JP4365989B2 - ロック装置付きカード用コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PCカード、メモリスティック等のカード形デバイスを接続するカード用コネクタに関し、特に、カードのセット位置への挿入と、セット位置からの排出とを、いわゆるプッシュ・プッシュ操作によって行う方式のイジェクト装置を備えたコネクタの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のカード用コネクタは、実開平1−75983号、実開平1−150387号公報等に記載されている。これらの公報に記載されているカード用コネクタにおいては、カード側の電極端子に対応する接点を備えた端子部材がコネクタボディに組み込まれている。更に、このコネクタボディーには、スライダをカードの挿入方向の前後にスライド自在に保持させている。そして、カードを挿入することにより、カードの先端がスライダ側の係合部に突き当たり、そのスライダがカードと共に押し込まれるように設計されている。
【0003】
また、プッシュ・プッシュ操作を可能にするために、カム機構が採用されている。このカム機構は、カム部とそのカム部に対応するピン部材との組み合わせで構成されていて、スライダの下面とその下面に対応するコネクタボディの底面とに振り分けて配備されている。このカード用コネクタでは、カム部とピン部材とをコネクタボディーの厚さ方向に振り分けて配備しているため、カード用コネクタ全体の薄型化を図り難い。
【0004】
この点に配慮したカード用コネクタとして、例えば特開平11−135192号公報に記載されたものが知られている。この公報に記載のカード用コネクタでは、スライダを、その前進位置と後退位置、及びそれらの中間位置とに択一的に位置決めするためのカム機構を装備している。そして、カム機構のカム部とピン部材とを、スライダの側部とその側部に対向するコネクタボディの側壁とに振り分けて配置することで薄型化を図っている。
【0005】
この種のカード用コネクタの中でも、特に近年において注目されている、マルチ・メディア・カード用のコネクタにおいては、長さ数センチ程度のメモリスティックを含む、より小型のカードが用いられている。そのため、このタイプのカード用コネクタでは、これを搭載する電子機器(例えばモバイルコンピュータ、デジタルカメラ、携帯型デジタルビデオカメラ等)の小型化、軽量化に寄与するために、カード用コネクタ自体のさらなる小型化、及び薄型化を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このプッシュ・プッシュ式のイジェクト装置を備えたカード用コネクタでは、コネクタボディに対するカードの装着状態において、カードを引っ張ると、容易に抜け出てしまう構成のものが多い。即ち、このカード用コネクタは、カードをプッシュしてイジェクトする構成としているものの、カードをプッシュしなくても、引き抜くことが可能である。これは、カード側の電極端子とコネクタ側の端子部材とが接触する摩擦力のみによって、カードをコネクタボディに保持させているからである。そのため、例えばカード内部のメモリに格納されているデータの授受を実行している途中でカードが抜け出てしまうと、データのみならずメモリまで破壊される恐れがある。
【0007】
カードをコネクタボディへの装着位置に保持し、カードが不用意に抜け出すのを防止する技術として、特開昭63−241887号公報に記載の技術がある。この技術では、カードの両側面に凹部を設け、その凹部に係合する保持部材をコネクタボディ側に設けることで、カードを装着位置に保持できるように配慮している。
【0008】
この凹部に係合する保持部材には、金属板を湾曲させて凸部を形成し、その凸部を金属板の弾性を利用して凹部に係合させる構成や、コイルバネにより出没するピン部材を凹部に係合させる構成等を採用している。しかし、この技術においても、カードの保持状態でカードを引っ張ると、カードが抜け出る問題がある。即ち、従来のカード用コネクタには、コネクタボディにカードを保持状態でロックする機能が装備されていないか、装備されていてもカードを引っ張ることで容易に抜けてしまう問題がある。
【0009】
また、このような小型のカード用コネクタでは、カム機構も極めて小型になるため、ゴミや塵埃の付着に弱く、誤動作する恐れがある。したがって、この点に対する対策も必要である。
【0010】
よって、本発明の目的は、カードをコネクタボディに装着した状態では、カードを引っ張っても抜けないようにする、カードのロック装置を装備したカード用コネクタを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、カードのロック装置を装備した場合でも、小型化、薄型化を図り易くしたカード用コネクタを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ゴミや塵埃の付着を防止して、カム機構の動きを良好に保持することができるカード用コネクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では、コネクタボディ内への挿入によって装着されるカードのイジェクト装置と、装着されたカードを抜け止めするためのロック装置とを備えたカード用コネクタであって、前記イジェクト装置は、カードの挿入に伴って押し込まれると共にカードの装着位置である前進位置とカードの挿入初期位置である後退位置との間でスライドするスライダと、そのスライダを前記後退位置側へ戻すように付勢するスプリングと、前記スライダのスライド動作を規制するカム機構とを備え、前記ロック装置は、前記スライダに設けられたロック部材と、そのロック部材が進入可能なように前記カードに設けられた凹部とを備え、且つ、前記スライダの前進位置で前記ロック部材が前記凹部に進入してカードがロック状態となり、前記スライダの後退位置でカードのロック状態が解除される構成とした。
【0013】
本発明によれば、カードをコネクタボディに装着した状態で、カードをその装着位置に保持するロック装置を装備したので、カードを引っ張っても抜けないようにすることができる。これにより、カード内部のメモリに格納されているデータの授受を実行している途中ではカードが抜け出ることを防止し、データやメモリを確実に保護することができる。
【0014】
前記ロック部材としては、前記スライダに固定された基端と、前記カードに対して接近及び離間する方向に移動可能な自由端とを有し、それら基端と自由端との間に前記凹部に進入可能な凸部が設けられている構成とすることが好ましい。ロック部材の基端をスライダに固定し、他端を自由端とすることで、ロック部材の作動に自由度を与え、しかも、ロック部材を簡素化することができるからである。
【0015】
前記ロック部材は、弾性のある金属板からなり、その金属板の一部を湾曲させることで、前記凸部を設けた構成とすることもできる。このようにすれば、ロック部材を金属板の曲げ加工のみで容易に形成でき、金属板の弾性を利用して凸部の凹部に対する相対位置を変化させることが可能になる。
【0016】
前記コネクタボディは、前記カードの挿入口を有するハウジングと、そのハウジングを覆うメタルシェルとを含み、前記スライダは、前記ハウジングの内面に沿って移動可能に設けられ、そのハウジングには、前記スライダの後退位置で前記ロック部材の自由端部をハウジングの外側方向へ退避させてロック状態を解除する凹部又は開口が設けられている構成とすることが好ましい。このように、ロック部材をスライダと共に移動させ、スライダの後退位置でロック部材の自由端を凹部又は開口により退避させてロック状態を解除できるようにしているので、ロック装置を極めて簡素化することができる。即ち、イジェクト装置のスライダにロック部材を組み込み、ハウジングに凹部又は開口を設けるだけで済む。したがって、このロック装置を装備しても、コネクタの薄型化や小型化に制約を受けることが殆どない。
【0017】
前記ロック部材の自由端は、前記スライダの前進位置で、前記ハウジングの内面に接触して退避不可能に設定された構成とすることが好ましい。このようにすれば、カードをロック状態に保持するのに、単にハウジングの内面を利用するだけであり、特別な部材を付加する必要がなくなる。したがって、この点からもロック装置の簡素化を図ることが可能になる。
【0018】
前記カム機構は、前記スライダの側面に設けられ、スライダの前進位置を決める第1のカム溝と、スライダの後退位置を決める第2のカム溝と、各カム溝に沿って案内され、スライダのスライド位置を決定するピン部材とを含み、前記ハウジングの側面部分が前記メタルシェルで覆われている構成とすることもできる。カム機構のあるハウジングの側面部分をメタルシェルで覆うことで、カム機構を塵埃等から保護して、誤作動等が生じないようにすることができる。
【0019】
前記スプリングは、前記コネクタボディと前記スライダとの間に設けられ、そのスライダの移動方向に対応する一方側に設けられた第1のスプリングと、他方側に設けられた第2のスプリングとを有する構成とすることもできる。このようにすれば、第1のスプリングと第2のスプリングの両方によってスライダを後退位置に戻す方向に付勢する力を高め、しかも、スライダの両端をスプリングでガイドする構成となるため、スライダの作動も円滑にすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をメモリスティック用コネクタに適用した実施の形態について説明する。図1はメモリスティックを装着したコネクタの平面図、図2はコネクタ自体の平面図、図3はその側面図、図4はその正面図、図5は図2のX−X線に沿った断面図、図6はロック部材を設けたスライダの斜視図、図7はスライダの側面図である。
【0021】
このメモリスティック用コネクタ(以下、コネクタと称する)1は、全体として平面ほぼコ字型に形成されている。コネクタ1は、コネクタボディB内に挿入されるメモリスティック(以下、カードと称する)Cのイジェクト装置Jを備えている。コネクタボディBは、カードCの挿入口21を有するハウジング2と、そのハウジング2を覆うメタルシェル3とで構成されている。
【0022】
ハウジング2は絶縁性樹脂にて形成され、底板部2a(図5参照)と、アーム状に延びる左右の側壁部分22、23と、カードCの挿入方向の前部に設けた端子装着部24とを有する。端子装着部24には、カードCの電極端子(図示せず)と接触するコンタクト部4aを有する端子部材4が複数組み込まれている。メタルシェル3は、薄い金属板の打ち抜き及び曲げ加工により形成され、上板部31と、左右の側板部32、33とを有する(図2、図3参照)。
【0023】
前記イジェクト装置Jは、カードCの挿入に伴って押し込まれると共にカードCの装着位置である前進位置(図1のα)とカードCの挿入初期位置である後退位置(図1のβ)との間でスライドするスライダ5(図6参照)と、そのスライダ5をカードCの後退位置側へ戻すように付勢するコイル状の第1のスプリング6a及び第2のスプリング6bと、スライダ5のスライド動作を規制するカム機構7とによって構成されている。
【0024】
第1のスプリング6aはスライダ5を押し戻す方向に付勢できるようにセットされ、第2のスプリング6bはスライダ5を引き戻す方向に付勢できるようにセットされている。したがって、第1のスプリング6aは、スライダ5の前面に設けた位置決め穴5gとハウジング2の前壁2aとの間にセットされている。第2のスプリング6bは、その一端がハウジング2の収容部25内に設けた固定用突起11に固定され、他端がスライダ5に設けた固定軸54に固定されている。
【0025】
カム機構7は、図7に示すように、スライダ5の側面に設けられ、スライダ5の前進位置を決める第1のカム溝51と、スライダ5の後退位置を決める第2のカム溝52と、各カム溝51、52に沿って案内され、スライダ5のスライド位置を決定するピン部材8とを備えている。そして、スライダ5は、ハウジング2の側壁部分22の内側に沿って設けた収容部25内に収容され、メタルシェル3の側板部32で覆われている。
【0026】
図6にスライダ5の拡大斜視図を、図7にスライダ5の拡大側面図を示す。これらの図に示すように、スライダ5は樹脂製であり、そのスライド方向を維持して円滑にスライドできる形状に設計されている。即ち、スライダ5は、ハウジング2に対してスライド可能に装着される本体部5aと、その本体部5aからスライダ5のスライド方向に延びる延長部5bとを有している。そして、この延長部5bに設けた横穴5cに収容する形態でロック部材10が取り付けられている。
【0027】
横穴5cは、スライダ5の両側面のうち、一方の側面(カム溝の設けられている側面)5dと他方の側面5eとの間で開口している。この横穴5cは、ロック部材10の凸部13及び自由端12に対応する位置に設けられている。これにより、ロック部材10の自由端12は、横穴53を通過してスライダ5の一方の側面5dの開口から出没可能に設定されている。
【0028】
ロック部材10は弾性のある金属板を曲げ加工して形成したもので、その一端(基端)11が本体部5aに固定され、他端(自由端)12がフリーとなっている。ここでは、本体部5aに孔を設けておき、その孔に基端11を挿入して接着剤等により固定しているが、インサート成形によっても固定することができる。
【0029】
基端11と自由端12との間には曲げ加工により形成した凸部13が設けられている。この凸部13は、カードCの側面に設けた半円状の凹部14に進入して互いに係合可能に形成されている。このロック部材10は、その自由端12が拘束された状態では、カードCをハウジング2内に挿入するだけで凸部13と凹部14が容易に係合し、カードCを抜き出す方向に力を加えた場合には、その係合状態を保持できるように設定されている。
【0030】
ここで採用されている凸部13の形状を具体的に説明する。凸部13は、ストッパ面13aと傾斜面13bとで形成されている。ストッパ面13aは凹部14の内面に接触できるように凹部14の深さ方向に延びている。傾斜面13bは、凸部13の頂点から自由端12に向かいハウジング2の内面側へ傾斜した面である。これにより、カードCを挿入するときには、傾斜面13bの作用で、凸部13が凹部14内に進入しやすくなる。一方、凸部13が凹部14内に進入した係合状態から、カードCを引き抜くときには、ストッパ面13aがその係合状態を保持するように作用する。
【0031】
スライダ5の他方の側面5eには横穴5cが開口していて、ここから、ロック部材10の凸部13が突出している。さらに、このスライダ5の他方の側面5eには円弧状の曲面からなる当接面5fが設けられている。この当接面5fは次のような機能を持つ。カードCの挿入途中で、カードCの先端片側の面取りした縁部C1を当接面5fに突き当たらせることで、スライダ5をカードCと共に前進可能にするためである。したがって、カードCの装着位置とスライダ5の前進位置とが対応するように設定される。
【0032】
スライダ5の後退位置を図8に示している。この位置はカードCのイジェクト位置にも対応する。このスライダ5の後退位置において、ロック部材10の自由端12が外側へ退避できるようにするため、ハウジング2の側板部分22に、開口26を設けている。なお、この開口26は側板部分22が厚い場合には凹部でもよい。スライダ5の前進位置を図9に示している。この前進位置において、自由端12の付近に側壁部分22の内面22aが存在するように、開口26を側壁部分22に設ける位置や大きさを設定している。したがって、この前進位置では、ロック部材10の自由端12は内面22aよりも外側には退避不可能に設定されている。
【0033】
メタルシェル3の側板部31には、ピン部材8の自由端側の係合軸部81がカム溝内に進入する方向に付勢するためのバネ部分34が設けられている。このバネ部分34は、メタルシェル3の側板部32の一部を帯状に残して板バネ構造としたもので、その自由端34aの部分でピン部材8を押さえ付けることができる構成としている。
【0034】
スライダ5の一方の側面に設けた第1のカム溝51と第2のカム溝52は、図7において矢印付きの一点鎖線で示すように、それぞれ往路L1と復路L2に対応している。ピン部材8の自由端はL字形に曲げられてその先端に係合軸部81が形成されている。そして、この係合軸部81が、スライダ5の後退位置において第1のカム溝51の始端51a部分に進入した状態となるように設定されている。
【0035】
ピン部材8の基端もL字形に曲げられてハウジング2に対する支点軸部82が形成されている。その支点軸部82がハウジング2に支持されることで、支点軸部82を中心に、ピン部材8の自由端側の係合軸部81が各カム溝51、52に案内されて揺動可能に設定されている。
【0036】
この図7及び図8〜図11を参照してカム機構7の動き、及びロック部材10の動作等について説明する。
図7におけるスライダ5とピン部材8との関係は、カードCを挿入していない初期状態、あるいはカードCの後退位置に対応している。コネクタ1内にカードCを挿入すると、カードCの先端C1部分がスライダ5の鉛直な当接面5fに突き当たってスライダ5を前方へスライド移動させる。このとき、第1プリング6aは圧縮させられ、第2スプリング6bは伸張させられる。
【0037】
この際、図8に示すようにロック部材10の凸部13がカードCの凹部14に進入して係合する。即ち、各スプリング6a、6bの反発力とカードCを押す力との相互作用により、ロック部材10が弾性変形させられる。この弾性変形は、ロック部材10の自由端12が図8において矢印A方向に退避した後に復帰する形態の変形となる。この結果、凸部13は凹部14内に進入することができる。ここで、ピン部材8の係合軸部81は、段付き面50aの存在により第2のカム溝52方向への移動を阻止されることで、第1のカム溝51に沿って相対移動する(往路L1)。
【0038】
カードCをさらに挿入するに従い、係合軸部81は、第1のカム溝51を通り、後端凹部51bに突き当たる。このとき、係合軸部81は戻り防止用の段付き面50b、50cを通過して移動する。また、この状態で、カードCの電極端子とコネクタ1の端子部材4のコンタクト部4aとが電気的に接触し、カードCの仮セット状態になる。
【0039】
この状態で、カードCの挿入を停止すると、第1及び第2のスプリング6a、6bの作用によりスライダ5は後退する方向へ移動する。その際、戻り防止用の段付き面50c、50dの存在によって、係合軸部81は第1のカム溝51の終端51cへと案内されて、そこへ位置決めされる。このとき、カードCはスライダ5と共に若干後退するが、この状態においてもカードCのコネクタ1に対する電気的接触状態は保持されている(図9参照)。したがって、この図9に示す状態がカードCの正式セット状態(装着状態)となる。
【0040】
この状態においては、スライダ5がロック部材10と共にその前進位置までスライドしているため、ロック部材10の自由端12は、ハウジング2の側壁部分22の内面22aと相対する形態となる。即ち、スライダ5の両方の側面に開口している横穴5cは、一方の側面5d側の開口が側壁部分22の内面22aで閉じられた形態となる。さらに、側壁部分22に設けている開口26も第2のスプリング6bで覆うわれ、自由端12の付近には存在しない形態となる。
【0041】
したがって、このカードCの正式セット状態においては、カードCを引き抜く方向に力を加えても、カードCは抜けない。カードCを引き抜く方向に力を加えると、凹部14を介して凸部13に力が加わり、ロック部材10は弾性変形し、自由端12が側壁部分22の内面22a側へ変位する。しかし、自由端12が内面22aに突き当たるため、自由端12はそれ以上に変位することはできない。その結果、凸部13と凹部14の係合状態は解除されずに維持される。これによりカードCをコネクタ1から引き抜くことはできなくなるのである。
【0042】
次に、カードCをイジェクトする場合には、セット状態にあるカードCの後端を押すことによりイジェクトする。即ち、カードCを前進させる方向に押すと、スライダ5が前進する方向へ若干スライド移動することで、係合軸部81が戻り防止用の段対面50eを経由して第2のカム溝52へと移動し、後端凹部51dに突き当たる。
【0043】
それ以上はカードCを押すことができないので、カードCを押すことを止めると、第1のスプリング6aaの反発力と、第2のスプリング6bがスライダ5を引っ張る力にとより、スライダ5が後方へ押し戻される。これにより、カードCがイジェクトされる。このとき、係合軸部81は第2のカム溝52を通り、その途中で段付き面50f通過し、初期位置51aに復帰する(復路L2(図7及び図8参照))。
【0044】
この状態では、ロック部材10の自由端12の位置に、側壁部分22の開口26が存在する形態となるので、カードCを引き抜くことができる。即ち、図8の状態でカードCを引き抜く方向に力を加えると、ロック部材10の凸部13がカードCの凹部14を介して押され、ロック部材10の自由端12が矢印A方向に変位する。この際、自由端12は開口26を通って外側へ変位することができるので、凸部13が凹部14から抜け出て互いの係合状態が解除される。これにより、カードCを抜き出すことができる。
【0045】
このように、ピン部材8の係合軸部81は第1のカム溝51を移動する往路L1と、第2のカム溝52を移動する復路L2とを経由する動きを行うことで、カードCの装着及びイジェクト操作を、プッシュ・プッシュ式の操作で行うことができる。更に、スライダ5に設けたロック部材10と、側壁部分22に設けた開口26とからなるロック装置を備えているため、カードCの不用意な抜き出しを確実に防止することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、スライダ5をハウジング2の側壁部分に沿って設けた収容部25に収容しているため、コネクタボディBの側方へ突出しないように構成することができる。これにより、コネクタボディーBをカードCの平面形状とほぼ同じ平面矩形に形成して凹凸のないシンプルな外観にすることができる。さらに、スライダ5に横穴5cを設けてそこへロック部材を装備したことで、薄型化に加えて小型化も図り易い構成とすることができる。
【0047】
また、メタルシェル3の側面部分に、ピン部材8の係合軸部81がカム機構7の各カム溝51、52内に進入する方向に付勢するバネ部分34を設けた構成とすることによって、別途に組み込むバネ部材を不用とするだけでなく、コネクタ全体の薄型化及び小型化に寄与することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のロック装置付きカード用コネクタによれば、カードをコネクタボディに装着した状態では、カードを引っ張っても抜けないようにすることができる。また、カードのロック装置を装備した場合でも、小型化、薄型化を図り易くすることができる。さらに、メタルシェルの側面部分でカム機構を覆う構成とすることで、ゴミや塵埃の付着を防止して、カム機構の動きを良好に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック装置付きカード用コネクタにカードを挿入した状態の平面図
【図2】本発明のロック装置付きカード用コネクタの平面図
【図3】本発明のロック装置付きカード用コネクタの側面図
【図4】本発明のロック装置付きカード用コネクタの正面図
【図5】図2のX−X線に沿った断面図
【図6】本発明のロック装置付きカード用コネクタのスライダの斜視図
【図7】本発明のロック装置付きカード用コネクタのスライダの側面図
【図8】本発明のロック装置付きカード用コネクタの動作説明用の一部断面平面図
【図9】本発明のロック装置付きカード用コネクタの動作説明用の一部断面平面図
【図10】図8の動作状態に対応するコネクタの側面図
【図11】図9の動作状態に対応するコネクタの側面図
【符号の説明】
1 コネクタ
2 ハウジング
22 側壁部分
22a 内面
25 収容部
26 開口
3 メタルシェル
32 側板部
4 端子部材
5 スライダ
5c 横穴
5f 当接面
51 第1のカム溝
52 第2のカム溝
6a 第1のスプリング
6b 第2のスプリング
7 カム機構
8 ピン部材
81 係合軸部
82 支点軸部
10 ロック部材
11 基端
12 自由端
13 凸部
14 凹部
B コネクタボディ
C カード
J イジェクト装置

Claims (4)

  1. コネクタボディ内への挿入によって装着されるカードのイジェクト装置と、装着されたカードを抜け止めするためのロック装置とを備えたカード用コネクタであって、
    前記イジェクト装置は、カードの挿入に伴って押し込まれると共にカードの装着位置である前進位置とカードの挿入初期位置である後退位置との間でスライドするスライダと、そのスライダを前記後退位置側へ戻すように付勢するスプリングと、前記スライダのスライド動作を規制するカム機構であって、前記スライダのスライド位置を決定するピン部材と、該ピン部材が通るカム溝とを有するカム機構とを備え、
    前記ロック装置は、前記スライダに設けられたロック部材であって、前記スライダに固定された基端と、前記カードに対して接近及び離間する方向に移動可能な自由端とを有し、それら基端と自由端との間に、該ロック部材が進入可能なように前記カードに設けられた凹部に進入可能な凸部が設けられているロック部材を備え、
    前記コネクタボディは、前記カードの挿入口と、前記スライダの後退位置で前記ロック部材の自由端部をハウジングの外側方向へ退避させてロック状態を解除する凹部又は開口を有するハウジングと、そのハウジングを覆うメタルシェルであって、該メタルシェルの側板部に前記ピン部材を押さえつけるバネ部分を有するメタルシェルと、を備え、
    前記スライダは、前記ハウジングに対してスライド可能に装着され、前記カム溝が設けられる本体部と、その本体部からスライダのスライド方向に延びる延長部であって、前記ロック部材が収容される横穴を有する延長部と、を備え、
    前記横穴は、前記カム溝が設けられる前記ハウジング側の側面と前記カード側の側面とを貫通し、
    前記スライダの前進位置で、前記ロック部材の凸部が前記横穴から突出して前記凹部に進入してカードがロック状態となり、前記スライダの後退位置で、前記ロック部材の自由端部が前記凹部又は開口へ退避してカードのロック状態が解除される、
    ロック装置付きカード用コネクタ。
  2. 前記ロック部材は、弾性のある金属板からなり、その金属板の一部を湾曲形成することで、前記凸部を形成してある、請求項に記載のロック装置付きカード用コネクタ。
  3. 前記ロック部材の自由端は、前記スライダの前進位置で、前記ハウジングの内面に接触して退避不可能に設定されている、請求項1又は2に記載のロック装置付きカード用コネクタ。
  4. 前記スプリングは、前記コネクタボディと前記スライダとの間に設けられ、そのスライダの移動方向に対応する一方側に設けられた第1のスプリングと、他方側に設けられた第2のスプリングとを有する、請求項1〜の何れかに記載のロック装置付きカード用コネクタ。
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