the powder is preferably 5 mm or less, particularly preferably 1 mm or less. The lower limit of grain size is not particularly limited, and any value may be used as long as it is 5 mm or less or 1 mm or less.
[0010]
The powder of cypress leaves can be obtained by grinding leaves of hinoki, sawara, euphorbia, etc. using a pulverizer, a mill, or a fine fiber machine. The cypress leaf powder preferably has a particle size of 5 mm or less, particularly preferably 1 mm or less. The lower limit of grain size is not particularly limited, and any value may be used as long as it is 5 mm or less or 1 mm or less. The water content of the cypress leaf powder may be 0 to 100%, and the water repellency of the dry powder of bark can be suppressed without being affected by the water content. Therefore, the cypress leaf powder may be dried in a dryer under heating to be in an absolutely dry state, or may contain a large amount of moisture.
[0011]
The mixing ratio of the dry powder of bark and the powder of cypress leaves is preferably 7: 3 or more, and particularly preferably 1: 1 or more in volume ratio. As a method of mixing, the dry powder of bark and the powder of cypress leaves may be mixed in a container, or the dried bark and cypress leaves may be put into a pulverizer and pulverized at the same time.
[0012]
Thus, the dry powder of bark mixed with the powder of cypress leaves has improved water repellency and a high C / N ratio, and has a weed control effect, and can be used as a soil conditioner. . In particular, it can be used as a soil improvement material suitable for soil having poor water retention. In order to use as a soil improvement material, it mixes with the soil used as object normally. When mixing with soil as a soil conditioner, it is preferable to mix an amount of 5% by volume or more, particularly 20% by volume or more with respect to the target soil. Alternatively, cypress leaf powder may be mixed with dry bark powder and then processed into a pellet by adding water or the like to be used as a soil conditioner.
The soil targeted by the soil improvement material of the present invention is any one of soils with poor water retention, that is, the volume of the solid phase portion is 50 to 60% or more, the aggregate formation is poor, or the specific surface area is small. Soil that satisfies the above conditions is a suitable target.
[0013]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to these.
Example 1
In Tsukuba City, Ibaraki Prefecture, bark was collected from cypress, cedar, sawara, kunugi, birch, red pine, cypress leaves from hinoki and sawara, and comparatively arakashi and aoki leaves. In Hokkaido, Monbetsu City, leaves were collected from the Japanese cypress family Niohiba and used as ingredients.
The collected bark was lightly washed with water and then dried in an air dryer set at 105 ° C., and then powdered using a mill. In addition, the collected leaves were attached to the branches and dried in an air dryer set at 105 ° C., and then the leaves were collected from the branches by human power. Then, it was made into powder using a mill.
[0014]
(1) Water repellency test The powder obtained by the above operation was placed in a plastic bag and mixed at a volume ratio shown in Table 1. 1 g of each mixed powder was put into a flat bottom test tube (diameter 40 mm × height 130 mm), and then 30 ml of distilled water was slowly poured. Immediately after the water injection, the water absorption state of the test specimens for 3 and 24 hours was visually represented by three grades of 0, +, ++, and ++++ as shown below in Table 1. The results are shown in Table 1.
[0015]
[Table 1]

[0016]
As is apparent from the results in Table 1, improvement in water repellency is recognized by mixing the bark powder and cypress leaf powder in a volume ratio of preferably 7: 3 or more, and in particular, mixing at 5: 5 is effective. It was the target.
[0017]
(2) C / N ratio measurement The C / N ratio was measured using a C / N coder for a powder obtained by mixing cypress leaf powder with cypress or cedar bark dry powder at a volume ratio of 1: 1. Usually, the C / N ratio is evaluated as 35 or more is preferable. The results are shown in Table 2.
[0018]
[Table 2]

[0019]
As can be seen from Table 2, the C / N ratio of the material of the dry bark powder alone was 75 for cypress and 30 for cedar, whereas the C / N of the material obtained by mixing cypress leaf powder and dry bark powder. The ratio is 16 for the mixed powder material of cypress bark dry powder and cypress leaf powder, and 14 for the mixed powder material of cedar bark dry powder and cypress leaf powder, and the C / N ratio is greatly reduced.
[0020]
(3) Water retention test The following experiment was conducted on water retention required as one function of the soil improvement material.
The cedar bark dry powder or cypress bark dry powder and cypress leaf powder obtained by the above operation were mixed in a plastic bag at a volume ratio of 1: 1. After 24 ml of each mixed powder was mixed with 56 ml of red onion (small grain), it was placed in a 100 ml stainless steel pipe for soil permeability test with a stainless mesh bottom attached to the bottom, and 40 ml of distilled water was slowly poured from the top. The sample weight 0.5 hours after water injection was measured. Thereafter, all the samples were placed in a ventilated dryer set to 60 ° C. and dried to an absolutely dry state, and then the sample weight was measured. The water retention amount of each sample was calculated from the absolute dry weight of each sample and the sample weight after 0.5 hour, and used as an index for improving the water retention of the bark powder. The results are shown in FIG.
As is clear from FIG. 1, the material obtained by mixing the dry bark powder and the powder of cypress leaves at a volume ratio of 1: 1 has a water retention substantially the same as that of red koji soil compared to the material of the dry bark powder alone. An improvement in water retention was observed.
[0021]
(4) Plant germination test 4 ml of a mixed powder prepared by mixing various bark dry powder and leaf powder in a volume ratio of 1: 1 was mixed with 16 ml of red ball (small grain) (mixed powder of 25% by volume with respect to red ball). ). The mixed soil was placed in a plastic container having a length of 6.5 cm, a width of 6.5 cm, and a height of 5.0 cm, and then 20 ml of tap water was irrigated. Ten seeds of white clover were sown on it, and about 1 ml of tap water was sprayed from above using a spray bottle. The breeding was performed in a seedling shelf installed in a constant temperature room at 25 ° C. ± 2 ° C. and a humidity of 70%, and the seedling shelf was set to 3,000 lux and 16 hours long. Moreover, about the process area 1, material was not sprayed but it was set as the control area. The germination rate 14 days after sowing is shown in FIG.
As can be seen from FIG. 2, germination suppression effect was observed in the treatment group in which the dried bark powder and cypress leaf powder were mixed, but the treated group using only the dried bark powder and the leaf powder other than cypress family. Did not show a germination inhibitory effect.
[0022]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, by mixing cypress leaf powder with dry bark powder, water repellency, water retention, and high water content, which were problems when using bark as a soil conditioner, were obtained. The C / N ratio can be improved, a weed control effect can be imparted while retaining the properties of natural materials, and the bark that has been discarded can be used effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing that water retention can be imparted to dry bark powder by mixing dry powder of cypress leaves into dry bark powder.
FIG. 2 is a graph showing that plant germination inhibitory effect can be imparted to dry bark powder by mixing powder of cypress leaves into dry bark powder.

Claims

樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末を混合してなる土壌改良材であって、ヒノキ科葉の粉末を、前記樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末の容積全体に対して５０％以上混合してなる土壌改良材。A soil improvement material obtained by mixing dry powder of bark and powder of cypress leaves, and mix 50% or more of powder of cypress leaves with respect to the total volume of dry powder of bark and powder of cypress leaves. Soil improvement material .

樹皮の乾燥粉およびヒノキ科葉の粉末の粒径がそれぞれ１ｍｍ以下である請求項１の土壌改良材。 The soil improvement material according to claim 1, wherein the particle sizes of the dry powder of bark and the powder of cypress leaves are each 1 mm or less.

ヒノキ科葉の粉末を、前記樹皮の乾燥粉末とヒノキ科葉の粉末の容積全体に対して７０％以上混合してなる請求項１または２の土壌改良材。 Powder Cupressaceae leaves, formed by mixing 70% or more with respect to powder the whole volume of the dry powder and Cupressaceae leaves the bark claim 1 or 2 soil conditioner.

保水性に乏しい土壌に適用するための請求項１から３のいずれかの土壌改良材。 The soil improvement material in any one of Claim 1 to 3 for applying to the soil with poor water retention.