JP4352322B2 - 画像表示装置及び画像表示制御システム - Google Patents

Description

本発明は画像表示装置及び画像表示制御システムに係り、特に複数の利用者が入力した画像を表示及び操作する画像表示装置及び画像表示制御システムに関する。

近年、利用者が持参したメディアカードやデジタルカメラ等の記憶媒体から写真等の画像データを読み取り、画像を加工して印刷する装置が普及している。

特許文献１には、喫茶店やレストラン等において、利用者が持参した媒体から画像データを読み取り、画像を加工してプリンタに出力する情報端末テーブルが開示されている。特許文献１に開示された情報端末テーブルには、データの読み取りや画像の加工、印刷等の時間のかかる処理でも着座した姿勢で楽に行うことができるという利点がある。
特開２００２−２３６９７２号公報

上記特許文献１に係る情報端末テーブルにおいては、１つのテーブルを１グループで利用することで、画像の表示や加工、印刷を楽しむことができる。このような場合には、天板上の画像を表示する領域はできるだけ大きく、グループ全員で画像を自由に操作できるほうが都合がよい。

しかしながら、タッチパネルは面積が広くなるほどコストが上がるため、上記特許文献１のように広い表示領域をタッチパネル化するとコストが高くなってしまうという問題がある。また、上記の特許文献１においては、テーブルの上に置かれた食器等と指とを区別する技術については開示されておらず、食器等が画像の操作の妨げになるおそれがある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、低コストで確実に画像を操作できる画像表示装置及び画像表示制御システムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の第１の態様に係る画像表示装置は、デジタル画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段から入力された画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段に表示された画像を利用者が操作するための操作手段と、前記操作手段からの操作入力に基づいて前記画像表示手段に表示された画像を操作する制御手段とを備え、前記操作手段は、前記画像表示手段の表面の一部のみに設けられ、前記画像表示手段と略相似形をなすタッチパネルを備え、前記タッチパネルには、前記画像表示手段に表示された画像を識別可能に示すアイコンが前記画像表示手段における画像の位置とほぼ同じ位置に表示され、前記タッチパネル上の前記アイコンが前記利用者によって移動操作された場合に、前記画像表示手段において、前記アイコンに対応する画像が移動することを特徴とする。

本発明の第１の態様に係る画像表示装置によれば、画像表示手段（テーブル）の表面全面をタッチパネルとしないため、装置の低コスト化を図ることができる。

本発明の第２の態様に係る画像表示装置は、デジタル画像を入力する画像入力手段と、複数の利用者が同時に利用可能な画像表示手段であって、各利用者にそれぞれ割り当てられ、前記画像入力手段から入力された各利用者の画像を表示するための複数の表示領域を有する画像表示手段と、前記複数の表示領域に対応して設けられており、対応する表示領域に表示された画像を、該表示領域の利用者が操作するための複数の操作手段と、各操作手段からの操作入力に基づいて各操作手段に対応する表示領域に表示された画像を操作する制御手段とを備え、前記操作手段は、前記対応する表示領域の表面の一部のみに設けられ、前記対応する表示領域と略相似形をなすタッチパネルを備え、前記タッチパネルには、前記対応する表示領域に表示された画像を識別可能に示すアイコンが前記対応する表示領域における画像の位置とほぼ同じ位置に表示され、前記タッチパネル上の前記アイコンが前記利用者によって移動操作された場合に、前記対応する表示領域において、前記アイコンに対応する画像が移動することを特徴とする。

本発明の第３の態様に係る画像表示装置は、上記第２の態様において、前記画像表示手段は、前記複数の表示領域にそれぞれ隣接し、前記複数の表示領域のすべてとの間で相互に前記画像の移動又はコピーの操作が可能な共有領域を有し、前記操作手段は、前記対応する表示領域の表面の一部のみに設けられ、前記共有領域と略相似形をなし、前記共有領域に表示された画像の操作を行うためのタッチパネルを更に備えることを特徴とする。
本発明の第４の態様に係る画像表示装置は、上記第２又は第３の態様において、前記操作手段は、前記対応する表示領域を除く表示領域と略相似形の表示部であって、前記対応する表示領域に表示された画像を識別可能に示すアイコンを前記対応する表示領域における画像の位置とほぼ同じ位置に表示する表示部を更に備えることを特徴とする。
本発明の第５の態様に係る画像表示装置は、上記第２から第４の態様において、前記操作手段は、前記複数の表示領域にそれぞれ設けられ、前記タッチパネルを用いて、該表示領域に表示された画像を他の表示領域に移動又はコピーするための共有許可を、前記他の表示領域に対してそれぞれ設定する共有設定手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の第６の態様に係る画像表示装置は、デジタル画像を入力する画像入力手段と、複数の利用者が同時に利用可能な画像表示手段であって、前記画像入力手段から入力された画像を表示する、各利用者ごとに割り当てられた表示領域を有する画像表示手段と、前記表示領域に表示された画像を各利用者が操作するための複数の操作手段と、各操作手段からの操作入力に基づいて各表示領域に表示された画像を操作する制御手段とを備え、各操作手段は、各表示領域と略相似形をなすタッチパネルを含み、前記タッチパネルには前記表示領域に表示された画像を示すアイコンが前記表示領域における画像の位置とほぼ同じ位置に表示され、前記利用者は前記タッチパネル上のアイコンを操作して前記表示領域に表示された画像を操作し、前記画像表示手段は、各利用者ごとに割り当てられた表示領域にそれぞれ隣接し、前記複数の操作手段で画像の操作が可能な共有領域を有し、前記操作手段は、前記表示領域及び共有領域と略相似形をなし、前記表示領域及び共有領域に表示された画像の操作を行うタッチパネルを含むことを特徴とする。

本発明の第７の態様に係る画像表示装置は、上記第１から第６の態様において、前記タッチパネルは、アナログ容量結合方式、超音波方式、抵抗膜方式及び赤外線方式のいずれかの方式で前記利用者の指を検出することを特徴とする。

本発明の第８の態様に係る画像表示装置は、上記第１から第７の態様において、前記利用者は、前記タッチパネル上のアイコンを操作して前記画像表示手段に表示された画像の移動及び拡大／縮小を行うことを特徴とする。
本発明の第９の態様に係る画像表示装置は、上記第１から第８の態様において、前記画像表示手段がテーブルの表面に設けられていることを特徴とする。

本発明の第１０の態様に係る画像表示制御システムは、上記第１から第９のいずれかの画像表示装置と、前記画像表示装置において表示又は操作された画像を出力する出力装置とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、テーブルの表面の一部のみをタッチパネルとするため、装置の低コスト化を図ることができる。また、タッチパネルの上に食器等を置くことによる画像の操作ミス等を防ぐことができる。

以下添付図面に従って本発明に係る画像表示装置及び画像表示制御システムの好ましい実施の形態について説明する。
図１は、本発明の一実施形態に係る画像表示制御システムを示すブロック図である。画像表示制御システム１０は、喫茶店やレストラン等の店舗に設置されるもので、画像表示テーブル１２と、プリンタ１４と、店員用の入出力装置や店内カメラ、ＰＯＳレジ等を含む店内システム１６と、システム制御や画像処理に係るプログラムやテンプレート等を含むサーバ１８とを備えており、これらはハブ２０を介してＬＡＮ接続されている。なお、本実施形態では、スター型ＬＡＮが示されているが、バス型ＬＡＮやリング型ＬＡＮでもよい。また、有線ＬＡＮ及び無線ＬＡＮのいずれでもよい。

図２は画像表示テーブルを示す斜視図であり、図３は平面図である。図２及び図３に示すように、本実施形態の画像表示テーブル１２は４人掛けの円卓であり、表面に画像を表示する表示部３０が設けられている。表示部３０は、例えば、有機ＥＬ（electro-luminescence）や液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、電子ペーパー等であり、座席（図示されず）に対応した４つの専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤと共有領域Ｘとに分割されている。

図３に示すように、画像表示テーブル１２の各専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤにはそれぞれ利用者（Ａさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさん）が着席している。専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤはそれぞれＡさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさんが各々の画像データの表示や操作を行う領域であり、共有領域Ｘはあらかじめすべての専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤとの間で相互に画像データの移動又はコピーが許可（共有許可）されている領域である。

図２に示すように、表示部３０の図における下面には、各専有領域ごとに入出力部３２が１つずつ取り付けられている。

図３に示すように、専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤには画像操作パネル３４及び制御スイッチ３６からなる操作部３８がそれぞれ配置されている。操作部３８はタッチパネルとなっている。また、専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤの座席付近には、ヒト感知センサ４０が配置されている。なお、各専有領域Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤに示されている２つの矩形領域４２は画像である。

図４は、画像表示テーブルの構成を示すブロック図である。同図において、中央処理装置（ＣＰＵ）４４は、画像表示テーブル１２を統括制御する制御部である。ＣＰＵ４４は、操作部３８等からの信号の入力に基づいて画像表示テーブル１２の動作を制御する。なお、ＣＰＵ４４はサーバ１８が兼ねていてもよい。

メモリ４６には、ＣＰＵ４４が処理するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されるＲＯＭや、入出力部３２を介して入力した画像データが格納される記憶領域及びＣＰＵ４４が各種の演算処理等を行う作業用領域となるＳＤＲＡＭ（Synchronous Dynamic RAM）等が含まれている。

通信Ｉ／Ｆ４８は、ＬＡＮに接続するための機器で、所定のプロトコルにしたがって各種データの送受信を行う。

図５は、入出力部３２を拡大して示す斜視図である。入出力部３２は、記録メディアに画像データを入出力するメディアリーダ／ライタ６０と、音声入出力用のジャック６２とを備えている。メディアリーダ／ライタ６０は、ｘＤピクチャカードやコンパクトフラッシュ（登録商標）カード、スマートメディア、ＳＤメモリカード（登録商標）、ＰＣカード等の半導体メモリ、フレキシブルディスクや光磁気（ＭＯ）ディスク、ＣＤ−Ｒ／ＲＷ、ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−Ｒ／ＲＷ等の各種記録メディアに対応している。なお、図５においては、メディアリーダ／ライタ６０は１つの記録メディア挿入口として簡略化されている。

また、入出力部３２は、有線通信やＩｒＤＡ（Infrared Data Association）やBluetooth（登録商標）等の無線通信に対応しており、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話等との間で直接画像データを送受信することもできる。

図６は、画像操作パネル３４を拡大して示す平面図である。画像操作パネル３４は、配置されている専有領域（Ａ、Ｂ、Ｃ又はＤ）の画像を操作する専有領域操作部７０と、共有領域（Ｘ）操作部７２とからなり、配置されている専有領域及び共有領域Ｘと略相似形をなしている。

画像操作パネル３４には、配置されている専有領域及び共有領域Ｘに表示されている画像４２のアイコン４２Ｓが表示される。このアイコン４２Ｓは、例えば、通常のアイコンであってもよいし、枠だけの表示（この場合には、枠の位置や色で画像を識別可能にする）や画像４２の縮小画像であってもよい。各利用者はアイコン４２Ｓに指やスタイラスペン等で触れて画像４２を操作（例えば、移動、拡大／縮小）する。なお、画像操作パネル３４における指等の検出方法は、アナログ容量結合方式や超音波方式、抵抗膜方式、赤外線方式等を用いることができる。

図７は、制御スイッチ３６を拡大して示す平面図である。制御スイッチ３６は画像表示テーブル１２の表示部３０と略相似形をなしている。図７が専有領域Ｃの制御スイッチとすると、図における下側のスイッチ３６Ｃは専有領域Ｃの表示のＯＮ／ＯＦＦを入力するスイッチであり、例えば、利用者が一時的に席を離れるときに、自分の専有領域の表示をＯＦＦにするのに使用される。

ほかの３つのスイッチ３６Ｄ、３６Ａ及び３６Ｂは専有領域Ｃに表示されている画像をそれぞれ専有領域Ｄ、Ａ及びＢに移動又はコピーする許可（共有許可）を設定するスイッチである。例えば、ＣさんがＡさんに共有許可を与える場合には、制御スイッチ３６Ａをタップする。すると、制御スイッチ３６Ａの色が変わって、ＣさんがＡさんに共有許可を与えたことが表示され、専有領域Ｃの画像は専有領域Ａに移動可能となる。さらに、ＡさんもＣさんに対して共有許可を与えた場合（ＣさんとＡさんが相互に共有許可を与えた場合）、専有領域ＡとＣとの間で画像のやり取りが可能となる。

以下、本実施形態の画像表示制御システムを用いて画像を操作する方法について具体的に説明する。各利用者（Ａさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさん）が各々のメディアリーダ／ライタ６０に記録メディアを挿入すると、記録メディアに記録されている画像データが読み取られ、各々の専有領域（Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤ）及び画像操作パネル３４に読み取られた画像データが一覧表示される。

図８は、画像操作パネルの画像データの一覧表示を示す平面図である。図８において、ブラウザ８０にはアイコン８２が一覧表示されている。利用者はスクロールバー８４等を操作して表示したい画像をブラウザ８０に表示させる。次に、表示したい画像８２をタップすると、アイコン８２が選択状態になる（例えば、枠の色等が変化する）。そして、順次表示したいアイコン８２を選択していき、確定ボタン８６をタップするとブラウザ８０が消え、選択した画像が表示される（図６参照）。なお、確定ボタン８６をタップする前に、取り消しボタン８８をタップすると、直前に選択した画像の選択状態が解除される。また、ブラウザ８０の外にアイコン８２をドラッグすることによっても画像を選択することが可能である。

なお、各利用者は、上記のように自分の記録媒体から画像を入力する以外にも、ネットワーク経由で画像を入手することもできる。また、例えば、店内（例えば、画像表示テーブル１２上）にカメラ（定点カメラ）等を設置して、このカメラによって撮影された画像を各専有領域に表示させることができるようにしてもよい。

各利用者は、各々の専有領域内で画像の移動、拡大／縮小、プリント指示、セーブ／消去又は動画再生等を行うことができる。また、音声付の画像の場合にはジャック６２（図５参照）を利用して音声を聞くこともできる。また、各利用者は、画像操作パネル３４を操作して、画像への書き込み、画像の色合い等の調整、画像とフレームやテンプレート等との合成、シールやインデックスプリントの作成、ジャック６２からの音声入力等、さまざまな加工を施すことができる。

また、図７に示した制御スイッチで共有許可の設定を行うことにより、ほかの専有領域との間で画像のやりとりを行うことができる。

以下、共有許可の設定方法の例について図３等を参照して説明する。図３において、画像表示テーブル１２の相席メンバー（Ａさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさん）が全員他人同士の場合、４人ともほかの相席メンバーに対して共有許可を与えない。これにより、Ａさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさんは各々の専有領域（Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤ）内でのみ画像の表示や操作を行うことができる。

図３において、画像表示テーブル１２の相席メンバー（Ａさん、Ｂさん、Ｃさん及びＤさん）が１グループの場合、４人ともほかの相席メンバー全員に対して共有許可を与える。これにより、すべての専有領域（Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤ）の間で画像のやりとりを行うことができる。

図３において、ＡさんとＢさんのペアと、ＣさんとＤさんのペアが相席となっている場合、ＡさんとＢさんが相互に共有許可を与え合い、ＣさんとＤさんが相互に共有許可を与え合う。これにより、ＡさんとＢさんとの間、ＣさんとＤさんとの間でそれぞれ画像のやりとりを行うことができる。

なお、本実施形態においては、共有許可を与えていないもの同士であっても、共有領域Ｘを経由して画像の移動を行うことで画像データのやりとりを行うことができる。

次に、画像をやりとりする方法について説明する。まず、画像４２を各専有領域と共有領域Ｘとの間でやりとりする場合、例えば、専有領域から共有領域Ｘに画像を移動させる際には、単に画像操作パネル３４の専有領域操作部７０に表示されているアイコン４２Ｓをタップして、共有領域操作部７２までドラッグすればよい（図６参照）。

次に、各専有領域間で画像をやりとりする場合について説明する。以下では、専有領域Ｃから専有領域Ｂに画像を渡す場合について説明する。図９は、各専有領域間で画像をやりとりする方法を示す図である。図９（ａ）は専有領域Ｃの画像操作パネル３４Ｃを示す図であり、図９（ｂ）は専有領域Ｂの画像操作パネル３４Ｂを示す図である。

まず、図９（ａ）に示すように、Ｃさんが画像操作パネル３４Ｃの専有領域操作スイッチ３０に表示されているアイコン４２Ｓをタップして専有領域Ｂ側（図中右側）にドラッグしてはみ出させる。すると、図９（ｂ）に示すように、画像操作パネル３４Ｂの専有領域Ｃ側（図中左側）にアイコン４２Ｓの一部（画像操作パネル３４Ｃからはみ出した部分）が表示される。Ｂさんがこのアイコン４２Ｓをドラッグして画像操作パネル３４Ｂに入れる。これにより、画像の受け渡しが完了する。

図１に示すプリンタ１４には通常の印刷用紙のほかラメ加工やシール加工等が施された用紙が搭載されており、各利用者は所望の用紙を選択して印刷することができる。なお、プリンタ１４は、画像表示テーブル１２ごとに１台ずつ設置されていてもよいし、店舗に１台だけであってもよい。また、各利用者は操作の終わった画像データを入出力部３２で記録メディアやデジタルカメラ等に書き込んで持ち帰ることもできる。

次に、画像表示パネルの別の実施例について説明する。図１０は、画像操作パネル３４の別の実施例を示す平面図である。図１０に示す画像操作パネル３４は、配置されている専有領域（ここではＣとする）の画像を操作する専有領域操作部７０Ｃと、共有領域（Ｘ）操作部７２と、ほかの専有領域Ａ、Ｂ及びＤにそれぞれ対応した専有領域表示部７０Ａ、７０Ｂ及び７０Ｄとからなり、画像表示テーブル１２の表示部３０のそれぞれの対応する領域と略相似形をなしている。

画像操作パネル３４の各部には、上記図６の画像操作パネルと同様、各専有領域及び共有領域Ｘに表示されている画像４２のアイコン４２Ｓが表示される。なお、各利用者は、自分の専有領域操作部（図１０では７０Ｃ）のアイコン４２Ｓのみを操作可能となっている。

次に、画像をやりとりする方法について説明する。まず、画像４２を各専有領域と共有領域Ｘとの間でやりとりする場合については上記の例と同様である。次に、各専有領域間で画像をやりとりする場合には、自分の専有領域７０Ｃのアイコン４２Ｓをタップして、所望の専有領域表示部７０Ａ、７０Ｂ又は７０Ｄにドラッグすればよい。

なお、図１０に示す画像操作パネル３４は、制御スイッチ３６（図７参照）を兼ねていてもよい。

本実施形態においては、画像表示テーブル１２において空席がある場合、自動的に隣の領域と共有許可が設定されて、隣の領域の利用者が空席となっている専有領域を使えるようにしてもよい。この場合、図３に示すように、画像表示テーブル１２の各専有領域（Ａ、Ｂ、Ｃ及びＤ）には、ヒト感知センサ４０が設けられる。ヒト感知センサ４０としては、例えば、座席にかかる重み等でヒトを感知するもの等が考えられる。

ヒト感知センサ４０により所定の時間利用者がいないことが感知された場合、画像表示テーブル１２のＣＰＵ（図示されず）によりその専有領域は空席であるものとされ、自動的に隣接する専有領域との間で相互の共有許可が設定される。

例えば、専有領域Ｂ及びＤが空席の場合、自動的に専有領域ＢとＡとの間及び専有領域ＤとＣとの間で相互に共有許可が設定される。これにより、空席である専有領域Ｂを隣の専有領域の利用者Ａさんが使用でき、専有領域ＤをＣさんが使用できる。

次に、専有領域Ｂが空席の場合、自動的に隣接する専有領域Ａ又はＣと専有領域Ｂとの間で相互に共有許可が設定される。これにより、空席である専有領域Ｂの隣の専有領域の利用者（Ａさん又はＣさん）が専有領域Ｂを使用できる。なお、ＡさんとＣさんのどちらが、専有領域Ｂを共有するかについては、店員が調整してもよいし、ＡさんとＣさんがペアの場合（例えば、相互に共有許可を行っている場合）にはＡさんとＣさんの双方との間で共有許可が設定されることとしてもよい。

また、空席の専有領域を使用する際には、利用者の画像操作パネル３４に空席となっている専有領域のアイコンの表示及び操作を行えるように構成してもよい。

なお、本実施形態においては、制御スイッチ３６を設けない構成として常に共有領域Ｘを経由して画像のやりとりを行うこととしてもよい。また、共有領域Ｘを設けない構成として共有の設定されていない利用者同士では画像のやりとりを行えない構成としてもよい。

なお、図１等に示す画像表示テーブル１２は４人掛けの円卓であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、何人掛けでもかまわない。また、四角いテーブルやカウンタ席であってもよい。なお、この場合、画像操作パネル３４や制御スイッチ３６の形状は、テーブルの形状や席数に応じて異なる。

図１１は、四角い画像表示テーブルの例を示す斜視図である。図１１に示す画像表示テーブル１００は６人掛けの四角いテーブルである。画像表示テーブル１００の表示部１０２は各座席１０４に対応した６つの専有領域Ａ〜Ｆと共有領域Ｘに分かれている。各専有領域Ａ〜Ｆには、入出力部１０６（図５参照）、画像操作パネル１０８及び制御スイッチ１１０が配置されている。

図１２は、画像操作パネル１０８を示す平面図である。画像操作パネル１０８は、配置されている専有領域（Ａ〜Ｆ）の画像を操作する専有領域操作部１１２と、共有領域（Ｘ）操作部１１４とからなり、配置されている専有領域及び共有領域Ｘと略相似形をなしている。

図１３は、画像操作パネル１０８の別の実施例を示す平面図である。図１３に示す画像操作パネル１０８は、配置されている専有領域（ここではＦとする）の画像を操作する専有領域操作部１１２Ｆと、共有領域（Ｘ）操作部１１４と、ほかの専有領域Ａ〜Ｅにそれぞれ対応した専有領域表示部１１２Ａ〜１１２Ｅとからなり、画像表示テーブル１００の表示部１０２と略相似形をなしている。

図１４は、図１１の専有領域Ｆの制御スイッチ１１０を示す平面図である。制御スイッチ１１０は、上記の実施形態と同様に、画像表示テーブル１００の表示部１０２と略相似形をなしている。専有領域操作部１１２の専有領域Ｆに対応する部分はＯＮ／ＯＦＦスイッチであり、ほかの専有領域に対応する部分は各専有領域に共有許可を与えるスイッチとなっている。

図１５は、カウンタ席に設けられた画像表示テーブルの例を示す斜視図である。図１５に示す画像表示テーブル１３０は３人掛けのカウンタ席である。画像表示テーブル１３０の表示部１３２は各座席１３４に対応した３つの専有領域Ａ〜Ｃと共有領域Ｘとに分かれている。各専有領域Ａ〜Ｃには、入出力部１３６、画像操作パネル１３８及び制御スイッチ１４０が配置されている。

図１６は、画像操作パネル１３８を示す平面図である。画像操作パネル１３８は、配置されている専有領域（Ａ〜Ｃ）の画像を操作する専有領域操作部１４２と、共有領域（Ｘ）操作部１４４とからなり、配置されている専有領域及び共有領域Ｘと略相似形をなしている。

図１７は、画像操作パネル１３８の別の実施例を示す平面図である。図１７に示す画像操作パネル１３８は、配置されている専有領域（ここではＡとする）の画像を操作する専有領域操作部１４２Ａと、共有領域（Ｘ）操作部１４４と、ほかの専有領域Ｂ及びＣにそれぞれ対応した専有領域表示部１４２Ｂ及び１４２Ｃとからなり、画像表示テーブル１３０の表示部１３２と略相似形をなしている。

図１８は、図１５の専有領域Ａの制御スイッチ１４０を示す平面図である。制御スイッチ１４０は、上記の実施形態と同様に、画像表示テーブル１３０の表示部１３２と略相似形をなしており、領域Ａに対応する部分はＯＮ／ＯＦＦスイッチであり、ほかの領域に対応する部分は各領域に共有許可を与えるスイッチとなっている。

本発明の一実施形態に係る画像表示制御システムを示すブロック図 画像表示テーブルを示す斜視図 画像表示テーブルを示す平面図 画像表示テーブルの構成を示すブロック図 入出力部３２を拡大して示す斜視図 画像操作パネル３４を拡大して示す平面図 制御スイッチ３６を拡大して示す平面図 画像操作パネルの画像データの一覧表示を示す平面図 画像を各専有領域間でやりとりする方法を示す図 画像操作パネル３４の別の実施例を示す平面図 四角い画像表示テーブルの例を示す斜視図 画像操作パネル１０８を示す平面図 画像操作パネル１０８の別の実施例を示す平面図 図１１の専有領域Ｆの制御スイッチ１１０を示す平面図 カウンタ席に設けられた画像表示テーブルの例を示す斜視図 画像操作パネル１３８を示す平面図 画像操作パネル１３８の別の実施例を示す平面図 図１５の専有領域Ａの制御スイッチ１４０を示す平面図

符号の説明

１０…画像表示制御システム、１２…画像表示テーブル、１４…プリンタ、１６…店内システム、１８…サーバ、３０…表示部、３２…入出力部、３４…画像操作パネル、３６…制御スイッチ、４０…ヒト感知センサ

Claims (9)

1. デジタル画像を入力する画像入力手段と、
   前記画像入力手段から入力された画像を表示する画像表示手段と、
   前記画像表示手段に表示された画像を利用者が操作するための操作手段と、
   前記操作手段からの操作入力に基づいて前記画像表示手段に表示された画像を操作する制御手段とを備え、
   前記操作手段は、前記画像表示手段の表面の一部のみに設けられ、前記画像表示手段と略相似形をなすタッチパネルを備え、
   前記タッチパネルには、前記画像表示手段に表示された画像を識別可能に示すアイコンが前記画像表示手段における画像の位置とほぼ同じ位置に表示され、
   前記タッチパネル上の前記アイコンが前記利用者によって移動操作された場合に、前記画像表示手段において、前記アイコンに対応する画像が移動することを特徴とする画像表示装置。
2. デジタル画像を入力する画像入力手段と、
   複数の利用者が同時に利用可能な画像表示手段であって、各利用者にそれぞれ割り当てられ、前記画像入力手段から入力された各利用者の画像を表示するための複数の表示領域を有する画像表示手段と、
   前記複数の表示領域に対応して設けられており、対応する表示領域に表示された画像を、該表示領域の利用者が操作するための複数の操作手段と、
   各操作手段からの操作入力に基づいて各操作手段に対応する表示領域に表示された画像を操作する制御手段とを備え、
   前記操作手段は、前記対応する表示領域の表面の一部のみに設けられ、前記対応する表示領域と略相似形をなすタッチパネルを備え、
   前記タッチパネルには、前記対応する表示領域に表示された画像を識別可能に示すアイコンが前記対応する表示領域における画像の位置とほぼ同じ位置に表示され、
   前記タッチパネル上の前記アイコンが前記利用者によって移動操作された場合に、前記対応する表示領域において、前記アイコンに対応する画像が移動することを特徴とする画像表示装置。
3. 前記画像表示手段は、前記複数の表示領域にそれぞれ隣接し、前記複数の表示領域のすべてとの間で相互に前記画像の移動又はコピーの操作が可能な共有領域を有し、
   前記操作手段は、前記対応する表示領域の表面の一部のみに設けられ、前記共有領域と略相似形をなし、前記共有領域に表示された画像の操作を行うためのタッチパネルを更に備えることを特徴とする請求項２記載の画像表示装置。
4. 前記操作手段は、前記対応する表示領域を除く表示領域と略相似形の表示部であって、前記対応する表示領域に表示された画像を識別可能に示すアイコンを前記対応する表示領域における画像の位置とほぼ同じ位置に表示する表示部を更に備えることを特徴とする請求項２又は３記載の画像表示装置。
5. 前記操作手段は、前記複数の表示領域にそれぞれ設けられ、前記タッチパネルを用いて、該表示領域に表示された画像を他の表示領域に移動又はコピーするための共有許可を、前記他の表示領域に対してそれぞれ設定する共有設定手段を更に備えることを特徴とする請求項２から４のいずれか１項記載の画像表示装置。
6. 前記タッチパネルは、アナログ容量結合方式、超音波方式、抵抗膜方式及び赤外線方式のいずれかの方式で前記利用者の指を検出することを特徴とする請求項１から５のいずれか１項記載の画像表示装置。
7. 前記利用者は、前記タッチパネル上のアイコンを操作して前記画像表示手段に表示された画像の移動及び拡大／縮小を行うことを特徴とする請求項１から６のいずれか１項記載の画像表示装置。
8. 前記画像表示手段がテーブルの表面に設けられていることを特徴とする請求項１から７のいずれか１項記載の画像表示装置。
9. 請求項１から８のいずれか１項記載の画像表示装置と、
   前記画像表示装置において表示又は操作された画像を出力する出力装置と、
   を備えることを特徴とする画像表示制御システム。

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