JP4354247B2 - 薬品供給容器及びホッパー - Google Patents

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Description

本発明は、薬品包装装置に採用される薬品供給容器に関するものである。
一般に、薬品包装装置では、散薬等は一旦ホッパー等の薬品供給容器に貯留した後、包装のタイミングに合わせて包装紙へと供給し、包装するようにしている。
従来、薬品供給容器は、一時的に薬品を貯留した後、包装のタイミングに合わせて排出できるように、その下端開口部を開閉板によって開閉されるようになっている。
しかしながら、前記従来の薬品供給容器では、その加工精度、特に、開閉板の加工精度や組立精度に誤差が生じた場合、下端開口部と開閉板との間に隙間が発生するため、後工程での調整作業が必要となる。但し、誤差が開閉板の軸の傾きによるものである場合、後工程での調整作業はできず、廃棄処分とする必要がある。また、長期に亘る使用により、磨耗や劣化により、下端開口部と開閉板との間に隙間が発生することもある。
そこで、本発明は、開閉板による閉鎖状態を確実なものとできる薬品供給容器を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
容器本体にヒンジ部材を介して設けた開閉板を、前記容器本体に形成した開口部を閉鎖する閉鎖位置と、開放する開放位置との間で回動させるようにした薬品供給容器において、
前記開閉板を開放位置から閉鎖位置に付勢する第1付勢手段を設け、
前記ヒンジ部材は、
容器本体に固定される第1軸受部と、
該第1軸受部に回転自在に支持され、回転可能な駆動軸部と、
該駆動軸部に回転自在に支持される第2軸受部とからなり、
前記第2軸受部は、
開閉板をその軸部を中心として回動可能に支持すると共に、該軸部を移動可能に支持する支持部と、
前記閉鎖位置に位置する開閉板を容器本体に付勢する第2付勢手段とを備え、
前記開閉板は、第1付勢手段による付勢力により第1軸受部によって回転可能に支持された駆動軸部を中心として閉鎖位置に回動し、軸部を第2軸受部の支持部によって移動可能に支持された状態で第2付勢手段により容器本体に付勢されるようにしたものである。
この構成により、加工及び組立誤差、あるいは、使用による摩耗や劣化等により、容器本体の開口部に対して開閉板が傾いたとしても、開閉板の軸部が支持部で移動し、付勢部により開閉板が容器本体に押し付けられるので、開閉板による閉鎖状態が修正され、開口部を確実に閉鎖することができる。
前記第1付勢手段と前記第2付勢手段を同一部材で構成すると、構造が簡略化され、安価に製作可能となる点で好ましい。
吸引装置に接続される吸引口を備えた容器支持部材内に支持され、前記吸引装置を駆動することにより、前記吸引口を介して容器本体内に残留する薬品を除去可能とすると、容器本体内に残留する薬品を周囲に飛散することを防止しつつ除去することができる点で好ましい。
前記容器本体を接地すると、容器本体に付着した薬品を、容器本体に打撃等による力を作用させることにより簡単に脱落させることができ、残留薬品の除去を容易に行うことが可能となる。この結果、残留薬品が、次に容器本体を通過する薬品に混入することを防止でき、又、煩雑な清掃作業が不要となる。
前記容器本体に電圧を印加し、かつ、印加する電圧値を変化させると、前記同様、静電気による容器本体への薬品の付着を防止することができ、残留する薬品の除去を容易に行うことが可能となる点で好ましい。
前記容器本体に印加する電圧は、極性を正極と負極に交互に入れ替えるようにしてもよいし、高電位と低電位に交互に入れ替えるようにしてもよい。また、入れ替えるサイクルタイムも自由に設定可能である。
前記容器本体を振動させる振動発生手段を備えると、残留する薬品を強制的に容器本体から脱落させて確実に除去することが可能となる点で好ましい。
前記容器本体は、表面に、下地層及び表面層を順次形成され、
前記下地層は、導電性材料とフッ素系樹脂を混合した接着剤を容器本体の表面に塗布し、加熱して乾燥した後、冷却することにより形成し、
前記表面層は、フッ素系樹脂を含有する塗装材を下地層の表面に塗装し、加熱して乾燥した後、さらに加熱することにより形成すると、容器本体の表面に薬品を付着しにくくすることが可能となる点で好ましい。
この場合、前記下地層は、得られる表面抵抗が10Ω以下となるように、混合する導電性材料の割合を決定すればよい。
前記容器本体は、下地層を形成する前に、表面にブラスト処理又はニッケルクロム溶射を施すと、容器本体に対する下地層の接着状態を良好なものとすることができる点で好ましい。
前記容器本体は、開口部の開閉板が当接する位置に、前記下地層及び表面層を形成しないようにすると、各層を構成する材料の剥離等による落下を防止できる点で好ましい。
なお、前記容器本体には、散薬、顆粒剤、錠剤等の薬品が通過可能な構成のもの全てが含まれる。例えば、特開平11−126112号公報等に開示される22個の分割容器(公報中、符号6で示す。)等は、前記容器本体に該当する。
また、前記開閉板としては、矩形、楕円等、種々の平面形状のものが含まれ、又、曲面形状等であっても構わない。要は、開口部を閉鎖可能であればよい。材質についても特に制限されるものではなく、可撓性を有する材料で構成すれば、より一層、開閉板の閉鎖状態を確実なものとすることが可能である。
また、前記開口部は、容器本体の底面に限らず、側面に形成したものであってもよく、要は、開閉板で閉鎖することにより容器本体内に薬品を一時貯留し、開閉板を開放することにより排出可能となるように形成されていればよい。
また、前記第1付勢手段には、コイルバネ、ゴム、磁石、ソレノイド等が含まれる。要は、開放位置で、開閉板に作用させている外力を除去すると、開閉板を自動的に閉鎖位置へと回動させるものであればよい。
また、前記回動可能に支持するとは、開閉板を、その軸部を中心として回転させることにより、開口部を閉鎖する閉鎖位置と、開放する他の位置との間で回転できるように支持することを意味する。
また、前記移動可能に支持するとは、開閉板の軸部すなわち開閉板の傾斜角度を自由に変更できるように支持することを意味する。例えば、開閉板の軸部を縦長の挿通孔で支持する構成とした場合、軸部が各挿通孔内をそれぞれ自由にスライド可能となり、開閉板の傾斜角度を変更することが可能となる。また、挿通孔を支軸部よりも大きな内径寸法に形成すれば、軸部はいずれの方向にも自由に傾斜角度を変更することが可能となる。
また、前記第2付勢手段には、コイルバネ、ゴム、磁石、ソレノイド等が含まれる。要は、開閉板を閉鎖位置で容器本体へと押し付け可能な構成のものであればよい。
前記振動発生手段には、振動モータやソレノイド等が含まれる。低周波から高周波振動、あるいは、超音波振動等、容器本体に対して振動を与えることができるものであればよい。容器本体は、直接振動させてもよいし、何等かの部材を介して間接的に振動させてもよいし、あるいは、超音波発生装置等で非接触で振動させるようにしてもよい。
また、前記吸引装置には、掃除機等の容器本体に残留する薬品を吸引して除去可能なものの全てが含まれる。
また、前記吸引口には、単なる開口(円形、矩形等、形状は問わない。)のほかに、ノズル形状等も含まれ、前記吸引装置を駆動して容器本体に残留する薬品に吸引力を及ぼすことが可能なもの全てが含まれる。
また、前記導電性材料には、グラファイト粉末、カーボン粉末、アルミ粉末等が含まれる。最も好ましい材料は、グラファイト粉末、特に、多結晶で整列しているグラファイト粉末である。
また、前記フッ素系樹脂には、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン(FEP)、アルキルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等が含まれる。
また、前記接着剤すなわち下地材として使用される接着剤には、ポリイミド、ポリビスマレイミド、ポリアミドイミド等が含まれる。要は、容器本体から塗料材が剥離することを防止し、かつ、導電性を有することにより塗料材表面に発生する静電気を容器本体を介して接地可能な材料であればよい。
また、前記塗料材には、エナメル系塗料材、アクリル系塗料材等が含まれる。
また、前記加熱は、室温以上に加熱する意であり、加熱方法には、赤外線照射、焼成炉等、種々の方法が含まれる。
また、前記下地層を形成する前に、素材の表面に、蒸着、スパッタリング、溶射を施し、表面粗さを増大させるのが好ましい。そして、前記下地層は、(焼付)塗装により形成することができる。
また、前記塗装材の塗装は、吹き付け、刷毛塗り、転写、スクリーン印刷等により行うことができる。最も好ましい方法は、吹き付けである。
また、前記塗装材の加熱は、100〜400℃で行うようにすればよい。例えば、エナメル塗料の場合には380℃、アクリル塗料の場合には220℃で焼成する。これにより、塗装材の表面強度及び硬度を高めることが可能となる。
また、前記下地層及び表面層を形成しない方法としては、マスキングや、後加工で塗装を機械加工やヤスリ等で除去する方法が含まれる。
さらに、前記いずれかに記載の薬品供給容器と、
前記薬品供給容器が収容されて支持される容器支持部材と、を備え、
前記容器支持部材は、容器供給部材のヒンジ部材が露出する切欠部を形成された構成とするのが好ましい。
本発明によれば、ヒンジ部材を、容器本体に固定される第1軸受部と、該第1軸受部に回転自在に支持され、回転可能な駆動軸部と、該駆動軸部に回転自在に支持される第2軸受部とで構成し、第2軸受部を、開閉板の支軸部を回動及び移動自在に支持する支持部と、開閉板を付勢して容器本体の開口部を閉鎖させる第2付勢手段とを備えた構成としたので、たとえ加工又は組立誤差、あるいは、使用による摩耗や劣化が発生したとしても、容器本体の開口部を開閉板で確実に閉鎖することが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係るホッパーを示す。このホッパーは、薬品供給容器1と、この薬品供給容器1を支持する容器支持部材2とからなる。
薬品供給容器1は、図2乃至図5に示すように、容器本体3と、開閉板4と、ヒンジ部材5とで構成されている。
容器本体3は、DC12アルミダイカスト、ステンレス等の導電性材料を、下方に向かって徐々に断面積が小さくなる角錐形状に形成したものである。容器本体3は、内部が錠剤供給通路6と散薬供給通路7に区画されている。容器本体3の上方開口縁部から斜め下方に閉鎖片8が突設されている。また、容器本体3には、後述するように、表面処理が施され、散薬等が付着しにくくなっている(第0049段落〜第0052段落参照)。但し、容器本体3の一部には表面処理を施さない非処理部9a,9b(図1参照)を形成する。非処理部9aは、容器本体3の下端開口部7aの縁部に形成される。また、非処理部9bは、容器本体3の側面に形成される、非処理部9bには、ソレノイド等によって衝撃力が与えられ、容器本体3を振動させることにより、内面に付着した散薬を落下させることができるようになっている。
開閉板4は、前記容器本体3の散薬供給通路7の下端開口部7aを開閉する板状体で、一端側には軸受部4aが形成されている。軸受部4aには、後述する第2軸受部12の挿通孔18に挿通する軸部4bが取り付けられる。
ヒンジ部材5は、前記容器本体3の側面に一体化される第1軸受部10と、この第1軸受部10に回転自在に支持される駆動軸部11と、この駆動軸部11に回転自在に支持される第2軸受部12とを備える。
第1軸受部10は、矩形状の枠体13から所定間隔で支持壁14を突設させたものである。各支持壁14の先端には貫通孔14aがそれぞれ穿設されている。各貫通孔14aには、円筒状のリング15が圧入され、駆動軸部11を回転自在に支持できるようになっている。
駆動軸部11は、前記第1軸受部10の支持壁14に形成した貫通孔14aにリング15を介して回転自在に支持される支軸部16と、この支軸部16から屈曲して延びる駆動部17とで構成されている。駆動部17は、図示しないソレノイド等によって押圧されるようになっている。駆動部17を押圧することにより、駆動軸部11は支軸部16を中心として回転する。
第2軸受部12は、支軸部16が挿通される挿通孔18と、前記軸受部と同様に、所定間隔で突設し、貫通孔19aを形成された支持壁19とを備えている。挿通孔18は、挿通される支軸部16が移動できるように縦長に形成されている。但し、挿通孔18の形状は、縦長に限らず、単純に支軸部16に比べて大きな内径を有するものとしてもよく、要は支軸部16が自由に移動可能であればよい。また、第2軸受部12は、2箇所にガイド穴(図示せず)を形成され、補助バネ20がそれぞれ配設されている。補助バネ20は、開閉板4を押圧する。但し、補助バネ20に代えて、ゴム、磁石、ソレノイド、エアシリンダ等を使用してもよい。なお、第2軸受部12は、ネジ等により支軸部16に回転不能に取り付けられる。
なお、駆動軸部11の支軸部16には、第2軸受部12のほかに、コイルバネ21及びバネ支持体22が取り付けられる。コイルバネ21は、一端部が前記軸受部に圧接するように延設され、他端部が環状となって第2軸受部12にネジ止めされる。バネ支持体22は、前記支軸部16が貫通する貫通孔22aと、前記コイルバネ21をネジ止めするためのネジ孔22bとを形成されている。バネ支持体22は、前記支軸部16にネジ等により回転不能に固定される。
容器支持部材2は、前記薬品供給容器1が装着される容器収容部23と、薬品供給容器1から供給された薬品を、図示しない包装装置へと導くガイド部24とで構成されている。
容器収容部23は、両端面に吸引口25がそれぞれ形成されている。そして、図示しない吸引装置を駆動することにより、吸引口25を介してホッパー内に残留する薬品を除去することが可能となっている。また、容器収容部23は、前壁に前記薬品供給容器1の閉鎖片8が位置する第1切欠部26が形成されている。また、容器収容部23は、背壁に前記薬品供給容器1の軸受部が露出する第2切欠部27が形成されている。そして、第2切欠部27を構成する下縁には、外方に突出して前記駆動軸部11をガイドするガイド片28が突設されている。なお、容器収容部23は接地されており、容器本体3との接触部分(導通部)を介して容器本体3の帯電を防止できるようになっている。
ガイド部24は、図示しない包装装置で2つ折り状態で用意される包装紙にスムーズに薬品を供給できるように、先端が略V字状に分離した構成となっている。なお、容器支持部材2の容器収容部23に収容された薬品供給容器1は、固定金具29を使用してビス30によって容器収容部23に取り外し可能に固定される。
続いて、前記容器本体3の表面処理について説明する。ここでの表面処理は、脱脂処理、下地処理、及び、塗装処理の順で行う。以下、各処理について解説する。
脱脂処理では、焼成脱脂方法又は薬品洗浄方法のいずれかにより行う。焼成脱脂方法では、200℃以上の溶融限界温度以下で焼成した後、表面に形成された酸化膜をサンドショット、バレル研磨、あるいは、ブラスト処理(スチールグリッド♯30を用いてブラストマシンにより行う)により除去する。薬品洗浄方法では、例えば、トリクレン,シンナー,フロン洗浄液等により洗浄する。また、容器本体3をアルミ合金で形成する場合、酸又はアルカリ洗浄により表面をエッチングすればよい。なお、本実施形態では、380℃で焼成し、2時間自然冷却した後、サンドショットで酸化膜を除去した。
下地処理では、脱脂処理した容器本体3の表面に下地材により2層構造の下地層を形成する。下地材としては、例えば、接着剤にフッ素系樹脂とグラファイトを混合したものを使用できる。接着剤には、ポリイミド、ポリビスマレイミド、ポリアミドイミド、及び、芳香族ポリアミド等を使用できる。これらの中から1種類以上を選択すればよい。フッ素系樹脂には、テトラフロオロエチレン単独重合体、又は、テトラフルオロエチレンと含フッ素α−オレフィンの共重合体を含有する変性テトラフルオロエチレン重合体等が使用できる。フッ素系樹脂は、下地層の下層に比べて上層で、含フッ素α−オレフィンの含有量が多くなるようにすればよい。グラファイトには、結晶性(多結合)で、粒径が数ミクロンから数百ミクロンの炭素分子を使用できる。この場合、接着剤及びフッ素系樹脂に対するグラファイトの混合比率は、6〜70%とすればよく、好ましくは、約30%とすればよい。これにより、下地層の表面抵抗を10Ω(オーム)以下とすることが可能となる。なお、本実施形態では、120℃で30分間乾燥して冷却することにより、10〜30μmの厚みを有する下地層を形成した。但し、非処理部9a,9bには、テープ、ロウ、シールのほか、高温で可燃又は気化する化学物質等によりマスキングを施しておき、下地処理がされないようにする。
塗装処理では、下地層の表面に塗装材により表面層を形成する。塗装材としては、ワニスを主とするエナメル塗料に、前記下地層と同様に、例えば、接着剤、フッ素系樹脂、及び、グラファイトを混合したものを使用できる。塗装材による表面層の形成方法は、エアスプレーガンで厚みが15〜20μmとなるまで塗装し、100℃で20分間乾燥した後、380℃で30分間焼成する塗装処理を、表面層の全体の厚さが70μmとなるまで繰り返すことにより行った(ここでは3回)。なお、非処理部9a,9bに施したマスキングは、塗装処理後に除去する。
次に、前記ホッパーの動作について説明する。
薬品供給容器1では、初期状態で、図6(a)に示すように、散薬供給通路7の下端開口部がコイルバネ21の付勢力で開閉板4によって閉鎖されている。そして、この初期状態で、図示しない散薬供給装置から散薬供給通路7側に1包分の散薬を供給し、一旦、ここで貯留する。
そして、図示しないソレノイドを励磁し、駆動軸部11の駆動部17を押圧することにより、図6(b)に示すように、駆動軸部11を支軸部16を中心として回転させる。これにより、開閉板4が散薬供給通路7の下端開口部を開放し、貯留した散薬が落下する。薬品供給容器1は接地されていると共に、内面に表面処理が施されているため、散薬が付着しにくくなっている。このため、散薬供給通路7内の散薬はスムーズに、図示しない包装装置へと落下する。
表1に、前記表面処理を施した薬品供給容器1と、従来同様の表面処理を施した薬品供給容器1とで、各試薬の付着状況を比較した結果を示す。ここに、EP−FCPとは、本発明に係る表面処理である帯電防止処理フッ素樹脂焼成塗装を意味し、SPCとは、従来の表面処理である硬質アルマイトフッ素樹脂吸着処理を意味する。また、前記薬品供給容器1にはダイカスト製のものを使用した。また、実験条件としては、図8に示すように、薬品供給容器1を横向きとし、順次、各試薬を所定量(各試薬に応じた供給可能性のある量)ずつ供給する。その後、図9A及び図9Bに示すように、90度回転させて通常の使用状態での位置とし、試薬の残量を目視により観察した。この結果、試薬として乳酸カルシウムを使用したものでは、図9Aに示す前記表面処理を施した薬品供給容器1では、残薬は少量となったのに対し、図9Bに示す従来同様の表面処理を施した薬品供給容器1では、残薬は図9Aに比べて多くなっていた。
(表1中、◎:なし、○:僅か、△:少量、▲:やや多め)
またこのとき、容器本体3の非処理部9に、図示しないソレノイドを駆動して衝撃力を作用させる。このため、たとえ散薬供給通路7の内面に散薬が付着していたとしても、確実に包装装置へと落下される。前記表1の各試薬では、残薬の量は全くなくなっていた。
このようにして包装装置への散薬の供給が完了すれば、ソレノイドを消磁し、駆動部17に作用させた押圧力を解除する。これにより、駆動軸部11は、コイルバネ21の付勢力に従って支軸部16を中心として回転し、開閉板4を散薬供給通路7の下端開口部へと向かわせる。この場合、支軸部16は、第2軸受部12に形成した縦長の挿通孔18を移動可能である。また、開閉板4は補助バネ20によって第2軸受部12から離れるように付勢されている。したがって、加工精度のばらつきや組立誤差により、散薬供給通路7の下端開口部に対して開閉板4が傾いていたとしても、支軸部16が挿通孔18内で傾きを許容され、補助バネ20によって開閉板4が下端開口部に押し付けられるので、閉鎖状態を確実なものとすることができる。また、長期に亘る使用により開閉板4や下端開口部等が摩耗したり、開閉板4の回動にずれが発生したとしても、前記挿通孔18及び補助バネ20の働きにより修正し、開閉板4による下端開口部の閉鎖状態を確実なものとすることができる。
なお、前記実施形態では、容器本体3に錠剤供給通路6及び散薬供給通路7を形成するようにしたが、散薬供給通路7のみを備えた構成としてもよい。また、容器本体3は複数並設される構成としてもよく、その数量は問題としない。
また、前記実施形態では、容器本体3を接地することにより静電気を除去するようにしたが、電圧を印加することにより除去することも可能である。例えば、正極と負極とを交互に印加してもよい。また、高電位(20V)と低電位(5V)とを交互に印加するようにしてもよい。この場合、電位を変化させるサイクルタイムとしては、例えば、高電位を10秒、低電位を3秒とすればよい。
また、前記実施形態では、付勢手段としてコイルバネ21、付勢部として補助バネ20を使用したが、図7に示すように、両者を一体化した構成としてもよい。すなわち、コイルバネ21の一端部21aを枠体13に圧接し、他端部21bを開閉板4に圧接する。この結果、コイルバネ21のみによって、図7(b)から図7(a)への開閉板4による開口部7aの自動閉鎖のみならず、閉鎖位置での開閉板4の傾き修正をも行うことが可能となる。
本実施形態に係る薬品供給容器を備えたホッパーの斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の平面図である。 図1の正面図である。 図1の側面図である。 図5の部分拡大図で、(a)は閉鎖状態、(b)は開放状態をそれぞれ示す。 他の実施形態に係る付勢手段及び付勢部を備えたホッパーの部分拡大図で、(a)は閉鎖状態、(b)は開放状態をそれぞれ示す。 各薬剤供給容器を横倒しにした状態で、試薬(乳酸カルシウム)を配置した状態を示す図である(左側が従来例、右側が本発明)。 図8の右側(本発明)の薬品供給容器を90度回転させて試薬を落下させた後の状態を示す図である。 図8の左側(従来例)を同様にして試薬を落下させた後の状態を示す図である。
符号の説明
1…薬品供給容器
2…容器支持部材
3…容器本体
4…開閉板
4a…軸受部
4b…軸部
5…ヒンジ部材
6…錠剤供給通路
7…散薬供給通路
7a…下端開口部
8…閉鎖片
9a,9b…非処理部
10…第1軸受部
11…駆動軸部
12…第2軸受部
13…枠体
14…支持壁
14a…貫通孔
15…リング
16…支軸部
17…駆動部
18…挿通孔(支持部)
19…支持壁
19a…貫通孔
20…補助バネ(第2付勢手段)
21…コイルバネ(第1付勢手段)
22…バネ支持体
22a…貫通孔
22b…ネジ孔
23…容器収容部
24…ガイド部
25…吸引口
26…第1切欠部
27…第2切欠部
28…ガイド片
29…固定金具
30…ビス

Claims (12)

  1. 容器本体にヒンジ部材を介して設けた開閉板を、前記容器本体に形成した開口部を閉鎖する閉鎖位置と、開放する開放位置との間で回動させるようにした薬品供給容器において、
    前記開閉板を開放位置から閉鎖位置に付勢する第1付勢手段を設け、
    前記ヒンジ部材は、
    容器本体に固定される第1軸受部と、
    該第1軸受部に回転自在に支持され、回転可能な駆動軸部と、
    該駆動軸部に回転自在に支持される第2軸受部とからなり、
    前記第2軸受部は、
    開閉板をその軸部を中心として回動可能に支持すると共に、該軸部を移動可能に支持する支持部と、
    前記閉鎖位置に位置する開閉板を容器本体に付勢する第2付勢手段とを備え、
    前記開閉板は、第1付勢手段による付勢力により第1軸受部によって回転可能に支持された駆動軸部を中心として閉鎖位置に回動し、軸部を第2軸受部の支持部によって移動可能に支持された状態で第2付勢手段により容器本体に付勢されるようにしたことを特徴とする薬品供給容器。
  2. 前記第1付勢手段及び前記ヒンジ部材は、容器本体の外側に配置したことを特徴とする請求項1に記載の薬品供給容器。
  3. 前記第1付勢手段と前記第2付勢手段を同一部材で構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬品供給容器。
  4. 吸引装置に接続される吸引口を備えた容器支持部材内に支持され、前記吸引装置を駆動することにより、前記吸引口を介して容器本体内に残留する薬品を除去可能としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  5. 前記容器本体を接地したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  6. 前記容器本体に電圧を印加し、かつ、印加する電圧値を変化させたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  7. 前記容器本体を振動させる振動発生手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  8. 前記容器本体は、表面に、下地層及び表面層を順次形成され、
    前記下地層は、導電性材料とフッ素系樹脂を混合した接着剤を容器本体の表面に塗布し、加熱して乾燥した後、冷却することにより形成し、
    前記表面層は、フッ素系樹脂を含有する塗装材を下地層の表面に塗装し、加熱して乾燥した後、さらに加熱することにより形成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  9. 前記下地層は、得られる表面抵抗が10Ω以下となるように、混合する導電性材料の割合が決定されることを特徴とする請求項8に記載の薬品供給容器。
  10. 前記容器本体は、下地層を形成する前に、表面にブラスト処理又はニッケルクロム溶射を施したことを特徴とする請求項8又は9に記載の薬品供給容器。
  11. 前記容器本体は、開閉板が当接する位置に、前記下地層及び表面層を形成しないようにしたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の薬品供給容器。
  12. 前記請求項1乃至11のいずれか1項に記載の薬品供給容器と、
    前記薬品供給容器が収容されて支持される容器支持部材と、を備え、
    前記容器支持部材は、容器供給部材のヒンジ部材が露出する切欠部を形成されたことを特徴とするホッパー。
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