JP4377149B2 - バルブ一体型ポンプ及びポンプ機場 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブ一体型ポンプ及びポンプ機場に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川のポンプ機場等には、排水のために立軸ポンプが設置される。図5はこの種の立軸ポンプ100を複数台設置したポンプ機場(排水機場)200の一例を示す図であり、図5(a)はその平面図、図5(b)は側面図である。同図に示すようにこのポンプ機場200は河川等の水路250近傍に敷設され、複数台(図では三台)の立軸ポンプ100を並列に設置することで構成されている。
【0003】
各立軸ポンプ100は吸込ベルマウス102や吊り下げ管106や吐出ケーシング103等からなるポンプケーシングを具備し、このポンプケーシング内に図示しない羽根車を取り付けたシャフトを収納して構成されている。シャフトの上部は吐出ケーシング103の上部から突出し、変速機108を介して原動機109に連結されている。また各立軸ポンプ100の吐出ケーシング103にはさらに吐出側の配管101を接続することで、配管101の放流端を吐出水槽110に接続している。配管101の途中には吐出水槽110の水が立軸ポンプ100に逆流しないように止水弁104を設け、さらに配管101の放流端には逆止弁105を取り付けている。
【0004】
そして原動機109を駆動すれば、ポンプケーシング内の羽根車が回転し、水路250から分岐した流入水路251内の水が吸込ベルマウス102から吸い込まれ、吸い込まれた液体は吐出ケーシング103から吐出側の配管101を通って吐出水槽110内へ吐出される。
【0005】
しかしながら図5に示すポンプ機場200のように立軸ポンプ100を複数台設置する場合、各立軸ポンプ100毎に吐出側の配管101を設ける必要がある。そしてこの場合、各立軸ポンプ100と吐出側の配管101とが交錯しないようにするため、並列に設置した立軸ポンプ100それぞれに対して流入水路251と吐出水槽110とを直線状に配置する必要があり、このため水路250から分岐する流入水路251と吐出水槽110の幅を大きく取る必要があり、これら流入水路251や吐出水槽110の配置分だけポンプ機場200の設置面積が大きくなってしまうという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、複数のポンプの設置レイアウトが行い易くて、その設置面積が小さくてすむバルブ一体型ポンプ及びポンプ機場を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため本願の請求項1にかかる発明は、上方向に向かってその内径が広がるように開く形状の吐出ケーシングと、吐出ケーシングの中央に配置され上方に向かって開いていく形状のヘッドカバーとを備えることで、吐出ケーシングとヘッドカバーとの間の隙間に吐出ケーシングの吐出部を形成し、この吐出部は全周部分に向いて開口する形状である立軸ポンプであって、ヘッドカバーの一部を上下方向に可動式とすることで、前記吐出部を開閉するバルブ機構を構成することを特徴とするバルブ一体型ポンプである。
このような構造の吐出ケーシングの吐出部にバルブ機構を設置したので、このポンプとは別置きの止水弁や逆止弁等の弁類、及びこれら弁類設置のためにポンプに接続する吐出側の配管が不要となる。従って複数のポンプを設置する場合でも、各吐出ケーシングから吐出された吐出水は、一つの吐出水路に直接接続するだけで良くなる。このため複数のポンプを併設する施設(例えばポンプ機場)におけるポンプの設置面積の削減が可能となる。なお以下で記載する自圧水とは、ポンプケーシング内を流れ該ポンプケーシングの吐出部から吐出される圧力を持った水のことをいう。
【0009】
また本願の請求項2にかかる発明は、バルブ機構は、自圧水または外部動力により開閉することを特徴とする請求項1に記載のバルブ一体型ポンプである。
【0010】
また本願の請求項1,2にかかる発明によれば、ヘッドカバーの一部を用いてポンプと一体のバルブ機構が構成できるので、その小型化が図れる。
【0011】
また本願の請求項1,2にかかる発明によれば、吐出部に接続する吐出水路の向きを自由に設計することが可能になり、これによってポンプ機場の設置面積を小さくすることができるとともに、ポンプ機場の設置レイアウトの自由度が広がる。
【0012】
また本願の請求項3にかかる発明は、吸水槽の上部に設置した水密構造の下部架台に、請求項1または2に記載のバルブ一体型ポンプの吐出ケーシングを固定し、下部架台の上部に水密構造の上部架台を設置し、これら下部架台と上部架台との間に水路を形成してこの水路を吐出水槽に接続し、吐出ケーシングの吸込口から吸い込まれた吸水槽内の水を、吐出ケーシングの吐出部から吐き出して前記水路を介して吐出水槽に導出することを特徴とするポンプ機場である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるバルブ一体型ポンプ1の概略断面図である。同図に示すようにこのバルブ一体型ポンプ1は立軸ポンプ(即ちバルブ一体型立軸ポンプ)であり、吐出ボウル3の上下にカサ型吐出ケーシング5と吸込ベルマウス2を取り付けて構成されるポンプケーシングの内部に、図示しない駆動手段により回転駆動されるシャフト13及びこのシャフト13に取り付けた羽根車4を収納して構成されている。カサ型吐出ケーシング5は水密構造の下部架台8に固定され、また支柱10によって下部架台8の上部に水密構造の上部架台9が設置され、これら下部架台8と上部架台9との間に水路11が形成されている。
【0014】
カサ型吐出ケーシング(吐出ケーシング)5は筒状であり、その下端は吐出ボウル3の上端と連結する寸法に形成され、且つ上方向に向かってその内径が次第に広がるように開く形状、即ちカサ型に形成されている。
【0015】
カサ型吐出ケーシング5の中央にはヘッドカバー6(61,65)が設置されている。ヘッドカバー6は中央の固定部61とその外周側(上部側)の可動部65とによって構成され、全体として筒状であって、その中央にシャフト13を挿通するとともに、その下端から上方に向かって次第に開いていく(径を大きくしていく)形状に形成され、これによって前記カサ型吐出ケーシング5との間の隙間に吐出部5aを形成している。固定部61はその内部にシャフト13を支持する支持部61aを有している。一方可動部65は上方に向かって径を大きくしていくカサ状本体部65aと、カサ状本体部65aの内周側下端辺から上方向に向かって円筒状に突出する支持部65bと、支持部65bの上端辺から水平方向内側に向かって突出する連結部65cとを具備して構成されている。連結部65cにはねじ穴65dが設けられ、このねじ穴65dには上部架台9に固定された駆動モータ(駆動機)Mによって回転駆動されるねじ棒7が螺合されている。そしてこのねじ棒7が駆動モータMによって回転駆動されると可動部65が上下動し、可動部65が図に実線で示すように上端に移動したときはカサ状本体部65aとカサ型吐出ケーシング5の間に吐出部5aが開口し、一方可動部65が図に点線で示すように下端に移動したときはカサ状本体部65a及び支持部65bが吐出部5aを塞いでこれを閉鎖する。即ちヘッドカバー6の一部である可動部65を上下方向に可動するように構成することで、吐出部5aを開閉して逆止弁、止水弁の機能を有するバルブ機構を構成している。このようにヘッドカバー6の一部である可動部65を用いてバルブ一体型ポンプ1と一体のバルブ機構を構成しているので、バルブ一体型ポンプ1の小型化が図れる。
【0016】
次にこのバルブ一体型ポンプ1を駆動するには、まず駆動モータMによって可動部65を上昇して吐出部5aを開いた状態で図示しない駆動手段を駆動することでシャフト13及び羽根車4を回転駆動し、これによって吸込ベルマウス2の吸込口2aから吸い込まれた水は吐出ケーシング5の吐出部5aから吐き出され、上部架台9と下部架台8の間に形成される水路11に導出される。ここでこのバルブ一体型ポンプ1においては前記吐出ケーシング5とヘッドカバー6とによって吐出部5aは全周方向に向いて開口する形状に構成されている。このためこのバルブ一体型ポンプ1を駆動した場合、吐出ケーシング5の全周から水が吐出される。なお可動部65の位置を調整することで吐出部5aの開口量を調整して水の吐出量を制御することも可能となる。
【0017】
一方このバルブ一体型ポンプ1を停止する場合は、図示しない駆動手段を停止してシャフト13及び羽根車4の回転を停止するとともに、駆動モータMによって可動部65を下降して吐出部5aを閉じることで水の流れを遮断し、水路11側に吐出した水の逆流を防止する。
【0018】
なお上記実施の形態では吐出部5aの形状を、全周方向に向いて開口する形状に構成したが、その代わりに任意の一定方向に向いて開口する形状に構成してもよい。
【0019】
図2はこのバルブ一体型ポンプ1を用いて構成したポンプ機場(排水機場)80の一例を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。同図に示すようにこのポンプ機場80は河川等の水路20に隣接して敷設され、複数台(図では三台)のバルブ一体型ポンプ1を水路20の上流から下流に向けて水路20と並列に設置することで構成されている。これら三台のバルブ一体型ポンプ1の下部には一つの吸水槽30が設置され、吸水槽30には上流から下流に向けて水路20の側壁に直接設けた三つの取水口31から水路20の流れと直角方向に向けて水路20の水が取り込まれるように構成されている。
【0020】
一方三台のバルブ一体型ポンプ1の吐出側は、各バルブ一体型ポンプ1の水路11を土木構造により一本の吐出水路40として連結するとともに、この吐出水路40の下流側の一端に吐出水槽50を接続し、さらに吐出水槽50から吐出樋管55を介して、例えばこの水路20が合流する別の河川等に接続される。なお15はバルブ一体型ポンプ1を駆動する原動機(駆動手段)、16は原動機15とシャフト13(図1参照)間に連結される減速機、17は機側操作制御盤、18は簡易上屋、19は切換ゲートである。
【0021】
そして例えばこの水路20が合流する別の河川等が増水して水路20に逆流の恐れがあるような場合は、合流する河川等と水路20間を図示しないゲートで遮断し、同時に必要に応じた台数のバルブ一体型ポンプ1を駆動して水路20に流れる水を吸水槽30から吐出水路40に揚水して吐出水槽50、吐出樋管55を介して合流する河川等に強制排水する。
【0022】
ところで本実施の形態においては、バルブ一体型ポンプ1自体にバルブ機構を設けたので、前記図5に示す従来例のように立軸ポンプ100とは別置きの止水弁104や逆止弁105等の弁類、及びこれら弁類設置のために各立軸ポンプ100に接続する吐出側の配管101が不要となり、これら配管101の設置レイアウトによる制約が無くなり、複数のバルブ一体型ポンプ1を設置する場合でも、各吐出部5aから吐出された吐出水は、一つの吐出水路40に直接接続するだけで良くなる。このため図2に示すポンプ機場80のように複数のバルブ一体型ポンプ1を併設する施設におけるバルブ一体型ポンプ1の設置面積の削減が可能となる。また図2に示すように水路20から直角方向にポンプ機場80への取水を行う場合でも、吐出水槽50を水路20に近づけて設置することが可能となり、吐出樋管55の長さを短くすることができ、この点からもポンプ機場80のスペースの縮減が可能となる。
【0023】
特にこの実施の形態にかかるバルブ一体型ポンプ1のように吐出部5aを全周方向に向けて開口する形状(又は任意の一定方向に向いて開口する形状)に構成すれば、これに接続する吐出水路40の向きをどの方向にも自由に設計することが可能になり、これによってもポンプ機場80の設置面積を小さくすることができるとともに、ポンプ機場80の設置レイアウトの自由度が広がる。
【0024】
図3,図4はそれぞれ本発明の他の構成にかかるヘッドカバーの可動部65−2,65−3の部分及びその動作を示す要部拡大断面図である。即ち前記図1に示す可動部65は吐出部5aの開動作と閉動作の両方に駆動モータMの駆動力を用いるタイプであるが、図3に示す可動部65−2は閉動作の際のみに駆動モータMの駆動力を用いるタイプであり、図4に示す可動部65−3は駆動モータMを全く用いないで吐出部5aを開閉するタイプである。
【0025】
即ち図3に示す可動部65−2は、支持部65−2bの内周側に凸状の係止部65−2cが設けられ、この係止部65−2cの上面にねじ棒7に螺合された押下部材12の下端を対向設置して構成されている。そして可動部65−2により吐出部5aの閉動作を行うときは、図3(a)に示すように駆動モータMを駆動してねじ棒7を回転することにより押下部材12を下方に移動してその下端を係止部65−2cの上面に当接して可動部65−2を押し下げ、吐出部5aを塞ぐ。吐出部5aを開とする際は図3(b)に示すように駆動モータMを駆動してねじ棒7を逆回転することにより押下部材12を所定高さまで上昇して係止部65−2cとの当接を外しておく。そしてポンプが駆動されて吐出ケーシング5内に水が揚水されてくると、図3(c)に示すように吐出ケーシング5内に揚水されてきた水の圧力により係止部65−2cの上面が押下部材12の下端に当接する位置まで可動部65−2が押し上げられることで吐出部5aが自動的に開く。
【0026】
また、図4に示す可動部65−3は、駆動モータMを設置せず、ヘッドカバー65−3を上下動自在に取り付けただけの構成となっている。そして図4(a)に示すように、水が吐出ケーシング5に揚水されていない場合は可動部65−3はその自重により下端まで降下することで吐出部5aを塞いで閉としている。一方図4(b)に示すようにポンプが駆動されて吐出ケーシング5内に水が揚水されてくると、この揚水された水の圧力により可動部65−3が押し上げられることで吐出部5aが自動的に開く。
【0027】
次に、このバルブ一体型ポンプ1−2を水中モータポンプに適用した場合の実施の形態を図6に示す。図6において図1に示すバルブ一体型ポンプ1と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説明は省略する。図6に示すバルブ一体型ポンプ1−2はバルブ一体型ポンプ1と同様、吐出ケーシングをカサ型吐出ケーシング5とし、該カサ型吐出ケーシング5の中央にはヘッドカバー6(61,65)が設置されている。そしてヘッドカバー6の固定部61の上部に水中モータ71が取り付けられており、該水中モータ71がシャフト13を駆動する構成となっている。
【0028】
このバルブ一体型ポンプ1−2は、ポンプコラム73の底部73bにカサ型吐出ケーシング5を取り付けることで、吸込ベルマウス2の吸込口2aが吸水槽30内に位置するとともに、吐出部5aがポンプコラム73内部に位置する状態で設置されている。このポンプコラム73は吐出水路75の底部72に吊下げて固定された筒状の側壁73aの下端に底部73bを連結して構成されており、上面が吐出水路75に開口している。なお、76はメンテナンスハッチである。
【0029】
このバルブ一体型ポンプ1−2を動作させるには、水中モータ71を駆動させることでシャフト13及びそれに取り付けられた羽根車4を回転させ、吸込ベルマウス2の吸込口2aから吸水槽30内の水を吸込む。そして吸込んだ水を吐出部5aからポンプコラム73内に吐出することで吐出水を吐出水面74の高さまで押し上げる。一方、このバルブ一体型ポンプ1−2を停止させるには、水中モータ71を停止させることでシャフト13及び羽根車4の回転を停止させるとともに、ヘッドカバー6の可動部65を下降して吐出部5aを閉じることにより水の流れを遮断する。これによりポンプコラム73内に吐出した水がポンプケーシング内に逆流するのを防止する。このヘッドカバー6の形状及び動作は前述したバルブ一体型ポンプ1と同様なので詳細な説明は省略する。このようにコラム型水中モータポンプの吐出部にバルブ機構を設けることにより、別途吐出配管を取り付ける必要がなくなる。
【0030】
図7に参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−3を示す。この図7に示すバルブ一体型ポンプ1−3はポンプケーシングの吐出部5aに開閉弁(フラップ弁)83を取り付けることでバルブ機構を構成している。具体的には、吸込ベルマウス2、吐出ボウル3、吐出ケーシング5等からなるポンプケーシングを具備し、このポンプケーシング内にシャフト13に取り付けた羽根車4を収納して構成されている。シャフト13は減速機81に取り付けられ、該減速機81には別のシャフト82が取り付けられ、該シャフト82はさらに図示しない駆動手段に接続されている。
【0031】
そして、このバルブ一体型ポンプ1−3の吐出ケーシング5は8つ(他の複数個でも良い)の円周状に均等に配置された吐出部5aが吐出水槽84に向かって開口している。それらの吐出部5aには各吐出部5aを塞ぐ形状の開閉弁83がヒンジ部83aにより開閉自在に取り付けられている。この開閉弁83は吐出ケーシング5を通って吐出部5aから吐出される自圧水の圧力により開閉するか、あるいは外部動力により開閉動作を行う構成となっている。この開閉弁83により吐出部5aのバルブ機構が構成される。なお吐出部5aは任意の複数方向に向かって開口する形状であれば、どのような形状でも良い。
【0032】
このバルブ一体型ポンプ1−3を動作させるには、図示しない駆動手段を駆動させることでシャフト82が回転し、減速機81を介してシャフト13及び羽根車4が回転する。これにより、吸込ベルマウス2の吸込口2aから吸水槽30内の水がポンプケーシング内に吸込まれ、吐出ケーシング5の各吐出部5aから吐出水槽84内に吐出される。一方、このバルブ一体型ポンプ1−3を停止させるには、前記駆動手段を停止させることでシャフト13及び羽根車4の回転を停止させるとともに、開閉弁83を閉じることで吐出口5aを塞ぎ水の逆流を防止する。このように、吐出部5aに一体に取り付けられた開閉弁83が止水弁、逆止弁の働きをする。したがって、ポンプとは別置きの止水弁や逆止弁等の弁類、あるいはこれら弁類を設置するためにポンプに接続する吐出側の配管が不要となる。
【0033】
図8は他の参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−4を示す概略断面図である。図8に示すバルブ一体型ポンプ1−4も前記バルブ一体型ポンプ1−3と同様に、ポンプケーシングの吐出部5aに開閉弁(フラップ弁)83を取り付けることでバルブ機構を構成している。具体的には、吸込ベルマウス2、吐出ボウル3、吊り下げ管90、吐出ケーシング5等からなるポンプケーシングを具備し、このポンプケーシング内にシャフト13に取り付けた羽根車4を収納して構成されている。シャフト13は減速機81に取り付けられ、該減速機81には別のシャフト82が取り付けられ、該シャフト82はさらに図示しない駆動手段に接続されている。
【0034】
そして、このバルブ一体型ポンプ1−4の吐出ケーシング5は8つ(他の複数個でも良い)の円周状に均等に配置された吐出部5aが吐出水路40に向かって開口している。それらの吐出部5aには各吐出部5aを塞ぐ形状の開閉弁83がヒンジ部83aにより開閉自在に取り付けられている。この開閉弁83は吐出ケーシング5を通って吐出部5aから吐出される自圧水の圧力により開閉するか、あるいは外部動力により開閉動作を行う構成となっている。この開閉弁83により吐出部5aのバルブ機構が構成される。なお吐出部5aは任意の複数方向に向かって開口する形状であれば、どのような形状でも良い。
【0035】
このバルブ一体型ポンプ1−4を動作させるには、図示しない駆動手段を駆動させることでシャフト82を回転し、減速機81を介してシャフト13及び羽根車4を回転する。これにより、吸込ベルマウス2の吸込口2aから吸水槽30内の水がポンプケーシング内に吸込まれ、吐出ケーシング5の各吐出部5aから吐出水路40内に吐出される。一方、このバルブ一体型ポンプ1−4を停止させるには、前記駆動手段を停止させることでシャフト13及び羽根車4の回転を停止させるとともに、開閉弁83を閉じることで吐出口5aを塞ぎ水の逆流を防止する。このように、吐出部5aに一体に取り付けられた開閉弁83が止水弁、逆止弁の働きをする。したがって、ポンプとは別置きの止水弁や逆止弁等の弁類、あるいはこれら弁類を設置するためにポンプに接続する吐出側の配管が不要となる。
【0036】
図9はさらに他の参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−5を示す図であり、図9(a)は概略断面図、図9(b)は図9(a)のD−D概略矢視図である。図9に示すバルブ一体型ポンプ1−5においても、ポンプケーシングの吐出部5aに開閉弁(フラップ弁)83を取り付けることでバルブ機構を構成している。具体的には、吸込ベルマウス2、吐出ボウル3、吊り下げ管90、吐出ケーシング5等からなるポンプケーシングを具備し、このポンプケーシング内にシャフト13に取り付けた羽根車4を収納して構成されている。シャフト13は減速機81に取り付けられ、該減速機81には別のシャフト82が取り付けられ、該シャフト82はさらに図示しない駆動手段に接続されている。
【0037】
そしてこのバルブ一体型ポンプ1−5の場合、吐出ケーシング5は筒状であってその吐出部5aは上方向に向かって開口する形状に構成されている。つまり吐出部5aは上向きとなっている。また吐出部5aは左右二箇所の対称な位置に設けられている。これら吐出部5aには吐出部5aを塞ぐ形状の開閉弁83がヒンジ部83aにより開閉自在に取り付けられており、ヒンジ部83aに固定された連結棒83bと駆動部83c間をリンク機構83dによって連結し、駆動部83cを駆動することでリンク機構83dを介して連結棒83bを回動して開閉弁83を開閉するように構成している。駆動部83cとしては、例えばモータ、油圧駆動装置、空気圧駆動装置等が用いられる。この開閉弁83により吐出部5aのバルブ機構が構成される。
【0038】
このバルブ一体型ポンプ1−5を動作させるには、図示しない駆動手段を駆動させることでシャフト82を回転し、減速機81を介してシャフト13及び羽根車4を回転し、同時に駆動部83cを駆動することで開閉弁83を開く。これにより、吸込ベルマウス2の吸込口2aから吸水槽30内の水がポンプケーシング内に吸込まれ、吐出ケーシング5の吐出部5aから吐出水路40内に吐出される。一方、このバルブ一体型ポンプ1−5を停止させるには、前記駆動手段を停止させることでシャフト13及び羽根車4の回転を停止させるとともに、駆動部83cを駆動することで開閉弁83を閉じ、吐出口5aを塞ぎ水の逆流を防止する。このように、吐出部5aに一体に取り付けられた開閉弁83が止水弁、逆止弁の働きをする。したがって、ポンプとは別置きの止水弁や逆止弁等の弁類、あるいはこれら弁類を設置するためにポンプに接続する吐出側の配管が不要となる。
【0039】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施の形態ではヘッドカバー6の一部である可動部65(65−2,3)を上下方向に可動するように構成することで、吐出部5aを開閉して逆止弁、止水弁の機能を有するバルブ機構を構成したが、ヘッドカバー6の一部を用いず、ヘッドカバー6の吐出側に別途バルブ機構を設置しても良い。また可動部65の形状も上記のものに限定されず、吐出部5aの開閉機能を具備するものであればどのような形状であってもよい。またカサ型吐出ケーシング5の吐出部5aは全周方向に向いて開口する構造のみならず、全周囲方向の内の所定の円周方向を向くように構成しても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明にかかるバルブ一体型ポンプによれば、複数のポンプの設置レイアウトが行い易くて、その設置面積が小さくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるバルブ一体型ポンプ1の概略断面図である。
【図2】バルブ一体型ポンプ1を用いて構成したポンプ機場(排水機場)80の一例を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図である。
【図3】本発明の他の構成にかかる可動部65−2の部分及びその動作を示す要部拡大断面図である。
【図4】本発明の他の構成にかかる可動部65−3の部分及びその動作を示す要部拡大断面図である。
【図5】従来の立軸ポンプ100を複数台設置したポンプ機場200の一例を示す図であり、図5(a)はその平面図、図5(b)は側面図である。
【図6】本発明のバルブ一体型ポンプを水中モータポンプに適用した場合の実施の形態を示す図である。
【図7】 参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−3の概略断面図である。
【図8】 他の参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−4を示す概略断面図である。
【図9】 さらに他の参考例にかかるバルブ一体型ポンプ1−5を示す図であり、図9(a)は概略断面図、図9(b)は図9(a)のD−D概略矢視図である。
【符号の説明】
1 バルブ一体型ポンプ
1−2 バルブ一体型ポンプ
1−3 バルブ一体型ポンプ
1−4 バルブ一体型ポンプ
1−5 バルブ一体型ポンプ
2 吸込ベルマウス
3 吐出ボウル
4 羽根車
5 カサ型吐出ケーシング(又は吐出ケーシング)
5a 吐出部
6 ヘッドカバー
61 固定部
65 可動部
7 ねじ棒
8 下部架台
9 上部架台
10 支柱
11 水路
12 押下部材
13 シャフト
15 原動機
16 減速機
17 機側操作制御盤
18 簡易上屋
19 切換えゲート
20 水路
30 吸水槽
31 取水口
40 吐出水路
50 吐出水槽
55 吐出樋管
71 水中モータ
72 (吐出水路の)底部
73 ポンプコラム
74 吐出水面
75 吐出水路
76 メンテナンスハッチ
80 ポンプ機場
81 減速機
82 シャフト
83 開閉弁
84 吐出水槽
65−2 可動部
65−3 可動部

Claims (3)

  1. 上方向に向かってその内径が広がるように開く形状の吐出ケーシングと、吐出ケーシングの中央に配置され上方に向かって開いていく形状のヘッドカバーとを備えることで、吐出ケーシングとヘッドカバーとの間の隙間に吐出ケーシングの吐出部を形成し、この吐出部は全周部分に向いて開口する形状である立軸ポンプであって、
    ヘッドカバーの一部を上下方向に可動式とすることで、前記吐出部を開閉するバルブ機構を構成することを特徴とするバルブ一体型ポンプ。
  2. バルブ機構は、自圧水または外部動力により開閉することを特徴とする請求項1に記載のバルブ一体型ポンプ。
  3. 吸水槽の上部に設置した水密構造の下部架台に、請求項1または2に記載のバルブ一体型ポンプの吐出ケーシングを固定し、
    下部架台の上部に水密構造の上部架台を設置し、これら下部架台と上部架台との間に水路を形成してこの水路を吐出水槽に接続し、
    吐出ケーシングの吸込口から吸い込まれた吸水槽内の水を、吐出ケーシングの吐出部から吐き出して前記水路を介して吐出水槽に導出することを特徴とするポンプ機場。
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