JP4350738B2 - X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法 - Google Patents

X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置などにおいて、コーンビームアーチファクト、風車アーチファクトなどのアーチファクトの影響を少なくした断層像を表示するX線断層撮影装置およびそのアーチファクトの低減方法に関する。
マルチスライスX線コンピュータ断層撮影(X線CT)装置は、現在、64または256スライス数にまで増加している。X線CT装置のヘリカルスキャンを用いたコーンビームの画像再構成アルゴリズムは、いろいろあるが、コーンビームの画像再構成アルゴリズムに共通の問題の一つは、被検体の体軸方向(z方向、スライス方向とも呼ばれる)におけるサンプリング間隔が不十分なことである。これらのアルゴリズムはナイキストの定理に反しており、高周波数成分に起因して再構成された画像内で渦巻き状の風車(Windmill)状のアーチファクトを生じさせる。つまり、検出器の分解能が構造物に対して不十分な場合またはヘリカルスキャンではヘリカルピッチを大きくすると補間計算が理想的に行えなくなり、画像上に風車状のアーチファクトが発生する。
このような風車アーチファクトを低減するために、z方向に多点補間して対象の信号を揺らぎの幅を低減して風車状のアーチファクトを目立たなくしている。たとえば特許文献1では、再構成関数重畳処理を行う際にz方向に補間処理を行い、風車状のアーチファクトの低減を試みている。
特開2003−325502号公報
しかし、z方向に多点補間してアーチファクトを低減する方法は、アーチファクトが生じないていない画像領域に対しても補間を行うため、Z方向の分解能を下げることにつながり、分解能を維持して鮮明な断層像を得ることができない。
そこで、本発明は、Z方向の分解能を下げることなく、アーチファクトを積極的に抽出して、アーチファクトを低減するX線断層撮影装置およびそのアーチファクトの低減方法を提供することを目的とするとする。
本発明は、三次元逆投影された断層像から、アーチファクトが発生している画素に対してのみアーチファクトを低減し、アーチファクトが発生していない部分に対しては三次元逆投影された断層像をそのまま使用して、その断層像を表示する。このため、アーチファクトが生じないていない画素に対しては、Z方向の分解能を下げることなく鮮明な断層像を得ることができる。
第1の観点のX線断層撮影装置は、ガントリおよび寝台の少なくとも一方が被検体の体軸方向に沿って移動する間に、X線を被検体に照射して被検体の投影データを作成するスキャン手段と、投影データを逆投影した断層像に含まれる画素について、アーチファクトであると判定する第一アーチファクト判定部と、第一アーチファクト判定部においてアーチファクトであると判定された画素を対象に、該対象の画素およびその周辺の領域を含む判定画素領域を設定し、判定画素領域において第一アーチファクト判定部においてアーチファクトを発生し得る画素と判定された画素が所定の基準を超えて存在する場合に、該対象の画素を、アーチファクトであると再判定する第二アーチファクト判定部と、最終的にアーチファクトと判定された画素に対し、アーチファクトを低減するための画像処理を行うアーチファクト低減部と、を備える。
この第1の観点におけるX線断層撮影装置は、最初に第一アーチファクト判定部が断層像に含まれる画素にアーチファクトがあるかを判定する。さらに、第二アーチファクト判定部は、第一アーチファクト判定部がアーチファクトと判定した画素を、判定画素領域において所定の基準を超える場合に、アーチファクトであると再判定する。このため、断層像内の画素を二重にアーチファクトであるかを判定している。このように判定されたアーチファクトが生じている画素に対してのみアーチファクトを低減するように画像処理を行うことができる。アーチファクト以外の画素は補間処理を行わないので体軸方向の分解能は下がらない。
第2の観点のX線断層撮影装置は、アーチファクトと判定された画素が、断層像に占める比率を計算するアーチファクト比計算手段と、比率が所定のしきい値より大きい場合に、アーチファクトであると再判定する第三アーチファクト判定部と、をさらに備える。
この第2の観点におけるX線断層撮影装置は、アーチファクトと再判定された対象画像が断層像のうちに占める比率を計算する。すなわち前記比率によってはアーチファクトが現われない断層像がある。このため、たとえ画像にアーチファクトがあると再判定された場合でも、所定の比率より小さい断層像については断層像全体としてないと判断することも可能となる。このように、対象画像がアーチファクトである画素を特定し、特定されたアーチファクトが生じている画素に対してのみアーチファクトを低減するように画像処理を行うことができる。
第3の観点のX線断層撮影装置は、第一アーチファクト判定部は、投影データを逆投影して得られた複数の断層像間の体軸方向のCT値の変化量に応じて判定する。
実験などを通じて、体軸方向のCT値の変化量を特定する。CT値の変化量が所定範囲内に含まれるか否かを判定してアーチファクトが生じている画素を判断する。断層像のこの第3の観点の構成では、CT値の変化量が所定範囲内に含まれるか否かを判定してアーチファクトが生じている画素を判断する。
第4の観点のX線断層撮影装置は、アーチファクト低減部におけるアーチファクトを低減するための画像処理は、体軸方向の複数の画素に重み付け係数を乗算してそれらを加算し、断層像の対象画素のアーチファクトを低減する。
この第3の観点の構成では、アーチファクトが生じている画像領域に対しては、体軸方向の複数の画素領域に重み付け係数を乗算してそれらを加算し、断層像の画素領域のアーチファクトを低減する。
第5の観点のX線断層撮影装置は、第4の観点において、アーチファクト低減部は、体軸方向の複数の画素領域の数に応じて、重み付け係数を変える。
この第3の観点の構成では、体軸方向の複数の画素領域の数、たとえば対象領域の前後一スライス像であれば3、前後nスライス像であれば2n+1、に基づいて重み付け係数を変えることができる。
第6の観点のX線断層撮影装置では、判定画素領域は、四角形形状または多角形形状である。
この第6の観点の構成では、判定画素領域は、断層像の表示方法または撮影条件などに応じて、四角形形状または多角形形状にしてもよい。
第7の観点のX線断層撮影装置では、断層像の拡大表示および縮小表示に応じて、判定画素領域を構成する画素数を変更する。
この第7の観点の構成では、断層像の拡大表示および縮小表示により画面上のアーチファクトの大きさまたは部位の大きさが変わる。これに応じて判定画素領域の大きさを変えることでアーチファクトの画素の特定がより正確にすることができる。
第8の観点のX線断層撮影装置では、第一アーチファクト判定部における基準は可変できる。
被検体の撮影条件または撮影部位などによりアーチファクトの現われ方が異なる。たとえばほとんどアーチファクトが現われない部位であれば、第一しきい値を90パーセントから85パーセントに緩くしても支障はない。このように、断層像に現われるアーチファクトと体軸方向の分解能とを勘案して、第一アーチファクト判定部における基準を可変できれば操作者の意図する断層像を得ることができる。
第9の観点のX線断層撮影装置では、第二アーチファクト判定部における基準は、可変できる。
この第8の観点では、被検体の撮影条件または撮影部位などによりアーチファクトの現われ方が異なる。アーチファクトの画素は保管してできるだけ目立たなくして、その一方で正常な画素に対しては補間処理を行わない方がよい。このため断層像に現われるアーチファクトと体軸方向の分解能とを勘案して、第二アーチファクト判定部における基準を可変できれば操作者の意図する断層像を得ることができる。
本発明のX線断層撮影装置およびアーチファクト低減方法によれば、アーチファクトが発生している画素を検証するため、アーチファクトが生じている画素を確実の特定できる。そして、三次元逆投影された断層像から、アーチファクトが発生している画素に対してのみアーチファクトを低減し、アーチファクトが発生していない部分に対しては三次元逆投影された断層像をそのまま使用した断層像を表示させることができる。
<X線断層撮影装置の構成>
図1は、本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)10の構成を示したブロック図である。X線断層撮影装置10は、ガントリ100と、このガントリ100の撮影領域内に被検体HBを挿入する寝台109とを装備している。寝台109は、被検体HBの体軸方向であるZ方向に移動する。ガントリ100は、回転リング102を有し、この回転リング102にコーンビーム形状のX線ビームXRを照射するX線管101とX線管101に対向して配置された多列X線検出器103とを有している。多列X線検出器103は、被検体HBを透過したX線を検出する。
多列X線検出器103は、シンチレータおよびフォトダイオードで構成される。多列X線検出器103には、一般的にDAS(data acquisition system) と呼ばれているデータ収集回路104が接続されている。このデータ収集回路104には、多列X線検出器103の各チャネルの電流信号を電圧に変換するI−V変換器と、この電圧信号をX線の曝射周期に同期して周期的に積分する積分器と、この積分器の出力信号を増幅するアンプと、このプリアンプの出力信号をディジタル信号に変換するアナログ・ディジタル・コンバータとが、チャネルごとに設けられている。データ収集回路104からのディジタル信号は、データ転送装置105を介して画像処理装置20に送られる。
操作コンソール側は、X線に電圧を供給する高電圧発生器51が備えられている。高電圧発生器51は、周期的に高電圧を発生させ、X線管101にスリップリング113を介して高電圧を供給する。
操作コンソール側のスキャンコントローラ53は、アキシャルスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャンなどの複数のスキャンパターンを実行する。アキシャルスキャンとは、寝台109をZ軸方向に所定ピッチ移動するごとにX線管101及びX線検出部103を回転させて投影データを取得するスキャン方法である。ヘリカルスキャンとは、X線管101及びX線検出部103とが回転している状態で寝台109を所定速度で移動させ、生データを取得するスキャン方法である。可変ピッチヘリカルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管101及び多列X線検出部103を回転機構111で回転させながら寝台109の速度を可変させて生データを取得するスキャン方法である。スキャンコントローラ53は、高電圧発生器51に同期して回転機構111を駆動させ、データ収集回路104で周期的に生データを収集させる等のスキャンに関わるコントロールを統括している。
入力装置55は、操作者の入力を受け付けるキーボードまたはマウスで構成される。記憶装置59は、プログラムやX線検出器データや投影データやX線断層像を記憶する。画像処理装置20は、データ収集回路104からの投影データに対して、前処理をしたり、画像再構成処理をしたり、後処理などを実行する。ディスプレイ60は、操作画面を表示したり、画像再構成された断層像を表示したりする。
<画像処理部の構成>
画像処理部20は、前処理部21と、ビームハードニング処理部23、三次元逆投影処理部24、アーチファクト低減部25、アーチファクト判定部27(第1判定部27−1、第2判定部27−2、第3判定部27−3)およびアーチファクト比計算部29を有している。
前処理部21は、このデータ収集回路104で収集された生データに対して、チャネル間の感度不均一を補正し、またX線強吸収体、主に金属部による極端な信号強度の低下又は信号脱落を補正するX線量補正等の前処理を実行する。なお、本実施形態では、前処理を終えたデータを投影データと言う。
ビームハードニング処理部23は、投影データのビームハードニングを補正処理する。ビームハードニングとは、同一材質でも透過厚さによりX線吸収が変化し、CT画像上のCT値(輝度)が変わってしまう現象で、特に被検体を透過した放射線のエネルギー分布が高エネルギー側に偏ることをいう。このため、投影データのスライス方向、チェネル方向に対して、ビームハードニングを補正する。
三次元逆投影処理部24は、前処理部21で前処理された投影データを受け、その投影データに基づいて画像を再構成する。投影データは、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、三次元逆投影処理部24は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z方向)ごとに断層像(xy平面)を求める。三次元逆投影処理部24は、この断層像を記憶装置59に記憶させる。
アーチファクト低減部25は、記憶装置59から三次元逆投影後の断層像を読み出し、アーチファクト低減処理を行う。アーチファクト低減部25は、アーチファクトが低減された断層像を記憶装置59に記憶させ、ディスプレイ60に表示させる。
アーチファクト判定部27は、第1判定部27−1、第2判定部27−2および第3判定部27−3を有している。第1判定部27−1は、断層像の画素のうちCT値の変化量からアーチファクトが生じていると推定する。第2判定部27−2はアーチファクトと推定された画素を、その画素を含む判定マトリックで再判定する。さらに、第3判定部27−3は、断層像または断層像内の被検体HBにおいてアーチファクトがどれぐらいの比率であるかを判定してアーチファクトの存在を検証する。アーチファクトの低減処理を行うことにより体軸方向の画像分解能を落とすことになるので、仮に無視できるほど弱いアーチファクトであればアーチファクト低減処理を行わないほうがよい。このため、アーチファクト判定部27は上記複数の判定部を有している。またこれら判定部は、撮影状況などに応じて複数の判定基準を有している。
アーチファクト比計算部29は、アーチファクトが生じている画素が断層像または断層像内の被検体HBにおいてどれぐらいの比率を占めるかを計算する。
図2(a)および図2(b)は、X線管101と多列X線検出器103の幾何学的配置の図である。図2(a)は、X線管101と多列X線検出器103の幾何学的配置をxy平面から見た図であり、図2(b)はX線管101と多列X線検出器103の幾何学的配置をyz平面から見た図である。X線管101の陽極は、コーンビームと呼ばれるX線ビームXRを発生する。コーンビームの中心軸方向がy方向に平行なときを、ビュー角度0度とする。多列X線検出器103は、z軸方向(スライス方向)にJ列、例えば256列のX線検出器列を有する。また、各X線検出器列はチャネル方向にIチャネル、例えば1024チャネルのX線検出器チャネルを有する。図2(a)において、X線管101のX線焦点を出たX線ビームXRがビーム形成X線フィルタ121により、再構成領域Pの中心ではより多くのX線が、再構成領域Pの周辺部ではより少ないX線が照射される。このようにX線線量を空間的に制御した後に、再構成領域Pの内部に存在する被検体HBにX線が吸収され、透過したX線が多列X線検出器103で生データとして収集される。
図2(b)では、X線管101の陽極を出たX線ビームXRはX線コリメータ123により断層像のスライス厚方向に制御されて、回転中心軸IC近辺に存在する被検体HBにX線が吸収され、透過したX線は多列X線検出器103で生データとして収集される。X線が被検体HBに照射されて多列X線検出器103で収集された生データは、多列X線検出器103からデータ収集回路104でA/D変換され、データ転送装置105を介して画像処理部20に入力される。画像処理部20に入力された生データは、記憶装置59のプログラムにより画像処理部20で処理され、断層像に画像再構成されてディスプレイ60に表示される。なお、本実施形態では多列X線検出器103を適用した場合であるが、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の二次元X線エリア検出器を適用することもできる。
<断層像撮影の動作フローチャート>
図3は、本発明のX線CT装置10の断層像撮影の動作の概略を示すフローチャートである。
ステップS11において、ヘリカルスキャンは、X線管101および多列X線検出器103を被検体HBの回りに回転させ、かつ寝台109を直線移動させながら多列X線検出器103からデータを収集する。ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わされる生データD0(view,j,i)(j=1〜ROW,i=1〜CH)にz方向位置Ztable(view)を付加させて、一定速度の範囲のデータ収集を行う。
ステップS12では、生データD0(view,j,i)に対して前処理を行い、投影データに変換する。オフセット補正、対数変換、X線線量補正および感度補正を行う。
ステップS13において、前処理された投影データD01 (view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行い、ビームハードニング補正された投影データD1に変換する。ステップS13のビームハードニング補正は、前例えば多項式の乗算演算で行うことができる。この時、多列X線検出器103のスライス方向のj列ごとに独立したビームハードニング補正を行えるため、撮影条件でX線管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。
ステップS14では、ビームハードニング補正された投影データD1に対して、スライス方向(z方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行い、フィルタ重畳処理された投影データD11に変換する。すなわち、各ビュー角度、各データ収集系における多列X線検出器103の投影データに対し、zフィルタ重畳処理を行う。列方向フィルタ係数をチャネルごとに変化させると画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御する。
ステップS15では、フィルタ重畳処理された投影データD11に対して再構成関数Kernel(j)を重畳(コンボリューション)処理する。すなわち、フィルタ重畳処理された投影データD11を周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)をして、再構成関数Kernel(j)を重畳処理し、逆フーリエ変換し、再構成関数重畳処理した投影データD2(view,j,i)に変換する。再構成関数Kernel(j)、多列X線検出器103のj列ごとに独立した再構成関数の重畳処理を行えるため、列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。
ステップS16では、再構成関数重畳処理した投影データD2(view,j,i)に対して、三次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y,z)を求める。画像再構成される画像はz軸に垂直な面、xy平面に三次元画像再構成される。以下の再構成領域Pはxy平面に平行なものとする。
ステップS17では、アーチファクト低減部25は、逆投影データD3(x,y,z)から、アーチファクトが生じている画素をCT値の体軸方向(z方向)のCT値の変化量から検出する。アーチファクトが生じている画素は後述するように所定範囲のCT値の変化量内に含まれる。このため、所定範囲のCT値の変化量であれば、アーチファクトが存在すると推定しているのである。
ステップS18では、アーチファクト判定部27およびアーチファクト比計算部29が、アーチファクトが存在すると推定している画素に対して、さらにその推定を確実にするために判定処理を行う。
ステップS19では、アーチファクト低減部25は、検出されたアーチファクトが生じている画像領域に対してのみフィルタ処理を行う。アーチファクトが生じていない画像領域に対しては、逆投影データD3(x,y,z)を断層像D31(x,y,z)としてそのまま使用する。このため、体軸方向の分解能が維持されより鮮明な断層像を得ることができる。
<アーチファクト処理の動作フローチャート>
図4は、逆投影データD3(x,y,z)を求めた後に、アーチファクトの低減を図るフローチャートであり、図3のフローチャートの図3のステップS17からS19までを詳しくしたフローチャートである。図5は、逆投影データD3(x,y,z)による断層像の画素の概念図である。なお、本フローチャートにより、風車アーチファクト、またはコーンビームアーチファクトが低減できる。
図4(a)は、ステップS171において、操作者が確認したい被検体HBのz位置を特定する。そして、アーチファクト低減部25は、処理対象の画素p(x,y,z)を決定する。図5(a)のように、たとえばxy平面に平行な512×512画素の正方形の領域を再構成領域Pであれば、xは1から512まで、yも1から512までの範囲を有する。
ステップS172において、アーチファクト低減部25は、処理対象の画素p(x,y,z)のz方向のCT値の変化を測定する。たとえば、再構成領域Pの処理対象の画素p(x1,y1,z1)の前後のz方向のCT値の変化が次のようになっているとする。
p(x1,y1,z−1)=10HU(Hounsfield unit)
p(x1,y1,z) =30HU
p(x1,y1,z+1)=50HU
このことから、p(x1,y1,z)の体軸方向の前後では、最小のCT値と最大のCT値との差から40HUの変化量があることがわかる。
ここで、図5(a)は、画素p(x1,y1,z1)の前後のz方向の画素を示したものである。以下、CT値の変化は、一画素ごとの変化を前提に説明するが、図5(b)のように、特定の一画素の周囲の複数の画素を合わせた画素領域(X1,Y1,Z1)内の、平均CT値であっても良く、最高CT値または最低CT値であっても良い。複数の画素からなる画素領域は、特定の一画素ごとにずらして移動させる。また、上記では、処理対象の画素p(x1,y1,z1)の前後の一スライスのCT値の変化量を測定したが、前後nスライスのCT値の変化量を測定しても良い。
次にステップS181において、アーチファクト判定部27(第1判定部27−1)は、指標(index)を決定する。この指標は次のような関数で求めることができる。以下の式は、処理対象の画素p(x,y,z)の前後のnスライスのCT値変化を測定して、その変化から指標を決定する。
index=f(p(x,y,z−n),p(x,y,z−n+1)・・・・・・p(x,y,z)・・・・・・p(x,y,z+n))
この指標は、アーチファクトが発生している画素に対してアーチファクト低減し、その一方でアーチファクトの発生していない画素に対しては、処理対象の画素p(x,y,z)をそのまま活かすように設定することを意味している。指標を決める関数については図7を使って説明する。
先の例として、CT値の変化が、p(x1,y1,z−1)=10HU、p(x1,y1,z)=30HUおよびp(x1,y1,z+1)=50HUであったら、index=1になったと仮定する。
ステップS182では、アーチファクト判定部27(第2判定部27−2)は、アーチファクトが存在すると推定している画素に対して、さらにその推定を確実にするために判定処理を行う。対象画素の周囲の複数画素領域においても、アーチファクトが存在すると推定される画素(index>0)が多いかを判定する。たった一つの対象画素のみにアーチファクトが生じていることは少ないからである。この第2判定部27−2については図8ないし図11で後述する。
ステップS183では、アーチファクト比計算部29は、断層像が512×512画素の正方形で表示されるような場合にはそのすべての画素のうち、アーチファクトが存在していると推定される画素(index>0)の比率がどれだけかを計算する。あまりにその比率が低ければその断層像にアーチファクトが存在しない可能性があるからである。このアーチファクト比計算部29による比率によって、アーチファクト判定部27(第3判定部27−3)がアーチファクトであるか否かを判定する。この詳細については図12ないし図14で後述する。なお、ステップS183は必ずしも行う必要はない。ステップS182でほぼアーチファクトの存在する画素を把握できるからである。このため、ステップS183を飛ばして、点線で示すように、ステップS182の終了後にステップS191へ移行してもよい。
次にステップS191において、アーチファクト低減部25は、指標値に基づいて処理対象の画素p(x,y,z)を画像処理して処理後の画素p‘(x,y,z)を求める。たとえば以下のような数式1になる。
… 数式1
ここで、g(i,index)は、指標に基づくz方向のi番目のスライスの重み付け係数である。たとえば、処理対象の画素p(x1,y1,z1)の前後の一スライスごとに重み付け係数を設定すると以下のようになる。
index=1の場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数g=0.33、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数g=0.33、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数g=0.33とする。すなわちアーチファクトが発生している画素に対しては前後のスライス画像を平均化した画素に補正している。n枚のスライス画像であれば、g=1/(2n+1)の値を使えばよい。
index=0.5の場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数g=0.2、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数g=0.6、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数g=0.2とする。弱いアーチファクトの発生している画素に対しては、処理対象の画素p(x,y,z)の影響を強く残すが、前後のスライス画像も多少加算している。
index=0の場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数g=0、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数g=1、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数g=0とする。アーチファクトの発生していない画素に対しては、処理対象の画素p(x,y,z)をそのまま活かすように設定している。
なお、重み付け係数g(i,index)は、実験などから得られた情報から、ルックアップテーブルなどに記憶したり、所定の関数として記憶したりしておけばよい。
ステップS192では、アーチファクト低減処理後のp‘(x,y,z)に基づいて、断層像D31(x,y,z)を得る。そして、ディスプレイ60に表示させる。
図6は、本実施形態のアーチファクト低減処理を行う前の断層像D3(x,y,z)と、アーチファクト低減処理を行った断層像D31(x,y,z)とをディスプレイ60に表示した例である。断層像D3(x,y,z)は、風車アーチファクトおよびコーンアーチファクトが強く表示されているが、右図の断層像D31(x,y,z)のように、風車アーチファクトおよびコーンアーチファクトの影響が低減されている。また、右図の断層像D31(x,y,z)では、アーチファクトのない画素領域は、左図の断層像D3(x,y,z)と同じ画像となっており、分解能は同じままである。
図4(b)のフローチャートは、(a)のステップ181で説明したような指標または指標関数(図7を参照)を使わないフローチャートである。
図4(b)のフローチャートでは、ステップ172で処理対象の画素p(x,y,z)においてz方向のCT値の変化量を測定した後、ステップ181でCT値の変化量が所定範囲内であるかを判定する。所定範囲は、たとえば3HUないし300HUである。次にステップS182’においてその対象画素の周囲の複数画素領域においても、所定範囲に入るか否かを判定する。ステップ183’でも断層像が512×512画素の正方形で表示されるような場合にはそのすべての画素のうち、CT値の変化量が所定範囲に入る画素の比率がどれだけかを計算する。次に指標を求めることなく、ステップ191’では、CT値の変化量に基づいて重み付け係数gvも求める。
ステップS191’において、指標値に基づいて処理対象の画素p(x,y,z)を画像処理して処理後の画素p‘(x,y,z)を求める。たとえば以下のような数式2になる。
… 数式2
ここで、gv(i,CTv)は、CT値の変化量に基づくz方向のi番目のスライスの重み付け係数である。たとえば、処理対象の画素p(x1,y1,z1)の前後の一スライスごとに重み付け係数を設定すると以下のようになる。
CT値の変化量が40HUの場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数gv=0.33、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数gv=0.33、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数gv=0.33とする。
CT値の変化量が120HUの場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数gv=0.2、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数gv=0.6、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数gv=0.2とする。
CT値の変化量が200HUの場合、p(x1,y1,z−1)に掛ける重み付け係数gv=0、p(x1,y1,z)に掛ける重み付け係数gv=1.0、p(x1,y1,z+1)に掛ける重み付け係数gv=0とする。
このように、CT値の変化量から直接重み付け係数gvを求めても良い。直接重み付け係数gvを求める方法は、CT値の変化量ごとに多くの重み付け係数gvを求める必要があるため、CT値の変化量に応じてルックアップテーブルなどに記憶する量が多くなり、また重み付け係数gvの設定が複雑になる。
<指標関数の例>
図7は、図4(a)のステップS181またはステップS191で使用した指標を決定するための、指標関数を示した例である。
図7(a)の指標関数は、CT値の変化量がX1からX3の間であれば、指標が0から1までの直線状に変化し、CT値の変化量がX3からX2の間であれば指標が1から0まで直線状に変化する関数である。たとえば、X1が10HU、X3が90HU、X2が170HUとする。ある処理対象の画像が、p(x1,y1,z−1)=10HU、p(x1,y1,z)=30HUおよびp(x1,y1,z+1)=50HUである場合、CT値の変化量は、40HUである。このような場合に、図7(a)の指標関数では、index=0.5と決定される。
X1、X2およびX3は、3HUないし300HUから、撮影条件によっては10UHないし200HUに設定する。たとえば、200HU以上であると、軟質組織から骨またはその逆に変化した部位であることを意味する。また、10HU以下であれば、軟質組織が複数のスライス方向で続いている、または骨が複数のスライス方向で続いていることを意味する。一方、3HUないし300HUのCT値の変化、または厳密には10UHないし200HUのCT値の変化量は、風車アーチファクトまたはコーンビームアーチファクトが発生していることが推定される。なお、アーチファクト判定部27(第1判定部27−1)は、撮影時の分解能、スライス厚またはテーブル速度などで、CT値の変化量の設定を適宜変更することができる。いろいろな実験を行った結果、体軸方向のCT値の変化量が3HUないし300HUであれば、アーチファクトが生じていると推定できる。
図7(b)の指標関数は、CT値の変化量がX1からX3の間であれば、指標が0から1までの直線状に変化し、CT値の変化量がX3からX4の間であれば指標はそのまま1であり、CT値の変化量がX4からX2の間であれば1から0まで直線状に変化する関数である。たとえば、X1が10HU、X3が40HU、X4が160HU,X2が190HUとする。この指数関数によれば、第1判定部27−1は、CT値の変化量が40HUから160HUであれば、アーチファクトであると判断している。
図7(c)の指標関数は、CT値の変化量がX1からX3の間であれば、指標が0から1までの曲線状に変化し、CT値の変化量がX3からX2の間であれば指標が1から0まで曲線状に変化する関数である。
一方、図7(d)の指標関数は、CT値の変化量がX1からX2の間であれば、指標が1であり、それ以外では0である。このため、CT値の変化量がX1以下、またはCT値の変化量がX2以上であれば、処理対象の画像をそのまま断層像として使用することを意味する。
以上、図7において、(a)ないし(d)の指標関数を示したが、必ずしもひとつの関数である必要はない。z方向の位置によって指数関数を変えることができる。たとえば頭部では指標関数(a)を使い、頸部では指数関数(c)を使い、脚部では指数関数(d)を使うなどのようにしてもよい。図4(b)で示したフローチャートにおいても同様に、z方向の位置によって重み付け係数gvを設定しても良い。
<アーチファクトの存在する画素の検証>
上述してきたように、対象画素のCT値の変化量が3HUないし300HUであれば、その対象画素は、アーチファクトである蓋然性が高い。しかし、血管の延び方、または造影剤による造影が不充分な血管部分と充分な血管部分とがある場合、その他撮影条件の野変更により、対象画素のCT値の変化量が所定範囲内に入ることがある。このため、対象画素がアーチファクトであるかをアーチファクト判定部27(第2判定部27−2)を用いて判定する。
図8ないし図10は、n枚目の断層像の対象画素p(x、y)の周囲の画素を含む判定マトリックMA−Sまたは判定マトリックMA−Tを使って、対象画素がアーチファクトであるかを検証する図である。
図8(a)は、風車アーチファクトを示した図であり、(b)は、(a)の枠bで囲んだ領域を拡大した図であり、(c)は、n−1枚目、n枚目、n+1枚目の2つの画素のCT値の変化量を示したグラフである。
図8(a)に示すように、風車アーチファクトは、白っぽい画素と黒っぽい画素とからなる羽形状の画像である。図8(b)では、判定マトリックMA−Sの大きさを7*7=49画素から構成している。判定マトリックMA-Sの中央の対象画素p(x,y)が白っぽい画素であった場合に、図8(c)に示すようにCT値の変化量が所定範囲に入っている。一方、判定マトリックMA−S内の周辺画素p(x+i,y+j)のCT値の変化量が所定範囲に入っている。つまり、判定マトリックMA−S内では、ほとんどの画素のCT値の変化量が所定範囲、3HUないし300HUに入っている。図7の指標では画素はindex=1である。このような場合に、第2判定部27−2は、判定マトリックスMA−S内の画素が第一しきい値SU以上、CT値の変化量が所定範囲に入っていると対象画素p(x,y)をアーチファクトであると判定する。たとえば、アーチファクト判定部27は、第一しきい値を判定マトリックスMA−S内の49画素のうちたとえば45画素以上、90パーセント以上に設定する。なお、この判断基準は問題となるアーチファクト出現形態を考慮して適宜決定される。
図9(a)は、急に血管の延びる方向が変わった血管部分HB−Bを示した図であり、(b)は、n−1枚目、n枚目、n+1枚目の2つの画素のCT値の変化量を示したグラフである。図9(a)では、判定マトリックMA-Tの大きさを25画素から構成している。判定マトリックスのMAの形状は四角形以外の多角形でもよく、撮影部位に合わせて変更することも可能である。
図9(a)に示す造影された血管HB−Bは体軸方向(z方向)に延びているが、急に血管がz方向にまっすぐ延びておらず異なる方向が曲がっている。造影された血管HB−Bの体軸方向のCT値の変化量は、図9(b)に示すように所定範囲、3HUないし300HU、に入っている。図9(a)に示す対象画素p(x,y)を含む6つの画素のCT値の変化量は所定範囲に入っている。すなわち、図4のステップS181では、対象画素p(x,y)は、index>0と判定されアーチファクトと推定されている。造影された血管HB−B以外の軟部組織は、たとえばCT値の変化量が2HU程度であり、所定範囲に入っていない。このため、25画素からなる判定マトリックMA−Tのうち6画素、つまり24パーセントがアーチファクトであると推定されている。このような場合には、第2判定部27−2は、判定マトリックスMA−T内の画素の第一しきい値SU以上がアーチファクトであると推定されていないため、対象画素p(x,y)をアーチファクトでないと判定する。
図10(a)は、XY平面に延びる血管部分HB−Bを示した図であり、(b)は、n−1枚目、n枚目、n+1枚目の2つの画素のCT値の変化量を示したグラフである。図10(a)では、判定マトリックMA−Sの大きさを49画素から構成している。
図10(a)に示す造影された血管HB−Bが充分に造影されず、血管の一部のみが造影されている場合である。このため、造影された血管HB−Bの体軸方向のCT値の変化量は、図10(b)に示すように所定範囲、3HUないし300HU、に入っている。このため、図10(a)に示す対象画素p(x,y)を含む約14の画素のCT値の変化量が所定範囲に入っている。造影された血管HB−B以外の軟部組織は、たとえばCT値の変化量が2HU程度であり、所定範囲に入っていない。このため、49画素からなる判定マトリックMA−Sのうち14画素、つまり29パーセントがアーチファクトであると推定されている。このような場合には、第2判定部27−2は、判定マトリックスMA−S内の画素の第一しきい値SU以上がアーチファクトであると推定されていないため、対象画素p(x,y)をアーチファクトでないと判定する。
アーチファクト判定部27(第2判定部27−2)は、断層像の拡大表示または縮小表示に倣って、判定マトリックMA-Sの大きさを11*11の判定マトリックスにしたり、3*3の判定マトリックスにしたりしてもよい。また、撮影条件に応じて第一しきい値SUを、80パーセントから95パーセントまで変更しても良い。
図11は、アーチファクトの存在する対象画素の検証フローチャートであり、図4のステップS182またはS182’を詳細にしたフローチャートである。
ステップS821では、対象画素pの判定マトリックスMTの大きさを指定する。操作者は入力装置55で設定しても良いし、デフォルトとして25画素からなる判定マトリックスMTを自動的に設定するようにしてもよい。
ステップS822では、アーチファクト判定部27(第2判定部27−2)は、図4のステップS172で測定された判定マトリックスMT内のすべての画素のCT値の変化量を読み出す。図8ないし図10では体軸方向の3枚の断層像を示したが、2n+1枚であれば何枚であってもよい。
ステップS823において、判定マトリックスMT内でCT値の変化量が所定範囲に入る画素、すなわちアーチファクトと推定された画素が第一しきい値SU以上か否かを判断する。
アーチファクトと推定された画素が第一しきい値SU以上存在する場合にはステップS824に進み、第2判定部27−2は、対象画素pをアーチファクトであると判定する。また、アーチファクトと推定された画素が第一しきい値SU以下である場合にはステップS825に進み、図4のステップS181で対象画素pがアーチファクトであると推定されたことを覆し、アーチファクトでない画素と判定する。
部位によってはたまたまその対象画素pのCT値の変化量が所定範囲に入ってしまうこともあるが、判定マトリックスMTの大半がアーチファクトであると判断されないと、対象画素pはアーチファクトであるとされない。
<アーチファクトの存在する断層像の特定>
以下の実施形態では、アーチファクトが生じている領域の特定を、アーチファクト判定部27(第3判定部27−3)により、さらに高める手法のひとつである。
図12は、被検体の頭部のアーチファクト低減処理を行う前の断層像、および再構成領域Pを示した図である。図12(A1)に示す上段の断層像D3−Aには、風車型アーチファクトが多く存在し、(B1)に示す下段の断層像D3−Bには、風車型アーチファクトがほとんど存在していない。図12に示した再構成領域Pは、xy平面に平行な512×512画素の正方形の領域である。断層像D3−Aおよび断層像D3−Bに関して、指標(index)を求めた結果、index>0となった画素を塗りつぶしてある。図12の(A2)示す再構成領域Pは、index>0の画素数を全体の画素数で割ったアーチファクト比が0.12である。図12の(B2)示す再構成領域Pは、index>0の画素数を全体の画素数で割ったアーチファクト比が0.03である。このような計算は、図1のアーチファクト比計算部29が行う。
断層像D3−Bには、風車型アーチファクトがほとんど存在していないにもかかわらず、index>0の画素に対して数式1または数式2の処理を行っては、z方向の分解能を下げることになってしまう。そこで、アーチファクト比計算部29は、再構成領域Pの全体の画素のうち、index>0、つまりアーチファクトが生じていると推定される画素がどれぐらい占めているかの比率であるアーチファクト比を調べる。アーチファクト判定部27(第3判定部27−3)は、そのアーチファクト比が所定の第二しきい値SHよりも大きい場合に、その断層像D3に対して数式1または数式2の処理を行う。つまり、第3判定部27−3は、アーチファクトと認定する判断をより厳しくしている。
図13は、アーチファクト比を調べてから、アーチファクト低減処理を行うフローチャートを示したものである。図13のフローチャートは、図4のステップS183またはS183’を詳細にしたフローチャートである。
ステップS831では、アーチファクト比計算部29がアーチファクト比を計算する。アーチファクト比は、すべての画素(512×512)のうち、index>0の画素の比率を計算する。ステップS183’では、指標を使用しないのでCT値の変化量が所定範囲に入っている画素の比率を計算する。
なお、すべての画素の代わりにかわりに被検体HBの領域を特定し、その領域の画素数の中でindex>0の画素の比率を計算するようにしてもよい。また、index>0の画素の比率の代わりにindex=1、index>0.7またはindex>0.5の箇所の比率を計算してもよい。以下の説明では、アーチファクト比は、すべての画素(512×512)のうち、index>0の画素の比率の場合について説明する。
ステップS832では、第3判定部27−3は、アーチファクト比が第二しきい値SHより大きいか否かを判断する。この第二しきい値SHとしては、たとえばアーチファクト比=0.07を使用する。この第二しきい値SHよりも対象の断層像D3のアーチファクト比が大きければステップS833に進み、第二しきい値SHよりも対象の断層像D3のアーチファクト比が小さければステップS834に進む。
ステップS833において、第3判定部27−3は、断層像nはアーチファクトを含んでいると判定する。このため、断層像n内でアーチファクトであると判断された画素は、図4のステップS191に進み、上述した数式1に従って、指標値に基づいて処理対象の画素p(x,y,z)を画像処理して処理後の画素p‘(x,y,z)を求められることになる。
一方、ステップS834では、第3判定部27−3は、対象の断層像nに含まれている画素はすべてアーチファクトでないと判断する。再構成領域Pの中には、index>0の画素がアーチファクトを生じている可能性があるが、再構成領域P全体としてindex>0の画素が少ないため、アーチファクトが目立たないと思われ、また、体軸方向の分解能を下げるような画像処理は好ましくないからである。
図14は、上段に被検体HBの胸部から頭部にかけての体軸方向の断面図であり、下段はアーチファクト比(Artifact Ratio)と体軸方向に並んだ断層像nの番号(Number)との関係を示した図である。
アーチファクト比と体軸方向との関係を見てみると、胸部から頭部の目または眉毛付近(図14中、白い点線で示す)までのアーチファクト比が0.9から2.2程度であり、本実施形態のアーチファクト低減処理を行う前の断層像D3(x,y,z)と、目または眉毛付近から頭頂までのアーチファクト比が0.3から0.5程度である。図14から理解できるように、骨などの構造物の形状が複雑なところほど、アーチファクトが生じやすい。反対に、頭頂付近の骨などの形状が単純な場合はアーチファクトが生じにくい。そして、図14では、アーチファクト比=0.07をしきい値としている。このため、図13のフローチャートに従うと、胸部から頭部の目または眉毛付近に関しては、数式1などの画像処理が断層像D3に対して行われる。一方、目または眉毛付近から頭頂までは、断層像D3の一部にたとえindex>0となっている画素があっても、数式1などの画像処理は行われない。
なお、本実施形態における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による三次元画像再構成法でもよい。さらに、他の三次元画像再構成方法でもよい。または二次元画像再構成でも良い。各部位として求められる画質は、診断用途、操作者の好みなどによりバラツキがあり様々である。このため操作者は、各部位の最適な撮影条件設定をあらかじめ設定しておくとよい。
また、CT値の変化量は、処理対象の画素p(x1,y1,z1)の前後の一スライスまたは複数のスライスの最大CT値と最小CT値との差を使って説明してきたが、最大CT値と最小CT値との差をスライス枚数で割った平均のCT値の変化量で処理してもよい。
また、本実施形態においては、複数の断層像間の体軸方向のCT値の変化量に応じてアーチファクトを発生し得るが疎開中を判定する例を示したが、他の方法を用いて判定することもできる。
また、本実施形態のアーチファクト判定部(第2判定部27−2)において用いられた第一しきい値SU、第3判定部27−3において用いられた第二しきい値SHは、本実施形態のものに限らず、問題となるアーチファクトの出願形態などを考慮して適宜変更可能である。
また、本実施形態では、第2判定部27−2による判定処理の後に、第二アーチファクト判定部によってアーチファクトと判定された画素について第3判定部27−3における判定処理を行った。しかし、第3判定部27−3によってアーチファクトと判定さえrタ画素について第2判定部27−2による判定処理を行っても良い。
本実施形態では、特に特定のスキャン形式に限定されない。つまり、アキシャルスキャン、シネスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの場合でも同様の効果を出すことができる。また、ガントリ100の傾斜について限定されない。すなわち、ガントリ100が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。また、本実施形態を、生体信号、特に心拍信号に同期させて画像再構成する心拍画像再構成にも適用することができる。
本実施形態では、医療用X線CT装置10を基礎に書かれているが、産業用X線CT装置または他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにも利用できる。
本実施形態に係るX線CT装置10の構成を示したブロック図である。 X線管101と多列X線検出器103の幾何学的配置の図である。 本発明のX線CT装置10の断層像撮影の動作の概略を示すフローチャートである。 逆投影データD3を求めた後に、アーチファクトの低減を図るフローチャートである。 逆投影データD3(x,y,z)による断層像の画素および画素領域の概念図である。 アーチファクト低減処理を行う前の断層像D3(x,y,z)と、アーチファクト低減処理を行った断層像D31(x,y,z)とをディスプレイ60に表示した例である。 指標関数を示した図である。 (a)は風車アーチファクトを示した図であり、(b)は(a)の枠bで囲んだ領域を拡大した図である。(c)はCT値の変化量を示したグラフである。 (a)は急に血管の延びる方向が変わった血管部分HB−Bを示した図であり、(b)はCT値の変化量を示したグラフである。 (a)はXY平面に延びる血管部分HB−Bを示した図であり、(b)はCT値の変化量を示したグラフである。 アーチファクトの存在する対象画素の検証フローチャートである。 被検体の頭部のアーチファクト低減処理を行う前の断層像、および再構成領域Pを示した図である。 アーチファクト比を調べてから、アーチファクト低減処理を行うフローチャートを示した図である。 被検体HBの胸部から頭部にかけての体軸方向の断面図とアーチファクト比を示した図である。
符号の説明
10 … X線CT装置
20 … 画像処理部
21 … 前処理部
23 … ビームハードニング処理部
24 … 三次元逆投影処理部
25 … アーチファクト低減部
25 … アーチファクト判定部
29 … アーチファクト比計算部
55 … 入力装置
60 … ディスプレイ
59 … 記憶装置
100 … ガントリ
101 … X線管
103 … 多列X線検出器
104 … データ収集回路
109 … 寝台
HB … 被検体
HB−B … 造影された血管
MA … 判定マトリックス

Claims (15)

  1. ガントリおよび寝台の少なくとも一方が被検体の体軸方向に沿って移動する間に、X線を前記被検体に照射して前記被検体の投影データを作成するスキャン手段と、
    前記投影データを逆投影して得られた複数の断層像間の前記体軸方向のCT値の変化量に応じて、前記投影データを逆投影した断層像に含まれる画素について、アーチファクトであると判定する第一アーチファクト判定部と、
    前記第一アーチファクト判定部においてアーチファクトであると判定された画素を対象に、該対象の画素およびその周辺の領域を含む判定画素領域を設定し、前記判定画素領域において前記第一アーチファクト判定部においてアーチファクトを発生し得る画素と判定された画素が所定の基準を超えて存在する場合に、該対象の画素を、アーチファクトであると再判定する第二アーチファクト判定部と、
    最終的にアーチファクトと判定された画素に対し、アーチファクトを低減するための画像処理を行うアーチファクト低減部と、
    を備えることを特徴とするX線断層撮影装置。
  2. 前記アーチファクトと判定された画素が、前記断層像に占める比率を計算するアーチファクト比計算手段と、
    前記比率が所定のしきい値より大きい場合に、アーチファクトであると再判定する第三アーチファクト判定部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のX線断層撮影装置。
  3. 前記アーチファクト低減部におけるアーチファクトを低減するための画像処理は、前記体軸方向の複数の画素に重み付け係数を乗算してそれらを加算し、前記断層像の対象画素のアーチファクトを低減することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線断層撮影装置。
  4. 前記アーチファクト低減部は、前記体軸方向の複数の画素領域の数に応じて、前記重み付け係数を変えることを特徴とする請求項3に記載のX線断層撮影装置。
  5. 前記判定画素領域は、四角形形状または多角形形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載のX線断層撮影装置。
  6. 前記第二アーチファクト判定部は、断層像の拡大表示および縮小表示に応じて、前記判定画素領域を構成する画素数を変更することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載のX線断層撮影装置。
  7. 前記第一アーチファクト判定部における基準は、可変できることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のX線断層撮影装置。
  8. 前記第アーチファクト判定部における基準は、可変できることを特徴とする請求項ないし請求項7のいずれか一項に記載のX線断層撮影装置。
  9. 断層像のアーチファクトの低減方法において、
    前記ガントリおよび寝台の少なくとも一方が被検体の体軸方向に沿って移動する間にX線を前記被検体に照射して得られた前記被検体の投影データを逆投影して得られた複数の断層像間の前記体軸方向のCT値の変化量に応じて、前記断層像に含まれる画素について、アーチファクトであると判定する第一判定ステップと、
    前記第一判定ステップにおいてアーチファクトであると判定された画素を対象に、該対象の画素およびその周辺の領域を含む判定画素領域を設定し、前記判定画素領域において前記第一判定ステップにおいてアーチファクトを発生し得る画素と判定された画素が所定の基準を超えて存在する場合に、該対象の画素を、アーチファクトであると再判定する第二判定ステップと、
    最終的にアーチファクトと判定された画素に対し、アーチファクトを低減するための画像処理を行うステップと
    を備えることを特徴とするアーチファクトの低減方法。
  10. 前記アーチファクトと判定された画素が、前記断層像に占める比率を計算するステップと、
    前記比率が所定のしきい値より大きい場合に、アーチファクトであると再判定する第三判定ステップと
    をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のアーチファクトの低減方法。
  11. 前記被検体の投影データのビームハードニングの補正を行い、その補正された投影データを逆投影することを特徴とする請求項9または請求項10に記載のアーチファクトの低減方法。
  12. 前記画像処理を行うステップは、前記体軸方向の複数の画素に重み付け係数を乗算してそれらを加算し、前記断層像の対象画素のアーチファクトを低減することを特徴とする請求項ないし請求項11のいずれか一項に記載のアーチファクトの低減方法。
  13. 前記断層像の拡大表示および縮小表示に応じて、前記判定画素領域を構成する画素数を変更することを特徴とする請求項ないし請求項12のいずれか一項に記載のアーチファクトの低減方法。
  14. 前記第一判定ステップにおける基準は、可変できることを特徴とする請求項ないし請求項13のいずれか一項に記載のアーチファクトの低減方法。
  15. 前記第二判定ステップにおける基準は、可変できることを特徴とする請求項ないし請求項14のいずれか一項に記載のアーチファクトの低減方法。
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