JP4354063B2 - パイプ加工機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、各種材料からなるパイプを切断したり、切断面に開先を加工形成するためのパイプ加工機に関するものであり、特にパイプ切断時においてパイプの切り残し部が発生しない切断機構と、前記切断刃を切断刃物と開先刃物とを組み合わせることにより切断後に開先を行う場合に刃物の交換が不要となるパイプ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々のパイプ切断加工機、あるいはパイプ開先加工機等が開発されている(特公昭53−36914号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特公昭53−36914号公報に記載されたパイプ切断加工機(パイプ切断装置)は、静止している工作物チャックと、チャックと軸方向に整列している軸受ハウジングとから成立っており、案内リングが軸受ハウジングの内部に同心的に取り付けられており、また、切断工具支持体が案内リングの内部に偏心的に設けられていて、この切断工具支持体が円板状の切断刃を備えている駆動モータを支持している。そして前記切断工具支持体は前記案内リングを挟むように配置されている環状円盤の間に支持されており、切断工具支持体は案内リングの内部において、工作物からの休止位置と、工作物と接触する切断位置との間を回転できるように構成され、切断工具支持体を案内リングとともに工作物の周囲を一周させることで前記切断刃によってパイプを切断することができ構成となっている。
しかしながら、上記パイプ切断加工機は、切断工具支持体および案内リングが環状円盤によって挟まれる構成となっているため、切断工具や駆動モータを交換する場合に、環状円盤を外す必要があり、交換作業が面倒であり、さらに、切断工具支持体を案内リングに対して偏心して設ける必要があり、支持構造が複雑となり、コスト低減が困難である、等の問題がある。
そこで、本発明は、モータの小型化、本体構造の簡略化、操作の容易化、さらに、切断刃を切断刃物と開先刃物との交換が不要で有りながらパイプ切断あるいはパイプへの開先加工の両作業を行うことができるパイプ加工機を提供することにより、上記諸問題を解決することを目的とする。
【0004】
本発明は、パイプの周囲を回転できる回転体にリンク機構を介して回転体の回転中心に向かって接離可能に切断刃を有する駆動モータを取り付け、同リンク機構は切断刃をパイプ内に切り込むための切り込み機構と、切断刃の切り込み量を調整する切り込み量調整機構を備えることで、パイプを確実に切断することを可能としている。また、リンク機構によって駆動モータを支持する構成としたため、駆動モータの着脱が容易であり、さらに切断刃の交換等も容易となる。また、駆動モータの回転軸上に切断刃物と開先刃物を一体的に設けることで、切断刃を交換することなく切断と開先作業を行うことができる。
【0005】
このため、本発明が採用した技術解決手段は、
バイス本体に回転自在に取り付けられ被切断部材としてのパイプを貫通させることができる回転体を設け、該回転体にリンク機構を介して回転体の回転中心に向かって接離可能な切断刃を有する駆動モータを取り付けてなるパイプ加工機であって、前記前記リンク機構は同リンク機構を作動させ前記切断刃を有する駆動モータを回転体中心に向かって移動させる切り込み機構と、該切り込み機構の切り込み量を調整する切り込み量調整機構と、該切り込み量調整機構をロックするロック手段とを備え、さらに前記リンク機構は、回転体に揺動自在に取り付けた第1ジョイントと、該第1ジョイントに揺動自在に取り付けた第2ジョイントと、該第2ジョイントに揺動自在に取り付けたラックホルダと、該ラックホルダに固定するとともに前記切り込み機構を構成するピニオンと噛み合うラックとによって構成し、前記第2ジョイントとラックホルダの枢着部に前記切断刃を有する駆動モータを取り付けてなることを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記切り込み機構は、回転体に取り付けた軸支持部材と、該軸支持部材に回転自在に設けられ、かつ、前記ラックにかみ合うピニオンと、該ピニオンを回転する切り込み用ハンドルとからなり、該切り込み用ハンドルを操作しピニオンを回転させることでラックを回転体に対して移動させ、該ラックの移動により前記切断刃を有する駆動モータを回転体中心に向かって接離できるようにしたことを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記切り込み量調整機構は、前記ラック上に移動自在に設けたアジャスタ本体と、該アジャスタ本体に回転自在に設けられ、かつ、前記ラックとかみ合うピニオンと、該ピニオンを回転する切り込み量調整ハンドルとを備え、該切り込み量調整ハンドルを操作することで、前記ピニオンを回転し、該ピニオンの回転によって前記アジャスタ本体がラック上を移動して前記切り込み機構の軸支持部材との距離を調整できるようにしたことを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記軸支持部材には、該軸支持部材と前記切り込み量調整機構とを固定するロック手段を備えてなることを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記ロック手段は、前記軸支持部材内に設けられたスプリングに押圧されたロック部材によって、ロック状態に移動可能に構成してなることを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記ロック手段は、バイス本体に揺動自在に設けたスイングストッパと係合することにより、ロック解除状態を維持できるようにしたことを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記スイングストッパは、回転体の時計廻りの回転を許容することを特徴とするパイプ加工機である。
また、前記切断刃は、その回転中心と同心に複数の開先刃物を取り付けて構成したことを特徴とするパイプ加工機である。
【0006】
【実施形態】
図1は、本発明の一実施形態に係るパイプ加工機の一部破断側面図、図2は同正面図である。
図1、2において、1はパイプの切断やパイプへの開先加工を行うパイプ加工機を固定する工具台であり、この工具台1上に被切断部材としてのパイプPを保持固定する公知のバイス本体2がねじ等の固定手段3により固定されている。バイス本体2は3本の締め付けハンドル4と、パイプの両側に対向配置されるVブロック5を備え、締めつけハンドル4を回転操作することで図示せぬネジ機構を介して対向しているVブロック5を接近させてパイプPを挟持することにより、パイプPをバイス本体2に固定できる構成となっている。なおバイス本体2は本発明の特徴ではないので、以下、詳細な説明は省略する。
【0007】
バイス本体2にはパイプPを貫通できる孔7を有する回転体6が適宜軸受けを介して回転可能に取り付けられている。前記Vブロック5によってバイス本体2に固定され、かつ回転体6を貫通して取り付けられている被切断部材としてのパイプPは、同パイプPの周囲を回転する回転体6に取り付けた駆動モータ8に装着された円板状の切断刃によって切断される。
回転体6には、回転体6を回転させるための3本の送り用ハンドル9と、切断刃を有する駆動モータ8をパイプPに向けて移動してゆく機能を果たすリンク機構10(詳細は後述する)、前記リンク機構10を作動して駆動モータ8に取り付けた切断刃をパイプPに切り込んで行く切り込み機構15、および切り込み量を調整する切り込み量調整機構35等が取り付けられている。以下、回転体6に取り付けたリンク機構10、切り込み機構15、切り込み量調整機構35等の構成を順を追って説明する。
【0008】
図2において、回転体6には支点Aとなるボルト6aによって第1ジョイント11の一端が揺動自在に設けられており、この第1ジョイント11の他端には支点Bとなるボルト6bによって第2ジョイント12の一端が揺動自在に取り付けられている。第2ジョイント12には図4に示すように枢着軸12aが形成されこの枢着軸にブッシュ12bを介してラックホルダ13が回転自在に取り付けられている(なお図2ではラックホルダ13と、第2ジョイント12との結合状態が駆動モータに隠れて見えない状態となっている)。第2ジョイント12に形成した枢着軸12aの中心部には図4に示すように切断刃50を備えた駆動モータ8の回転軸8Gがコロ軸受53を介して取り付けられている。
また、ラックホルダ13の他端には図2に示すようにラック14がラックホルダ13に対して直角に固定されており、ラック14は図1に示す切り込み機構15中のピニオン16および切り込み量調整機構35中のピニオン38に噛み合っており、前記第1ジョイント11、第2ジョイント12、ラックホルダ13、ラック14によって前記リンク機構10を構成している。
【0009】
切り込み機構15(具体的な詳細構成については後述する)を構成するピニオン16は、後述する軸支持部材18に軸支持されているギヤシャフト17に一体的に形成されている。ギヤシャフト17は切り込み用ハンドル15Aに結合されており(詳細構成は後述する)、切り込み用ハンドル15Aを図2中反時計方向に回転操作することでギヤシャフト17とともにピニオン16が回転し、ピニオン16と噛み合っているラック14を図1、2中、パイプPに向かって真っ直ぐに上方に引き上げることができるようになっている。
【0010】
ここで、切り込み機構15によってラック14を引き上げながら、切断刃50をパイプP内に切り込んで行く様子を図1、2を参照して説明しておくと、切り込み用ハンドル15Aを反時計方向に回すとピニオン16が回転し、ピニオン16に噛み合っているラック14が、ラックホルダ13と一体に図2中上方に真っ直ぐ移動する。このラックホルダ13の上昇により、ラックホルダ13と第2ジョイント12との枢着点も上方に移動し、枢着軸12aに取り付けた切断刃50を有する駆動モータ8も上昇する。この動きに伴って第2ジョイント12は枢着軸12a、および第2ジョイント12と第1ジョイント11との支点Bの部分で揺動し、さらに、第1ジョイント11も支点Aで揺動するため、駆動モータ8の切断刃50は第1ジョイント11と第2ジョイント12との関係で、パイプPの中心に向かって真っ直ぐ上昇することが可能となる。また、当然のことながらラック14も、図中、上方に真っ直ぐに上昇することになる。
【0011】
次に、バイス本体2とラック14、ピニオン16の組付け構成、切り込み機構15さらに切り込み量調整機構について図3を参照して説明する。
図3(イ)はバイス本体2とラック14部の一部破断背面図、(ロ)はピニオンの切り込み機構15、切り込み量調整機構35の断面図である。
図3において回転体6には軸支持部材18が固定されており、この軸支持部材18の中心部には中空のギヤシャフト17が軸受19、20によって回転自在に保持されている。このギヤシャフト17の外周には前記ピニオン16が形成され、このピニオン16が軸支持部材18に摺動自在に保持されている前記ラック14と噛み合っている。前記ギヤシャフト17の中空内には切り込み用ハンドル15Aを固定する軸21が挿入されピン15bによって連結されており、この軸21と同軸上にロックピン22が抜き差し自在に挿入され、このロックピン22は、ギヤシャフト17との間に設けたスプリング23によって図中左方に付勢されている。またロックピン22とギヤシャフト17内周の間には一方向クラッチ24が設けれられており、この一方向クラッチはロックピン22に形成した大径部22aが一方向クラッチ24に係合した時に、ギヤシャフト17を図2中反時計方向回りのみ回転を許容する構成となっている。
【0012】
ロックピン22の端部は、軸支持部材18よりも突出しており、ロックピン22にはクランプ25がピン26によって揺動自在に連結されており、クランプ25は、ピン27によって軸支持部材18に対して揺動自在に設けられている。クランプ25には、後述する切り込み量調整機構35のスライドシート下端42aと係合する第1係止部28と、後述するスイングストッパ31と係止する第2係止部29およびスイングストッパ31と当接する傾斜面30が形成されている。
【0013】
前記クランプ25の第2係止部29に係止するスイングストッパ31は図3(イ)に示すようにバイス本体2にピン32によって揺動自在に設けられ、常時は、スプリング33の付勢力によって常に図中下方に付勢され、バイス本体2から水平方向に突出した位置を保持している。この突出状態でスイングストッパ31とクランプ25の第2係止部29とが係止すると、クランプ29が図3(ロ)に示すように垂直状態となり、クランプ25の第1係止部28とスライドシート下端42aとの係合が解除され、切り込み調整機構35がクランプ25に邪魔されることなくラック14上を上下に移動できる。また、クランプ25がピン27を中心に反時計方向に揺動すると、クランプ25の第1係止部28がスライドシート下端42aと係合し、前記切り込み量調整機構35が切り込み機構15と一体となる。このクランプ25の機構によってロック手段を構成している。
【0014】
ラック14には前記切り込み機構15とは別に、切り込み量調整機構35が摺動自在に設けられ、切り込み量調整機構35のアジャスタ本体36には軸37が設けられ、この軸37にキーを介して前記ラック14に噛み合うピニオン38と、切り込み量調整用ウオームホイール39とが設けられ、さらに切り込み量調整機構35のアジャスタ本体36には切り込み量調整用ハンドル40(図2参照)に取り付けたウオーム41が設けられ、このウオーム41と前記ウオームホイール39とが噛み合っている。このため、切り込み量調整用ハンドル40を回転するとウオーム41が回転し、このウオーム41と噛み合っているウオームホイール39が回転し、軸37が回転してピニオン38が回転し、これによって切り込み量調整機構35がラック14上を移動して軸支持部材18の底面18aと切り込み量調整機構35のアジャスタ本体36の上面36aとの間隙S(即ち、切り込み量)を調整できるようになっている。
【0015】
アジャスタ本体36には位置決め用のスライドシート42がネジ43によって固定されており、このスライドシート42に形成した長孔42a内に前記ロックピン22が貫通して配置され、切り込み量調整機構35の上下動の移動を妨げない構成となっている。なお、スライドシート42と軸支持部材18との間には側板44が固定され、この側板44により、ギヤシャフト17が軸支持部材18から抜け止め状態で保持されている。
【0016】
図4を参照して駆動モータ8の構成を説明する。
駆動モータ8はスイッチ8Aと駆動モータの出力軸8Bに取り付けた第1笠歯車8Cと、この第1笠歯車8Cに噛み合った第2笠歯車8Dと、第2笠歯車8Dと同軸上に配置した小歯車8Eと、小歯車8Eと噛み合う大歯車8Fを備えており、大歯車8Fの回転軸8Gには切断刃50が固定されている。前記大小歯車8F、8Eはケース8Hによってカバーされ、前記第2ジョイント12に枢着軸12aが形成されており、この枢着軸12aにブッシュ12bを介してラックホルダ13がストップリングによって枢着されている。スイッチ8Aが投入されると、駆動モータ8が駆動し前記歯車列を介して切断刃50を回転させて、パイプPを切断することができる。
【0017】
また切断刃50は図5に示すように、円板状の周囲に切断刃物51が形成されており、駆動モータ8の回転軸8Gの先端にプレート53とホルダ54とによって挟持された状態でナット55によって固定されている。ホルダ54には切断刃50の周囲に形成した切断刃物51と同心に3個の開先刃物52がねじ56でそれぞれ取り付けられ、かつ開先刃物52が前記切断刃50の側面に形成した貫通孔51aから反対側に突出した状態で設けられている。この開先刃物52は切断されたパイプPの外周面に開先用の面取り部を形成するためのもので、傾斜して固定されており、この切断刃50を使用すると、切断刃物51によってパイプP切断後に同じ切断刃50に取り付けた開先刃物52によりパイプPの面取りを行うことができる。このため、従来のような刃先交換の手間が省け、作業能率の向上を図ることができる。なお、開先刃物52の傾斜角、取り付け個数は必要に応じて設計時に任意に設定可能である。また、前記プレート53とホルダ54および切断刃物51を別体で構成しているが、予め3者を一体に組み付けておいてもよい。
【0018】
上記構成からなるパイプ加工機の作動を説明する。まず、図1、図2において被切断部材としてのパイプPをバイス本体2により位置決め固定する。位置決めされたパイプPの周囲には回転体6が回転自在に配置される。この時には、クランプ25の第2係止部29はスイングストッパ31に係合しており、この結果第1係止部28はスライドシート42の側面に平行な状態となっている〔図3(ロ)〕。この状態で、図2に示す切り込み量調整機構35中の切り込み量調整用ハンドル40を回転すると、図3(ロ)においてウオーム41が回転し、さらにこのウオーム41と噛み合っているウオームホイール39が回転し、軸37がキーを介し回転し、ピニオン38が回転し、これによってアジャスタ本体36がスライドシートとともにラック14上を移動する。なお、スライドシート42には長孔が形成されているため、ロックピン22によってスライドシートの移動は妨げられない。この作動で軸支持部材18の底面18aとアジャスタ本体36の上面36aとの間隙S(即ち、切り込み量)が調整される。即ち、この間隙Sによって切断刃50のパイプPへの切り込み深さが決定される。こうして切断刃50のパイプPへの切り込み深さが決定されると、駆動モータ8のスイッチ8Aを投入し駆動モータ8を駆動し、切断刃50を回転させる。
【0019】
この状態で、切り込み用ハンドル15Aを図中反時計方向に回すと、切り込み機構15を構成するピニオン16によってラック14が引き上げられ、ラック14とともにアジャスタ本体36も上方に移動してアジャスタ本体36の上面36aと軸支持部材18の底面18aとが当接する(図6参照)。また、この時ラック14の引上げに伴ってラック14と一体のラックホルダ13、ラックホルダ13と第2ジョイント12と枢着軸に取り付けた駆動モータ8も間隙S分だけ上昇し、駆動モータ8の切断刃50が被切断部材(パイプP)内に切り込まれる。
【0020】
この状態になった後、回転体6に取り付けた送り用ハンドル9を操作して、回転体6を回転させて行くと、回転体6と一体の切り込み量調整機構35も回転し、クランプ25の第2係止部29がスイングストッパ31から離れる。このことにより、クランプ25がロックピン22に作用するスプリング23の付勢力によってピン27を中心に図中、反時計方向に揺動し、クランプ25の第1係止部28がアジャスタ本体36に固定したスライドシート下端部42aに係止する。この作動によって切り込み量調整機構35と軸支持部材18とが一体化される(図7に示すロック状態となる)。またこれと同時にロックピン22がスプリング23の付勢力によって左方向に移動し、該ロックピン22の大径部22aが一方向クラッチ24に係合し、切り込み用ハンドル15Aが時計方向(図2中)に回転しないようにロックする。
【0021】
この状態になった後、図2に示す送り用ハンドル9によって回転体6をパイプPまわリに一回転すると、所定の切り込み深さで切断刃物51がパイプPを切断する。切断後さらに、回転体6を一回転以上に回転して行くと、図8に示すようにクランプ25の傾斜面30がスイングストッパ31をスプリング33の付勢力に抗して押し上げながらクランプ25はスイングストッパ31を乗り越えてゆく。クランプ25がスイングストッパ31を乗り越えるとスイングストッパ31はスプリング33の付勢力により水平状態の復帰し、この状態で図2中回転体6を反時計方向に回転すると、クランプ25の第2係止部29とスイングストッパ31とが係合し、クランプ25がピン27を支点に時計方向に揺動して、クランプ25の第1係止部28とスライドシート下端部42aとの係合を解くと同時にロックピン22がスプリング23に抗して右側に移動し一方向クラッチ24と大径部22aとの係合が外れる。この状態になると、再び切り込み量調整機構35をラック14上で移動させることができるようになる(初期状態となる)。この間、駆動モータ8はパイプPの周囲を360度以上回転することになるため、パイプPには切り残し部が発生することはない。この時点で一方向クラッチが外れるため切り込み用ハンドル40を逆転することができ、ピニオン16を形成したギヤシャフト17が逆転し、ラック14を下方に移動させることができる。また駆動モータ8を押し下げてもラック14を下方に移動することもできる。
上記構成からなるパイプ加工機は、駆動モータ、切断刃等が故障したり破損した時には、リンク機構から駆動モータを取り外すだけで容易に、切断刃等の交換ができる。
【0022】
上記実施例は本発明の実施例の内の一つに過ぎず、リンク機構も、駆動モータの切断刃をパイプ中心に向けて真っ直ぐ移動できる機能を有していれば、他のリンク機構を採用することも可能である。また、切り込み用ハンドル機構、切り込み量調整機構はラックピニオン式に限ることなく他の形態のものを使用することができることは当然である。さらに本発明の精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。そのため、前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0023】
【発明の効果】
以上詳細に述べた如く本発明によれば、
リンク機構によって駆動モータを支持する構成としたため、駆動モータの着脱が容易であり、さらに切断刃の交換等も容易となる。さらに駆動モータの回転軸上に切断刃物と開先刃物を一体的に設けることで、切断と開先作業を刃物を交換することなく行うことができる。また、モータの小型化、本体構造の小型軽量化、操作の容易化を図ることができる、等のすぐれた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパイプ切断・開先加工機の一部破断側面図である。
【図2】図1の同正面図である。
【図3】図1の要部拡大図およびその背面図である。
【図4】切断刃を有する駆動モータの一部破断側面図である。
【図5】切断刃の正面図および側面図である。
【図6】切り込み量調整の説明図である。
【図7】同切り込み量調整の説明図である。
【図8】スイングストッパの作動図である。
【符号の説明】
1 工具台
2 バイス本体
3 ネジ(固定手段)
4 締め付けハンドル
5 Vブロック
6 回転体
7 孔
8 駆動モータ
9 送り用ハンドル
10 リンク機構
11 第1ジョイント
12 第2ジョイント
13 ラックホルダ
14 ラック(ラック部材)
15 切り込み機構
15A 切り込み用ハンドル
16 ピニオン
17 ギヤシャフト
18 軸支持部材
19、20 軸受
21 軸
22 ロックピン(ロック部材)
23 スプリング
25 クランプ
26、27 ピン
28 第1係止部
29 第2係止部
30 傾斜面
31 スイングストッパ
32 ピン
33 スプリング
35 切り込み調整機構
36 アジャスタ本体
37 軸
38 ピニオン
39 ウオームホイール
40 切り込み量調整用ハンドル
41 ウオーム
42 スライドシート
44 側板
50 切断刃
51 切断刃物
52 開先刃物
P パイプ
S 間隙

Claims (8)

  1. バイス本体に回転自在に取り付けられ被切断部材としてのパイプを貫通させることができる回転体を設け、該回転体にリンク機構を介して回転体の回転中心に向かって接離可能な切断刃を有する駆動モータを取り付けてなるパイプ加工機であって、前記前記リンク機構は同リンク機構を作動させ前記切断刃を有する駆動モータを回転体中心に向かって移動させる切り込み機構と、該切り込み機構の切り込み量を調整する切り込み量調整機構と、該切り込み量調整機構をロックするロック手段とを備え、さらに前記リンク機構は、回転体に揺動自在に取り付けた第1ジョイントと、該第1ジョイントに揺動自在に取り付けた第2ジョイントと、該第2ジョイントに揺動自在に取り付けたラックホルダと、該ラックホルダに固定するとともに前記切り込み機構を構成するピニオンと噛み合うラックとによって構成し、前記第2ジョイントとラックホルダの枢着部に前記切断刃を有する駆動モータを取り付けてなることを特徴とするパイプ加工機。
  2. 前記切り込み機構は、回転体に取り付けた軸支持部材と、該軸支持部材に回転自在に設けられ、かつ、前記ラックにかみ合うピニオンと、該ピニオンを回転する切り込み用ハンドルとからなり、該切り込み用ハンドルを操作しピニオンを回転させることでラックを回転体に対して移動させ、該ラックの移動により前記切断刃を有する駆動モータを回転体中心に向かって接離できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のパイプ加工機。
  3. 前記切り込み量調整機構は、前記ラック上に移動自在に設けたアジャスタ本体と、該アジャスタ本体に回転自在に設けられ、かつ、前記ラックとかみ合うピニオンと、該ピニオンを回転する切り込み量調整ハンドルとを備え、該切り込み量調整ハンドルを操作することで、前記ピニオンを回転し、該ピニオンの回転によって前記アジャスタ本体がラック上を移動して前記切り込み機構の軸支持部材との距離を調整できるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のパイプ加工機。
  4. 前記軸支持部材には、該軸支持部材と前記切り込み量調整機構とを固定するロック手段を備えてなることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパイプ加工機。
  5. 前記ロック手段は、前記軸支持部材内に設けられたスプリングに押圧されたロック部材によって、ロック状態に移動可能に構成してなることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のパイプ加工機。
  6. 前記ロック手段は、バイス本体に揺動自在に設けたスイングストッパと係合することにより、ロック解除状態を維持できるようにしたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載のパイプ加工機。
  7. 前記スイングストッパは、回転体の時計廻りの回転を許容することを特徴とする請求項6に記載のパイプ加工機。
  8. 前記切断刃は、その回転中心と同心に複数の開先刃物を取り付けて構成したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載したパイプ加工機。
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