JP4368365B2 - 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法 - Google Patents

液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4368365B2
JP4368365B2 JP2006210637A JP2006210637A JP4368365B2 JP 4368365 B2 JP4368365 B2 JP 4368365B2 JP 2006210637 A JP2006210637 A JP 2006210637A JP 2006210637 A JP2006210637 A JP 2006210637A JP 4368365 B2 JP4368365 B2 JP 4368365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface tension
photoresist film
substrate
immersion exposure
peripheral region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006210637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008041736A (ja
Inventor
聡史 上島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006210637A priority Critical patent/JP4368365B2/ja
Priority to US11/878,399 priority patent/US7816070B2/en
Publication of JP2008041736A publication Critical patent/JP2008041736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4368365B2 publication Critical patent/JP4368365B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70341Details of immersion lithography aspects, e.g. exposure media or control of immersion liquid supply

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

本発明は、液浸露光工程において使用される液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光用基板を使用した液浸露光方法に関する。
従来より、半導体や磁気ヘッドなどの各種デバイスの製造分野では、微細パターンの形成工程においてフォトリソグラフィ法が広く使用されている。フォトリソグラフィ法とは、主に、支持基板上に感光膜(フォトレジスト膜)を形成したのち、フォトマスクを使用してフォトレジスト膜を選択的に露光および現像する方法である。このフォトリソグラフィ法により、フォトマスクのパターン形状がフォトレジスト膜に転写されるため、そのパターン形状を反映するようにフォトレジスト膜がパターニングされる。
フォトリソグラフィ法の解像度に関しては、近年のデバイスサイズの急速な小型化に伴い、より一層の改善が望まれている。そこで、解像度を向上させることが可能な露光方法として、液浸露光方法が注目されている。液浸露光方法とは、露光装置(ステッパ)の投影レンズとフォトレジスト膜との間に液体(いわゆる液浸液)を満たして露光する方法である。この液浸露光方法では、液浸液を介さずに空気を介して露光する場合と比較して、その液浸液の屈折率の寄与分だけ解像度が向上する。
液浸露光方法に関しては、既にいくつかの関連技術が提案されている。具体的には、水系の液浸液を使用する場合に、その液浸液中に気泡(マイクロバブル)が発生することを防止するために、フォトレジスト膜の表面を酸化して親水化する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−108564号公報
また、液浸露光方法に特有の問題、すなわちフォトレジスト膜と液浸液との接触に起因して生じる二律背反性の問題を改善する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。具体的には、フォトレジスト膜の表面張力に着目した場合、その表面張力が低い(液浸液に対する濡れ性が悪い)と、露光エリアから液浸液が漏出しにくくなるが、その液浸液中に気泡が発生しやすくなる。一方、フォトレジスト膜の表面張力が高い(液浸液に対する濡れ性が良い)と、液浸液中に気泡が発生しにくくなるが、その液浸液が露光エリアから漏出しやすくなる。そこで、フォトレジスト膜上に液浸液を供給したのち、その液浸液に界面活性のガス状物質を供給し、フォトレジスト膜と液浸液との間に低表面張力の混合物を形成することにより、液浸液を引っ張る表面張力勾配を設けている。
特開2006−019742号公報
フォトレジスト膜と液浸液との間に低表面張力の混合物を形成する従来の液浸露光方法は、高精度な液浸露光を行う上で、非常に有用である。しかしながら、その液浸露光方法では、液浸液に対するフォトレジスト膜の表面張力(いわゆる界面張力)の安定性や液浸露光工程の簡略化の観点において、未だ改善する余地がある。具体的には、液浸液とガス状物質とを混合させることにより第三層(混合物)を形成しているため、その混合具合のばらつき等によっては所望の表面張力が得られない可能性がある。また、フォトレジスト膜に液浸液を接触させることにより液浸状態を完成させたのち、そのフォトレジスト膜の表面張力と液浸液の表面張力との間の関係を事後的に調整しているため、液浸露光工程が煩雑化してしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することが可能な液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法を提供することにある。
本発明に係る液浸露光用基板は、支持基板上にフォトレジスト膜を有するものであり、フォトレジスト膜が支持基板上の周縁領域および周縁領域以外の領域に形成されており、周縁領域以外の領域におけるフォトレジスト膜の表面に表面張力上昇処理が施されていると共に、周縁領域におけるフォトレジスト膜上に表面張力低下膜が形成されており、表面張力上昇処理によりフォトレジスト膜の表面が酸化されていると共に、表面張力低下膜がフッ素樹脂およびシリコン樹脂からなる群のうちの少なくとも1種により構成されており、周縁領域における表面張力低下膜の表面張力が周縁領域以外の領域におけるフォトレジスト膜の表面張力よりも低いものである。また、本発明に係る液浸露光用基板の製造方法は、支持基板上にフォトレジスト膜を有する液浸露光用基板を製造する方法であり、支持基板上の周縁領域および周縁領域以外の領域にフォトレジスト膜を形成する工程と、周縁領域および周縁領域以外の領域におけるフォトレジスト膜の表面を酸化することにより、その表面に表面張力上昇処理を施す工程と、表面張力上昇処理が施された周縁領域におけるフォトレジスト膜上にフッ素樹脂およびシリコン樹脂からなる群のうちの少なくとも1種により表面張力低下膜を形成する工程とを含み、周縁領域における表面張力低下膜の表面張力を周縁領域以外の領域におけるフォトレジスト膜の表面張力よりも低くするようにしたものである。さらに、本発明に係る液浸露光方法は、上記した液浸露光用基板上の周縁領域以外の領域に液浸液を供給する工程と、露光装置を使用して液浸液を介してフォトレジスト膜を露光する工程とを含むようにしたものである。
これらの液浸露光用基板またはその製造方法、あるいは液浸露光方法では、液浸液が供給される前、すなわち液浸状態の完成前において、周縁領域の表面張力が周縁領域以外の領域の表面張力よりも低くなる。この場合には、周縁領域において液浸液が濡れにくくなり、その液浸液が周縁領域以外の領域から周縁領域へ流れにくくなるため、液浸液が漏出しにくくなる。また、周縁領域以外の領域において液浸液が濡れやすくなり、フォトレジスト膜と液浸液との間に空気が混入しにくくなるため、その液浸液中に気泡が発生しにくくなる。しかも、フォトレジスト膜と液浸液との間に低表面張力の混合物を形成する従来の場合とは異なり、表面張力を制御するために再現性のよい表面改質処理や膜形成処理しか使用しないため、所望の表面張力が得られやすいと共に、液浸状態の完成後において表面張力を事後的に調整する必要がないため、液浸露光工程が簡単で済む。
本発明に係る液浸露光用基板またはその製造方法では、周縁領域の表面張力と周縁領域以外の領域の表面張力とをそれらの領域の境界位置を挟んで不連続にすると共に、周縁領域における液浸液との界面張力を周縁領域以外の領域における液浸液との界面張力よりも高くするのが好ましい。
本発明に係る液浸露光用基板またはその製造方法、あるいは液浸露光方法によれば、液浸状態の完成前において、周縁領域の表面張力を周縁領域以外の領域の表面張力よりも低くしたので、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る液浸露光用基板について説明する。図1〜図3は液浸露光用基板の構成を表しており、図1は断面構成、図2は平面構成、図3は表面張力分布をそれぞれ示している。なお、図1および図3は、それぞれ図2に示したII−II線に沿った断面および分布を示している。
この液浸露光用基板は、液浸露光方法において使用されるものであり、図1および図2に示したように、支持基板1上に、液浸露光によりパターニングされるフォトレジスト膜2を有している。液浸露光用基板の表面領域は、周縁領域RPと、その周縁領域RP以外の領域(中央領域RC)とに区分けされている。周縁領域RPとは、中央領域RCを囲む枠型の領域(図2において濃い網掛けを施した領域)である。一方、中央領域RCとは、周縁領域RPにより囲まれた領域(図2において淡い網掛けを施した領域)であり、液浸露光時に供給される液浸液が定着する領域である。
この液浸露光用基板では、周縁領域RPの表面張力TPが中央領域RCの表面張力TCよりも低くなっている。ここでは、例えば、支持基板1上の周縁領域RPおよび中央領域RCにフォトレジスト膜2が形成されていることから、表面張力TPとは周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2の表面張力であり、表面張力TCとは中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力である。
特に、液浸露光用基板のうちのフォトレジスト膜2と液浸液との間の界面張力に着目すると、周縁領域RPの界面張力は中央領域RCの界面張力よりも高くなっている。すなわち、周縁領域RPではフォトレジスト膜2が液浸液に濡れにくくなっており、中央領域RCではフォトレジスト膜2が液浸液に濡れやすくなっている。
ここでは、例えば、フォトレジスト膜2の表面が本質的に液浸液に濡れにくい性質を有していることに伴い、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面が液浸液に濡れやすくなるように改質されることにより、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなっている。上記した「本質的に」とは、表面改質が施されていない初期の物性状態において、という意味である。
より具体的には、図3に示したように、表面張力TP,TCはいずれもほぼ一定であり、それらは周縁領域RPと中央領域RCとの間の境界位置Bを挟んで不連続になっている。上記した「ほぼ一定」とは、表面張力TP,TCが厳密に一定である場合に限られず、それらを一定にしようとする意思に基づいて設定されているのであれば、多少のばらつきをも含む意味である。
以下では、説明の便宜上、液浸露光用基板の表面張力特性として、液浸液に濡れにくい性質を発揮する表面張力を「低表面張力」、液浸液に濡れやすい性質を発揮する表面張力を「高表面張力」とそれぞれ呼称する。図1において「TP,TC」の後ろに付している「低,高」は、表面張力TP,TCが低表面張力または高表面張力のいずれであるかを表している。また、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に付した斜線は、その表面が改質されていることを表している。さらに、液浸露光用基板の構成要素(図1ではフォトレジスト膜2)中に示した「低(または高)」は、その構成要素が本質的に低表面張力(または高表面張力)を有していることを表している。これらの表記が意味するところは、以降の図面においても同様である。
なお、図2では、支持基板1等の平面形状が円形である場合を示しているが、その平面形状は円形に限られず、任意に設定可能である。
次に、図1〜図8を参照して、図1〜図3に示した液浸露光用基板の製造方法およびそれを使用した液浸露光方法について説明する。図4および図5は液浸露光用基板の製造工程、図6および図7は液浸露光工程をそれぞれ説明するためのものであり、いずれも図1に対応する断面構成を示している。また、図8は液浸液の供給方法および供給範囲を説明するためのものであり、(A)はステッパ6の断面構成、(B)は液浸液7の供給範囲30を示している。以下では、例えば、液浸露光用基板上の露光領域を複数の露光領域に区分けし、各露光領域を順次露光する場合について説明する。
液浸露光用基板を製造する際には、まず、図4に示したように、支持基板1の表面にフォトレジスト(図示せず)を塗布したのち、必要に応じてフォトレジストを加熱(ベーク)することにより、周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成する。この場合における支持基板1は、低表面張力または高表面張力のいずれを有していてもよい。
続いて、図5に示したように、フォトレジスト膜2上に、開口部3Kを有するマスク3を配置したのち、表面張力上昇剤4を使用して、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施す。この表面張力上昇処理とは、表面張力が上昇するように表面を改質する処理であり、表面張力上昇剤4としては、例えば、オゾン(O3 )を含むガス(例えばオゾンガス)や溶液(例えばオゾン水)などを使用する。この場合には、開口部3Kの開口範囲が中央領域RCに対応するように、フォトレジスト膜2に対してマスク3を位置合わせする。
この表面張力上昇処理により、マスク3の開口部3Kを通じて、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面が表面張力上昇剤4に曝露されるため、その表面が改質(例えば酸化)される。こののち、マスク3および表面張力上昇剤4を除去することにより、図1に示したように、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力が改質前よりも上昇するため、その表面張力TCが表面張力TPよりも高くなる。これにより、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなるため(TP低,TC高)、液浸露光用基板が完成する。
この液浸露光用基板を使用して液浸露光する際には、まず、図6に示したように、フォトレジスト膜2から所定の距離を隔てて、投影レンズ5を備えたステッパ6を配置する。この場合には、複数の露光領域のうちの1つの露光領域(最初に露光される領域)に対応するようにステッパ6を位置合わせすると共に、後工程の露光工程における露光条件等に基づいて、フォトレジスト膜2とステッパ6との間の距離を設定する。
続いて、フォトレジスト膜2とステッパ6との間に液浸液7を供給し、双方に液浸液7を接触させることにより、液浸状態を完成させる。この液浸液7としては、例えば、純水などを使用する。液浸液7を供給する際には、例えば、図8に示したように、液浸液7の供給機能を備えたステッパ6を使用し、その液浸液7の供給範囲30が1つの露光領域よりも広くなるようにする。
ステッパ6は、図8(A)に示したように、上記した投影レンズ5を搭載した光学系21と、供給路22Nおよび排出路22Tを有する給排系22とを備えており、供給路22Nおよび排出路22Tを通じて液浸液7を供給しながら投影レンズ5を介して露光可能なものである。なお、ステッパ6では、供給路22Nと排出路22Tとの間の位置関係が逆になる場合もある。このステッパ6は、例えば、給排系22のうちの供給路22Nと排出路22Tとの間に設けられた開口部23に光学系21が嵌め込まれた状態で使用される。なお、上記した投影レンズ5などは、ステッパ6の構成要素のうちの代表例であり、そのステッパ6が他の構成要素(例えば、後述する露光用の光Lを照射するための光源や、液浸液7を貯蔵するためのタンクまたはポンプなど)も備えていることは言うまでもない。
液浸液7の供給範囲30は、図8(B)に示したように、露光領域に対応する中央範囲31(図8において濃い網掛けを施した領域)と、その周縁範囲32A,32B(図8において淡い網掛けを施した領域)とを含んでいる。すなわち、液浸液7が中央範囲31の全域に確実に満たされるようにするために、その中央範囲31だけでなく周縁範囲32A,32Bまで液浸液7を供給する。
ここで、液浸液7を供給する範囲が周縁範囲32Aまでか、あるいは周縁範囲32Aだけでなく周縁範囲32Bまでかは、液浸液7が供給される液浸露光用基板の表面張力(液浸液7が濡れやすいか否か)に応じて変化する。具体的には、液浸露光用基板の表面張力が全域に渡って高表面張力である場合には、液浸液7が周縁範囲32Bまで供給されることにより、中央範囲31および周縁範囲32A,32Bが液浸液7により覆われる。一方、液浸露光用基板の表面張力が全域に渡って低表面張力である場合には、液浸液7が周縁範囲32Aまで供給されることにより、中央範囲31および周縁範囲32Aが液浸液7により覆われる。
この液浸状態では、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなっているため、その表面張力の違いにより、以下の作用が得られる。すなわち、低表面張力(TP低)を有する周縁領域RPでは、液浸液7が中央領域RCから周縁領域RPへ流れにくくなるため、その液浸液7が漏出しにくくなる。一方、高表面張力(TC高)を有する中央領域RCでは、フォトレジスト膜2と液浸液7との間に空気が混入しにくくなるため、その液浸液7中に気泡が発生しにくくなる。
最後に、図7に示したように、ステッパ6を使用して、液浸液7を介してフォトレジスト膜2に露光用の光Lを照射することにより、そのフォトレジスト膜2を露光(液浸露光)する。この場合には、図8に示したように、ステッパ6に対して液浸露光用基板をX軸方向またはY軸方向に移動させると共にその移動時ごとに液浸液7を供給しながら各露光領域を順次露光することにより、全ての露光領域を露光する。なお、図8において液浸液7の供給範囲30上に破線で示した領域33,34は、それぞれ液浸露光用基板がX軸方向に移動する場合における液浸液7の供給箇所および排出箇所を表し、同様に破線で示した領域35,36は、それぞれ液浸露光用基板がY軸方向に移動する場合における液浸液7の供給箇所および排出箇所を表している。これらの供給箇所および排出箇所とは、それぞれ供給路22Nを通じて液浸液7が供給される位置および排出路22Tを通じて液浸液7が排出される位置を意味している。なお、液浸露光用基板の移動方向によっては、供給路22Nと排出路22Tとの間の位置関係が逆になる場合もある。
この露光工程では、ステッパ6において図示しない光源から出射された露光用の光Lが投影レンズ5により集光されると、その光Lが液浸液7を経由してフォトレジスト膜2に照射される。この場合には、光Lの波長および入射角度をそれぞれλ,θ、液浸液7の屈折率をn、投影レンズ5の開口数をNA、プロセス係数をkとすると、解像度=k×λ/NAおよびNA=n×sinθと表される。一例として、液浸液7として純水(屈折率n=1.44)を使用した場合には、フォトレジスト膜2とステッパ6との間に液浸液7を満たさずに空気(屈折率n=1.00)を介して露光する場合と比較して、見かけの露光波長が1.00/1.44倍になるため、それと同倍だけ解像度が向上する。
これにより、液浸露光が完了する。こののち、現像液を使用して露光後のフォトレジスト膜2が現像されることにより、そのフォトレジスト膜2がパターニングされる。
本実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法では、低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成したのち、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施しているので、液浸状態の完成前において、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなる。この場合には、上記したように、周縁領域RPと中央領域RCとの間における表面張力の違いにより、液浸液7が漏出しにくくなると共に、その液浸液7中に気泡が発生しにくくなる。しかも、フォトレジスト膜と液浸液との間に低表面張力の混合物を形成する従来の場合とは異なり、表面張力TP,TCを制御するために再現性のよい表面改質処理(表面張力上昇処理)しか使用しないため、所望の表面張力が得られやすいと共に、液浸状態の完成後において表面張力TP,TCを事後的に調整する必要がないため、液浸露光工程が簡単で済む。したがって、本実施の形態では、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。
また、本実施の形態では、液浸露光用基板の周縁領域RPが低表面張力(TP低)を有すると共に中央領域RCが高表面張力(TC高)を有することにより、以下の点においても利点が得られる。図9は、液浸露光用基板を使用した液浸露光方法の利点を説明するためのものであり、図2および図8(B)に対応する平面構成を示している。なお、図9では、図示内容を簡略化するために、液浸露光用基板については周縁領域RPおよび中央領域RCを画定するために必要な一部の曲線のみを示している。
液浸露光用基板上の各露光領域を順次露光する場合には、その露光領域が液浸露光用基板の端部近傍に位置していると、図9に示したように、液浸液7の供給範囲30の全域が液浸露光用基板の有効領域上に位置せず、すなわち供給範囲30が液浸露光用基板上からはみ出す可能性がある。この場合には、周縁領域RPおよび中央領域RCがいずれも低表面張力を有していると、中央範囲31および周縁範囲32Aのみが液浸液7により覆われる(供給範囲30が液浸露光用基板上に留まる)ため、液浸液7が辛うじて漏出しないが、その液浸液7中に気泡が発生しやすくなる。また、周縁領域RPおよび中央領域RCがいずれも高表面張力を有していると、液浸液7中に気泡が発生しにくくなるが、中央範囲31および周縁範囲32Aだけでなく周縁範囲32Bまで液浸液7により覆われる(供給範囲30が液浸露光用基板上からはみ出す)ため、その液浸液7が漏出してしまう。この漏出を回避するためには、液浸露光用基板上に位置することとなるように供給範囲30を左斜め下方向にずらせばよいが、この場合には液浸露光用基板上における露光領域の数が減ってしまうため、好ましくない。これに対して、本実施の形態では、周縁領域RPが低表面張力を有する一方で中央領域RCが高表面張力を有することにより、中央領域RCでは周縁範囲32Bまで液浸液7により覆われるが、周縁流域RPでは周縁範囲32Aまでしか液浸液7により覆われないため、液浸液7中に気泡が発生せず、しかも液浸液7が漏出しない。したがって、液浸露光用基板上における露光領域の数を減らすことなく、良好に液浸露光処理を行うことができる。
なお、本実施の形態では、液浸露光用基板上の露光領域を露光する場合に、その露光領域を複数の露光領域に区分けし、各露光領域ごとに液浸液7を供給しながら順次露光するようにしたが、必ずしもこれに限られない。例えば、露光領域を複数の露光領域に区分けせず、1つの露光領域の全域に液浸液7を供給して一括露光するようにしてもよい。この場合においても、同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図10〜図13を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法について説明する。図10は液浸露光用基板の構成、図11および図12は液浸露光用基板の製造工程、図13は液浸露光工程をそれぞれ表しており、いずれも図1に対応する断面構成を示している。なお、図10〜図13では、上記第1の実施の形態において説明した要素と同一の要素に同一の符号を付している。
この液浸露光用基板は、以下で説明する点を除き、上記第1の実施の形態において説明した液浸露光用基板と同様の構成および表面張力特性を有している。すなわち、図10に示したように、本質的に低表面張力を有する支持基板8を備え、その支持基板8上の中央領域RCにフォトレジスト膜2が設けられており、周縁領域RPにおいて支持基板8が部分的に露出している。このフォトレジスト膜2は、上記第1の実施の形態において説明したように、本質的に低表面張力を有しているが、その表面が改質されることにより高表面張力を有している。これにより、周縁領域RPにおける支持基板8の露出面の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなっている(TP低,TC高)。
この液浸露光用基板を製造して液浸露光する際には、低表面張力を有する支持基板8を準備したのち、まず、上記第1の実施の形態において図4を参照して説明した手順により、図11に示したように、支持基板8上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成する。
続いて、表面張力上昇剤4を使用して、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施すことにより、図12に示したように、フォトレジスト膜2が高表面張力を有するようにする。
続いて、有機溶剤などを使用して、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去(いわゆるエッジリンス)することにより、図10に示したように、低表面張力を有する支持基板8を部分的に露出させる。この有機溶剤としては、例えば、エチルメチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートまたはイソプロピルアルコールなどを使用する。これにより、周縁領域RPにおける支持基板8の露出面の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなるため、液浸露光用基板が完成する。
最後に、図13に示したように、フォトレジスト膜2とステッパ6との間に液浸液7を供給したのち、上記第1の実施の形態において図7を参照して説明した手順によってフォトレジスト膜2を露光することにより、液浸露光が完了する。
本実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法では、低表面張力を有する支持基板8上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成し、そのフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施したのち、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去することにより支持基板8を部分的に露出させているので、上記したように、液浸状態の完成前において、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなる。したがって、上記第1の実施の形態と同様の作用が得られるため、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。なお、本実施の形態に関する上記以外の構成、製造手順、露光手順、効果および変形例は、上記第1の実施の形態と同様である。
[第3の実施の形態]
次に、図14および図15を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法について説明する。図14は液浸露光用基板の構成およびその製造方法、図15は液浸露光工程をそれぞれ表しており、いずれも図1に対応する断面構成を示している。なお、図14および図15では、上記第1の実施の形態において説明した要素と同一の要素に同一の符号を付している。
この液浸露光用基板は、以下で説明する点を除き、上記第1の実施の形態において説明した液浸露光用基板と同様の構成および表面張力特性を有している。すなわち、図14に示したように、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2上に、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力よりも低い表面張力を有する表面張力低下膜9が形成されている。このフォトレジスト膜2は、上記第1の実施の形態において説明したように、本質的に低表面張力を有しているが、その表面が改質されることにより高表面張力を有している。なお、上記第1の実施の形態では、表面張力上昇処理により中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面のみが改質されており、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2の表面が改質されていないが、本実施の形態では、表面張力低下膜9により表面張力TPが決定されるため、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2の表面は改質されていてもよいし、あるいは改質されていなくてもよい。これにより、周縁領域RPにおける表面張力低下膜9の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなっている(TP低,TC高)。
表面張力低下膜9は、フッ素樹脂およびシリコン樹脂からなる群のうちの少なくとも1種により構成されている。フッ素樹脂とは、水素原子の一部または全部がフッ素原子で置換された樹脂の総称であり、例えば、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合体、エチレン−四フッ化エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体またはペルフルオロオクタンサルフォネートアセテートなどである。また、シリコン樹脂とは、シロキサン結合を有する樹脂の総称であり、例えば、ポリシルセスキオキサン、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルシルセスキオキサン、ポリビニルメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルプロピルシルセスキオキサン、ポリメチル−n−ヘキシルシルセスキオキサンまたはポリフェニルメタクリロキシプロピルシルセスキオキサンなどである。
この液浸露光用基板を製造して液浸露光する際には、まず、上記第2の実施の形態において図11および図12を参照して説明した手順により、図14に示したように、支持基板1上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成したのち、そのフォトレジスト膜12に表面張力上昇処理を施す。
続いて、表面張力上昇処理が施された周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2上に表面張力調整膜9を形成する。この表面張力調整膜9を形成する際には、例えば、フッ素樹脂またはシリコン樹脂などの表面張力低下材料を塗布して乾燥することにより膜化させる。これにより、周縁領域RPにおける表面張力調整膜9の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなるため、液浸露光用基板が完成する。
最後に、図15に示したように、フォトレジスト膜2とステッパ6との間に液浸液7を供給したのち、上記第1の実施の形態において図7を参照して説明した手順によってフォトレジスト膜2を露光することにより、液浸露光が完了する。
本実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法では、低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成し、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施したのち、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2上に表面張力低下膜9を形成しているので、上記したように、液浸状態の完成前において、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなる。しかも、表面張力TP,TCを制御するために、再現性のよい表面張力低下膜9の形成処理しか使用しない。したがって、上記第1の実施の形態と同様の作用が得られるため、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。なお、本実施の形態に関する上記以外の構成、製造手順、露光手順、効果および変形例は、上記第1の実施の形態と同様である。
[第4の実施の形態]
次に、図16〜図21を参照して、本発明の第4の実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法について説明する。図16は液浸露光用基板の構成、図17および図19〜図21は液浸露光用基板の製造工程、図18は液浸露光工程をそれぞれ表しており、いずれも図1に対応する断面構成を示している。なお、図16〜図21では、上記第1の実施の形態において説明した要素と同一の要素に同一の符号を付している。
この液浸露光用基板は、以下で説明する点を除き、上記第1の実施の形態において説明した液浸露光用基板と同様の構成および表面張力特性を有している。すなわち、図16に示したように、本質的に高表面張力を有する支持基板10を備え、その支持基板10上の中央領域RCにフォトレジスト膜2が形成されており、周縁領域RPにおいて支持基板10が部分的に露出している。支持基板10は、上記したように本質的に高表面張力を有しているが、その露出面は中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力よりも低い表面張力を有するように改質されており、低表面張力を有している。フォトレジスト膜2は、上記第1の実施の形態において説明したように、本質的に低表面張力を有しているが、その表面が改質されることにより高表面張力を有している。これにより、周縁領域RPにおける支持基板10の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなっている(TP低,TC高)。
この液浸露光用基板を製造して液浸露光する際には、高表面張力を有する支持基板10を準備したのち、まず、上記第1の実施の形態において図4を参照して説明した手順により、支持基板10上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成する。続いて、上記第2の実施の形態において図11および図12を参照して説明した手順により、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施し、そのフォトレジスト膜2が高表面張力を有するようにする。
続いて、図17に示したように、表面張力低下材料を含む表面張力低下剤11を使用して、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去する。この表面張力低下剤11は、支持基板10の表面張力を低下させることが可能な表面張力低下材料を溶質とし、フォトレジスト膜2を除去することが可能な水または有機溶剤を溶媒とする溶液である。なお、表面張力低下材料は、水または有機溶剤に溶解していてもよいし、あるいは微粒子として分散していてもよい。この表面張力低下材料としては、例えば、上記第3の実施の形態において説明した表面張力低下膜9の形成材料と同様のものを使用する。また、有機溶剤としては、上記第2の実施の形態において説明した有機溶剤と同様のものを使用する。
この表面張力低下剤11を使用した除去処理により、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2が除去されるため、高表面張力を有する支持基板10が露出すると共に、その支持基板10の露出面に表面張力低下処理が施され、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力よりも低い表面張力を有するように改質されるため、その支持基板10の露出面が低表面張力を有することとなる。これにより、図16に示したように、周縁領域RPにおける支持基板10の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面張力TCよりも低くなるため、液浸露光用基板が完成する。
最後に、図18に示したように、フォトレジスト膜2とステッパ6との間に液浸液7を供給したのち、上記第1の実施の形態において7を参照して説明した手順によってフォトレジスト膜2を露光することにより、液浸露光が完了する。
本実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法では、高表面張力を有する支持基板10上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成し、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施したのち、表面張力低下剤11を使用して周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去して支持基板10を部分的に露出させると共にその支持基板10の露出面の表面張力を低下させているので、上記したように、液浸状態の完成前において、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなる。しかも、表面張力TP,TCを制御するために、再現性のよい表面改質処理(表面張力低下処理)しか使用しない。したがって、上記第1の実施の形態と同様の作用が得られるため、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。なお、本実施の形態に関する上記以外の構成、製造手順、露光手順、効果および変形例は、上記第1の実施の形態と同様である。
特に、本実施の形態では、支持基板10の表面張力に基づいて周縁領域RPにおける表面張力TPを設定する場合に、その支持基板10が本質的に高表面張力を有していたとしても、表面張力低下剤11を使用した表面張力低下処理により支持基板10の露出面が低表面張力を有するように改質される。したがって、必ずしも本質的に低表面張力を有する支持基板を使用する必要がないため、支持基板の選択に関する自由度を広げることができる。
なお、本実施の形態では、図17に示したように、液浸露光用基板を製造するために、表面張力上昇処理を行ったのちにフォトレジスト膜2の除去処理(表面張力低下処理)を行うようにしたが、必ずしもこれに限られず、例えば、図19〜図21に示したように、フォトレジスト膜2の除去処理を行ったのちに表面張力上昇処理を行うようにしてもよい。この場合には、高表面張力を有する支持基板10を準備したのち、まず、上記第1の実施の形態において図4を参照して説明した手順により、支持基板10上の周縁領域RPおよび中央領域RCに低表面張力を有するフォトレジスト膜2を形成する。続いて、図19に示したように、表面張力低下剤11を使用して、周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去することにより、図20に示したように、周縁領域RPにおいて支持基板10を部分的に露出させると共に、その支持基板10の露出面が低表面張力を有するようにする。続いて、図21に示したように、表面張力上昇剤4を使用して、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施すことにより、図16に示したように、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2が高表面張力を有するようにする。この表面張力上昇処理では、中央領域RCだけでなく周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2まで処理されるが、その周縁領域RPでは先工程の除去処理(表面張力低下処理)により支持基板10の露出部分が低表面張力を有するように改質されているため、その低表面張力がそのまま維持される。これにより、図16に示した液浸露光用基板が完成する。この場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施の形態]
次に、図22を参照して、本発明の第5の実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法について説明する。図22は、液浸露光用基板の構成および製造方法を説明するためのものであり、いずれも図1に対応する断面構成を示している。なお、図22では、上記第1の実施の形態において説明した要素と同一の要素に同一の符号を付している。
この液浸露光用基板は、本質的に低表面張力を有するフォトレジスト膜2を使用していた上記第1〜第4の実施の形態とは異なり、本質的に高表面張力を有するフォトレジスト膜12を使用したものであり、以下で説明する点を除き、上記第1の実施の形態において説明した液浸露光用基板と同様の構成および表面張力特性を有している。すなわち、図22に示したように、本質的に低表面張力を有する支持基板8を備え、その支持基板8上の中央領域RCにフォトレジスト膜12が形成されており、周縁領域RPにおいて支持基板8が部分的に露出している。これにより、周縁領域RPにおける支持基板8の表面張力TPが中央領域RCにおけるフォトレジスト膜12の表面張力TCよりも低くなっている(TP低,TC高)。
この液浸露光用基板の製造方法およびそれを使用した液浸露光方法の手順は、本質的に低表面張力を有する支持基板8上の中央領域RCに、本質的に高表面張力を有するフォトレジスト膜12を形成する点を除き、上記第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法では、低表面張力を有する支持基板8上の中央領域RCに高表面張力を有するフォトレジスト膜12を形成しているので、上記したように、液浸状態の完成前において、表面張力TPが表面張力TCよりも低くなる。したがって、上記第1の実施の形態と同様の作用が得られるため、高精度、安定かつ簡単に液浸露光することができる。なお、本実施の形態に関する上記以外の構成、製造手順、露光手順、効果および変形例は、上記第1の実施の形態と同様である。
特に、本実施の形態では、本質的に低表面張力を有する支持基板8を使用すると共に、本質的に高表面張力を有するフォトレジスト膜12を使用することにより、上記第1〜第4の実施の形態と比較して、煩雑な処理(表面張力上昇処理、表面張力低下膜9の形成処理および表面張力低下処理)を必要としないため、液浸露光用基板の製造工程および液浸露光工程をより簡単にすることができる。
次に、本発明に関する実施例について説明する。
(実施例1)
以下の手順により、上記第1の実施の形態の液浸露光用基板を製造した。すなわち、タンタル(Ta;30nm厚)のスパッタ膜が一面に形成された低表面張力を有するシリコン製の支持基板1(基板直径=6インチ(=15.24cm))を準備したのち、まず、支持基板1の表面にポリヒドロキシスチレン樹脂系化学増幅型レジストを塗布し、100℃で90秒間に渡ってプリベークすることにより、フォトレジスト膜2(300nm厚)を形成した。続いて、フォトレジスト膜2上に、中央領域RCに対応した開口部3Kを有するマスク3を配置した。最後に、表面張力上昇剤4としてオゾンおよび窒素(N2 )の混合ガス(オゾン含有量=50ppm)を使用して、処理時間=30秒間および処理雰囲気温度=23℃の条件において、中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施した。これにより、周縁領域RPの表面張力TPが中央領域RCの表面張力TCよりも低い液浸露光用基板(TP低,TC高)が完成した。
(実施例2)
以下の手順を除いて実施例1と同様の手順により、上記第2の実施の形態の液浸露光用基板を製造した。すなわち、実施例1の支持基板1と同様の構成の支持基板8を使用し、表面張力上昇剤4を使用して周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施したのち、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PEGMEA)を使用して周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去することにより、その周縁領域RPにおいて支持基板8を部分的に露出させた。この場合には、周縁領域RPを支持基板8の外縁から内側に向かって1mmの範囲に設定し、以降の実施例においても同様とした。
(実施例3)
以下の手順を除いて実施例1と同様の手順により、上記第3の実施の形態の液浸露光用基板を製造した。すなわち、表面張力上昇剤4を使用して周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施したのち、その周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2の表面に1%ペルフルオロオクタンサルフォネートアセテート(PFOS)のイソプロピルアルコール(IPA)溶液を塗布して乾燥させることにより、表面張力低下膜9を形成した。
(実施例4)
以下の手順を除いて実施例1と同様の手順により、上記第4の実施の形態の液浸露光用基板を製造した。すなわち、酸化チタン(TiO2 )のスパッタ膜が一面に形成された高表面張力を有するシリコン製の支持基板10(基板直径=6インチ)を使用し、その支持基板10上にフォトレジスト膜2を形成し、表面張力上昇剤4を使用して周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施したのち、表面張力低下剤11としてPFOSの1%PEGMEA溶液を使用して周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去した。
(実施例5)
以下の手順を除いて実施例1と同様の手順により、上記第4の実施の形態における変形例の液浸露光用基板を製造した。すなわち、実施例4において使用した高表面張力を有する支持基板10を使用し、その支持基板10上にフォトレジスト膜2を形成し、表面張力低下剤11を使用して周縁領域RPにおけるフォトレジスト膜2を除去したのち、表面張力上昇剤4を使用して周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2に表面張力上昇処理を施した。
(比較例1)
中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施さなかった点を除き、実施例1と同様の手順を経ることにより、周縁領域RPの表面張力TPが中央領域RCの表面張力TCに等しい液浸露光用基板(TP低,TC低)を製造した。
(比較例2)
マスク3を使用せず、周縁領域RPおよび中央領域RCにおけるフォトレジスト膜2の表面に表面張力上昇処理を施した点を除き、実施例1との同様の手順を経ることにより、周縁領域RPの表面張力TPが中央領域RCの表面張力TCに等しい液浸露光用基板(TP高,TC高)を製造した。
これらの実施例1〜5および比較例1,2の液浸露光用基板上に液浸液を供給し、その液浸液の状態を観察したところ、表1に示した結果が得られた。表1は、液浸液の観察結果を表しており、各液浸露光用基板ごとに、表面張力特性、気泡の発生の有無、液浸液の漏出の有無をそれぞれ示している。この液浸液の状態を調べる際には、フォトレジスト膜上に液浸液として純水を供給したのち、そのフォトレジスト膜と液浸液との間の界面近傍に気泡が発生したか否か、および液浸液が中央領域RCから周囲領域RPへ流れたか否かを肉眼で観察した。
Figure 0004368365
表1に示した結果からわかるように、周縁領域RPの表面張力TPおよび中央領域RCの表面張力TCのいずれもが低表面張力である比較例1(TP低,TC低)では、気泡が発生したが、液浸液が漏出しなかった。また、周縁領域RPの表面張力TPおよび中央領域RCの表面張力TCのいずれもが高表面張力である比較例2(TP高,TC高)では、気泡が発生しなかったが、液浸液が漏出した。これに対して、周縁領域RPの表面張力TPが中央領域RCの表面張力TCよりも低い実施例1〜5(TP低,TC高)では、いずれにおいても気泡が発生せず、液浸液も漏出しなかった。このことから、本発明の液浸露光用基板を使用して液浸露光すれば、露光時の光学的条件が気泡の影響を受けず、しかもフォトレジスト膜上に液浸液が定着するため、高精度かつ安定に液浸露光できることが確認された。
以上、いくつかの実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。具体的には、例えば、上記各実施の形態および実施例では、液浸状態の完成前において周縁領域RPの表面張力TPが中央領域TCの表面張力TCよりも低くなるように液浸露光用基板を製造するために、表面張力上昇処理、表面張力低下膜9の形成処理および表面張力低下処理を使用したが、必ずしもこれらに限られず、所望の高低関係の表面張力TP,TCが得られるのであれば、その処理内容は任意に変更可能である。
また、上記各実施の形態では、一律な厚さを有するように支持基板1,8,10を構成したが、必ずしもこれに限られず、各支持基板1,8,10ごとに要求される表面張力特性(低表面張力または高表面張力)を有しているのであれば、それらの構成は任意に変更可能である。具体的には、一連の実施の形態を代表して第4の実施の形態(支持基板10)を例に挙げると、図16に対応する図23に示したように、中央領域RCにおいて一律な厚さを有する一方で周縁領域RPにおいて厚さが次第に薄くなるように支持基板10を構成してもよい。この場合においても、周縁領域RPにおける支持基板10の露出面(斜面)が表面改質されていればよい。この場合には、さらに、図23に対応する図24に示したように、周縁領域RPにおける支持基板10の露出面だけでなく、その側面まで表面改質されていてもよい。これらの場合においても、上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。もちろん、図23および図24に示した変形内容は、第1〜第3および第5の実施の形態(支持基板1,8)についても適用可能である。
本発明に係る液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法は、例えば半導体や磁気ヘッドなどの各種デバイスの製造分野における微細パターンの形成工程に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る液浸露光用基板の構成を表す断面図である。 図1に示した液浸露光用基板の他の構成を表す平面図である。 図1に示した液浸露光用基板の表面張力分布を説明するための図である。 図1に示した液浸露光用基板の製造方法における一工程を説明するための断面図である。 図4に続く工程を説明するための断面図である。 図1に示した液浸露光用基板を使用した液浸露光方法における一工程を説明するための断面図である。 図6に続く工程を説明するための断面図である。 液浸液の供給方法および供給範囲を説明するための図である。 液浸露光用基板を使用した液浸露光方法の利点を説明するための平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る液浸露光用基板の構成を表す断面図である。 図10に示した液浸露光用基板の製造方法を説明するための断面図である。 図11に続く工程を説明するための断面図である。 図10に示した液浸露光用基板を使用した液浸露光方法における一工程を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る液浸露光用基板の構成および製造方法を表す断面図である。 図14に示した液浸露光用基板を使用した液浸露光方法を説明するための断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る液浸露光用基板の構成を表す断面図である。 図16に示した液浸露光用基板の製造方法を説明するための断面図である。 図16に示した液浸露光用基板を使用した液浸露光方法を説明するための断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る液浸露光用基板の製造方法に関する変形例における一工程を説明するための断面図である。 図19に続く工程を説明するための断面図である。 図20に続く工程を説明するための断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る液浸露光用基板の構成を表す断面図である。 支持基板の構成に関する変形例を説明するための断面図である。 支持基板の構成に関する他の変形例を説明するための断面図である。
符号の説明
1,8,10…支持基板、2,12…フォトレジスト膜、3…マスク、3K…開口部、4…表面張力上昇剤、5…投影レンズ、6…ステッパ、7…液浸液、9…表面張力低下膜、11…表面張力低下剤、21…光学系、22…給排系、22N…供給路、22T…排出路、23…開口部、30…供給範囲、31…中央範囲、32A,32B…周縁範囲、33〜36…領域、B…境界位置、L…光、RC…中央領域、RP…周縁領域、TC,TP…表面張力、θ…入射角。

Claims (7)

  1. 支持基板上にフォトレジスト膜を有する液浸露光用基板であって、
    前記フォトレジスト膜が、前記支持基板上の周縁領域および周縁領域以外の領域に形成されており、
    前記周縁領域以外の領域における前記フォトレジスト膜の表面に表面張力上昇処理が施されていると共に、前記周縁領域における前記フォトレジスト膜上に表面張力低下膜が形成されており、
    前記表面張力上昇処理により、前記フォトレジスト膜の表面が酸化されていると共に、前記表面張力低下膜が、フッ素樹脂およびシリコン樹脂からなる群のうちの少なくとも1種により構成されており、
    前記周縁領域における前記表面張力低下膜の表面張力が、前記周縁領域以外の領域における前記フォトレジスト膜の表面張力よりも低い
    ことを特徴とする液浸露光用基板。
  2. 前記周縁領域の表面張力と前記周縁領域以外の領域の表面張力とが、それらの領域の境界位置を挟んで不連続になっている
    ことを特徴とする請求項1記載の液浸露光用基板。
  3. 前記周縁領域における液浸液との界面張力が、前記周縁領域以外の領域における前記液浸液との界面張力よりも高い
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液浸露光用基板。
  4. 支持基板上にフォトレジスト膜を有する液浸露光用基板の製造方法であって、
    前記支持基板上の周縁領域および周縁領域以外の領域に前記フォトレジスト膜を形成する工程と、
    前記周縁領域および前記周縁領域以外の領域における前記フォトレジスト膜の表面を酸化することにより、その表面に表面張力上昇処理を施す工程と、
    前記表面張力上昇処理が施された前記周縁領域における前記フォトレジスト膜上に、フッ素樹脂およびシリコン樹脂からなる群のうちの少なくとも1種により、表面張力低下膜を形成する工程と
    を含み、
    前記周縁領域における前記表面張力低下膜の表面張力を、前記周縁領域以外の領域における前記フォトレジスト膜の表面張力よりも低くする
    ことを特徴とする液浸露光用基板の製造方法。
  5. 前記周縁領域の表面張力と前記周縁領域以外の領域の表面張力とを、それらの領域の境界位置を挟んで不連続にする
    ことを特徴とする請求項記載の液浸露光用基板の製造方法。
  6. 前記周縁領域における液浸液との界面張力を、前記周縁領域以外の領域における前記液浸液との界面張力よりも高くする
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の液浸露光用基板の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載した液浸露光用基板上の周縁領域以外の領域に液浸液を供給する工程と、
    露光装置を使用して前記液浸液を介してフォトレジスト膜を露光する工程と
    を含むことを特徴とする液浸露光方法。
JP2006210637A 2006-08-02 2006-08-02 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法 Expired - Fee Related JP4368365B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006210637A JP4368365B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法
US11/878,399 US7816070B2 (en) 2006-08-02 2007-07-24 Substrate used for immersion lithography process, method of manufacturing substrate used for immersion lithography process, and immersion lithography

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006210637A JP4368365B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008041736A JP2008041736A (ja) 2008-02-21
JP4368365B2 true JP4368365B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=39029597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006210637A Expired - Fee Related JP4368365B2 (ja) 2006-08-02 2006-08-02 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7816070B2 (ja)
JP (1) JP4368365B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010027952A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP5516931B2 (ja) * 2009-03-12 2014-06-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 レジストパターン形成方法
JP6456238B2 (ja) * 2015-05-14 2019-01-23 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020110760A1 (en) * 2001-02-09 2002-08-15 Macronix International Co., Ltd. Method for improving hydrophilic character of photoresist and effect of development
KR100668729B1 (ko) * 2001-06-28 2007-01-26 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 제조방법
JP3993549B2 (ja) * 2003-09-30 2007-10-17 株式会社東芝 レジストパターン形成方法
JP4106017B2 (ja) 2003-12-19 2008-06-25 東京エレクトロン株式会社 現像装置及び現像方法
EP1612609B1 (en) 2004-07-01 2008-11-26 Interuniversitair Microelektronica Centrum ( Imec) Method and apparatus for immersion lithography
JP2006108564A (ja) 2004-10-08 2006-04-20 Renesas Technology Corp 電子デバイスの製造方法および露光システム
JP4551758B2 (ja) 2004-12-27 2010-09-29 株式会社東芝 液浸露光方法および半導体装置の製造方法
GB2430201A (en) * 2005-09-20 2007-03-21 Seiko Epson Corp Substrate surface with different hydrophilic or oleophilic areas

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008041736A (ja) 2008-02-21
US20080032230A1 (en) 2008-02-07
US7816070B2 (en) 2010-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103926796B (zh) 形成用于光刻的涂层的方法
JP4634822B2 (ja) レジストパターン形成方法および半導体装置の製造方法
JP4340652B2 (ja) 浸漬露光前の基板のプレウェッティング
TWI251856B (en) Patterning method and manufacturing method of semiconductor devices
US20120034558A1 (en) Photolithography material for immersion lithography processes
US20050069819A1 (en) Method for forming resist pattern and method for manufacturing semiconductor device
US20080166667A1 (en) Tunable contact angle process for immersionlithography topcoats and photoresists
JP6456238B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4368365B2 (ja) 液浸露光用基板およびその製造方法、ならびに液浸露光方法
KR100964772B1 (ko) 포토마스크 블랭크의 제조 방법 및 제조 장치와, 불필요한 막 제거 장치
JP2007329214A (ja) 近接場露光方法
US20120034789A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US20090305167A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device
TWI401542B (zh) 移除上塗層而減低浸潤式微影之缺陷
JP2010118455A (ja) 液浸露光装置に用いられる部材、液浸露光装置及びデバイス製造方法
JP5817271B2 (ja) レジストパターン形成方法
JP4696558B2 (ja) フォトレジストパターン形成方法、及びフォトレジストパターン形成用基板
JP2010040748A (ja) 液浸露光方法および液浸露光装置
JP2005093751A (ja) パターニング用基板の製造方法およびパターニング用基板
JP5105862B2 (ja) 半導体素子の微細パターンの形成方法
JP5966808B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2017126020A (ja) マスクブランクの製造方法、転写用マスクの製造方法、およびマスクブランク
JP6738935B2 (ja) マスクブランクの製造方法、転写用マスクの製造方法、およびマスクブランク
Kulmala et al. A bottom-up pattern collapse mitigation strategy for EUV lithography
US8896810B2 (en) Liquid immersion scanning exposure system using an immersion liquid confined within a lens hood

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090825

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees