JP4363549B2 - 活性水の製造方法、および活性水の製造装置 - Google Patents

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本発明は、洗浄機能や生体活動作用などの作用を付加あるいは向上させた活性水の製造方法、および当該活性水の製造装置に関するものである。
水道水や井戸水などの原水に洗浄作用、殺菌作用、抗菌作用、生体活動向上作用などの作用を付加あるいは向上させた水は「活性水」として注目され、各種製造方法が提案されている。例えば、水をイオン交換樹脂層、トルマリンと金属片とを混合したイオン生成層を通過させる構成、さらには、黒曜石などといったマイナス電子を有する岩石層に通過させる構成が提案されており、かかる方法では、イオン交換樹脂層で水からCa2+やMg2+やFe2+等の金属イオンを除去して水を軟水化した後、イオン生成層でヒドロニウムイオン(H3+)やヒドロキシルイオン(H32 -)を発生させ、さらには、イオン生成層を通した水を、黒曜石などといったマイナス電子を有する岩石層に通し、ヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンをさらに発生させている(特許文献1、2参照)。
すなわち、粒状のトルマリン、あるいはトルマリンとセラミックスとの混合体からなるトルマリンペレットと、金属片とを攪拌可能な分量だけカートリッジの内部に収納した状態で、カートリッジ内で水を下方から上方に向けて噴射してトルマリンあるいはトルマリンペレットを攪拌することにより、トルマリンと水との間に摩擦を生じさせ、この摩擦により発生した電荷により、ヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンとを発生させる、というものである。
特許第2889903号公報 特許第3170132号公報
ここで、トルマリンは、環状ケイ酸塩に属する一群の化合物の総称であり、鉱山から産出される性格上、鉱山や産地によって、トルマリン鉱石に含まれるトルマリン結晶体の含有量が相違し、かつ、不純物も相違する。一方、トルマリンが電気石と称せられる理由は、結晶単位格子のプラス電荷中心とマイナス電荷中心とが本来位置すべき位置から大きくずれていることから、外部から圧力を加えた際、電荷が生じるからとされている。すなわち、トルマリンは結晶構造上、c軸方向に沿って上下方向に対称性が存在しないことから圧電性および焦電性を有しており、トルマリンに電荷を生じさせるには、トルマリンに所定の圧力が加わる必要がある。
このため、トルマリンのうち、単なるトルマリン鉱石や、トルマリンとセラミックスとの混合体からなるトルマリンペレットでは、トルマリン結晶が他の材料中に分散しているので、圧電性および焦電性を十分に発揮できない状態にある。従って、トルマリンとして、単なるトルマリン鉱石や、トルマリンとセラミックスとの混合体からなるトルマリンペレットを用いた場合には、上記特許文献1、2に記載の技術のように、カートリッジ内で水を下方から上方に噴射させてトルマリン鉱石あるいはトルマリンペレットを攪拌させ、その圧力により、トルマリン鉱石あるいはトルマリンペレットに含まれるトルマリンに電荷を発生させる必要がある。
それ故、上記特許文献1、2に記載の構成では、トルマリン鉱石やトルマリンペレットを金属片とともに攪拌可能な分量だけカートリッジの内部に収納し、カートリッジ内に大きな空き空間を確保する必要がある。このため、カートリッジ内に収納できるトルマリン鉱石あるいはトルマリンペレットの量が少なく、ヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンの発生量が少ない。しかも、カートリッジ内でトルマリンが水の噴射で攪拌されるように、カートリッジを縦置き状態にしてカートリッジ内で下方から上方に処理対象水を噴射する構成しか採用できず、装置設計時の自由度が低いという問題点がある。また、トルマリン鉱石同士、あるいはトルマリンペレット同士が攪拌により衝突するため、トルマリン鉱石やトルマリンペレットが削れ易い。それ故、トルマリン鉱石やトルマリンペレットの消費が激しく、また、フィルタの目詰まりが発生しやすいという問題がある。
さらに、カートリッジ内でのトルマリン鉱石同士あるいはトルマリンペレット同士の衝突により異音が発生するという問題点もある。
さらにまた、トルマリン鉱石やトルマリンペレットにより発生するヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンの量が少ないため、特許文献2に開示の技術では、さらに岩石充填層を設け、この岩石充填層により、ヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンをさらに発生させる必要があるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、カートリッジ内でトルマリンに水を噴射しなくても、0.3〜0.5Mpa程度の水圧でも水を十分、活性化することのできる活性水の製造方法、および活性水の製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層に処理対象水を通した後、当該処理対象水をトルマリンを充填したトルマリン充填層に通す活性水の製造方法において、前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとして、トルマリンがトルマリン以外の他の材料中に分散してないトルマリン結晶単体を用い、前記トルマリン充填層は、一側方端から他側方端に処理対象水が流れる横置き状態のカートリッジ内、あるいは上方から下方に処理対象水が流れる縦置き状態のカートリッジ内に構成され、処理対象水を前記トルマリン充填層に通した際、当該トルマリン充填層で前記トルマリンの結晶が静止状態にあることを特徴とする。すなわち、本発明では、まず、前記トルマリン充填層に用いるトルマリンは、単なるトルマリン鉱石ではなく、その全体あるいは大部分がトルマリン結晶体であることを特徴とする。
また、本発明では、上流側から下流側に向かって、少なくとも、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層と、トルマリンを充填したトルマリン充填層とが配置された活性水の製造装置において、前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとして、トルマリンがトルマリン以外の他の材料中に分散してないトルマリン結晶単体が用いられ、前記トルマリン充填層は、一側方端から他側方端に処理対象水が流れる横置き状態のカートリッジ内、あるいは上方から下方に処理対象水が流れる縦置き状態のカートリッジ内に構成され、処理対象水が前記トルマリン充填層を通過する際、前記トルマリン結晶が静止状態にあることを特徴とする。
本発明において、前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとしてトルマリン結晶体を用いたため、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の0.3〜0.5Mpa程度の水圧だけでもトルマリンに電荷を発生させ、水の活性化を行うことができる。このため、カートリッジ内には、トルマリンを静止した状態に充填すればよいので、カートリッジに無駄な空き空間を設ける必要がない。それ故、外径が数cmで長さが数十cmのカートリッジ内にトルマリンを例えば約3kgという十分な量を充填することができ、水を効率よく活性化することができる。また、カートリッジ内でトルマリン同士が衝突しないので、トルマリンが削れることがない。従って、トルマリンの消耗がなく、また、フィルタが目詰まりすることもない。さらに、カートリッジ内でのトルマリンが静止状態にあるので、トルマリン同士の衝突による異音の発生がない。さらにまた、トルマリンは、ヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを効率よく発生させるため、黒曜石などといったマイナス電子を有する岩石層を追加しなくても、最大限のヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを発生させることができる。しかも、処理対象水をイオン交換樹脂層に通してからトルマリン充填層に通すため、トルマリン充填層での活性化を効率よく行うことができる。
本発明では、処理対象水を前記トルマリン充填層に通す際、当該トルマリン充填層で前記トルマリン結晶体が静止状態にある。このため、カートリッジ内でトルマリン結晶体同士が衝突しないので、トルマリン結晶体が削れることがない。従って、トルマリン結晶体の消耗がなく、また、フィルタが目詰まりすることもない。さらに、カートリッジ内でのトルマリンが静止状態にあれば、トルマリン同士の衝突による異音の発生がない。なお、本発明において、「トルマリン結晶体が静止状態にある」とは、水圧で攪拌されていない状態を意味するものであり、完全な静止状態の他、わずかに変位する程度の状態は含む意味である。
本発明において、前記トルマリン充填層は、カートリッジ内に構成されていることが好ましい。この場合、前記カートリッジは横置き状態にある構成を採用することができ、当該カートリッジ内では、その一方端から他方端に処理対象水が流れる。また、前記カートリッジは縦置き状態にあり、かつ、当該カートリッジ内では上方から下方に処理対象水が流れる構成を採用することができる。すなわち、本発明において、前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとしてトルマリン結晶体を用いたため、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の水圧だけでトルマリンに電荷を発生させ、水の活性化を行うことができる。このため、カートリッジ内では、トルマリンが静止した状態にあってもよいので、カートリッジを縦置き状態にして当該カートリッジ内で下方から上方に処理対象水が流れる構成に限定されない。すなわち、本発明によれば、前記カートリッジを横置き状態にある構成、あるいは前記カートリッジが縦置き状態にあって当該カートリッジ内では上方から下方に処理対象水が流れる構成を採用することができる。これらの構成のうち、カートリッジを横置き状態とした場合には、配管とカートリッジの接続を楽な姿勢で行えるなど、縦置きの場合と比較してカートリッジの設置作業や交換作業が容易である。
本発明に係る活性水の製造方法では、前記イオン交換樹脂充填層を通した後、前記トルマリン充填層を通す前後の少なくとも一方において、麦飯石を充填した麦飯石充填層に水を通すことが好ましい。本発明に係る活性水の製造装置では、前記イオン交換樹脂充填層と前記トルマリン充填層との間、および前記トルマリン充填層の下流側に、麦飯石を充填した麦飯石充填層を備えていることが好ましい。麦飯石では無数の細孔が表面で開口しており、表面積が広い。それ故、処理対象水から残留塩素の一部を吸着し、不活性化する。また、麦飯石から種々のミネラル分が溶出するので、活性水をミネラル水として製造することができる。
本発明において、トルマリン充填層では、前記トルマリンとしてトルマリン結晶体を用いたため、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の0.3〜0.5Mpa程度の水圧だけでもトルマリンに電荷を発生させ、水の活性化を行うことができる。このため、カートリッジ内には、トルマリンを静止した状態に充填すればよいので、カートリッジに無駄な空き空間を設ける必要がないので、外径が数cmで長さが数十cmのカートリッジ内にトルマリンを例えば約3kgという十分な量を充填することができ、水を効率よく活性化することができる。また、カートリッジ内でトルマリン同士が衝突しないので、トルマリンが削れることがない。従って、トルマリンの消耗がなく、また、フィルタが目詰まりすることもない。さらに、カートリッジ内でのトルマリンが静止状態にあるので、トルマリン同士の衝突による異音の発生がない。さらにまた、トルマリンは、ヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを効率よく発生させるため、黒曜石などといったマイナス電子を有する岩石層を追加しなくても、最大限のヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを発生させることができる。しかも、処理対象水をイオン交換樹脂層に通してからトルマリン充填層に通すため、トルマリン充填層での活性化を効率よく行うことができる。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に対する参考例に係る活性水の製造装置の概略構成を示す説明図、および本発明の実施の形態1に対する参考例に係る活性水の製造装置の概略構成を示す説明図である。図1(a)に示すように、本形態に係る活性水の製造装置1aは、上流側から下流側に向かって、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層110を備えた軟水生成装置10と、トルマリンを充填したトルマリン充填層120と、麦飯石を充填した麦飯石充填層130とが配置されている。
軟水生成装置10では、イオン交換樹脂が縦置きの樹脂製のタンク11内に充填されてイオン交換充填層110が構成されており、軟水生成装置10には、イオン交換充填層110に対する逆洗浄装置(図示せず)も構成されている。
トルマリン充填層120では、トルマリンとして、トルマリン結晶体が縦置きのステンレス製のカートリッジ12内に充填されている。ここで、トルマリン結晶体は、カートリッジ12の内部全体に充填されており、カートッジ12の入口および出口にはフィルタ(図示せず)が配置されている。
麦飯石充填層130では、麦飯石が縦置きのステンレス製のカートリッジ13内に充填され、このカートッジ13の入口および出口にはフィルタ(図示せず)が配置されている。
このような製造装置1aを用いて活性水を製造する際には、まず、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層110に処理対象水を通した後、この処理対象水をトルマリン結晶体を充填したトルマリン充填層120に通し、しかる後に、処理対象水を麦飯石充填層130に通す。
その際、イオン交換樹脂充填層110では、イオン交換樹脂が処理対象水に含まれているCa2+やMg2+やFe2+などの金属イオンが除去される。このようなイオン交換樹脂としては、強酸性カチオン交換樹脂を用いることができ、かかるイオン交換樹脂によれば、Ca2+やMg2+やFe2+などの金属イオンを処理対象水から除去する一方、Na+を処理対象水に放出する。また、処理対象水(H2O)には、水酸化イオン(OH-)とヒドロニウムイオン(H3+)とが発生する。
次に、トルマリン充填層120では、カートリッジ12内を水が流れる際の水圧を0.3〜0.5Mpaに設定することにより、トルマリン結晶体が電荷を発生させ、ヒドロニウムイオン(H3+)を発生させる。また、トルマリン結晶体は、処理対象水を電気分解し、水の分子(クラスタ)を小さくする。ここで、処理対象水は、トルマリン充填層120を通過する際、トルマリン結晶体の能力を最大限、利用できる水圧に調整され、かつ、トルマリン結晶体がカートリッジ12内の略全体に充填されているので、トルマリン結晶体は、概ね静止状態にある。
次に、麦飯石充填層130では、麦飯石が、イオン交換樹脂充填層110およびトルマリン充填層120を通過してきた処理対象水にミネラル分を溶出させる。
以上説明したように、本形態においては、処理対象水をトルマリン充填層120に通すため、得られた活性水は、界面活性作用を有するヒドロニウムイオンを多量に含んでいる。また、ヒドロニウムイオンの一部は、水と結びついてヒドロキシルイオン(H32 -)と水素イオン(H+)になり、 このヒドロキシルイオンも、界面活性作用を有する。従って、かかる活性水を洗濯機、食器洗い機、浴槽の洗浄に用いれば、洗剤の使用量を1/10以下に減らすことができる。また、本形態で得られた活性水では、洗浄作用の他、殺菌作用、抗菌作用、生体活動向上作用などの作用が高いのは、水のクラスタを小さくし、なおかつ、活性水素を含ませたためと考えられる。さらに飲用にも適している。
また、本形態において、トルマリン充填層120では、トルマリンとしてトルマリン結晶体を用いたため、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の水圧を0.3〜0.5Mpaに設定するだけでトルマリンに電荷を発生させ、水の活性化を行うことができる。このため、カートリッジ12内には、トルマリンを静止した状態に充填すればよいため、カートリッジ12内に無駄な空き空間を設ける必要がない。それ故、外径が数cmで長さが数十cmのカートリッジ内にトルマリンを例えば約3kgという十分な量を充填することができ、水を効率よく活性化することができる。また、カートリッジ12内でトルマリン同士が衝突しないので、トルマリンが削れることがない。従って、トルマリンの消耗がなく、また、フィルタの目詰まりが発生しない。さらに、カートリッジ12内でのトルマリンが静止状態にあるので、トルマリン同士の衝突による異音の発生がない。さらにまた、トルマリンは、ヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを効率よく発生させるため、黒曜石などといったマイナス電子を有する岩石層を設けなくても、十分な量のヒドロニウムイオンやヒドロキシルイオンを発生させることができる。
しかも、処理対象水をイオン交換樹脂層110に通してからトルマリン充填層120に通すため、トルマリン充填層120での活性化を効率よく最大限、行うことができる。
さらに、イオン交換樹脂充填層110により処理対象水のミネラル分の一部をいったん除去した後、麦飯石充填層130が処理対象水にミネラル分を溶出させるため、原水のミネラル含有量にかかわらず、略一定のミネラル分を含む活性水を供給できる。しかも、麦飯石では無数の細孔が表面で開口しており、表面積が広いので、処理対象水から残留塩素の一部を吸着し、不活性化することができる。
本発明では、カートリッジ12内では、トルマリンが静止した状態とする。このため、本発明の実施の形態1では、図1(b)に示すように、カートリッジ12が縦置き状態にあってこのカートリッジ12内では上方から下方に処理対象水が流れる構成を採用する。また、実施の形態2で後述するように、カートリッジ12を横置き状態にある構成を採用してもよい。
[実施の形態2]
図2は、本発明の実施の形態2に係る活性水の製造装置の概略構成を示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と略同一であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図2に示すように、本形態に係る活性水の製造装置1bも、実施の形態1と同様、上流側から下流側に向かって、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層110を備えた軟水生成装置10と、トルマリンを充填したトルマリン充填層120と、麦飯石を充填した麦飯石充填層130とが配置されている。
軟水生成装置10では、イオン交換樹脂が縦置きの樹脂製のタンク11内に充填されてイオン交換充填層110が構成されており、軟水生成装置10には、イオン交換充填層110に対する逆洗浄装置(図示せず)も構成されている。
本形態では、トルマリン充填層120が2段、直列に構成されており、2本の横置きのステンレス製のカートリッジ12内の各々にトルマリン結晶体が充填されてトルマリン充填層120が構成されている。ここで、トルマリン結晶体は、外径が数cmで長さが数十cmの2本のカートリッジ12に、1本当たり3kgずつ、内部全体に充填されており、カートッジ12の入口および出口にはフィルタ(図示せず)が配置されている。
麦飯石充填層130では、麦飯石が横置きのステンレス製のカートリッジ13内に充填され、このカートッジ13の入口および出口にはフィルタ(図示せず)が配置されている。
このような製造装置1aを用いて活性水を製造する際にも、まず、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層110に処理対象水を通した後、この処理対象水をトルマリン結晶体を充填したトルマリン充填層120に通し、しかる後に、処理対象水を麦飯石充填層130に通す。本形態でも、処理対象水がトルマリン充填層120を通過する際、トルマリン結晶体の能力を最大限、利用できる水圧に調整され、かつ、トルマリン結晶体がカートリッジ12内の略全体に充填されているので、トルマリン結晶体は、概ね静止状態にある。
このようにして活性水を得る場合でも、本形態では、トルマリン充填層120を構成するトルマリンとしてトルマリン結晶体を用いたため、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の水圧を0.3〜0.5Mpaに設定するだけでトルマリンに電荷を発生させ、水の活性化を行うことができる。このため、カートリッジ12内には、トルマリンを静止した状態に充填すればよいため、カートリッジ12内に無駄な空き空間を設ける必要がない。それ故、外径が数cmで長さが数十cmのカートリッジ12内にトルマリンを例えば約3kgという十分な量を充填することができ、水を効率よく活性化することができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、本形態では、カートリッジ12内では、トルマリンが静止した状態にあってもよいので、カートリッジ12を横置き状態にある構成を採用した場合でも、トルマリン充填層120に用いたトルマリン結晶体が処理対象水を効率よく活性化させる。それ故、カートリッジ12の配置に関しては装置を設計する際のレイアウト上の自由度が高い。しかも、カートリッジ12、13を横置きに配置すると、カートリッジ12、13を交換するための作業を行いやすいという利点がある。また、カートリッジ12を横置き状態とした場合には、配管とカートリッジ12の接続を楽な姿勢で行えるなど、縦置きの場合と比較してカートリッジ12の設置作業や交換作業が容易である。
[他の実施の形態]
本発明に係る活性水の製造装置および製造方法としては、図3に示すように構成してもよい。すなわち、図3に示す活性水の製造装置1cでも、実施の形態1、2と同様、上流側から下流側に向かって、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層110を備えた軟水生成装置10と、トルマリンを充填したトルマリン充填層120と、麦飯石を充填した麦飯石充填層130とが配置されている。また、実施の形態2と同様、トルマリン充填層120が2段、直列に構成されており、2本の横置きのステンレス製のカートリッジ12内の各々にトルマリン結晶体が充填されている。さらに、トルマリン充填層120と麦飯石充填層130との間には、トルマリンと水晶原石との混合体140を充填した横置きのステンレス製のカートリッジ14が挿入されており、かかる混合体140を処理対象水が通過する際、水晶原石が水質を向上させる。また、混合体140を処理対象水が通過する際、混合体140が攪拌され、処理対象水に波動エネルギーが転写される。ここで、カートリッジ14に水晶原石とともに充填されるトリマリンは、トルマリン結晶体、あるいはトルマリンとセラミックスとの混合体からなるトルマリンペレットのいずれであってもよい。また、トルマリンと水晶原石との混合体140を充填した層(カートリッジ14)は、図1(a)、(b)を参照して説明した構成に追加してもよい。
また、麦飯石充填層130については、イオン交換樹脂充填層110とトルマリン充填層120との間に配置してもよい。
さらに、1つのカートリッジ内にトルマリン充填層120と麦飯石充填層130とを1層ずつ、あるいは交互に複数層分、配置してもよい。その際、トルマリン結晶体は、水を噴射してトルマリンを攪拌させなくても、水を流した際の水圧を0.3〜0.5Mpaに設定するだけで電荷を発生させ、水の活性化を行うことができるので、1つのカートリッジ内にトルマリン充填層120と麦飯石充填層130とを配置する際、カートリッジ内に無駄なスペースを設ける必要がない。
さらにまた、上記形態では、処理対象水がトルマリン充填層120を通過する際、トルマリン結晶体の能力を最大限、利用できる水圧に調整され、かつ、トルマリン結晶体がカートリッジ12内の略全体に充填されているので、トルマリン結晶体は概ね静止状態にあったが、トルマリンとしてトルマリン結晶体を用い、かつ、水圧によりトルマリン結晶体が攪拌されるように構成することも可能である。
(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に係る活性水の製造装置およびその変形例の概略構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る活性水の製造装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る活性水の製造装置の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1a、1b、1c 活性水の製造装置
10 軟水生成装置
11 タンク
12、13、14 カートリッジ
110 イオン交換樹脂充填層
120 トルマリン充填層
130 麦飯石充填層
140 混合体

Claims (4)

  1. イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層に処理対象水を通した後、当該処理対象水をトルマリンを充填したトルマリン充填層に通す活性水の製造方法において、
    前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとして、トルマリンがトルマリン以外の他の材料中に分散してないトルマリン結晶単体を用い、
    前記トルマリン充填層は、一側方端から他側方端に処理対象水が流れる横置き状態のカートリッジ内、あるいは上方から下方に処理対象水が流れる縦置き状態のカートリッジ内に構成され、
    処理対象水を前記トルマリン充填層に通した際、当該トルマリン充填層で前記トルマリンの結晶が静止状態にあることを特徴とする活性水の製造方法。
  2. 請求項1において、前記イオン交換樹脂充填層を通した後、前記トルマリン充填層を通す前後の少なくとも一方において、麦飯石を充填した麦飯石充填層に水を通すことを特徴とする活性水の製造方法。
  3. 上流側から下流側に向かって、少なくとも、イオン交換樹脂を充填したイオン交換樹脂充填層と、トルマリンを充填したトルマリン充填層とが配置された活性水の製造装置において、
    前記トルマリン充填層では、前記トルマリンとして、トルマリンがトルマリン以外の他の材料中に分散してないトルマリン結晶単体が用いられ、
    前記トルマリン充填層は、一側方端から他側方端に処理対象水が流れる横置き状態のカートリッジ内、あるいは上方から下方に処理対象水が流れる縦置き状態のカートリッジ内に構成され、
    処理対象水が前記トルマリン充填層を通過する際、前記トルマリン結晶が静止状態にあることを特徴とする活性水の製造装置。
  4. 請求項3において、前記イオン交換樹脂充填層と前記トルマリン充填層との間、および前記トルマリン充填層の下流側の少なくとも一方に、麦飯石を充填した麦飯石充填層を備えていることを特徴とする活性水の製造装置。
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