JP4373183B2 - グロープラグの製造方法 - Google Patents

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本発明はグロープラグの製造方法に関する。
従来、特許文献1記載のグロープラグが知られている。図5に示すように、このグロープラグ100は、筒状の主体金具3と、先端が閉塞し、軸線方向に延びる筒状をなし、主体金具3の先端側から自身の先端部4aを突出させた状態で主体金具3内に固定される発熱チューブ4と、軸状をなして先端8aが発熱チューブ4内に位置し、後端9bが主体金具3の後端から突出する中軸10と、発熱チューブ4内で先端部5aが発熱チューブ4の先端部4aと接合され、後端部5bが中軸10の先端部8aと接合された発熱コイル5とを備えている。そして、中軸10は、第1中軸8と、この第1中軸8の後端部8bと自身の先端部9aが接合された第2中軸9とからなる。
このグロープラグ100は、同公報によれば、以下のように製造される。すなわち、まず、第1工程として、図6に示すように、発熱コイル5の後端部5b内に第1中軸8の先端部8aを挿入することで、第1中軸8の先端部8aと発熱コイル5の後端部5bとの重なり部90aを設ける。これにより、第1グロープラグ中間体90が得られる。そして、第2工程として、その重なり部90aを電極81、82で挟持する。両電極81、82は、スイッチS80を介して電源80に接続されている。そして、スイッチS80をオンにして、両電極81、82間に通電する。こうして、第1中軸8の先端部8aと発熱コイル5の後端部5bとを溶接し、第2グロープラグ中間体91を得る。
この第2グロープラグ中間体91は、図5に示すように、主体金具3等と組み付けられ、グロープラグとされる。この際、まず、両端が開口している筒状の発熱チューブ4を用意し、この発熱チューブ4内に第2グロープラグ中間体91の発熱コイル5の先端部5aを挿入する。そして、この状態で発熱チューブ4と発熱コイル5の先端部5aとをスポット溶接するとともに、発熱チューブ4の先端を閉塞して先端部4aとする。そして、発熱チューブ4にマグネシア粉末等の絶縁材料7を封入するとともに、発熱チューブ4の後端部4bと第1中軸8との間にフッ素ゴムやシリコンゴム等の封止材11を挿入し、発熱チューブ4の外周をスエージングをする。これによりシーズヒータ2が得られる。そして、第1中軸8の後端に第2中軸9の先端を溶接し、中軸10とする。そして、シーズヒータ2を筒状の主体金具3内に挿入し、主体金具3の先端側に発熱チューブ4の先端部4aを突出させた状態で主体金具3内にシーズヒータ2を固定する。この後、主体金具3の後端から突出した中軸10の第2中軸9にOリング16、絶縁ブッシュ14及びナット15を設け、主体金具3に対して第2中軸9を絶縁状態で固定する。こうして得られるグロープラグは、ディーゼルエンジンの着火装置として用いられる。
特開平4−15408号公報の第4図
しかし、上記従来のグロープラグの製造方法では、第1グロープラグ中間体90の重なり部90aを両電極81、82で挟持し、両電極81、82間に通電しているため、必ずしも溶接が十分に行われないことが判明した。
すなわち、図7に示すように、両電極81、82間に通電すると、両電極81、82間において、電流I91の流れのほか、電流I92、I93も生じ得る。これらの電流I92、I93は、中軸10(第1中軸8)に流れることがなく、発熱コイル5内を流れてしまう。そのため、電流I92、I93は、単に発熱コイル5の加熱に寄与するのみであり、溶接には寄与することがない(電流I91しか溶接に寄与しない。)のである。このように電流I92、I93が発生した場合、発熱コイル5と中軸10(第1中軸8)との溶接が不十分となり、得られた第2グロープラグ中間体91はこの部分の溶接強度が弱くなってしまうのである。そのため、この第2グロープラグ中間体91を用いてグロープラグを組み付ける際、組み付け時に生じる外力によって発熱コイル5と中軸10(第1中軸8)とが離れてしまうおそれがあり、製品歩留まりの低下を生じてしまうのである。
そこで、両電極81、82間に流れる電流を大きくすることが考えられるが、電流I91はばらつくため、両電極81、82間に流れる電流に対して比例して電流I91が大きくならず、電流I92、I93が大きくなってしまい、発熱コイル5を損傷してしまうおそれがあった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、発熱コイルと中軸との接合強度を確実に確保することのできるグロープラグの製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
本発明のグロープラグの製造方法は、筒状の主体金具と、先端が閉塞し、軸線方向に延びる筒状をなし、該主体金具の先端側から自身の先端部を突出させた状態で該主体金具内に固定される発熱チューブと、先端が該発熱チューブ内に位置し、後端が該主体金具の後端から突出する中軸と、該発熱チューブ内で自身の先端部が該発熱チューブの先端側と接合され、自身の後端部が該中軸の先端部と接合された発熱コイルとを備えたグロープラグの製造方法であって、
前記中軸の先端部を構成する中軸先端部の先端部を前記発熱コイルの後端部内に挿入することで、該中軸先端部の先端部と該発熱コイルの後端部との重なり部を設ける第1工程と、
該重なり部における該発熱コイルの後端部を周方向に複数個ある同極の第1の電極で挟持し、かつ該中軸先端部の後端側に第2の電極を接触させながら、該第1の電極から該発熱コイル、該中軸先端部を介して該第2の電極に通電することにより、該第1の電極と該第2の電極との間に電流を流して、該第1の電極に押圧された箇所の該発熱コイルの後端部と該中軸先端部の先端部とを溶接する第2工程とを備えていることを特徴とする。
本発明のグロープラグの製造方法では、第2工程において、重なり部における発熱コイルの後端部を周方向に複数個ある同極の第1の電極で挟持し、かつ中軸先端部の後端側に第2の電極を接触させながら、第1の電極から発熱コイル、中軸先端部を介して第2の電極に通電することにより、第1の電極と第2の電極との間に電流を流す。これにより、電流は発熱コイルと中軸先端部とを経由して確実に流れることとなる。そのため、従来のグロープラグの製造方法のように発熱コイルのみを流れる電流は生じない。これにより、このグロープラグの製造方法では、電流のほとんどが溶接に寄与するため、第1の電極に押圧された箇所の発熱コイルと中軸先端部の先端部との溶接が確実となる。そのため、このグロープラグの製造方法によれば、グロープラグの組み付け時に生じる外力によって発熱コイルと中軸とが離れることはなく、製品歩留まりの向上を実現することができる。また、本発明のグロープラグの製造方法では、発熱コイルのみに流れる電流が生じなくなり、発熱コイルが損傷することを抑制できる。
本発明において、中軸先端部とは、中軸の先端部を構成する部材又は部分をいう。中軸が複数本の部材で構成されている場合には、先端側の部材をいう。中軸が単一の部材で構成されている場合には、その部材の先端部をいう。
したがって、本発明のグロープラグの製造方法によれば、発熱コイルと中軸との接合強度を確実に確保することができる。
第1の電極は重なり部の周方向に複数個ある。これにより、第1の電極を移動したり、第1グロープラグ中間体を移動することなく、重なり部の周方向に複数箇所の溶接をすることができるため作業効率を高めることができる。また、重なり部の周方向に複数箇所の溶接をすることができ、溶接強度が更に確保できる。
複数個の第1の電極は重なり部の軸心に対して対称な対をなしていることが好ましい。これにより、軸心に対して対称な位置に溶接部が形成されるため、複数の接合部全体としての強度が安定する。
第2工程では、複数個の第1の電極に対してそれぞれ時間差をもって通電する制御手段を備えることもできる。こうであれば、第1の電極ごとに電源を設けなくても、1個の電源を切り替えることによって、複数の箇所を溶接することができる。これにより、複数の電源を設置する必要がなくなるため、製造設備のコストを削減することができる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
図5に示すように、実施例1の製造方法に係るグロープラグ1は、従来のグロープラグ100と同様であり、図5に示した従来の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
このグロープラグ1は、以下のように製造される。まず、図1に示すように、第1中軸8とを用意する。第1中軸8の材質は例えばSCM435であり、その先端部8aの直径は2、6mmである。また、Co−Ni−Fe合金、Fe合金、Ni合金等からなり、外径3、1mm、線径0、25mmの発熱コイル5を用意する。
次に、第1工程として、発熱コイル5の後端部5b内に第1中軸8の先端部8aを挿入することで、第1中軸8の先端部8aと発熱コイル5の後端部5bとの重なり部90aを設ける。これにより、第1グロープラグ中間体90が得られる。
そして、第2工程として、第1工程で得られた第1グロープラグ中間体90の重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bをプラス極となる2個の第1の電極21、22(以下、単に「電極21、電極22」と呼ぶ。)で挟持し、さらに、第1中軸8の後端側をマイナス極となる2個の第2の電極23、24(以下、単に「電極23、電極24」と呼ぶ。)で挟持する。この際、重なり部90aには電極21、22を介して荷重12kgが垂直に加えられている。電極21、23は、スイッチS1を介して電源10aに接続されている。また、電極22、24は、スイッチS2を介して電源10bに接続されている。ここで、図2に示すように、電極21、22の発熱コイル5の後端部5bと接触する部分には、略半円形状の凹部が設けられている。電極21、22が重なり部90aに荷重を加えるとき、電極21、22が発熱コイル5の後端部5bに対して芯出しができ、重なり部90aに容易に荷重をかけることができる。次に、スイッチS1、S2をオンにして、1.25kAの電流を20ms間流すことにより、電極21、22に押圧された箇所の発熱コイル5の後端部5bと第1中軸8の先端部8aを溶接する。こうして、第1中軸8と発熱コイル5とが接合された第2グロープラグ中間体20が得られる。
この第2グロープラグ中間体20は、図5に示す従来のものと同様、主体金具3等と組み付けられ、グロープラグとされる。組み付け手順等も従来のものと同様であるため、その説明を省略する。
このグロープラグの製造方法では、第2工程における溶接に際して、図1及び図2に示すように、電流I1、I2が流れる。この電流I1は、電源10aから電極21、発熱コイル5、第1中軸8、電極23へと流れる。また、電流I2は、電源10bから電極22、発熱コイル5、第1中軸8、電極24へと流れる。このように、電流I1、I2は、必ず発熱コイル5と第1中軸8とを経由して流れる。つまり、電流I1、I2は発熱コイル5と第1中軸8との間に確実に流れることとなる。そのため、従来のグロープラグの製造方法のように、発熱コイル5のみに流れる電流は生じない。これにより、このグロープラグの製造方法では、電流I1、I2のほとんどが溶接に寄与するため、発熱コイル5と第1中軸8との溶接が確実となる。そのため、このグロープラグの製造方法によれば、グロープラグの組み付け時に生じる外力によって発熱コイル5と第1中軸8とが離れることはなく、製品歩留まりの向上を実現することができる。また、このグロープラグの製造方法では、第1中軸8と電極21、22に通電する。これにより、発熱コイル5のみに流れる電流が生じなくなり、発熱コイル5が損傷することを抑制できる。
したがって、実施例1のグロープラグの製造方法によれば、発熱コイル5と第1中軸8との接合強度を確実に確保することができる。
また、このグロープラグの製造方法では、電極21、22は重なり部90aの周方向に2個設けているため、電極を移動したり、第1グロープラグ中間体90を移動(回転)することなく2箇所の溶接をすることができる。このため、作業効率を高めることができる。また、重なり部90aの周方向に2箇所の溶接をすることができ、溶接強度が更に確保できる。
さらに、このグロープラグの製造方法では、電極21、22は重なり部90aの軸心に対して対称な対をなしているため、軸心に対して対称な位置に溶接部が形成される。これにより、複数の接合部全体としての強度が安定する。
図5に示すように、実施例2の製造方法に係るグロープラグ1も、従来のグロープラグ100と同様であり、図5に示した従来の機械的構成と同一の構成については同一の符号を用いることとし、その説明を省略する。
次に、実施例2のグロープラグの製造方法に係る第1工程及び第2工程を説明する。ただし、第1工程は、実施例1と同様であり、その説明を省略する。第2工程として、図3に示すように、第1工程で得られた第1グロープラグ中間体90の重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bをプラス極となる2個の第1の電極41、42(以下、単に「電極41、電極42」と呼ぶ。)で挟持し、さらに、第1中軸8の後端側をマイナス極となる2個の第2の電極43、44(以下、単に「電極43、電極44」と呼ぶ。)で挟持する。この際、重なり部90aには電極41、42を介して荷重12kgが垂直に加えられている。電極41、43は、スイッチS3を介して電源10cに接続されている。また、電極42、44は、スイッチS4を介して電源10cに接続されている。ここで、実施例1と同様、電極41、42の発熱コイル5の後端部5bと接触する部分には、略半円形状凹部が設けられている。このため、電極41、42が重なり部90aに荷重を加えるとき、電極41、42が発熱コイル5の後端部5bに対して芯出しができ、重なり部90aに容易に荷重をかけることができる。次に、スイッチS3、S4を順次オンにして、1.25kAの電流をそれぞれ20ms間流すことにより、電極41、42に押圧された箇所の発熱コイル5の後端部5bと第1中軸8の先端部8aを溶接する。こうして、第1中軸8と発熱コイル5の後端部5bとが接合された第2グロープラグ中間体30が得られる。
この第2グロープラグ中間体30は、図5に示す従来のものと同様、主体金具3等と組み付けられ、グロープラグとされる。組み付け手順等も従来のものと同様であるため、その説明を省略する。
このグロープラグの製造方法では、第2工程における溶接に際して、1個の電源10cをスイッチS3、S4により切り替えて、それぞれ時間差をもって電極41、43と電極42、44とに電流を通電する。これにより、電流I3、I4が流れる。この電流I3は、電源10cからスイッチS3、電極41、発熱コイル5、第1中軸8、電極43へと流れる。また、電流I4は、電源10cからスイッチS4、電極42、発熱コイル5、第1中軸8、電極44へと流れる。このように、電流I3、I4は、必ず発熱コイル5と第1中軸8とを経由して流れる。つまり、電流I3、I4は発熱コイル5と第1中軸8との間に確実に流れることとなる。そのため、従来のグロープラグの製造方法のように、発熱コイル5のみに流れる電流は生じない。これにより、このグロープラグの製造方法では、電流I3、I4のほとんどが溶接に寄与するため、発熱コイル5と第1中軸8との溶接が確実となる。そのため、このグロープラグの製造方法によれば、グロープラグの組み付け時に生じる外力によって発熱コイル5と第1中軸8とが離れることはなく、製品歩留まりの向上を実現することができる。また、このグロープラグの製造方法では、第1中軸8と電極41、42とに通電する。これにより、発熱コイル5のみに流れる電流が生じなくなり、発熱コイル5が損傷することを抑制できる。
したがって、実施例2のグロープラグの製造方法によっても、発熱コイル5と第1中軸8との接合強度を確実に確保することができる。
また、実施例2のグロープラグの製造方法では、1個の電源10cをスイッチS3、S4により切り替えて、それぞれ時間差をもって電極41、43と電極42、44とに電流I3、I4を通電しているため、電極ごとに電源を設けることなく、1個の電源を切り替えることによって、複数の箇所を溶接することができる。これにより、複数の電源を設置する必要がなくなるため、製造設備のコストを削減することができる。その他の作用及び効果は実施例1と同様である。
実施例1の製造方法により製造されたグロープラグの発熱コイル5と第1中軸8との接合強度を確認するための試験を行った。
まず、実施例1の製造方法により製造された第2グロープラグ中間体20及び従来の製造方法により製造された第2グロープラグ中間体91を各10個ずつ用意する。そして、図に示すように、第2グロープラグ中間体20、91の第1中軸8と発熱コイル5との溶接部分の最初の接着点よりも先端側の未溶接部分をねじり、リング51を形成し、そのリング51をプッシュプルゲージ50に取り付ける。そして、第1中軸8をプッシュプルゲージ50と逆方向に引っ張り、発熱コイル5が破断又は、剥がれた時の引張り荷重を接合強度とした。各10個の荷重、その平均値、3σ(σは標準偏差)、最小値、最大値を表1に示す。
Figure 0004373183
表1によれば、実施例1の製造方法による第2グロープラグ中間体20の接合強度の平均値は3.350kgであり、従来の製造方法による第2グロープラグ中間体91の接合強度の平均値は2.721kgである。また、実施例1の製造方法による第2グロープラグ中間体20の接合強度の3σは0.6935kgであり、従来の製造方法による第2グロープラグ中間体91の接合強度の3σは1.785kgである。これにより、実施例1の溶接方法は従来の溶接方法に比べ、接合強度が大きくなり、ワークごとの接合強度のばらつきも小さいことがわかる。
また、実施例2の製造方法と実施例1の製造方法とは溶接のタイミングが異なるだけであり、実施例2の製造方法による第2グロープラグ中間体30についても、実施例1の製造方法による第2グロープラグ中間体20と同様の効果が期待できる。
以上において、本発明を実施例1、実施例2に即して説明したが、本発明は、上記実施例に制限されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、実施例2のグロープラグ1の製造方法は、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極21、22、41、42がプラス極で、中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44がマイナス極となっていたが、これに限定されるものでなく、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極21、22、41、42がマイナス極で、中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44がプラス極であってもよい。さらには、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極21、22、41、42と中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44とに電位差をもつようにすればよい。つまり、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極21、22、41、42と中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44との間に電流が流れればよい。
なお、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極と中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極とを備えるグロープラグの製造方法では、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極と中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極とを近づけるほうがよい。これにより、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極と中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極との間の中軸10(第1中軸8)の距離を短くすることができ、中軸10(第1中軸8)によるエネルギーが消費されることが少なくなり、より確実な溶接をすることができる。
また、実施例1及び実施例2のグロープラグ1の製造方法は、中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44を備えていたが、これに限定されるものではなく、例えば、中軸10(第1中軸8)の後端側を挟持する電極23、24、43、44を備えず、中軸10(第1中軸8)の後端側をアースにして、重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bを挟持する電極21、22、41、42と中軸の後端側とに通電しても良い。
また、実施例1及び実施例2のグロープラグ1の製造方法は、それぞれ重なり部90aにおける発熱コイル5の後端部5bに2つの電極(例えば、実施例1の場合、電極21、22)を備えていたが、これに限定されるものではなく、重なり部90aの周方向に、例えば、4つの第1の電極を備えても良い。
実施例1及び実施例2のグロープラグ1は、中軸10が第1中軸8と第2中軸9とから形成されていたが、これに限定されるものではなく、中軸10が一体で形成されていても良い。
また、中軸10(第1中軸8)を挟持する電極23、24、43、44は、略半円状の凹部が設けられていたが、これに限定されるものではなく、重なり部90aに対して平面状の電極であっても良い。
本発明はディーゼルエンジンのグロープラグにおける中軸と発熱コイルとの溶接に利用可能である。
実施例1のグロープラグの製造方法に係り、発熱コイルと中軸との溶接方法の模式図である。 実施例1のグロープラグの製造方法に係り、図1のII−II矢視断面図である。 実施例2のグロープラグの製造方法に係り、発熱コイルと中軸との溶接方法の模式図である。 実施例1及び従来のグロープラグに係り、接合強度の試験方法の模式図である。 従来のグロープラグの製造方法に係り、グロープラグの断面図である。 従来のグロープラグの製造方法に係り、発熱コイルと中軸との溶接方法の模式図である。 従来のグロープラグの製造方法に係り、図6のVII−VII矢視断面図である。
符号の説明
1、100…グロープラグ
3…主体金具
4…発熱チューブ
5…発熱コイル
10…中軸
90…第1グロープラグ中間体
90a…重なり部
21、22、41、42…第1の電極
23、24、43、44…第2の電極
I1、I2、I3、I4…電流

Claims (3)

  1. 筒状の主体金具と、先端が閉塞し、軸線方向に延びる筒状をなし、該主体金具の先端側から自身の先端部を突出させた状態で該主体金具内に固定される発熱チューブと、先端が該発熱チューブ内に位置し、後端が該主体金具の後端から突出する中軸と、該発熱チューブ内で自身の先端部が該発熱チューブの先端側と接合され、自身の後端部が該中軸の先端部と接合された発熱コイルとを備えたグロープラグの製造方法であって、
    前記中軸の先端部を構成する中軸先端部の先端部を前記発熱コイルの後端部内に挿入することで、該中軸先端部の先端部と該発熱コイルの後端部との重なり部を設ける第1工程と、
    該重なり部における該発熱コイルの後端部を周方向に複数個ある同極の第1の電極で挟持し、かつ該中軸先端部の後端側に第2の電極を接触させながら、該第1の電極から該発熱コイル、該中軸先端部を介して該第2の電極に通電することにより、該第1の電極と該第2の電極との間に電流を流して、該第1の電極に押圧された箇所の該発熱コイルの後端部と該中軸先端部の先端部とを溶接する第2工程とを備えていることを特徴とするグロープラグの製造方法。
  2. 複数個の前記第1の電極は前記重なり部の軸心に対して対称な対をなしていることを特徴とする請求項記載のグロープラグの製造方法。
  3. 前記第2工程では、複数個の前記第1の電極に対してそれぞれ時間差をもって通電することを特徴とする請求項1又は2記載のグロープラグの製造方法。
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