JP4367936B2 - 対向液圧成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス成形金型のダイの成形凹部とブランク材の間に流体を充填して、流体とパンチとの間でブランク材を所定の形状に成形し、最後に、ダイとパンチとの間でブランク材を所定の形状に成形する対向液圧成形方法に関する。
従来のプレス成形方法では、ダイの凹部とブランク材との間に高圧空気を充填し、高圧空気とパンチとの間でブランク材を成形する方法がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−290960号公報 (第3頁、図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図7(a),(b)は従来のプレス成形方法の説明図である(特許文献1の図2の写しを(a)とした。)。
(a):ダイ1とブランクホルダ3とによりブランク材Wを加圧挟持した後、ブランク材Wとダイ穴2とで形成した空間Rに空気を充填する。
(b):ダイ穴2に空気を封じ込めたままの状態でパンチ4を押し込んで成形を進行させ、成形末期にダイ穴2内の高圧空気を排出し、下死点に達したパンチ4とダイ穴2とでブランク材Wを所定の成形品形状に成形する。
上記図7(b)のようにパンチ4をストローク量K以上押し込んで成形を進行させて行くと、空間R内の空気の圧力は次第に上昇するとともに、矢印a、aの如く高圧となった空気によって、ブランクホルダ3とパンチ4との間に位置するブランク材Wの周囲部101、101にはパンチ4の下降方向(矢印bの方向)とは逆方向に膨らむ現象(液圧によって張出す現象)が起きる。この膨らみの量が大きくなると、成形品の形状によっては、ブランク材Wが必要以上に延びて、パンチ4が下死点まで下降してダイ穴2にブランク材Wを流入させ且つ延ばしても、完成した成形品に「しわ」が発生することがある。
仮に、ダイ穴2内の空気の圧力をブランク材Wが膨らまない程度まで低くすれば問題は解決できるが、空気の圧力を下げると、空気による押し付け力が小さくなり、パンチ4の肩部の形状(アール(R)の値)が制限され、Rを所望の値まで小さくすることができず、成形品のデザインの自由度が低下する。
本発明は、プレス成形品にしわが発生するのを防止し、パンチの肩部で成形する成形品のコーナ部のアール(R)を小さくする対向液圧成形方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、成形凹部を備えるダイにブランク材を載せ、このブランク材の周辺部をブランクホルダで押え、成形凹部とブランク材とで形成する閉空間に加圧流体を封入した状態で、成形凹部へパンチを進入させることで塑性加工を行う対向液圧成形方法において、パンチがブランク材に到達してから下死点に至るまでのパンチストロークを、3分割して、これらを第1ストローク、第2ストローク、第3ストロークと呼び、パンチが進入する間の加圧流体の圧力は、ブランクホルダのすぐ内側の部位で、ブランク材が実質的に平坦を保ち得る第1の圧力と、この第1の圧力よりも高圧の第2の圧力と呼ぶときに、先ず、加圧流体の圧力を第1の圧力に保ちつつ、第1ストロークを実施してブランクホルダのすぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保ちつつブランク材の残りの部位のみをパンチで成形し、次に加圧流体の圧力を第2の圧力に保ちつつ、第2ストロークを実施して、すぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保ちつつ残りの部位のみをパンチでさらに成形し、次に加圧流体の圧力を実質的にゼロに保ちつつ、第3ストロークを実施してすぐ内側に位置するブランク材の部位を成形するとともに、残りの部位を成形することを特徴とする。
第1ストロークを開始してパンチの進入によってブランク材をダイの成形凹部に充填した加圧流体に流入させる過程で、加圧流体の圧力を第1の圧力に保つことで、ブランクホルダのすぐ内側に位置するブランク材の部位がブランクホルダで押えたブランク材よりも山形に盛り上がって延び過ぎるのを防止する。
引き続き、第2ストロークを実施してパンチの進入でブランク材を加圧流体にさらに流入させる過程で、加圧流体の圧力を第2の圧力に保つことで、ブランク材の部位がブランクホルダで押えたブランク材よりも山形に盛り上がって延び過ぎるのを防止する。その結果、最終の成形段階でプレス成形品にしわが発生するのを防げる。
請求項2に係る発明では、加圧流体は、液体であることを特徴とする。
液体であれば非圧縮性流体であるから、圧力の変動が少なく、パンチの所定のストローク量に対して液体の所定の圧力をブランク材に作用させることができ、パンチの肩部のアール(R)を小さな値に設定しても、その肩部の形状を液圧によって転写することができる。
請求項1に係る発明では、対向液圧成形方法は、先ず、加圧流体の圧力を第1の圧力に保ちつつ、第1ストロークを実施してブランクホルダのすぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保ちつつブランク材の残りの部位のみをパンチで成形し、次に加圧流体の圧力を第2の圧力に保ちつつ、第2ストロークを実施して、すぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保ちつつ残りの部位のみをパンチでさらに成形し、次に加圧流体の圧力を実質的にゼロに保ちつつ、第3ストロークを実施してすぐ内側に位置するブランク材の部位を成形するとともに、残りの部位を成形するので、第3ストロークを実施する前の前成形(第1の圧力に保ちつつ第1ストロークを実施、第2の圧力に保ちつつ、第2ストロークを実施)の段階で、ブランクホルダのすぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保つことができ、加圧流体で延ばし過ぎることがなく、最終の成形段階(加圧流体の圧力を実質的にゼロに保ちつつ第3ストロークを実施)でプレス成形品にしわが発生するのを防止することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、加圧流体は、液体なので、加圧流体に圧縮が起きず、パンチの所定のストローク量に対して液体の所定の圧力をブランク材に作用させることができ、パンチの肩部のアール(R)を小さな値にすることができるとともに、その肩部の形状を液圧によってほぼ同一に転写することができる。従って、成形品のコーナ部のアール(R)を小さくすることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明の対向液圧成形方法に用いるプレス成形金型の断面図であり、プレス成形金型10は、ダイ11と、このダイ11に対向するパンチ12と、パンチ12側に設けたブランクホルダ13とを備える。15は流体装置、16はプレス成形金型10を取り付けたプレス機を示す。
ダイ11は、本体21の中央に形成した成形凹部22と、周囲に設けたブランク受け部23と、成形凹部22に形成した流入用流路24および流出用流路25
とを有する。成形凹部22は、凹部27と、型部28とからなる。
パンチ12は、型部31を有し、型部31は、中央に中央型部32を比較的深く彫り込み、周囲に隅部33および肩部34を形成したものである。
流体装置15の構成を簡単に説明する。なお、機器の記号は概略を示す。
流体装置15は、加圧流体として気体もしくは液体を用いるが、ここでは液体35に対応する構成とし、液圧ポンプ36と、初期圧力コントロール手段37、第1圧力コントロール手段41、第2圧力コントロール手段42および第3圧力コントロール手段43と、制御装置44とを備える。
初期圧力コントロール手段37は、電磁切換弁45とリリーフ弁(圧力制御弁)46とからなり、リリーフ弁46は、圧力をPeに設定した。
第1圧力コントロール手段41は、電磁切換弁45とリリーフ弁47とからなり、リリーフ弁47は、圧力をP1に設定した。
第2圧力コントロール手段42は、電磁切換弁45とリリーフ弁48とからなり、リリーフ弁48は、圧力をP2(P2>P1)に設定した。
第3圧力コントロール手段43は、電磁切換弁45である。
制御装置44は、ダイ11の成形凹部22に圧力センサ51を取り付け、パンチ12側にストロークセンサ52を配置し、これらの圧力センサ51の信号並びにストロークセンサ52の信号と予め定めた条件とに基づいて第1・第2・第3圧力コントロール手段41,42,43を制御する。
なお、流体装置15の構成は一例であり、成形品の仕様による成形条件や流体装置の製造コストなど諸条件によっては、制御弁を追加したり、制御弁を交換してもよい。例えば、流量制御弁を用いたり、リリーフ弁46,47,48を比例制御弁に交換することも可能である。
液体に対応する構成を説明したが、気体として空気を用いた場合の構成もほぼ同様であり、例えば、戻りでは、当然油タンクTを省き、サイレンサを取り付けて大気開放する構成となる。
このような流体装置15およびプレス成形金型10を用いて行う本発明に係る対向液圧成形方法を以下に説明する。
図2(a),(b)は本発明に係る加圧流体の充填要領の説明図である。
(a):まず、プレス成形金型10を開き、成形凹部22を備えるダイ11にブランク材56を載せる。ブランク材56は、例えば、鋼板であり、その板厚は0.8mmである。
(b):引き続き、ブランク材56の周辺部をブランクホルダ13で矢印e1,e1の如く押え、成形凹部22とブランク材56とで形成する閉空間57に加圧流体を封入する。具体的には、図1の初期圧力コントロール手段37の電磁切換弁45を開け、第1・第2・第3圧力コントロール手段41,42,43の電磁切換弁45・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)を閉じ、液圧ポンプ36側の電磁切換弁45を開け、図2の閉空間57に流体であるところの液体35を流入させる。その際、液体35の圧力はPeで、圧力Peを例えば、1kgf/cmG(ゲージ圧表示を示す。)に設定する。
そして、圧力Peの液体35を封入した状態で、成形凹部22へ向けてパンチ12を矢印e2の如く下降させ、パンチ12の型部31をブランク材56に二点鎖線で示すように到達させると同時に、型部31が接触した時のパンチ12の位置を開始位置(上死点)とし、且つストロークセンサ52の二点鎖線で示す位置の情報をストローク量Ssとして設定する。つまり、ストローク量Ssは、0mmで計測の基準である。
引き続き、パンチ12を第1ストロークだけ進入させる。
図3は本発明に係る第1ストロークおよび第1の圧力の説明図である。
パンチ12を第1ストロークだけ進入させる。すなわち、加圧流体としての液体35の圧力をPe(図2参照)から第1の圧力であるところの圧力P1に上げ、圧力P1に保ちつつ、ストローク量S1(第1ストローク)だけパンチ12を下降させる。その際、ストロークセンサ52の信号に基づく図1の制御装置44の信号に基づいて、初期圧力コントロール手段37の電磁切換弁45を閉じるとともに、第1圧力コントロール手段41の電磁切換弁45を開け、図3の圧力P1を維持する。なお、圧力P1の保持に圧力センサ51を併用するのが望ましい。
ここでは、例えば、ストローク量S1を150mm、圧力P1を2kgf/cmGとして(白丸でP1>Peを示す。)塑性加工した。
なお、図2(b)の圧力Peを2kgf/cmGに設定してもよく、初期圧力コントロール手段37(図1参照)を取り除くことも可能である。
圧力P1は、ブランクホルダ13のすぐ内側の部位62,62で、ブランク材56が実質的に平坦を保ち得る圧力である。言い換えると、部位62,62がブランクホルダ13の下面63,63より図上方に山形に撓まない(張出さない)圧力である。
このように、加圧流体(液体35)の圧力を第1の圧力P1に保ちつつ、第1ストロークを実施すると、パンチ12に接触しない位置で且つブランクホルダ13のすぐ内側に位置するブランク材56の部位62,62に圧力P1が矢印e3,e3の如く作用しても、目視で平坦であると確認できる程度に平坦を保つことができ、最終の成形段階でプレス成形品にしわが発生するのを防止することができる。
続けて、パンチ12を進入させるとともに、第2ストロークを実施する。
図4は本発明に係る第2ストロークおよび第2の圧力の説明図である。
パンチ12を第2ストロークだけ進入させる。すなわち、加圧流体としての液体35の圧力をP1(図3参照)から第2の圧力であるところの圧力P2に上げ、圧力P2に保ちつつ、ストローク量S2(第2ストローク)だけパンチ12を下降させる。その際、ストロークセンサ52の信号に基づく図1の制御装置44の信号に基づいて、第1圧力コントロール手段41の電磁切換弁45を閉じるとともに、第2圧力コントロール手段42の電磁切換弁45を開け、図4の圧力P2を維持する。なお、圧力P2の保持に圧力センサ51を併用するのが望ましい。
ここでは、例えば、ストローク量S2を240mm、圧力P2を80kgf/cmGとして(黒丸でP2>P1を示す。)塑性加工した。
圧力P2は、ブランクホルダ13のすぐ内側の部位62,62で、ブランク材56が実質的に平坦を保ち得る圧力である。言い換えると、部位62,62がブランクホルダ13の下面63,63より図上方に撓まない(張出さない)圧力である。
このように、加圧流体(液体35)の圧力を第1の圧力P1(図3参照)よりも高圧の第2の圧力P2に保ちつつ、第2ストロークを実施すると、パンチ12に接触しない位置で且つブランクホルダ13のすぐ内側に位置するブランク材56の部位62,62に圧力P2が矢印e4,e4の如く作用しても、目視で平坦であると確認できる程度に平坦を保つことができ、最終の成形段階でプレス成形品にしわが発生するのを防止することができる。
また、加圧流体(液体35)の圧力を第1の圧力P1(図3参照)よりも高圧の第2の圧力P2に保つので、パンチ12にブランク材56を押し付ける力が大きくなり、パンチ12の型部31(中央型部32、隅部33、肩部34以外の型部)の形状通りにブランク材56を塑性加工することができる。
加圧流体として液体35を用いると、加圧流体に圧縮が起きず、パンチ12の所定のストローク量に対して液体35の所定の圧力をブランク材56に作用させることができ、パンチの肩部のアール(R)を小さな値にすることができるとともに、その肩部の形状を液圧によってほぼ同一に転写することができる。
引き続き、さらに、パンチ12を進入させるとともに、第3ストロークを実施する。
図5は本発明に係る第3ストロークの説明図である。
パンチ12を第3ストロークだけ進入させる。すなわち、加圧流体としての液体の圧力をP2(図4参照)から第3の圧力P3に下げ、P3に保ちつつ、ストローク量S3(第3ストローク)だけパンチ12を下降させる。つまり、パンチ12を下死点まで下降させる。その際、ストロークセンサ52の信号に基づく図1の制御装置44の信号に基づいて、液圧ポンプ36側の電磁切換弁45を閉じ、第2圧力コントロール手段42の電磁切換弁45を閉じるとともに、第3圧力コントロール手段43の電磁切換弁45を開け、図5の圧力P3をゼロに維持する。
ここでは、例えば、ストローク量S3を250mm、圧力P3を0kgf/cmGとして塑性加工した。
このように、加圧流体(液体35)の圧力を実質的にゼロに保ちつつ、第3ストロークを実施すると、パンチ12の隅部33および肩部34とダイ11の型部28によってアール(R)の小さい第1コーナ部65および第2コーナ部66を塑性加工することができる。
本発明の対向液圧成形方法では、第3ストロークを実施する前の前成形の段階で、加圧流体(液体35)の圧力を第1の圧力P1(図3参照)に保ちつつ、第1ストロークをストローク量S1(図3参照)だけ実施し、次に液体35の圧力を第2の圧力P2(P2>P1)に保ちつつ、第2ストロークをストローク量S2(図4参照)だけ実施するので、液体35でブランク材56の部位62(図4参照)を延ばし過ぎることがなく、最終の成形段階でプレス成形品にしわが発生するのを防止することができる。
次に、本発明に係る対向液圧成形方法を線図で説明する。
図6はパンチのストローク量と液体の圧力の関係を示したグラフであり、横軸をパンチのストローク量S(mm)とし、縦軸を液体の圧力P(kgf/cmG)としたものである。
ブランク材をブランクホルダ13(図2(b)参照)で押え、加圧流体(液体35)を圧力Pe(例えば、1kgf/cmG)で供給し、ブランク材にパンチを接触させてストローク量の基準とするとともに、ストローク量を0(ゼロ)に設定する。引き続き、パンチをストローク量S1(例えば、150mm)だけ下降させる間の液体35の圧力をP1(例えば、2kgf/cmG)に維持し、次に、パンチをストローク量S2(例えば、240mm)だけ下降させる間の液体35の圧力をP2(例えば、80kgf/cmG)に維持し、次に、液体35の圧力をP3(例えば、0kgf/cmG)に下げて、パンチをストローク量S3(例えば、250mm)まで、つまり、下死点まで下降させる。
なお、ここでは、第2ストローク(ストローク量S2)の圧力をP2(例えば、80kgf/cmG)に保持したが、成形品の形状など成形条件によっては、第2ストロークで保持する圧力を二点鎖線で示すように二段設定してもよい。例えば、パンチをストローク量Sm(例えば、200mm)だけ下降させる間の液体35の圧力をPm(例えば、30kgf/cmG)に維持する。その結果、プレス成形品にしわが発生するのをより確実に防止することができる。
尚、本発明の実施の形態に示した成形方法の条件は一例であり、成形品の形状、ブランク材の材質、ブランク材の板厚、流体の性質によって圧力Pe(図2(b)),P1(図3参照),P2(図4参照)や第1ストロークのストローク量S1、第2ストロークのストローク量S2は異なる。
制御装置44では、圧力センサ51を用いたが圧力センサ51を省くことも可能であり、またその取り付け位置も任意である。
ブランクホルダ13の構造は、任意であり、ブランクホルダ13の下面63,63に絞りビードを設けてもよい。
本発明の対向液圧成形方法は、プレス成形金型10やブランク材56とは異なるプレス成形金型やブランク材を用いた液圧成形法に適用可能な液圧成形方法であり、適用することは差し支えない。
本発明の対向液圧成形方法は、プレス成形金型10やブランク材56のようなプレス成形金型やブランク材を用いた液圧成形に好適である。
本発明に係る対向液圧成形方法に用いるプレス成形金型の断面図 本発明に係る加圧流体の充填要領の説明図 本発明に係る第1ストロークおよび第1の圧力の説明図 本発明に係る第2ストロークおよび第2の圧力の説明図 本発明に係る第3ストロークの説明図 パンチのストローク量と流体の圧力の関係を示したグラフ 従来のプレス成形方法の説明図
符号の説明
10…プレス成形金型、11…ダイ、12…パンチ、13…ブランクホルダ、22…成形凹部、35…加圧流体(液体)、56…ブランク材、57…閉空間、62…内側の部位、P1…第1の圧力、P2…第2の圧力、S1…第1ストロークのストローク量、S2…第2ストロークのストローク量。

Claims (2)

  1. 成形凹部を備えるダイにブランク材を載せ、このブランク材の周辺部をブランクホルダで押え、前記成形凹部とブランク材とで形成する閉空間に加圧流体を封入した状態で、前記成形凹部へパンチを進入させることで塑性加工を行う対向液圧成形方法において、
    前記パンチがブランク材に到達してから下死点に至るまでのパンチストロークを、3分割して、これらを第1ストローク、第2ストローク、第3ストロークと呼び、
    パンチが進入する間の前記加圧流体の圧力は、ブランクホルダのすぐ内側の部位で、ブランク材が実質的に平坦を保ち得る第1の圧力と、この第1の圧力よりも高圧の第2の圧力と呼ぶときに、
    先ず、加圧流体の圧力を前記第1の圧力に保ちつつ、前記第1ストロークを実施して前記ブランクホルダのすぐ内側に位置するブランク材の部位を平坦に保ちつつ前記ブランク材の残りの部位のみを前記パンチで成形し、次に加圧流体の圧力を前記第2の圧力に保ちつつ、前記第2ストロークを実施して、すぐ内側に位置する前記ブランク材の部位を平坦に保ちつつ前記残りの部位のみを前記パンチでさらに成形し、次に加圧流体の圧力を実質的にゼロに保ちつつ、前記第3ストロークを実施してすぐ内側に位置するブランク材の部位を成形するとともに、前記残りの部位を成形することを特徴とする対向液圧成形方法。
  2. 前記加圧流体は、液体であることを特徴とする請求項1記載の対向液圧成形方法。
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