JP4360011B2 - 画像処理装置および画像処理方法、並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理方法、並びに記録媒体に関し、特に、ストロボの光が発光されない状態で、例えば、街灯などの光が照射されている状態の被写体から反射された反射光と、ストロボ光が照射された被写体から反射された反射光とを予め測定し、それぞれの反射光の強度の比に応じて、重み付け係数を算出し、算出された重み付け係数を、撮像された画像データに乗算することにより、例えば、夜景をバックに被写体を撮影する場合においても、夜景および被写体それぞれに最適なホワイトバランス調整がなされた撮像データを得ることができる画像処理装置および画像処理方法、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等を用いて人工光の下で撮影すると、撮影された画像と人間の眼で見た被写体とでは色調が異なっている場合がある。これは、人工光源には色温度により赤色が強い光源や緑色が強い光源が存在し、人工光源を受けた被写体からの反射光の色バランスが崩れているからであり、人間は白色に感じても、受光素子を使用するデジタルカメラでは人工光源の色を感知してしまう。その結果、全体的に赤色を帯びた画像や、緑色を帯びた画像となってしまう。
【0003】
従来の銀塩カメラによる撮影では、ネガフィルムの場合は焼き付けの段階で色調を調整し、ポジフィルムの場合は撮影時に色補正用のレンズフィルタを使用するなどして色調を調整している。
【0004】
デジタルカメラでは受光素子に取り込まれた被写体画像の色調を調整して、人間の眼で見た被写体と同じ色調になるように、色バランスを調整する機能を有している。このような色バランスの調整は、色バランスが適正な白色光源下での色を再現するという意味で、一般にホワイトバランスの調整と称されており、ホワイトバランスの調整は、適正な白色光源下でのR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の強度比である、R/G、B/Gで規定される値(ホワイトバランス値と称される)を用いて行われる。
【0005】
従来のデジタルカメラにおいては、ホワイトバランス値は、例えば、室内灯だけでの撮影では室内灯の反射光に合わせるようになされ、フラッシュ光を使用する撮影ではフラッシュ光の反射光に合わせるようになされている。すなわち、ホワイトバランス値は、最も強い光源からの光の反射光に合わせて算出される構成となっている。
【0006】
デジタルカメラの露出(露光)は、AE(Auto Exposure:自動露出機構)で決められる。AEは、撮影する画面各部分の明るさを計測して、その平均が所定の明るさになるように露出を設定する。また、デジタルカメラには、ユーザが考えている明るさで撮影するために、その露出を補正する、露出補正機能を有するものもある。
【0007】
明るさが十分でない照明光下で、被写体を撮像する場合、ストロボを発光させて撮影したり、あるいは、撮像に十分な光量を得るために、露光時間を通常以上に長くする、一般にスローシャッタと称される撮像モードが用いられる。照明が暗く、被写体が近距離である場合、ストロボを発光させて撮像することにより、自然な画像を得ることができるが、例えば、ストロボから発光された光が十分に届かない、遠い被写体を撮像する場合や、例えば、夜景などを撮像するような場合においては、ストロボ発光を行っても、撮像のために十分な光量を得ることはできず、スローシャッタを用いて撮像することにより、より自然な画像を得ることができる。
【0008】
例えば、従来のデジタルカメラを用いて、夜景をバックに被写体を撮影する場合、ピントを被写体、例えば人物に合わせてフラッシュ撮影すると、ホワイトバランスは、フラッシュ光が人物にあたって反射した反射光に合わせて調整されるので、得られた画像の夜景のホワイトバランスが適正ではないという問題があった。
【0009】
このような問題点を解消するための技術として、特開平11−298908がある。
【0010】
図1は、特開平11−298908において開示されているデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【0011】
メインマイコン11は、デジタルカメラ1の各部を制御する。測距モジュール12は、被写体からの反射光を受光し、被写体の距離情報を出力する。スイッチ群13は、ユーザがデジタルカメラ1を用いて各種操作を行う場合に操作され、例えば、露光開始用スイッチ(レリーズスイッチ)、電源スイッチなどを含む。EEPROM14は、デジタルカメラ1ごとの機種差に関する工場出荷時の検査値、および電源オフ直前の各種設定値等を記録する、電気的に書き換え可能なメモリである。表示部材15は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、被写体画像および撮影のための設定値を表示する。外部インターフェース16は、図示しないパーソナルコンピュータや外部モニターに対して画像情報等を入出力する。記録媒体17は、着脱可能になされており、撮影した画像情報を記録する。RAM18は、撮影された画像データを演算処理するためのプログラム等が記録されている。
【0012】
固体撮像素子19は、フォーカスレンズ群24および固定レンズ群28を通過して入力された被写体の像に対応する光(被写体像)を撮像する。撮像素子ドライバ(タイミングジェネレータ:TGとも称される)20は、固体撮像素子19を駆動させるためのパルスを発生させる。アナログアンプ21は、固体撮像素子19から出力された画像のアナログ信号を増幅する。A/Dコンバータ22は、アナログアンプ21によって増幅されたアナログ画像信号をデジタル変換し、メインマイコン11に出力する。
【0013】
フォーカスドライバ・位置検出センサ23は、フォーカスレンズ群24を光軸方向に駆動させるとともに、フォーカスレンズ群24の位置を検出する。Xe管26は、撮影補助光であるフラッシュ光を発光する発光部である。充電・発光回路25は、Xe管26に対する充電と発光を制御する。調光素子27は、フラッシュ光の被写体からの反射光をモニターし、適正なフラッシュ光量に達したかどうかを検出する。フォーカスレンズ群24は撮像光学系である撮像レンズ群の一部を構成しており、撮像レンズ群はフォーカスレンズ群24の他に固定された固定レンズ群28を有している。
【0014】
フォーカスレンズ群24および固定レンズ群28を通過して入力された被写体の像に対応する光は、固体撮像素子19に供給される。固体撮像素子19は、メインマイコン11に制御された撮像素子ドライバ20から供給されるパルス信号に従って駆動され、アナログ画像信号を、アナログアンプ21に供給する。アナログアンプ21は、メインマイコン11の制御に基づき、入力されたアナログ画像信号を増幅してA/Dコンバータ22に供給する。A/Dコンバータ22は、入力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換して、メインマイコン11に供給する。
【0015】
メインマイコン11は、供給されたデジタル画像信号を、表示部材15に出力して表示させたり、外部インターフェース16を介して、図示しないパーソナルコンピュータや外部モニターに出力したり、記録媒体17に出力して、記録させたりする。
【0016】
また、メインマイコン11は、測距モジュール12、もしくは調光素子27から入力された信号に基づいて、画像合成などの各種処理を実行する。画像合成などの処理については、図2乃至図5を用いて後述する。
【0017】
次に、図2乃至図5のフローチャートを参照して、図1を用いて説明したデジタルカメラの処理について説明する。
【0018】
メインマイコン11は、ステップS1において、スイッチ群13から入力される信号により、電源スイッチがオン状態になったことを検知し、ステップS2において、自分自身をリセットする。リセットによりメインマイコン11の各ポートはデフォルト状態になっているので、ステップS3において、メインマイコン11は、使用すべきポートを設定するなど、自分自身の初期設定を行う。
【0019】
メインマイコン11は、ステップS4において、種差に関する工場出荷時の検査値、および前回電源オフ直前の各種設定値(例えばフラッシュモードの種類あるいは画像圧縮モードの種類等)をEEPROM14から読み出し、ステップS5において、記録媒体17の有無、種類および種類に基づく記録可能容量を確認する。
【0020】
ステップS6において、フォーカスドライバ・位置検出センサ23は、レンズの位置をモニターしながら、フォーカスレンズ群24をEEPROM14に設定された初期位置に移動させる。ステップS7において、メインマイコン11は、表示部材15を起動させる。この段階では固体撮像素子19は動作しておらず、ユーザに表示部材15の起動を知らせるために表示部材15を点灯させるだけである。
【0021】
ステップS8において、メインマイコン11は、撮像動作の予備として撮像素子ドライバ20に対して、例えば露光時間を1/30秒に設定するなどの初期設定を行う。ここで、露光時間とは、固体撮像素子19内の、図示しない受光セルに電荷を蓄積する時間であり、いわゆるシャッタスピードである。
【0022】
ステップS9において、メインマイコン11は、アナログアンプ21のゲインも所定の初期値、例えば1倍に設定する。このようにして、撮像素子ドライバ20の初期設定が完了し、撮像素子ドライバ20が動作することで固体撮像素子19から画像信号が出力され、表示部材15に画像が表示される。
【0023】
ステップS10において、メインマイコン11は、表示部材15に画像を表示しながら、スイッチ群13のスイッチ操作の監視(スイッチスキャン)を実行し、次のカメラ操作のために待機する。なお、メインマイコン11内部のタイマー機能によって一定時間、ユーザがスイッチ群13によるカメラ操作を行わなければ消費電力の節約のため電源をオフ状態にする。通常、この一定時間は数分程度に設定されている。
【0024】
メインマイコン11は、ステップS11において、スイッチ群13から入力される信号により、ユーザが、スイッチ群13のうちの所定のスイッチを操作することにより、夜景シンクロモードが設定されたか否かを判断する。ここで、夜景シンクロモードとは、夜景を背景にした被写体をフラッシュ撮影する撮影モードである。
【0025】
ステップS11において、夜景シンクロモードが設定されていないと判断された場合、ステップS12において、非夜景シンクロモードとなり通常の動作モードで被写体の撮像が実行され、処理は、ステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0026】
ステップS11において、夜景シンクロモードが設定されていると判断された場合、ステップS13において、メインマイコン11は、フラッシュ発光のために、充電・発光回路25を制御して内部回路のコンデンサーに電荷を貯める。このとき、内部回路のコンデンサーの電圧がモニターされ、所定の電圧になった時点で充電が停止するようになされる。
【0027】
ステップS14において、メインマイコン11は、スイッチ群13から入力される信号に基づいて、ユーザにより、スイッチ群13のうちのレリーズスイッチが半押しされているか否かを判断する。ステップS14において、リレーズスイッチが半押しされていないと判断された場合、処理は、ステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0028】
ステップS14において、リレーズスイッチが半押しされていると判断された場合、ステップS15において、メインマイコン11は、測距モジュール12を駆動させてカメラから被写体(例えば、人物など)までの距離情報を得る。ユーザが、リレーズスイッチを半押しする際に、図示しない光学ファインダー中に被写体を捕捉することで、測距モジュール12は被写体からの反射光を受光することになり、カメラから被写体までの距離についての情報を得ることができる。
【0029】
ここで、測距モジュール12には、例えば、外光パッシブモジュール等が利用される。ただし、夜景シンクロモードを使う条件下では、被写体からの反射光の光量が、測距のためには十分でないことが多いので、その場合はメインマイコン11が充電・発光回路25を制御し、測距動作中にフラッシュを発光させることで、被写体からの反射光量が十分得られるようにする。
【0030】
なお、測距モジュール12の出力は距離に対応した値として与えられ、その対応関係の情報がEEPROM14に出荷前の検査値として記録されている。従って、ステップS16において、メインマイコン11は、測距モジュール12の出力から被写体距離を求め、EEPROM14に予め記録されている撮影レンズの焦点距離情報と照合することにより、被写体に合焦すべきフォーカスレンズ群24の繰り出し量(繰り出し情報)を算出する。
【0031】
先に説明したように、デジタルカメラ1が撮影モード状態にある場合は、固体撮像素子19は常に画像信号を出力しているので、図示しない光学ファインダー中に被写体が捕捉されている場合、ステップS17において、固体撮像素子19は、被写体およびその背景を撮像し、ステップS18において、メインマイコン11は、アナログアンプ21およびA/Dコンバータ22を介して、ステップS17において撮像された、被写体の画像データおよびその背景の画像データを取り込む。
【0032】
ステップS19において、メインマイコン11は、背景の画像データについて演算処理を実施し、背景に対する適正な露光制御値および適正なホワイトバランス値を算出し、RAM18に記憶する。
【0033】
なお、露光制御値としては、固体撮像素子19の図示しない受光セルに電荷を蓄積する時間(露光時間)を規定する、いわゆるシャッタスピード値、図示しない絞り(アイリス)の開口径、あるいは、アナログアンプ21のゲイン等がある。ここで、シャッタスピードとは、受光セルの電荷を排出する、図示しない転送ゲートが閉じ、次に開くまでの時間で定義される。
【0034】
適正な露光制御値および適正なホワイトバランス値の算出処理は、膨大な画像データを対象とするため、メモリ容量の大きなRAM18において行うことが一般的である。
【0035】
なお、適正なホワイトバランス値の算出処理は、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの出力比を演算処理で変えることで達成される。例えば、Gの画像データに対して、RおよびBの画像データが突出している場合には、RおよびBの画像データに所定の値を乗ずることで出力比を変更する。この値が先に説明したホワイトバランス値(R/G,B/G)である。
【0036】
ステップS20において、メインマイコン11は、レリーズスイッチの半押しが解除されたか否かを判断する。ステップS20において、リレーズスイッチの半押しが解除されていないと判断された場合、処理は、ステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0037】
ステップS20において、レリーズスイッチの半押しが解除されたと判断された場合、ステップS21において、メインマイコン11は、リレーズスイッチが全押しされたか否かを判断する。ステップS21において、リレーズスイッチが全押しされていないと判断された場合、処理は、ステップS20に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0038】
ステップS21において、リレーズスイッチが全押しされたと判断された場合、ステップS22において、メインマイコン11は、ステップS16において算出されたフォーカスレンズ群24の繰り出し量に基づいて、フォーカシングを行う。すなわち、メインマイコン11は、フォーカスドライバ・位置検出センサ23を制御して、フォーカスレンズ群24を駆動し、その位置を位置検出センサでモニターすることで目標位置まで移動させる。そのフォーカス位置では、被写体である人物にピントが合っている。
【0039】
メインマイコン11は、ステップS23において、フラッシュ撮影用のシャッタスピードが、被写体までの距離および発光部の種類に合った適正値、例えば1/30秒となるように撮像素子ドライバ20を制御することで、固体撮像素子19は1/30秒間の露光を開始し、ステップS24において、充電・発光回路25を制御して、Xe管26にフラッシュ発光を行わせ、調光素子27によって被写体からのフラッシュ光の反射光量をモニターすることで、フラッシュ光の発光停止タイミングを決定し、発光停止を制御する。なお、露光時間内に、発光の停止は完了される。
【0040】
なお、被写体までの距離および発光部の種類に合ったシャッタスピードの適正値は、EEPROM14に予め記憶されているので、ステップS15で得られた被写体までの距離情報から容易に設定することができる。
【0041】
ステップS25において、メインマイコン11は、露光終了後、固体撮像素子19からの画像信号をアナログアンプ21によって増幅させ、A/Dコンバータ22によってデジタル出力に変換させて、画像データとして取り込む。
【0042】
EEPROM9には、Xe管26からのフラッシュ光を使用した場合に、被写体画像が適正な色合いとなるようなホワイトバランス値が予め記憶されており、メインマイコン11は、ステップS26において、ホワイトバランス値をEEPROM9から読み出し、ステップS27において、RAM18上で適正な色バランスにする処理を含む演算処理を施す。演算処理を施された画像データは、調整済み被写体データとしてRAM18上に仮保存される。
【0043】
ステップS22乃至ステップS27において説明した被写体露光において、被写体にはフラッシュ光が届くので、その画像データは適正な値となっているが、被写体よりも遠い背景の画像データは、フラッシュ光が届かず、更に露光時間も適正ではない(短い)ため、黒レベル(画像データの最低値)以下であり、被写体、例えば人物の周囲は黒くなっている。
【0044】
次に背景に対する露光を行う。背景は被写界深度を考慮しても無限遠の被写体と考えることができ、無限遠付近にピントを合わせることで被写界深度内に背景が入る。
【0045】
ステップS28において、メインマイコン11は、フォーカスドライバ・位置検出センサ23を制御して、無限遠付近にピントが合うようにフォーカスレンズ群24を移動させる。
【0046】
ステップS29において、メインマイコン11は、ステップS19において算出した、背景に対する適正な露光制御値(シャッタスピード、ゲイン)をEEPROM14から読み出し、適正シャッタスピードとなるように撮像素子ドライバ20を制御し、また、適正ゲインをアナログアンプ21に設定する。
【0047】
ステップS30において、メインマイコン11は、適正シャッタスピードとなるように撮像素子ドライバ20を制御して、固体撮像素子19により背景を撮像する。
【0048】
ステップS31において、適正シャッタスピードで背景の露光を行った固体撮像素子19からの画像信号は、アナログアンプ21によって適正ゲインで増幅され、A/Dコンバータ22によってデジタル出力に変換され、画像データとしてメインマイコン11に取り込まれる。
【0049】
メインマイコン11は、ステップS32において、ステップS19において算出した、背景に対する適正ホワイトバランス値をEEPROM14から読み出し、ステップS33において、読み出した適正ホワイトバランス値に基づいてRAM18上で適正な色バランスにする処理を含む演算処理を施す。演算処理が施された画像データは、調整済み背景データとしてRAM上に仮保存される。
【0050】
なお、夜景シンクロモードを使用するような撮影においては、被写体、例えば人物は背景に比べてはるかに暗いことが多い。すなわち、背景は街灯や電飾などで比較的明るいが、そこから離れた人物は暗いという状況が多い。このような状況下で、背景が適正露光となるような露光制御を行うと、人物は、画像データとしては黒レベル(画像データの最低値)以下であり、人物は黒くなっている。
【0051】
ステップS34において、メインマイコン11は、ステップS27およびステップS33において得られ、RAM18上に仮保存された調整済み被写体データおよび調整済み背景データを合成する。
【0052】
上述したように、調整済み被写体データにおいては、被写体部分については適正(ピント、ホワイトバランスが適正)な画像データとなっている。一方、背景部分についてはフラッシュ光が届かないため黒レベル以下の画像データとなっており、調整済み背景データにおいては、被写体部分については黒レベル以下の画像データとなっており、背景部分については適正(ピント、ホワイトバランスが適正)な画像データとなっているので、調整済み被写体データと調整済み背景データとを合成して得られる最終画像データは、被写体部分および背景部分ともに適正(ピント、ホワイトバランスが適正)な画像データとなる。
【0053】
メインマイコン11は、ステップS35において、記録媒体17に記録するため、RAM18上で最終画像データを圧縮し、ステップS36において、圧縮された最終画像データを、記録媒体17に記録する。画像データは一般的にデータサイズが大きいので、記録媒体17により多く記録するためにデータ圧縮が行われる。一般的な圧縮方式としてJPEG方式を用いる。
【0054】
ステップS37において、メインマイコン11は、スイッチ群13から入力される信号に基づいて、リレーズスイッチが押されていない状態か否かを判断する。ステップS37において、リレーズスイッチが押されている状態であると判断された場合、リレーズスイッチが押されていない状態であると判断されるまで、ステップS37の処理が繰り返される。ステップS37において、リレーズスイッチが押されていない状態であると判断された場合、処理は、ステップS10に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0055】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−298908に開示されている技術では、ストロボ発光を行わずに撮影した調整済み背景データにおいては、背景が適正露光となるような露光制御を行うと、人物は画像データとしては黒レベル(画像データの最低値)以下であると仮定しているため、例えば、被写体に、ストロボと街灯などの異なる光源から光が照射されているような場合(すなわち、ストロボ発光を行わずに撮影した背景が適正露光であるときに、人物の画像データが黒レベルでない場合)に、最終的に得られる合成画像の色調は、実際と異なったものになってしまう。
【0056】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ストロボ光が発光されない状態で、例えば、街灯などの光が照射されている状態の被写体から反射される反射光と、ストロボ光が照射された被写体から反射される反射光とを予め測定し、それぞれの反射光の強度の比に応じて、ホワイトバランス係数を算出し、算出されたホワイトバランス係数を、撮像された画像データに乗算することにより、例えば、夜景をバックに被写体を撮影する場合においても、夜景および被写体それぞれに最適なホワイトバランス調整がなされた撮像データを得ることができるようにするものである。
【0057】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、被写体に対しての光の照射を制御する照射制御手段と、被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込み手段と、取り込み手段により取り込まれた画像信号の輝度値を検出する検出手段と、周辺の明るさを測定し、照射制御手段により被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断手段と、照射制御手段により、被写体に光が照射されなかった場合に、検出手段によって検出された第1の輝度値と、照射制御手段により、被写体に光が照射された場合に、検出手段によって検出された第2の輝度値に基づいて、被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する第1の算出手段と、第1の画像信号に対して、第1の重み付け係数を乗算し、かつ、第2の画像信号に対して、第2の重み付け係数を乗算する乗算手段と、乗算手段により第1の重み付け係数が乗算された第1の画像信号と、乗算手段により第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
【0058】
検出手段には、取り込み手段により取り込まれた画像信号を、所定の数の領域に分割して、領域毎に、画像信号の輝度値を検出させるようにすることができる。
【0059】
算出手段には、第1の輝度値および第2の輝度値を、それぞれ隣接する領域毎に補間して、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数を算出させるようにすることができる。
【0060】
第2の輝度値と、所定の輝度値とを比較する比較手段と、第2の画像信号のうち、比較手段により第2の輝度値が所定の輝度値よりも大きいと判断された領域を選択する選択手段とを更に備えさせることができ、生成手段には、第1の重み付け係数が乗算された第1の画像信号と、選択手段により選択され、第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号を合成し、第3の画像信号を生成させるようにすることができる。
【0061】
判断手段による判断結果にかかわらず、照射制御手段による被写体への光の照射を実行する撮像モードを設定する設定手段と、検出手段により検出された、領域ごとの輝度値と、所定の輝度値とを比較する第1の比較手段と、第1の比較手段により、所定の輝度値より輝度が低いと判断された領域の数を算出する第2の算出手段と、第2の算出手段により算出された領域の数を、第1の領域数、および第1の領域数より大きな第2の領域数と、それぞれ比較する第2の比較手段と、を更に備えさせることができ、設定手段により、撮像モードが設定された場合、照射制御手段により被写体に光が照射されたとき、取り込み手段により取り込まれた第2の画像信号を、撮像された画像データとすることができ、設定手段により、撮像モードが設定されず、かつ、第2の比較手段により、第2の算出手段により算出された領域の数が第1の領域数より小さいと判断された場合、照射制御手段により被写体に光が照射されたとき、取り込み手段により取り込まれた第2の画像信号を、撮像された画像データとすることができ、設定手段により、撮像モードが設定されず、かつ、第2の比較手段により、第2の算出手段により算出された領域の数が第2の領域数より大きいと判断された場合、照射制御手段により被写体に光が照射されないとき、取り込み手段により取り込まれた第1の画像信号を、撮像された画像データとすることができ、設定手段により、撮像モードが設定されず、第2の比較手段により、第2の算出手段により算出された領域の数が第1の領域数より大きく、かつ、第2の領域数より小さいと判断された場合、生成手段により生成された第3の画像信号を、撮像された画像データとすることができる。
【0062】
本発明の画像処理方法は、被写体に対しての光の照射を制御する照射制御ステップと、被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込みステップと、取り込みステップの処理により取り込まれた画像信号の輝度値を検出する検出ステップと、周辺の明るさを測定し、照射制御ステップの処理により被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断ステップと、照射制御ステップの処理により、被写体に光が照射されなかった場合に、検出ステップの処理によって検出された第1の輝度値と、照射制御ステップの処理により、被写体に光が照射された場合に、検出ステップの処理によって検出された第2の輝度値に基づいて、被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する算出ステップと、第1の画像信号に対して、第1の重み付け係数を乗算し、かつ、第2の画像信号に対して、第2の重み付け係数を乗算する乗算ステップと、乗算ステップの処理により第1の重み付け係数が乗算された第1の画像信号と、乗算ステップの処理により第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0063】
本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、被写体に対しての光の照射を制御する照射制御ステップと、被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込みステップと、取り込みステップの処理により取り込まれた画像信号の輝度値を検出する検出ステップと、周辺の明るさを測定し、照射制御ステップの処理により被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断ステップと、照射制御ステップの処理により、被写体に光が照射されなかった場合に、検出ステップの処理によって検出された第1の輝度値と、照射制御ステップの処理により、被写体に光が照射された場合に、検出ステップの処理によって検出された第2の輝度値に基づいて、被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する算出ステップと、第1の画像信号に対して、第1の重み付け係数を乗算し、かつ、第2の画像信号に対して、第2の重み付け係数を乗算する乗算ステップと、乗算ステップの処理により第1の重み付け係数が乗算された第1の画像信号と、乗算ステップの処理により第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0064】
本発明の画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体に記録されているプログラムにおいては、被写体に対しての光の照射が制御され、被写体を撮像して得られた画像信号が取り込まれ、取り込まれた画像信号の輝度値が検出され、周辺の明るさが測定されて、被写体に対する光の発光を実行するか否かが判断され、被写体に光が照射されなかった場合に検出された第1の輝度値と、被写体に光が照射された場合に検出された第2の輝度値に基づいて、被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数が算出され、第1の画像信号に対して、第1の重み付け係数が乗算され、第2の画像信号に対して、第2の重み付け係数が乗算され、第1の重み付け係数が乗算された第1の画像信号と、第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号とが合成されて第3の画像信号が生成される。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0066】
図6は、本発明を適応した、デジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【0067】
光(すなわち、被写体の映像)は、レンズ制御部42の制御により位置が制御されるレンズ41、制御部52から入力される制御信号に従って、その開口径が制御されるアイリス43、および、CCD(Charge Coupled Devices)46に光が入射されるタイミングを制御するために、制御部52から入力される制御信号に従って、その開閉タイミングが制御されるシャッタ45を介して、CCD46に入射する。CCD46は、受光した光の強度を電気信号に変換する。
【0068】
CCD46は、タイミングジェネレータ47から供給されるタイミング信号に従って、蓄積された電気信号をCDS(Correlated Double Sampling(相関二重サンプリング))46に出力する。CCD46の出力信号に含まれる雑音は、リセット雑音(CCD46が内部に有する、図示しない電荷検出用差動アンプのリセット時に発生)がほとんどであり、CDS46は、このリセット雑音を低減するものである。CCD46の出力波形は、リセット期間、フィールドスルー 期間、信号期間の3つの期間に分けられ、信号期間には映像信号とリセット雑音が、フィールドスルー期間にはリセット雑音のみが存在する。従って、CDS46は、この2つの期間の信号を異なる2つのパルスを用いて各々サンプリングし、その後、両信号を減算することにより、リセット雑音が低減された映像信号を得て、A/D(Analog to digital)変換部49に出力する。
【0069】
A/D変換部49は、入力されたRGBのカラーアナログ信号を、デジタル信号に変換して、検波部50に出力する。CCD46の出力信号はアナログ信号であり、信号処理をデジタルで行う場合、前段にこのA/D変換部49が必要である。
【0070】
検波部50は、制御部52から入力された制御信号に従って、入力されたRGBのカラーデジタル信号から、図8を用いて後述する検波領域毎に、レンズ41の制御に必要なデータを検出し、RGBそれぞれの信号の輝度値や積分値などを算出する。
【0071】
WB(White Balance)アンプ51は、制御部52から入力された制御信号に従って、入力された画像信号に、ホワイトバランス係数を乗算し、制御部52に出力する。
【0072】
制御部52は、操作部53を用いてユーザが指令した内容を示す信号や、検波部50からの、図8を用いて後述する検波領域における検波結果を入力され、各種処理を実行する。例えば、操作部53に備えられるシャッタボタンが半押しされていることが検出された場合、制御部52は、図2のステップS2乃至ステップS9を用いて説明したような、デジタルスチルカメラ31内部の初期設定を実行し、更に、シャッタスピード、アイリス値、およびホワイトバランス値の最適化、並びに被写体に焦点を合わせるフォーカシングなどを実行する。また、操作部53に備えられるシャッタボタンが全押しされていることが検出された場合、制御部52は、図7もしくは図9を用いて後述する処理を実行する。
【0073】
操作部53は、例えば、シャッタボタン、その他の操作ボタン、あるいはタッチパネルなどから構成されており、ユーザによって操作され、その操作内容を示す信号を、制御部52に出力する。測光素子54は、例えば、フォトダイオードなどからなり、外光の強度を測定し、制御部52に出力する。
【0074】
充電・発光制御部55は、ストロボ56の発光に必要な電源を充電し、制御部52から入力される制御信号に基づいて、ストロボ56の発光を制御する。ストロボ56は、充電・発光制御部55から供給された電源により、充電・発光制御部55の制御に従い、発光する。
【0075】
記録部57は、図示しない記録媒体を装着され、制御部52から供給された画像データを記録媒体に記録する。表示部58は、例えば、LCDなどからなり、制御部52から供給された画像データを表示する。
【0076】
プログラムROM59には、制御部52が実行するプログラムが格納されている。外部インターフェース60は、例えば、USB(Universal Serial Bus)入出力端子などを備え、外部機器とのデータの授受が可能なようになされている。RAM61は、制御部52の処理において生成されたデータなどを一時保存する。EEPROM62は、制御部52が実施する、例えば、レンズ制御部42、アイリス43、シャッタ45、タイミングジェネレータ47などに対する制御に必要なパラメータを記録している。
【0077】
また、制御部52には、ドライブ63も接続されており、必要に応じて挿入される磁気ディスク71、光ディスク72、光磁気ディスク73、および半導体メモリ74などとデータの授受を行う。
【0078】
次に、図7のフローチャートを参照して、図6のデジタルスチルカメラ31の処理について説明する。なお、図7のステップS1以前に、例えば、図2のステップS2乃至ステップS9を用いて説明したような、デジタルスチルカメラ31内部の初期設定が実行され、更に、制御部52によって、シャッタスピード、アイリス値、およびホワイトバランス値の最適化、並びに被写体に焦点を合わせるフォーカシングなどが実行されるが、ここでは、それらの処理は、従来の技術と同様であるため、その説明は省略する。
【0079】
ステップS51において、制御部52は、操作部53から入力される信号に基づいて、シャッタボタンが全押しされたか否かを判断する。ステップS51において、シャッタボタンが全押しされていないと判断された場合、シャッタボタンが全押しされたと判断されるまで、ステップS51の処理が繰り返される。
【0080】
ステップS51において、シャッタボタンが全押しされたと判断された場合、ステップS52において、測光素子54は、外光の検波データを取得して、制御部52に出力する。更に、被写体から照射された、ストロボ56の発光なしの状態における、例えば、街灯などのストロボ56以外の光源を反射した反射光は、レンズ41、アイリス43、シャッタ45を介して、CCD46に照射され、CCD46において、電気信号に変換され、CDS46においてノイズが除去され、A/D変換部49においてデジタル信号に変換され、検波部50に入力されるので、検波部50は、入力されたデジタル画像データから、ストロボ56の発光なしの状態における検波データを取得する。検波データの取得は、図8を用いて後述する検波領域毎に実行され、検波領域は、所定の数の画素により構成される。ここでは、例えば、縦4画素、横4画素の16画素で、1検波領域が構成されるものとする。検波領域に含まれる画素数は、16画素以外の画素数でもよいことは言うまでもない。このようにして測定された、各検波領域の輝度値は、制御部52に入力され、RAM61に保存される。ここで、検波領域(n,m)の、ストロボ56が発光されていない場合における輝度値を、Yo(m,n)とする。
【0081】
ステップS53において、制御部52は、ストロボ56の発光がユーザから指示されているか否か、あるいは、ステップS52における外光の検波データに基づいて、ストロボ56の発光が必要か否かを判断する。
【0082】
ステップS53において、ストロボ56の発光が必要ではないと判断された場合、ステップS54において、制御部52は、ストロボ56の発光なし撮像用のパラメータを、EEPROM62から読み出し、例えば、アイリス43の絞り値、シャッタ45の開閉のタイミング、タイミングジェネレータ47によるCCD46の露光時間の設定値、およびWBアンプ51において乗算されるホワイトバランス係数などの各パラメータを設定し、ステップS55において、ストロボ56の発光なしで撮像し、画像データを取り込み、処理はステップS63に進む。
【0083】
ステップS53において、ストロボ56の発光が必要であると判断された場合、ステップS56において、制御部52は、充電・発光制御部55を制御し、ストロボ56にプリ発光を行わせる。ここで、プリ発光直後に、ストロボ56のフル発光が行われることを考慮し、プリ発光は、フル発光に必要な電源の再充電が必要ないレベルの光量に設定される。ストロボ56のプリ発光により、被写体から反射された反射光は、レンズ41、アイリス43、シャッタ45を介して、CCD46に照射され、CCD46において、電気信号に変換され、CDS46においてノイズが除去され、A/D変換部49においてデジタル信号に変換され、検波部50に入力される。
【0084】
ステップS57において、検波部50は、入力されたデジタル画像データから、プリ発光時の検波データを取得する。また、上述したように、プリ発光は、フル発光よりも低いレベルの光量であるので、得られる輝度値は、プリ発光とフル発光との光量差によって補正される。この補正に用いられる輝度値変換テーブルは、例えば、実験などにより予め測定された値を基に、EEPROM62に保存させておくようにしてもよい。このようにして測定された、各検波領域の輝度値は、制御部52に入力され、RAM61に保存される。ここで、検波領域(n,m)の、ストロボ56が発光された場合の輝度値に変換された値を、Ys(m,n)とする。
【0085】
制御部52は、ステップS58において、ストロボ発光撮像用のパラメータを、EEPROM62から読み出し、例えば、アイリス43の絞り値、シャッタ45の開閉のタイミング、タイミングジェネレータ47によるCCD46の露光時間の設定値、およびWBアンプ51において乗算されるホワイトバランス係数などの各パラメータを設定し、ステップS59において、ストロボ56を発光させて撮像し、画像データを取り込む。ここで取り込まれたストロボ56の発光時に撮像された画像データの、座標(i,j)における画素を、Gs(i,j)とする。
【0086】
ステップS60およびステップS61において、ステップS54およびステップS55と同様の処理がなされ、ストロボ56の発光なしで撮像された画像データが取り込まれる。ここで取り込まれたストロボ56の発光なしで撮像された画像データの、座標(i,j)における画素を、Go(i,j)とする。
【0087】
ステップS62において、制御部52は、ステップS59およびステップS61において取り込まれた画像データを、ストロボ56の光と外光の反射光の強度の比に応じた重み付けを行った後に合成する。検波領域(n,m)の画素(I,J)における合成画像の画素をG(i,j)とすると、画素G(i,j)は、次の式(1)で表される。
G(i,j)=α×Go(i,j)+β×Gs(i,j)・・・(1)
ただし、式(1)におけるαおよびベータの値は、次の式(2)および式(3)で表される。
α=Ys(n,m)/(Yo(m,n)+ys(n,m))・・・(2)
β=Yo(n,m)/(Yo(m,n)+ys(n,m))・・・(3)
【0088】
図8(A)に、ストロボ56を発光させて撮像した画像データの、重み付け後の画像データの例を示す。検波部50は、検波領域毎に、その輝度値を検出する。検波領域は、所定の数の画素により構成される。ここでは、縦4画素、横4画素の16画素で、1検波領域が構成されるものとする。図8(A)の画素Gs(i,j)は、式(1)の第2項目(β×Gs(i,j))である。
【0089】
図8(B)に、外光のみで撮像した画像の、重み付け後のデータの例を示す。図8(A)の画素Go(i,j)は、式(1)の第1項目(α×Go(i,j))である。図8(B)の画像データと、図8(A)の画像データとが合成され、図8(C)に示される合成画像が得られる。
【0090】
このようにして合成された画像データは、ストロボ56の光と外光のそれぞれが照射されている部分に対応する画素が、それぞれ最適なホワイトバランスで処理されているので、全ての撮像領域において、最適な色調を有する画像データとなる。また、ストロボ56の光が照射されている領域と、外光のみが照射されている領域のそれぞれが、最適な露光値で撮像されるので、撮像された画像データに、暗すぎて、画像が鮮明でない部分や、明るすぎて、サチュレーション(明度が高すぎるため、画像が真っ白になってしまい、鮮明でなくなってしまった状態)を生じることがない。
【0091】
制御部52は、ステップS55の処理終了後、もしくはステップS62の処理の終了後、ステップS63において、ステップS55の処理において取り込まれた画像データ、もしくはステップS62の処理により合成された画像データを圧縮し、ステップS64において、圧縮された画像データを記録部57に出力して、図示しない記録媒体に記録させ、処理が終了される。
【0092】
また、図8を用いて説明した、隣り合う検波領域において、その輝度値の差が大きい場合、図7を用いて説明した処理によって作成される画像には、検波領域の境界において、色調の変化が発生してしまう場合が考えられる。そこで、隣接する検波領域の輝度値を考慮することにより、撮像された画像データ全域において色調の変化が滑らかになるように、図7のステップS62において演算される重み係数(式(1))を設定するようにしてもよい。
【0093】
検波領域のサイズ(縦横の画素数)を(Sn,Sm)とし、検波領域(n,m)における中心画素の位置を(ic(n),Jc(m))とすると、画素(i、J)における重み係数は、例えば、線形補間を用いた場合、以下の式(4)乃至式(7)を用いて算出することが可能である。
【0094】
【0095】
ただし、式(4)および式(5)においては、画素位置(i、J)において、次の式(8)および式(9)が成り立つ。
ic(n)≦i<ic(n+1)・・・(8)
jc(n)≦j<jc(n+1)・・・(9)
【0096】
そして、式(6)および式(7)を、上述した式(1)に代入して、合成画像を算出することにより、撮像された画像データ全域において、色調の変化が滑らかになる。
【0097】
また、図7のステップS56において実行されるプリ発光によって得られる輝度値に所定の閾値を設け、図7のステップS59において、RAM61に保存するデータを、画像全体とせず、各検波領域の輝度地が閾値以上である検波領域(すなわち、フラッシュが届いた部分の画像データに対応する検波領域)に対応する画像データのみとするようにしてもよい。このことにより、RAM61の記憶容量を下げることが可能となるため、コストを削減することができ、更に、ステップS62において、合成処理を実行する画像データ量が減少するため、合成処理に要する時間を短縮化することができる。
【0098】
次に、図9のフローチャートを参照して、本発明を適応したデジタルスチルカメラ31が実行する処理の、異なる実施の形態について説明する。
【0099】
ここで、制御部52には、プリ発光時に得られる検波データの輝度値の閾値Ytと、閾値Yt以下の輝度値を有する検波領域の数の閾値Ctおよび閾値C’tが設定されている。ここで、検波領域の数の閾値Ctは、例えば、全検波領域数の2割程度とされ、検波領域の数の閾値C’tは、例えば、全検波領域数の8割程度とされるものとする。
【0100】
ステップS81乃至ステップS83において、図7のステップS51乃至ステップS53と同様の処理が実行され、ステップS83において、ストロボ56の発光が必要でないと判断された場合、処理は、ステップS87に進む。
【0101】
ステップS83において、ストロボ56の発光が必要であると判断された場合、ステップS84およびステップS85において、図7のステップS56およびステップS57と同様の処理が実行される。
【0102】
制御部52は、ステップS85において、取得された検波データと、閾値Ytを比較する。すなわち、輝度値の閾値Yt以下の輝度値を有する検波領域は、ストロボ56の光が届かない領域である。そして、制御部52は、閾値Yt以下の輝度値を有する検波領域の数C'sをカウントする。検波領域の数C'sが多い場合、多くの領域にストロボ56の光が届かないということであり、検波領域の数C'sが少ない場合、多くの領域にストロボ56の光が届いているということである。
【0103】
ステップS86において、制御部52は、ストロボ56の発光方法の設定はストロボオートであり、かつ、輝度値の閾値Yt以下の輝度値を有する検波領域数は、C'sは、C's>C'tであるか否かを判断する。
【0104】
ステップS86において、設定はストロボオート、かつ、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's>C'tであると判断された場合、ストロボ56を発光させて撮像を行ったとしても、多くの領域にストロボ56の光が届かないということであるから、ストロボ56を発光した状態での撮像は行われない。すなわち、ステップS87およびステップS88において、図7のステップS54およびステップS55と同様の処理が実行され、処理は、ステップS95に進む。
【0105】
ステップS86において、設定はストロボオート、かつ、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's>C'tではないと判断された場合、多くの領域にストロボ56の光が届いているか、もしくは、ストロボ56の強制発光が設定されているかのいずれかであるため、ステップS89およびステップS90において、図7のステップS58およびステップS59と同様の処理が実行される。
【0106】
ステップS91において、制御部52は、設定がストロボ56の強制発光、もしくは、輝度値の閾値を超えた検波領域数C'sは、C's<Ctであるか否かを判断する。
【0107】
設定はストロボ56の強制発光、もしくは、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's<Ctであると判断された場合、被写体のほとんどの部分に、ストロボ56の光が到達している、すなわち、多くの領域(この場合8割以上)の画像データは、ストロボ56の反射光によって得られた画像データであるか、ユーザによって、ストロボ56の強制発光による撮像が指示されているので、ストロボ56の発光なしの状態においての撮像は行われない。すなわち、ステップS91において、設定はストロボ56の強制発光、もしくは、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's<Ctであると判断された場合、処理は、ステップS95に進む。
【0108】
設定はストロボ56の強制発光、もしくは、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's<Ctのいずれでもないと判断された場合、ストロボ56の設定は、ストロボオートであり、被写体に対して、ストロボ56の光が照射される部分と、照射されない部分が混在しているということであるので、ステップS90において撮像し、取り込んだ、ストロボ56の発光状態における撮像データに加えて、ストロボ56を発光していない状態における撮像データを得、合成する必要がある。
【0109】
従って、ステップS91において、設定はストロボ56の強制発光、もしくは、輝度値の閾値以下の輝度値を有する検波領域数C's<Ctのいずれでもないと判断された場合、ステップS92乃至ステップS94において、図7のステップS60乃至ステップS62と同様の処理が実行され、処理は、ステップS95に進む。
【0110】
ステップS95およびステップS96において、図7のステップS63およびステップS64と同様の処理が実行され、処理が終了される。
【0111】
図9を用いて説明した処理により、ストロボ56の発光モード、および、撮像される被写体にストロボ56が照射されるか否かに基づいて、ストロボ56の発光による撮像ステップ、もしくは、ストロボ56の発光なしの状態における撮像ステップを実施するか否かを判断することが可能であるため、撮像時間を減少することが可能となる。
【0112】
また、図7および図9を用いて説明した処理を、繰り返して実行することにより、同様の効果を有する動画像データを得ることができるようにしてもよい。
【0113】
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0114】
この記録媒体は、図6に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク71(フロッピーディスクを含む)、光ディスク72(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク73(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリ74などよりなるパッケージメディアなどにより構成される。
【0115】
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0116】
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0117】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置、画像処理方法、および記録媒体に記録されているプログラムによれば、被写体に対しての光の照射を制御し、被写体を撮像して得られた画像信号を取り込み、取り込まれた画像信号の輝度値を検出し、周辺の明るさを測定して、被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断し、被写体に光が照射されなかった場合に検出された第1の輝度値と、被写体に光が照射された場合に検出された第2の輝度値に基づいて、被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出し、第1の画像信号に対して、第1の重み付け係数を乗算し、第2の画像信号に対して、第2の重み付け係数を乗算し、第1の重み付け係数を乗算された第1の画像信号と、第2の重み付け係数が乗算された第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成するようにしたので、例えば、夜景をバックに被写体を撮影する場合において、被写体に、例えば街灯などの、ストロボ光以外の光源が照射されている場合においても、夜景および被写体それぞれに最適なホワイトバランス調整がなされた撮像データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデジタルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1のデジタルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1のデジタルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1のデジタルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明を適応したデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図7】図6のデジタルスチルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】ストロボ撮像時の画像データ、外光のみで撮像した画像データ、および合成された画像データを説明するための図である。
【図9】図6のデジタルスチルカメラの処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
31 デジタルスチルカメラ, 50 検波部, 51 WBアンプ, 52制御部, 55 充電・発光制御部, 56 ストロボ,61 RAM, 62 EEPROM
Claims (7)
- 被写体を撮像して、撮像された画像データを得るにおいて、
前記被写体に対しての光の照射を制御する照射制御手段と、
前記被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込み手段と、
前記取り込み手段により取り込まれた前記画像信号の輝度値を検出する検出手段と、
周辺の明るさを測定し、前記照射制御手段により前記被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断手段と、
前記照射制御手段により、前記被写体に光が照射されなかった場合に、前記検出手段によって検出された第1の輝度値と、前記照射制御手段により、前記被写体に光が照射された場合に、前記検出手段によって検出された第2の輝度値に基づいて、前記被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、前記被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する第1の算出手段と、
前記第1の画像信号に対して、前記第1の重み付け係数を乗算し、かつ、前記第2の画像信号に対して、前記第2の重み付け係数を乗算する乗算手段と、
前記乗算手段により前記第1の重み付け係数が乗算された前記第1の画像信号と、前記乗算手段により前記第2の重み付け係数が乗算された前記第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記検出手段は、前記取り込み手段により取り込まれた前記画像信号を、所定の数の領域に分割して、前記領域毎に、前記画像信号の輝度値を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記算出手段は、前記第1の輝度値および前記第2の輝度値を、それぞれ隣接する前記領域毎に補間して、前記第1の重み付け係数および前記第2の重み付け係数を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記第2の輝度値と、所定の輝度値とを比較する比較手段と、
前記第2の画像信号のうち、前記比較手段により前記第2の輝度値が前記所定の輝度値よりも大きいと判断された前記領域を選択する選択手段と
を更に備え、
前記生成手段は、前記第1の重み付け係数が乗算された前記第1の画像信号と、前記選択手段により選択され、前記第2の重み付け係数が乗算された前記第2の画像信号を合成し、前記第3の画像信号を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記判断手段による判断結果にかかわらず、前記照射制御手段による前記被写体への光の照射を実行する撮像モードを設定する設定手段と、
前記検出手段により検出された、前記領域ごとの輝度値と、所定の輝度値とを比較する第1の比較手段と、
前記第1の比較手段により、前記所定の輝度値より輝度が低いと判断された前記領域の数を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出された前記領域の数を、第1の領域数、および前記第1の領域数より大きな第2の領域数と、それぞれ比較する第2の比較手段と、
を更に備え、
前記設定手段により、前記撮像モードが設定された場合、前記照射制御手段により前記被写体に光が照射されたとき、前記取り込み手段により取り込まれた前記第2の画像信号を、撮像された画像データとし、
前記設定手段により、前記撮像モードが設定されず、かつ、前記第2の比較手段により、前記第2の算出手段により算出された前記領域の数が前記第1の領域数より小さいと判断された場合、前記照射制御手段により前記被写体に光が照射されたとき、前記取り込み手段により取り込まれた前記第2の画像信号を、撮像された画像データとし、
前記設定手段により、前記撮像モードが設定されず、かつ、前記第2の比較手段により、前記第2の算出手段により算出された前記領域の数が前記第2の領域数より大きいと判断された場合、前記照射制御手段により前記被写体に光が照射されないとき、前記取り込み手段により取り込まれた前記第1の画像信号を、撮像された画像データとし、
前記設定手段により、前記撮像モードが設定されず、前記第2の比較手段により、前記第2の算出手段により算出された前記領域の数が前記第1の領域数より大きく、かつ、前記第2の領域数より小さいと判断された場合、前記生成手段により生成された前記第3の画像信号を、撮像された画像データとする
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 被写体を撮像して、撮像された画像データを得るの画像処理方法において、
前記被写体に対しての光の照射を制御する照射制御ステップと、
前記被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込みステップと、
前記取り込みステップの処理により取り込まれた前記画像信号の輝度値を検出する検出ステップと、
周辺の明るさを測定し、前記照射制御ステップの処理により前記被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断ステップと、
前記照射制御ステップの処理により、前記被写体に光が照射されなかった場合に、前記検出ステップの処理によって検出された第1の輝度値と、前記照射制御ステップの処理により、前記被写体に光が照射された場合に、前記検出ステップの処理によって検出された第2の輝度値に基づいて、前記被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、前記被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する算出ステップと、
前記第1の画像信号に対して、前記第1の重み付け係数を乗算し、かつ、前記第2の画像信号に対して、前記第2の重み付け係数を乗算する乗算ステップと、
前記乗算ステップの処理により前記第1の重み付け係数が乗算された前記第1の画像信号と、前記乗算ステップの処理により前記第2の重み付け係数が乗算された前記第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 被写体を撮像して、撮像された画像データを得るの用のプログラムであって、
前記被写体に対しての光の照射を制御する照射制御ステップと、
前記被写体を撮像して得られた画像信号を取り込む取り込みステップと、
前記取り込みステップの処理により取り込まれた前記画像信号の輝度値を検出する検出ステップと、
周辺の明るさを測定し、前記照射制御ステップの処理により前記被写体に対する光の発光を実行するか否かを判断する判断ステップと、
前記照射制御ステップの処理により、前記被写体に光が照射されなかった場合に、前記検出ステップの処理によって検出された第1の輝度値と、前記照射制御ステップの処理により、前記被写体に光が照射された場合に、前記検出ステップの処理によって検出された第2の輝度値に基づいて、前記被写体に光が照射されなかった場合に撮像された第1の画像信号に対する第1の重み付け係数、および、前記被写体に光が照射された場合に撮像された第2の画像信号に対する第2の重み付け係数を算出する算出ステップと、
前記第1の画像信号に対して、前記第1の重み付け係数を乗算し、かつ、前記第2の画像信号に対して、前記第2の重み付け係数を乗算する乗算ステップと、
前記乗算ステップの処理により前記第1の重み付け係数が乗算された前記第1の画像信号と、前記乗算ステップの処理により前記第2の重み付け係数が乗算された前記第2の画像信号とを合成して第3の画像信号を生成する生成ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
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