JP4365447B1 - ハニカム建築構造体及びその点検方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震後の点検及び再生を効率的かつ低コストで行うことが可能な、ハニカム建築構造体及びその点検方法を提供する。
【解決手段】ハニカム建築構造体は、最大の第1フレームからなり露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、第2フレームから最小の第nフレームまでからなるサブフレームとを備え、少なくとも第nフレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。六角形フレーム内の、より小さい各フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、より小さいフレームの全てに損傷が無いときは、その六角形フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、より小さいフレームの少なくとも1つに損傷が有るときは、損傷の有るフレームの交換を決定すると共に、その六角形フレームの点検を必要と決定する第3ステップを有する点検方法である。
【選択図】図2A

Description

本発明は、六角形フレームをハニカム接合して構築されたハニカム建築構造体、並びに、当該ハニカム建築構造体が地震等を被った後における損傷の有無についての点検方法に関する。
本出願人は、既に特許文献1〜5に開示されたハニカム建築構造体(以下、"ハニカム構造体"と略称する場合がある)を提示している。これらの文献におけるハニカム構造体は、好適には、チューブ架構に適用される。
図17は、チューブ架構を形成するハニカム構造体のメインフレームの一例を概略的に示している(特許文献1に開示)。メインフレームは、建築物全体の長期負荷(固定荷重+積載荷重)を負担しており、最も重要な骨格である。図17の右下に、このメインフレーム100を構成する基本ユニット(本明細書では"Aタイプ"と称する)を示している。この基本ユニットは、1つの六角形フレームHaのみで構成されている。図17に示したメインフレーム100では、隣り合う六角形フレームHaが1つの辺部材を共有するようにハニカム接合されている。
メインフレーム100における梁は、六角形フレームHaの上辺と下辺の部材101に相当しており、水平方向に連続していない。また、柱は、六角形フレームHaの左右における屈曲した部材102に相当しており、鉛直方向にジグザグに連続する斜柱となる。このようなハニカム構造は、様々な方向から建築物に加わる負荷を、梁又は斜柱の軸力に変換しやすいという長所がある。加えて、ハニカム構造に特有の剛性を有することにより、チューブ架構のみによって建築物全体の構造的安定性と耐震性を確保することができる。構造解析の結果からも、ハニカム構造のチューブ架構は、一般ラーメン構造のチューブ架構に比べて同じ水平負荷に対する変形及び曲げモーメントの応力が小さいことが確認された。つまり、同じ量の変形及び曲げモーメントの応力に対する強度を確保する場合に、ハニカム構造では、一般ラーメン構造に比べて梁及び柱を細くできる。加えて、チューブ架構の内部に補強構造がなくとも十分な強度が得られるため、自由な内部空間を十分確保できる。
特許文献4では、フラクタル的要素を取り入れたハニカム構造(以下、フラクタルハニカム構造と称する場合がある)を提示した。フラクタルハニカム構造の基本ユニットは、図17に示したAタイプユニットの六角形フレームHaの内部にさらにサブフレームを有する。サブフレームは、六角形フレームHaと相似形の、より小さい複数の六角形フレームから構成される。サブフレームは、相似比の異なるすなわち大きさの異なる六角形フレームを含んでもよい。サブフレームとメインフレームは接合されている。特許文献4の構造におけるサブフレームでは、個々の六角形フレームが6つの辺部材を有し、隣り合う六角形フレームが各々の辺部材を互いに沿わせるようにハニカム接合されている。
フラクタルハニカム構造の一例は、メインフレームの各六角形フレームHaの内部に、複数の2次六角形フレームからなるハニカムが嵌め込まれ、そして各2次六角形フレームの内部に、複数の3次六角形フレームからなるハニカムが嵌め込まれた構造である。このような2次及び3次六角形フレームからなるサブフレームを設けることにより、基本ユニットの強度が向上する。特に、曲げモーメント応力の集中する六角形フレームHaの頂点近傍の剛性を高めることができる。この結果、ハニカム構造体全体の強度が向上する。また、サブフレームのフラクタル構成は豊富な多様性を有するため、必要に応じて剛性のレベルを容易に調整することができる。
本発明に関連して、別の局面における従来技術を述べておく。例えば、建物が大きな地震を被った場合、その被害状況の点検が必要となる。特許文献6では、建物の構造データ及び地盤データに基づき、その建物の振動応答解析モデルを予め作成し、このモデルに対し参考観測値を用いて振動応答解析を実行することにより、大きな損傷を生じると推定される部位を特定する。特定された部位に地震計を設けておく。地震計の計測値が設定値以上となったとき、点検作業を行う。最も重要かつ有効な点検作業は、目視により柱や梁の損傷又は破断の有無を調べることである。
特許第3811708号公報 特許第4108101号公報 特許第4192207号公報 特許第4210323号公報 特許第4146511号公報 特開2006−63593号公報
ここで、耐火の観点から、一定規模以上の鉄骨造の建物では、所定の部位の構造部材に対して耐火被覆を施すことが法規(建築基準施行令第70条、107条等)により定められている。所定の部位とは、長期負荷(固定荷重+積載荷重)を担う部分であって、構造耐力上主要な部分に相当する。仮にこれらの構造部材が焼損すると、建物が倒壊してしまうからである。一方、地震力や風圧力等の短期負荷のみを担う構造部材については、耐火被覆を免除されている。
地震等の被害状況を目視点検する場合に不都合な点は、耐火被覆を施した構造部材については、その耐火被覆を除去しなければ、点検ができないことである。また、耐火被覆を除去して点検した結果、異常が無かった場合、再度耐火被覆を施さなければならない。このように、耐火被覆を施した構造部材については、点検及び再生のためのコストが非常に高くなる。
再び、特許文献4のフラクタルハニカム構造に戻ると、発明者らは、このようなフラクタルハニカム構造が、耐力試験において極めて特徴的な損傷経過を示すことを見出した。詳細は後述するが、概略すると、フラクタルハニカム構造においては、短期負荷に対して必ずサブフレームから損傷し始め、その後にメインフレームに損傷を生じるということである。さらに、サブフレームにおいても、より小さい六角形フレームから先に損傷を生じることが実証された。構造部材の損傷は、通常、微小な亀裂などから始まり、次第に拡大して最終的には破断に至る。
本発明は、上記のフラクタルハニカム構造の特性に着目してなされたものである。この特性を生かして、地震等の後の点検及び再生を、確実かつ効率的に行うことが可能であり、さらに低コストで行うことが可能であるハニカム建築構造体及びその点検方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明の構成は、以下の通りである。
本発明によるハニカム構造体は、互いに相似形であって最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類(nは2以上)の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されている。このハニカム建築構造体は、複数の第1フレームをハニカム状に接合して形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置され、第2フレームから第nフレームまでのn−1種類の複数の六角形フレームをハニカム状に接合して形成されたサブフレームとを備える。例えば、n=2の場合、サブフレームの六角形フレームは、1種類のみ(第2フレームのみ)からなる。また例えば、n=3の場合、サブフレームの六角形フレームは、2種類からなる。そして、サブフレームにおける少なくとも第nフレーム(すなわち最小の六角形フレーム)が、損傷の有無を点検するためのセンサ部として、耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする。
さらに、上記のハニカム構造体において、n種類の六角形フレームは、より大きい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントが、より小さい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントよりも大きいことが好適である。
一実施例においては、上記サブフレームが、第1フレームの内側に配置された3個の第2フレームから形成され、かつ、各第2フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。
別の実施例においては、上記サブフレームが、第1フレームの内側に配置された3個の第2フレーム、及び、各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレームから形成され、かつ、各第2フレーム及び各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。
さらに別の実施例においては、上記サブフレームが、第1フレームの内側に配置された3個の第2フレーム、及び、該第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームから形成され、かつ、各第2フレーム及び各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。
さらに別の実施例においては、上記サブフレームが、第1フレームの内側に配置された3個の第2フレーム、及び、各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレーム)から形成されると共に、各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われており、かつ、各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。
さらに別の実施例においては、上記サブフレームが、第1フレームの内側に配置された3個の第2フレーム、及び、第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームから形成されると共に、各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われており、かつ、各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。
本発明による、ハニカム構造体における損傷の有無の点検方法は、互いに相似形であって最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類(nは2以上)の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置され、第2フレームから第nフレームまでのn−1種類の複数の六角形フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける少なくとも第nフレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、前記第nフレームを内側に直接接合した六角形フレーム毎に、該直接接合された第nフレームの各々のセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、前記第1ステップにおいて、前記直接接合された全ての第nフレームに損傷が無いときは、その六角形フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、前記第1ステップにおいて、前記直接接合された第nフレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第nフレームの交換を決定すると共に、その六角形フレームの点検を必要と決定する。
さらに、上記点検方法において、ハニカム構造体の上記n種類の六角形フレームは、より大きい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントが、より小さい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントよりも大きいことが好適である。
本発明による点検方法の一実施例は、互いに相似形である大きい方の第1フレームと小さい方の第2フレームの2種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置されかつ3個の第2フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、3個の第2フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第2フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第2フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された第2フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する。
本発明による点検方法の別の実施例は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレーム及び各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、3個の第3フレームを内側に直接接合した第2フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第2フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第2フレームの点検を必要と決定する。
第4ステップでは、上記第3ステップにおいて点検を必要とされた第2フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該点検を必要とされた各第2フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第5ステップでは、上記第4ステップにおいて、上記点検を必要とされた全ての第2フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する。
第6ステップでは、上記第4ステップにおいて、上記点検を必要とされた第2フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する。
本発明による点検方法のさらに別の実施例は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び該第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われると共に、各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、3個の第2フレーム及び3個の第3フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第2フレーム及び各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第2フレーム及び第3フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された第2フレーム及び第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレーム又は第3フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する。
本発明による点検方法のさらに別の実施例は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われると共に、各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、3個の第3フレームを内側に直接接合した第2フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第2フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第2フレームの点検を必要と決定する。
本発明による点検方法のさらに別の実施例は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム構造体を対象とする。このハニカム構造体は、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び該第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われると共に、各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有する。このハニカム構造体の点検方法は、次の各ステップを有する。
第1ステップでは、3個の第3フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する。
第2ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第1フレーム及びその第1フレーム内の各第2フレームの点検を不要と決定する。
第3ステップでは、上記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第1フレーム及びその第1フレーム内の各第2フレームの点検を必要と決定する。
本発明によるハニカム建築構造体は、フラクタルハニカム構造を有しており、互いに相似形のn種類(nは2又はそれ以上)の六角形フレームを組み合わせてハニカム接合することにより構築されている。メインフレームは、最大の第1フレームをハニカム接合して形成され、各第1フレームの内部にはサブフレームを備えている。サブフレームは、第2フレームから最小の第nフレームまでのn−1種類の六角形フレームをハニカム接合して形成されている。例えば、n=2の場合、サブフレームは第2フレームのみから形成される。
一定規模以上の建築物においては、長期負荷(固定荷重+積載荷重)を負担する部位に耐火被覆を設けることが義務付けられている。フラクタルハニカム構造におけるメインフレームとサブフレームとは互いに接合されているので、実際には、長期負荷と短期負荷が、メインフレームとサブフレームに明確に振り分けられるものではない。しかしながら、メインフレームついては、必ず長期負荷を負担するように構造設計される。従って、メインフレームは、常にその露出面全体を耐火被覆で覆わなければならない。サブフレームは、メインフレームが"単独で"長期負荷を負担可能であるか否かにより、その耐火被覆の要否が分かれる。
メインフレームが単独で長期負荷を負担可能に構造設計されている場合は、サブフレームは、基本的に長期負荷を負担する必要がなく、短期負荷(地震力や風圧力等)を補強的に負担すればよい。この場合、サブフレームを構成する六角形フレーム(第2〜第nフレーム)に耐火被覆は不要である。
メインフレームが単独で長期負荷を負担可能に構造設計されていない場合は、サブフレームが長期負荷の一部を負担しかつ短期負荷も補強負担するように構造設計されている。この場合、サブフレームのうちで最も大きい第2フレームが長期負荷の一部を負担するので、第2フレームについては、その露出面全体を耐火被覆で覆わなければならない。
サブフレームにおいて、第3フレームより小さい六角形フレームについては、長期負荷を負担することはないので、常に耐火被覆は不要である。
耐力試験の結果によれば、フラクタルハニカム構造においては、地震等の短期負荷に対して、必ず、より小さい六角形フレームからより大きい六角形フレームへと順次損傷が進行する性質があることが実証された。このことは、"フラクタルハニカム構造に含まれる所定の大きさの六角形フレームに損傷が無い場合には、それより大きい六角形フレームにも損傷が無い"、と保証されることを意味する。
この事実に基づき、本発明のハニカム構造体は、サブフレームを形成する六角形フレームのうち少なくとも最小の六角形フレームが耐火被覆の無い非被覆部分を有するように、構成されている。例えば、サブフレームが第2フレームのみから形成される場合は、第2フレームが耐火被覆の無い非被覆部分を有する。また例えば、サブフレームが第2フレームと第3フレームから形成される場合は、少なくとも第3フレームが耐火被覆の無い非被覆部分を有する。
そして、非被覆部分は、目視点検することができるので、地震等による損傷の有無を点検するためのセンサ部としての役割を果たすことができる。本明細書では、このような役割をもつ六角形フレームを、"センサフレーム"と称する。
例えば、1つの六角形フレームの内側に配置された全てのセンサフレームに損傷が無い場合は、当該六角形フレームにも損傷が無いことが保証される。従って、当該六角形フレーム自体の点検が不要となる。これにより、点検作業の効率が向上する。特に、当該六角形フレームに耐火被覆が施されている場合に有用である。従来の一般ラーメン構造や、センサフレームの無いハニカム構造では、耐火被覆を施した多くの構造部材について、その耐火被覆を除去して点検しなければならなかった。これに対し、センサフレームを設けた本発明のハニカム構造においては、点検不要と判定された六角形フレームについては、その耐火被覆を除去する必要がない。
この結果、建築構造体全体について、耐火被覆の除去作業、除去後の点検作業、点検後の耐火被覆の再生作業に要する労力とコストを大幅に低減することができる。また、地震後における建築構造体の速やかな修復及び利用再開を実現することができる。
(a)は、本発明によるハニカム構造体を形成する主要な基本ユニットの種類を示し、(b)は、(a)の基本ユニットを形成する六角形フレームの種類を示している。 本発明によるハニカム構造体の基本構成を説明する図である。 ハニカム構造体の実施例1を示す立面図である。 図2Aで用いられているBタイプ、Cタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。 ハニカム構造体の実施例2を示す立面図である。 図3Aで用いられているBタイプ、Cタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。 ハニカム構造体の実施例3を示す立面図である。 図4Aで用いられているCタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。 ハニカム構造体の実施例4を示す立面図である。 図5Aで用いられているCタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。 ハニカム構造体の比較例を示す立面図である。 、図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプBユニットの点検フローの一例である。 図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプCユニットの点検フローの一例である。 図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプDユニットの点検フローの一例である。 、図4A及び図5Aにそれぞれ示した実施例3、4のハニカム構造体に含まれるタイプCユニットの点検フローの一例である。 、図4A及び図5Aにそれぞれ示した実施例3、4のハニカム構造体に含まれるタイプDユニットの点検フローの一例である。 (a)は、Bタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、第1フレームHaの断面図であり、(c)は、第2フレームHbの断面図である。 Bタイプユニットについての荷重変形曲線を示すグラフである。 (a)は、Cタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、第3フレームHcの断面図である。 Cタイプユニットについての荷重変形曲線を示すグラフである。 (a)は、Dタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、挿入フレームHdの断面図である。 Dタイプユニットについての荷重変形曲線を示すグラフである。 H型鋼の強軸を示す図である。 (a)は、Bタイプユニットにおける、耐火試験に用いた試験体の箇所を示す図である。(b)は、試験体の断面図である。 耐火試験結果を示すグラフである。 チューブ架構を形成するハニカム構造体のメインフレームの一例を概略的に示す図である。
図1Aは、本発明によるハニカム構造体を形成する各部品を説明する表である。(a)は、ハニカム構造体を形成する主要な基本ユニットの種類を示し、(b)は、(a)の基本ユニットを形成する六角形フレームの種類を示している。
図1Aの(a)に示すように、典型的な3種類の基本ユニットを、Bタイプ、Cタイプ、Dタイプと称することとする。これらの基本ユニットを形成する六角形フレームには、(b)に示すように、第1フレームHa、第2フレームHb、第3フレームHc及び挿入フレームHdの4種類がある。1つの六角形フレームは6つの辺を有し、各辺は構造部材で形成されている。4種類の六角形フレームは互いに相似形である。第1、第2及び第3フレームは、大きい順に番号が付けられ、第2フレームHbは第1フレームHaの内側に、第3フレームHcは第2フレームHbの内側に、直接接合される。挿入フレームHdは、第2フレームHbより小さく、第3フレームHcより大きく、第1と第2のフレームの間の空間に配置される。
第1フレームHaは、メインフレームを形成するための最大の六角形フレームである。第2フレームHb、第3フレームHc及び挿入フレームHdは、第1フレームHaの内側に配置されるサブフレームを形成するための六角形フレームである。
図1Bは、本発明のハニカム構造体の基本構成を説明する図である。本発明のハニカム構造体は、複数の第1フレームHaをハニカム状に接合したメインフレーム100と、各第1フレームHaの内側にそれぞれ配置され接合されたサブフレームとから構築される。メインフレーム100における隣り合う第1フレームHaは、1つの辺部材を共有するように接合されている。サブフレームには幾つかの種類がある。いずれのサブフレームも、第1フレームHaの内側に嵌合する大きさである。主要なサブフレームは、次の3種類である。
サブフレームSbは、3個の第2フレームHbをハニカム状に接合して形成される。隣り合う第2フレームHbは、各々の辺部材を互いに沿わせて接合されている。サブフレームSbを構成する六角形フレームは、第2フレームHbの1種類である。サブフレームSbを第1フレームHaの内側に配置することにより、Bタイプの基本ユニットが形成される。
サブフレームScは、3個の第2フレームHbをハニカム状に接合し、さらに各第2フレームHbの内側に3個の第3フレームHcをハニカム状に接合して形成される。隣り合う第2フレームHb及び隣り合う第3フレームHcは、各々の辺部材を互いに沿わせて接合されている。サブフレームSbを構成する六角形フレームは、第2フレームHb及び第3フレームHcの2種類である。サブフレームScを第1フレームHaの内側に配置することにより、Cタイプの基本ユニットが形成される。
サブフレームSdは、3個の第2フレームHbをハニカム状に接合し、さらにその外側に3個の挿入フレームHdを接合している。隣り合う第2フレームHbは、各々の辺部材を互いに沿わせて接合されている。1つの挿入フレームHdは、2つの第2フレームHbの間に嵌合するように接合されている。サブフレームSdを構成する六角形フレームは、第2フレームHb及び挿入フレームHdの2種類である。サブフレームSdを第1フレームHaの内側に配置することにより、Dタイプの基本ユニットが形成される。
なお、Dタイプユニットにおける最小フレームである挿入フレームHdは、厳密には、このDタイプユニットにおける"第3フレーム"と称するべきであるが、上記のCタイプユニットにおける第3フレームHcとの混乱を避けるために、本明細書中では"挿入フレームHd"と称することとする。但し、特許請求の範囲においては、Dタイプユニットの最小フレームを、"第3フレーム"と記載している。
一般的には、本発明のフラクタルハニカム構造をもつ建築構造体は、最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類の相似形の六角形フレームを組合せ、ハニカム接合することにより構築される。ここで、六角形フレームの大小の定義は、互いに相似形である六角形の一辺の長短を基準としている。メインフレームは、最大の第1フレームHaにより形成される共通形状である。一方、サブフレームは、第2フレームから第nフレームまでのn−1種類の六角形フレームを組み合わせて形成されるので、上記のサブフレームSb、Sc及びSd以外にも多様な変形例が存在し得る。このようなサブフレームの変形例を第1フレームHaの内側に配置することにより、基本ユニットの変形例を形成することができる。これらの基本ユニットの変形例を用いたハニカム構造体も、本発明の範囲に含まれるものとする。これらの変形例については説明を省略するが、主要な基本ユニットB、C、Dを用いた実施例についての説明から、容易に類推されるであろう。
本発明における"ハニカム接合"とは、メインフレーム100においては、同じ大きさの隣り合う六角形フレームが1つの辺部材を共有している接合形態をいう。また、サブフレームにおいては、同じ大きさ又は異なる大きさの各六角形フレームが、それぞれ6つの辺部材を有し、隣り合う六角形フレームが互いの辺部材と辺部材とを沿わせて接合されている形態をいう。さらに、"ハニカム接合"には、メインフレームの内側にサブフレームを嵌合させて接合することも含む。"ハニカム接合"においては、相対的に小さい1つの六角形フレームにおける2つ以上の辺が、相対的に大きい1又は複数の六角形フレームのいずれかの辺と接合されている。またさらに、接合の方法は、特定の方法に限定されず、例えば、剛接合、半剛接合、ローラー接合が含まれる。
再び、図1Aの(b)を参照する。表の下段に、各六角形フレームの耐火被覆の要否と、センサフレームとしての利用可能性との関係を記載している。長期負荷を負担するように構造設計されている六角形フレーム(以下、"長期負荷フレーム"と称する)には、耐火被覆を施すことが法規により義務付けられている。
一方、短期負荷を補強負担するように構造設計されている六角形フレーム(以下、"短期負荷フレーム"と称する)には、耐火被覆の義務はなく、外観を目視できる。よって、短期負荷フレームは、損傷の有無を点検するためのセンサフレームとして利用できる。なお、短期負荷フレームには、制震を目的とするものも含む。図1Aの(b)に示した六角形フレームでは、耐火被覆FCで覆われた部分を斜線掛けで示している(以下の図において同じ)。
補足すると、本発明における"長期負荷フレーム"及び"短期負荷フレーム"は、それぞれが実際に"長期負荷のみ"及び"短期負荷のみ"を負担することを意味しない。つまり、実際のハニカム構造体において、長期負荷と短期負荷が、長期負荷フレームと短期負荷フレームに明確に振り分けられて掛かるわけではない。実際の長期負荷フレームは、当然に短期負荷も担っている。また、短期負荷フレームは長期負荷フレームと接合されているから、実際には長期負荷も掛かるが、構造設計上は、短期負荷フレームが長期負荷を担うことは想定されていない。従って、"長期負荷フレーム"の意味は、長期負荷を負担可能に構造設計されている、ということであり、"短期負荷フレーム"の意味は、長期負荷を負担する必要がないように構造設計されている、ということである。そして、耐火被覆の要否は、長期負荷を負担可能に構造設計されているか否かに基づいて決定される。
メインフレーム用の第1フレームHaは、常に長期負荷フレームであるので、その露出面全体を耐火被覆FCで覆うことが義務付けられている。よって、センサフレームとはなり得ない。ここで"露出面"とは、被覆がなければ周囲空間に露出する面を意味する(ここでは、建物完成時に非構造部材により被覆されることは、考えない)。
サブフレーム用の第2フレームHbについては、長期負荷フレームとする場合は、その露出面全体を耐火被覆FCで覆うことが義務付けられる一方、短期負荷フレームとする場合は耐火被覆FCは不要である。前者の場合は、センサフレームとして利用できないが、後者の場合は、センサフレームとして利用できる。
サブフレーム用の第3フレームHc及び挿入フレームHdは、短期負荷フレームである。よって、耐火被覆FCは不要であるので、いずれもセンサフレームとして利用できる。
一般的には、本発明のハニカム構造体は、最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類の相似形の六角形フレームから形成され、少なくとも最小の第nフレームをセンサフレームとして利用する。一例として、第1フレームから第n−1フレームまでを長期負荷フレームとし、最小の第nフレームのみをセンサフレームとして利用する。この例の場合、第1フレームから第n−1フレームまでの総合耐力が、必ず長期負荷を負担するように構造設計されている。
図2A及び図2B〜図5A及び図5Bは、図1Aに示した基本ユニットを組み合わせて構築した本発明のハニカム構造体の各実施例を示す。
図2Aは、ハニカム構造体の実施例1を示す立面図である。この立面図は、ハニカム構造体の一部を示しており、例えば図16示したようなチューブ架構の一部に相当する。基本ユニットB、C、Dは、荷重に対する強度に差があるため、ハニカム構造体においては、より強度のある基本ユニットを、より下層に配置することが好適である。従って、Dタイプユニットを下層に、Cタイプユニットを中間層に、Bタイプユニットを上層に配置している。これらのことは、以下の図3A、4A、5Aについても同様である。
図2Bは、図2Aで用いられているBタイプ、Cタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。図2Bに示すように、実施例1では、サブフレームを構成する第2、第3及び挿入フレームHb、Hc及びHdは、いずれも短期負荷フレームであり、耐火被覆FCを有していないため、センサフレームとして利用できる。
図3Aは、ハニカム構造体の実施例2を示す立面図である。図3Bは、図3Aで用いられているBタイプ、Cタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。図3Bに示すように、実施例2は実施例1と同様に、サブフレームを構成する第2、第3及び挿入フレームHb、Hc、Hdは、いずれも短期負荷フレームであり、各々の主要部分は耐火被覆FCを有していない非被覆部分である。よって、センサフレームとして利用できる。
実施例2が実施例1と相違する点は、第2、第3及び挿入フレームHb、Hc及びHdにおいて、第1フレームHaと直接接合された辺部材が、耐火被覆FCで覆われている点である。また、Cタイプの第3フレームHcにおいては、第2フレームHbの耐火被覆FCで覆われている辺部材と直接接合されている辺部材が、耐火被覆FCで覆われている。実施例2におけるサブフレームは短期負荷フレームであるので、耐火被覆の義務は無いが、熱の影響を受けやすい部分の保護を強化している。センサフレームとしての役割は、非被覆部分で十分に果たすことができる。
図4Aは、ハニカム構造体の実施例3を示す立面図である。図4Bは、図4Aで用いられているCタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。図4Bに示すように、実施例3では、サブフレームを構成する第2フレームHbが長期負荷フレームであり、その露出面全体が耐火被覆FCで覆われている。従って、Cタイプユニットでは、第3フレームHcのみが短期負荷フレームであり、センサフレームとして利用される。また、Dタイプでは、挿入フレームHdのみが短期負荷フレームであり、センサフレームとして利用される。
図5Aは、ハニカム構造体の実施例4を示す立面図である。図5Bは、図5Aで用いられているCタイプ及びDタイプの各基本ユニットの拡大図である。図5Bに示すように、実施例4は実施例3と同様に、サブフレームを構成する第2フレームHbが長期負荷フレームであり、その露出面全体が耐火被覆FCで覆われている。従って、Cタイプユニットでは、第3フレームHcのみが短期負荷フレームである。第3フレームHcの主要部分は、耐火被覆で覆われていない非被覆部分となっているので、センサフレームとして利用される。また、Dタイプユニットでは、挿入フレームHdのみが短期負荷フレームである。挿入フレームHdの主要部分は、耐火被覆で覆われていない非被覆部分となっているので、センサフレームとして利用される。
実施例4が実施例3と相違する点は、第3フレームHc及び挿入フレームHdにおいて、第1又は第2フレームHa、Hbと直接接合された辺が耐火被覆FCで覆われ、熱に対する保護を強化されている点である。
上記の実施例1〜4に示したように、本発明のハニカム構造体を形成するB、C又はDタイプの各基本ユニットは、そのサブフレームを構成する六角形フレームのうち少なくとも最小の六角形フレームが、必ず非被覆部分を有している。非被覆部分を有する六角形フレームはセンサフレームとして利用することができ、その非被覆部分は目視点検用のセンサ部の役割を果たす。
図6は、ハニカム構造体の比較例を示す立面図である。この比較例は、Aタイプ及びBタイプの基本ユニットを含む。長期負荷フレームである第1フレームHaは、いずれも耐火被覆FCで覆われている。Bタイプユニットの第2フレームHbは、この場合、長期負荷フレームであるので、耐火被覆FCで全体が覆われている。従って、比較例では、非被覆部分を有するセンサフレームは存在しない。この比較例においては、いずれの箇所を点検しようとする場合も、先ず耐火被覆を除去する必要がある。
図7〜図11は、本発明のハニカム構造体の点検方法の各実施例を示す概略的なフロー図である。この点検は、ハニカム構造体が地震等の短期負荷を被った後に、構造部材の損傷の有無を調べるために行う。サブフレームの構造部材に損傷が発見された場合には、これを交換することにより構造体を再生する。なお、軽度の損傷の場合は、実際の交換ではなく修復で足りる場合もある。以下の説明において、単に"交換"という場合は、"交換又は修復"を意味する。
図7は、ハニカム構造体の点検フローの第1実施例である。このフローは、図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプBユニットを対象としている。この場合のセンサフレームは、第2フレームHbである。
・ステップ71:各第1フレームHa毎に、その内側に直接接合された3個の第2フレームHbについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ72:上記ステップ71において、1つの第1フレームHa内の全ての第2フレームHbに損傷の無いときは、それらの第2フレームHbを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検不要"と決定する。これにより、当該第1フレームHaの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ73:上記ステップ71において、1つの第1フレームHa内の少なくとも1つの第2フレームHbに損傷が有るときは、その損傷した第2フレームHbを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検必要"と決定する。
・ステップ74:上記ステップ73で"点検必要"とされた第1フレームHaの耐火被覆を除去し、目視にて点検する。異常の無いことを確認して、点検を終了する。
上記ステップ74について補足する。本発明は、地震等を被った構造体の速やかな再生を図ることを目的としているので、メインフレームを形成する第1フレームHaの破断までは想定していない(メインフレームの破断は、この構造体の再生不能を意味するからである)。従って、上記ステップ74での第1フレームHaの点検は、致命的な損傷の無いことを一応確認することが主目的である。以下の実施例における第1フレームHaの点検についても、同様である。
図8は、ハニカム構造体の点検フローの第2実施例である。このフローは、図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプCユニットを対象としている。この場合のセンサフレームは、第2フレームHb及び第3フレームHcである。
・ステップ81:各第2フレームHb毎に、その内側に直接接合された3個の第3フレームHcについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ82:上記ステップ81において、1つの第2フレームHb内の全ての第3フレームHcに損傷の無いときは、それらの第3フレームHcを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第3フレームHcを含む第2フレームHbを"点検不要"と決定する。
・ステップ83:上記ステップ81において、1つの第2フレームHb内の少なくとも1つの第3フレームHcに損傷が有るときは、その損傷した第3フレームHcを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第3フレームHcを含む第2フレームHbを"点検必要"と決定する。
・ステップ84:1つの第1フレームHaに含まれる3個の第2フレームHbの全てについて、上記ステップ81〜83が完了したか否かを判断し、完了していなければ、ステップ81に戻る。完了したならば、ステップ85へ進む。
・ステップ85:上記ステップ83で"点検必要"とされた第2フレームHbについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ86:上記ステップ85において、点検した全ての第2フレームHbに損傷が無いときは、それらの第2フレームHbを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検不要"と決定する。これにより、当該第1フレームHaの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ87:上記ステップ85において、少なくとも1つの第2フレームHbに損傷が有るときは、その損傷した第2フレームHbを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検必要"と決定する。
・ステップ88:上記ステップ87で"点検必要"とされた第1フレームHaの耐火被覆を除去し、目視にて点検する。異常の無いことを確認して、点検を終了する。
図9は、ハニカム構造体の点検フローの第3実施例である。このフローは、図2A及び図3Aにそれぞれ示した実施例1、2のハニカム構造体に含まれるタイプDユニットを対象としている。この場合のセンサフレームは、第2フレームHb及び挿入フレームHdである。
・ステップ91:各第1フレームHa毎に、その内側に直接接合された3個の第2フレームHb及び3個の挿入フレームHdについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ92:上記ステップ91において、1つの第1フレームHa内の全ての第2フレームHb及び挿入フレームHdに損傷の無いときは、それらの第2フレームHb及び挿入フレームHdを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第2フレームHb及び挿入フレームHdを含む第1フレームHaを"点検不要"と決定する。これにより、当該第1フレームHaの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ93:上記ステップ91において、1つの第1フレームHa内の少なくとも1つの第2フレームHb又は挿入フレームHdに損傷が有るときは、その損傷した第2フレームHb又は挿入フレームHdを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第2フレームHb又は挿入フレームHdを含む第1フレームHaを"点検必要"と決定する。
・ステップ94:上記ステップ93で"点検必要"とされた第1フレームHaの耐火被覆を除去し、目視にて点検する。異常の無いことを確認して、点検を終了する。
図10は、ハニカム構造体の点検フローの第4実施例である。このフローは、図4A及び図5Aにそれぞれ示した実施例3、4のハニカム構造体に含まれるタイプCユニットを対象としている。この場合のセンサフレームは、第3フレームHcである。
・ステップ101:各第2フレームHb毎に、その内側に直接接合された3個の第3フレームHcについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ102:上記ステップ101において、1つの第2フレームHb内の全ての第3フレームHcに損傷の無いときは、それらの第3フレームHcを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第3フレームHcを含む第2フレームHbを"点検不要"と決定する。これにより、当該第2フレームHbの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ103:上記ステップ101において、1つの第2フレームHb内の少なくとも1つの第3フレームHcに損傷が有るときは、その損傷した第3フレームHcを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第3フレームHcを含む第2フレームHbを"点検必要"と決定する。
・ステップ104:1つの第1フレームHaに含まれる3個の第2フレームHbの全てについて、上記ステップ101〜103が完了したか否かを判断し、完了していなければ、ステップ101に戻る。完了したならば、ステップ105へ進む。
・ステップ105:上記ステップ103で"点検必要"とされた第2フレームHbについて、耐火被覆を除去し、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ106:上記ステップ105において、点検した全ての第2フレームHbに損傷が無いときは、それらの第2フレームHbを"交換不要"と決定する。同時に、それらの第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検不要"と決定する。これにより、当該第1フレームHaの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ107:上記ステップ105において、少なくとも1つの第2フレームHbに損傷が有るときは、その損傷した第2フレームHbを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した第2フレームHbを含む第1フレームHaを"点検必要"と決定する。
・ステップ108:上記ステップ107で"点検必要"とされた第1フレームHaの耐火被覆を除去し、目視にて点検する。異常の無いことを確認して、点検を終了する。
図11は、ハニカム構造体の点検フローの第5実施例である。このフローは、図4A及び図5Aにそれぞれ示した実施例3、4のハニカム構造体に含まれるタイプDユニットを対象としている。この場合のセンサフレームは、挿入フレームHdである。
・ステップ111:各第1フレームHa毎に、その内側に直接接合された3個の挿入フレームHdについて、損傷が有るか無いかを目視にて点検する。
・ステップ112:上記ステップ111において、1つの第1フレームHa内の全ての挿入フレームHdに損傷の無いときは、それらの挿入フレームHdを"交換不要"と決定する。同時に、それらの挿入フレームHdを含む第1フレームHaと当該第1フレームHaに含まれる第2フレームHbを"点検不要"と決定する。これにより、当該第1フレームHa及び第2フレームHbの耐火被覆を除去する必要がなくなる。
・ステップ113:上記ステップ111において、1つの第1フレームHa内の少なくとも1つの挿入フレームHdに損傷が有るときは、その損傷した挿入フレームHdを"交換必要"と決定する。同時に、その損傷した挿入フレームHdを含む第1フレームHaと当該第1フレームHaに含まれる第2フレームHbを"点検必要"と決定する。
・ステップ114:上記ステップ113で"点検必要"とされた第1フレームHa及び第2フレームHbの耐火被覆を除去し、目視にて点検する。第2フレームHbについては、損傷の有るときは"交換必要"と決定し、損傷の無いときは"交換不要"と決定する。第1フレームHaについては、異常の無いことを確認して、点検を終了する。
本発明のハニカム構造体は、鉄骨造とすることが好適である。この場合、メインフレームは、鋼材で作製される。サブフレームは、鋼材の他に、ステンレス、アルミ、鉛、合金等の種々の金属で作製されてもよい。
図12A及び図12B〜図14A及び図14Bを参照して、鋼材で作製した基本ユニットについて行った耐力試験について説明する。
図12Aの(a)は、Bタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、第1フレームHaの断面図であり、(c)は、第2フレームHbの断面図である。このユニットは、H型鋼を溶接して作製した(以下の耐力試験における各試験体も同様)。符号11はフランジを、符号12はウェブを、符号13はH型鋼の溶接部を示す。
この試験体は、実寸の1/4縮小モデルである(以下の耐力試験における各試験体も同様)。
第1フレームHaの寸法は、次の通りである。
La1=1174mm、La2=148mm、La3=100mm、
ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=9mm
第2フレームHbの寸法は、次の通りである。
Lb1=483mm、Lb2=100mm、Lb3=100mm、
ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=8mm
<耐力試験方法>
図示の加力方向の矢印のように、水平方向に正負の変位を、変位量が次第に増大するようにサイクル的に載荷した。この間、継続的に荷重を計測すると共に損傷経過を観測した。この試験方法は、後述する別のタイプの試験体についても同様である。
<試験結果>
図12Bは、荷重変形曲線を示すグラフである。表1は、Bタイプ試験体の損傷経過を示している。表1の各番号は、各損傷箇所に対し、損傷した順に付している。図12Aに、各損傷箇所を同じ番号で示している。図12Bのグラフにも同じ番号を示している。
図12B及び表1に示すように、Bタイプユニットでは、第2フレームHbが先に損傷し、その後、第1フレームHaが損傷した。
この結果から、Bタイプユニットにおいては、第1フレームHaが破壊する前に必ず第2フレームHbが破壊することが確認された。
Figure 0004365447
図13Aの(a)は、Cタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、第3フレームHcの断面図である。
第1フレームHa及び第2フレームHbの寸法は、上記のBタイプユニットと同じである。第3フレームHcの寸法は、次の通りである。
Lc1=180mm、Lc2=50mm、Lc3=100mm、
ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=8mm
<試験結果>
図13Bは、荷重変形曲線を示すグラフである。表2は、Cタイプ試験体の損傷経過を示している。表2の各番号は、各損傷箇所に対し、損傷した順に付している。図13Aに各損傷箇所を同じ番号で示している。図13Bのグラフにも同じ番号を示している。
図13B及び表2に示すように、Cタイプユニットでは、先ず第3フレームHcが損傷し、次に第2フレームHbが損傷し、最後に第1フレームHaが損傷した。なお、表2に記載されている"塗装の亀裂"は、本質的な破壊ではない。
この結果から、Cタイプユニットにおいては、第1フレームHaが破壊する前に必ず第2フレームHbが破壊し、第2フレームHbが破壊する前に必ず第3フレームHcが破壊することが確認された。
Figure 0004365447
図14Aの(a)は、Dタイプユニットの試験体の立面図であり、(b)は、挿入フレームHdの断面図である。
第1フレームHa及び第2フレームHbの寸法は、上記のBタイプユニットと同じである。挿入フレームHdの寸法は、次の通りである。
Ld1=240mm、Ld2=50mm、Ld3=100mm、
ウェブ厚さ=6mm、フランジ厚さ=8mm
<試験結果>
図14Bは、荷重変形曲線を示すグラフである。表3は、Dタイプ試験体の損傷経過を示している。表3の各番号は、各損傷箇所に対し、損傷した順に付している。図14Aに各損傷箇所を同じ番号で示している。図14Bのグラフにも同じ番号を示している。
図14B及び表3に示すように、Dタイプユニットでは、先ず第2フレームHb及び挿入フレームHdが破壊し、次に第1フレームHaが破壊した。
この結果から、Dタイプユニットにおいては、第1フレームHaが破壊する前に必ず第2フレームHb又は挿入フレームHdが破壊することが確認された。
Figure 0004365447
上記の耐力試験により、本発明のハニカム構造体においては、第1フレームHaの破壊に先立って、必ず第2〜4フレームHb、Hc、Hdが損傷することが確認された。これにより、メインフレームを直接点検することなくメインフレームの損傷の有無を決定するために、サブフレームを形成する第2〜4フレームHb、Hc、Hdをセンサフレームとして利用可能であることが実証された。
最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類の六角形フレームから形成されるフラクタルハニカム構造おいて、より小さいフレームからより大きいフレームへと順次損傷が進行するという特性を確実に保有させるには、次の条件を満たすことが重要である。
Ix(k-1)>Ix(k) (k=2,..n,n≧2)
上式のIx(k-1)は、第k−1フレーム(相対的に大きい方の六角形フレーム)を形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントであり、Ix(k)は、第kフレーム(相対的に小さい方の六角形フレーム)を形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントである。図15は、構造部材がH型鋼である場合の強軸を示す図である。H型鋼では、ウェブに垂直なx軸の断面2次モーメントが大きく、x軸が強軸となる。
本発明のフラクタルハニカム構造における各六角形フレームの強度は、そのフレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントにより評価することができる。そして、より大きい六角形フレームが、より強度をもつように設計する。なお、断面が対称形状であって強軸と弱軸の区別のない構造部材では、いずれの軸の断面2次モーメントを用いてもよいが、上式の関係を満たすように設計する点は同じである。
図16A及び図16Bを参照して、Bタイプユニットについて行った耐火試験について説明する。図16A(a)は、Bタイプユニットにおける、耐火試験に用いた試験体の箇所を示す図である。(b)は、試験体の断面図である。第1フレームHaのウェブは400mm、第2フレームHbのウェブは200mm、両フレームのフランジは200mmである。なお、この試験体は、実寸の縮小モデルである。耐火被覆FC(斜線掛け部分)は、発泡性アクリル系樹脂塗料からなる耐火塗料であり、被覆の厚さは3mmである。図示のように、第1フレームHa全体と、第2フレームHbのウェブを覆うように設けられている。この耐火被覆は、通常時は、一般塗装仕上と同じ外観であるが高温時に発泡して断熱層を形成する。火災時には250℃前後で発泡を開始し、20〜30倍に発泡して断熱層を形成し、鉄骨の温度上昇を抑制する。
<耐火試験方法>
ISO−834に準拠した1時間載荷加熱試験を行った。
<試験結果>
図16Bは、耐火試験結果を示すグラフであり、横軸は時間を、縦軸は温度を示す。実線が試験体温度であり、破線は炉内温度である。試験体温度は、500℃以下に留まっており、十分な耐火性能を有することが、確認された。この耐火試験の結果から、サブフレームを構成する六角形フレームに耐火被覆を設けなくとも、構造体全体の耐火性能を確保できることが裏付けられた。これは、サブフレームを構成する六角形フレームは露出させたままでよいことを意味し、すなわち、損傷の有無を点検するためのセンサフレームとして利用できることを意味する。
1 ハニカム建築構造体
100 メインフレーム
Sb Bタイプユニットのサブフレーム
Sc Cタイプユニットのサブフレーム
Sd Dタイプユニットのサブフレーム
Ha 第1フレーム
Hb 第2フレーム
Hc 第3フレーム
Hd 挿入フレーム
FC 耐火被覆

Claims (14)

  1. 互いに相似形であって最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類(nは2以上)の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されたハニカム建築構造体であって、
    複数の第1フレームをハニカム状に接合して形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、
    各第1フレームの内側にそれぞれ配置され、第2フレームから第nフレームまでのn−1種類の複数の六角形フレームをハニカム状に接合して形成されたサブフレームとを備え、
    前記サブフレームにおける少なくとも前記第nフレームが、損傷の有無を点検するためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とするハニカム建築構造体。
  2. 前記n種類の六角形フレームにおいて、より大きい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントが、より小さい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のハニカム建築構造体。
  3. 前記サブフレーム(Sb)は、第1フレーム(Ha)の内側に配置された3個の第2フレーム(Hb)から形成され、かつ、各第2フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする請求項2に記載のハニカム建築構造体。
  4. 前記サブフレーム(Sc)は、第1フレーム(Ha)の内側に配置された3個の第2フレーム(Hb)、及び、各第2フレーム(Hb)の内側にそれぞれ配置された3個の第3フレーム(Hc)から形成され、かつ、各第2フレーム及び各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする請求項2に記載のハニカム建築構造体。
  5. 前記サブフレーム(Sd)は、第1フレーム(Ha)の内側に配置された3個の第2フレーム(Hb)、及び、該第1フレーム(Ha)と各第2フレーム(Hb)との間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレーム(Hd)から形成され、かつ、各第2フレーム及び各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする請求項2に記載のハニカム建築構造体。
  6. 前記サブフレーム(Sb)は、第1フレーム(Ha)の内側に配置された3個の第2フレーム(Hb)、及び、各第2フレーム(Hb)の内側にそれぞれ配置された3個の第3フレーム(Hc)から形成されると共に、各第2フレーム(Hb)の露出面全体が耐火被覆(FC)で覆われており、かつ、各第3フレームが前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする請求項2に記載のハニカム建築構造体。
  7. 前記サブフレーム(Sd)は、第1フレーム(Ha)の内側に配置された3個の第2フレーム(Hb)、及び、第1フレーム(Ha)と各第2フレーム(Hb)との間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレーム(Hd)から形成されると共に、各第2フレーム(Hb)の露出面全体が耐火被覆(FC)で覆われており、かつ、各第3フレーム(Hd)が前記センサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有することを特徴とする請求項2に記載のハニカム建築構造体。
  8. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形であって最大の第1フレームから最小の第nフレームまでのn種類(nは2以上)の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置され、第2フレームから第nフレームまでのn−1種類の複数の六角形フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける少なくとも第nフレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)前記第nフレームを内側に直接接合した六角形フレーム毎に、該直接接合された第nフレームの各々のセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、前記直接接合された全ての第nフレームに損傷が無いときは、その六角形フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、前記直接接合された第nフレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第nフレームの交換を決定すると共に、その六角形フレームの点検を必要と決定する第3ステップとを有することを特徴とするハニカム建築構造体の点検方法。
  9. 前記n種類の六角形フレームにおいて、より大きい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントが、より小さい六角形フレームを形成する構造部材の強軸の断面2次モーメントよりも大きいことを特徴とする請求項8に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
  10. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形である大きい方の第1フレームと小さい方の第2フレームの2種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置されかつ3個の第2フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)3個の第2フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第2フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第2フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された第2フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する第3ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
  11. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレーム及び各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)3個の第3フレームを内側に直接接合した第2フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第2フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第2フレームの点検を必要と決定する第3ステップと、
    (d)前記第3ステップにおいて点検を必要とされた第2フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該点検を必要とされた各第2フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第4ステップと、
    (e)前記第4ステップにおいて、前記点検を必要とされた全ての第2フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する第5ステップと、
    (f)前記第4ステップにおいて、前記点検を必要とされた第2フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する第6ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
  12. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び該第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレーム及び各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)3個の第2フレーム及び3個の第3フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第2フレーム及び各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第2フレーム及び第3フレームに損傷が無いときは、その第1フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された第2フレーム及び第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第2フレーム又は第3フレームの交換を決定すると共に、その第1フレームの点検を必要と決定する第3ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
  13. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び各第2フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われると共に、各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)3個の第3フレームを内側に直接接合した第2フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第2フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第2フレームの点検を必要と決定する第3ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
  14. ハニカム建築構造体における損傷の有無を点検する方法であって、
    前記ハニカム建築構造体は、互いに相似形である最大の第1フレーム、中間の第2フレーム及び最小の第3フレームの3種類の六角形フレームを組合せ、ハニカム状に接合することにより構築されており、複数の第1フレームにより形成されかつその露出面全体が耐火被覆で覆われたメインフレームと、各第1フレームの内側にそれぞれ配置された3個の第2フレーム及び該第1フレームと各第2フレームとの間の空間にそれぞれ配置された3個の第3フレームにより形成されたサブフレームとを備え、該サブフレームにおける各第2フレームの露出面全体が耐火被覆で覆われると共に、各第3フレームが点検のためのセンサ部として耐火被覆で覆われていない非被覆部分を有しており、
    (a)3個の第3フレームを内側に直接接合した第1フレーム毎に、該直接接合された各第3フレームのセンサ部に損傷が有るか無いかを点検する第1ステップと、
    (b)前記第1ステップにおいて、1つの第1フレームの内側に直接接合された全ての第3フレームに損傷が無いときは、その第1フレーム及びその第1フレーム内の各第2フレームの点検を不要と決定する第2ステップと、
    (c)前記第1ステップにおいて、1つの第2フレームの内側に直接接合された第3フレームのうち少なくとも1つに損傷が有るときは、該損傷の有る第3フレームの交換を決定すると共に、その第1フレーム及びその第1フレーム内の各第2フレームの点検を必要と決定する第3ステップとを有することを特徴とする請求項9に記載のハニカム建築構造体の点検方法。
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