JP4363709B2 - 無線カード対応自動改札装置及びその制御方法 - Google Patents

無線カード対応自動改札装置及びその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札装置に係り、特に、自動改札機に乗車券を投入することなく、改札機に設けられた無線カード対応の無線アンテナを含むリーダ/ライタにカードをかざすだけで、情報の読み書きを行うことを可能とした無線自動改札機能を有する無線カード対応自動改札装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、鉄道などの交通機関の駅には、自動改札処理を行う自動改札装置及び自動集札処理を行う自動集札装置が設置され始めている。
【0003】
このような自動改札装置及び自動集札装置(以下、自動改札装置と総称する)では、自動改札装置に投入された乗車券媒体(券類)に記録されている磁気情報を読取り、この読取結果に基づいて通行の可否を判定する共に、投入された乗車券媒体に対して必要に応じて磁気情報の記録、パンチ、印刷等の処理を施すようになっている。
【0004】
さらに、このような自動改札装置の中には、複数枚の乗車券媒体の組み合わせ利用に対応できるものが提案されている。
【0005】
乗車券媒体の組み合わせ利用とは、例えば、定期乗車券と定期乗車券、または定期乗車券と普通乗車券等の二枚以上の乗車券媒体の乗車区間を組み合わせて利用することである。
【0006】
また、定期乗車券や普通乗車券とプリベイドカード等と組み合わせて利用することもできる。
【0007】
このような複数枚対応の自動改札装置は、特に乗換駅における改集札処理または入出場チェックが施行された改集札処理等で利用されている。
【0008】
また、近年、改集札処理等をさらに効率化するために、無線カードを用いて、自動改札装置に乗車券を投入することなく、改札機に設けられた無線カード対応の無線アンテナを含むリーダ/ライタにカードをかざすだけで、情報の読み書きを行うことを可能とした無線カード対応自動改札装置の開発が進んでいる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述したような従来技術による無線カード対応自動改札装置では、次のような問題点があった。
【0010】
(1)無線カードの場合には、本来、無線カード対応自動改札装置のトップカバーの投入口付近に設けられた無線アンテナにかざすことにより、利用客の改札通過の可否を判定している。
【0011】
しかしながら、従来の磁気券と無線カードとの併用を可能とした無線カード対応自動改札装置では、利用客が誤って磁気券の投入口に無線カードを投入することがあった。
【0012】
通常、自動改札装置において、磁気券の搬送は、搬送ローラとそれに巻き付けられたベルトによって行われるため、誤って投入された無線カードは、磁気券の場合と同様にベルトによって機械内部に搬送されることになる。
【0013】
一般に、搬送路はところどころで屈曲しているため、この屈曲部分に無線カードが突入すると、当該屈曲部分に無線カードがローラによって押しつけられることにより、無線カードが破損する可能性があった。
【0014】
(2)また、搬送路近傍には磁気ヘッドなどの重要部品が配置されているため、無線カードが当該部分にまで搬送された場合、この磁気ヘッドをはじめとした自動改札機内部の部品が破損する可能性もあった。
【0015】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、利用客が誤って磁気券の投入口に無線カードを投入した場合であっても、例えば、トップカバーの投入口付近に設けられた無線アンテナを含むリーダ/ライタを作用させて無線カードの誤投入を検出することにより、当該無線カードに対して投入口に戻す等の適切な対処を可能とする無線カード対応自動改札装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線カード対応自動改札装置は、磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置において、磁気券が投入される投入部と、この投入部に投入された磁気券を搬送する搬送手段と、この搬送手段の搬送路及び前記搬送手段の上方を通信エリアとし、無線カードとの通信を行う通信手段と、この通信手段で受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行う処理手段と、前記搬送手段により搬送されているものが前記通信手段と通信したとき、搬送しているものが無線カードであると判定して前記無線カードを前記投入部に返却する制御手段と、この制御手段によって返却された前記無線カードが前記投入部から抜き取られたことを検知する検知手段と、この検知手段によって返却された前記無線カードが前記処理手段により有効であると判定され、かつ、前記利用客によって抜き取られたことを検知したとき、前記ドアを開状態にすることにより、前記利用客の通過を許可する許可手段と、この許可手段により前記ドアの開状態において、前記通信手段により、前記無線カードと再度通信を行ったとき、当該無線カードを処理することなく、前記ドアの開状態を維持して前記利用客の通過を案内する案内手段とを具備している。
【0017】
また、本発明の無線カード対応自動改札装置の制御方法は、磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置の制御方法において、投入部に前記磁気券を受入れるステップと、前記磁気券を搬送するステップと、前記磁気券の搬送路及び該磁気券の搬送路の上方を通信エリアとし、無線カードとの通信を行うステップと、この通信で受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行うステップと、前記搬送ステップにおいて、搬送されているものが通信を行ったとき、搬送しているものが無線カードであると判定して前記無線カードを前記投入部に返却するステップと、返却された前記無線カードが前記投入部から抜き取られたことを検知するステップと、返却された前記無線カードが前記判定処理により有効であると判定され、かつ、前記利用客によって抜き取られたことを検知したとき、前記ドアを開状態にすることにより、前記利用客の通過を許可するステップと、前記ドアの開状態において、前記無線カードと再度通信を行ったとき、当該無線カードを処理することなく、前記ドアの開状態を維持して前記利用客の通過を案内するステップとを具備している。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態に係る無線カード対応自動改札装置について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施の形態に係る無線カード対応自動改札装置が適用される自動改札装置の外観を概略的に示す図である。
【0029】
なお、ここで、自動改札装置は、改札処理、集札処理及び無線カード対応処理をそれぞれ実行できるものとする。
【0030】
そして、ここでは、まず、前二者の改札処理、集札処理についての説明を行い、その後で、本発明の要部としての無線カード対応処理について説明を行うものとする。
【0031】
この自動改札装置は、複数枚の乗車券媒体(磁気式乗車券、無線カード)の組み合わせ利用に対応できるものである。
【0032】
例えば、新幹線と在来線との乗換駅に設置された自動改札装置として適用する場合を想定する。
【0033】
そして、この乗換駅に設置された自動改札装置は、この乗換駅を起点または終点とした在来線の乗車券と、この乗換駅を終点または起点とした新幹線の乗車券および特急券とを受け付け、これら3枚の乗車券媒体のデータを基にして乗車区間に不正がないかどうかなどをチェックし、改集札処理を行うことができる。
【0034】
以下、このような改集札処理について詳細に説明する。
【0035】
なお、上記した乗車区間の連続したような乗車券媒体を関連乗車券と称するものとする。
【0036】
自動改札装置の本体10には、駅構内への入場時または駅構外への出場時に乗車券媒体が投入される投入口12と、この投入口12で受入れられた乗車券媒体を排出する排出口14とがそれぞれ設けられている。
【0037】
乗車券媒体には、普通乗車券、定期乗車券、特急乗車券、回数乗車券、プリペイドカードなどの種類がある。
【0038】
このような乗車券媒体には所定の情報、例えば、有効期限情報や乗車可能区間情報などのデータが所定の形式で磁気記録されている。
【0039】
投入口12は、複数枚の乗車券媒体の一括投入を受け付けることができると共に、1枚ずつの乗車券媒体の投入も受け付けることができる。
【0040】
複数枚の乗車券媒体の組み合わせとしては、定期乗車券と定期乗車券、定期乗車券と特急乗車券、定期乗車券と普通乗車券などが考えられる。
【0041】
また、排出口14は、複数枚の乗車券媒体が一括投入された場合に、複数枚一括排出が可能であり、複数枚の乗車券媒体は重ね揃えられて排出される。
【0042】
この一括排出については、後に詳しく説明する。
【0043】
投入口12の近傍には、乗車券媒体の投入を阻止するためのシャッタが設けられている。
【0044】
このシャッタは、乗車券媒体が投入されてから所定時間後に他の乗車券媒体の投入を所定期間禁止する。
【0045】
このシャッタの働きにより、他人の乗車券媒体が連続して投入されるのを防ぐことができる。
【0046】
投入口12の前方には、利用者の提示する無線カードとの間でカードの利用データの送受信を行う無線送受信アンテナ16が設けられている。
【0047】
また、投入口12の前方には、利用者に対して種々の案内を表示する投入口近傍表示部17が設けられている。
【0048】
この投入口近傍表示部17では、例えば、投入されたプリペイドカードなどの残額を表示する。
【0049】
さらに、投入口12の下部には、この自動改札装置の通路の案内を表示する通路案内表示部13が設けられている。
【0050】
排出口14の前方には、利用者に対して種々の案内を表示する排出口近傍表示部18が設けられている。
【0051】
自動改札装置の本体10の側面部には、閉じることにより乗車券媒体の投入者の通行を阻止するためのドア部20が設けられている。
【0052】
また、自動改札装置の本体10の上部には、自動改札装置の本体10に対応する通路を区別させるための仕切となるフレーム22が設けられている。
【0053】
このフレーム22には小児券の投入、無効券または異常券の投入や機器の異常などを知らせるための表示器26が設けられている。
【0054】
さらに、本体10の側面部とフレーム22には、利用者の通過を検知する人間検知センサ24が複数設けられている。
【0055】
この人間検知センサ24は、利用者の通過を検知するものであり、透過型、反射型などのセンサが用いられる。
【0056】
なお、無効券とは、他の乗車券媒体と組み合わせても使用できない券のことである。
【0057】
例えば、有効期限切れの乗車券媒体がこれに該当する。
【0058】
また、異常券とは、この自動改札装置で読み取ることができない券である。
【0059】
例えば、記録形式の異なるクレジットカード、磁気記録が施されていない乗車券がこれに該当する。
【0060】
図2は、図1に示した自動改札装置の内部機構を概略的に示す図である。
【0061】
投入口12と排出口14との間には、投入口12から投入された乗車券媒体を排出口14に向けて搬送する主搬送路32が形成されている。
【0062】
この主搬送路32上には、この主搬送路32上を搬送される乗車券媒体を検知する複数のセンサが複数設けられている。
【0063】
例えば、投入口12から投入された乗車券媒体を検知する投入口センサ90が設けられているとともに、排出口に排出された乗車券媒体を検知する排出口センサ92などが設けられている。
【0064】
投入口12から主搬送路32へ続く主搬送路32の入口付近には、乗車券媒体の投入を後述するような所定期間に亘って禁止するシャッタ28、一括または1枚ずつ投入された乗車券媒体を1枚ずつ取り込む分離部33、及び、取り込まれた乗車券媒体を整列する整列部34を備えた取込部30(分離手段)が設けられている。
【0065】
ここで、所定期間とは、投入された乗車券媒体が排出口14から受け取られるまでの期間のことである。
【0066】
なお、このシャッタ28は、乗車券媒体が投入された瞬間に閉じるようになっている。
【0067】
これにより、最初に投入された乗車券媒体と、次に投入される乗車券媒体との区別がなされる。
【0068】
取込部30の整列部34では、投入口12に投入された乗車券媒体の所定方向が搬送方向とされ、かつ片側基準となるような整列が施される。
【0069】
また、この整列部34には、乗車券媒体のサイズを検知するための後述するサイズ検知センサが設けられている。
【0070】
乗車券媒体には、普通乗車券や乗り継ぎ乗車券等のいわゆるエドモンソン券と称される小型乗車券、定期券やプリペイドカード等の中型乗車券、及び特急券などの大型乗車券などがある。
【0071】
これらのサイズ(mm単位)は、例えば、小型乗車券が30×57.5、中型乗車券が57.5×85、大型乗車券が57.5×120である。
【0072】
整列部34では、これらの乗車券媒体のサイズをセンサ出力に基づいて検知することができる。
【0073】
つまり、所定の搬送速度で搬送される乗車券媒体によるセンサの通過時間を計測することにより乗車券媒体の搬送方向に沿った長さを検出する。
【0074】
主搬送路32における取込部30の下流側には、乗車券媒体が表面投入、すなわち入場駅情報や料金情報等が印刷処理された面を上に向けて投入された場合でも、乗車券媒体が裏面投入、すなわち入場駅情報や料金情報等の磁気情報が記録された磁気記録部を有する面を上に向けて投入された場合でも、磁気情報を読み取れるように、乗車券媒体の裏面側に設けられた磁気記録層に磁気記録された情報を読み取る読取へッド36aおよび36b(読取手段)が主搬送路32の上下に設けられている。
【0075】
また、主搬送路32における読取へッド36a及び36bの下流側には、乗車券媒体の表裏を統一して送り出す反転部38を含み、情報の書込前に乗車券媒体を一時的にプールする書込前プール部42が設けられている。
【0076】
反転部38には、振分ゲート39が設けられており、乗車券媒体の表裏を統一するため、必要に応じて乗車券媒体がこの振分ゲート39により主搬送路32から反転部38に引き込まれる。
【0077】
反転部38に引き込まれた乗車券媒体は、反転路40を搬送されることにより、反転されて主搬送路32に戻される。
【0078】
乗車券媒体の反転部38への引き込みの必要性は、乗車券媒体のサイズや読取ヘッド36aまたは36bで読み取られた乗車券媒体の情報で判断される。
【0079】
書込前プール部42は、複数枚の組み合わせによる乗車券媒体の有効性、例えば、乗車可能区間が連続しているか否かをチェックするために、乗車券媒体を一時的にプールするものである。
【0080】
この書込前プール部42には、振分ゲート43、プール搬送路44、ストッパ45などが設けられている。
【0081】
乗車券媒体をプールする場合には、振分ゲート43により乗車券媒体が主搬送路32からプール搬送路44に引き込まれ、引き込まれた乗車券媒体がストッパ45により停止されることにより、プールされる。
【0082】
このとき、プール搬送路44には乗車券媒体が複数毎重ならないように、つまり1枚ずつ別のプール搬送路44にプールされるように振り分けゲート43が作動される。
【0083】
プールされた乗車券媒体は、予め設定された所定の順序で主搬送路32上に戻される。
【0084】
また、主搬送路32における書込前プール部42の下流側には、乗車券媒体の裏面に設けられた磁気記録層に所定の磁気情報を記録する書込へッド46、書込ヘッド46で記録された情報を確認(ベリファイリード)するための読取へッド48、乗車券媒体にパンチ処理を施すパンチ処理部50および52、乗車券媒体の通過を検知する第1券検知センサ54、インクリボン55に含まれるインクを乗車券媒体に熱転写して印刷記録を施すサーマルヘッド56、乗車券媒体の感熱層を加熱することによって発色させて印刷記録を施すサーマルヘッド58、複数枚の乗車券媒体が投入された際に排出する複数枚の乗車券媒体を、例えば、サイズの大きい乗車券媒体が下になるように重ねて揃える一括プール部60などが設けられている。
【0085】
感熱層を備えていない乗車券媒体に印字記録が必要な場合、投入された乗車券媒体は、振分ゲート51によりサーマルヘッド56に搬送される。
【0086】
そして、サーマルヘッド56により、インクリボン55からインクが乗車券媒体に転写される。
【0087】
また、感熱層を備えている乗車券媒体に印刷記録が必要な場合には、投入された乗車券媒体は、振分ゲート51によりサーマルヘッド58に搬送される。
【0088】
そして、サーマルヘッド58により、乗車券媒体が加熱され、感熱層が発色されることにより、乗車券媒体に印字記録がなされる。
【0089】
一括プール部60には、プール部61、振分ゲート62、第2券検知センサ63などが設けられている。
【0090】
この一括プール部60は、サイズの異なる複数の乗車券媒体の一括排出時に、特定の乗車券媒体が取り損なわれないように、つまり見落とされないようにこれらサイズの異なる複数の乗車券媒体をサイズ順に並び換えて重ねて揃える機構である。
【0091】
上述したように、小型乗車券、中型乗車券、及び大型乗車券のようなサイズの異なる複数枚の関連乗車券を処理した場合、排出時にこれら関連乗車券を1枚ずつ排出していると、スムーズな改札処理の妨げとなる。
【0092】
ところが、一括してまとめて排出しようとした場合には、サイズの大きい券の影に隠れてサイズの小さい券が見落とされ、取り損なわれてしまうことが考えられる。
【0093】
そこで、この一括プール部60により、次のようにして乗車券媒体が揃えられ排出される。
【0094】
例えば、小型乗車券としての普通乗車券、及び中型乗車券としての定期券が一括または1枚ずつ投入され、書込前プール部42にプールされているとする。
【0095】
このとき、サイズの大きい乗車券媒体から順に、即ち定期券、普通乗車券の順に書込前プール部42から排出され主搬送路32上に取出される。
【0096】
まず最初に、中型乗車券としての定期券が搬送されこの定期券が第1券検知センサ54により検知されると、搬送機構64が駆動され、振分ゲート62によりプール部61への定期券の取り込みが行われる。
【0097】
取り込まれた定期券が第2券検知センサ63により検知されると、搬送機構64の駆動が停止され、プール部61の所定位置に定期券が一時プールされる。
【0098】
続いて、第1券検知センサ54により小型乗車券としての普通乗車券が検知されると、先にプールされた定期券の先端とこの普通乗車券の先端が一致するように、搬送機構64が駆動され、振分ゲート62によるプール部61への普通乗車券の取り込みが行われる。
【0099】
これにより、定期券の先端と普通乗車券の先端とが一致した状態で、かつ定期券の上に普通乗車券が重ねられた状態でプール部61に取り込まれる。
【0100】
プール部61に取り込まれた普通乗車券及び定期券が第2券検知センサ63により検知されると、搬送機構64の駆動が停止される。
【0101】
つまり、プール部61の所定位置に普通乗車券と定期券とが重ねられ、かつ先端が一致された状態で一時プールされたことになる。
【0102】
そして、書込前プール部42に他の乗車券媒体がプールされていなければ、排出ローラ65が回転され、プール部61に取り込まれた乗車券媒体がすべて排出口14に向けて搬送される。
【0103】
このようにして重ねられた状態で複数の関連乗車券が排出されると、これら関連乗車券を受け取る者の側から見て全ての乗車券を確認することができる。
【0104】
よって、サイズの異なる乗車券媒体をサイズ順に揃え一括排出することにより、スムーズな改札処理が実現できると共に、乗車券媒体の取り損ないも防止することができる。
【0105】
振分ゲート66は、乗車券媒体の種類によって排出と回収とに振り分けるゲートである。
【0106】
例えば、集札の際に、定期券は排出口14を介して排出され、駅構内から出場するときの普通乗車券は自動改札装置の本体10内に回収される。
【0107】
振分ゲート66により回収された乗車券媒体は、乗車券媒体の種類に応じて振分ゲート68により第1集札箱70と第2集札箱72とに振り分けられて回収される。
【0108】
また、この自動改札装置の本体10には、各部を駆動するためのモータが複数取り付けられている。
【0109】
例えば、乗車券媒体を搬送する搬送ローラを駆動するメインモータ(ステッピングモータ、サーボモータなど)74、乗車券媒体を排出口14に搬送するインダクションモータ78が設けられている。
【0110】
図3は、図1および図2で説明した自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
【0111】
この自動改札装置の制御系は、制御手段としてのCPU100により全体が制御される。
【0112】
このCPU100には、CPU100の制御プログラムを記憶しているROM102と、乗車券媒体から読み取った情報の記憶および制御プログラムのバッファとして情報を記憶するRAM104と、入場駅からこの自動改札装置の設置駅までの運賃情報を記憶している運賃メモリ106と、読取へッド36aおよび36bを制御する読取回路108と、書込へッド46を制御する書込回路110と、読取へッド48を制御する読取回路112と、が接続されている。
【0113】
このCPU100は、読取へッド36aまたは36bで読み取られた情報を基にして通行の可否判定処理を行うと共に、乗車券媒体の種類を識別する。
【0114】
また、このCPU100には、振分けゲート39、43、51、59、62、66、及び68などを制御する振分け制御回路114と、サーマルヘッド56及び58を制御するサーマルヘッド制御回路116と、第1券検知センサ54、第2券検知センサ63、排出口センサ92などの各センサからの信号を基に乗車券媒体の搬送状況を検知する検知回路118と、乗車券媒体を搬送するメインモータ74を制御する搬送制御回路120と、人間検知センサ24からの出力により乗車券媒体の投入者の通過を検知する通過検知回路122と、ドア部20を駆動するドア開閉機構124を制御するドア制御回路126が接続されている。
【0115】
さらに、このCPU100には、通路案内表示部13、投入口近傍表示部17、および排出口近傍表示部18などの各表示部を制御する表示制御回路128と、表示器26を制御する表示器制御回路130と、パンチ処理部50および52を制御するパンチ処理制御回路132と、一括プール部60の駆動を制御する一括プール制御回路136と、複数の自動改札装置を一括して監視する監視盤140と接続するための監視盤インターフェース138と、が接続されている。
【0116】
また、このCPU100には、シャッタ28、分離部33、及び整列部34を含む取込部30を制御する取込部制御回路134が接続されている。
【0117】
この取込部制御回路134は、分離部33及び整列部34に含まれる各種センサからの出力信号に基づいて、シャッタ28を駆動する駆動機構や、分離部33及び整列部34に含まれる各種ローラを回転させるモータ等の駆動制御を行うものである。
【0118】
また、この取込部制御回路134は、整列部34に含まれるサイズ検知センサにより投入された乗車券媒体のサイズを検知する。
【0119】
また、無線カード対応処理の制御系統として、前述したCPU100には、無線カードとの電波の送受信を行う無線送受信アンテナ16で受け取った情報と自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200が接続されていると共に、後述する厚さ検知センサ150a、150bからの検知信号に基づいて厚さ検知を行う検知回路210が接続されている。
【0120】
次に、通行判定処理について説明する。
【0121】
この通行判定処理は、複数枚の関連乗車券による改集札処理が可能な通行判定処理である。
【0122】
なお、この通行判定処理による改集札処理は、CPU100によって制御される。
【0123】
以下、図4乃至図6のフローチャートを参照して、通行判定処理による改集札処理について説明する。
【0124】
改集札処理は、乗車券媒体の投入により開始される。
【0125】
排出口センサ92により排出された乗車券媒体が検知されなくなると(ST10、YES)、シャッタ28が開き(ST12)、投入口12への乗車券媒体の投入が許可される。
【0126】
つまり、排出口14に排出された前の乗車券媒体が受け取られると、次の乗車券媒体の投入が許可される。
【0127】
排出された乗車券媒体が排出口センサ92により検知されているときには(ST10.NO)、シャッタ28が閉じ(ST14)、投入口12への次の乗車券媒体の投入が禁止される。
【0128】
これは、排出口14に乗車券媒体が保留されている段階で他の乗車券媒体が投入されることによる、機器の故障または乗車券媒体の受取時の混乱などを防ぐためである。
【0129】
投入口12に対して乗車券媒体が投入されると(ST16、YES)、投入口センサ90により乗車券媒体が検知され(ST18)、所定時間後にシャッタ28が閉じ(ST20)次の乗車券媒体の投入が禁止される。
【0130】
投入された乗車券媒体が1枚だけの場合には、この1枚の乗車券媒体が取込部30により主搬送路32に取り込まれる(ST22)。
【0131】
ST16で投入された乗車券媒体が複数枚の場合には、これら複数枚の乗車券媒体が取込部30にて1枚づつに分離されて主搬送路32に取り込まれる(ST22)。
【0132】
なお、ステップST22においては、乗車券媒体取込を行う際に、磁気券投入口12直後に設けられた厚さ検知センサ150aを介して検知回路210からの厚さ検知信号により、CPU100が正常な磁気化券であるか否かが判定されるとともに、異物であるか否かの判別のために後述する分離機構162を通過した後の厚さ検知センサ150bでの検知厚さと、前述の厚さ検知センサ150aでの検知厚さとに変化があるか否かが判定される。
【0133】
取込部30により取り込まれた複数枚の乗車券媒体は、分離部33にて1枚づつに分離された後、整列部34によって整列される(ST24)。
【0134】
この整列された乗車券媒体は、主搬送路32を介して搬送され、この乗車券媒体に記録されている磁気データが読取ヘッド36aおよび36bによって読み取られる(ST26)。
【0135】
このとき、データの読取が不能な場合には、投入された券が異常券であると判断され(ST28、YES)、この異常券と判断された券は即座に排出される(ST31)。
【0136】
また、この異常券と判断された券と同時に一括して投入された券が存在する場合には、この券も即座に排出される。
【0137】
このように投入された券が異常券であると判断された場合には、自動改札装置の通過は許可されない。
【0138】
投入された券が異常券でない場合には(ST28、NO)、CPU100の判断により、乗車券媒体の反転処理が必要であるか否かが判断され(ST30)、必要に応じて反転部38による反転処理が行われる(ST32)。
【0139】
そして、一括投入された乗車券媒体は、1枚ずつ全てデータが読取られた後、書込前プール部42にプールされる(ST34)。
【0140】
このとき、投入ロセンサ90により乗車券媒体が検知されなくなるまで、投入口12に保留された乗車券媒体の取り込み〜書込前プール部42へのプール処理が繰り返される(ST36)。
【0141】
なお、この通行判定処理では、一括投入された乗車券媒体が1枚だけの場合には、乗車券媒体は、主搬送路32を搬送され、書込前プール部42にプールされることなく、乗車券媒体に対して後段の処理が実行される。
【0142】
一括投入された乗車券媒体が全て書込前プール部42にプールされたとき、すなわち、一括投入された乗車券媒体のデータが全て読み取られると、一括投入された乗車券媒体による通行判定処理が行われる(ST38)。
【0143】
この通行判定処理の内容は、乗車区間や乗車期限などが利用条件を満たしているか否かである。
【0144】
また、判定処理は無線送受信アンテナ16で無線カードの利用データを受信したと気にも同様に行われる。
【0145】
通行判定処理の結果、通行が許可されるときには(ST40、YES)、ドア部20による通行阻止は行われない(ST42)。
【0146】
通行が許可されないときには(ST40.NO)、ドア部20により通行が阻止される(ST44)。
【0147】
上述した通行判定処理とともに、書込前プール部42にプールされた乗車券媒体の排出処理が開始される(ST46)。
【0148】
書込前プール部42にプールされている乗車券媒体は、例えば、サイズの大きい順に主搬送路32に送り出される。
【0149】
このとき、データの書込が必要な乗車券媒体には(ST48、YES)、所定の情報が書込へッド46により書き込まれる(ST50)。
【0150】
書き込まれた情報は、読取ヘッド48により読み取られ、書き込まれた内容が確認される(ST52)。
【0151】
さらに、パンチ処理が必要な乗車券媒体には(ST54、YES)、パンチ処理が施される(ST56)。
【0152】
必要に応じた処理がなされた乗車券媒体は、主搬送路32を搬送され、第1の券検知センサ54により検知された後、一括プール部60の搬送機構61が駆動ざれ、乗車券媒体がこの一括プール部60に取り込まれる(ST58)。
【0153】
書込前プール部42から搬送されてくる乗車券媒体がまだ存在するときには(ST60、YES)、続けて一括プール部60に取込まれる。
【0154】
そして、取込まれた乗車券媒体の先端を揃えてプールされる。
【0155】
書込前プール部42から搬送されてくる乗車券媒体が存在しなくなったときには(ST60.NO)、一括プール部60により揃えられた乗車券媒体すべてが一括して排出される(ST62)。
【0156】
このとき、すべての乗車券媒体は、取り損なわれないように、すなわち、サイズの小さい乗車券媒体がサイズの大きい乗車券媒体の影に隠れないような状態に揃えられて排出される。
【0157】
また、排出された乗車券媒体が排出口センサ92により検知されている期間には(ST64)、シャッタ28により次の乗車券媒体の投入が禁止される。
【0158】
このように、上述した実施の形態に係る自動改札装置によれば、複数枚の乗車券媒体を処理する場合には、一括して乗車券媒体が投入され、通行判定処理が行われた後に、投入された乗車券媒体は一括して排出される。
【0159】
なお、集札処理において、普通乗車券は、排出されず、振分ゲート66及び68により第1集札箱70または第2集札箱72に集札される。
【0160】
なお、集札処理において、普通乗車券は、排出されず、振分ゲート66及び68により第1集札箱70または第2集札箱72に集札される。
【0161】
次に、本発明の要部としての無線カード対応処理について説明する。
【0162】
まず、図1に示したように、無線カード対応処理のために、自動改札装置本体10の上面カバー部分には利用客が無線カードをかざしたときにその電波を受信し、必要な情報をカードに書き込む送信を行う無線アンテナ部16が設けられていると共に、自動改札装置本体10の内部には無線アンテナ部16で受け取った情報と自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200が納められている。
【0163】
また、図3に示したように、無線カード対応処理の制御系統として、前述したCPU100には、無線カードとの電波の送受信を行う無線送受信アンテナ16で受け取った情報と自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200が接続されていると共に、後述する厚さ検知センサ150a、150bからの検知信号に基づいて厚さ検知を行う検知回路210が接続されている。
【0164】
ここで、無線送受信アンテナ16は、図7に示すように、上面及び下面との両面に指向性を有したループアンテナ16aが設けられている。
【0165】
これにより、当該無線送受信アンテナ16の上面に無線カード1がかざされた自動改札装置本体10の上面の作用位置で当該無線カード1との間で送受信が可能である。
【0166】
また、利用客が誤って磁気券の投入口12に無線カード1を投入してしまった場合においても装置内の磁気券搬送路となる下面の作用位置で当該無線カード1との間で送受信が可能である。
【0167】
図8は、図2における取込部30の詳細図を示している。
【0168】
図9は、本発明の第1の無線カード対応処理について説明するフローチャートである。
【0169】
なお、図9においては、図示を省略しているが、シャッタ閉(ST20)以前及び整列処理(ST24)以降については図4のそれと同様である。
【0170】
すなわち、本発明の第1の無線カード対応処理によると、上記課題を解決するために、次のように対処する。
【0171】
(1)無線カード対応機能を持った自動改札機において、利用客が誤って磁気券の投入口に無線カードを投入してしまった場合、一般に、磁気化券の厚さが約0.2mm、無線カードの厚さが約1mmであることを利用して、図8に示すように、磁気券投入口直後に設けられた厚さ検知センサ150aにより、正常な磁気化券ではない異物と判断し、入口モータを逆転し、一度閉じた投入口シャッタ28を開き、無線カードを投入口に返却する。
【0172】
また、複数枚対応自動改札機において、正常な投入枚数であるにもかかわらず媒体が変形していたり、将来無線カードが薄型になったりして、投入直後の厚さ検知センサ150aでは異物であるかの判別ができない場合は磁気化券の複数枚投入と区別できない場合は分離機構を通過した後の厚さ検知センサ150bでの検知厚さと、前述の厚さ検知センサ150aでの検知厚さに変化がないことから異物と判断し、入口モータを逆転し、一度閉じた投入口シャッタ28を開き、無線カードを投入口に返却する。
【0173】
(2)さらに、この異物に関して、トップカバー上面設けられた無線アンテナの背面側の指向性を利用して専用の無線アンテナを搬送路内に新たに設けることなく、無線カードであるか否かの判定を行い、無線カードであった場合は『無線カードはトップカバーのアンテナユニットにかざしてお通り下さい』等の音声案内を行うと共に、入口モータを逆転し、一度閉じた投入口シャッタ28を開き、無線カードを投入口に返却する。
【0174】
すなわち、具体的には、図8に示すように、磁気券の投入口12直後の第1の搬送部160には、厚さ検知センサ150aが設けられている。
【0175】
これにより、無線カード対応機能を有する自動改札装置において、利用客が誤って磁気券の投入口に無線カードを投入してしまった場合、図9に示すように、投入口シャッタ28を閉じた後で(ST20)、磁気券投入口12直後に設けられた厚さ検知センサ150aを介して検知回路210からの厚さ検知信号により、CPU100が正常な磁気化券ではない異物と判断(例えば、磁気化券の処理可能枚数の厚さを超える厚さのとき)し(ST81)、第1の搬送部160の入口モータを逆転駆動し(ST82)、一度閉じた投入口シャッタ−28を開いて(ST83)、投入口12に無線カードを返却して終了する(ST84)。
【0176】
なお、ステップST81において、異物でないと判断した場合には、図4で説明したと同様の乗車券媒体取込(分離処理)(ST22)が行われる。
【0177】
このときは、複数枚対応自動改札装置において、正常な投入枚数(例えば、処理可能な4枚以下)であるにもかかわらず媒体が変形していたり、薄型の無線カードで、投入直後の厚さ検知センサ150aでは異物であるか否かの判別することができない場合であるので、すなわち、磁気化券の複数枚投入との区別できない場合であるので、以下のように対処する。
【0178】
まず、ステップST22において乗車券媒体取込を行い、分離機構162を通過した後の厚さ検知センサ150bでの検知厚さと、前述の厚さ検知センサ150aでの検知厚さとに変化がないことから異物と判断する(ST85)。
【0179】
さらに、この異物に関して、自動改札装置本体10のトップカバー上面に設けられた無線送受信アンテナ16の背面側の指向性(図7参照)を利用して、誤投入検出専用の無線アンテナを搬送路内に新たに設けることなく、自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介してCPU100が無線カードであるか否かの判定を行う(ST86)。
【0180】
この判定が、無線カードでなかった場合には、直に、第2の搬送部164の入口モータを逆転し(ST82)、一度閉じた投入口シャッタ28を開いて(ST83)、その異物を投入口12に返却して終了する(ST84)。
【0181】
しかるに、この判定が、無線カードであった場合には、音声/表示案内部220により、無線カードの正規の提示手法を示す『無線カードはトップカバーのアンテナユニットにかざしてお通り下さい』等の音声/表示案内による報知を利用客に対して行うと共に(ST87)、第2の搬送部164の入口モータを逆転し(ST82)、一度閉じた投入口シャッタ28を開いて(ST83)、無線カードを投入口12に返却して終了する(ST84)。
【0182】
なお、ステップST85において、異物でないと判断した場合には、図4で説明したと同様の整列処理(ST24)が行われる。
【0183】
図10は、本発明の第2の無線カード対応処理について説明するフローチャートである。
【0184】
なお、図10においては、図示を省略しているが、厚さ検知・異物判定(ST85)以前及び以降については図8のそれと同様である。
【0185】
また、ドア部20は閉状態とする。
【0186】
すなわち、本発明の第2の無線カード対応処理によると、上記課題を解決するために、次のように対処する。
【0187】
(1)無線カード対応機能を持った自動改札機、すなわち、磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置において、磁気券を搬送する搬送路及び該搬送路の上方を通信エリアとして無線カードとの通信により受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行うと共に、前記無線カードとの通信を行ったとき、搬送しているものが無線カードであり、且つ、当該無線カードによる通行が可であると判定したとき、前記無線カードの抜き取りと通行許可とを利用客に報知した後、前記無線カードを所定の返却部に返却して前記利用客によって抜き取られたことを判定して前記ドアを開状態にすることにより、前記利用客の通行を許可するようにしている。
【0188】
(2)磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置において、磁気券を搬送する搬送路及び該搬送路の上方を通信エリアとして無線カードとの通信により受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行うと共に、前記無線カードとの通信を行ったとき、搬送しているものが無線カードであり、且つ、当該無線カードによる通行が可であると判定されたとき、前記無線カードの抜き取りと通行許可とを利用客に報知した後、前記無線カードを所定の返却部に返却して前記利用客によって抜き取られたことを判定して前記シャッタを開状態にすることにより、前記利用客の通過を許可することに加えて、前記ドアの開状態において、前記利用客の通過が判定されないときに、正規の提示手法で提示された前記無線カードとの再度の通信を行って提示された無線カードが前記返却された無線カードと同一の無線カードであると判定されたとき、当該無線カードを処理することなく、前記ドアの開状態を維持することにより前記利用客の通過を許可するようにしている。
【0189】
すなわち、具体的には、前述した第1の無線カード対応処理と同様にして図9に示すステップST85での厚さ検知・異物の判定結果が異物であった場合に、図10に示す第2の無線カード対応処理フローに移行する。
【0190】
これはステップST85での厚さ検知・異物の判定結果が異物であった場合に、無線カード対応処理として、その無線カードによる通行可否の判断を行うか否かが、図3に示した監視盤140により設定可能となされていることによる。
【0191】
すなわち、前述した第1の無線カード対応処理では、この監視盤140による設定が無線カードによる通行可否の判断を行わないで、単に、その無線カードを所定の返却部に返却することを前提としている。
【0192】
これに対し、第2の無線カード対応処理では、この監視盤140による設定が無線カードによる通行可否の判断を行うようになされているものとしている。
【0193】
そして、図10に示す第2の無線カード対応処理フローに移行すると、図9のステップST85で判定された異物に関して、自動改札装置本体10のトップカバー上面設けられた無線アンテナ部16の背面側の指向性(図7参照)を利用して、誤投入検出専用の無線アンテナを搬送路内に新たに設けることなく、自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介してCPU100が無線カードであるか否かの判定を行う(ST91)。
【0194】
この判定が、無線カードでなかった場合には、直ちに、第1の無線カード対応処理と同様にして図9に示すフローにより、第2の搬送部164の入口モータを逆転し(ST82)、一度閉じた投入口シャッタ28を開いて(ST83)、その異物を投入口12に返却して終了する(ST84)。
【0195】
しかるに、この判定が、無線カードであった場合には、自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介してCPU100が当該無線カード内データの読み取りを行う(ST92)と共に、読み取った当該無線カード内データに基づいて通行判定がOKか否かを判定する(ST93)。
【0196】
この通行判定がOKでないときには、直ちに、第1の無線カード対応処理と同様にして図9に示すフローにより、第2の搬送部164の入口モータを逆転し(ST82)、一度閉じた投入口シャッタ28を開いて(ST83)、その異物を投入口12に返却して終了する(ST84)。
【0197】
そして、ステップST93の通行判定がOKであるときには、音声/表示案内部220により、その無線カードの抜き取りと通行許可とを示す『無線カードを抜き取って、そのまま、お通り下さい』等の音声/表示案内による報知を利用客に対して行うと共に(ST94)、第2の搬送部164の入口モータを逆転し(ST95)、一度閉じた投入口シャッタ28を開いて(ST96)、無線カードを投入口12に返却する(ST97)。
【0198】
なお、通行判定がOKで合っても、この状態では、ドア部20を開状態に駆動しない。
【0199】
また、この場合、音声表示案内部220での処理と同時に、自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介してCPU100が当該無線カード内に必要なデータの書き込みを行う。
【0200】
また、CPU100は、投入口12に返却された無線カードが利用客によって抜き取られたか否かを投入口センサ90を介して判定(ST98)し、その無線カードが利用客によって抜き取られたときに、ドア開閉機構124を制御するドア制御回路126を介してドア部20を開状態に駆動する(ST99)。
【0201】
続いて、CPU100は、人間検知センサ24を介して利用客が通過したか否かを判定(ST100)し、利用客が通過した場合には処理を終了する。
【0202】
CPU100は、利用客が通過したことが検知されない場合であっても、自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介して次の無線カードとの通信を行わせる(ST101)。
【0203】
続いて、CPU100は、次の無線カードとの通信が行われたと判定されたとき、その無線カードが先に投入口12に返却された無線カードと同一のものであるか否かを判定する(ST102)。
【0204】
CPU100は、その無線カードが先に投入口12に返却された無線カードと同一のものであると判定されたときには、当該無線カードに対しては既に通行判定がOKか否かの判定がなされているので、前述したような自動改札装置本体10の制御部とのインターフェイスを行うリーダ/ライタ部200を介して当該無線カード内データの読み取りや、読み取った当該無線カード内データに基づいて通行判定がOKか否かの判定、当該無線カード内に必要なデータの書き込み等の処理を行うことなく、ステップST100に戻ってドア部20を開状態に維持すると共に、利用客の通過を判定する(ST103)。
【0205】
なお、このステップST103に続いて、音声/表示案内部220により、『そのまま、お通り下さい』等の音声/表示案内による報知を利用客に対して行うようにする(ST104)。
【0206】
以上のような、本発明によれば、無線カード対応機能を有する自動改札装置において、利用客が誤って無線カードを磁気券の投入口より挿入してしまった場合に発生すると予想される無線カードの破損と自動改札機内部の搬送路近傍にある部品(例えば、磁気ヘッド)の破損を未然に防ぐことができる。
【0207】
なお、無線カードの返却先に関しては、必ずしも磁気券の投入口に限らず、例えば、無線カードの厚さが磁気券のそれと同等程度に薄くなされている場合には、磁気券の排出口に返却するようにしてもよい。
【0208】
また、この場合、無線カードに対する所定の処理を行ってから、磁気券の投入口あるいは磁気券の排出口に返却するようにしてもよい。
【0209】
【発明の効果】
従って、以上説明したように、本発明によれば、利用客が誤って磁気券の投入口に無線カードを投入した場合であっても、例えば、トップカバーの投入口付近に設けられた無線アンテナを含むリーダ/ライタを作用させて無線カードの誤投入を検出することにより、当該無線カードに対して投入口に戻す等の適切な対処を可能とする無線カード対応自動改札装置及びその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係る自動改札装置の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に係る自動改札装置の内部機構を概略的に示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の一実施の形態に係る自動改札装置の制御系を概略的に示すブロック図である。
【図4】図4は、この発明の自動改礼装置に適用される通行判定処理による改集札処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、この発明の自動改礼装置に適用される通行判定処理による改集札処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の自動改礼装置に適用される通行判定処理による改集札処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、無線アンテナ部におけるループアンテナの指向性を示した概略図である。
【図8】図8は、図2に示した自動改札装置の内部機構における厚さ検知部を概略的に示す断面図である。
【図9】図9は、この発明の自動改礼装置に適用される第1の無線カード対応処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の自動改礼装置に適用される第2の無線カード対応処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
28…シャッタ、
30…取込部、
32…主搬送路、
33…分離部、
34…整列部、
36a、36b…読取ヘッド、
42…書込前プール部、
60…一括プール部、
90…投入口センサ、
92…排出口センサ、
100…CPU、
150a,150b…厚さ検知部、
200…リーダ/ライタ部、
220…音声/表示案内部、
16…無線送受信アンテナ。

Claims (2)

  1. 磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置において、
    磁気券が投入される投入部と、
    この投入部に投入された磁気券を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段の搬送路及び前記搬送手段の上方を通信エリアとし、無線カードとの通信を行う通信手段と、
    この通信手段で受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行う処理手段と、
    前記搬送手段により搬送されているものが前記通信手段と通信したとき、搬送しているものが無線カードであると判定して前記無線カードを前記投入部に返却する制御手段と、
    この制御手段によって返却された前記無線カードが前記投入部から抜き取られたことを検知する検知手段と、
    この検知手段によって返却された前記無線カードが前記処理手段により有効であると判定され、かつ、前記利用客によって抜き取られたことを検知したとき、前記ドアを開状態にすることにより、前記利用客の通過を許可する許可手段と、
    この許可手段により前記ドアの開状態において、前記通信手段により、前記無線カードと再度通信を行ったとき、当該無線カードを処理することなく、前記ドアの開状態を維持して前記利用客の通過を案内する案内手段と、
    を具備することを特徴とする無線カード対応自動改札装置。
  2. 磁気券/無線カードの処理内容に応じてドアを開閉して利用客の通行を許可/阻止する無線カード対応自動改札装置の制御方法において、
    投入部に前記磁気券を受入れるステップと、
    前記磁気券を搬送するステップと、
    前記磁気券の搬送路及び該磁気券の搬送路の上方を通信エリアとし、無線カードとの通信を行うステップと、
    この通信で受け取った情報に基づいて該情報が有効であるか否かの判定処理を行うステップと、
    前記搬送ステップにおいて、搬送されているものが通信を行ったとき、搬送しているものが無線カードであると判定して前記無線カードを前記投入部に返却するステップと、
    返却された前記無線カードが前記投入部から抜き取られたことを検知するステップと、
    返却された前記無線カードが前記判定処理により有効であると判定され、かつ、前記利用客によって抜き取られたことを検知したとき、前記ドアを開状態にすることにより、前記利用客の通過を許可するステップと、
    前記ドアの開状態において、前記無線カードと再度通信を行ったとき、当該無線カードを処理することなく、前記ドアの開状態を維持して前記利用客の通過を案内するステップと、
    を具備することを特徴とする無線カード対応自動改札装置の制御方法。
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