JP4366935B2 - 摩擦ダンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに相対的に変位する一対の部材間に取付けられて部材間の変位エネルギを摩擦により吸収して当該変位を可及的速やかに減衰させる摩擦ダンパ、特に、事務所ビル、集合住宅、戸建住宅、橋梁等の構造物に地震等で生じる振動エネルギを吸収して当該振動を可及的速やかに減衰させる摩擦ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
構造物に地震等で生じる横揺れ等の振動を早く減衰させるダンパとしては、粘性体の粘性変形を用いたもの、鉛、鋼棒等の塑性変形を用いたもの、滑り部材の摩擦を用いたもの等が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特公昭39−22444号公報
【特許文献2】
特開平5−248468号公報
【特許文献3】
実開昭63−115642号公報
【特許文献4】
実開平2−122235号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
粘性体を用いるダンパでは、粘性体の充填作業に多くの時間を要する上に漏出を防止するためにしっかりとしたシールを施す必要があり、鉛、鋼棒等を用いるダンパでは、鉛による環境汚染の虞がある上に、鉛、鋼棒等の両端を互いに相対的に変位する一対の部材の夫々にしっかりと保持することが要求される。
【0005】
一方、滑り部材を用いるダンパでは、滑り部材の摩耗による特性劣化の虞がある上に、滑り部材の滑り層が剥離されてこれによっても特性劣化が生じる虞がある。
【0006】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、簡単な構成であって、しかも、摩耗及び滑り層の剥離を極力低減できて、而して長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる摩擦ダンパを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様の摩擦ダンパは、互いに相対的に変位する一対の部材のうちの一方の部材に取付けることができるようになっている基体と、この基体に固着されていると共に貫通孔を有した支持体と、この支持体の貫通孔を通って伸長していると共に支持体に対して軸方向に可動であって一対の部材のうちの他方の部材に取付けることができるようになっているロッドと、支持体の貫通孔において支持体とロッドとの間に介在された円筒部を有していると共に基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定された摩擦部材とを具備しており、ここで、摩擦部材の円筒部は、径方向の外周面側に配された網状体の基材と、この基材の網目を充填すると共に当該基材の一方の面に形成された合成樹脂製の滑り層とを具備しており、滑り層は、ロッドとその軸方向に摺動自在に接触するように円筒部の径方向の内周面側に配されている。
【0008】
第一の態様の摩擦ダンパによれば、摩擦部材の基材が網状体であって、摩擦部材の滑り層が基材の網目を充填して当該基材の一方の面に形成され、斯かる滑り層がロッドとその軸方向に摺動自在に接触するように円筒部の径方向の内周面側に配されているために、ロッドとの間での摩耗を極力避け得て安定な摩擦を得ることができる上に滑り層の剥離を避けることができ、而して、長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる。
【0009】
本発明の第二の態様の摩擦ダンパは、第一の態様の摩擦ダンパにおいて、摩擦部材の円筒部をロッドに締め付ける締め付け手段を更に具備しており、ここで、支持体の貫通孔及び摩擦部材の円筒部は縮径自在であり、締め付け手段は、支持体の貫通孔の縮径を介して摩擦部材の円筒部を縮径させ、当該円筒部をロッドに締め付けるようになっている。
【0010】
第二の態様の摩擦ダンパによれば、締め付け手段により摩擦部材の円筒部をロッドに最適に調節して締め付けることができるために、簡単な作業で相対変位する一対の部材に対して最適な摩擦抵抗を得ることができる。
【0011】
支持体は、好ましくは本発明の第三の態様の摩擦ダンパのように、貫通孔に連通するスリットを有して縮径自在になっており、この場合、締め付け手段は、好ましくは本発明の第四の態様の摩擦ダンパのように、スリットの幅を縮小できるように支持体に螺合したボルトを有している。
【0012】
また支持体は、好ましくは本発明の第五の態様の摩擦ダンパのように、二分割体にされて縮径自在になっており、この場合、締め付け手段は、好ましくは本発明の第六の態様の摩擦ダンパのように、二分割体間の隙間の幅を縮小できるように支持体に螺合したボルトを有している。
【0013】
摩擦部材の円筒部は、好ましい例では、本発明の第七の態様の摩擦ダンパのように、軸方向のその一端面から他端面まで伸びたスリットを有して縮径自在になっているか、又は本発明の第八の態様の摩擦ダンパのように、二分割体にされて縮径自在になっている。
【0014】
本発明において、摩擦部材は、好ましくはその第九の態様の摩擦ダンパのように、円筒部に加えて、当該円筒部に一体形成された鍔部を具備しており、この鍔部において基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定されている。
【0015】
なお、基体に固着される支持体の貫通孔において当該支持体の内周面に環状溝を形成して、この環状溝に摩擦部材を嵌合させ、これにより、上記に代えて又は上記と共に、基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して摩擦部材を不動に固定してもよい。
【0016】
本発明の第十の態様の摩擦ダンパは、上記の第二から第九のいずれかの態様の摩擦ダンパにおいて、軸方向に並んだ複数個の支持体を具備しており、各支持体に対して締め付け手段及び摩擦部材を具備している。
【0017】
第十の態様の摩擦ダンパによれば、複数個の摩擦部材でもって変位エネルギを吸収するようになるために、各摩擦部材の負荷を低減できる結果、これによっても長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる。
【0018】
本発明の摩擦ダンパは、斯かる複数個の支持体及び摩擦部材を具備したものに限定されず、一個の長尺の支持体と一個の長尺の摩擦部材とを具備したものであってもよく、この場合には、一個の長尺の支持体を介して複数個のボルト等からなる締め付け手段により一個の摩擦部材の長尺の円筒部をロッドに締め付けるようにしてもよい。
【0019】
本発明の第十一の態様の摩擦ダンパは、第二から第八のいずれかの態様の摩擦ダンパにおいて、軸方向に並んだ複数個の支持体を具備しており、各支持体に対して締め付け手段及び摩擦部材を具備しており、各摩擦部材は、円筒部に加えて、当該円筒部に一体形成された鍔部を具備しており、この鍔部において隣接する支持体に挟まれて基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定されている。
【0020】
本発明の第十一の態様の摩擦ダンパによれば、第十の態様の摩擦ダンパと同様に、複数個の摩擦部材でもって変位エネルギを吸収するようになるために、各摩擦部材の負荷を低減できる結果、これによっても長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる上に、各摩擦部材が鍔部において隣接する支持体に挟まれて基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定されているために、各摩擦部材をしっかりと固定できて、支持体に対して摩擦部材がずれるような不都合をなくし得る。
【0021】
基材は、好ましくは本発明の第十二の態様の摩擦ダンパのように、金属シート、好ましくは燐青銅製の金属シートに多数のスリットを切り込み、この多数のスリットが切り込まれた燐青銅製の金属シートを切り込み方向と直交する方向に引き伸ばしてなるエキスパンドメタル又はオーステナイト系のSUS304、SUS316、フェライト系のSUS430などのステンレス鋼線、鉄線(JIS−G−3532)、亜鉛メッキ鉄線(JIS−G−3547)、銅−ニッケル合金(白銅)線、銅−ニッケル−亜鉛合金(洋白)線、黄銅線若しくはベリリウム銅線等からなる金属細線を1本又は2本以上使用して織ったり、編んだりして形成される金網からなる。
【0022】
滑り層は、好ましくは本発明の第十三の態様の摩擦ダンパのように、ポリイミド樹脂を含んでおり、本発明の第十四の態様の摩擦ダンパのように、四ふっ化エチレン樹脂を含んでいる。
【0023】
本発明の第十五の態様の摩擦ダンパでは、第一から第十四のいずれかの態様の摩擦ダンパにおいて、基体は、筒体と、この筒体の一端部に固着されていると共にロッドが貫通する貫通孔を有した一方の蓋体と、筒体の他端部に固着されていると共に一方の部材に取付けるための取付具が取付けられる他方の蓋体とを具備しており、ここで、支持体は、筒体の内周面に固着されている。
【0024】
本発明において、摩擦部材としては、上記の多数の網目をもったエキスパンドメタル又は金網からなる金属シート(網状金属シート)の一方の面に、金属シートの網目を充填するようにしてポリイミド樹脂若しくは四ふっ化エチレン樹脂又はこれらの混合したものからなる滑り層を形成した後に、一方の面に斯かる滑り層が形成された金属シートを短冊状に切断し、この短冊状の金属シートを滑り層が内周側になるようにして一回巻回して、金属シートの互いの突き合わせ端の間で形成される一端面から他端面まで伸びたスリットを有した円筒体を形成し、その後、この円筒体をプレス成形して円筒部と鍔部とを一体的に有したものが好適である。
【0025】
本発明の第十六の態様の摩擦ダンパは、第一から第十五のいずれかの態様の摩擦ダンパにおいて、支持体と摩擦部材の円筒部との間に介在されている少なくとも一つの可変形部材を更に具備している。
【0026】
本発明において第十六の態様の摩擦ダンパのように可変形部材を具備していると、摩擦部材の円筒部をロッドに均一に接触させることができる。
【0027】
可変形部材は、好ましくは、本発明の第十七の態様の摩擦ダンパのように、スリットを有して縮径自在になっているか、本発明の第十八の態様の摩擦ダンパのように、二分割体にされて縮径自在になっている。
【0028】
可変形部材は、本発明の第十九の態様の摩擦ダンパのように、特に、締め付け手段による摩擦部材の円筒部のロッドへの締め付けにおいて、その変形性により摩擦部材の円筒部をロッドに均一に接触させることができるゴム板、銅板又はエンボス板からなっているとよい。
【0029】
可変形部材は、支持体と摩擦部材の円筒部との間に一個だけ介在されていてもよいが、これに代えて、本発明の第二十の態様の摩擦ダンパのように、複数の可変形部材が支持体と摩擦部材の円筒部との間に重ね合わされて介在されていてもよい。
【0030】
ロッドは、好ましくは、本発明の第二十一の態様の摩擦ダンパのように、外周面に円筒面を有した中実の部材又は中空の部材からなっている。
【0031】
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1から図5において、本例の摩擦ダンパ1は、基体2と、夫々が、基体2の長尺部材35に固着されていると共に貫通孔3を有して軸方向Xに並んだ複数個、本例では三個の支持体4、5及び6と、支持体4、5及び6の夫々の貫通孔3を通って伸長していると共に支持体4、5及び6に対して軸方向Xに可動であるロッド7と、夫々が、支持体4、5及び6の対応の貫通孔3において支持体4、5及び6の夫々とロッド7の円柱状の本体部85との間に介在された円筒部8を有していると共に基体2に対するロッド7の軸方向Xの相対的な移動に対して不動に固定されて、支持体4、5及び6の夫々に対して設けられた摩擦部材9、10及び11と、摩擦部材9、10及び11の夫々の円筒部8をロッド7の本体部85に締め付けるように支持体4、5及び6の夫々に対して設けられた締め付け手段12、13及び14とを具備している。
【0033】
基体2は、軸方向Xに伸びた矩形状の筒体21と、筒体21の一端部22の内面にねじ23により固着されていると共にロッド7の本体部85が貫通する貫通孔24を有した一方の蓋体25と、筒体21の他端部26の内面にねじ27により固着されていると共にU字状の取付具28がボルト29により取付けられた他方の蓋体30とを具備しており、筒体21は、断面コ字状の長尺部材35と、長尺部材35の開口面を閉塞するように、蓋体25及び蓋体30に両端でねじ36により取付けられた板部材37とを具備しており、互いに相対的に変位する一対の部材のうちの一方の部材、例えば図7に示すように構造物としての戸建住宅の下梁38に基体2を取付けるための取付具28は、軸挿通用の貫通孔39を有している。
【0034】
基体2は、蓋体30により、取付具28の貫通孔39に挿通された軸部材40を介して下梁38に回動自在に取付けることができるようになっている。
【0035】
支持体4、5及び6の夫々は、互いに同様に形成されているので、以下、支持体4について詳細に説明し、支持体5及び6については必要に応じて説明する。
【0036】
概略直方体状の支持体4は、貫通孔3に加えて、特に図3に示すように、貫通孔3が縮径自在になるように貫通孔3に連通するスリット(切り込み)41を有しており、更に、支持体4は、雌ねじ孔42と、雌ねじ孔42に対面して雌ねじ孔42と一列に配されたねじ挿入孔43とを有して、筒体21の長尺部材35の内周面にねじ44により固着されている。
【0037】
摩擦部材9、10及び11の夫々は、互いに同様に形成されているので、以下、摩擦部材9について詳細に説明し、摩擦部材10及び11については必要に応じて説明する。
【0038】
摩擦部材9は、特に図4に示すように、円筒部8に加えて、円筒部8に一体形成された鍔部51を具備しており、鍔部51は、隣接する支持体5の貫通孔3において支持体5とロッド7の本体部85との間に介在された円筒部8を有した摩擦部材10の鍔部51と重ね合わされて支持体4及び5の互いに対面する側面52及び53間に当該側面52及び53に挟持されて配されており、こうして摩擦部材9は、鍔部51において基体2に対するロッド7の軸方向Xの相対的な移動に対して不動に固定されている。
【0039】
なお、支持体6の貫通孔3において支持体6とロッド7の本体部85との間に介在された円筒部8を有した摩擦部材11は、支持体6と支持体6に隣接した蓋体25との互いに対面する側面54及び55間に当該側面54及び55に挟持されて配された鍔部51において基体2に対するロッド7の軸方向Xの相対的な移動に対して不動に固定されている。
【0040】
摩擦部材9は、図6に示すように、多数の網目61をもったエキスパンドメタル又は金網62からなる金属シート(網状金属シート)の一方の面に、金属シートの網目61を充填するようにしてポリイミド樹脂若しくは四ふっ化エチレン樹脂又はこれらの混合したものからなる滑り層63を形成した後に、一方の面に斯かる滑り層63が形成された金属シートを短冊状に切断し、この短冊状の金属シートを滑り層63が内周側になるようにして一回巻回して、金属シートの互いの突き合わせ端64及び65の間で形成される一端面から他端面まで伸びたスリットを有した円筒体を形成し、その後、この円筒体をプレス成形することにより、径方向の外周面側に配された網状体の基材としてのエキスパンドメタル又は金網62と、この網状体の基材としてのエキスパンドメタル又は金網62の網目61を充填すると共に当該エキスパンドメタル又は金網62の一方の面に形成され且つ径方向の内周面側に配された合成樹脂製の滑り層63とを具備した円筒部8及び円筒部8に一体形成された鍔部51をもって製作される。
【0041】
こうして製作された摩擦部材9の円筒部8は、軸方向Xのその一端面71から他端面72まで伸びたスリット73を有して縮径自在になっており、摩擦部材9の鍔部51もまた、スリット73と連続して径方向に伸びるスリット74を有しており、これにより円筒部8を縮径自在となるようにしている。
【0042】
摩擦部材9において、ポリイミド樹脂及び四ふっ化エチレン樹脂のうちの少なくとも一方を含んでいる滑り層63は、ロッド7の本体部85とその軸方向Xに摺動自在に接触するように円筒部8の径方向の内周面側に配されている。
【0043】
締め付け手段12、13及び14の夫々もまた、互いに同様に形成されているので、以下、締め付け手段12について詳細に説明し、締め付け手段13及び14については必要に応じて説明する。
【0044】
締め付け手段12は、スリット41の幅を縮小できるように、ねじ挿入孔43を介して支持体5に挿入されて支持体5の雌ねじ孔42に螺合したボルト81を有しており、ボルト81を回して雌ねじ孔42との螺合状態を変えることにより、スリット41の幅を縮小して支持体5の貫通孔3を縮径し、この縮径を介して摩擦部材9の円筒部8を縮径させ、円筒部8をロッド7の本体部85に締め付けるようになっている。
【0045】
ロッド7は、円柱状の本体部85と、本体部85の軸方向Xの両端部に一体的に形成されたねじ部86及び87とを具備しており、ねじ部86には、抜け止め用のナット88が螺合されており、ねじ部87には、ねじ部87に螺合したナット89を介して軸部材挿通用の貫通孔90を有したU字状の取付具91が取付けられている。
【0046】
ロッド7は、ねじ部87により、互いに相対的に変位する一対の部材のうちの他方の部材、例えば図7に示すように構造物としての戸建住宅の上梁92に取付具91の貫通孔90に挿通された軸部材93を介して回動自在に取付けることができるようになっている。
【0047】
以上の摩擦ダンパ1は、図7に示すように、基体2が取付具28、軸部材40及び取付板95を介して、柱96間に張設された下梁38に回動自在に、ロッド7が取付具91、軸部材93及び取付板97を介して、柱96間に張設された上梁92に回動自在に夫々取付けられて用いられる。
【0048】
地震により下梁38に対して上梁92が横方向Hに相対的に変位すると、ロッド7は、基体2に対して軸方向Xに相対的に移動する。ロッド7の基体2に対する軸方向Xの相対的な移動において、摩擦部材9の円筒部8とロッド7の本体部85との間の摩擦により、斯かる相対的な移動エネルギ、換言すれば下梁38に対する上梁92の横方向Hの相対的な変位エネルギが吸収されて、早期に下梁38に対する上梁92の横方向Hの相対的な変位が減衰されることになる。
【0049】
摩擦ダンパ1によれば、摩擦部材9の基材がエキスパンドメタル又は金網62からなる網状体であって、摩擦部材9の滑り層63がエキスパンドメタル又は金網62の網目61を充填して当該エキスパンドメタル又は金網62の一方の面に形成され、斯かる滑り層63がロッド7とその軸方向Xに摺動自在に接触するように円筒部8の径方向の内周面側に配されているために、ロッド7の本体部85との間での摩耗を極力避け得て安定な本体部85と円筒部8との所望の摩擦を得ることができる上に滑り層63の剥離を避けることができ、而して、長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる。
【0050】
また摩擦ダンパ1によれば、締め付け手段12により摩擦部材9の円筒部8をロッド7の本体部85に最適に調節して締め付けることができるために、簡単な作業で横方向Hに相対変位する上梁92及び下梁38に対して最適な摩擦抵抗を得ることができる。
【0051】
加えて摩擦ダンパ1によれば、三個の摩擦部材9、10及び11でもって変位エネルギを吸収するようになるために、摩擦部材9、10及び11の夫々の負荷を低減できる結果、これによっても長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる。
【0052】
更に摩擦ダンパ1によれば、摩擦部材9、10及び11の夫々が鍔部51において隣接する支持体4及び5並びに支持体6及び蓋体25に挟まれて基体2に対するロッド7の軸方向Xの相対的な移動に対して不動に固定されているために、摩擦部材9、10及び11の夫々をしっかりと固定できて、支持体4、5及び6に対して摩擦部材9、10及び11がずれるような不都合をなくし得る。
【0053】
ロッド7の本体部85の径12mm、摩擦部材9、10及び11の滑り層63の摩擦力200Nの摩擦ダンパ1を製作して、斯かる摩擦ダンパ1において、ロッド7を基体2に対して軸方向Xに約±30mmの相対変位を0.05Hzで3回繰り返して荷重−変位特性を測定した結果を図8に示す。
【0054】
なお、上記の支持体4は、貫通孔3とスリット41とを有して一体形成されているが、これに代えて、図9及び図10に示すように、貫通孔3を形成する半円孔101及び102を夫々が有する二分割体103及び104から支持体4を構成して、二分割体103及び104により貫通孔3を縮径自在になるようにしてもよい。図9及び図10に示す二分割体103及び104からなる支持体4では、一方の分割体103を基体2の長尺部材35にねじ105により固着し、他方の分割体104を、半円孔102が半円孔101に対面するようにして筒体21内に移動自在に配し、斯かる支持体4に対する締め付け手段12は、二分割体103及び104間の隙間106の幅を縮小できるように、分割体104の二つのねじ挿入孔43の夫々を介して支持体5の分割体104に挿入されて支持体5の分割体103の二つの雌ねじ孔42に夫々螺合した二つのボルト81を有している。
【0055】
図9及び図10に示すような支持体4を具備した摩擦ダンパ1でも、前記と同様の効果を奏し得る。
【0056】
上記の摩擦ダンパ1では、支持体4を直接に摩擦部材9の円筒部8に接触させて円筒部8をロッド7の本体部85に締め付けたが、これに代えて、図11及び図12に示すように、スリット111を有して縮径自在になっていると共にゴム板、銅板又はエンボス板からなる円筒状の可変形部材112を支持体4の二分割体103及び104と摩擦部材9の円筒部8との間に介在させて、支持体4を介する締め付け手段12による円筒部8の本体部85への締め付けを更に可変形部材112を介して行うようにしてもよく、ゴム板、銅板又はエンボス板からなって径方向に関しての多少の変形、具体的には径方向の多少の厚みの変更を弾性的に許容する可変形部材112を支持体4と摩擦部材9の円筒部8との間に介在させることにより、摩擦部材9等のクリープ変形に対し、可変形部材112の弾性変形で対応させることができる結果、円筒部8を本体部85に均一に押し付け接触させることができ、而して、全体的に亘って適切な摩擦抵抗を得ることができることになる。
【0057】
図11及び図12に示す例では、一つの可変形部材112を支持体4と円筒部8との間に介在させているが、複数の可変形部材112を互いに重ね合わせて、斯かる複数の可変形部材112を支持体4と円筒部8との間に介在させてもよい。
【0058】
また、上記の摩擦部材9は、円筒部8と鍔部51とを有すると共にスリット73により縮径自在になって一体に形成されているが、これに代えて、図13及び図14示すように、半円筒部121と半円筒部121に一体的に形成された半鍔部122とからなる分割体123及び半円筒部131と半円筒部131に一体的に形成された半鍔部132とからなる分割体133を有して摩擦部材9を構成し、半円筒部121と半円筒部131とで構成される円筒部8を斯かる二分割体123及び133にして縮径自在となるようにしてもよい。
【0059】
可変形部材112もまた、図13及び図14示すように、二分割体141及び142から構成して、二分割体141及び142により縮径自在になるようにしてもよく、分割体141は分割体103と半円筒部121との間に、分割体142は分割体104と半円筒部131との間に夫々介在されている。
【0060】
加えて図2及び図9等に示すように、ロッド7の本体部85は、外周面に円筒面を有した中実の部材からなっていてもよいが、これに代えて、図13に示すようにロッド7の本体部85は、中空の部材、即ち管部材からなっていてもよい。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成であって、しかも、摩耗及び滑り層の剥離を極力低減できて、而して長期に亘って安定な減衰特性を得ることができる摩擦ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい例の正面断面図である。
【図2】図1に示す例のII−II線矢視断面図である。
【図3】図1に示す例の支持体の断面説明図である。
【図4】図1に示す例の摩擦部材の斜視図である。
【図5】図1に示す例の一部を破断した底面図である。
【図6】図1に示す例の摩擦部材の説明図である。
【図7】図1に示す例を戸建住宅に用いた例の説明図である。
【図8】図1に示す例の荷重−変位特性図である。
【図9】図1に示す例において支持体の他の例を用いた断面説明図である。
【図10】図9に示す支持体の他の例の断面説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の好ましい他の例の断面図である。
【図12】図11に示す可変形部材の斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の断面図である。
【図14】図13に示す摩擦部材及び可変形部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 摩擦ダンパ
2 基体
3 貫通孔
4、5、6 支持体
7 ロッド
8 円筒部
9、10、11 摩擦部材
Claims (19)
- 互いに相対的に変位する一対の部材のうちの一方の部材に取付けることができるようになっている基体と、この基体に固着されていると共に貫通孔を有した支持体と、この支持体の貫通孔を通って伸長していると共に支持体に対して軸方向に可動であって一対の部材のうちの他方の部材に取付けることができるようになっているロッドと、支持体の貫通孔において支持体とロッドとの間に介在された円筒部を有していると共に基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定された摩擦部材と、支持体と摩擦部材の円筒部との間に介在されていると共に弾性変形可能な少なくとも一つの可変形部材と、摩擦部材の円筒部をロッドに締め付ける締め付け手段とを具備しており、摩擦部材の円筒部は、径方向の外周面側に配された網状体の基材と、この基材の網目を充填すると共に当該基材の一方の面に形成された合成樹脂製の滑り層とを具備しており、滑り層は、ロッドとその軸方向に摺動自在に接触するように円筒部の径方向の内周面側に配されており、支持体の貫通孔及び摩擦部材の円筒部は縮径自在であり、締め付け手段は、支持体の貫通孔を縮径させて可変形部材を介して摩擦部材の円筒部を縮径させ、当該円筒部をロッドに締め付けるようになっている摩擦ダンパ。
- 支持体は、貫通孔に連通するスリットを有して縮径自在になっている請求項1に記載の摩擦ダンパ。
- 締め付け手段は、スリットの幅を縮小できるように支持体に螺合したボルトを有している請求項2に記載の摩擦ダンパ。
- 支持体は、二分割体にされて縮径自在になっている請求項1に記載の摩擦ダンパ。
- 締め付け手段は、二分割体間の隙間の幅を縮小できるように支持体に螺合したボルトを有している請求項4に記載の摩擦ダンパ。
- 摩擦部材の円筒部は、軸方向のその一端面から他端面まで伸びたスリットを有して縮径自在になっている請求項1から5のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 摩擦部材の円筒部は、二分割体にされて縮径自在になっている請求項1から5のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 摩擦部材は、円筒部に加えて、当該円筒部に一体形成された鍔部を具備しており、この鍔部において基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定されている請求項1から7のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 軸方向に並んだ複数個の支持体を具備しており、各支持体に対して締め付け手段及び摩擦部材を具備している請求項1から8のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 軸方向に並んだ複数個の支持体を具備しており、各支持体に対して締め付け手段及び摩擦部材を具備しており、各摩擦部材は、円筒部に加えて、当該円筒部に一体形成された鍔部を具備しており、この鍔部において隣接する支持体に挟まれて基体に対するロッドの軸方向の相対的な移動に対して不動に固定されている請求項1から7のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 基材は、エキスパンドメタル又は金網からなる請求項1から10のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 滑り層は、ポリイミド樹脂を含んでいる請求項1から11のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 滑り層は、四ふっ化エチレン樹脂を含んでいる請求項1から12のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 基体は、筒体と、この筒体の一端部に固着されていると共にロッドが貫通する貫通孔を有した一方の蓋体と、筒体の他端部に固着されていると共に一方の部材に取付けるための取付具が取付けられる他方の蓋体とを具備しており、支持体は、筒体の内周面に固着されている請求項1から13のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 可変形部材は、スリットを有して縮径自在になっている請求項1から14のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 可変形部材は、二分割体にされて縮径自在になっている請求項1から14のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 可変形部材は、ゴム板、銅板又はエンボス板からなる請求項1から16のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- 支持体と摩擦部材の円筒部との間に複数の可変形部材が重ね合わされて介在されている請求項1から17のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
- ロッドは、外周面に円筒面を有した中実又は中空の部材からなる請求項1から18のいずれか一項に記載の摩擦ダンパ。
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