JP4358175B2 - 携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末が受けた振動に応じて、動作モードを自動的に制御する携帯端末に関するものである。
近年、携帯端末は、小型軽量化が進み、持ち運びが容易になっている。そのため、携帯端末は、利用者が移動先で通信又は通話に使用できるという利便性があり、広く普及している。
例えば、携帯端末の利用者は、電車や自動車などの移動体を所定速度で運転中に、携帯端末を使用することも可能である。しかし、自動車を運転中に携帯端末を使用することは、利用者の運転に対する注意力が低下するため、事故に結びつくこともある。そのため、運転中の携帯端末の使用は、法律的にも禁止されている。また、電車内など多くの人がいる中で携帯端末を使用する場合、携帯端末の着信音、話し声及び操作音などの騒音は、周囲の迷惑になる場合が多い。また、携帯端末の使用は、心臓のペースメーカなどの医療機器へ機能障害を与える可能性が有り、多大な被害を及ぼすおそれがある。
そのため、着信音を即座に停止する技術や、自動車などの移動体の運転中において、自動的に携帯端末の動作モードを制御する技術が提案されている。
例えば、電車の中で携帯端末の着信音が鳴った場合、極力短時間に着信音を停止する技術が特許文献1に開示されている。
具体的には、特許文献1は、衝撃センサーを備えた携帯端末であり、例えば、かばんの中などにある携帯端末に着信があった場合に、このかばんの外から利用者が携帯端末をたたくなどして衝撃を与えることにより、当該衝撃センサーが衝撃を感知し、着信音の鳴動を停止するものである。
しかし、上記特許文献1の携帯端末では、着信音が鳴り始めてから衝撃センサーに衝撃を与えるまでの間は着信音が鳴ってしまう。また、利用者は、着信音を停止するために、人為的に携帯端末に対し衝撃を加える必要がある。また、上記特許文献1の携帯端末は、衝撃を受けることで、着信音を止めるだけで、機能を停止させることはできない。そのため、利用者は、例えば、上記携帯端末の電源を切る場合には、当該携帯端末を取り出して操作する必要があるため、自動車などの移動体を運転中に携帯端末を使用することになり、結果として、事故を招く危険性がある。
そこで、上記問題を解決するためには、利用者などが人為的に携帯端末を操作する必要が無く、自動的に携帯端末の動作モードを移動状態に応じて制御する技術が必要となる。そして、携帯端末が移動状態にあるか否かを判断し、自動的に携帯端末の動作モードを変更する技術が、特許文献2に開示されている。
具体的には、特許文献2は、自装置が受けた加速度から得られた加速度データと、予め記憶部が記憶している動作モードと関連付けられた加速度データとを比較して、この判定結果より、加速度データと関係付けられた動作モードに応じて携帯端末の制御を行うものである。
しかしながら、上記特許文献2の構成では、加速度データのみを用いているため、移動体が走行中であるか否かを推定することは可能であるが、移動体の種類を推定することは困難である。
そこで、特許文献2の技術に加えて、他のセンサーの結果を用いて、自装置の移動状態(例えば、移動体の種類など)を推定する技術が特許文献3に開示されている。
具体的には、特許文献3では、加速度センサーと、角速度センサーと、大気圧センサーと、GPSと、PHSを備えており、上記加速度センサーの測定結果に加えて、他のセンサーの測定結果を用いることで、自装置の移動経路及び自装置がおかれている移動体の推定を行っている。
特開平11−14326号公報(公開日平成11年2月12日) 特開2001−144853号公報(公開日平成13年5月25日) 特開2002−48589号公報(公開日平成14年2月15日)
しかしながら、上記従来の構成では、正確に自装置の移動状態を推定するためには、加速度センサーだけでなく、角速度センサー、大気圧センサー、GPS及びPHSなどの他のセンサーの測定結果を用いて判断する必要がある。これは、加速度センサーのみの測定結果に基づいて、携帯端末の置かれている状況を判断した場合には、例えば、電車、地下鉄あるいはモノレールなどの加速度変化の少ない移動状態と、静止している状態とを区別することは困難であるためである。従って、上記従来の構成では、より正確に携帯端末の置かれている状況を推定するためには、加速度センサーの測定結果と他のセンサーの測定結果とを総合して推定する必要がある。
しかしながら、上記従来の構成のように。加速度センサーに他のセンサーを組み合わせて、携帯端末の置かれている状況を推定した場合には、当該携帯端末の構成部品が多くなることになり、小型を図ることができなくなり、また、コストが高くなるという問題点がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、携帯端末の置かれている状況を従来と比べて、装置の構成を多くすることなく、かつ、精度よく推定することができ、この推定結果に応じた制御を行える携帯端末を提供することにある。
本発明に係る携帯端末は、上記課題を解決するために、自装置が受けた振動を検出する振動検出部と、上記振動検出部の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換部と、特定の周波数スペクトルデータである比較用周波数スペクトルデータと自装置が行う処理動作とを関連付けて記憶している記憶手段から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得部と、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定部と、上記両者の類似度が所定値以上である場合には、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行う制御部とを備えることを特徴としている。
上記構成によると、本発明に係る携帯端末は、上記振動検出部が検出した振動を、周波数スペクトルデータへと変換することにより、上記携帯端末が置かれている移動体の推定を行う。
周波数スペクトルデータとは、振動検出部によって検出された信号(振動の強さ、すなわち、振動によって生じる変位量)を、周波数によって分解したものである。つまり、振動検出部は、時間変化に応じた振動によって生じる変位量の変化を示しており、上記スペクトル変換部は、上記振動検出部によって検出された検出結果を周波数スペクトルデータに変換する。なお、上記周波数スペクトルデータは、振動検出手段によって検出された信号(検出結果)と比べて、振動を検出する対象物特有の振動が得られるという点で優れている。
また、上記比較用周波数スペクトルデータとは、例えば、振動検出手段を特定の対象に取り付けた際に特徴的に現れる周波数スペクトルに関する情報である。具体的には、例えば、上記比較用周波数スペクトルデータとしては、走行している自動車(車)特有に発生する振動に基づく周波数スペクトルデータや、走行している電車特有に発生する振動に基づく周波数スペクトルデータ等が挙げられる。そして、上記比較用周波数スペクトルデータは、携帯端末が行う処理動作のうちの特定の処理動作と関連付けられて、記憶手段に記憶されている。
具体的には、携帯端末の使用者が自動車を運転している場合には、安全面上、上記携帯端末の使用を禁止することが好ましいため、例えば、上記比較用周波数スペクトルと携帯端末の動作を禁止するための処理動作とが関連付けられて、上記記憶手段に記憶されている。
上記の構成によれば、本発明に係る携帯端末では、上記振動検出部が検出した振動を、周波数スペクトルデータへと変換し、この周波数スペクトルデータと、比較用周波数スペクトルデータとを比較することで、両者の類似度を求めている。そして、上記両者の類似度が所定値以上である場合には、上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられている処理動作を行う。
そして、この比較用周波数スペクトルデータが、例えば、ある移動体に特有の周波数スペクトルデータである場合であって、上記スペクトル変換手段によって変換された周波数スペクトルデータが上記比較用周波数スペクトルデータと類似している場合には、上記携帯端末は、当該携帯端末の所有者が上記移動体に乗っている可能性が高いと推定できる。
そこで、上記周波数スペクトルデータが比較用周波数スペクトルデータと類似していると判断された場合(類似度が所定値以上である場合)には、比較用周波数スペクトルデータと予め対応付けられている処理動作を行う。具体的には、例えば、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとのマッチングから、上記携帯端末の使用者が、自動車に乗っていると推定された場合には、上記携帯端末の使用を禁止するように処理動作を行うことができる。
つまり、上記構成とすることで、周波数スペクトルデータを用いて、上記携帯端末の置かれている状況(携帯端末を使用する使用者の置かれている状況)を推定することができるので、従来と比べて、より精度よく、かつ、詳細に推定することができる。
また、上記構成とすることで、例えば、従来のようにGPS等の位置情報と加速度情報とのような複数の機器の情報から、上記携帯電話の使用者の置かれている状況を推定しなくても、精度よく推定できるので、上記複数の機器を設ける必要がない。これにより、携帯電話を小型化することができる。また、複数の機器を設ける必要がないので、当該複数の機器を設けることにより上昇するコストを抑制できる。
また、本発明に係る携帯端末は、上記スペクトル変換部によって得られた周波数スペクトルデータを上記処理動作と関連付けるとともに、当該周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして、上記記憶部に記憶させるデータ記憶部を備える構成であってもよい。
上記構成によれば、上記スペクトル変換部によって得られた周波数スペクトルデータを比較対象である比較用周波数スペクトルデータとして、記憶部に記憶させることができる。これにより、上記携帯端末の振動検出部によって検出された周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとすることができるので、携帯端末の置かれている状況をより正確に推定することができる。
なお、上記周波数スペクトルデータを上記処理動作を関連付ける方法としては、例えば、ユーザによって選択された処理動作と上記周波数スペクトルデータとを関連付けてもよく、予め決められている処理動作と上記周波数スペクトルデータとを関連付けてもよい。
また、本発明に係る携帯端末は、自装置が受けた振動を検出する振動検出手段と、上記振動検出手段の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換手段と、上記比較用周波数スペクトルデータと、自装置が行う処理動作と、当該処理動作が行なわれる有効時間帯とが設定を互いに関連付けて記憶している記憶手段から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得手段と、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定手段と、上記両者の類似度と、現在の時刻が上記有効時間帯内であるか否かを判定する制御手段とを備え、上記制御手段は、上記類似度の判定結果と上記有効時間帯の判定結果とに基づいて、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行う構成であってもよい。
上記構成によると、本発明に係る携帯端末では、上記記憶部は、利用者が1日に使用する移動体の比較用周波数スペクトルパターンと、利用者が移動体を使用する時間帯情報とが関連付けられた行動パターンを記憶することが可能である。そして、上記判定部が、実際に利用者が使用した移動体の周波数スペクトルパターンと上記比較用周波数スペクトルパターンとの類似度とを判定する。また、上記制御部は、上記比較用周波数スペクトルパターンと関連付けて記憶されている時間帯情報と、現在の時刻が同一であるか否かを判断する。
そして、上記両者の類似度の判定と有効時間帯かどうかの判定との2つの判定結果に基づいて、処理動作を行うか否かを判断しているので、従来と比べてきめ細かな処理動作の制限・非制限の設定を行うことができる。
また、本発明に係る携帯端末は、外部装置に対して情報を送信する通信部を備えており、上記処理動作とは、上記通信部を動作させて外部装置に情報を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、類似度が所定値以上であり、かつ、有効時間帯内であれば、外部装置に情報を送信できる。従って、例えば、携帯端末の利用者が本来乗るはずのない時間帯を上記有効時間帯として設定することで、上記利用者が本来のるはずのない時間帯および移動体に乗った場合には、このことを外部装置に報知することができる。
また、本発明に係る携帯端末は、周囲の音声を採取する音声採取手段と、上記音声採取手段によって採取された音声データを周波数スペクトルデータである音声スペクトルデータに変換する音声スペクトル変換手段とを備え、上記記憶手段には、比較用周波数スペクトルデータと特定の音声スペクトルデータである既知音声スペクトルデータとが関連付けられて記憶されており、上記判定手段は、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度を判定するものであり、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度、および、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度の少なくとも1つの類似度に基づいて、上記制御手段は、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行うものであってもよい。
上記構成によると、本発明に係る携帯端末は、当該携帯端末が受ける振動から得られた周波数スペクトルデータだけではなく、当該携帯端末に備えられた音声採取部によってエンジン音などの周囲音を音声データとして採取し、上記音声スペクトル変換部によって上記音声データを音声周波数スペクトルデータへ変換することができる。そして、上記記憶部には、上記音声周波数スペクトルデータと上記携帯端末が受けた振動より得られた周波数スペクトルデータとを関連付けて記憶させることができる。そのため、上記携帯端末は、当該携帯端末が受ける振動だけでなく、周囲音を用いて、当該携帯端末が置かれている状態を推定することが可能である。これにより、本発明に係る携帯端末は、当該携帯端末が置かれている状態を上記周波数スペクトルデータのみを用いる構成と比較し、より高精度に推定することができる。
また、本発明に係る携帯端末は、外部と通話を行う通話部を備え、上記記憶部には、現在通話を行うことができない旨を示すメッセージが記憶されており、上記両者の類似度の判定結果に基づいて、上記制御部は、上記通話部における処理動作を禁止するとともに、外部から通話要求を受けた場合には通話要求の要求元に対して上記メッセージを送信するものであってもよい。
上記構成によると、携帯電話などの通話部を備えた本発明に係る携帯端末は、利用者が通話部を使用することができない移動体で移動中の場合、着信があると自動的に相手側に現在通話を行うことができない旨のメッセージを送信することが可能である。そのため、上記携帯端末は、利用者が自動車などの着信に応答できない移動体で移動中の場合、当該携帯端末の処理動作を自動的に禁止し、かつ着信があった場合には、自動的にその理由を相手側に伝えることができる。
本発明に係る携帯端末は、以上のように、自装置の受ける振動を振動データとして検出する振動検出部と、上記振動データを周波数スペクトルデータへ変換するスペクトル変換部と、特定の移動状態に対応した比較用周波数スペクトルデータと自装置が行う動作モードとを関連付けて記憶している記憶手段から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得部と、上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータの類似度を判定する判定部と、上記判定結果が所定値以上である場合は、上記比較用周波数スペクトルデータと関連付けられている動作モードを行う制御部を備える構成である。
これにより、本発明に係る携帯端末は、自装置が受ける振動より、自装置が置かれている移動状態を推定することができる。そして、本発明に係る携帯端末は、自身の置かれている状況を推定し、状況に応じて自身の動作モードを切換えることが可能である。
すなわち、本発明に係る携帯端末は、周波数スペクトルデータを用いて、当該携帯端末の置かれている状況、つまり、携帯端末を使用する使用者の置かれている状況を推定することができるので、従来と比べて、より精度よく、かつ、詳細に推定することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る携帯端末に、例えば、GPS機能、RFIDリーダーなどの少なくとも1つの現在の位置情報を取得する位置情報取得手段を付加することで、以下に示す効果を得ることができる。具体的には、例えば、(1)携帯端末の利用制限場所における利用制御、(2)行方不明人の居場所の推定、(3)子供、お年寄りの行動の目安確認、(4)異常行動による通報、(5)位置情報との組み合わせによる行動記録の作成等の効果を奏することができる。
本発明の一実施形態について図1から図11に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は携帯端末1の全体の概略構成を示すブロック図である。まず、本発明に係る携帯端末1の全体構成について説明する。
携帯端末1は、振動センサー(振動検出手段)2と、操作部7と、通信制御部8と、音声処理部11と、表示部10と、電源制御部11と、主制御部12と、電池13と、無線部14と、プログラムメモリ15と、メモリ16と、大容量メモリ17と、光学系19と撮像素子20からなるカメラ部18と、映像信号処理部21と、タイマー22と、マイク(音声採取手段)23と、スピーカー24と、GPS機能部25と、RFIDリーダー26とを備えている。
上記携帯端末1は、例えば、携帯電話やPDA(Personal data assistant)などであり、携帯可能な構成の端末装置であればよい。
図2に示すように、携帯端末1では、上述した各構成要素が主制御部12に対し直接又は間接的に接続されている。そして、主制御部12以外の構成要素は、携帯端末1の各種機能を行うものである。つまり、携帯端末1は、主制御部12が構成要素によって行われる携帯端末1の各種機能を制御する構成である。
以下に、携帯端末1の各種機能を行う構成要素について詳細に説明する。
振動センサー2は、携帯端末1が受けた振動を、時間ごとの信号の強さ(振動の強さ)である振動データとして検出するものである。つまり、この振動センサー2は、携帯端末1が受ける変位を測定するものであり、時間変化における変位を測定するものである。また、上記振動センサー2は、上記携帯端末1が受ける変位以外にも当該携帯端末1が受ける加速度の変化を測定するものであってもよい。
操作部7は、利用者が主制御部12に対し、各種指示を入力するために用いられるものである。この操作部7は、文字や数値などのデータを入力するための各種キーから構成される。操作部7としては、例えば、キーボードやタッチパネル等が挙げられる。
通信制御部8は、通話やメモリ16が記憶しているメッセージの送信などの通信機能を、無線部14を介して制御するものである。
音声処理部11は、マイク22から採取された周囲音からノイズを除去し、主制御部12へ伝達するものである。また、音声処理部11は、メモリ16が記憶しているメッセージなどの音声を、スピーカー23を介して出力するものでもある。
表示部10は、各種画像を表示するものである。
電源制御部11は、電池13から主制御部12への電流の供給を制御するものである。
プログラムメモリ15は、携帯端末1の種々の機能に係る各種ソフトウェアを格納するものである。
メモリ16は、種々のデータを記憶するものである。具体的には、上記メモリ16には、電話帳又は住所データなど各種データが記憶されている。
大容量メモリ17は、種々のデータを記憶するものであり、例えば、カメラ部18で撮影した画像などを記憶するものである。大容量メモリ17としては、例えば、SDカードなど取り外し可能な構成の記憶装置であってもよい。
カメラ部18は、撮影部として機能するものであり、光学系19及び撮像素子20を備えている。また、上記カメラ部18は、映像信号処理部21を介し主制御部12と接続している。また、上記映像信号処理部21は、カメラ部18が撮影した画像の画像処理を行うものである。
タイマー22は、時間情報を計測するものである。
GPS(global positioning system)機能部25は、現在の位置情報を受信するものである。また、RFIDリーダー26は、無線ICチップであるRFID(Radio Frequency Identification)に書き込まれたデータを読み取るものである。なお、携帯端末1では、上記RFIDリーダー26は、位置情報が書き込まれたRFIDを読み取ることができる構成であればよい。つまり、上記携帯端末1は、上記GPS機能部25及び上記RFIDリーダー26を用いて、自装置の現在の位置を検出することが可能である。
次に、図2に示した携帯端末1の全体構成の中で、本発明に係る主要な構成について図1を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯端末1の主要な構成を示すブロック図である。本発明に係る携帯端末1は、振動センサー2と、スペクトル変換部(スペクトル変換手段)3と、判定部(判定手段)4と、処理制御部(制御手段)6とを少なくとも備えている。また、上記携帯端末1は、必要に応じて、記憶部(記憶手段)5と、操作部7(図2で示す)と、通信制御部(通信手段)8と、音声処理部9と、表示部10と、電源制御部11とを備えていてもよい。
なお、スペクトル変換部3、判定部4及び処理制御部6は、図2に示した主制御部12に含まれている。また、記憶部5は、図2に示したメモリ16に含まれている。
以下に、スペクトル変換部3、判定部4、記憶部5及び処理制御部6の構成について説明する。なお、その他の構成要素は、上述したのでここでは省略する。
スペクトル変換部3は、振動センサー2によって検出された信号(振動の強さ、すなわち、振動の変位量)を、周波数によって分解した周波数スペクトルデータに変換するものである。なお、上記変換はフーリエ変換によって求められる。
また、振動センサー2及びスペクトル変換部3の構成については、後で詳細に説明する。
記憶部5は、種々のデータを記憶しているものである。本実施形態では、具体的に、上記記憶部5には、特定の移動体に対応した周波数スペクトルデータ(比較用周波数スペクトルデータ)が記憶されている。そして、上記記憶部5は、上記比較用周波数スペクトルデータを、移動体情報及び動作モード(処理動作)と関連付けられた関連情報として記憶している。
なお、上記の説明では、上記記憶部5は、比較用周波数スペクトルデータと移動体情報と動作モードとが関連付けられて記憶している場合について説明しているが、本発明はこれに限られない。つまり、本発明において、上記記憶部5には、比較用周波数スペクトルデータと動作モードとが関連付けられて記憶されており、移動体情報については必要に応じて関連付けられていればよい。なお、上記移動体情報とは、自動車や電車など移動体の種類を表す情報である。
また、本実施形態では上記記憶部5は携帯端末1のメモリ16内に含まれた構成であるが、これに限られるものではない。例えば、上記記憶部5は、携帯端末1の外部に設けられた構成であってもよい。その場合、上記携帯端末1は、上記記憶部5に含まれたデータを無線部14(図2で示す)を介して送受信する。
判定部4は、主に上記スペクトル変換部3が変換した上記周波数スペクトルデータと、上記記憶部5に記憶されている上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定するものである。
また、上記判定部4は、さらにデータ取得部4aと、周波数スペクトルデータ比較部4bとを備えている。以下に、判定部4の構成要素について説明する。
データ取得部4aは、上記記憶部5に記憶されている上記比較用周波数スペクトルデータなどのデータを取得するものである。
周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記スペクトル変換部3が変換した上記周波数スペクトルデータと、上記記憶部5に記憶されている上記比較用周波数スペクトムデータとの類似度を判定するものである。
なお、上記類似度を判定する方法としては、例えば、周波数スペクトルデータ及び比較用周波数スペクトルデータにおいて、同一の周波数についての信号の強さをそれぞれ比較することにより類似度を判定する方法であってもよい。
また、他の方法としては、周波数スペクトルデータからスペクトルのピーク(極値)に相当するピーク周波数を抽出し、また、比較用周波数スペクトルデータについても同様に、ピークに相当するピーク周波数を抽出する。そして、この2つのピーク周波数同士を比較することにより類似度を判定する方法であってもよい。
処理制御部6は、上記判定から所定値以上の類似度があると推定された上記比較用周波数スペクトルに対応した動作モードに、上記携帯端末1の各種機能を制御するものである。
図3は記憶部5に記憶されているデータを説明するデータ構造である。以下に、上記記憶部5に記憶されている上記比較用周波数スペクトルデータと、移動体情報と、動作モードとが関連付けられた関連情報について図3を参照して説明する。
具体的には、図3に示すように、移動体の種類として、自動車、電車、バス、利用者が走っている、利用者が歩いている、自転車、追加記憶された比較用周波数スペクトルデータなどが挙げられる。そして、上記移動体の種類と、比較用周波数スペクトルデータと、動作モードとが対応付けられて、上記記憶部5に記憶されている。
なお、本実施形態では、移動体の種類も対応付けられているが、本発明はこれに限られるものではない。つまり、上記記憶部5には、少なくとも周波数スペクトルデータと動作モードとが対応付けられて記憶されていればよい。
このように、本発明に係る携帯端末1は、移動体より当該携帯端末1が受ける振動を検出し、当該携帯端末1が置かれている移動体の種類を推定するものである。
ここで、本発明に係る携帯端末1が検出する振動について説明する。
携帯端末1は、人や自動車などの移動体の移動、つまり周期的な繰り返し運動によって生じる、周期的な振動を採取することにより、移動体の種類を推定する。上記移動体の移動とは、例えば、人が歩く又は走ることによって移動する場合は、足を交互に前に出すことを繰り返すことである。また、自動車又は自転車が移動する場合は、4つ車輪又は2つの車輪の回転運動を繰り返すことにより移動する。つまり、移動体の移動とは、周期的な繰り返し運動のことであり、上記周期的な繰り返し運動によって、上記携帯端末1は、周期的な振動を受けることになる。
また、図3に示したように、移動体の種類としては、自動車、電車、バス、利用者が走っている、利用者が歩いている、自転車、追加記憶された比較用周波数スペクトルデータなどが挙げられる。そして、上述した各移動体は、それぞれ移動体に特有の周期的な振動を有している。
つまり、本発明に係る携帯端末1は、当該携帯端末1が受ける上記各移動体に特有の振動を用いて、移動体の種類を推定するものである。
さらに、上記携帯端末1は、上述した当該携帯端末1が受けた各移動体に特有の振動を振動データとして検出し、周波数スペクトルデータに変換してから移動体の推定に用いる。なお、振動データは、時間変化に応じて変化する信号の強さ(振動の強さ)を表すものであり、周波数スペクトルデータは、上記信号データを、周波数によって分解したものであり、周波数に応じて変化する信号の強さ(振動の強さ)を表すものである。
一般的に、信号は、様々な周波数成分から構成されている。しかし、上記振動データでは、各周波数成分は合成されてしまうため、上記携帯端末1が受けた振動から得られた信号の詳細な情報は、分からなくなってしまう。上記問題を解決するために、上記携帯端末1は、上記振動データをフーリエ変換によって上記周波数スペクトルデータへ変換している。上記変換により、振動の周波数成分ごとの信号の強さが分かるので、移動体に特有の振動が明確になる。
なお、フーリエ変換とは、様々な周波数成分から成る電気信号を、種々の周波数の正弦波成分に分けるものである。
このように、本発明に係る携帯端末1は、移動体より当該携帯端末1が受ける振動を信号データとして、上記振動データを周波数スペクトルデータに変換することにより、従来の構成と比較して、より高精度に移動体の種類を推定することが可能になる。
ここで、携帯端末1の最も主要な構成である振動センサー2及びスペクトル変換部3の構成について詳細に説明する。
図4は振動センサー2の振動軸の方向を示した図である。
振動センサー2は、上述した移動のための周期的な繰り返し運動により生じる周期的な振動を検出する。そして、振動センサー2の振動軸は、X、Y、Zの3軸から構成されている。このように、振動センサー2は、振動軸がX、Y、Zの3軸であれば、上下・左右・前後の運動を検出することが可能である。そのため、振動センサー2は、利用者及び移動体の移動から上記携帯端末1が受ける振動を高精度に検出できる。
なお、以下の説明では、3軸方向の振動を検出できる振動センサー2を用いた場合について説明しているが、上記振動センサー2としては、例えば、2軸方向の振動を検出できるものであってもよく、特に限定されるものではない。
図5は振動センサー2及びスペクトル変換部3の構成を示したブロック図である。
図5に示すように、振動センサー2は、X軸振動センサー2aと、Y軸振動センサー2bと、Z軸振動センサー2cと、X軸増幅器2dと、Y軸増幅器2eと、Z軸増幅器2fとを備えている。また、スペクトル変換部3は、各X軸周波数変換部3aと、Y軸周波数変換部3bと、Z軸周波数変換部3cと、周波数特性記憶部3dとを備えている。
上記構成の振動センサー2が、携帯端末1が受けた振動を振動データとして検出してから、スペクトル変換部3が、上記振動データを周波数スペクトルに変換するまでの構成を、図4を参照して説明する。
まず、各X、Y、Z軸振動センサー2a、2b、2cは、それぞれ携帯端末1が受けた振動のX、Y、Z軸方向成分を検出し、振動データとして各X、Y、Z軸増幅器2d、2e、2fに送信する。なお、上記各軸振動センサー2が検出する振動は、時間変化に応じて変化する信号の強さ(振動の強さ)である振動データとして得られる。
次に、上記各X、Y、Z軸増幅器2d、2e、2fは、それぞれX、Y、Z軸方向成分の上記振動データを増幅し、この増幅した上記振動データをスペクトル変換部3へ送信する。
そして、上記スペクトル変換部3の各X、Y、Z軸周波数変換部3a、3b、3cは、増幅された各X、Y、Z軸方向の上記振動データを、周波数スペクトルデータに変換する。そして、上記各X、Y、Z軸スペクトル変換部3a、3b、3cは、変換された上記各周波数スペクトルデータを周波数特性記憶部3dに送信する。
そして、上記周波数特性記憶部3dは、一時的に上記各周波数スペクトルデータ(周波数特性)を記憶しておく。
このようにして、上記携帯端末1は、自身が置かれている移動体の種類を推定するための周波数スペクトルデータを得ることができる。
つまり、上記携帯端末1は、上記周波数特性記憶部3dに一時的に記憶されている上記周波数スペクトルデータを用いて、判定部4が上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータの類似度を判定することにより、当該携帯端末1が置かれている移動体の種類を推定する。
ここで、図1を参照して、携帯端末1が、自身が受けた振動を検出してから、自身が置かれている移動体の種類を推定するまでの構成について説明する。
まず、振動センサー2が、携帯端末1が受けた振動を振動データとして検出する。そして、スペクトル変換部3が、振動センサー2が検出した振動データを周波数スペクトルデータに変換する。なお、振動センサー2が振動を振動データとして検出してから、スペクトル変換部3が上記振動データを周波数スペクトルデータに変換するまでの構成は、上述した通りであるので、詳細な説明は省略する。
次に、データ取得部4aが、記憶部5に記憶されている比較用周波数スペクトルデータを取得する。なお、上記記憶部5は、上記比較用周波数スペクトルデータを移動体情報及び動作モードと関連付けて記憶している。
そして、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記スペクトル変換部3が変換した上記周波数スペクトルデータと、上記記憶部5から取得した上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定する。なお、上記類似度の判定方法は、上述したので、ここでは説明は省略する。
そして、上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度が所定値以上である場合、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示した上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた動作モードを処理制御部6に送信する。
それから、処理制御部6は、周波数スペクトルデータ比較部4bから受信した上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた動作モードに応じて、操作部7に依らず、通信制御部8、音声処理部11、表示部10、電源制御部11を制御する。
なお、処理制御部6によって制御される動作モードとしては、通信制御部8によるメモリ16が予め記憶しているメッセージの送信、音声処理部11による着信音の停止、表示部10による動作モードの表示及び電源制御部11による電源の停止などがある。
なお、携帯端末1は、上記周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定するために、上記両者の周波数スペクトルデータから類似度の判定に用いられるデータを抽出する構成であることが好ましい。本実施携帯に係る携帯端末1では、判定部4が上記両者の周波数スペクトルデータからデータの抽出を行う構成である。しかし、本発明はこれに限られず、上記スペクトル変換部3が上記周波数スペクトルデータからデータを抽出し、かつ上記記憶部5には、上記比較用周波数スペクトルデータからデータが抽出された状態で記憶されている構成であってもよい。
ここで、本実施携帯に係る携帯端末1が、上記比較用周波数スペクトルデータに対応付けられた動作モードに当該携帯端末1の機能を変更する構成について説明する。
利用者が自動車を運転している場合は、安全面上、携帯端末の使用を禁止することが好ましい。しかし、利用者が新幹線に乗車している場合には、新幹線では携帯端末を使用可能な場所が設けられているため、携帯端末の使用を禁止するよりも、機能を制限することが好ましい。
つまり、利用者が使用する移動体の種類によって、利用者にとって好適な移動体の動作モードは異なっている。そのため、携帯端末1は、各移動体に応じて好適に動作モードを設定することが可能な構成である。
図6は携帯端末1の動作モードの設定を示す動作モード変更テーブルである。上記動作モード変更テーブルは、図3に示した、移動体情報と比較用周波数スペクトルデータと動作モードとが関連付けられたデータ構造のうち、各比較用周波数スペクトルデータに対応付けられた動作モードを具体的に記載したものである。つまり、上記動作モード変更テーブルは、移動体の比較用周波数スペクトルデータと動作モードとが関連付けられており、記憶部5に記憶されている。
また、設定可能な動作モードとしては、例えば、携帯端末の機能の停止及びマナーモードがある。また、上記両動作モードにおいて、利用者は、通信相手側に対して上記携帯端末1に記憶されているメッセージの送信を行うか否かを選択することができる。上記の3つの動作モードのONとOFFを切換えることによって、利用者にとって好適な移動体の動作モードを設定することが可能である。
以下に、図6を参照して、各移動体の比較用周波数スペクトルデータに対する上記3つの動作モードの設定の一例について説明する。
車の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをON、マナーモードをOFF、そしてメッセージ送信をONに設定する。
上記設定により、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータと上記車の比較用周波数スペクトルデータとの類似度が所定値以上であると推定した場合、上記携帯端末1の機能は停止する。そして、上記携帯端末1は、着信があった場合は、通信相手側に対して着信に応答できない旨のメッセージを送信することが可能である。
以下同様に、電車の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをON、そしてメッセージ送信をONに設定する。
バスの比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをON、そしてメッセージ送信をONに設定する。
利用者が走っている場合の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをOFF、そしてメッセージ送信をOFFに設定する。
利用者が歩いている場合の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをOFF、そしてメッセージ送信をOFFに設定する。
自転車の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをOFF、そしてメッセージ送信をOFFに設定する。
また、携帯端末1は、追加記憶した移動体の比較用周波数スペクトルデータに対しても、任意の動作モードを設定することが可能である。なお、移動体の比較用周波数スペクトルデータを追加記憶する方法は、後述するので、ここでは省略する。
図6では、例えば、追加記憶された移動体の種類は、船、自動車で高速道路を走行中の場合、及び新幹線である。
船の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをON、そしてメッセージ送信をOFFに設定する。
自動車で高速道路を走行中の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをON、マナーモードをOFF、そしてメッセージ送信をONに設定する。
新幹線の比較用周波数スペクトルデータに対し、動作モードを、機能停止モードをOFF、マナーモードをON、そしてメッセージ送信をOFFに設定する。
このように、上記携帯端末1は、各移動体の比較用周波数スペクトルデータに対し、利用者にとって好適な動作モードに設定することが出来る。
なお、機能変更利用モードの設定の欄は、ONとOFFを切換えることにより、設定した動作モードに変更するかどうかを決めることができる。もし、機能変更利用モードをOFFとした場合は、携帯端末1に予め設定されていた動作モードになる。
また、このような動作モードの切換え時又は携帯端末の機能停止時は、携帯端末1は、「機能制限中」などのメッセージを表示部10に対し表示したり、又はスピーカー24より音声で出力する構成にしてもよい。
なお、本実施形態では、上記周波数スペクトルデータを動作モードに関連付ける方法として、ユーザによって選択された動作モードと上記周波数スペクトルデータとを関連付けているが、本発明はこれに限られない。つまり、携帯端末1は、予め決められている動作モードと上記周波数スペクトルデータとを関連付けてもよい。
図7は携帯端末1の動作モード設定変更後において、携帯端末1が移動体に応じて動作モードを変更するフローチャートである。
図6で説明したように、携帯端末1は、各移動体に応じた好適な動作モードに、携帯端末1の各種機能の設定を変更する。その後、携帯端末1が振動を受けた場合、携帯端末1は、各種機能を設定された動作モードに応じて変更する。以下に、振動センサー2が、自装置が受ける振動を検出してから、携帯端末1の各種機能を設定された動作モードに応じて変更するまでの構成を、図7を参照して説明する。
まず振動センサー2は、携帯端末1が受けている振動を振動データとして採取する(S1)。そして、スペクトル変換部3は、採取された振動データを周波数スペクトルデータに変換する(S2)。
次に、データ取得部4aは、記憶部5から各移動体の比較用周波数スペクトルデータを取得する(S3)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータと、取得した上記比較用周波数スペクトルデータとを比較していく(S4)。
まず、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータと、記憶装置に予め記憶された自動車に対応する比較用周波数スペクトルデータとの比較をする(S5)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、移動体が自動車でないと推定した場合(S5にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体である電車の比較用周波数スペクトルデータと比較する(S6)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、移動体が電車でないと推定した場合(S6にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体であるバスの比較用周波数スペクトルデータと比較する(S7)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、移動体がバスでないと推定した場合(S7にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体である利用者が走っている場合の比較用周波数スペクトルデータと比較する(S8)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、利用者が走っているのではないと推定した場合(S8にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体である利用者が歩いている場合の比較用周波数スペクトルデータと比較する(S9)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、利用者が歩いているのではないと推定した場合(S9にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体である自転車の比較用周波数スペクトルデータと比較する(S10)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、移動体が自転車でないと推定した場合(S10にてNo)、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータを、次の移動体に対応する追加記憶された比較用周波数スペクトルデータと比較する(S11)。
上述のように、S5〜S11においてYes、つまり上記周波数スペクトルデータと比較した比較用周波数スペクトルデータとが所定値以上の類似度を示した場合、以下のような処理が行われる。
まず、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、自動車の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S5にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を自動車の比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S12)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、電車の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S6にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を電車の比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S13)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、バスの比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S7にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1をバスの比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S14)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、利用者が走っている場合の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S8にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を利用者が走っている場合の比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S15)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、利用者が歩いている場合の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S9にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を利用者が歩いている場合の比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S16)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、自転車の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S10にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を自転車の比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S17)。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、上記追加記憶された比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示すと推定した場合(S11にてYes)、処理制御部6は、携帯端末1を追加された比較用周波数スペクトルデータに対応した動作モードに制御する(S18)。
また、S12〜S18において、処理制御部6が推定された移動体に応じた動作モードに携帯端末1を変更した後、及びS5〜S11において、周波数スペクトルデータ比較部4bが、どの移動体であるとも推定することができなかった場合は、携帯端末1は、S1に戻り、再び自装置が受ける振動を採取する。
以上のように、本実施形態に係る携帯端末1は、自装置が受けた振動を検出する振動センサー2と、上記振動センサー2の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換部3と、比較対象である比較用周波数スペクトルデータと自装置が行う動作モードとを関連付けて記憶している記憶部5から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得手段4aと、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定部4と、上記両者の類似度が所定値以上である場合には、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている動作モードを行う制御手段とを備えた構成である。
上記構成によれば、振動センサー2が、携帯端末1が受けた振動を振動データとして検出する。そして、スペクトル変換部3は、振動センサー2が検出した振動データを周波数スペクトルデータに変換する。なお、振動センサー2が振動を振動データとして検出してから、スペクトル変換部3が上記振動データを周波数スペクトルデータに変換するまでの構成は、上述した通りであるので、詳細な説明は省略する。
次に、データ取得部4aは、記憶部5に記憶している比較用周波数スペクトルデータを取得する。なお、記憶部5は、上記比較用周波数スペクトルデータを移動体情報及び動作モードと関連付けて記憶している。
そして、周波数スペクトルデータ比較部4bは、スペクトル変換部3が変換した周波数スペクトルデータと、記憶部5から取得した比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判断する。なお、上記類似度を判定する方法は、上述したので、ここでは説明を省略する。
そして、上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度が所定値以上である場合、周波数スペクトルデータ比較部4bは、上記周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示した上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた動作モードを処理制御部6に送信する。
それから、上記処理制御部6は、周波数スペクトルデータ比較部4bから受信した上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた動作モードに応じて、操作部7に依らず、通信制御部8、音声処理部11、表示部10、電源制御部11を制御する。
なお、処理制御部6によって制御される動作モードとしては、図6に示したように、例えば、携帯端末の機能の停止、マナーモードがある。また、上記両動作モードにおいて通信相手側に対し当該携帯端末1に記憶されているメッセージを送信するか否か設定することが可能である。以下に、処理制御部6が、携帯端末1の機能を各動作モードに制御する方法について説明する。
まず、上記携帯端末1の機能を停止させる場合、上記処理制御部6は、上記通信制御部8に電波の送受信を停止させる。また、上記処理制御部6は、上記電源制御部11に対し、使用しない上記携帯端末1の回路部への電池13からの電流の供給を停止させてもよい。
また、上記携帯端末1の機能を停止させるのではなく、上記携帯端末1の機能を待機状態、いわゆるスタンバイモードにする構成であってもよい。
また、上記携帯端末1をマナーモードにする場合、上記処理制御部6は、上記音声処理部9に着信音の鳴動を停止させる。
そして、上記両動作モードにおいて、外部から通話要求を受けた場合、上記処理制御部6は、上記通信制御部8にメモリ16に記憶されている現在着信に応答することが出来ない旨のメッセージを相手側に送信させる構成であってもよい。
なお、上記主制御部6は、上述のように上記携帯端末1の動作モードを制御する際、上記表示部10に現在の動作モードを表示させる構成であってもよい。
このように、本発明に係る携帯端末は、外部と通話を行う通信制御部8を備え、上記メモリ16の上記記憶部5には、現在通話を行うことができない旨を示すメッセージが記憶されており、上記両者の類似度が所定値以上である場合に、上記制御部6は、上記通信制御部8における動作モードを禁止するとともに、外部から通話要求を受けた場合には通話要求の要求元に対して上記メッセージを送信するものであってもよい。
上記構成によると、携帯電話などの通話部を備えた本発明に係る携帯端末1は、利用者が通話部を使用することができない移動体で移動中の場合、着信があると自動的に相手側に現在通話を行うことができない旨のメッセージを送信することが可能である。そのため、上記携帯端末1は、利用者が自動車などの着信に応答できない移動体で移動中の場合、当該携帯端末1の機能を自動的に禁止し、かつ着信があった場合には、自動的にその理由を相手側に伝えることができる。
このように、本発明に係る携帯端末1は、上記振動センサー2が検出した振動を、周波数スペクトルデータへと変換することにより、上記携帯端末1が置かれている移動体の推定を行う。
周波数スペクトルデータとは、振動センサー2によって検出された信号(振動の強さ、すなわち、振動によって生じる変位量)を、周波数によって分解したものである。つまり、振動センサー2は、時間変化に応じた振動によって生じる変位量の変化を示しており、上記スペクトル変換部3は、上記振動センサー2によって検出された検出結果を周波数スペクトルデータに変換する。なお、上記周波数スペクトルデータは、振動センサー2によって検出された信号(検出結果)と比べて、振動を検出する対象物特有の振動が得られるという点で優れている。
また、上記比較用周波数スペクトルデータとは、例えば、振動センサー2を特定の対象に取り付けた際に特徴的に現れる周波数スペクトルに関する情報である。具体的には、例えば、上記比較用周波数スペクトルデータとしては、走行している自動車特有に発生する振動に基づく周波数スペクトルデータや、走行している電車特有に発生する振動に基づく周波数スペクトルデータ等が挙げられる。そして、上記比較用周波数スペクトルデータは、携帯端末1が行う動作モードの内、特定の動作モードと関連付けられて、記憶部5に記憶されている。
具体的には、携帯端末1の使用者が自動車を運転している場合には、安全面上、上記携帯端末の使用を禁止することが好ましいため、例えば、上記比較用周波数スペクトルと携帯端末の動作を禁止するための動作モードとが関連付けられて、上記記憶手段に記憶されている。
上記の構成によれば、本発明に係る携帯端末1では、上記振動センサー2が検出した振動を、周波数スペクトルデータへと変換し、この周波数スペクトルデータと、比較用周波数スペクトルデータとを比較することで、両者の類似度を求めている。そして、上記両者の類似度が所定値以上である場合には、上記比較用周波数スペクトルデータに関連付けられている動作モードを行う。
そして、この比較用周波数スペクトルデータが、例えば、ある移動体に特有の周波数スペクトルデータである場合であって、上記スペクトル変換手段によって変換された周波数スペクトルデータが上記比較用周波数スペクトルデータと類似している場合には、上記携帯端末は、当該携帯端末1の利用者が上記移動体に乗っている可能性が高いと推定できる。
そこで、上記周波数スペクトルデータが比較用周波数スペクトルデータと類似していると判断された場合(類似度が所定値以上である場合)には、比較用周波数スペクトルデータと予め対応付けられている動作モードを行う。具体的には、例えば、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとのマッチングから、上記携帯端末の使用者が、自動車に乗っていると推定された場合には、上記携帯端末1の使用を禁止するように動作モードを行うことができる。
つまり、上記構成とすることで、周波数スペクトルデータを用いて、上記携帯端末1の置かれている状況(携帯端末を使用する使用者の置かれている状況)を推定することができるので、従来と比べて、より精度よく、かつ、詳細に推定することができる。
また、上記構成とすることで、例えば、従来のようにGPS等の位置情報と加速度情報とのような複数の機器の情報から、上記携帯電話の使用者の置かれている状況を推定しなくても、精度よく推定できるので、上記複数の機器を設ける必要がない。これにより、携帯電話を小型化することができる。また、複数の機器を設ける必要がないので、当該複数の機器を設けることにより上昇するコストを抑制できる。
また、本実施形態に係る携帯端末1において、記憶部5には、複数の移動体の振動に対応する比較用周波数スペクトルデータが記憶されている。しかし、上記記憶部5は、さらに新たな移動体の振動に対応する周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして追加記憶することが可能である。そのためには、上記携帯端末1は、追加記憶するための移動体から当該携帯端末1が受ける振動を採取する必要がある。
また、携帯端末1が採取した周波数スペクトルデータを記憶部5へ記憶するための手段が必要である。図8は判定部4の概略構成を示すブロック図である。図8を参照して、上記記憶部5へ上記周波数スペクトルデータを記憶する手段について説明する。
図8によると、判定部4は、上述した記憶部5からデータを取得するデータ取得部4aと、周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定する周波数スペクトルデータ比較部4bに加え、記憶命令部4cを備えた構成である。
記憶命令部4cは、判定部4による各種データを記憶部5に記憶するためのものである。具体的には、スペクトル変換部3が変換した周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして記憶する場合などに機能する。
なお、本実施形態では記憶命令部4cは、判定部4に含まれた構成であるがこれに限られるものではない。つまり、本発明に係る携帯端末1に含まれていればよい。
図9は周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして記憶部5に記憶するフローチャートである。
以下に、携帯端末1が、当該携帯端末1が受ける目的の移動体の振動を振動データとして採取してから、比較用周波数スペクトルデータとして記憶部5に記憶するまでの構成を、図9を参照して説明する。
まず、振動センサー2は、目的の移動体の振動データを採取する(S19)。
次に、スペクトル変換部3は、採取された上記振動データを周波数スペクトルデータに変換する(S20)。
次に、判定部4は、上記周波数スペクトルデータと動作モードを関連付ける(S21)。
そして、判定部4は、記憶命令部4cを介して、上記周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして記憶部5に記憶する(S22)。
上記構成により、携帯端末1は、上記スペクトル変換部3によって得られた上記周波数スペクトルデータを比較対象である比較用周波数スペクトルデータとして、上記記憶部5に記憶させることができる。これにより、上記携帯端末1の振動センサー2によって検出された周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとすることができるので、当該携帯端末1の置かれている状況をより正確に推定することができる。
また、移動体の種類としては、例えば、図3で挙げた移動体以外にも、モノレール、船等が挙げられろ。このとき、これら移動体特有の周波数スペクトルデータを上記記憶部5に記憶させた場合には、これらの移動体の種類を推定することも可能となる。
また、同じ移動体の場合でも当該移動体の移動状態(例えば、自動車が高速道路を走行する場合や、山道を走行する場合)によって周波数スペクトルデータは異なる。このとき、この移動体の移動状況ごとに、周波数スペクトルデータが記憶部5に記憶されている場合には、上記移動体の移動状況を推定することも可能である。
なお、上記周波数スペクトルデータを動作モードに関連付ける方法としては、例えば、ユーザによって選択された動作モードと上記周波数スペクトルデータとを関連付けてもよく、予め決められている動作モードと上記周波数スペクトルデータとを関連付けてもよい。
また、記憶部5は、マイク23から採取したエンジン音などの周囲音から得られた音声周波数スペクトルデータを、上記周波数スペクトルデータと関連付けて記憶する構成であってもよい。
以下に、マイク23が周囲音を音声データとして採取してから、上記音声データから得られた音声周波数スペクトルデータが記憶部5に記憶されるまでの構成について説明する。
まず、マイク23は、周囲音を音声データとして採取し、音声処理部11(図1、図2参照)に採取された音声データを送信する。
そして、音声処理部11(図1、図2参照)は、上記音声データからノイズを除去し、ノイズが除去された上記音声データを音声スペクトル変換部に送信する。
それから、音声スペクトル変換部は、受信した上記音声データを音声周波数スペクトルデータへと変換し、変換した上記音声周波数スペクトルデータを判定部4へ送信する。
そして、判定部4は、振動から得られた周波数スペクトルデータと、周囲音から得られた音声周波数スペクトルデータとを関連付けて、記憶命令部4cを介して記憶部5へ記憶する。
なお、本実施形態では、音声スペクトル変換部を設けた構成について説明したが、本発明はこれに限られない。つまり、音声スペクトル変換部を個別に設けなくても、スペクトル変換部3を音声スペクトル変換部として用いる構成であってもよい。
また、上記記憶部5には、GPS機能部25及びRFIDリーダー26を用いて当該携帯端末1の現在の位置情報を検出し、上記周波数スペクトルデータと位置情報を関連付けて記憶させる構成であってもよい。
このように、本発明に係る携帯端末1は、周囲の音声を採取するマイク23と、上記マイク23によって採取された音声データを周波数スペクトルデータである音声スペクトルデータに変換する音声スペクトル変換部とを備え、上記記憶部5には、比較用周波数スペクトルデータと特定の音声スペクトルデータである既知音声スペクトルデータとが関連付けられており、上記判定部4は、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度を判定するものであり、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度、および、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度の少なくとも1つの類似度が所定値以上である場合には、上記処理制御部6は、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている動作モードを行うものであってもよい。
上記構成によると、本発明に係る携帯端末1は、自装置が受ける振動から得られた周波数スペクトルデータだけではなく、当該携帯端末1に備えられた上記マイク23によってエンジン音などの周囲音を音声データとして採取し、上記音声スペクトル変換部によって上記音声データを音声周波数スペクトルデータへ変換することができる。そして、上記記憶部5には、上記音声周波数スペクトルデータと上記携帯端末1が受けた振動より得られた周波数スペクトルデータとを関連付けて記憶させることができる。そのため、上記携帯端末1は、自装置が受ける振動だけでなく、周囲音を用いて、自装置が置かれている状態を推定することが可能である。これにより、本発明に係る携帯端末1は、自装置が置かれている状態を上記周波数スペクトルデータのみを用いる構成と比較し、より高精度に推定することができる。
また、携帯端末1は、利用者が使用する移動体及び使用する時間帯を関係付けて設定し、1日の利用者の行動を詳細に行動パターンとして記憶部5に記憶することが可能である。
図10は、利用者の1日の行動パターンの設定を示す行動パターン設定テーブルである。以下に、行動パターンの設定方法を、図10を参照して説明する。
なお、上記行動パターン設定テーブルは、図3に示した、移動体情報と比較用周波数スペクトルデータと動作モードとが関連付けられたデータ構造に加え、時間帯情報を対応付けたものである。つまり、上記行動パターン設定テーブルは、移動体の比較用周波数スペクトルデータと時間帯情報とが関連付けられており、記憶部5に記憶されている。
上記行動パターン設定テーブルは、設定の欄のONとOFFを切換えることにより、利用者が使用する移動体を決定することができる。つまり、利用者が使用する移動体の設定の欄はONに設定し、利用者が使用しない移動体の設定の欄はOFFに設定することにより、利用者に応じた行動パターン設定テーブルの設定を行うことができる。また、時間1及び時間2の欄は、設定した移動体を使用する時間帯を記入することにより、利用者が移動体を使用する時間帯を設定することができる。
なお、時間1及び時間2のように、時間帯を2つ設定することが可能な構成にすることにより、通勤・通学のような1日に2回決まった時間帯に移動体を使用する場合、好適に用いることが可能である。
例えば、移動体の欄が電車の場合、設定の欄をONにし、時間1の欄を8:00〜9:00に、時間2の欄を16:00〜17:00に設定する。また、移動体の欄がバスの場合、設定の欄をONにし、時間1を7:30〜8:00に、時間2の欄を17:00〜17:30に設定する。
これにより、利用者は、通勤・通学のために、朝にバスを7:30〜8:00まで、電車を8:00〜9:00まで使用し、帰りに電車を16:00〜17:00まで、バスを17:00〜17:30まで使用するという行動パターンを設定することが可能である。
なお、行動パターン利用の設定の欄は、ONとOFFを切換えることにより、上述のように設定された行動パターンを利用するかどうかを決定することができる。
以上のように、利用者が1日に使用する移動体と、その移動体の使用する時間帯を設定していくことにより、利用者の1日の行動を行動パターンとして記憶部5に記憶することができる。
図10で説明したように、記憶部5には、利用者が使用する移動体の周波数スペクトルデータと、移動体を使用する時間帯とを関連付けて、行動パターンとして記憶させることができる。
また、携帯端末1は、記憶部5が記憶している行動パターンと、利用者の1日の行動を比較することが可能である。以下に、記憶部5が記憶している行動パターンと、利用者の1日の行動とを比較する構成について図11を参照して説明する。図11は図10で設定した行動パターンと実際の利用者の行動を比較するフローチャートである。
なお、図11のフローチャートにおいて、携帯端末1が移動体の振動を検出してから、各移動体の比較用周波数スペクトルデータと比較するまで構成は、図7のS1〜S11の構成と同一であるので、同一の符号を付けて、説明を省略する。
図11に示したように、S5〜S11において、周波数スペクトルデータ比較部4bは、携帯端末1が置かれている移動体の周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定する。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、各移動体の上記比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示していると推定した場合(S5〜S11にてYes)、上記推定結果を、処理制御部6に送信する。そして、処理制御部6は、記憶部5に記憶された行動パターンより、上記推定結果より所定値以上の類似度を示すと推定された上記比較用周波数スペクトルデータに対応する時間帯情報を、データ取得部4aを介して取得する。そして、処理制御部6は、上記時間情報とタイマー22によって得られた時間帯情報とを比較する(S23)。
また、S5〜S11において、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、各移動体の上記比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示さないと推定した場合(S5〜S11にてNo)は、携帯端末1における処理は、S1に戻り、再び自装置が受ける振動を採取する。
また、S23において、処理制御部6が、現在の利用者の移動体及び時間情報が、記憶部5に記憶した行動パターンと同じであると推定した場合(S23にてYes)は、携帯端末1における処理は、S1に戻り、再び自装置が受ける振動を採取する。
また、処理制御部6が、上記周波数スペクトルデータが図10において設定されていない移動体の比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を持つと推定した場合、又は処理制御部6が、上記周波数スペクトルデータに対応する時間帯情報と、記憶部5に記憶された行動パターンから得られた上記周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を持った比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた時間帯情報とが異なっていると推定した場合(S23にてNo)、上記処理制御部6は、メモリ16に記憶された予め登録されていた電話番号である番号プリセットに対し、通信制御部8(図1、図2参照)を介してその旨を通報する(S24)。
このように、携帯端末1は、利用者の1日の行動を行動パターンとして詳細に設定しておくことにより、利用者が事故又は犯罪などに巻き込まれた場合、即座に指定された電話番号先に連絡をする。そのため、事故や事件の早期解決が期待できる。
なお、本実施形態では、最初に周波数スペクトルデータ比較部4bが上記周波数スペクトルデータと上記比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定した後、この判定結果に基づいて上記処理制御部6が現在の時間が有効時間帯であるか否かを判定する構成について説明しているが、本発明はこれに限られない。具体的には、例えば、上記両者の類似度の判定と有効時間帯の判定とを同時に行う構成としてもよい。また、例えば、まず有効時間帯であるか否かを判定し、この判定結果に基づいて上記両者の類似度の判定を行う構成としてもよい。
このように、自装置が受けた振動を検出する振動センサー2と、上記振動センサー2の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換部3と、上記比較用周波数スペクトルデータと、自装置が行う動作モードと、当該動作モードが行なわれる有効時間帯とが設定を互いに関連付けて記憶している記憶部5から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得部4aと、上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定部4と、現在の時刻が上記有効時間帯内であるか否かを判定する処理制御部6とを備え、上記処理制御部6は、上記類似度の判定結果と上記有効時間帯との判定結果に基づいて、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている動作モードを行う構成であってもよい。
上記構成によると、本発明に係る携帯端末1では、上記記憶部5は、利用者が1日に使用する移動体の比較用周波数スペクトルパターンと、利用者が移動体を使用する時間帯情報とが関連付けられた行動パターンを記憶することが可能である。そして、上記判定部4が、実際に利用者が使用した移動体の周波数スペクトルパターンと上記比較用周波数スペクトルパターンとの類似度を判定する。また、処理制御部6は、上記比較用周波数スペクトルパターンと関連付けて記憶されている時間帯情報と、現在の時刻が同一であるか否かを判断することができる。
そして、上記両者の類似度の判定と有効時間帯かどうかの判定との2つの判定結果に基づいて、動作モードを行うか否かを判断しているので、従来と比べてきめ細かな動作モードの制限・非制限の設定を行うことができる。
また、本発明に係る携帯端末1は、外部装置に対して情報を送信する通信部を備えており、上記動作モードとは、上記通信制御部8を動作させて外部装置に情報を送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、上記両者の類似度の判定結果が所定値以上であり、かつ現在の時刻が有効時間帯内であれば、上記2つの判定結果に基づいて、外部装置に情報を送信できる。従って、例えば、携帯端末の利用者が本来乗るはずのない時間帯を上記有効時間帯として設定することで、上記利用者が本来乗るはずのない時間帯および移動体に乗った場合には、このことを外部装置に報知することができる。
また、携帯端末1は、移動体の変更履歴を作成する構成であってもよい。なお、記憶部5には、利用者が使用した移動体の周波数スペクトルデータと、利用者が移動体を使用した時間帯情報とが関係付けられて移動体変更履歴として記憶される。
図12は移動体の変更履歴の作成を示すフローチャートである。以下に、携帯端末1が、自装置が受けた振動を検出してから、記憶部5に移動体変更履歴を記憶するまでの構成を、図12を参照して説明する。
なお、図12のフローチャートにおいて、携帯端末1が移動体の振動を検出してから、各移動体の比較用周波数スペクトルデータと比較するまで構成は、図7のS1〜S11の構成と同一であるので、同一の符号を付けて、説明を省略する。
図12に示したように、S5〜S11において、周波数スペクトルデータ比較部4bは、携帯端末1が置かれている移動体の周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度を判定する。
次に、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが、各移動体の上記比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示していると推定した場合(S5〜S11にてYes)、周波数判定部4は、タイマー22から得られた時間情報と上記周波数スペクトルデータとを関連付けて、記憶命令部4cを介して記憶部5へ記憶する(S25)。
また、S25において、上記携帯端末1は、上記周波数スペクトルデータに対して、時間情報だけでなく、マイク23から採取したエンジン音などの周囲音から得られた音声周波数スペクトルデータや、GPS機能部25及びRFIDリーダー26を用いて得られた当該携帯端末1の現在の位置情報などが関連付けられて記憶部5に記憶する構成であってもよい。
さらに、本携帯端末1は、上記構成に加え、上記周波数スペクトルデータに対して、マイク23から採取した周囲音を音声情報として関連付けて記憶部5に記憶する構成であってもよい。
上記構成にすることにより、記憶部5には、移動体変更履歴として、振動から得られた周波数スペクトルデータだけでなく、時間情報、音声周波数スペクトルデータ及び位置情報を関連付けて記憶させておくことが可能である。そのため、利用者の1日の行動をより詳細な情報として記憶することができる。
また、S5〜S11において、周波数スペクトルデータ比較部4bが、上記周波数スペクトルデータが各移動体の上記比較用周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を示さないと(つまり、類似してないと)推定した場合(S5〜S11にてNo)は、携帯端末1における処理は、S1に戻り、再び自装置が受ける振動を採取する。
上述したように、本実施形態に係る携帯端末1では、記憶部5には、利用者が使用した移動体の変更履歴が詳細に記憶される。そのため、子供や女性などが連れ去られるなどの誘拐犯罪に巻き込まれた場合、誘拐されてから用いられた移動体や移動時間及び位置情報などが詳細に分かり、犯罪解決の助けとなる可能性が期待される。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る携帯端末は、周波数スペクトルデータを用いて、自装置の置かれている状況を精度よく、かつ、詳細に推定することができるので、自身の置かれている状況を推定し、状況に応じて自身の動作モードを切換える携帯端末に好適に用いることが可能である。
本発明に係る携帯端末の概略構成を示すブロック図である。 本発明に係る携帯端末の全体の概略構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されているデータを説明するデータ構造である。 振動センサーの振動軸の方向を示した図である。 振動センサー及びスペクトル変換部の構成を示したブロック図である。 携帯端末の動作モードの設定を示す動作モード変更テーブルである。 携帯端末の動作モード設定変更後に、携帯端末が移動体に応じて動作モードを変更するフローチャートである。 判定部の概略構成を示すブロック図である。 周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして記憶部に記憶するフローチャートである。 利用者の1日の行動パターンの設定を示す行動パターン設定テーブルである。 図10で設定した行動パターンと実際の利用者の行動を比較するフローチャートである。 移動体変更履歴の作成を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯端末
2 振動センサー(振動検出手段)
3 スペクトル変換部(スペクトル変換手段)
4 判定部(判定手段)
4a データ取得部(データ取得手段)
4b 周波数スペクトルデータ比較部
4c 記憶命令部(データ記憶手段)
5 記憶部(記憶手段)
6 処理制御部(処理制御手段)
7 操作部
8 通信制御部(通信手段)
9 音声処理部
10 表示部
11 電源制御部
12 主制御部
13 電池
14 無線部
15 プログラムメモリ
16 メモリ
17 大容量メモリ
18 カメラ部
19 光学系
20 撮像素子
21 映像信号処理部
22 タイマー
23 マイク(音声採取手段)
24 スピーカー
25 GPS機能
26 RFIDリーダー

Claims (7)

  1. 自装置が受けた振動を検出する振動検出手段と、
    上記振動検出手段の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換手段と、
    比較対象である比較用周波数スペクトルデータと自装置が行う処理動作とを関連付けて記憶している記憶手段から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得手段と、
    上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定手段と、
    自端末の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段と
    上記両者の類似度が所定値以上である場合には、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行う制御手段とを備え
    上記判定手段は、上記両者の類似度が所定値以上である場合の、利用者が使用した移動体の周波数スペクトルデータと、当該移動体を使用した時間帯を示す時間帯情報と、上記位置情報とを関連付けて、移動体変更履歴として上記記憶手段に記憶させることを特徴とする携帯端末。
  2. 上記スペクトル変換手段によって得られた周波数スペクトルデータを上記処理動作と関連付けるとともに、当該周波数スペクトルデータを比較用周波数スペクトルデータとして、上記記憶手段に記憶させるデータ記憶手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 自装置が受けた振動を検出する振動検出手段と、
    上記振動検出手段の検出結果を周波数スペクトルデータに変換するスペクトル変換手段と、
    比較対象である比較用周波数スペクトルデータと、自装置が行う処理動作と、当該処理動作が行なわれる有効時間帯とを互いに関連付けて記憶している記憶手段から比較用周波数スペクトルデータを取得するデータ取得手段と、
    上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとを比較して両者の類似度を判定する判定手段と、
    現在の時刻が上記有効時間帯内であるか否かを判定する制御手段と、
    自端末の現在の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、
    上記制御手段は、上記類似度の判定結果と上記有効時間帯の判定結果とに基づいて、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行い、
    さらに上記判定手段は、上記両者の類似度が所定値以上である場合の、利用者が使用した移動体の周波数スペクトルデータと、当該移動体を使用した時間帯を示す時間帯情報と、上記位置情報とを関連付けて、移動体変更履歴として上記記憶手段に記憶させることを特徴とする携帯端末。
  4. 外部装置に対して情報を送信する通信手段を備えており、
    上記処理動作とは、上記通信手段を動作させて外部装置に情報を送信することであることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の携帯端末。
  5. 周囲の音声を採取する音声採取手段と、
    上記音声採取手段によって採取された音声データを周波数スペクトルデータである音声スペクトルデータに変換する音声スペクトル変換手段とを備え、
    上記記憶手段には、比較用周波数スペクトルデータと特定の音声スペクトルデータである既知音声スペクトルデータとが関連付けられて記憶されており、
    上記判定手段は、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度を判定するものであり、
    上記周波数スペクトルデータと比較用周波数スペクトルデータとの類似度、および、音声スペクトルデータと既知音声スペクトルデータとの類似度の少なくとも1つの類似度に基づいて、上記制御手段は、上記比較用周波数スペクトルデータと対応付けられている処理動作を行うものであることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の携帯端末。
  6. 外部と通話を行う通話手段を備え、
    上記記憶手段には、現在通話を行うことができない旨を示すメッセージが記憶されており、
    上記両者の類似度の判定結果に基づいて、上記制御手段は、上記通話手段における処理動作を禁止するとともに、外部から通話要求を受けた場合には通話要求の要求元に対して上記メッセージを送信するものであることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の携帯端末。
  7. 外部装置に対して情報を送信する通信手段を備えており、
    上記処理動作とは、上記周波数スペクトルデータに対応する時間帯情報と、上記記憶手段に記憶された当該周波数スペクトルデータと所定値以上の類似度を持った比較用周波数スペクトルデータに関連付けられた有効時間帯と、が異なっていると上記制御手段が推定した場合に、上記通信手段を動作させて外部装置にその旨を通報することであることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
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