JP4366770B2 - データ再生装置及び方法、並びにデータ通信システム - Google Patents

データ再生装置及び方法、並びにデータ通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信側からネットワークを介して送信されてくるデータを、通信に伴う遅延の影響を気にすることなく、あたかも手元で再生するのと同様の感覚で再生できるデータ再生装置及び方法、並びにデータ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、映像再生システムを構成する、VTR101は、本来図17に示すように、操作卓或いはコントロールパネル等と呼ばれる操作装置102からの制御信号Scに従って動作し、映像信号Vをモニタ103に出力する。このシステムでは、VTR101、操作装置102、モニタ103は、制御信号Scや映像信号Vの伝送規格を満たす程に、互いに近くに設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して図18に示すように、VTR101が操作装置102やモニタ103から遠く離れた、遠隔の場所に設置され、コンピュータネットワーク105を介して接続された映像送受信システムの場合には、コンピュータネットワーク105で生じる遅延等による、動作精度やタイミング等への影響を考慮しなくてはならなかった。
【0004】
以下、この課題を詳細に説明する。
【0005】
VTR101側をリモート側とし、操作装置102側をローカル側とする。ローカル側にはI/F(2)106が設けられ、操作装置102からの制御信号Scを例えばTCP/IP等のような何らかの形式でコンピュータネットワーク105に送信すると共に、コンピュータネットワーク105から例えばUDP/IP等のような何らかの形式で映像信号を受信してモニタ103に出力する。また、リモート側にはI/F(1)104が設けられ、コンピュータネットワーク105から何らかの形式で制御信号を受信してVTR101に送ると共に、VTR101からの映像信号Vをコンピュータネットワーク105に何らかの形式で送信する。コンピュータネットワーク105は、ギガビットイーサネットやATM等が考えられ、QoS(Quality of Service)が保証されているものが望ましい。
【0006】
この図18のシステムで注意しなければならないことは、コンピュータネットワーク105には遅延があり、映像信号Vや制御信号Scの時間精度と比べて無視できないということである。コンピュータネットワーク105の遅延は、条件が良くても10msec程度は覚悟しなくてはならない。しかし、放送用や業務用のVTRはフレーム(NTSC方式では33msec、PAL方式では25msec)やフィールド(0.5フレーム)単位の時間精度で動作しているので、10msecもの遅延は無視できない。特に業務用VTRの制御プロトコルである9PINプロトコルでは、制御に対する応答を9msec以内に返さなくてはならないため、10msecもの遅延があると通信そのものが成立しない。
【0007】
そのため、単純にローカル側の制御信号をネットワーク105を介してそのままリモート側に転送し、リモート側の映像信号をネットワーク105を介してそのままローカル側に転送するような方法では、VTR101の動作精度や応答性等に問題が生じてしまう。放送用・業務用などで正確な動作精度やタイミングが要求される用途には、コンピュータネットワーク等を介して遠隔地にある映像機器の映像情報をリアルタイムに利用することは難しく、そのことを特別に配慮して使わなくてはならない。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遠隔地にある映像機器を、コンピュータネットワーク等の通信回線を用いて、あたかも近くにあるように利用させることのできるデータ再生装置及び方法、並びにデータ通信システムの提供を目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】
本発明に係るデータ再生装置は、上記課題を解決するために、送信側からネットワークを介して送信されるデータを受信する通信手段と、上記通信手段で受信したデータを内容順序にしたがって一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生手段と、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させる制御手段とを備え、上記制御手段は、上記αを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上として上記順方向連続性補償データ範囲を設定し、上記βを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上として上記逆方向連続性補償データ範囲を設定し、上記蓄積部に少なくとも(α+3β)時間長分のデータを蓄積させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るデータ再生方法は、上記課題を解決するために、送信側からネットワークを介して送信されてくるデータを通信部で受信する工程と、上記データを内容順序にしたがって少なくとも(α+3β)時間長分のデータを一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生工程とを備え、上記受信側データ再生工程では、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記αは、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上であり、上記βは、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るデータ通信システムは、ネットワークを介してデータ送信手段から送信されるデータを受信して再生するデータ通信システムであって、上記ネットワークを介して送信されてくるデータを受信して再生するデータ受信手段側に、送信側からネットワークを介して送信されるデータを受信する通信手段と、上記通信手段で受信したデータを内容順序にしたがって一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生手段と、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させる制御手段とを備え、上記制御手段は、上記αを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上として上記順方向連続性補償データ範囲を設定し、上記βを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上として上記逆方向連続性補償データ範囲を設定し、上記蓄積部に少なくとも(α+3β)時間長分のデータを蓄積させることを特徴とする。
【0014】
具体的には、コンピュータネットワーク等を介してVTR等の映像機器を利用する際に、映像信号や制御信号を単純にコンピュータネットワークを介してそのままやり取りするのではなく、手元に仮想的な映像機器を設けることで、コンピュータネットワークで生じる遅延等による動作の精度やタイミング等の狂いを抑える。
【0015】
また、 仮想的な映像機器は、コンピュータネットワーク越しにある本物の映像機器から、コンピュータネットワークを介して当座に必要な映像信号を取得し、一時記憶しておくので、映像機器の使用者に対しては、仮想的な映像機器自身が本物の映像機器のようにふるまい、映像機器として正しい反応をすることで、使用者にコンピュータネットワークを介していることを意識させない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1にはデータ通信システムの具体例である映像データ通信システム1の概略構成を示す。この映像データ通信システム1はリモート側2とローカル側6がコンピュータネットワーク5によって接続されている。特にローカル側6は本発明のデータ再生装置の具体例となり、本発明のデータ再生方法を実行する映像データ再生装置である。リモート側2は映像データを送信する送信側であり、ローカル側6は映像データを受信する受信側でもある。
【0017】
送信側であるリモート側2にはビデオテープから映像信号を再生するVTR3が設けられ、このVTR3とコンピュータネットワーク5の間にはI/F4が設けられている。I/F4はコンピュータネットワーク5から何らかの形式で制御信号SCを受信してVTR3に送ると共に、VTR3からの映像信号Vをコンピュータネットワーク5に何らかの形式で送信する。
【0018】
I/F4の内部構成例を図2に示す。このI/F4は、VTR3からのSDI入力等の映像信号Vを映像入力回路12で受け、受信映像データDVとし、この受信映像データDVを例えばATMI/FのようなネットワークI/F15でコンピュータネットワーク5のフォーマットに変換して送信すると共に、ネットワークI/F15で受信した受信制御データDCを例えばRS-422I/Fのような制御出力I/F18で制御信号SCに変換してVTR3に出力する。映像入力回路12とネットワークI/F15との間には各種入出力データを内部で扱える形式に変換するデータ変換器13,14が設けられている。またネットワークI/F15と制御出力I/F18との間にも同様のデータ変換器16,17が設けられている。
【0019】
図1において、コンピュータネットワーク5はギガビットイーサネットやATM等が考えられ、QoS(Quality of Service)が保証されているものが望ましい。
【0020】
受信側であるローカル側6にはリモート側2からコンピュータネットワーク5を介して送信されてくる例えばUDP/IP等のような何らかの形式の映像データDVを受信するネットワークI/F7と、このネットワークI/F7で受信した映像データDVを一時的に蓄積するキャッシュバッファメモリを備えた受信側再生部(仮想VTR)8と、この仮想VTR8を制御する制御部10と、仮想VTR8からの映像信号SVを出力するモニタ9と、ユーザからの操作信号を受け付け、制御部10に制御信号SCを送る操作装置11が備えられている。
【0021】
仮想VTR8は実際にはキャッシュバッファを記録媒体にした再生装置であり、ビデオテープを記録媒体にした一般的なVTRではなく、ローカル側6から見た場合に仮想的にVTRのように動作する。具体的に、この仮想VTR8は、リモート側2にあるVTR3の映像データ(映像信号を作り出すのに必要な情報)の一部をあらかじめキャッシュバッファに一時記憶しておき、操作装置11からの制御信号SCに応じ制御部10で生成された制御データDCに対して、あたかもVTRそのもののように振舞ってモニタ9に映像信号SVを出力する。このような仮想VTR8というものを用いることで、ローカル側6では、コンピュータネットワーク5の遅延を気にせず、あたかも手元にVTRがあるように使うことができる。また、仮想VTR8が映像出力をしている映像素材中の再生位置を、「仮想ヘッド」と呼ぶ。また、リモート側2にある本物のVTR3を、適宜「実VTR3」と記す。
【0022】
ネットワークI/F7と、仮想VTR8と、制御部10の詳細な構成を図3に示す。コンピュータネットワーク5を介して例えばATMI/FのようなネットワークI/F7で受信した映像データDVは仮想VTR8中のキャッシュバッファ22の所定の位置に書き込まれる。キャッシバッファ22に記録されている映像データDVの内、仮想VTR8の仮想ヘッドに対応するデータが、映像出力回路25を経てSDI出力等の映像信号SVとしてモニタ9に出力される。操作装置11が接続されている制御部10は、制御信号SCを例えばRS422I/F等の制御入力I/F29で受け取った後、入力制御データDCiとして直接そのままネットワークI/F7に送るのではなく、CPU27に送る。CPU27は入力制御データDCiを解釈して仮想VTR8の動作を決定し、キャッシュバッファ22の更新に必要な実VTR3の動作内容を送信制御データDCoとしてネットワークI/F7に出力する。なお、ネットワークI/F7とキャッシュバッファ22との間には各種入出力データを内部で扱える形式に変換するデータ変換器20,21が設けられている。また仮想VTR8内部のキャッシュバッファ22と映像出力回路25との間にもデータ変換器23,24が設けられている。また制御部10内部の制御入力I/F29とCPU27の間にもデータ変換器28が設けられている。さらにCPU27とネットワークI/F7との間にもデータ変換器26が設けられている。
【0023】
ローカル側6として説明してきた映像データ再生装置の基本的な原理を以下に説明する。仮想VTR8は、仮想ヘッドの前後一定区間の映像データDVを、あらかじめ実VTR3からコンピュータネットワーク5経由で取得し、一時的にキャッシュバッファ22に記憶しておく。操作装置11から例えばPLAY(通常再生)等の制御信号SCを受けたら、仮想ヘッドに該当する映像信号SVをキャッシュバッファ22から出力し、仮想ヘッドの位置を進める。仮想ヘッドが、キャッシュバッファ22中に蓄積されている所定データ範囲から外れる前に、この映像データ再生装置は実VTR3にコンピュータネットワーク5経由でPLAYの制御信号を送り、将来必要になる映像データを受け取る。
【0024】
実VTR3から受け取った映像データは、キャッシュバッファ22のいらなくなった映像データに上書きして記憶される。これによりキャッシュバッファ22の範囲が更新される。仮想VTR8の再生動作がSTOPしたりして、キャッシュバッファ22に余裕ができたら、実VTR3を止める。このような処理を繰り返すことで、仮想VTR8をあたかも本物のVTRのように使うことができる。
【0025】
上記基本的な原理は制御部10によるキャッシュバッファ管理により実現される。上記所定データ範囲を仮想VTR8によるキャッシュバッファ22を用いたデータ再生の連続性を保つために必要とされる連続性補償データ範囲とすると、この連続性補償データ範囲の一方の端部に仮想ヘッドが達したら、制御部10はネットワークI/F7、コンピュータネットワーク5を介してリモート側2にデータの送信を要求する。そして、制御部10はリモート側2から送信されたデータをキャッシュバッファ22に蓄積させる。
【0026】
連続性補償データ範囲は、仮想VTR8がキャッシュバッファ22中のデータを順方向再生している場合と、逆方向再生している場合とでは異なる。前者を順方向連続性補償データ範囲、後者を逆方向連続性補償データ範囲とする。この各データ範囲については後述する。
【0027】
上記キャッシュバッファ管理の具体例を、図4に示すフローチャートにしたがって説明する。先ず、ステップS1で制御部10は実VTR3をプレイさせ、キャッシュバッファ22を映像データで埋めておく。すなわち、仮想ヘッドの前後一定区間の映像データを、コンピュータネットワーク5経由で実VTR3から取得し、キャッシュバッファ22に記憶しておく。そして、キャッシュバッファ22が必要データ範囲となったらステップS2で実VTR3をストップさせる。このように、制御部10はキャッシュバッファ22に蓄積されるべき必要データ範囲を判別する。
【0028】
ここで、例えば操作装置11から通常再生等の制御信号を受けたら、仮想ヘッドに該当する映像信号を出力し、仮想ヘッドの位置を進める。そして、ステップS3で仮想ヘッドの位置に余裕があるか否かを判断する。順方向連続性補償データ範囲の記録内容順序にしたがった始端に仮想ヘッダが達したら、つまりキャッシュバッファ22に余裕がなくなればステップS4に進んで、実VTR3をプレイさせ、キャッシュバッファ22を更新していく。この処理はステップS5で仮想ヘッドの位置に余裕ができ、ステップS2で実VTR3をストップさせるまで続く。このように、制御部10は上記順方向連続性補償データ範囲を含めた必要データ範囲のデータがキャッシュバッファ22に蓄積される状態を維持するために必要に応じてコンピュータネットワーク5を介してリモート側2の送信動作を制御する。
【0029】
これにより、制御部10は、見かけ上、リモート側2のデータ送信タイミングと同一タイミングで仮想VTR8を動かすことができる。
【0030】
なお、実際には、仮想VTR8を本物のVTRのように使えるようにするために、PLAY, STOP以外にも可変速再生(JOG/VAR)による逆方向への再生や、高速再生(シャトル、SHUTTLE)、頭出し(キュウアップ、CUE UP)にも対応するようにする必要がある。仮想VTR8の概略的な状態遷移を図5に示す。ここでは、ログイン(login)動作、キュウアップ(CUE UP)動作、通常動作、シャトル(SHUTTLE)動作間の状態の遷移の様子を示す。
【0031】
先ず、login動作について説明する。仮想VTR8と実VTR3のコンピュータネットワーク5経由での接続を確立し、実VTR3の独占使用権を取得する動作である。login完了直後に仮想VTR8がPLAY等の動作を要求される場合を考慮して、CUE UP動作を経て即再生可能となった時点でlogin動作完了とし、通常動作に遷移する。図5中には「login動作」状態から「CUE UP動作」状態を経由して「通常動作」状態に移る様子を矢印aとして示す。
【0032】
次に、CUE UP動作について説明する。仮想VTR8が操作装置11からCUE UP動作を指示されたら、仮想ヘッドの位置をCUE UPで指定された位置とし、実VTR3を仮想ヘッドよりも少し前の位置にCUE UP、PLAYし、キャッシュバッファ22に仮想ヘッドを中心とした領域の映像データを格納する。キャッシュバッファ22への映像データ格納が完了した時点で、CUE UP動作完了とする。
【0033】
次に、通常動作について説明する。上記図4に示したフローチャートのような基本原理でキャッシュバッファを更新し、映像信号出力を行う。通常動作に遷移する前には、必ずCUE UP動作を経て、キャッシュバッファ22を必要な映像データで満たさなくてはならない。図5中には矢印bで示す。また詳細を後述する。
【0034】
次に、SHUTTLE動作について説明する。SHUTTLEは、高速で(最高100倍速程度)、出力するフレームが不連続(飛び飛び)な再生形態であるので、「通常動作」状態のような再生方法は使えない。そこでキャッシュバッファ22を用いずに、図5中矢印cに示すようにSHUTTLE命令をそのままコンピュータネットワーク5を介して実VTR3に送り、実VTR3からの映像出力をコンピュータネットワーク5を介して受け取りそのまま出力するようにする。SHUTTLEは、テープの映像をおおまかに探すための動作であり、動作精度がそれほど要求されないため、このような方法でよい。SHUTTLEが終了した時は、図5中dに示すようにCUE UP動作を経て通常動作に遷移する。
【0035】
通常動作時のキャッシュバッファの更新を、映像データ中の時間位置(テープ中の位置)を示す図6を用いて詳細に説明する。通常動作で重要なことは、キャッシュバッファ22の更新は、仮想VTR8のローカル側6から見た動作状態(PLAY, STOP等)とは無関係に、仮想ヘッドとキャッシュバッファ22にある映像データ範囲の位置関係のみに依存して行われるということである。
【0036】
CUE UP動作が完了した時点で、キャッシュバッファ22は、図6中範囲Av「キャッシュバッファにある映像データの範囲」を映像データで満たしており、仮想ヘッドの位置は、図6の範囲As「仮想ヘッドがこの間にあれば、何もしなくてよい範囲」の中にある。仮想VTR8は、操作装置11からの制御信号に従って、キャッシュバッファ22にある映像データを映像信号として出力し、本物のVTR3と同様に仮想ヘッドの位置を更新していく。
【0037】
そして、制御部10は、仮想VTR8の仮想ヘッドの位置が図6に示す順方向連続補償データ範囲αの記録内容順序にしたがった始端sFに達したら、順方向データ再生の連続性を保つために、ネットワークI/F7と、コンピュータネットワーク5を介してリモート側2の実VTR3を図6のTfにCUE UPし、PLAYさせ、Tfよりも順方向Fにある映像データを送信させる。仮想VTR8は実VTR3からネットワーク5経由でTfよりも順方向Fにある映像データを受け取り、キャッシュバッファ22を更新していく。
【0038】
このキャッシュバッファ22の更新は、制御部10の制御により、仮想VTR8の仮想ヘッドが上記順方向連続性補償データ範囲αの終端eFに達する前に、この終端eFからデータが連続して蓄積されるように行われる。
【0039】
そして、キャッシュバッファ22を更新していった結果、仮想ヘッドの位置が再び図6の範囲Asに収まったら、実VTR3をSTOPさせ、キャッシュバッファ22の更新を止める。仮想VTR3の順方向FのJOG/VARの最大速度をPLAYの速度以下とすれば、順方向連続性補償データ範囲αは、
(実VTRがTbからTfまでCUE UPしてPLAYするまでの時間) +(ネットワークの遅延)+ (その他遅延) ≦ α ・・・(式1)
を満たす時間長とする。上記式1の意味は、左辺が仮想VTR8がキャッシュバッファ22を更新しはじめるまでの時間、右辺が仮想ヘッドがTfに到達するまでの最短時間である。このようにすることで、仮想ヘッドがキャッシュバッファ22のTfよりも順方向Fにはみ出してしまうことはない。式1の「ネットワークの遅延」とは、仮想VTR8からの制御データが実VTR3に届くまでの遅延と、実VTR3からの映像データが仮想VTR8に届くまでの遅延を合わせたものである。式1の「その他遅延」とは、仮想VTR8のキャッシュバッファ22の読み書きに要する遅延など、仮想VTR8内の細かな遅延要素をまとめたものである。
【0040】
次に、仮想VTR8がキャッシュバッファ22中のデータを逆方向R側へ再生している時のキャッシバッファ22の更新について上記図6を用いて説明する。仮想ヘッドの位置が図6の逆方向連続性補償データ範囲βの、記録内容順序にしたがった終端eRに達したとき、制御部10はリモート側2がデータの送信を開始するまでに要する時間と、送信側からの送信レートに応じた時間分以上の時間で仮想VTR8にキャッシュバッファ22中の逆方向連続性補償データ範囲βを再生させる。具体的には、仮想ヘッドが逆方向連続性補償データ範囲βの終端eRに達したとき、実VTR3を図6のTbからさらに逆方向にβだけ戻った位置(Tb−β)にCUE UPし、PLAYさせ、(Tb−β)からTbまでの範囲にある映像データをコンピュータネットワーク5に送信させる。仮想VTR8は実VTR3からコンピュータネットワーク5経由で(Tb−β)からTbまでの範囲にある映像データを受け取り、キャッシュバッファ22を更新する。キャッシュバッファ22の更新が終わった時点で、仮想ヘッドの位置は図6でいうAsに相当する範囲に収まっているはずなので、実VTR3をSTOPさせる。仮想VTR8の逆方向BのJOG再生やVariable再生の最大速度をk倍速(kは1未満)とすれば、βは、
(実VTRがTfから(Tb−β)までCUE UPしてPLAYするまでの時間) + (ネットワークの遅延) + (その他遅延) + β≦β/k ・・・(式2)
を満たす時間長とする。式2の意味は、左辺第3項までが仮想VTR8がキャッシュバッファ22の更新を開始するまでの時間、左辺第4項がキャッシュバッファ22の更新を開始してから終了するまでの時間、右辺が仮想ヘッドがTbに到達するまでの最短時間である。左辺の「ネットワークの遅延」と「その他遅延」の意味は、式1と同じである。
【0041】
例えば、k=1/2 (0.5倍速)とすれば、
(実VTRがTfからTb−βまでCUE UPしてPLAYするまでの時間) +(ネットワークの遅延) + (その他遅延) ≦ β ・・・(式3)
となる。このようにすることで、仮想ヘッドがキャッシュバッファのTbよりも逆方向にはみ出してしまうことはないはずである。
【0042】
次に、図7を用いてキャッシュバッファ22について説明する。キャッシュバッファ22は有限の大きさのバッファであるため、どちらかの方向側に更新すれば(増やせば)、当然その分だけ反対方向側は減ることになる。また、キャッシュバッファ22の更新は、順方向Fは仮想ヘッドの動きに追随して必要な分だけ行われるのに対して、逆方向Rは長さβ単位で更新され、一旦更新がはじまったら長さβの分の更新が完了するまで止まらない。
【0043】
そこで、最も厳しいパターンは、逆方向R側の更新動作を開始した直後に、仮想ヘッドが順方向Fに進んだ場合である。仮想ヘッドが、順方向側から図7の(Tb+β)の位置に来たときに、キャッシュバッファ22の逆方向R側の更新がはじまる。その時点でキャッシュバッファ22の(Tf−β)〜Tfの領域は、逆方向R側の更新データ((Tb−β)〜Tb)の上書きが始まるため、使用できなくなる。直後に仮想ヘッドが順方向F側に進み始めたとする。キャッシュバッファ22の逆方向R側の更新動作が終了するまでにはβの時間がかかり、その間に仮想ヘッドは最大でβだけ順方向F側に進む。キャッシュバッファ22の逆方向R側の更新動作が完了するまでの間に、順方向F側の更新動作が必要になってはならない。そのためには、図7のキャッシュバッファの(Tb+β)〜(Tf−β)の長さがβ+α以上必要となる。結局、キャッシュバッファの大きさは、
β+(β+α)+β=α+3β ・・・(式4)
以上必要になる。なお、逆方向R側の更新動作が終了するまでの間に、仮想ヘッドが何度も方向を変えた場合が考えられるが、上記アルゴリズムでは仮想ヘッドとキャッシュバッファにある映像データの位置関係のみに注目しているので、仮想ヘッドが何度も方向を変えても影響はない(行ったり来たりする分だけ結果的にゆっくり動いたのと同じことになる)。
【0044】
以上に概略的に説明した、キャッシュバッファ22読み書きの流れを、図8〜図11を用いて説明する。制御部10によって行われる動作である。
【0045】
先ず、キャッシュバッファ22の読み出し動作について図8を用いて説明する。ステップS11では入力された制御データに応じて、実VTR3と同様に、仮想VTR8を動かす。そして、ステップS12で仮想ヘッドの位置に対応する映像データを、キャッシュバッファ22から読み出し、映像信号として出力する。
【0046】
次に、キャッシュバッファ22の書き込み動作について図9を用いて説明する。順方向再生しているときと、逆方向再生しているときに分かれる。ステップS21で仮想ヘッドがαで示される順方向連続性補償データ範囲に入ったか否かを判断し、入ればステップS22に進んで順方向キャッシュバッファ更新動作を行う。入っていなければステップS23に進んで、仮想ヘッドがβで示される逆方向連続性補償データ範囲に入ったか否かを判断する。入っていればステップS24に進んで逆方向側キャッシュバッファ更新動作を行う。
【0047】
次に、上記ステップS22での順方向キャッシュバッファ更新動作について図10を用いて説明する。ステップS31で予め制御部10は実VTR3に上記図6中のTfにキュウアップする命令を発行し、完了するのを待つ。次にステップS32で実VTR3にplay命令を発行する。そして、実VTR3から、上記Tfよりも順方向F側にある映像データを受け取り、キャッシュバッファ22に書き込む。
【0048】
制御部10は、操作装置11からの命令で仮想VTR8の再生を開始し、仮想ヘッドが上記図6中の「何もしなくてよい」の範囲Asに入っているか否かを判断する。ここで、入っていればステップS35に進み、実VTR3にストップ命令を発行するが、入っていなければ、すなわち、上記順方向連続性補償データ範囲αの始端Sfに入ればステップS33からの処理を繰り返す。
【0049】
これに対して、上記ステップS24での逆方向キャッシュバッファ更新動作について図11を用いて説明する。ステップS41で制御部10は、実VTR3に上記図6中のTb−βにキュウアップする命令を発行し、完了するのを待つ。そして、ステップS43で実VTR3から、Tb−β〜Tbの範囲にある映像データを受け取り、キャッシュバッファ22に書き込む。
【0050】
制御部10は、操作装置11からの命令で仮想VTR8において逆方向再生を開始し、実VTR3が上記図6のTbまで再生し終わったか否かを判断し、終わっていれば実VTR3にstop命令を発行する。
【0051】
以上、映像通信システム1について説明した。特に、このシステムではローカル側6を映像データ再生装置というハードウェア構成で示した。この映像データ再生装置によれば、仮想VTR8というものを用いることで、コンピュータネットワーク5の遅延を気にせず、あたかも手元で映像を再生している感じを操作者に与えることができる。
【0052】
次に、本発明のデータ再生方法の具体例について説明する。この具体例は、本発明のデータ再生方法をプログラムとしたソフトウェアである。このソフトウェアは図12に構成を示すコンピュータによって実行される。
【0053】
先ず、このプログラムは、送信側となるリモート側2からコンピュータネットワーク5を介して送信されてくる映像データを通信部で受信する工程と、上記映像データを一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを再生する受信側データ再生工程とを備えている。そして、上記受信側データ再生工程による蓄積部でのデータ再生の連続性を保つために必要とされる順方向又は逆方向連続性補償データ範囲の一方の端部に再生位置が達したとき、上記通信部を介して送信側にデータの送信を要求し、送信側から送信されるデータを上記データ再生工程の蓄積部に蓄積させる。
【0054】
このプログラムは、図12中のプログラム用ROM&RAM30に格納される。このROM&RAM30は、CPUバス31を介してCPU27に接続されている。CPU27にはCPUバス31を介して、ネットワークI/F7、キャッシュバッファ22、映像出力回路25及び制御入力I/F29も接続されている。
【0055】
各ブロックは、CPU27から動作の設定、データの読み書きなどが行える。ネットワークI/F7とキャッシュバッファ22の間の映像データの転送は、専用のバス、つまりキャッシュバッファ書き込み専用バスBusWによって行われる。また、キャッシュバッファ22と映像出力回路25の間の映像データの転送は、キャッシュバッファ読み出し専用バスBusRによって行われる。また、各ブロックの詳細は、上記図3を用いて説明したのと同様であるのでここでは説明を省略する。
【0056】
このコンピュータは、仮想VTRを構成しており、図13に示すデータの流れによりキャッシュバッファからデータを読み出す。すなわち、CPU27は、矢印31で示すように供給されてくる制御信号に応じて、仮想ヘッドを本物のVTRと同様に動かし、仮想ヘッドの位置に該当する映像データを、キャッシュバッファ22から矢印32に示すように出力させる。
【0057】
また、図14に示すデータの流れによりキャッシュバッファにデータを書き込む。すなわち、CPU27は、矢印33に示す経路で実VTR3に制御データを送り、矢印34に示すようにキャッシュバッファ22に映像データを書き込む。
【0058】
また、キャッシュバッファの具体的な構造としては、例えば、図15のようなリングバッファ構造などが考えられる。
【0059】
順方向再生時、仮想ヘッド位置PHは、順方向F側に動き、順方向連続性補償データ範囲αの方向に動く。また、逆方法再生時には逆方向R側に動き、逆方向連続性補償データ範囲βの方向に動く。キャッシュバッファ22は有限の大きさのバッファであるため、どちらかの方向側に更新すれば(増やせば)、当然その分だけ反対方向側は減ることになるが、リングバッファを用いることで、更新のための制御を単純にすることができる。
【0060】
また、ローカル側6の使用環境としては、例えば、図16に示すように編集機50を用いた編集システムにおける使用環境も考えられる。編集機50は、上記図1に示したモニタ9と、操作部11と、制御部10の機能も備える。すなわち、編集機50は、ユーザからの編集に関わる操作信号を受け付け、この操作信号に応じた制御信号Scを生成して仮想VTR8を上述したように動作させる。そして、映像信号Svを受け取って画像表示部に表示し、再生用VTR51で再生した映像信号と共に、記録用VTR52に記録しながら、編集映像を作成していく。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、遠隔地などにある映像機器を、コンピュータネットワーク等の通信回線を用いて、あたかも近くにあるのと変わらない感覚で利用できるようになる。このため、遠隔地にある素材をいつでもリアルタイムに利用することができる。また、素材が入ったビデオテープ等のコピーを、各地にそれぞれ用意しなくて済む。また、普段使わない素材は、地価の安い郊外の施設で保管し、必要なときに通信回線経由で不自由なく利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ通信システムの具体例となる映像データ通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記映像データ通信システムのリモート側に設置したI/Fの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】上記映像データ通信システムのローカル側の要部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】上記映像データ通信システムのローカル側で行われるキャッシュバッファ管理の具体例を説明するフローチャートである。
【図5】上記映像データ通信システムのローカル側に設けた仮想VTRの概略的な状態遷移図である。
【図6】通常動作時のキャッシュバッファの更新を説明するために用いる、映像データ中の時間位置(テープ中の位置)を示す図である。
【図7】順方向再生、逆方向再生時のキャッシュバッファの更新を説明するための図である。
【図8】キャッシュバッファの読み出し動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】キャッシュバッファの書き込み動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】順方向キャッシュバッファ更新動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図11】逆方向キャッシュバッファ更新動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明のデータ再生方法をプログラムとしたソフトウェアを実行するコンピュータの構成を示すブロック図である。
【図13】上記コンピュータにおいてキャッシュバッファからデータを読み出すときのデータの流れを説明するための図である。
【図14】上記コンピュータにおいてキャッシュバッファにデータを書き込むときのデータの流れを説明するための図である。
【図15】キャッシュバッファの具体例となる、リングバッファの構造を示す図である。
【図16】ローカル側を編集システムとしたときの構成を示すブロック図である。
【図17】従来の映像再生システムのブロック図である。
【図18】コンピュータネットワークを用いた映像送受信システムのブロック図である。
【符号の説明】
1 映像データ通信システム、2 リモート側、3 実VTR、4 I/F、5 コンピュータネットワーク、6 ローカル側、7 ネットワークI/F、8仮想VTR、9 モニタ、10 制御部、11 操作装置

Claims (9)

  1. 送信側からネットワークを介して送信されるデータを受信する通信手段と、
    上記通信手段で受信したデータを内容順序にしたがって一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生手段と、
    上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させる制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記αを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上として上記順方向連続性補償データ範囲を設定し、上記βを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上として上記逆方向連続性補償データ範囲を設定し、上記蓄積部に少なくとも(α+3β)時間長分のデータを蓄積させるデータ再生装置。
  2. 上記受信側データ再生手段の蓄積部は、リングバッファである請求項1記載のデータ再生装置。
  3. 上記送信側には記録媒体からデータを再生する送信側データ再生手段が備えられ、この送信側データ再生手段で再生されたデータが上記ネットワークを介して上記通信手段に送信される請求項1記載のデータ再生装置。
  4. 送信側からネットワークを介して送信されてくるデータを通信部で受信する工程と、
    上記データを内容順序にしたがって少なくとも(α+3β)時間長分のデータを一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生工程とを備え、
    上記受信側データ再生工程では、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、
    上記αは、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上であり、
    上記βは、上記通信部を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上であるデータ再生方法。
  5. 上記蓄積部は、リングバッファである請求項4記載のデータ再生方法。
  6. 上記送信側には記録媒体からデータを再生する送信側データ再生部が備えられ、この送信側データ再生部で再生されたデータが上記ネットワークを介して上記通信部に送信される請求項4記載のデータ再生方法。
  7. ネットワークを介してデータ送信手段から送信されるデータを受信して再生するデータ通信システムであって、
    上記ネットワークを介して送信されてくるデータを受信して再生するデータ受信手段側に、送信側からネットワークを介して送信されるデータを受信する通信手段と、
    上記通信手段で受信したデータを内容順序にしたがって一時的に蓄積部に蓄積すると共に該蓄積部に蓄積されたデータを所望の再生位置から出力する受信側データ再生手段と、
    上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の終端から逆方向にα時間長分からなる順方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させ、上記蓄積部に蓄積されたデータの内容順序の始端から順方向にβ時間長分からなる逆方向連続性補償データ範囲に上記再生位置が達したとき、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求し、上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させる制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記αを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の終端から順方向のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたデータにより上記蓄積部を更新し始めるまでに掛かる時間以上として上記順方向連続性補償データ範囲を設定し、上記βを、上記通信手段を介して上記送信側に上記内容順序の始端から逆方向にβ時間長分のデータの送信を要求してから上記送信側から送信されたβ時間長分のデータを上記蓄積部に内容順序にしたがって蓄積させるまでに掛かる時間以上として上記逆方向連続性補償データ範囲を設定し、上記蓄積部に少なくとも(α+3β)時間長分のデータを蓄積させるデータ通信システム。
  8. 上記受信側データ再生手段の蓄積部は、リングバッファである請求項7記載のデータ通信システム。
  9. 上記送信側には記録媒体からデータを再生する送信側データ再生手段が備えられ、この送信側データ再生手段で再生されたデータが上記ネットワークを介して上記通信手段に送信される請求項7記載のデータ通信システム。
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