JP4371227B2 - 多気筒エンジンの排気浄化装置 - Google Patents
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Description
特許文献2に開示された技術では、多気筒ディーゼルエンジンの各気筒を複数の気筒群に分けて、各気筒群毎の排気管に排気シャッタバルブを設け、エンジン始動時やヒータの使用により冷却水温度が低下したときに、シャッタバルブを閉じて排ガスの圧力を上昇させ、圧縮行程での仕事量の増大により燃料噴射量を増加させることで昇温を図っている。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、エンジンの排気管に設けた排気圧上昇用のバルブが固着した場合であっても、エンジン始動不能に陥る事態を未然に防止することができる多気筒エンジンの排気浄化装置を提供することにある。
一方、排気制御弁の閉固時には、行き場を失った排ガスにより第1の排気管内の排気圧が異常上昇することから、クランキングを継続しても第1の気筒群は排気を妨げられて稼動を開始しないが、このとき燃焼制御手段によりエンジンは第2燃焼状態に切換えられる。排気制御弁が固着している場合でも第2の排気管では何ら影響を受けることなく排ガスを流通可能なため、第2の気筒群は支障なく稼動してエンジンが始動する。
従って、排気制御弁の閉弁により第1の排気管内の圧力が所定値以上になると排気切換弁が開弁し、第1の排気管を流通する排ガスが連通路を経て第2の排気管側に逃がされることで第1の排気管内の排気圧の異常上昇が防止されるが、排気制御弁の閉固着に加えて排気切換弁が閉固着しているときには排気圧の異常上昇は避けられない。ここで、排気制御弁の閉固着と共に排気切換弁の閉固着が故障検出手段により検出されると、この検出に基づいてエンジンが第1燃焼状態から第2燃焼状態に切換えられるため、このような場合でもエンジン始動不能を回避可能となる。
従って、第1燃焼状態で始動後に所定期間が経過してもエンジン回転速度が所定回転速度以下のときには、故障検出手段により排気制御弁の閉固着が検出されて第2燃焼状態に切換えられる。このようにエンジン回転速度に基づいて排気制御弁の固着を検出しているため、排気制御弁の開度を検出するための開度センサを必要とせずに構成が簡略化されると共に、開度センサを設けるために排気制御弁の形式に制限を受けることがない。
従って、エンジン温度が低いほどエンジン始動性が悪化して始動に時間を要するが、それに応じて所定期間が長時間に設定されるため、現在のエンジン始動性を反映したエンジン始動判定、ひいては的確な排気制御弁の固着検出が可能となる。
従って、燃焼が連続することなく第1の気筒群や第2の気筒群が稼動するため、エンジン出力変動が低減される。
請求項3の発明の多気筒エンジンの排気浄化装置によれば、請求項1に加えて、エンジン回転速度に基づいて排気制御弁の固着を検出しているため、排気制御弁の開度を検出するための開度センサを必要とせずに構成を簡略化できると共に、開度センサの設置を考慮することなく排気制御弁の形式を任意に設定することができる。
請求項5の発明の多気筒エンジンの排気浄化装置によれば、請求項1乃至4に加えて、第1の気筒群や第2の気筒群の各気筒が燃焼を連続させることなく稼動するため、エンジン出力変動を低減して安定した車両走行性能を得ることができる。
以下、本発明を具体化した多気筒エンジンの排気浄化装置の第1実施形態を説明する。
図1は第1実施形態の多気筒エンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。本実施形態のエンジンは点火順序が#1−#3−#4−#2に設定された直列4気筒機関として構成されている。エンジン1の吸気側は一般的な構成であり、図示しないエアクリーナから導入された吸入空気がエアフローメータやスロットル弁を通過した後に吸気マニホールド2により各気筒に分流され、各気筒の吸気ポートに設けられた燃料噴射弁から燃料を噴射されて筒内に導入される。
更に本実施形態ではECU21は、エンジン1の冷態始動時に未燃成分の排出抑制及び触媒の早期活性化を目的として排気制御弁7の制御を実施すると共に、このとき排気制御弁7及びリリーフ弁10が同時に閉固着しているときには必要最低限のエンジン運転を可能とするリンプホーム制御を実施しており、以下、これらの制御について詳述する。
一方、ステップS20では冷却水温THwから求めた始動所要時間T2に基づいてエンジン始動不能の判定を行っているため、現在のエンジン始動性を反映したエンジン始動判定、ひいては的確な排気制御弁7やリリーフ弁11の固着検出を実現できる。例えば始動所要時間T2が短過ぎた場合には、エンジン始動可能であるにも拘わらず始動不能(閉固着)と判定されてリンプホーム制御として#1気筒及び#4気筒の2気筒による運転が継続されてしまい、一方、始動所要時間T2が長過ぎた場合には、エンジン始動不能であるにも拘わらずクランキングが継続されて無駄なバッテリ消費を引き起こす問題があるが、これらのトラブルを未然に防止することができる。
尚、本実施形態では第2の排気管4のリリーフ弁10の下流側に第2の触媒11を設けたが、図1に破線で示すように第2の排気管4のリリーフ弁10より上流側に設けたり、或いは下流側排気管5に設けたりしてもよい。但し、リリーフ弁10より上流側に第2の触媒11を設けた場合には、#2気筒及び#3気筒による運転時に、連通路9を経て第2の排気管4に案内される排ガスによる昇温作用が得られないため、第2の触媒11はリリーフ弁10の下流側に設置することが望ましい。
次に、本発明を別の多気筒エンジンの排気浄化装置に具体化した第2実施形態を説明する。
図4は第2実施形態の多気筒エンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。本実施形態の排気浄化装置は第1実施形態のものと比較して第1及び第2の排気管3,4の構成を変更したものであり、エンジン1の気筒配列等の構成や制御内容は第1実施形態と全く同様である。よって、共通の個所は同一部材番号を付して説明を省略し、相違点を重点的に説明する。
次に、本発明を別の多気筒エンジンの排気浄化装置に具体化した第3実施形態を説明する。
図5は第3実施形態の多気筒エンジンの排気浄化装置を示す全体構成図である。本実施形態の排気浄化装置は第1実施形態のものと比較してターボチャージャ41の装着を前提として排気系の構成が変更されると共に、バルブの切換状態も図2に示す冷態始動時制御ルーチンとは相違しているため、これらの相違点を重点的に説明する。
エンジン1は直列4気筒機関として構成され、その#2気筒と#3気筒とが第1の気筒群に、#1気筒と#4気筒とが第2の気筒群に設定されている。#2気筒と#3気筒に対応する第1の排気管3には第1の触媒6が設けられ、第1の触媒6の下流側には排気制御弁7が設けられている。第1の触媒6の上流側において第1の排気管3には排気切換弁42を備えた連通路9の一端が接続され、連通路9の他端は#1気筒及び#4気筒と対応する第2の排気管4に接続されている。この接続個所より下流側において第2の排気管4にはターボチャージャ41及び第2の触媒11が設けられ、これらターボチャージャ41と第2の触媒11との間の位置には第1の排気管3が接続されている。尚、排気切換弁42は、排気制御弁7と同様にECU21により駆動制御される電磁式のバルブである。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記各実施形態では、直列4気筒エンジン及びV型エンジンの排気浄化装置として具体化したが、エンジン1の気筒配列はこれに限ることはなく任意に変更可能である。
3 第1の排気管
4 第2の排気管
6 第1の触媒
7 排気制御弁
9 連通路
10 リリーフ弁(排気切換弁)
11 第2の触媒
21 ECU(故障検出手段、燃焼制御手段)
24 クランク角センサ(エンジン回転速度検出手段)
32 リードバルブ(排気切換弁)
42 排気切換弁
Claims (5)
- 多気筒エンジンの気筒を2つの気筒群に分け各気筒群毎に排気管を有する多気筒エンジンの排気浄化装置において、
第1の気筒群に対する第1排気管と、
第2の気筒群に対する第2排気管と、
上記第1排気管に設けられた第1の触媒と、
上記第2排気管に設けられた第2の触媒と、
上記第1の触媒下流に設けられ、エンジン冷態始動時に上記第1排気管を閉鎖する排気制御弁と、
上記排気制御弁の閉固着を検出する故障検出手段と、
少なくとも上記第1の気筒群のみを稼動する第1燃焼状態と、上記第2の気筒群のみを稼動する第2燃焼状態とを切換え可能に制御する燃焼制御手段とを備え、
上記エンジン冷態始動時に上記排気制御弁を閉じると共に、上記燃焼制御手段により第1燃焼状態とする一方、上記エンジン冷態始動時で上記第1燃焼状態にあるときに上記故障検出手段により上記排気制御弁の閉固着が検出されると、上記燃焼制御手段によって第2燃焼状態に切換えることを特徴とする多気筒エンジンの排気浄化装置。 - 上記第1の排気管の途中と上記第2の排気管の途中とを連通する連通路と、
上記連通路に配設されると共に、上記第1の排気管内の圧力が所定圧力以上になると上記連通路を開放する排気切換弁とを更に備え、
上記故障検出手段は、上記排気制御弁の閉固着を検出すると共に上記排気切換弁の閉固着を検出することを特徴とする請求項1記載の多気筒エンジンの排気浄化装置。 - エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段を更に備え、
上記故障検出手段は、始動後所定期間が経過しても上記エンジン回転速度検出手段によって検出されたエンジン回転速度が所定回転速度以下のときに上記排気制御弁が閉固着していると検出することを特徴とする請求項1記載の多気筒エンジンの排気浄化装置。 - 上記所定期間は、エンジン温度が低いほど長期間に設定されることを特徴とする請求項3記載の多気筒エンジンの排気浄化装置。
- 上記第1及び第2の気筒群は、燃焼が連続しない気筒毎に分けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の多気筒エンジンの排気浄化装置。
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