JP4376583B2 - 回転ヘッダー - Google Patents

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本発明は、給水・給湯配管などに用いられる分岐用ヘッダーであり、流路から分岐する分岐流路の方向が回転可能な回転ヘッダーに関する。
分岐用ヘッダーは、給水・給湯配管に接続され、本管からの流路を単数或は複数の分岐流路に分岐して、この分岐流路をトイレ、浴室、台所等の各末端器具に接続するようにしたものである。
このうち回転ヘッダーは、各分岐流路を独立させてこの分岐流路の方向を変更可能に設けた分岐用ヘッダーであり、回転ヘッダー同士を接続したときに分岐流路を回転ヘッダーの継手部分の軸線に対して回転させて継手部分に対して分岐流路の角度を任意に設定している。このように回転ヘッダーを用いた場合には、各分岐流路の方向を変更できるため、より自由度の高い配管接続が可能となっている。
この回転ヘッダーには、例えば、継手部分である筒体同士を接続する場合に隣接する筒体の端部付近に係合可能な爪を設け、この爪を係合させることでヘッダーの中心軸方向に沿った相対移動を防ぐようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。このヘッダーは、各筒体の端部の対向する2位置に対に爪を設け、筒体同士を相対回転させたときにこの爪による係合状態と係合解除状態が90度間隔ごとに切り替わるようにし、隣り合う筒体同士を90度相対回転させることによって分離するようにしている。
また、各ヘッダ単体に形成した溝部に跨って抜け止リングを介在させることにより、各ヘッダ単体を回転可能に嵌着するようにした接続構造の回転式ヘッダがある(例えば、特許文献2参照。)。
また、一方のブロックに設けた雄ネジ部と、他方のブロックに設けた雌ネジ部とを螺合し、この螺合域を越えると両ブロックが不抜状態となり、ブロック同士の連結状態を保持したままこれらを相対的に回動可能に接合した液体分岐用ブロックがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2002−372171号公報 特開平11−148588号公報 特開平6−272796号公報
しかしながら、特許文献1のヘッダーにおける取付構造は、各筒体を回転させることはできるが、筒体を90度回転させたときにこの筒体が分離する構造であるため、筒体が90度回転したときに抜けやすくなり、この自然の分解を防ぐために各筒体を固定するプレートが別途必要となる。
また、特許文献2における回転式ヘッダは、抜け止リングをあらたに必要とするためコストアップの要因となっていた。更に、この回転式ヘッダの組立て時には、抜け止リングを押さえつけながらヘッダ同士の一端側の差し込み口を他端側の受け口に差し込まなければならず、この組立て作業は困難なものとなっていた。また、抜け止リングを取付けるために差し込み口の外周面と受け口の内周面に跨って嵌入溝を設けているため、接続部分の外観形状が大きくなり不恰好になるというデメリットもあった。
特許文献3における流体分岐用ブロックは、特許文献2のように別部品を用いる必要は無いが、配管接続されたブロック同士が何らかの理由(例えば、施工者のねじ込み不足等)によって雄ネジ部と雌ネジ部が螺合した状態になり、この状態で螺合方向に逆回転すると両ブロックが分離してしまう可能性があり、漏水が生じるおそれがあった。
本発明は、従来の課題点に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、部品点数を抑えると共に、分離不能且つ相互に回転可能な状態を確実に維持できる回転ヘッダーを提供することにある。
更には、組立て作業が容易であり、また、小型でデザイン的にも不恰好になることのない回転ヘッダーを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数個の分岐用継手部材で分岐用ヘッダー体を連結構成した回転ヘッダーにおいて、一方の継手部材の差込み部には、雄ネジ部とこの雄ネジ部の奥部側に雌ネジ部用の逃げ部を設け、他方の継手部材の受け口部には、雌ネジ部とこの雌ネジ部の奥部側に雄ネジ部用の逃げ部を設け、この受け口部と差込み部を螺合した螺合域を越えた位置で、前記雄雌ネジ部の奥部側端部をかしめて継手部材同士を回転自在で、抜け止め可能にした回転ヘッダーである。
請求項2記載の発明は、前記差込み部の端部外周面に形成した装着溝にOリングを装着した回転ヘッダーである。
請求項3記載の発明は、前記受け口部と差込み部を螺合した螺合域を越えた位置で、かしめ治具を介して受け口部と差込み部のそれぞれの螺進方向とは逆方向に押圧して前記雄雌ネジの奥部側端部をかしめるようにした回転ヘッダーである。
請求項4記載の発明は、前記かしめ治具は、傾斜面と平面を有するくさび状治具であり、この治具を前記受け口部の端面のフラット面とこのフラット面と対向する差込み部側のテーパ面に挿入するようにした回転ヘッダーである。
請求項5記載の発明は、前記分岐用継手部材の外周面に断面八角形状の載置部を形成した回転ヘッダーである。
請求項1に係る発明によると、新たに部品点数が増えることがなく、接続後の分離を確実に防ぎつつ相互に回転可能な状態を維持することができる回転ヘッダーである。また、組立て作業が容易であり、また、小型でデザイン的にも不恰好になることがない。
請求項2に係る発明によると、この回転ヘッダー同士の接続時には、接続部分を確実にシールして接続部分の漏れを防いだ状態で接続することができる回転ヘッダーである。
請求項3に係る発明によると、簡単な加工によって継手部材同士を分離不能且つ相互に回転可能な状態にすることができ、これらを低コストにて行うことができる回転ヘッダーである。
請求項4に係る発明によると、小さい力で効率的にかしめ作業を行うことができ、簡単且つ低コストで接続することが可能な回転ヘッダーである。
請求項5に係る発明によると、分岐流路が90度、180度などの回転角度である場合でも壁面或は床面などの平面に安定した状態で取付けることができ、例えば、別のフロアーに末端器具がある場合でも容易に流路を構成できるばかりか、更には、分岐流路の回転角度を45度にする必要性が生じた場合にも対応させることができるため、様々な場所に配設された末端器具に対して分岐流路をスムーズに設定して安定した状態の流路を設けることができる回転ヘッダーである。
本発明の回転ヘッダーの一例を図1〜図6に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の回転ヘッダーの一実施形態を示す一部切欠き正面図である。図において1、2、3は、分岐用継手部材であり、本実施形態における回転ヘッダーは、このように複数個の継手部材1、2、3を連結して分岐用ヘッダー体4を構成している。
継手部材1と継手部材2において、1bは、一方の継手部材である継手部材1に形成した円筒状の差込み部であり、7はこの差込み部1bの外周面側に形成した雄ネジ部である。雄ネジ部7における螺着方向と逆側の端部である端部部位は差込み部1bの径方向に対して垂直に切り欠き形成しており、この雄ネジ部7の最も端部側である雄ネジ端部7aをネジ山として不完全なフィン形状に形成している。8は、雄ネジ部7の更に奥部側に設けた継手部材2の雌ネジ部12用の逃げ部である。
11は、他方の継手部材である継手部材2に形成し、継手部材1の差込み部1bを螺入可能に設けた円筒状の受け口部であり、この受け口部11の内周面側に雌ネジ部12を形成している。雌ネジ部12における螺着方向と逆側の端部である端部部位は受け口部11の径方向に対して垂直に切り欠き形成されており、この雌ネジ部12の最も端部側である雌ネジ端部12aをネジ山として不完全なフィン形状に形成している。14は、雌ネジ部12の奥部側に設けた雄ネジ部7用の逃げ部である。本実施形態において、各逃げ部8、14は溝部としているが、雄ネジ部7、雌ネジ部12が逃げるような構造であれば溝部以外の構造であってもよい。
1aは、差込み部1b側に設けたテーパ面であり、このテーパ面1aは逃げ部8に続けるように形成している。また、2cは受け口部11の端面側に設けたフラット面であり、このフラット面2cと前記テーパ面1aは、図2に示すように継手部材2と継手部材1とを接続する際に対向するような位置に設けている。テーパ面1aの傾斜角θは、約30度に形成しており、この理由としては、傾斜角θが20度より小さい場合には後述するかしめ工程においてかしめ治具30が継手部材を押圧する力が弱くなり、また、45度より大きい場合には、かしめ治具30が継手部材を径方向に垂直に押圧する割合が大きくなり、継手部材を押圧する効率が落ちるためである。このため、傾斜角θは、20度以上45度以下の値とするのが好ましく、前述のように約30度程度が最も望ましい。
5はOリングであり、このOリング5を継手部材1の差込み部1bの端部外周面に形成した装着溝6に装着している。一方、13は継手部材2の逃げ部14の奥側に形成される円周面であり、差込み部1bを受け口部11に接続するとOリング5が円周面13に密着シール可能に設けている。
9は、継手部材1の差込み部1bと逆側に形成した管用雌ねじであり、この管用雌ねじ9には、図示しない給湯器や給水管からの配管を接続するためのワンタッチL字継手10が接続されている。
継手部材2における他方の端部側には、継手部材1と同様に差込み部2bを形成しており、この差込み部2bの外周面側には、継手部材1と同様に雄ネジ部16、逃げ部17等を形成し、また、差込み部2bの端部外周面に形成した装着溝15にはOリング5を同様に装着している。この継手部材2は、継手部材1と後述の継手部材3の間に分岐流路として単数又は複数接続され、必要な分岐流路の数に応じて任意の数だけ接続することができる。
継手部材3は、継手部材2の末端側に接続し、この継手部材3の一端側には、継手部材2と同様に受け口部18を形成しており、この受け口部18の内周側には、雌ネジ部19と、継手部材2の雄ネジ部16用の逃げ部21を形成し、また、継手部材2に装着したOリング5が密着シールするための円周面20を形成している。
継手部材3における他方の端部側には、内部に閉塞部22を有する円筒状部23を形成しており、この円筒状部23の外周には、継手部材3を図示しない床面や吊り金具等に固定するための図示しないUボルトなどを係止可能に設けている。
継手部材1、2に形成した雄ネジ部7、16及び継手部材2、3に形成した雌ネジ部12、19のネジ山は、本実施例においては、例えば、ネジ呼びM28×1.5であり、このネジ山のネジ山数は約4山としている。この山数は、後述するかしめ工程において、完全な形状を有するネジ山を3山程度確保すれば、各継手部材を分離不能にした接続状態を十分に維持できることから導き出している。なお、ネジ山のピッチは、本実施形態では1.5mmとしているが、後述するかしめ工程におけるネジ山の変形の確実性と、接続される各継手部材の抜け止め性を考慮して、適宜設定する。
分岐流路接続用としては、継手部材1、2、3にそれぞれ分岐流路接続用の管用雌ネジ24a、24b、24cを設けている。管用雌ネジ24a、24bには樹脂管28を接続可能なワンタッチ継手25を接続しており、継手部材1、2、3を接続された継手部材の軸線に対して回転させることにより分岐流路をあらゆる角度に設けることができる。また、管用雌ネジ24cには、分岐流路を閉塞するためのプラグ26を接続しており、あらたに末端器具に接続する必要性が生じた場合などにこのプラグ26を外してワンタッチ継手25等を接続することで新たなる分岐流路として対応可能となる。
ここで、ワンタッチ継手25について説明すると、60は継手体であり、この継手体60の端部に設けたおねじ部60bを継手部材1、2の管用雌ネジ24a、24bと螺合することにより連結可能に設けている。
60aは、おねじ部60bと他端側に設けたおねじであり、このおねじ60aと筒状のキャップ61のめねじ61aを螺合している。62は、透明又は半透明の樹脂製からなる透視筒であり、Oリングからなるシール部材63を装着しつつこの透視筒62を継手体60とキャップ61との間に収納して樹脂管28を挿入したときの状態を視認可能に設けている。64は、内周側に爪状部位を形成した抜け止めリングであり、この爪状部位が樹脂管28の外周面に喰い込んで樹脂管28の抜け止めを規制するようにしている。65は、スペーサであり、このスペーサ65と透視筒62との間にシール部材66を装着した状態でキャップ61を締め付けている。
樹脂管28の接続時には、この樹脂管28の先端側にコアリング67を嵌着し、この状態でワンタッチ継手25内に挿入したときに透視筒62によって挿入状態を確認しながら挿入できるため樹脂管28を確実に挿入でき、樹脂管28の挿入後には抜け止めリング64の爪状部位が樹脂管28の外周面に喰い込んで抜け止めされると共に、樹脂管28の外周面と透視筒62の内周面とがシール部材66によりシールされる。
ワンタッチ継手25は、樹脂管28の管径に対応して適宜選択することができ、例えば、管呼び径10A、13A等に対応した管径とすることができる。従って、分岐管の異なる管径に対して回転ヘッダー全体を準備する必要がなく、ワンタッチ継手25だけを交換すればよい。
本実施形態においては、継手部材の分岐流路に対してワンタッチ継手25を着脱可能な構造としているが、この分岐流路の構造はあくまでも一例であり、これ以外の分岐流路の構造であってもよく、例えば、継手部材と分岐流路を同一材料によって一体化した構造とすることもできる。なお、本実施形態のように、分岐流路としてワンタッチ継手25を接続した場合は、このワンタッチ継手25への樹脂管28の接続作業を失敗した場合に、ワンタッチ継手25を交換するだけでよく回転ヘッダ全体を交換する必要がないという利点がある。
各継手部材1、2、3の外周面には、断面八角形状の載置部27をそれぞれ形成しており、この載置部27により各継手部材を図3及び図4に示すように分岐流路を45度毎に回転させた状態で床面や壁面などの平面に取付け可能に設けている。なお、このとき隣り合う継手部材の載置部27の平面部位や角部位の位置を一致させるようにすれば、各継手部材を正確に45度毎に回転させた状態にすることが可能である。分岐部位にワンタッチ継手25を接続する場合は、このボデー外周に形成した載置部27を把持して行うようにすれば、接続作業が容易となる。
継手部材1、2、3は、共通の素材(鍛造品、鋳造品)によって形成され、各継手部分の形状は切削加工等の適宜の加工手段によって形成すればよい。本実施形態においては、この継手部材の材質を黄銅としているが、黄銅以外にも、青銅やその他の金属材料であってもよい。
続いて、上記実施形態における回転ヘッダーを接続する場合を図5に従って説明する。
図5(a)において、一方側の継手部材1と他方側の継手部材2を螺合する場合、継手部材1の差込み部1bを、図5(b)のように継手部材2の受け口部11に挿入し、継手部材1の雄ネジ部7と継手部材2の雌ネジ部12を螺合させる。次に、図5(c)のように、雄ネジ部7と雌ネジ部12の螺合域を超えるまで互いに螺合方向に回転させると、雄ネジ7が継手部材2の逃げ部14、雌ネジ12が継手部材1の逃げ部8まで到達し、雄ネジ部7と逃げ部14、雌ネジ部12と逃げ部8がそれぞれ凹凸係合部位として機能して継手部材1と継手部材2が接続された状態になる。
この接続状態において、継手部材1の差込み部1bに装着されたOリング5が継手部材2の対応する円周面13に密着するので、両継手部材1、2が液密状態に維持される。
本実施形態においては、図2に示される雄ネジ部7が逃げ部14に嵌合状態となった際における雄ネジ部7と雌ネジ部12との隙間Aが約0.2mmとなるようにしているため、両継手部材1、2は相互に回転可能となる。なお、この隙間Aは、継手部材を螺合する工程においては0.2mm以下の極僅かの間隙や或は隙間Aが無い状態であってもよく、後述するかしめ工程において、雄ネジ端部7a、雌ネジ端部12a部分のネジ山が変形することにより、この螺合直後の状態から僅かに広がることで所定の隙間Aが生じ、両継手部材1、2を相互に回転可能とすることができる。
続いて、かしめ工程においては、図5(d)のように螺合域を超えた状態となっている各継手部材1、2の間にかしめ治具30を挿入して、このかしめ治具30を介して図5(e)のように受け口部11と差込み部1bのそれぞれの螺進方向とは逆方向に押圧して、雄雌ネジの奥部側端部を互いに図5(f)のようにかしめるようにする。かしめ治具30は、傾斜面30aと平面30bを有するくさび状治具であり、かしめ時には、このかしめ治具30を継手部材2のフラット面2cと継手部材1のテーパ面1aに挿入するようにしている。かしめ治具30は、少なくとも2個に分割可能なリング状に形成し、この分割リングたるかしめ治具30によれば、両継手部材1、2のテーパ面1a、フラット面2cのそれぞれ全周を挟持するため、かしめ治具30に対して継手部材1、2が調芯されることになり、両継手部材1、2を正確に位置決めした状態でかしめを行うことができる。なお、かしめ治具は、リング状でなくともテーパ面1a、フラット面2cを少なくとも周方向に対向して2ヶ所、好ましくは周方向に120°毎に3ヶ所で押圧可能な形状とすれば、各継手部材を均一に押圧することができる。
なお、本実施形態においては、テーパ面1aを継手部材1側に形成するようにしているが、このテーパ面は、かしめ治具の先端、或はかしめ治具により押圧される各継手部材の少なくともどちらか一方に形成すればよく、継手部材2側に形成してもよい。何れの場合においても、テーパ面を介してかしめ治具により各継手部材を互いに離間させる方向に押圧することにより、各ネジ部の端部をかしめることが可能となる。
かしめ治具30による径方向の押圧力は、テーパ面1a及び傾斜面30aによって軸方向への押圧力に変換され、また、このかしめ治具30は、継手部材2のフラット面2cも押圧している。従って、両継手部材1、2が互いに離間する方向(螺進方向とは逆方向:図2の水平矢印参照)に押圧されることになる。このように、継手部材1のテーパ面1aと、かしめ治具30の傾斜面30a同士を押圧することにより、かしめ作業を行っているが、このかしめ作業は、かしめ治具30を両継手部材1、2から離すことにより終了させることが可能となる。
両継手部材1、2が互いに離間される方向に押圧されることにより、継手部材1、2の各奥部側端部である雄ネジ端部7aと雌ネジ端部12aとが互いに押圧されるかしめによって変形し、この部分におけるネジの山と山、又は谷と谷との間隔であるネジのピッチが狭いものとなり、この継手部材1、2同士が回転自在で、抜け止め可能となる。継手部材1、2の接続後には、螺合時の回転と逆回転させたとしても再度螺合することがなく、接続状態が維持される。
このかしめにより変形させる雄ネジ端部7a、雌ネジ端部12aの各範囲は、ネジのピッチの約半分程度の範囲とすれば再螺合が防がれる。
また、雄ネジ部7、雌ネジ部12の端部側のネジ山は、予め垂直に切り欠き形成しておくことにより、このネジ山の形状をより強度的に弱い断面非三角形状、すなわちフィン形状としており、かしめ治具30によってかしめ作業を行う場合に比較的小さい押圧力で雄ネジ端部7a、雌ネジ端部12aをかしめるようにしている。
次に、上記実施形態における作用を説明する。雄ネジ部7を形成した一方の継手部材1と、雌ネジ部12を形成した他方の継手部材2とを互いに螺合し、螺合域を超えた位置で雄ネジ端部7a、雌ネジ端部12aをかしめることにより、この螺合域を離れた雄ネジ端部7aと雌ネジ端部12aのネジ山が変形するため、この雄ネジ部12と雌ネジ部12が再度螺合することがない。また、このとき雄ネジ部7が逃げ部14に、雌ネジ部12が逃げ部8にそれぞれ隙間のある状態で挿入されているため、継手部材1、2同士を回転することができる。
従って、あらたに部品を必要とすることなく回転自在且つ抜け止め可能な状態で継手部材同士を接続できる。
更には、継手部材1、2のテーパ面1a、フラット面2cといった押圧面をかしめ治具30によって挟持・押圧するという簡便な方法によってネジ山の端部付近をかしめることができ、接続作業を容易に行うことができる。
また、テーパ部4と傾斜面30aを利用して雄ネジ端部7aと雌ネジ端部12aをかしめているので、接続部分が大きくなることがなく、従って、継手部材の外観形状が大きくなったり不恰好になったりすることがない。
図6は、本発明における回転ヘッダーの他の実施形態を示す一部切欠き正面図であり、かしめ治具をくさび状治具以外とした場合を示したものである。
図において、35は、かしめ治具であるチャックであり、このチャック35の先端部35aを継手部材31、32の端面部31a、端面32aにそれぞれ係止した状態で継手部材31、32が離れる方向に力を加えることによって螺合後の螺合域を外れた状態の雄ネジ部33の雄ネジ端部33aと雌ネジ部34の雌ネジ端部34aをかしめることができる。この場合、継手部材31、32のいずれ側にもテーパ面を設ける必要がないため、このテーパ面加工工程を省略することができ、また、接続端部付近が継手部材31、32共にフラット面であるため、端部付近の強度を向上させることができる。
なお、これ以外のかしめ治具としては、例えば、継手部材を固定する側の治具と、継手部材に螺合接続されている他の継手部材を引っ張るための治具に分けるようにした構造にする等、各種のかしめ治具を用いることができる。
図7は、継手部材を示した一部切欠き正面図であり、この継手部材41は、一端側において止めリング48で接続ナット47を取付け、他の配管(図示しない)を螺着可能に設けており、また、他端部においてインコア44、リング45を装着した状態で図示しない樹脂製パイプを挿入しておき、ナット46を螺着することでこの樹脂製パイプを接続可能に設けたものである。
50は、かしめ治具(チャック)であり、このチャック50によって接続ナット47のナット端面47a及びスリーブ43のナット側段部43b、胴部材42の胴部材端面42aをそれぞれ押圧することによってスリーブ43に設けた雄ネジ部51における雄ネジ端部51aと、胴部材42に設けた雌ネジ部52における雌ネジ端部52aをかしめるようにしている。49は、スリーブ43に設けた装着溝43aに装着したシールリングであり、このシールリング49によって胴部材42とスリーブ43とをシールしている。
なお、樹脂製パイプの締め付け時において、リング45の挿入部45bよりパイプを挿入した状態でナット46を締め付けたときには、胴部材42に形成したテーパ部42bとリング45に形成した傾斜部45aの作用によってリング45がテーパ部42bに沿って移動して挿入部45bに締め付け方向の力が働き、樹脂製パイプを接続することができる。
このように、本発明における回転ヘッダーの構造は、水道メーターや水栓金具との接続に用いられる各種の継手構造に応用することもできる。
本発明は、給水・給湯配管などに用いられ、分岐流路の向きを所定の方向に変えるような回転ヘッダーに好適であるが、接続部分を互いに回転する構造であれば、水栓金具等のあらゆる継手の接続に応用することができる。
本発明の回転ヘッダーの一実施形態を示す一部切欠き正面図である。 図1の一部拡大断面図である。 図1の回転ヘッダーが回転した状態を示す正面図である。 図3の側面図である。 (a)ないし(f)は、本発明における回転ヘッダーを接続する場合を示した説明図である。 本発明における回転ヘッダーの他の実施形態を示す一部切欠き正面図である。 継手部材を示した一部切欠き正面図である。
符号の説明
1、2、3 継手部材
1a テーパ面
1b、2b 差込み部
2c フラット面
4 分岐用ヘッダー体
5 Oリング
6、15 装着溝
7、16 雄ネジ部
7a 雄ネジ端部
8、14、17、21 逃げ部
11、18 受け口部
12、19 雌ネジ部
12a 雌ネジ端部
27 載置部
30 かしめ治具
30a 傾斜面
30b 平面

Claims (5)

  1. 複数個の分岐用継手部材で分岐用ヘッダー体を連結構成した回転ヘッダーにおいて、一方の継手部材の差込み部には、雄ネジ部とこの雄ネジ部の奥部側に雌ネジ部用の逃げ部を設け、他方の継手部材の受け口部には、雌ネジ部とこの雌ネジ部の奥部側に雄ネジ部用の逃げ部を設け、この受け口部と差込み部を螺合した螺合域を越えた位置で、前記雄雌ネジ部の奥部側端部をかしめて継手部材同士を回転自在で、抜け止め可能にしたことを特徴とする回転ヘッダー。
  2. 前記差込み部の端部外周面に形成した装着溝にOリングを装着した請求項1に記載の回転ヘッダー。
  3. 前記受け口部と差込み部を螺合した螺合域を越えた位置で、かしめ治具を介して受け口部と差込み部のそれぞれの螺進方向とは逆方向に押圧して前記雄雌ネジの奥部側端部をかしめるようにした請求項1又は2に記載の回転ヘッダー。
  4. 前記かしめ治具は、傾斜面と平面を有するくさび状治具であり、この治具を前記受け口部の端面のフラット面とこのフラット面と対向する差込み部側のテーパ面に挿入するようにした請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転ヘッダー。
  5. 前記分岐用継手部材の外周面に断面八角形状の載置部を形成した請求項1乃至4の何れか1項に記載の回転ヘッダー。
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