JP4368464B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを下方側のノズルヘッドワイピング位置および上方側のインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成し、ノズルヘッドの主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアの上部側にノズルヘッドワイパーを取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパーを取り付け、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピング可能かつ復動中にインク受け部材をワイピング可能に形成されているインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクカセットが装着された各色用ノズルヘッドを行方向の全長に渡って往復移動させかつその各往動中に印刷して1行(または、1/N行)印刷をし、1行(または、1/N行)印刷後に印刷媒体(普通紙,OHP用紙等)を列方向に1行送りしてこれらを繰り返すいわゆるシリアル型のインクジェットプリンタに比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡って連続印刷運転可能であるとともに、電子写真方式のいわゆるレーザプリンタに比較して、大幅な小型化を図れるインクジェットプリンタが本出願人から提案(例えば、特開平10−138516号公報)されている。
【0003】
上記提案の場合と同様なインクジェットプリンタを示す図18において、用紙カセット101(または、手差しトレイ102)から送出された印刷媒体(用紙)は、給送ローラ103によって所定のタイミングで回転ドラム110側へ給送されかつ回転ドラム110の外周面(印刷面)に巻回保持される。回転ドラム110は、軸線Zを中心にかつ回転(R)方向に、例えば120RPMで回転されている。
【0004】
また、多数のインクジェットノズルを有しかつ行方向(印刷方向…紙面に垂直方向)の全長に渡って一体型の(あるいは行方向に複数のノズルヘッド要素を並べた一体的な)各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kから各色インク(シアンC,マゼンタM,イエローY,ブラックK)を吐出(ジェット)可能に形成されている。なお、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kは、印刷面(110)に対してそれぞれを直交させてノズルヘッドユニット10に装着してある。
【0005】
かくして、ノズルヘッドユニット10(15C,15M,15Y,15K)を、往復移動手段によって所定距離(例えば、インクジェットノズル間ピッチ分)だけ印刷(行)方向に往動させつつ回転中の回転ドラム110つまり印刷媒体に行方向印刷させるとともに、回転ドラム110の回転を利用しつつ列方向印刷させることができる。
【0006】
つまり、行方向印刷と列方向印刷とを、回転ドラム110の高速回転を利用して同時的に進行可能であるから、大幅な印刷高速化(例えば、20PPM)を図れる。1ページ分が印刷終了すると、ノズルヘッドユニット10を復動させて元の位置に戻し、その後に次ページの往動に入る。
【0007】
印刷済みの印刷媒体は、回転ドラム110から剥離されかつ排出ローラ104によって本体ケース100の上部側のスタック部106に排出される。なお、ノズルヘッドユニット10には、インクカセット112,インク供給ポンプ113等を含むインク供給手段から、各色インクが供給される。
【0008】
かかる多数枚の印刷媒体を連続印刷運転するためには、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kのメンテナンス(目詰り防止等)を、例えば3時間毎に行うことが望ましい。かくして、本体ケース100側のピニオン,ノズルヘッドユニット10側のラック等を含む昇降手段111を働かせて、ノズルヘッドユニット10を回転ドラム110から図18で上方の非印刷位置に離隔させかつそれらの間に介装させたメンテナンス手段20を用いて、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kをメンテナンスするように形成されている。
【0009】
すなわち、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kから下方のインク受け部材に向けてインクを強制的に吐出して行う。このメンテナンス終了後に、メンテナンス手段20を図18に示すように傾斜させた退避位置に戻しかつノズルヘッドユニット10を下方の印刷位置(元の位置)に戻して、各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kのノズル先端面と印刷面(回転ドラム110の外周面)との隙間(例えば、1mm)を確立かつ維持可能に形成されている。
【0010】
ところで、メンテナンス後に各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの先端面(下面)にインクが付着している場合がある。これを放置すると、次回印刷の際に用紙を汚す虞がある。そこで、メンテナンス終了後に、メンテナンス手段20側に設けた往復移動機構を駆動させて、メンテナンス手段20に組込んだワイピング手段の一部を構成するワイパーキャリア30を各色用ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの長手方向(主走査方向)に往復移動させかつ当該ワイパーキャリアに装着された各ノズルヘッドワイパーで当該各ノズルヘッドの先端面をワイピングし、付着インクを払拭可能に形成してある。
【0011】
また、メンテナンス時に吐出されかつインク受け部材で受けた廃インクを外部(例えば、廃インクタンク)に迅速かつ確実に排出するためおよび廃インクの固形化防止等の観点から、ワイパーキャリアにインク受け部材ワイパーをも設け、ノズル先端面の付着インクの払拭とともにインク受け部材側の付着インクをも払拭可能に形成してある。つまり、メンテナンス後にワイパーキャリアを主走査方向に移動させて、各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの先端面および当該各インク受け部材に接触させた当該各ワイパーを利用して、ワイピング可能に形成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ワイパーキャリアを主走査方向の一方側から他方側に向けて往動させると、ノズルヘッドワイパーがノズルヘッドの先端面をワイピングして付着インクを払拭しかつインク受け部材ワイパーがインク受け部材をワイピングして付着インクを払拭する。往動の際も同様である。したがって、ワイピング時の負荷が大きく、結果として往復移動機構,メンテナンス手段20ひいてはプリンタ全体の大型化を招く。
【0013】
また、ノズルヘッドワイパーとインク受け部材ワイパーとが同じワイパーキャリアに固定されているので、ノズルヘッドとノズルワイパーとの接触状態およびインク受け部材とインク受け部材ワイパーとの接触状態を同時に良好に維持することが難しい。したがって、ワイピング効果にバラツキが生じたりインク拭き残しが発生する。さらに、インク受け部材の主走査方向の両側にワイピングされたインクが溜まってしまうので、廃インクの回収が難しくなる問題もある。
【0014】
本発明の目的は、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもワイピングされた廃インクの回収を円滑に行え得るインクジェットプリンタを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを下方側のノズルヘッドワイピング位置および上方側のインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成し、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアの上部側にノズルヘッドワイパーを取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパーを取り付け、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中に、ノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに接触可能とされかつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に非接触可能に形成され、ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中に、ノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに非接触可能とされかつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に接触可能に形成され、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピング可能かつ復動中にインク受け部材をワイピング可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0016】
かかる発明では、ノズルヘッドをノズルヘッドワイピング位置に位置決めしかつワイパーキャリアを主走査方向に往動させると、ワイパーキャリアの上部側に取付けられたノズルヘッドワイパーはノズルヘッドに接触するが、ワイパーキャリアの下部側に取付けられたインク受け部材ワイパーはインク受け部材に非接触である。つまり、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピングするので、払拭された比較的に少量のインクはインク受け部材上に落ちる。また、往動中は、インク受け部材ワイパーが負荷とならないので、ワイピング時負荷を半減できる。
【0017】
このワイピング終了後に、ノズルヘッドをインク受け部材ワイピング位置に位置決めしかつワイパーキャリアを主走査方向に復動させると、ワイパーキャリアの下部側に取付けられたインク受け部材ワイパーはインク受け部材に接触するが、ワイパーキャリアの上部側に取付けられたノズルヘッドワイパーはノズルヘッドに非接触である。つまり、ワイパーキャリアの復動中にインク受け部材をワイピングするので、比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができる。この復動中は、ノズルヘッドワイパーが負荷とならないので、この場合にもワイピング時負荷を半減できる。
【0018】
したがって、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ拭き残しなく均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもインク受け部材上の比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができるから廃インクの回収を円滑に行え得るとともに、小型化かつコスト低減を図れる。
【0019】
また、請求項2の発明は、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを下方側のノズルヘッドワイピング位置および上方側のインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成するとともに、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアの上部側にノズルヘッドワイパー保持機構を介してノズルヘッドワイパーを取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパー保持機構を介してインク受け部材ワイパーを取り付け、ノズルヘッドワイパー保持機構が、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドワイパーを当該ノズルヘッドに接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中にノズルヘッドワイパーを当該ノズルヘッドに非接触状態に保持可能に形成され、インク受け部材ワイパー保持機構が、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に接触状態に保持可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0020】
かかる発明では、ノズルヘッドをノズルヘッドワイピング位置に位置決めしかつワイパーキャリアを主走査方向に往動させると、ノズルヘッドワイパー保持機構によってワイパーキャリアの上部側に取付けられたノズルヘッドワイパーはノズルヘッドに接触されるが、ワイパーキャリアの下部側に取付けられたインク受け部材ワイパーはインク受け部材ワイパー保持機構によってインク受け部材に非接触とされる。つまり、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピングするので、払拭された比較的に少量のインクはインク受け部材上に落ちる。また、往動中は、インク受け部材ワイパーが負荷とならないので、ワイピング時負荷を半減できる。
【0021】
このワイピング終了後に、ノズルヘッドをインク受け部材ワイピング位置に位置決めしかつワイパーキャリアを主走査方向に復動させると、今度はワイパーキャリアの下部側に取付けられたインク受け部材ワイパーがインク受け部材ワイパー保持機構によってインク受け部材に接触されるが、ワイパーキャリアの上部側に取付けられたノズルヘッドワイパーはノズルヘッドワイパー保持機構によってノズルヘッドに非接触とされる。つまり、ワイパーキャリアの復動中にインク受け部材をワイピングするので、比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができる。この復動中は、ノズルヘッドワイパーが負荷とならないので、この場合にもワイピング時負荷を半減できる。
【0022】
したがって、請求項1の発明の場合と同様に、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ拭き残しなく均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもインク受け部材上の比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができるから廃インクの回収を円滑に行え得るとともに、小型化かつコスト低減を図れる。さらに、ワイパーキャリアにノズルヘッドワイパー保持機構およびインク受け部材ワイパー保持機構を介してノズルヘッドワイパーおよびインク受け部材ワイパーを取付ければよいから構造簡単で、ノズルヘッドおよびインク受け部材との相対位置に関する調整を容易に行える。
【0023】
また、請求項3の発明は、前記ノズルヘッドワイパー保持機構が、前記ワイパーキャリアに一定範囲内で上下動可能に装着されたノズルヘッドワイパー保持部材と,このノズルヘッドワイパー保持部材を上方側へ付勢するスプリングと,前記ワイパーキャリアの往動中に前記ノズルヘッドワイピング位置に位置決めされたノズルヘッド側に転がり可能に係合しかつスプリングの付勢力に抗して前記ノズルヘッドワイパー保持部材を所定量だけ降下させることのできるように当該ノズルヘッドワイパー保持部材に装着された1対のノズルヘッドワイパー下降用ローラーとを含み、前記ノズルヘッドと前記ノズルヘッドワイパー保持部材との上下方向ギャップを一定に保持可能かつ前記ノズルヘッドワイパーを所定の圧力で前記ノズルヘッドに接触可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0024】
かかる発明では、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置よりも上方の位置にある場合、ノズルヘッドワイパー保持機構は、ノズルヘッドワイパー保持部材をワイパーキャリアに一定範囲内で上下動可能つまりフローティング状態で保持する。また、スプリングが、フローティング状態のノズルヘッドワイパー保持部材を、上方側へ付勢する。したがって、ノズルヘッドワイパー保持部材に取付けられたノズルヘッドワイパーは、上方に突出した状態になる。
【0025】
しかる後に、ノズルヘッドを下降させてノズルヘッドワイピング位置に位置決めすると、ノズルヘッド側に転がり係合可能な1対のノズルヘッドワイパー下降用ローラーが、スプリングの付勢力に抗して、ノズルヘッドワイパー保持部材を所定量だけ降下させることのできる。すなわち、ノズルヘッドとノズルヘッドワイパー保持部材との上下方向ギャップを一定に保持することができる。しかも、この状態では、ノズルヘッドワイパー保持部材つまりはノズルヘッドワイパーがスプリングで上方に付勢されているので、ノズルヘッドワイパーを所定の圧力でノズルヘッドに接触させることができる。
【0026】
かくして、ノズルヘッドワイパー下降用ローラーをノズルヘッド側に転がり可能な係合状態としたまま、ワイパーキャリアを主走査方向に往動させれば、ノズルヘッドとノズルヘッドワイパー保持部材との上下方向ギャップを一定に保持かつノズルヘッドワイパーを所定の圧力でノズルヘッドに接触させつつノズルヘッドをワイピングすることができる。したがって、請求項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにノズルヘッドの主走査方向全域について一段と均一なワイピングを行える。
【0027】
また、請求項4の発明は、前記ノズルヘッドの副走査方向の一方側に前記主走査方向に伸びる三角形状のガイドレールを設け、前記ノズルヘッドワイパー保持部材を前記ワイパーキャリアに副走査方向に一定範囲内で変位可能に装着するとともに前記ワイパーキャリアの往動中に当該ノズルヘッドワイパー下降用ローラーを該ガイドレールに転がり係合可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0028】
かかる発明では、ノズルヘッドワイパー保持機構は、ノズルヘッドワイパー保持部材を副走査方向に一定範囲内で変位可能としてワイパーキャリアに保持する。つまり、ノズルヘッドワイパー保持部材を副走査方向にもフローティング状態で保持することができる。
【0029】
かくして、ノズルヘッドワイパー下降用ローラーを、ノズルヘッドの副走査方向の一方側に設けられかつ主走査方向に伸びる三角形状のガイドレールに簡単かつ正確に転がり係合させることができる。すなわち、ガイドレールを主走査方向に真直ぐに設ければ、ワイパーキャリアをガイドレールに沿って往動(直動)させることができる。したがって、請求項3の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにノズルヘッドの副走査方向全域についても一段と均一なワイピングを行える。
【0030】
さらに、請求項5の発明は、前記ワイパーキャリア側の副走査方向の中央部に上狭下広形状の溝を有する位置規制部材を設けかつ前記ノズルヘッドワイパー保持部材の副走査方向の中央部に位置規制ピンを設け、前記ノズルヘッドが前記ノズルヘッドワイピング位置よりも上方にありかつ前記スプリングの付勢力でノズルヘッドワイパー保持部材が上方に押上げられている場合に、該位置規制ピンが該位置規制部材の上部側幅狭溝内に係合して前記副走査方向におけるワイパーキャリアの中央に当該ノズルヘッドワイパー保持部材の中央を合わせて位置決め可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0031】
かかる発明では、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置よりも上方にありかつスプリングの付勢力でノズルヘッドワイパー保持部材が上方に押上げられている場合には、ノズルヘッドワイパー保持部材の副走査方向の中央部に設けた位置規制ピンが、ワイパーキャリア側の副走査方向の中央部に設けられた上狭下広形状の溝を有する位置規制部材の上部側幅狭溝内に係合する。すなわち、ノズルヘッドワイパー保持部材の中央を、ワイパーキャリアの副走査方向の中央に合わせた位置決めができる。
【0032】
したがって、請求項3および請求項4の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにワイパーキャリアとノズルヘッドワイパー保持部材との副走査方向の相対位置を中央中心として一定化保持できるから、ノズルヘッドおよびインク受け部材を拭き残しなく確実にワイピングできる。また、ノズルヘッドワイパー下降用ローラーをノズルヘッド側の三角形状ガイドレールに一段と簡単かつ確実に転がり係合させることができる。
【0033】
さらにまた、請求項6の発明は、前記インク受け部材ワイパー保持機構が、前記ワイパーキャリアに一定範囲内で回動可能に装着されたインク受け部材ワイパー保持部材と,このインク受け部材ワイパー保持部材を回動支点を中心に一方向に付勢する捩りスプリングと,このスプリングの付勢力に抗して前記インク受け部材ワイパー保持部材の回動を阻止可能かつ当該インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に接触状態として保持可能なストッパー部と,前記ワイパーキャリアの往動中に前記ノズルヘッドワイピング位置に位置決めされたノズルヘッドに係合しかつ捩りスプリングの付勢力に抗して前記インク受け部材ワイパー保持部材を回動させるとともに当該インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に非接触状態として保持可能に当該インク受け部材ワイパー保持部材に装着された状態切換用ローラーとを含み、前記インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に所定の圧力で接触可能に形成されたインクジェットプリンタである。
【0034】
かかる発明では、インク受け部材ワイパー保持機構は、インク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態と接触状態とに保持することができる。すなわち、捩りスプリングは、ワイパーキャリアに一定範囲内で回動可能なインク受け部材ワイパー保持部材を回動支点を中心に一方向に回動可能に付勢する。ストッパー部は、このスプリングの付勢力に抗してインク受け部材ワイパー保持部材の回動を阻止しかつインク受け部材ワイパーをインク受け部材に接触状態として保持する。すなわち、状態切換用ローラーが自由状態では、インク受け部材ワイパーがインク受け部材に接触状態となる。
【0035】
この状態切換用ローラーは、ノズルヘッドワイピング位置に位置決めされたノズルヘッドに係合しつつ下方に押下げられると、捩りスプリングの付勢力に抗してインク受け部材ワイパー保持部材を回動させかつインク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態に切換える。
【0036】
かくして、ワイパーキャリアの往動中は、インク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態に保持できるから負荷とならない。復動中に、インク受け部材ワイパーをインク受け部材に所定の圧力で接触させて、インク受け部材上の付着インクを払拭することができる。
【0037】
したがって、請求項2から請求項5までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにインク受け部材上の付着インクを効率よくワイピングすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本インクジェットプリンタは、図1〜図12に示す如く、主走査方向(X方向)に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド15を下方側ノズルヘッドワイピング位置NWPおよび上方側インク受け部材ワイピング位置RWPに位置決め可能で、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリア30の上部側にノズルヘッドワイパー保持機構(40等)を介してノズルヘッドワイパー48を取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパー保持機構(50等)を介してインク受け部材ワイパー58を取り付け、ノズルヘッドワイパー保持機構がノズルヘッド15がノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の往動中にノズルヘッドワイパー48をノズルヘッド15に接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッド15がインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の復動中にノズルヘッドワイパー58をノズルヘッド15に非接触状態に保持可能に形成され、インク受け部材ワイパー保持機構がノズルヘッド15がノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の往動中にインク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に非接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッド15がインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の復動中にインク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に接触状態に保持可能に形成されている。
【0039】
インクジェットプリンタは、前述した先提案の場合(図18)と同様な構成・機能とされている。主走査方向(図13のX方向)に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kへ当該各色インクを供給しかつ選択されたインクジェットノズルからインクを吐出させつつ回転ドラム110に巻回されかつ送り(R)方向に送られる印刷媒体(用紙等)に印刷可能に形成されている。
【0040】
ノズルヘッド15は、この実施形態では、上記の4色(シアン,マゼンタ,イエローおよびブラック)分(15C,15M,15Y,15K)から形成され、例えばA4用紙を20PPMの高速でカラー印刷可能である。
【0041】
回転体を構成する回転ドラム110は、先提案の場合(図18)と同様に、軸線Zを中心に回転方向(送り方向)つまりR方向に高速回転(例えば、120RPM)される。回転ドラム110の外周面が印刷面を形成し、印刷媒体(用紙等)は媒体保持手段(図示省略)で印刷面に巻回保持されかつ印刷面と同期回転する。
【0042】
本体ケース100(図18参照)の右上方側に配置された昇降手段110は、本体ケース100(静止側)1のモータ,ウオームギヤ,ウオームホイール,ラック部材等を含み、連結部材を介して連結されたノズルヘッドユニット10(ノズルヘッド15C,15M,15Y,15K)を図13に示す上下方向に異なるインク受け部材ワイピング位置RWP,ノズルヘッドワイピング位置NWP,メンテナンス位置MTPおよび図8に示す印刷位置PRPの間を昇降可能かつ選択された位置に位置決め変更することができる。
【0043】
図1,図2に示すメンテナンス手段20は、傾斜回動手段(図示省略)によって回転ドラム110の軸線Zを中心に回動させて図8に示す傾斜姿勢となる退避位置と図10に示すメンテナンス位置とに選択的に位置決め可能な本体21と,隔壁24で区画されたインク受け部材25C,25M,25Y,25Kと,廃インク溜め27等を含み、図10に示すメンテナンス位置MTPに位置決めされた各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kのメンテナンス(目詰り防止)の際に、各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kから強制的に吐出されたインクを受けて、図13の廃インクチューブ28から例えば廃インクボトル(図示省略)へ排出する。
【0044】
インク受け部材25C,25M,25Y,25K上に付着する比較的に大量なインクをインク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kでワイピングしつつインク受け部材25C,25M,25Y,25Kの主走査方向の一方側に効率よくかつ円滑に排出可能とするために、廃インクチューブ28が接続された図13で右側に大きな廃インク溜め27を設けてある。左側のインク溜め27は小さい。
【0045】
さらに、この実施形態では、インク受け部材25C,25M,25Y,25Kと各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの先端面16(図14を参照)との間に、排出途中のインクを利用して両者15,25間にインク流動層を形成し、各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各先端面16に付着した紙粉を除去可能に形成されている。この意味においても、インク受け部材25C,25M,25Y,25Kに残ったインクが固形化してしまうことを確実に防止しなければならない。つまり、ワイピングが重要である。
【0046】
図1中の26は廃インク逃がし孔、22はリードスクリュー61の軸受ブラケット、23はワイパーキャリア30側のスライダー34のガイド面である。
【0047】
ここに、ワイパーキャリア30は、図1で右側(手前側)のブラケット36(スライダー34)を介してメンテナンス手段20(本体21)と一体のガイド面23に摺動可能に案内され、左側(奥行側)のブラケット36A,36B(図5参照)を介して往復移動機構60(リードスクリュー61等)に摺動可能に担持されている。
【0048】
この往復移動機構60は、図5に示す如く、ワイピング手段を構成するワイパーキャリア30を主走査方向に往復移動させるための機構で、ワイパーキャリア30の一部を構成しかつ主走査方向に離隔配設された1対のブラケット36A,36Bと,各ブラケット36A,36Bに同心として穿孔された1対の貫通孔37A,37Bを貫通可能かつ動力源(図示省略のモータ等を含む。)に回転可能に連結されたリードスクリュー61と,両ブラケット36A,36B間内に装着されるナット部材63とを含み、ワイパーキャリア30の荷重(負荷)をリードスクリュー61側で直接担持可能に形成されている。つまり、リードスクリューの外周面で負荷を持つ。従来例(図19,図20)のスぺーサー63PB等を介した間接担持とは異なる。
【0049】
ナット部材63は、リードスクリュー61に螺合可能かつ外周面側にワイパーキャリア30側のリブ36Lと係合可能な係合溝64を有する。つまり、ナット部材63は、係合溝64とリブ36Lとの係合により回り止めされかつワイパーキャリア30とともにリードスクリュー61の回転に伴ってリードスクリュー61の長手方向(主走査方向)に移動する。
【0050】
この往復移動機構60の組み立ては、次のようにして成される。図5を参照して、1対のブラケット36A,36Bの間にナット部材63を挿入する。この際に、ナット部材63の外周面側の係合溝64をリブ63Lに係合させ、ナット部材63の回り止めを確立する。しかる後に、各ブラケット36A,36Bに同心穿孔された一方側の貫通孔(例えば、37B)にリードスクリュー61を通しかつナット部材63に螺合させる。
【0051】
そして、リードスクリュー61を回転しつつ進め他方側の貫通口37Aを貫通させる。さらに、リードスクリュー61の先端および後端を図2に示す主走査方向の1対の軸受ブラケット22,22に軸支させる。
【0052】
かくして、ワイパーキャリア30側の負荷(荷重)を図19に示すスペーサー63PB(図20に示すスペーサー63PB1,63PB2)を介してリードスクリュー61側に持たせるために抜き勾配63PHが大きくかつ大径になる従来例の場合と比較して、この実施形態の場合は図6に示すように抜き勾配63Hを小さくかつ小径にすることができる。リードピッチを大きくかつワイピングの高速化を促進できる。
【0053】
つまり、ナット部材63側の抜き勾配制約上による大径化,スぺーサー(63PB等)の圧入やピン打ちを必要とする構造とする必要がないから、構造簡単かつ小型で組立コストの低減を図れるとともに、ワイパーキャリア30を図15に示すX1方向(主走査方向)および図17に示すX2方向(主走査方向)に確実かつ安定して往復移動させることができる。ワイピング手段(30等),メンテナンス手段20ひいてはプリンタ全体の構造簡単化および小型化を図れる。
【0054】
さらに、ワイパーキャリア30の往動中および復動中のいずれでも、ワイパーキャリア30側の荷重がリードスクリュー61側で直接担持することができるから、ワイピング時の荷重状態によって圧入が弛んだり、スぺーサーが抜け落ちるという従来の問題を一掃できる。
【0055】
全体的に、主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kを、上下方向の図16に示すノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決め可能かつノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリア30にノズルヘッドワイパー保持部材40を一定範囲内で上下動可能に装着し、ワイパーキャリア30とノズルヘッドワイパー保持部材40との間にノズルヘッドワイパー保持部材40を上方に向けて付勢するスプリング45,45を設け、しかもノズルヘッドワイパー保持部材40に副走査方向に伸びかつ主走査方向に弾性変形可能なノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kと,副走査方向に離隔配設されかつノズルヘッド側[ユニットベース下面12(ガイドレール13)]と転がり係合可能な1対のワイパー接触角度調整ローラー(ローラー44,44)とを取り付け、ワイパーキャリア30を主走査方向に移動させかつノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kの先端面(ヘッド下面)16に対する接触角度を一定に保持しつつ当該ノズルヘッドをワイピング可能に形成されている。
【0056】
すなわち、ワイパーキャリア30にノズルヘッドワイパー保持部材40をフローティング状態で保持させて上下方向の自由性を確保し、ローラー44,44を利用してユニットベース下面12[ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの先端面(ノズルヘッド下面)16]との間隔(クリアランス)を一定に保持し、スプリング45でノズルヘッドワイパー保持部材40(ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48K)を上方に向けて付勢することにより、ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kを弾性変形させて先端面16に対する接触圧力を一定化可能に形成してある。つまり、ローラー44,44は、ワイパー接触角度調整ローラーとして働く。
【0057】
また、ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kのメンテナンス終了後にノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(ノズルヘッドユニット10)を下方側のメンテナンス位置MTPから上方側のノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決め変更可能かつこの位置決め終了後にワイパーキャリア30を往動させつつノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kでノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各先端面16をワイピング可能に形成し、このノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(16)のワイピング終了後にノズルヘッド15[10(12)]を下方側のノズルヘッドワイピング位置NWPから上方側のインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決め変更可能かつこの位置決め終了後にワイパーキャリア30を復動させつつインク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kでインク受け部材25C,25M,25Y,25Kをワイピング可能に形成してある。
【0058】
つまり、ノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(ノズルヘッドユニット10)の上下方向に位置変更を利用して、ワイパーキャリア30の往動時にノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kでノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各先端面16をワイピングし、ワイパーキャリア30の復動時にインク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kでインク受け部材25C,25M,25Y,25Kをワイピングし、ワイピング時の負荷を大幅に軽減可能に構築してある。
【0059】
詳しくは、ワイパーキャリア30に組込まれたノズルヘッドワイパー保持機構(40,41,44,44,45等)は、ノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(12)が図11,図14に示すノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の往動中(図14のX1方向への移動中)に、ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kを各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各先端面16に接触状態に保持可能である。
【0060】
しかし、ノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(12)が図9,図16に示すインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の復動中(図17のX2方向への移動中)には、ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kを各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kの各先端面16に非接触状態に保持可能に形成されている。
【0061】
すなわち、ワイパーキャリア30は、図3に示す如く、幅Wの収容空間31を有するボックス型とされ、収容空間31内に1対のボス32,32が立設されかつ主走査方向の内側には1対の位置規制部材33,33が対抗配設されている。また、左側のブラケット36(36A,36B…図5参照)には貫通口37A,37Bが設けられ、右側のブラケット36には上記スライダー34が装着されている。
【0062】
また、ワイパーキャリア30の手前側には、1対のピン39付きブラケット38,38が左右方向(副走査方向)に対抗配設され、このブラケット38,38間にはストッパー部を形成する複数の凸部35が設けられている。
【0063】
ノズルヘッドワイパー保持部材40は、図3に示す幅W1とされ、幅W(W≧W1)の収容空間31内に左右方向および上下方向に変位可能に装着される。詳しくは、上下方向に長い各長穴41,41を当該各ボス32,32に嵌装し、前後方向(主走査方向)でかつ外側に設けた位置規制ピン(突起)43,43を対応する位置規制部材33,33内に嵌装する。
【0064】
そして、ノズルヘッドワイパー保持部材40は、ボス32,32に被嵌されたスプリング(付勢手段)45,45で上方に付勢され、上限位置は図13に示すワイパーキャリア30側のフック46,46で拘束される。また、自己(ノズルヘッドワイパー保持部材40)の図3に示すローラー軸42,42に回転自在に装着されたローラー44,44を介してスプリング45,45の付勢力に抗する下向き外力を加えることにより、ワイパーキャリア30内で下降させることができる。つまり、ローラー44,44は、ノズルヘッドワイパー下降用ローラーとして働く。
【0065】
ノズルヘッド15(ユニットベース11)が、ノズルヘッドワイピング位置NWPよりも上方にあることを条件に、ノズルヘッドワイパー保持部材40がワイパーキャリア30側の位置規制部材33に係合して副走査方向におけるワイパーキャリア30の中央に位置決め可能に形成されている。
【0066】
つまり、ノズルヘッドワイパー保持部材40の左右方向の位置規制は、ボス32,32と長穴(バカ穴)41,41との径差、つまりは位置規制ピン43と図4に示す位置規制部材33の下部側幅広溝33SLの幅内で行われる。つまり、ノズルヘッドワイパー保持部材40が副走査方向にフローティング状態で保持された状態である。
【0067】
しかし、ワイパーキャリア30が図13に示すホームポジションにありかつノズルヘッドワイパー保持部材40が図3のスプリング45,45で上方に付勢されている場合には、位置規制ピン43が図4に示す位置規制部材33の上部側幅狭溝33SS側に押し込まれるので、幅広溝33SLの幅よりも狭い範囲内に規制(拘束)することができる。
【0068】
すなわち、図12に示すように、ワイパーキャリア30の左右方向の中心(ノズルヘッド15の中心…マゼンタ色用15Mとイエロー色用15Yとの中間)にノズルヘッドワイパー保持部材40の中心(ノズルヘッドワイパー48の中心…図9のマゼンタ色用48Mとイエロー色用48Yとの中間)に合わせるように規制される。この実施形態では、図4の凸部33Uの取付位置を上下方向に調整することにより、位置合わせ中心を微調整可能に形成されている。
【0069】
この技術的意味は、ワイパーキャリア30を図13のホームポジションから図14の第1停止位置に移動かつ停止させ、しかる後にノズルへッドユニット10(15)を図16に示す上方側のインク受け部材ワイピング位置RWPから下方側のノズルヘッドワイピング位置NWPに下降させた場合に、図11に示す右側のローラー44を、ノズルヘッドユニット10(ユニットベース11)の下面12に設けた下向き三角形状のガイドレール13内に確実かつ正確に係合させることである。
【0070】
すなわち、ノズルヘッド15側の副走査方向の一方側(この実施形態では、右側)に主走査方向に伸びる下向き三角形状のガイドレール13を設け、ワイパーキャリア30にノズルヘッドワイパー保持部材40を副走査方向に一定範囲内で変位可能に装着するとともにワイパーキャリア30の移動中にワイパー接触角度調整ローラー(ローラー44)がノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決めされたノズルヘッド15側のガイドレール13に転がり係合可能に形成されている。かくして、ワイパーキャリア30を正確に主走査方向に直動(往復移動)させることができる。
【0071】
この実施形態では、ワイパーキャリア30の組み立て精度や第1停止位置(図14)での位置決め精度の変化に対しても追従可能とするために、ワイパーキャリア30を主走査方向の選択された位置(第1停止位置)に待機可能に形成するとともに、ガイドレール13の選択位置(第1停止位置)側に先端部が幅広で基端部がガイドレール13と同じ幅狭の図7に示す導入ガイド部14が設けられている。
【0072】
なお、図9,図11に示すように、左側のローラー44は、フラットなユニットベース下面12に接触する。つまり、一方にだけ三角形状のガイドレール13を設けてある。ガイドレール13は、リードスクリュー61と平行である。なお、左側にも幅広のガイドレールを設けてもよい。この実施形態の場合のように構築すれば、機械的工作が簡単である。
【0073】
再び図3において、ノズルヘッドワイパー保持部材40には、各色(シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック)用のノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kがワイパーブラケット49およびビスを用いて取付られている。つまり、ノズルヘッドワイパー48は、ワイパーキャリア30の上部側に取付けられている。
【0074】
すなわち、ノズルヘッドワイパー保持部材40に、副走査方向に伸びかつ主走査方向に弾性変形可能なノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kと,副走査方向に離隔配設されかつノズルヘッド側[12(13)]に転がり係合可能な1対のワイパー接触角度調整ローラー(ローラー44,44)とを取り付け、ワイパーキャリア30を主走査方向に移動させかつノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kの先端面16に対する接触角度を一定に保持しつつ各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kをワイピング可能に形成されている。
【0075】
これに対して、インク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kは、ワイパーキャリア30の下部側に取付けられている。詳しくは、インク受け部材ワイパー保持部材50,ワイパーブラケット59およびビスを用いて取付られている。
【0076】
ここに、インク受け部材ワイパー保持機構(50,51,52,53,54,55,56等)は、図15に示す如く、ノズルヘッド15がノズルヘッドワイピング位置NWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の往動中(X1方向に移動中)にインク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に非接触状態に保持する。
【0077】
しかし、図17に示すようにノズルヘッド15がインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決めされかつワイパーキャリア30の復動中(X2方向に移動中)には、インク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に接触状態に保持可能に形成されている。
【0078】
このインク受け部材ワイパー保持部材50は、両側のピン穴51,51をワイパーキャリア30の両側ピン39,39に当該ピン39,39を中心に回動可能に装着されている。また、この回動中心(39,39)を軸心とするように捩りスプリング(付勢手段)55が装着されている。さらに、上方に張り出すリンク部53には、ローラー54(図3参照)がスタッド52を用いて回転自在に装着されている。
【0079】
なお、リンク部53,ローラー54,捩りスプリング55は、図3で左側にも設けてもよい。
【0080】
インク受け部材ワイパー58(58C,58M,58Y,58K)は、ワイパーブラケット59およびビスを用いてインク受け部材ワイパー保持部材50の図3で手前側に取付けられている。
【0081】
かくして、図3,図13に示すローラー54に外力が加わらない常態において、インク受け部材ワイパー保持部材50は、ピン39,39を回動中心として時計回転方向に回動可能に付勢されかつ張出部56がワイパーキャリア30の図3に示すストッパー部を形成する凸部35に係止された姿勢、つまり垂直状態に保持される。かくして、インク受け部材ワイパー58(58C,58M,58Y,58K)をインク受け部材25(25C,25M,25Y,25K)に接触状態に保持できる。
【0082】
そして、ローラー54に外力が加わった場合、すなわちノズルヘッドユニット10(ユニットベース下面12)でローラー54が押し下げられた場合(図14参照)に、捩りスプリング55の付勢力に抗して時計回転方向と反対の方向に回動し、インク受け部材ワイパー58(58C,58M,58Y,58K)をインク受け部材25(25C,25M,25Y,25K)から非接触状態に保持することができる。ローラー54は、状態切換ローラーとして働く。
【0083】
かかる構成の実施形態では、ノズルユニット10(ノズルヘッド15)、詳しくはユニットベース11の下面12が、図9に示すインク受け部材ワイピング位置RWP(この位置RWP以上でもよい。)に位置決めされた状態において、傾斜回動手段を駆動して、メンテナンス手段20を図8に示す退避位置から図9に示すメンテナンス位置に位置決めする。
【0084】
この際、ワイパーキャリア30は、図1,図13に示す主走査方向(図13で左右方向)でノズルユニット10(ノズルヘッド15)から右方向に離れたホームポジションに待機した状態にある。
【0085】
次いで、昇降手段111(図18参照)を駆動して、ノズルユニット10(ノズルヘッド15)を図10および図13に示すメンテナンス位置MTPに位置決めする。
【0086】
そして、各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kから各色インクを強制吐出してメンテナンスを行う。吐出インクは、図1,図2に示す隔壁24で区画されたインク受け部材25C,25M,25Y,25Kで受けられる。これらインクは、各廃インク逃がし孔26を通して下方に落下し、右側の廃インク溜め27に溜まり、しかる後に廃インクチューブ28から例えば廃インクボトル(図示省略)へ排出される。
【0087】
図3,図13を参照して、ノズルヘッドワイパー保持機構(40,41,44,44,45等)は、次のように働く。ノズルヘッドワイパー保持部材40はスプリング45,45で付勢され、ワイパーキャリア30側のフック46,46で上下方向の位置が規制されている。
【0088】
また、ノズルヘッドワイパー保持部材40は、図4に示す如く、位置規制ピン43が位置規制部材33の上部側の幅狭溝33SS側に押し込まれているので、ワイパーキャリア30と副走査方向の相対位置が一定に保持されいる。ノズルヘッドワイパー48は、起立状態である。
【0089】
一方、インク受け部材ワイパー保持機構(50,51,52,53,54,55,56等)は、次のように働く。インク受け部材ワイパー保持部材50は、捩りスプリング55により図13で右回転方向(時計回転方向)に回動可能に付勢されかつストッパー部を形成する張出部56がワイパーキャリア30側の凸部35に係止されている。したがって、インク受け部材ワイパー58は、垂直状態である。
【0090】
ここに、ノズルヘッド15(10)を図9に示す上方側のインク受け部材ワイピング位置RWPに位置変更させてから、ワイピング手段(30,40,50等)を構成する往復移動機構60を働かせて、ワイパーキャリア30を図1,図13に示すホームポジションから図14に示す第1停止位置までX1方向に移動させて停止する。
【0091】
しかる後に、ノズルヘッド15(10)を図9のインク受け部材ワイピング位置RWPから図11に示すノズルヘッドワイピング位置NWPに下降させる。この下降途中に、図12に示すローラー44,44がユニットベース下面12の下方に押込まれる。したがって、ノズルヘッドワイパー保持部材40は、スプリング45,45の付勢力に抗して下方に沈む。
【0092】
さらに、ノズルヘッド15(10)が下降すると、図12で右側のローラー44は、ガイドレール13の導入ガイド部(幅広部)14に図7に示すように係合する。さらに、下降すると、位置規制ピン43が位置規制部材33の下部側の幅広溝33SL側に移行するので、ノズルヘッドワイパー保持部材40がワイパーキャリア30に対してかつ副走査方向(図12で左右方向)においてフローティング状態になる。なお、各ノズルへッドワイパー15は、起立状態のままである。
【0093】
一方、ローラー54が、図14に示すように、ユニットベース面12で下方に押込まれると、インク受け部材ワイパー保持部材50が捩りスプリング55の付勢力に抗して図14で左回転方向に回動する。つまり、ストッパー部(56,35)は解除となる。したがって、インク受け部材ワイパー58は傾斜し、インク受け部材25に非接触状態に保持される。
【0094】
ここで、図5に示す往復移動機構60のリードスクリュー61を回転させて、ワイパーキャリア30を図14の第1停止位置から図15に示すように主走査方向(X1方向)に往動させる。図12の右側のローラー44は図7に示すように幅広の導入ガイド部14から幅狭の下向きガイドレール13に転がり係合する。ノズルへッドワイパー保持部材40が副走査方向にフローティング状態であるから、円滑に係合かつ転がることができる。
【0095】
なお、図14で左側のローラー44は、図11,図12に示す如く、フラットなユニットベース12に転がり係合している。
【0096】
かくして、各ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kは、図11に示すように当該各ノズルヘッド18C,18M,18Y,18Kの各先端面16に接触状態になる。
【0097】
しかも、各先端面16(詳しくは、ユニットベース下面12)とワイパーキャリア30との間隔(ギャップ)がローラー44,44で一定に調整されて保持されかつノズルヘッドワイパー保持部材40を介してスプリング45,45で上方に付勢されているとともに各ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kが主走査方向に弾性変形可能であるから、当該各ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kを当該各先端面16に一定傾斜角度でかつ一定圧力で接触させることができる。したがって、主走査方向にムラ(バラツキ)なくかつ均一で安定したワイピングを行える。
【0098】
また、副走査方向のワイピングも、一方(右側)のローラー44がガイドレール13に転がり係合しているので、ムラ(バラツキ)なくかつ均一で安定して行える。ノズルヘッド15C,15M,15Y,15K(各先端面16)から払拭されたインクは、下方の当該各インク受け部材25C,25M,25Y,25Kに落ちる。
【0099】
このワイピング動作中は、インク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kが当該各インク受け部材25C,25M,25Y,25Kに非接触状態であるから、ワイピング負荷を半減できるとともに往復移動機構60を小型化できるわけである。
【0100】
かくして、ワイパーキャリア30が図2,図16に示す第2停止位置に到達したら、ノズルヘッドユニット10(ノズルヘッド15)をノズルヘッドワイピング位置NWPからインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決め変更する。
【0101】
すると、両ローラー44,44がユニットベース下面12,12(13)から離れるので、各ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kは図14の場合と同様に、起立する。
【0102】
ここに、ローラー54がユニットベース下面12から開放されるので、インク受け部材ワイパー保持部材50は捩りスプリング55で付勢され、図16で時計回転方向に回動する。ストッパー部(56,35)が働き、各インク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kは、垂直状態に保持される。
【0103】
かかる状態で、往復移動機構60を逆動作させ、ワイパーキャリア30を図17に示すように主走査方向(X2方向)に復動させる。各インク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kは、弾性変形可能であるから、主走査方向に傾斜変形する。
【0104】
つまり、各インク受け部材ワイパー58C,58M,58Y,58Kを当該各インク受け部材25C,25M,25Y,25Kに一定傾斜角度でかつ捩りスプリング55の付勢力を利用した一定圧力で接触させることができる。したがって、主走査方向にムラ(バラツキ)なくかつ均一で安定したワイピングを行える。
【0105】
特に、各インク受け部材25C,25M,25Y,25K上の比較的に大量の付着インクを主走査方向の一方側、つまり図17で廃インクチューブ28が接続された右側の廃インク溜め27に掻き集めることができるから、廃インクの回収を確実かつ容易に行え、構造簡単である。
【0106】
このワイピング動作中は、ノズルヘッドワイパー48C,48M,48Y,48Kが当該各ノズルヘッド15C,15M,15Y,15Kに非接触状態であるから、ワイピング負荷を半減できるとともに往復移動機構60をこの点からも小型化できるわけである。
【0107】
ワイパーキャリア30が図13に示すホームポジションに到達したら、メンテナンス手段20を図9に示す状態から回動させて、図8に示す退避位置に戻す。しかる後に、昇降手段111を働かせて、ノズルヘッドユニット10(15)を図9のインク受け部材ワイピング位置RWPから図8に示す印刷位置PRPに位置決めする。かくして、印刷を再開できる。
【0108】
しかして、この実施形態によれば、ノズルヘッド15をノズルヘッドワイピング位置NWPおよびインク受け部材ワイピング位置RWPに位置決め可能に形成し、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリア30にノズルヘッドワイパー48およびインク受け部材ワイパー58を取り付け、ワイパーキャリア30の往動中にノズルヘッドワイパー48がノズルヘッド15(16)に接触可能かつインク受け部材ワイパー58がインク受け部材25に非接触可能に形成され、ワイパーキャリア30の復動中にノズルヘッドワイパー48がノズルヘッド15(16)に非接触可能かつインク受け部材ワイパー58がインク受け部材25に接触可能に形成され、ワイパーキャリア30の往動中にノズルヘッド15(16)をワイピング可能かつ復動中にインク受け部材25をワイピング可能に形成されているので、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ拭き残しなく均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもインク受け部材25上の比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができるから廃インクの回収を円滑に行え得るとともに、小型化かつコスト低減を図れる。
【0109】
また、ノズルヘッドワイパー保持機構がワイパーキャリア30の往動中にノズルヘッドワイパー48をノズルヘッド15(16)に接触状態に保持可能かつ復動中にノズルヘッド15(16)に非接触状態に保持可能に形成され、インク受け部材ワイパー保持機構がワイパーキャリア30の往動中にインク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に非接触状態に保持可能かつ復動中にインク受け部材25に接触状態に保持可能に形成されているので、構造簡単で、ノズルヘッド15(16)およびインク受け部材25との相対位置に関する調整を容易に行える。
【0110】
また、ノズルヘッドワイパー保持機構がノズルヘッドワイパー保持部材40と,スプリング45と,ノズルヘッドワイパー下降用ローラー(44)とを含み、ノズルヘッド15(16)とノズルヘッドワイパー保持部材40との上下方向ギャップを一定に保持可能かつノズルヘッドワイパー48を所定の圧力でノズルヘッド15(16)に接触可能に形成されているので、ノズルヘッド15の主走査方向全域について一段と均一なワイピングを行える。
【0111】
また、ノズルヘッドワイパー保持部材40がワイパーキャリア30に副走査方向に一定範囲内で変位可能に装着されかつワイパーキャリア30の往動中にノズルヘッドワイパー下降用ローラー(44)が三角形状のガイドレール13に転がり係合可能に形成されているので、ノズルヘッド15の副走査方向全域についても一段と均一なワイピングを行える。
【0112】
また、ノズルヘッド15(12)がノズルヘッドワイピング位置NWPよりも上方にありかつスプリング45の付勢力でノズルヘッドワイパー保持部材40が上方に押上げられている場合に、位置規制ピン43が位置規制部材33の上部側幅狭溝33SS内に係合して副走査方向におけるワイパーキャリア30の中央にノズルヘッドワイパー保持部材40の中央を合わせて位置決め可能に形成されているので、ワイパーキャリア30とノズルヘッドワイパー保持部材40との副走査方向の相対位置を中央中心として一定化保持できる。したがって、各ノズルヘッド15(16)および各インク受け部材25を拭き残しなくワイピングすることができ、かつノズルヘッドワイパー下降用ローラー(44)をノズルヘッド15(10)側の三角形状ガイドレール13に一段と簡単かつ確実に転がり係合させることができる。
【0113】
また、インク受け部材ワイパー保持機構がインク受け部材ワイパー保持部材50と,捩りスプリング55と,ストッパー部(35,56)と,状態切換用ローラー(54)とを含み、インク受け部材ワイパー58をインク受け部材25に所定の圧力で接触可能に形成されているのでインク受け部材25上の付着インクを効率よくワイピングすることができる。
【0114】
さらにまた、往復移動機構が1対のブラケット36A,36Bと,1対の貫通口37A,37Bと,動力源に回転可能に連結されたリードスクリュー61と,両ブラケット間内でリードスクリューに螺合可能かつ外周面側にワイパーキャリア50側のリブ36Lと係合可能な係合溝64を有するナット部材63とを含み、ワイパーキャリア30の荷重(負荷)をリードスクリュー61側で直接担持可能に形成されているので、ワイピング時の荷重状態によって圧入が弛んだり、スぺーサーが抜け落ちるという従来の問題を一掃できる。よって、リードスクリュー61およびナット部材63の負荷を軽減しつつ安定したワイピングを保障でき、かつリードスクリュー61のリードを大きくできるのでワイピングの高速化を図れ、また、ワイピング手段,メンテナンス手段20ひいてはプリンタ全体の構造簡単化および小型化を図れる。
【0115】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ノズルヘッドをノズルヘッドワイピング位置およびインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成し、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアにノズルヘッドワイパーおよびインク受け部材ワイパーを取り付け、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに接触可能かつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に非接触可能に形成され、ワイパーキャリアの復動中にノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに非接触可能かつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に接触可能に形成され、ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピング可能かつ復動中にインク受け部材をワイピング可能に形成されたインクジェットプリンタであるから、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ拭き残しなく均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもインク受け部材上の比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができるから廃インクの回収を円滑に行え得るとともに、小型化かつコスト低減を図れる。
【0116】
また、請求項2の発明によれば、ノズルヘッドをノズルヘッドワイピング位置およびインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成し、ノズルヘッドワイパー保持機構がワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドワイパーをノズルヘッドに接触状態に保持可能かつワイパーキャリアの復動中にノズルヘッドワイパーをノズルヘッドに非接触状態に保持可能に形成され、インク受け部材ワイパー保持機構がワイパーキャリアの往動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態に保持可能かつワイパーキャリアの復動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に接触状態に保持可能に形成されたインクジェットプリンタであるから、請求項1の発明の場合と同様に、ワイピング時の負荷軽減を図りつつ拭き残しなく均一でかつ確実なワイピングを行え、しかもインク受け部材上の比較的に大量のインクを主走査方向の一方側に掻き集めることができるからワイピングされた廃インクの回収を円滑に行え得るとともに、小型化かつコスト低減を図れる。さらに、ワイパーキャリアにノズルヘッドワイパー保持機構およびインク受け部材ワイパー保持機構を介してノズルヘッドワイパーおよびインク受け部材ワイパーを取付ければよいから構造簡単で、ノズルヘッドおよびインク受け部材との相対位置に関する調整を容易に行える。
【0117】
また、請求項3の発明によれば、ノズルヘッドワイパー保持機構がノズルヘッドワイパー保持部材と,スプリングと,ノズルヘッドワイパー下降用ローラーとを含み、ノズルヘッドとノズルヘッドワイパー保持部材との上下方向ギャップを一定に保持可能かつノズルヘッドワイパーを所定の圧力でノズルヘッドに接触可能に形成されているので、請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにノズルヘッドの主走査方向全域について一段と均一なワイピングを行える。
【0118】
また、請求項4の発明によれば、ノズルヘッドワイパー保持部材がワイパーキャリアに副走査方向に一定範囲内で変位可能に装着されかつワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドワイパー下降用ローラーが三角形状のガイドレールに転がり係合可能に形成されているので、請求項3の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにノズルヘッドの副走査方向全域についても一段と均一なワイピングを行える。
【0119】
さらに、請求項5の発明によれば、ノズルヘッドワイパー保持部材側の位置規制ピンが位置規制部材の上部側幅狭溝内に係合して副走査方向におけるワイパーキャリアの中央にノズルヘッドワイパー保持部材の中央を合わせて位置決め可能に形成されているので、請求項3および請求項4の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにワイパーキャリアとノズルヘッドワイパー保持部材との副走査方向の相対位置を中央中心として一定化保持できるから、各ノズルヘッドおよび各インク受け部材を拭き残しなくワイピングすることができる。また、ノズルヘッドワイパー下降用ローラーをノズルヘッド側の三角形状ガイドレールに一段と簡単かつ確実に転がり係合させることができる。
【0120】
さらにまた、請求項6の発明によれば、インク受け部材ワイパー保持機構がインク受け部材ワイパー保持部材と,捩りスプリングと,ストッパー部と,状態切換用ローラーとを含み、インク受け部材ワイパーをインク受け部材に所定の圧力で接触可能に形成されているので、請求項2から請求項5までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにインク受け部材上の付着インクを効率よくワイピングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すメンテナンス手段とホームポジションに位置するワイパーキャリアとを説明するための外観斜視図である。
【図2】同じく、メンテナンス手段と第2停止位置に位置するワイパーキャリアとを説明するための外観斜視図である。
【図3】同じく、ワイパーキャリア,ノズルヘッドワイパー保持部材およびインク受け部材ワイパー保持部材との関係を説明するための分解斜視図である。
【図4】同じく、位置規制部材を説明するための図である。
【図5】同じく、往復移動機構を説明するための分解斜視図である。
【図6】同じく、往復移動機構を説明するための縦断面図である。
【図7】同じく、ノズルヘッドユニットがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされた状態を説明するための概略斜視図である。
【図8】同じく、ノズルヘッドユニットが印刷位置に位置決めされた状態を説明するための正面図である。
【図9】同じく、ノズルヘッドユニットがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされた状態を説明するための正面図である。
【図10】同じく、ノズルヘッドユニットがメンテナンス位置に位置決めされた状態を説明するための正面図である。
【図11】同じく、ノズルヘッドユニットがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされた状態を説明するための正面図である。
【図12】同じく、ノズルヘッドユニットがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされた場合におけるワイパーキャリアの左右方向および上下方向の位置決め状態を説明するための正面図である。
【図13】同じく、ワイパーキャリアがホームポジションに位置する状態を説明するための側面図である。
【図14】同じく、ワイパーキャリアを第1停止位置に停止させた後にノズルユニットをノズルヘッドワイピング位置に位置決めした状態を説明するための側面図である。
【図15】同じく、ワイパーキャリアの往動中でノズルヘッドのワイピング動作を説明するための側面図である。
【図16】同じく、ワイパーキャリアを第2停止位置に停止させた後にノズルユニットをインク受け部材ワイピング位置に位置決めした状態を説明するための側面図である。
【図17】同じく、ワイパーキャリアの復動中でインク受け部材のワイピング動作を説明するための側面図である。
【図18】先提案のインクジェットプリンタを説明するための正面図である。
【図19】従来の往復移動機構(1)を説明するための図である。
【図20】従来の往復移動機構(2)を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ノズルユニット
11 ユニットべース
12 ユニットベース下面(ノズルへッド側)
13 ガイドレール(ノズルへッド側)
14 導入ガイド部
15C,15M,15Y,15K ノズルヘッド
16 先端面(ヘッド下面)
20 メンテナンス手段
25 インク受け部材
30 ワイパーキャリア
31 収容空間
32 ボス
33 位置規制部材
33SL 幅広溝
33SS 幅狭溝
35 凸部(ストッパー部)
40 ノズルヘッドワイパー保持部材
41 長穴
42 ローラー軸
43 位置規制ピン
44 ローラー(ノズルヘッドワイパー下降用ローラー)
45 スプリング
46 フック
48 ノズルヘッドワイパー
50 インク受け部材ワイパー保持部材
54 ローラー(状態切換用ローラー)
55 捩りスプリング
56 張出部(ストッパー部)
58 インク受け部材ワイパー
60 往復移動機構
61 リードスクリュー
63 ナット部材
64 係止溝
100 本体ケース
110 回転ドラム
111 昇降手段
MTP メンテナンス位置
RWP インク受け部材ワイピング位置
NWP ノズルヘッドワイピング位置
PTP 印刷位置

Claims (6)

  1. 主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを下方側のノズルヘッドワイピング位置および上方側のインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成し、
    主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアの上部側にノズルヘッドワイパーを取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパーを取り付け、
    ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中に、ノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに接触可能とされかつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に非接触可能に形成され、
    ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中に、ノズルヘッドワイパーがノズルヘッドに非接触可能とされかつインク受け部材ワイパーがインク受け部材に接触可能に形成され、
    ワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドをワイピング可能かつ復動中にインク受け部材をワイピング可能に形成されているインクジェットプリンタ。
  2. 主走査方向に整列配設された多数のインクジェットノズルを有するノズルヘッドを下方側のノズルヘッドワイピング位置および上方側のインク受け部材ワイピング位置に位置決め可能に形成するとともに、主走査方向に往復移動可能なワイパーキャリアの上部側にノズルヘッドワイパー保持機構を介してノズルヘッドワイパーを取り付けかつ下部側にインク受け部材ワイパー保持機構を介してインク受け部材ワイパーを取り付け、
    ノズルヘッドワイパー保持機構が、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中にノズルヘッドワイパーを当該ノズルヘッドに接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中にノズルヘッドワイパーを当該ノズルヘッドに非接触状態に保持可能に形成され、
    インク受け部材ワイパー保持機構が、ノズルヘッドがノズルヘッドワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの往動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に非接触状態に保持可能であるとともに、ノズルヘッドがインク受け部材ワイピング位置に位置決めされかつワイパーキャリアの復動中にインク受け部材ワイパーをインク受け部材に接触状態に保持可能に形成されているインクジェットプリンタ。
  3. 前記ノズルヘッドワイパー保持機構が、前記ワイパーキャリアに一定範囲内で上下動可能に装着されたノズルヘッドワイパー保持部材と,このノズルヘッドワイパー保持部材を上方側へ付勢するスプリングと,前記ワイパーキャリアの往動中に前記ノズルヘッドワイピング位置に位置決めされたノズルヘッド側に転がり可能に係合しかつスプリングの付勢力に抗して前記ノズルヘッドワイパー保持部材を所定量だけ降下させることのできるように当該ノズルヘッドワイパー保持部材に装着された1対のノズルヘッドワイパー下降用ローラーとを含み、前記ノズルヘッドと前記ノズルヘッドワイパー保持部材との上下方向ギャップを一定に保持可能かつ前記ノズルヘッドワイパーを所定の圧力で前記ノズルヘッドに接触可能に形成されている請求項2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記ノズルヘッドの副走査方向の一方側に前記主走査方向に伸びる三角形状のガイドレールを設け、前記ノズルヘッドワイパー保持部材を前記ワイパーキャリアに副走査方向に一定範囲内で変位可能に装着するとともに前記ワイパーキャリアの往動中に当該ノズルヘッドワイパー下降用ローラーを該ガイドレールに転がり係合可能に形成した、請求項3記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記ワイパーキャリア側の副走査方向の中央部に上狭下広形状の溝を有する位置規制部材を設けかつ前記ノズルヘッドワイパー保持部材の副走査方向の中央部に位置規制ピンを設け、前記ノズルヘッドが前記ノズルヘッドワイピング位置よりも上方にありかつ前記スプリングの付勢力でノズルヘッドワイパー保持部材が上方に押上げられている場合に、該位置規制ピンが該位置規制部材の上部側幅狭溝内に係合して前記副走査方向におけるワイパーキャリアの中央に当該ノズルヘッドワイパー保持部材の中央を合わせて位置決め可能に形成されている請求項3または請求項4記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インク受け部材ワイパー保持機構が、前記ワイパーキャリアに一定範囲内で回動可能に装着されたインク受け部材ワイパー保持部材と,このインク受け部材ワイパー保持部材を回動支点を中心に一方向に付勢する捩りスプリングと,このスプリングの付勢力に抗して前記インク受け部材ワイパー保持部材の回動を阻止可能かつ当該インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に接触状態として保持可能なストッパー部と,前記ワイパーキャリアの往動中に前記ノズルヘッドワイピング位置に位置決めされたノズルヘッドに係合しかつ捩りスプリングの付勢力に抗して前記インク受け部材ワイパー保持部材を回動させるとともに当該インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に非接触状態として保持可能に当該インク受け部材ワイパー保持部材に装着された状態切換用ローラーとを含み、前記インク受け部材ワイパーを前記インク受け部材に所定の圧力で接触可能に形成されている請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載されたインクジェットプリンタ。
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