JP4351014B2 - 断熱基礎建物における融雪システム - Google Patents

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Description

本発明は、断熱基礎建物における融雪システム融雪に関する。
北海道などの寒冷地の住宅等の建物では、特に冬期に、建物と隣り合うようにして設けられた屋外のコンクリート土間の上に、降った雪や、屋根からの落雪で雪が積もり、その雪で通行を妨げたり、凍結により滑って転ぶ等の事故を起こすおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に鑑み、建物と隣り合う屋外のコンクリート土間の積雪や凍結をなくすことができ、しかも、それを効果的にかつランニングコスト低く実現することができる融雪システムを提供することを課題とする。
上記の課題は、基礎を断熱基礎とした建物において、前記断熱基礎と隣り合う屋外の土間コンクリート中に融雪用の放熱用熱交換器が埋込み状態に設けられると共に、断熱基礎で囲まれた床下に吸熱用熱交換器が設けられ、床下の熱が吸熱用熱交換器、放熱用熱交換器を通じて前記屋外の土間コンクリートに伝えられるようになされていることを特徴とする断熱基礎建物における融雪システムによって解決される。
即ち、断熱基礎建物では、基礎が断熱基礎からなるので、一階の居住空間と床下空間との間を断熱する必要がなく、そのため、冬期の屋内暖房時には床下も屋内と同様に暖かくなっている。本発明の融雪システムは、断熱基礎建物におけるこの床下の熱を有効利用し、熱交換器でその熱を、建物と隣り合う屋外のコンクリート土間に伝えるものであり、該土間コンクリートの積雪や凍結を効果的になくすことができる。
特に、融雪用の放熱用熱交換器は、土間のコンクリート中に埋め込まれており、コンクリートの蓄熱作用によって、長い間、コンクリート土間は暖かく保たれ、また、建物の床下も断熱基礎の作用によって夜中から明け方にかけても依然暖かいことも相俟って、それらの蓄熱作用によって、冷える朝においてさえ、コンクリート土間を積雪や凍結のない暖かい土間に維持することができ、効果的な融雪を実現することができる。
しかも、上記の融雪システムは、夜中から明け方にかけて自然放熱によって捨てられる床下の暖かい熱を、土間コンクリートの蓄熱作用を利用して、融雪に使用するものであるから、最も難儀とされる冷える朝のコンクリート土間の積雪や凍結をランニングコスト低く防ぐことができる。
加えて、本発明の融雪システムは、断熱基礎と隣り合う屋外の土間コンクリートを対象としており、そのため、床下から土間コンクリート中の放熱用熱交換器に効率良く熱を伝えることができると共に、放熱用熱交換器までの配管を短くすることができてイニシャルコストも低くすることができる。
更に、放熱用熱交換器は土間コンクリート中に埋込み状態に設けられているので、放熱用熱交換器を土間コンクリートでしっかり守ることができて、踏圧はもとより、大きな荷重にもしっかりと耐えて、耐久性に優れた融雪システムを実現することができると共に放冷用熱交換器設置のための設置スペースの確保も必要でない。また、特に、これから新たに土間コンクリートを施工しようというような場合には、放熱用熱交換器を土間コンクリートを打つ前にセットし、そしてコンクリートを打ち込めばよく、放熱用熱交換器の施工を土間コンクリートの施工の際に併せて行うことができ、効率の良い施工を行うことができる。
断熱基礎で囲まれた床下のベースがコンクリート土間からなっている場合は、その蓄熱作用で夜間から明け方にかけての放熱用熱交換器への熱の供給をより確実に維持することができるようになると共に、床下の冷えを抑えることができて、屋内を暖かく保つことができる。
前記屋外のコンクリート土間が玄関付近の土間からなる場合には、朝の通勤、通学、家事を雪や凍結に悩まされることがなく気持ち良く快調にスタートさせることができる。
また、上記の課題は、基本的には、基礎を断熱基礎とした建物において、前記断熱基礎と隣り合う屋外のコンクリート土間の上面よりも下位に該土間コンクリートに蓄熱作用を及ぼす態様で融雪用の放熱用熱交換器が埋込み状態に設けられると共に、断熱基礎で囲まれた床下に吸熱用熱交換器が設けられ、床下の熱が吸熱用熱交換器、放熱用熱交換器を通じて前記屋外の土間コンクリートに伝えられるようになされていることを特徴とする断熱基礎建物における融雪システムによって解決される。
即ち、放熱用熱交換器は屋外の土間コンクリート中に埋め込まれている必要は必ずしもなく、要は、通行を妨げないように、コンクリート土間の上面よりも下位に土間コンクリートに蓄熱作用を及ぼす態様で埋込み状態に備えられていればよい。
本発明の融雪システムは、以上のとおりのものであるから、建物と隣り合う屋外のコンクリート土間の積雪や凍結をなくすことができ、しかも、それを効果的にかつランニングコスト低く実現することができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す実施形態の融雪システムにおいて、1は建物であり、その基礎2は、布基礎からなっていて、その立ち上がり部2aの両側に基礎コンクリートの打込み用の型枠を兼ねた断熱材3,3が備えられていて、断熱基礎に構成されている。なお、型枠を兼ねずに断熱材をいずれか少なくとも一方の面に設置した断熱基礎であってもよい。また、断熱基礎2で囲まれた床下のベース4はコンクリート土間からなっている。
そして、この建物1における断熱基礎2と隣り合うようにして、屋外のコンクリート土間5が形成され、この土間コンクリート5a中に融雪用の放熱用熱交換器6が埋込み状態に設けられている。また、断熱基礎2で囲まれた床下の空間部9には吸熱用熱交換器7が設置され、両熱交換器6,7がパイプ8で連結され、ポンプPを駆動することにより、不凍液からなる熱交換媒体が熱交換器6,7間を行き来するようになされており、これにより、床下空間部9の熱が、吸熱用熱交換器7、放熱用熱交換器6を通じて屋外の土間コンクリート5aに伝えられるようになされている。
なお、本実施形態では、屋外のコンクリート土間5が玄関土間である場合を想定しているが、屋根無しテラスや勝手口付近、隣接駐車場、犬走りなどのコンクリート土間であってもよい。
上記の融雪システムでは、基礎2が断熱基礎からなるので、一階の居住空間10と床下空間9との間は断熱されておらず、冬期の屋内暖房時には床下空間部9も屋内10と同様に例えば20°Cなどと暖かくなっている。また、床下のベース4がコンクリート土間からなっているので、床下空間部の熱はこの土間コンクリート4a中にも蓄熱される。よって、ポンプPを駆動することにより、午前、午後を問わず、床下空間部9や床下コンクリート土間4の熱が屋外の土間コンクリート5aに伝えられ蓄熱されて、屋外のコンクリート土間5が暖かく保たれて、屋外のコンクリート土間5への積雪や凍結を防ぐことができる。
特に、断熱基礎建物では、夜中から明け方にかけても、屋内の暖房が効いているか否かにかかわらず、床下は暖かく保たれ、床下のベース4が蓄熱作用のあるコンクリート土間であること、屋外の土間コンクリート5aも蓄熱作用を備えていることも相俟って、床下の熱を利用して明け方から朝にかけて屋外のコンクリート土間5を暖かく保つこともでき、冷える朝においてさえ、屋外のコンクリート土間5を積雪や凍結のない暖かい土間に維持して、該土間5への積雪や凍結を効果的にかつランニングコスト低く防ぐことができる。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、吸熱用熱交換器7を床下空間部9に設置した場合を示したが、床下ベースの土間コンクリート4a中などに埋込み状態に備えさせるようにしてもよい。また、使用する熱交換器の種類に制限はなく、例えば、ヒートパイプなどが用いられてもよい。
実施形態の融雪システムを示す建物の断面側面図である。
符号の説明
1…建物
2…断熱基礎
4…床下コンクリート土間(床下ベース)
5…玄関土間(屋外のコンクリート土間)
5a…土間コンクリート
6…放熱用熱交換器
7…吸熱用熱交換器
9…床下空間部(床下)

Claims (4)

  1. 基礎を断熱基礎とした建物において、一階の居住空間と床下空間部との間が断熱されていないことにより、冬季の屋内暖房時に床下空間部が、断熱されていない床面を通じて屋内と同様に暖かくなるようになされており、前記断熱基礎と隣り合う屋外の土間コンクリート中に融雪用の放熱用熱交換器が埋込み状態に設けられると共に、断熱基礎で囲まれた前記床下空間部に吸熱用熱交換器が設けられ、前記床下空間部の熱が吸熱用熱交換器、放熱用熱交換器を通じて前記屋外の土間コンクリートに伝えられ、該熱で屋外の土間を融雪するようになされていることを特徴とする断熱基礎建物における融雪システム。
  2. 断熱基礎で囲まれた床下のベースがコンクリート土間からなっており、床下空間部の熱がベースに蓄熱されるようになされている請求項1に記載の断熱基礎建物における融雪システム。
  3. 前記屋外のコンクリート土間が玄関付近の土間からなる請求項1又は2に記載の断熱基礎建物における融雪システム。
  4. 基礎を断熱基礎とした建物において、一階の居住空間と床下空間部との間が断熱されていないことにより、冬季の屋内暖房時に床下空間部が、断熱されていない床面を通じて屋内と同様に暖かくなるようになされており、前記断熱基礎と隣り合う屋外のコンクリート土間の上面よりも下位に該土間コンクリートに蓄熱作用を及ぼす態様で融雪用の放熱用熱交換器が埋込み状態に設けられると共に、断熱基礎で囲まれた前記床下空間部に吸熱用熱交換器が設けられ、前記床下空間部の熱が吸熱用熱交換器、放熱用熱交換器を通じて前記屋外の土間コンクリートに伝えられ、該熱で屋外の土間を融雪するようになされていることを特徴とする断熱基礎建物における融雪システム。
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