JP4375199B2 - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、文書を構成する文字、グラフィクスおよびイメージなどの各種オブジェクトに対して画像処理を施すための技術に関する。
インターネットやLAN(Local Area Network)等のコンピュータネットワークが急速に普及しつつある。ユーザはコンピュータを用いて作成した文書データを電子メールに添付し、これをネットワーク経由で他のコンピュータに送信させる、といった利用の仕方が可能である。また、ユーザは文書データをネットワークに接続されたサーバコンピュータに保存させておき、このサーバコンピュータから必要に応じて他のコンピュータに文書データを送信させる、といったことも容易に実現することができる。
この種の文書データは、送信元のコンピュータにインストールされた文書作成ソフトウェア固有のコードによって表現されている。したがって、送信先のコンピュータは、その文書作成ソフトウェアと同一種類のソフトウェアを用意しておかないと、受け取った文書を表示したり編集したりすることができない。また、文書作成ソフトウェアの種類だけではなく、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)の種類やバージョンなども統一しておかないと、作成者の意図した通りに文書が表示されない等の不具合が生じるおそれもある。よって、文書作成ソフトウェアだけではなく、その他のコンピュータ環境も全て統一して揃えておくことが望ましい。
さらに、近年では、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話機等の携帯型情報端末が普及し、これらの端末でも文書を表示することができるように求められている。このようにソフトウェアやハードウェアが多種多様化している状況に鑑みると、あらゆるコンピュータや携帯型情報端末が、受け取った文書を表示・編集できるようなコンピュータ環境を常に装備しているとは限らないと考えられる。
このような問題に対しては、作成された文書データを一般的に利用されている汎用の画像データ(例えばビットマップ形式)に変換してから他のコンピュータに送信する、という対策が考えられる。汎用の画像データによって文書が画像として表現されていれば、送信先のコンピュータが製品出荷時点で実装している一般的な画像処理ソフトウェアなどによって表示・編集することが可能だからである。ただし、ビットマップ形式等の画像データではそのデータサイズが非常に大きくなるのが普通であるから、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の標準的な圧縮方式で圧縮しておかないと、コンピュータ間で送受信するには不都合がある。例えばJPEG方式で画像データを圧縮した場合、その画像データの高周波成分を切り捨てるので、写真などの自然画像に対しては圧縮率や画質の点で良い結果が得られる。ただし、文書を構成する要素(オブジェクト)は自然画像ばかりではなく、文字(テキスト)や線画・図形(グラフィクス)のようなものもある。これらのオブジェクトを一律にJPEG方式などの非可逆圧縮方式で圧縮すると、例えば文字領域の境界で画質劣化が発生し、文字が判読しづらくなる、といった問題が生じる。
この問題を解決するための技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1においては、画像データ内のテキストやグラフィクス等のオブジェクト(ドローイングオブジェクト)とイメージ等のオブジェクト(イメージオブジェクト)を分離し、例えばドローイングオブジェクトに対しては可逆圧縮を施して2値画像を生成し、イメージオブジェクトに対しては非可逆圧縮を施して多値画像を生成するというように、それぞれのオブジェクトに対して異なる圧縮方式を適用している。このように画像データを生成することによって、テキストやグラフィクスを鮮明に再現しつつも高い圧縮率を確保することが可能となる。
この特許文献1に記載の技術においては、複数の色によって表されたドローイングオブジェクトを表す2値画像データを生成しようとした場合には、それぞれの色単位で2値画像データを生成する必要がある。このような場合には、圧縮前の画像データの各ピクセルの色情報を逐一参照しなければならない。したがって、メモリ等の物理リソースを多く消費したり、処理時間が増大したりするといった負荷が生じる。この種の問題は、特に特許文献1に記載の技術に固有のものではなく、複数の色からなる画像を2値画像データで表現しようとした場合には従来から生じていた問題である。
特開2003−189112号公報
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも高速かつ少ないメモリ容量で文書データから2値画像データを生成するための技術を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明は、複数種類のオブジェクトによって構成された文書データを記憶する記憶部と、記憶した前記文書データを構成する前記複数種類のオブジェクトのうちのあらかじめ決められたオブジェクトを、当該文書データの各スキャンライン上に存在する当該オブジェクトの色および位置を表すエッジ構造体によって構成された画像データに変換する解析処理部と、前記解析処理部によって得られた画像データを保存するエッジ保存部と、前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが互いに隣り合うように並び替えるエッジソート部と、前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうち、同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体を当該エッジ構造体によって表わされる位置に基づいて再配置し、再配置したエッジ構造体によって表される同一色のオブジェクトを2値で表現した2値画像データを生成して出力するデータ出力部とを備える画像処理装置を提供する。
また、本発明は、コンピュータを、記憶部に記憶された文書データを構成する複数種類のオブジェクトのうちのあらかじめ決められたオブジェクトを、当該文書データの各スキャンライン上に存在する当該オブジェクトの色および位置を表すエッジ構造体によって構成された画像データに変換する解析処理と、前記解析処理によって得られた画像データを保存するエッジ保存と、前記エッジ保存に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが互いに隣り合うように並び替えるエッジソートと、前記エッジソートによって並び替えられたエッジ構造体のうちの同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体によって表される画像を2値で表現した2値画像データを生成して出力するデータ出力として機能させるためのプログラムを提供する。
この画像処理装置およびプログラムによれば、エッジ構造体によって構成された画像データを用いて2値画像データを出力するため、ビットマップ形式の画像データを参照する場合のように、各ピクセルの色情報を逐一読み取る必要がない。そのため、従来よりも高速に、かつ少ないメモリ容量で2値画像データを生成することが可能となる。
また、本発明の画像処理装置およびプログラムは、より好適な態様として、前記エッジ構造体は、オブジェクトの色および位置に加えてオブジェクトの種類を表しており、前記エッジソート部は、前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一種類かつ同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが隣り合うように並び替え、前記データ出力部は、前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうち、同一種類で同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体を当該エッジ構造体が表す位置に基づいて再配置し、再配置したエッジ構造体によって表されるオブジェクトを2値で表現した2値画像データを生成して出力する。
このようにすれば、同一種類のオブジェクトの2値画像データを色毎に生成することもできるため、同一色であってもオブジェクトが異なれば、それぞれを別の2値画像データして生成することが可能となる。これにより、ユーザが所望する2値画像データがより確実に得られるようになり、ユーザの意図を忠実に反映した2値画像データを得ることが可能となる。
本発明の画像処理装置は、文書データから2値画像データを生成する部分に特徴を有している。本発明の画像処理装置は、画像データをエッジ配列形式で記述し、画像データを構成するエッジ構造体を色情報や座標、あるいは属性情報によってソートする処理を行うことで、各色の2値画像データを効率よく生成することを可能としている。エッジ構造体を色毎にまとめ、同一色のエッジ構造体が互いに隣り合うようにソートすることで、2値画像データを生成すべきエッジ構造体の特定を高速に行うことが可能となる。以下においては、本発明を適用した画像処理装置の一例を示し、本発明の実施形態について詳しく説明する。
(1)装置構成
図1は、本実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成を表すブロック図である。画像処理装置10は、例えばパーソナルコンピュータであり、制御部1と、記憶部2と、入出力I/F3と、表示部4と、操作部5とを備えている。制御部1は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の各種メモリとを備えている。記憶部2は、例えばハードディスク等の大容量の不揮発性記憶装置であり、制御部1が後述する機能を実現するための手順が記述された制御プログラムPRG1を記憶している。入出力I/F3は、図示しないネットワークに接続されており、そのネットワークに接続されたコンピュータやプリンタなどの外部機器とデータの授受を行う。表示部4は、例えば液晶ディスプレイであり、制御部1によって供給されるデータに基づいて画像を表示する。操作部5は、例えばキーボードやマウスなどであり、操作者の操作内容に応じた信号を制御部1に供給する。
図2は、この画像処理装置10の機能構成を示した機能ブロック図である。なお、この機能ブロック図においては、図中の矢印は画像処理装置10が実行する処理によって発生するデータや各種の制御情報の流れを表している。
制御部1は、制御プログラムPRG1を実行することにより、解析処理部12と、多値画像生成部14と、2値画像生成部15という機能を実現する。これらの各部は互いに協働して後述する動作を行う。
図2に示されているように、解析処理部12には、文書データ11が入力される。ここで、文書データ11は、例えばユーザが文書作成ソフトウェア等のアプリケーションプログラムを用いて作成したデータであり、このアプリケーションプログラムに定義された固有のコードによって記述されている。文章データ11は、画像処理装置10の記憶部2にあらかじめ記憶されているものであってもよいし、外部のコンピュータ等から入出力I/F3を介して画像処理装置10に入力されるものであってもよい。文章データ11を外部から取得する場合にも、取得した文書データ11は解析処理部12はこの文書データ11に基づき、画像データ13を生成する。解析処理部12の機能は、プリンタ等の画像出力装置においては、ラスタデータ、またはラスタデータと等価な(相互変換可能な)データを生成する処理部分に相当する。解析処理部12により生成された画像データ13は多値画像生成部14と2値画像生成部15に供給され、それぞれにおいて多値画像データ16と2値画像データ17として出力される。
このように、画像処理装置10は、入力された文書データ11から多値画像データ16と2値画像データ17とを生成する処理を行う。以下においては、この処理における画像処理装置10の各部の機能について詳細に説明するが、その前に本実施形態における文書データ11,中間データとしての画像データ13および最終的に生成される多値画像データ16,2値画像データ17のデータ構造について説明する。
(2)各種データのデータ構造
図3は、本実施形態における文書データ11と、この文書データ11から生成される多値画像データ16と2値画像データ17とを概念的に示した図である。文書データ11には、文字が描画されている「テキスト」領域と、図形(ここでは星形とする)が描画されている「グラフィクス」領域と、写真等の自然画像が描画されている「イメージ」領域とが含まれている。また、「テキスト」および「グラフィクス」領域には、「黒」で描画された領域と「赤」で描画された領域とがある。この文書データ11の各画素は、例えばR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)各色3バイト(24ビット)の色値(以下、これを「RGB値」という)を有する。
多値画像データ16は、文書データ11中の「イメージ」領域を表す画像情報そのもの(多値画像情報)と、この多値画像情報の位置情報とサイズ情報とを含んでいる。多値画像データ16における画像情報は文書データ11と同様に、各画素がRGB各色3バイトのRGB値を有している。位置情報は、例えば文書データ11の左上端を原点としたときの画像情報のある1点(例えば左上端)の座標を示したものである。本実施形態においては、図2における主走査方向(横方向)をx座標とし、副走査方向(縦方向)をy座標とする。サイズ情報は、多値画像情報のx方向およびy方向の長さを示したものである。
一方、2値画像データ17は、文書データ11中の「テキスト」領域を表す画像情報と「グラフィクス」領域を表す画像情報とにより生成される。2値画像データ17は、それぞれの色毎に1つのデータとして生成される。すなわちここでは、「黒」で描画された「テキスト」および「グラフィクス」領域による2値画像データ17kと、「赤」で描画された「テキスト」および「グラフィクス」領域による2値画像データ17rとが生成される。そのため、2値画像データ17における画像情報(2値画像情報)は、各画素中にオブジェクトを含むか否かを示した1ビットの情報となっており、2値画像情報自体には色を識別するための情報が含まれていない。そこで、2値画像データ17には、2値画像情報の色を識別するために例えばRGB値等の色情報が含まれている。さらに、それぞれの2値画像データ17は、多値画像データ16と同様の位置情報およびサイズ情報を有している。
なお、多値画像データ16と2値画像データ17は上述のように生成されるものとは限らず、例えば多値画像データ16が文書データ11中の「グラフィクス」領域を表す画像情報により生成されてもよい。
続いて、画像データ13について詳細に説明する。
画像データ13には、ラスタデータと等価な複数のエッジデータと、それぞれのエッジデータの属性を示すタグ情報(属性情報)と、それぞれのエッジデータの色情報と、オブジェクトの形状を規定する外接矩形情報とが含まれる。
エッジデータとは、エッジ配列形式によって記述されたデータであり、いわゆるランレングス圧縮と同様の形式で示されたデータである。ここで「エッジ」とは、例えばRAM(画像メモリ)に展開された画像に定義されるxy座標系において、x軸(主走査方向)に平行な1本のスキャンライン上に存在する線分画像のことである。そして、「エッジ配列形式」とは、1スキャンライン上に存在する複数のエッジの列によってスキャンライン全体の画像を表現する形式を意味している。画像をエッジ配列形式で記述すると、ラスタデータと可逆的に変換可能でありながら、多くの場合に画像のデータ容量を小さくすることが可能となる。エッジデータは、特に、一定の面積が同一色で描画された領域(いわゆる「ベタ領域」)を多く含むような画像を効率よく圧縮できる。
タグ情報とは、上述のエッジデータに含まれるそれぞれのエッジの属性を示す情報である。ここで「属性」とは、それぞれのエッジにより示されるオブジェクトの種類のことである。本実施形態においては、タグ情報は「テキスト」領域を表す「テキスト」オブジェクトと、「グラフィクス」領域を表す「グラフィクス」オブジェクトと、「イメージ」領域を表す「イメージ」オブジェクトと、その他の領域、すなわち画像が描画されない背景領域を表す「バックグラウンド」オブジェクトの4種類であるとする。なお、実際の画像データ13においては、例えば「テキスト」オブジェクトのタグ情報は「1」、「グラフィクス」オブジェクトのタグ情報は「2」、「イメージ」オブジェクトのタグ情報は「3」、「バックグラウンド」オブジェクトのタグ情報は「0」というように、それぞれのオブジェクトに対して一意的な番号を割り当てて、これをタグ情報としている。
色情報とは、上述のエッジデータに含まれるそれぞれのエッジが描画されるべき色を示す情報であり、例えばRGB値によって示される。
なお、「グラフィクス」オブジェクトについては、オブジェクトの形状や色、色変化の規則性や連続性を解析し、より細かな属性を指定することも可能である。例えば、図形の輪郭や罫線のような微小な幅を有するオブジェクトを「細線」、一定の領域が同一色で描画されたオブジェクトを「ベタ領域」、一定の領域の色がある方向に連続的に変化していくオブジェクトを「グラデーション」、一定の形状を有する2以上の微小領域が規則的なパターンで描画されたオブジェクトを「パターン」に指定するという具合である。そこで、説明の便宜上、以下においては、「グラフィクス」オブジェクトがさらに「ベタ領域」と「グラデーション」の属性を有するオブジェクトに細分化されるものとし、前者を「ベタ領域」オブジェクト、後者を「グラデーション」オブジェクトということがある。この場合、例えば「ベタ領域」オブジェクトには「20」,「グラデーション」オブジェクトには「21」というように、それぞれのオブジェクトに対して異なるタグ情報が割り当てられる。また、このとき、「ベタ領域」オブジェクトは2値画像データ17の生成対象となり、「グラデーション」オブジェクトは多値画像データ16の生成対象となるものとする。
画像データ13は、複数のスキャンラインを構成するエッジデータの集合として表される。そして、それぞれのエッジデータは、複数のエッジ画像の集合として表される。1つのエッジ画像を構成するデータの集合のことを、以下では「エッジ構造体」という。
図4は、このエッジ構造体のフォーマットを示した図である。エッジ構造体は、始点座標SXと、終点座標EXと、タグ情報TGと、色情報CLとを含んでいる。本実施形態においては、1つのスキャンライン上に例えば「文字」や「グラフィクス」などの複数のオブジェクトが存在している場合、オブジェクトの色もしくはオブジェクトの種類が変わる毎にエッジ構造体が1つ生成されるようになっている。
また、図5は、本実施形態における画像データ13のデータ構造を概念的に示した図であり、あるy座標Y1およびY2で示されるスキャンラインのエッジデータE1およびE2を例示している。また、同図の画像データ13は、例えばRAM(画像メモリ)に展開される画像データを示したイメージ図であり、領域T,G,I,Bはそれぞれ「テキスト」、「グラフィクス」、「イメージ」、「バックグラウンド」の各オブジェクトを意味している。なお、この画像データ13は、主走査方向に200ピクセルの幅を有するものであるとする。
エッジデータE1は、4つのエッジ構造体es1,es2,es3,es4を有する。始点座標SX=0、終点座標EX=150、タグ情報TG=0(バックグラウンド)、色情報CL=「未定」というエッジ構造体es1は、スキャンラインY1におけるバックグラウンドオブジェクトの一部(領域Tの左側)を構成している。また、始点座標SX=151、終点座標EX=165、タグ情報TG=1(文字)、色情報CL=「黒」というエッジ構造体es2は、スキャンラインY1におけるテキストオブジェクト(領域T)を構成している。また、始点座標SX=166、終点座標EX=170、タグ情報TG=2(グラフィクス)、色情報CL=「黒」というエッジ構造体es3は、スキャンラインY1におけるグラフィクスオブジェクト(領域Tの右側)を構成している。そして、始点座標SX=171、終点座標EX=199、タグ情報TG=0(バックグラウンド)、色情報CL=「未定」というエッジ構造体es4は、スキャンラインY1におけるバックグラウンドオブジェクトの一部(領域Gの右側)を構成している。これと同様に、エッジデータE2は、3つのエッジ構造体es5,es6,es7を有しており、それぞれがスキャンラインY2におけるバックグラウンドオブジェクトとイメージオブジェクトを構成している。
なお、バックグラウンドオブジェクトの色情報CLは「未定」となっているが、これは任意の色を指定してよいという意味である。例えばバックグラウンドオブジェクトの色情報CLは「白」であってもよいし、特に定義しなくともよい。
これらのエッジ構造体es1とes2,es2とes3,es3とes4,es5とes6,es6とes7は、互いに隣接する位置関係にあるので、隣接するエッジ構造体の始点座標SXと終点座標EXとは連続することになる。エッジ構造体が「テキスト」や「グラフィクス」オブジェクトである場合は、エッジ構造体es1〜es5,es7のように、1つのエッジに着色される色は1つである。
これに対し、エッジ構造体es6のように、エッジによって構成されるオブジェクトがイメージの場合、エッジデータの色情報CLとしてメモリアドレスが記述されている。このメモリアドレスによって指定された記憶領域には、イメージの実データ、すなわち画像情報が格納されている。このように、オブジェクトが文字やグラフィクスであるか、あるいはイメージであるかによって(つまりタグ情報TGの値によって)、色情報CLをどのように解釈すべきかが異なっている。
次に、画像データ13に含まれる外接矩形情報について説明する。
外接矩形とは、オブジェクトの外縁に接する矩形を意味しており、外接矩形情報とはその外接矩形の位置とサイズとを表す情報である。本実施形態では、オブジェクトの種類毎に、生成される外接矩形情報の最大数を設定することができる。また、オブジェクトの種類毎に、生成すべき外接矩形の数を変えることもできる。例えば、あるオブジェクトについてだけ4つの外接矩形を生成し、その他のオブジェクトについては1つの外接矩形を生成する、といった具合である。このような外接矩形の数は、ユーザが操作部5を用いて画像処理装置10に入力することによって指定することもできるし、あらかじめ記憶部2に記憶されていてもよい。
図6は、図3に示したような文書データ11に対して生成される外接矩形情報を概念的に示した図である。ここでは、オブジェクトの種類毎に外接矩形を1つずつ生成するように設定された場合を示しており、図中の点線で示される矩形C1,C2,C3がそれぞれ「テキスト」、「グラフィクス」、「イメージ」の各種オブジェクトの外接矩形である。外接矩形情報は解析処理部12により生成されるが、この外接矩形情報の生成方法の詳細は後述する。
(3)解析処理部12の説明
次に、図7の機能ブロック図を参照しながら、本実施形態の解析処理部12の機能構成および動作について説明する。解析処理部12は、例えば本発明者による特開2002−334341号公報に開示された技術を用いて入力データの内容を解析し、画像データ13を生成するものである。図7に示す矢印は、解析処理部12の処理によって発生するデータや各種の制御情報の流れを表している。入力データ解析部120は、文書データ11の内容を解析し、このデータを「テキスト」、「グラフィクス」および「イメージ」などのオブジェクト種類毎に分離し、これらをそれぞれテキスト処理部121、グラフィクス処理部122およびイメージ処理部123に供給する。この入力データ解析部120による解析結果に基づいて、分離されたデータにはタグ情報が付加される。例えば、テキスト処理部121に供給されたデータに対しては、このデータが「テキスト」オブジェクトであることを示すタグ情報(すなわち「1」)が付加される。
テキスト処理部121、グラフィクス処理部122およびイメージ処理部123は、それぞれのオブジェクトの種類に応じた処理を行う。例えば、テキスト処理部121は、供給されてくるデータと、あらかじめ記憶部2に記憶されているフォントのアウトラインデータとに基づいて、画像処理装置10から出力される2値画像データ17の座標空間に適合した文字の輪郭データを生成するなどの処理を行う。また、グラフィクス処理部122は、供給されてくるデータを、2値画像データ17の座標空間に適合したデータに変換する等の処理を行う。また、イメージ処理部123は、供給されてくるデータに対し、イメージの拡大・縮小や色空間を調整する処理や、イメージの輪郭形状を表現するための輪郭データを発生させるなどの処理を行う。
中間コード生成部124は、テキスト処理部121、グラフィクス処理部122およびイメージ処理部123によって処理されたデータを、ラスタ形式で展開するのに適した中間コードに変換する。中間コード生成部124によって生成された中間コードは記憶部2に逐次蓄積される。中間コードが1ページ分蓄積されると、レンダリング処理部126は、この中間コードから上述したエッジデータを1スキャンライン分ずつ生成していく。
中間コード生成部124によって中間コードが生成されている間、もしくは中間コードが生成された後に、外接矩形生成部125は前述した外接矩形情報を生成する。例えば、タグ情報が「テキスト」、「グラフィクス」、「イメージ」といったオブジェクトの種類を表す場合、外接矩形生成部125は次のようにして外接矩形情報を生成する。なお、以下においては、それぞれのオブジェクト種類について1つずつの外接矩形情報を生成するように指定されている場合を例に説明する。
図8は、一例として星形のグラフィクスの外接矩形情報を生成する過程を示した図である。外接矩形生成部125は、1つの外接矩形について1つの描画フラグをあらかじめ用意しておく。この描画フラグは、記憶部2の適当な記憶領域に記憶されているものであり、その初期値は「0(OFF)」であるとする。よって、図8(A)の初期状態では、描画フラグの値は「0(OFF)」である。そして、外接矩形生成部125は、ページの上端から下端方向へとスキャンライン単位で順次走査していき、オブジェクトが検出された場合には、描画フラグの値を「1(ON)」に変更する。なお、図8(A)に示す初期状態では、外接矩形生成部125は、例えばページの印刷可能領域以外の領域等の、適当な領域に外接矩形を設定しておく。
続いて、図8(B)に示すように、そのページ内ではじめて処理対象とすべき星形形状のグラフィクスオブジェクトが検出された場合、外接矩形生成部125は、そのオブジェクトの外縁に接する外接矩形を形成し、その外接矩形における対角線上の2頂点の座標値を含む外接矩形情報を生成する。ここでは、外接矩形生成部125は、図8(B)のページ左上端部を原点Oとし、原点Oに最も近い頂点h1と最も遠い頂点h2とを含む外接矩形情報を生成し、これを記憶する。この2つの頂点h1,h2の座標値によって、外接矩形の位置とサイズとが表されることになる。そして、外接矩形生成部125は、描画フラグを「0(OFF)」から「1(ON)」へと変更する。
さらに処理が進んで、図8(C)に示すように、そのページ中で2つ目のオブジェクトが検出された場合を想定する。このとき外接矩形生成部125は、描画フラグが既に「1(ON)」に設定されているので、外接矩形を新たに生成するのではなく、既に生成している外接矩形を拡張する処理を行う。すなわち、外接矩形生成部125は、既に生成されている外接矩形情報に含まれる2つの座標値と、新たに発生したオブジェクトの外縁に接する外接矩形の座標値(黒い星印形状のグラフィクスに外接する矩形)の2つの頂点座標を比較し、これら2つのオブジェクトの双方を内包するような外接矩形を形成する。そして、外接矩形生成部125は、このようにして得られた外接矩形の2頂点(h1,h3)の座標値を含む外接矩形情報を生成して記憶する。以降、3つ目のグラフィクスオブジェクトが検出された場合も同様にして、外接矩形生成部125は3つ全てのオブジェクトを包含する1つの外接矩形を生成する。
次に、オブジェクトの種類毎に、2つ以上の外接矩形情報を生成する場合について、図9を参照しつつ説明する。ここでは一例として、1つのオブジェクト種類について最大4つの外接矩形情報を生成する場合について説明する。まず、外接矩形生成部125は、図9(A)に示すようにページの全領域を4つの部分領域に等分する。次に、外接矩形生成部125は、各々の部分領域において、図8(A),(B),(C)を用いて説明したのと同様の方法で外接矩形を生成する。これは、4等分された部分領域のそれぞれを1ページ(つまり合計4ページ)とし、各ページに対して上述した外接矩形生成処理を行うことに等しい。この場合、描画フラグも部分領域の数だけ用意される。この処理によって、図9(B)に示すような4つの外接矩形が生成される。
この後、外接矩形生成部125は、それぞれの部分領域に含まれる外接矩形のうち、隣接する部分領域を跨いで互いに接し合う外接矩形を包含するような外接矩形を生成する。これを「外接矩形の結合」という。図9(C)の例では、外接矩形C11と外接矩形C12とが結合されて外接矩形C10が生成され、外接矩形C13と外接矩形C14とが結合されて外接矩形C20が生成される。このように、1つのオブジェクトの種類について最大N個の外接矩形を生成する場合、外接矩形生成部125は、まず最初に1ページ分の全領域をN個の部分領域に分割してから、それぞれの領域において外接矩形を生成し、最後に隣接する外接矩形どうしを結合する。
なお、図9に示した状態とは異なり、それぞれの部分領域に含まれる外接矩形が互いに接しない場合には、上述した結合処理は行われない。このとき、それぞれの部分領域に1つの外接矩形が生成されれば、ページ全体の外接矩形の数は4個となる。
以上がグラフィクスについての外接矩形生成処理の一例である。外接矩形生成部125は、イメージや文字といったその他のオブジェクトについても、上記と同様な処理によって外接矩形情報を生成することができる。そして、外接矩形生成部125によって生成された外接矩形情報と、レンダリング処理部126によって生成されたラスタデータと、入力データ解析部120によって生成されたタグ情報とが合わせられて、画像データ13が生成される。この画像データ13は、解析処理部12から多値画像生成部14および2値画像生成部15に供給される。
(4)多値画像生成部14の説明
次に、本実施形態の多値画像生成部14の動作について説明する。上述したように、多値画像生成部14は、多値画像情報、位置情報およびサイズ情報を含んだ多値画像データ16を生成する。まず、多値画像生成部14は、ページ単位の多値画像データ16の生成に際して、画像データ13から多値画像データ16の生成対象となるオブジェクトに属するタグ情報と外接矩形情報とを取得する。ここで、多値画像データ16の生成対象となるオブジェクトは「イメージ」オブジェクトと「グラデーション」オブジェクトであるとする。これらのデータを用いて、多値画像生成部14は多値画像データ16の位置情報とサイズ情報とを算出する。
図10は、多値画像生成部14が位置情報とサイズ情報とを算出する過程を概念的に示した図である。例えば、画像データ13から多値画像データ16の生成対象として「イメージ」オブジェクトと「グラデーション」オブジェクトを示すタグ情報が取得された場合、多値画像生成部14はそれぞれのオブジェクトの外接矩形を特定する。このとき図10(A)に示すように、複数の外接矩形が重畳する領域が存在する場合には、多値画像生成部14はこれらの重畳する外接矩形を内包するような外接矩形を新たに定義する。この処理は上述した「外接矩形の結合」と同様の要領で行われる。図10(B)は、この処理が施された結果生成される外接矩形を示しており、図10(A)では4つ(Cg1,Cg2,Ci1,Ci2)だった外接矩形が2つ(C1,C2)となっている。そして多値画像生成部14は、これら2つの外接矩形C1,C2について位置情報とサイズ情報とを再び算出し、これらの外接矩形内に含まれるエッジデータを解析した上で、これを多値画像情報であるラスタデータに変換する。
以上のようにして、多値画像生成部14は多値画像データ16の生成対象となるオブジェクトから多値画像情報、位置情報およびサイズ情報を求め、これを多値画像データ16として出力する。
(5)2値画像生成部15の説明
続いて、本実施形態の2値画像生成部15の構成と動作について説明する。上述の図2に示したように、2値画像生成部15は、それぞれの色毎に1つの2値画像データ17を生成する。この2値画像データ17は、1ビットの2値画像情報と、この2値画像情報の色情報、位置情報およびサイズ情報とを含んでいる。つまり、図3のように、「黒」と「赤」の「テキスト」オブジェクトおよび「グラフィクス」オブジェクト(ここでは「ベタ領域」とする)が存在する場合には、2値画像生成部15は少なくとも2つ以上の2値画像データ17を生成する。
図11は、2値画像生成部15の機能構成を示した機能ブロック図である。また、図12は、2値画像生成部15によって2値画像データ17が生成される画像データ13(2値画像データ17となるオブジェクトのみを表示し、多値画像データ16となるオブジェクトの表示を省略している)を概念的に示した図である。以下においては、図11に示した構成のもとで、2値画像生成部15が図12に示した画像データ13から2値画像データ17を生成する過程を説明する。なお、図12に示されているように、以下においては、画像データ13を10×7ピクセルのデータとして説明する。
図12の画像データ13は、「黒」のテキストオブジェクトTx1と、「青」のテキストオブジェクトTx2と、「赤」のグラフィクスオブジェクトGr1と、「黒」のグラフィクスオブジェクトGr2と、「黒」のグラフィクスオブジェクトGr3とを含んでいる。また、これらのオブジェクト以外の領域は、すべてバックグラウンドオブジェクトとなっている。バックグラウンドオブジェクトの色情報は「白」とする。
ここで、図13は、2値画像生成部15が図12に示した画像データ13から2値画像データ17を生成する過程を説明するための図である。また、図14は、図13におけるエッジ構造体のフォーマットを示しており、図13のエッジ構造体が(左から)色情報CL,タグ情報TG,始点座標SX,終点座標EXを示していることを意味している。
ページ単位の2値画像データ17の生成に際して、はじめに2値画像生成部15のエッジ保存部150は、画像データ13からエッジデータを取得し、これを例えばRAMに記憶して保存する。図12に示した画像データ13が入力された場合には、エッジデータは図13(A)のように記憶される。例えば、y=0のスキャンラインのエッジデータは、SX=0,EX=9のバックグラウンドオブジェクト(B)であるエッジ構造体により構成されている。また、y=1のスキャンラインのエッジデータは、SX=0,EX=0のバックグラウンドオブジェクト(B)であるエッジ構造体と、SX=1,EX=3のグラフィクスオブジェクト(G)であるエッジ構造体と、SX=4,EX=6のバックグラウンドオブジェクト(B)であるエッジ構造体と、SX=7,EX=7のテキストオブジェクト(T)であるエッジ構造体と、SX=8,EX=9のバックグラウンドオブジェクト(B)であるエッジ構造体とにより構成されている。
続いてエッジ保存部150は、2値画像データ17の生成対象となるオブジェクトに属するエッジ構造体を特定し、2値画像データ17の生成対象とならないエッジ構造体については削除する。この処理は、例えば図12に示した画像データ13に対して行う場合であれば、バックグラウンドオブジェクトを示すタグ情報を有するエッジ構造体を削除する処理である。これを示したのが図13(B)である。エッジ保存部150がこれらの処理を行う処理単位は、例えばページ単位であってもよいし、所定の1ないし複数のスキャンライン毎であってもよい。
図13(B)に示したエッジデータに対して、続いてエッジソート部151がソート(並び替え)処理を行う。ここでは、各エッジ構造体の色情報CLをソートキーとしてソート処理を行う。色情報CLのソート順は任意であるが、例えば色情報CLのRGB値の小さな色から大きな色へとソートするのが好適である。同一の色情報を有するエッジ構造体に対しては、エッジソート部151は始点座標SXを参照して、例えば始点座標SXの小さなエッジ構造体から順に並べる。このソート処理を具体的に説明すると、次のようになる。すなわち、それぞれのエッジ構造体の色情報CLがNバイトのデータで表現され、始点座標がMバイトのデータで表現されている場合、これらを連結した(N+M)バイトの数値の大小を比較してソートする。この処理結果の例を示したものが、図13(C)である。同図を参照すると、同一色のエッジ構造体どうしがまとまり、互いに隣り合うように並んでいることが理解できる。また、同図においては、(N+M)バイトの数値が小さいデータ構造体から順にソートされており、各スキャンラインにおいては「黒」、「青」、「赤」の順にソートされている。
続いて、データ出力部152は、図13(C)に示したエッジ構造体を色毎に出力する。具体的には、データ出力部152はy=0から順にエッジ構造体の走査(スキャン)を行い、最初に検出したエッジ構造体と同じ色情報CLを有するエッジ構造体を順次特定していく。図13(C)においては、最初に検出されるエッジ構造体はy=1,SX=1,EX=3のグラフィクスオブジェクトであり、その色情報CLは「黒」であるから、データ出力部152は「黒」の色情報CLを有するエッジ構造体を順次検出して特定する。すなわち、データ出力部152は、y=1,SX=1,EX=3のグラフィクスオブジェクト(G)、y=1,SX=7,EX=7のテキストオブジェクト(T)、y=2,SX=3,EX=3のグラフィクスオブジェクト(G)、y=2,SX=7,EX=7のテキストオブジェクト(T)、y=4,SX=3,EX=6のグラフィクスオブジェクト(G)、y=5,SX=3,EX=6のグラフィクスオブジェクト(G)という順に6個のエッジ構造体を特定し、これらをまとめて出力する。これらのエッジ構造体の画像情報(2値画像情報)と、色情報、位置情報およびサイズ情報とにより、「黒」で描画すべき2値画像データは構成されており、このときデータ出力部152はこの「黒」で描画すべき2値画像データを出力することとなる。エッジ構造体はエッジソート部151により並び替えられているが、2値画像データに含まれている位置情報を参照することで、データ出力部152はそれぞれの2値画像情報を適切な位置に再配置することが可能となっている。
ここでいう「再配置」とは、データ出力部152が、検出した複数のエッジ構造体(以下、これを「エッジ構造体群」という)から2値画像の位置とサイズとを決定する処理のことである。この処理には、さまざまな手法が考えられる。例えば、検出したエッジ構造体をメモリ等の別の記憶領域に一旦コピーしつつ、個々のエッジ毎に2値画像の矩形(以下、これを「イメージ矩形」という)を決定してゆく方法がある。図13(C)を例に説明すると、この場合、最初のエッジ構造体、すなわちy=1,SX=1,EX=3のグラフィクスオブジェクト(G)をコピーした時点でのイメージ矩形は、左上端の座標が(x,y)=(1,1)、右下端の座標が(x,y)=(3,1)の矩形となる。次に、y=1,SX=7,EX=7のテキストオブジェクト(T)のエッジ構造体をコピーした時点では、イメージ矩形は左上端の座標が(x,y)=(1,1)、右下端の座標が(x,y)=(7,1)となる。以下、同様の要領で6個のエッジ構造体の全てについて計算すると、左上端の座標が(x,y)=(1,1)、右下端の座標が(x,y)=(7,5)となる。したがって、生成される2値画像は、左上(x,y)=(1,1)の位置から、幅6画素、高さ5画素となる。この方法は、イメージ矩形を決定した後に、コピーしておいたエッジ構造体群を実際の2値画像に変換するものである。
また、別の例としては、例えば図13(C)のエッジデータにおいて、データ出力部152が「黒」の色情報CLを有するエッジ構造体の検出を2回行う手法が挙げられる。この場合、1回目の検出ではイメージ矩形の決定を行い、2回目の検出で実際にデータの出力を行う。この方法では、2回目の処理を効率よく行うために、エッジの読み出し位置をメモリ等の別の記憶領域に記憶することもできる。すなわち、図13(C)では、「黒」の色情報CLを有するエッジ構造体の始まる位置として、y=1は1番目のエッジ、y=2は1番目のエッジ、y=3はエッジなし、y=4は1番目のエッジ、y=5は1番目のエッジ、という情報を記述したテーブルを作成しておき、2回目の読み出しでは、このテーブルを参照して、テーブルに示された位置から読み出すことでデータを取得するものである。
この他にも、エッジデータから2値画像を生成するにあたり、2値画像の位置とサイズを決定する手法にはさまざまなものが考えられる。すなわち、本発明においては、2値画像の位置とサイズを決定する手法は限定されるものではない。また、本発明においては、2値画像領域は、対象とするエッジ構造体群を含む最小面積の矩形に限定されるものではなく、例えば、後段の各種の画像処理のために、周囲にある程度の余白を持たせた画像として生成してもよい。
なお、上述したように、データ出力部152が色情報CLの小さいエッジ構造体から順にソートを行っているのであれば、それぞれのスキャンラインの走査に際してデータ出力部152は、特定対象とは異なる色情報CLのエッジ構造体がスキャンされた時点でそのスキャンラインの走査を終了し、次のスキャンラインの走査に開始してもよい。これにより、読み取る必要のないエッジ構造体を読み飛ばすことが可能となり、2値画像データ17の出力時間を短縮し、処理を効率化することができる。
上述のようにデータ出力部152が「黒」で描画すべき2値画像データを出力したら、続いてデータ出力部152は「黒」の色情報CLを有するエッジ構造体をRAMから削除する。これを示したのが図13(D)である。そしてデータ出力部152は、上述の「黒」の色情報CLを有するエッジ構造体を特定したときと同じ要領で、y=0から順にエッジ構造体のスキャンを行い、最初に検出したエッジ構造体と同じ色情報CLを有するエッジ構造体を順次特定していく。図13(D)においては、最初に検出されるエッジ構造体はy=2,SX=1,EX=2のグラフィクスオブジェクト(G)であり、その色情報CLは「赤」であるから、データ出力部152は、y=2,SX=1,EX=2のグラフィクスオブジェクト(G)、y=3,SX=1,EX=2のグラフィクスオブジェクト(G)、y=4,SX=1,EX=2のグラフィクスオブジェクト(G)という順に3個のエッジ構造体を特定し、これらをまとめて出力する。つまりこのとき、データ出力部152は「赤」で描画すべき2値画像データ17を出力する。
以下、上述の「黒」で描画すべき2値画像データを出力した場合と同様に、データ出力部152は「赤」の色情報CLを有するエッジ構造体をRAMから削除する。そして、図13(E)に示された状態のエッジデータに対して、エッジ構造体を特定および出力する処理を同様に行う。ここでは、特定されるエッジ構造体はy=4,SX=7,EX=7のテキストオブジェクトのみであるから、データ出力部152は「青」で描画すべき2値画像データ17を出力する。
以上のようにして、本実施形態の画像処理装置10は、文書データ11から2値画像データ17を生成することができる。画像処理装置10の2値画像生成部15は、エッジ配列形式で記述されたエッジデータを用いて2値画像データを出力するため、ビットマップ形式の画像データを参照する場合のように、各ピクセルの色情報を逐一読み取る必要がない。そのため、従来よりも高速に、かつ少ないメモリ容量で2値画像データを生成することが可能となる。
なお、上述の実施形態においては、2値画像生成部15は色毎の2値画像データ17を生成するものであり、ある色の2値画像データ17にはグラフィクスオブジェクトもテキストオブジェクトも含まれ得る態様であった。しかし、本実施形態の2値画像生成部15はこのような態様に限定されるものではなく、オブジェクト毎に2値画像データ17を生成することももちろん可能である。オブジェクト毎の2値画像データ17を生成するためには、2値画像生成部15において色情報CLをソートキーとしてソート処理を行う前に、タグ情報TGをソートキーとしてソート処理を行えばよい。
図13(F)は、2値画像生成部15のエッジソート部151が、このようなソート処理を図12に示された画像データ13に対して行った場合を示している。同図を図13(B)と比較すると、エッジ構造体の並びが異なっていることがわかる。図13(F)においては、例えばy=2のスキャンラインが示すように、テキストオブジェクト(T)であるエッジ構造体がグラフィクスオブジェクト(G)であるエッジ構造体よりも先に出力されるようにソートされている。このようなエッジデータに対して、データ出力部152は、色情報CLとタグ情報TGとが一致しているエッジ構造体を1つの2値画像データ17として出力する。これにより、オブジェクト別の2値画像データを得ることができる。
また、タグ情報TGをソートキーとしてソート処理を行う際に、あらかじめタグ情報TGを適切に設定しておくことで、例えばテキストオブジェクトの2値画像データをグラフィクスオブジェクトの2値画像データよりも必ず先に生成するといった動作を行わせることもできる。これは、ソート処理がタグ情報TGに対して昇順で行われる場合、テキストオブジェクトに対応するタグ情報TGをグラフィクスオブジェクトに対応するタグ情報TGよりも小さな値を設定しておくことで実現される。
このようにすることで、本実施形態の画像処理装置10はオブジェクト毎の2値画像データ17を生成することもできるため、同一色であってもオブジェクトが異なれば、それぞれを別の2値画像データ17とすることが可能となる。これにより、ユーザが所望する2値画像データがより確実に得られるようになり、ユーザの意図を忠実に反映した2値画像データを得ることが可能となる。
(6)変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下にその例をいくつか示す。
上述の実施形態においては、パーソナルコンピュータによって画像処理装置10を実現する場合について説明したが、これに限らず、例えばプリンタ等の画像出力装置やいわゆる複合機等の画像形成装置が、この画像処理装置10と同等の機能を備えていてもよい。また、コンピュータと画像形成装置が連携することで画像処理装置10と同等の機能を実現するようにしてもよい。そして、画像処理装置10が動作するための制御プログラムPRG1は、CPU等の演算装置によって読み取り可能な磁気記録媒体、光記録媒体あるいはROMなどの記録媒体に記録して提供することができる。また、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードさせることももちろん可能である。
また、上述の実施形態において説明された各種データについても、種々の変形が可能である。例えば、オブジェクトの種類は上述の「テキスト」、「グラフィクス」、「イメージ」および「バックグラウンド」に限定されず、その他のオブジェクトを追加することも可能である。また、「バックグラウンド」の属性についてはオブジェクトとして割り当てるのではなく、エッジ構造体内部にバックグラウンド領域であるか否かを示すフラグとして表現してもよい。また、エッジ構造体内部には、この他にもイメージオブジェクトの拡大・縮小に対応した倍率情報を含んでもよい。
また、2値画像生成部15においては、データ出力部152が2値画像データを出力したエッジ構造体についてはメモリから削除されると説明したが、エッジ構造体内部に2値画像データとして出力済であるか否かを示すフラグを設け、このフラグが「ON」となっているエッジ構造体については再度の出力処理を行わないようにすれば、エッジ構造体をメモリから削除する必要はなくなる。
また、それぞれのオブジェクトを多値画像データと2値画像データのいずれに割り当てるかについても、任意に設定可能である。これは、ユーザが操作部5を介して設定できるようにしてもよいし、この割り当てを記述した定義ファイルをあらかじめ記憶部2等に記憶しておいてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を表すブロック図である。 同実施形態の画像処理装置の機能構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態における文書データと、この文書データから生成される多値画像データと2値画像データとを概念的に示した図である。 同実施形態におけるエッジ構造体のフォーマットを示した図である。 同実施形態における画像データのデータ構造を概念的に示した図である。 図3に示した文書データに対して生成される外接矩形情報を概念的に示した図である。 同実施形態の解析処理部の機能構成を示した機能ブロック図である。 星形のグラフィクスの外接矩形情報を生成する過程を例示した図である。 星形のグラフィクスの外接矩形情報を生成する過程を例示した図である。 同実施形態において、多値画像生成部が位置情報とサイズ情報とを算出する過程を概念的に示した図である。 同実施形態の2値画像生成部の機能構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態において、2値画像生成部によって2値画像データが生成される画像データを概念的に示した図である。 同実施形態において、2値画像生成部が画像データから2値画像データを生成する過程を説明するための図である。 図13のエッジ構造体のフォーマットを示した図である。
符号の説明
10…画像処理装置、1…制御部、2…記憶部、3…入出力I/F、4…表示部、5…操作部、11…文書データ、12…解析処理部、13…画像データ、14…多値画像生成部、15…2値画像生成部、16…多値画像データ、17…2値画像データ、120…入力データ解析部、121…テキスト処理部、122…グラフィクス処理部、123…イメージ処理部、124…中間コード生成部、125…外接矩形生成部、126…レンダリング処理部、150…エッジ保存部、151…エッジソート部、152…データ出力部。

Claims (4)

  1. 複数種類のオブジェクトによって構成された文書データを記憶する記憶部と、
    記憶した前記文書データを構成する前記複数種類のオブジェクトのうちのあらかじめ決められたオブジェクトを、当該文書データの各スキャンライン上に存在する当該オブジェクトの色および位置を表すエッジ構造体によって構成された画像データに変換する解析処理部と、
    前記解析処理部によって得られた画像データを保存するエッジ保存部と、
    前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが互いに隣り合うように並び替えるエッジソート部と、
    前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうちの同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体によって表される画像を2値で表現した2値画像データを生成して出力するデータ出力部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記エッジ構造体は、オブジェクトの色および位置に加えてオブジェクトの種類を表しており、
    前記エッジソート部は、前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一種類かつ同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが隣り合うように並び替え、
    前記データ出力部は、前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうちの、同一種類かつ同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体によって表される画像を2値で表現した2値画像データを生成して出力する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. コンピュータを、
    記憶部に記憶された文書データを構成する複数種類のオブジェクトのうちのあらかじめ決められたオブジェクトを、当該文書データの各スキャンライン上に存在する当該オブジェクトの色および位置を表すエッジ構造体によって構成された画像データに変換する解析処理部と、
    前記解析処理部によって得られた画像データを保存するエッジ保存部と、
    前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが互いに隣り合うように並び替えるエッジソート部と、
    前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうちの同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体によって表される画像を2値で表現した2値画像データを生成して出力するデータ出力部
    として機能させるためのプログラム。
  4. 前記エッジ構造体は、オブジェクトの色および位置に加えてオブジェクトの種類を表しており、
    前記エッジソート部は、前記エッジ保存部に保存されている画像データを構成するエッジ構造体のうち、同一種類かつ同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体どうしが隣り合うように並び替え、
    前記データ出力部は、前記エッジソート部によって並び替えられたエッジ構造体のうちの、同一種類かつ同一色のオブジェクトを表すエッジ構造体によって表される画像を2値で表現した2値画像データを生成して出力する
    請求項3記載のプログラム。
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