JP4350003B2 - ケーブルテレビの番組情報送信装置および受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルテレビ局からケーブル加入者に送出するEPG情報についての多重化送受信技術に係り、特に、カスタム化したEPG情報の送受信技術に関する。
ケーブルテレビ局は、近年の衛星放送のデジタル化に伴い、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上波デジタル放送等を受信し、CATV網を通して各ケーブル加入者にこれらの放送コンテンツを提供している。一般に衛星放送事業者あるいは地上放送事業者は放送コンテンツをEPGから選局する便宜を供給するため、あるいは有料コンテンツの契約情報を提供するために、放送コンテンツを送出する周波数帯域幅(6MHz)に、EPG情報や選局情報等の付帯情報もMPEGトランスポートパケット化して、放送コンテンツのトランスポートパケットに時分割多重した上で送出している。
ここで、放送コンテンツに付帯する付帯情報としては、EPG情報、限定受信情報、選局情報などがある。ケーブルテレビ局では図6に示す様に、これら衛星デジタル放送あるいは地上デジタル放送をCATV網に配信する場合には、付帯情報を含んだトランスポートストリームをQAM変調部4でQAM変調を作用させて送出する。他方、ケーブルテレビ局が運用する自主放送を配信する場合には、自主放送コンテンツ生成部3で自主放送コンテンツと付帯情報を時分割多重して、同様にQAM変調を施した後、CATV網に送出する。
ここで、図6の1は衛星デジタル放送あるいは地上デジタル放送のアンテナを、2は衛星デジタル放送あるいは地上デジタル放送の受信チューナーを示し、衛星あるいは地上放送で使用されているデジタル変調(PSK,OFDM)を復調し、後段にMPEGトランスポートストリームを転送する。さらに図6の3は自主放送を送信するための自主放送コンテンツ生成部であり、本トランスポートストリーム内に自主放送用のEPG情報も時分割多重により、挿入されている。図4の4はQAM変調であり、図4の2または3からのトランスポート出力にQAM変調を施し、IF信号をRFコンバータ5に送信する。RFコンバータ5はIF信号からケーブルテレビ局が所望する伝送周波数(90〜770MHz)にアップコンバートする機能を有する。
すなわち、ケーブルテレビ局からCATV網を通して送出される伝送周波数帯域の90MHz〜770MHzにおいて、64QAM1波に送出される各放送波(6MHz)の中に放送コンテンツと上記付帯情報が多重化されており、各放送波が適宜の間隔で配列されて各ケーブル加入者に提供されている。
この従来技術においては、付帯情報が放送波1波の送出帯域である6MHzの中であまり多くの情報を占めると、その分だけ放送コンテンツの使用帯域が少なくなるという事情があった。
一方、デジタル化した映像信号や音声信号、データ信号などの主デジタル信号に付加情報を付加して伝送する伝送方式において、付加情報を電子透かし情報として、この付加情報に拡散符号を用いてスペクトラム拡散し、このスペクトラム拡散された付加情報を主デジタル信号に重畳して送信することが、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2001−43141
しかしながら、従来、ケーブルテレビ局は、90MHz〜770MHzという周波数資源が限られているにも拘わらず、各放送波の伝送レート(29Mbps:6MHzに対応)の内で、1〜4Mbpsを付帯情報に割り当てている。その際、付帯情報の送出レートを低くすれば、これの占める帯域の負荷を軽減できるが、逆に、受信機側では付帯情報の取得に多くの時間を費やすこととなり、EPGの表示に時間を要する等の利便性が低下するという課題が生じる。
このように、EPG情報の送出帯域を増やせないために、ケーブルテレビ局は全ユーザー共通のEPG情報を送信しており、ユーザー毎あるいは契約形態(例えば、月定額制視聴、P.P.V(Pay Per View)、P.P.C(Pay Per Channel)など)毎にカスタム化したEPG情報を送出できないという課題があった。
また、特許文献1における付加情報の対象は電子透かし情報であり、さらに、付加情報の主デジタル信号への重畳の一形態として開示されているに過ぎず、その重畳の具体的手法については特に開示のないものである。
本発明の目的は、ケーブルテレビ局において、放送コンテンツを送出する放送波にEPG情報を拡散スペクトラムを用いてケーブルテレビの帯域に分散化させて、放送コンテンツと周波数多重するとともに、ユーザー毎あるいは契約形態毎に、提供するEPG情報をカスタム化して送出することのできるケーブルテレビの番組情報送信装置および受信機を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
EPG情報、選局情報を含む付帯情報と共に放送コンテンツをCATV網を通して送出するケーブルテレビの番組情報送信装置であって、
ユーザ毎、または月額定額制契約やP.P.V.契約等の契約形態毎に異なる拡散符号で前記EPG情報に対してスペクトラム拡散処理を行い、
前記選局情報に対してはユーザ又は契約形態に依らずに共通の拡散符号でスペクトラム拡散処理を行い、
前記スペクトラム拡散された前記EPG情報、前記選局情報を含む付帯情報と前記放送コンテンツを含む放送波とを周波数多重化して前記CATV網に送出する構成とする。
また、前記ケーブルテレビの番組情報送信装置において、前記スペクトラム拡散された付帯情報を周波数多重化する前流側に増幅器を設け、前記周波数多重化した送出信号におけるC/Nを監視し、前記C/Nが所定の範囲内に収まるように、前記C/N監視の出力によって前記増幅器のゲインを制御する構成とする。
また、EPG情報、選局情報を含む付帯情報と共に放送コンテンツをCATV網を通して受信するケーブルテレビの受信機であって、
受信信号は、ユーザ毎、または月額定額制契約やP.P.V.契約等の契約形態毎に異なる拡散符号で前記EPG情報に対してスペクトラム拡散処理されるとともに、前記選局情報に対してはユーザ又は契約形態に依らずに共通の拡散符号でスペクトラム拡散処理されており、さらに、前記スペクトラム拡散された前記EPG情報、前記選局情報を含む付帯情報と前記放送コンテンツを含む放送波とが周波数多重化されており、
前記受信信号に含まれるスペクトラム拡散処理された前記EPG情報に対して、ユーザ毎または契約形態毎に対応した拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散の処理を行う逆スペクトラム拡散処理部を設けて前記EPG情報からユーザまたは契約形態に該当したEPG情報を取得する構成とする。
本発明によれば、EPG情報の送出に際して、放送波の6MHz帯域を使用することが無く、また、専用の伝送周波数も必要としないため、ケーブルテレビ局の周波数資源を有効に使うことができる。
また、ケーブルテレビ局はユーザー毎あるいは契約形態に基づいたEPG情報を個別に送出でき、きめ細かな配信サービスが可能となる。
本発明の実施形態に係るケーブルテレビの番組情報送信装置および受信機について、図1〜図5を参照しながら以下詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送信装置における全体構成を示すブロック図であり、図2は本実施形態におけるC/N監視部の具体的構成例とその説明を示す図である。図3は本発明の実施形態に係るケーブルテレビの受信機における全体構成を示すブロック図である。
また、図4は本実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送受信装置におけるユーザ毎又は契約形態毎に用いられる拡散符号の例を示す説明図である。図5は本実施形態で使用されるスペクトラム拡散符号の生成回路を示す図である。図6は従来のケーブルテレビ局における送信装置の構成を示す図である。
本発明の実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送受信装置について、図1及び図2を用いて説明する。図1と図2において、1は受信アンテナ、2は衛星放送受信機、3は自主放送送出部、4はQAM変調部を含む放送用ヘッドエンド部、5はRFコンバータ、6は周波数多重化部、7はエアー再送信用EPG及び選局データ記録部、8はQPSK変調部、9はスペクトラム拡散処理部、10はフィルタ、11はRFコンバータ、12はアンプ1、13は自主放送用EPG及び選局データ記録部、14はQPSK変調部、16はフィルタ、17はRFコンバータ、18はアンプ2、19は2分配部、20はC/N監視部、21はCATV網、22は顧客管理システム、23は拡散符号データベース、25は放送用RFチューナ、26はフィルタ、27はC/N算出部、28は伝送C/N適正判定部、30はC/N監視スケジューラ、をそれぞれ表す。
図1に示すケーブルテレビ多重化装置の構成例において、受信アンテナ1には、BSデジタル放送、CSデジタル放送又は地上波デジタル放送が受信され、これらで使用されているデジタル変調(PSK,OFDM)を復調し、さらに後段にトランスポートストリームを転送する。QAM変調部を含む放送用ヘッドエンド部4には、衛星放送受信機(チューナ)2からのトランスポートストリームの他に、当該ケーブルテレビ局で生成された自主放送送出部(自主放送コンテンツ生成部)3からのトランスポートストリームも入力される。衛星放送受信機2において、放送コンテンツを含む放送波に付加される付帯情報(EPGデータ、選局データなど)が抽出されてエアー再送信用EPG及び選局データ記録部7に記録される。
また、エアー再送信用EPGデータ及び選局データは、受信アンテナ1で受信したトランスポートストリームから抽出する以外に、番組ガイド供給事業者等から、オンラインで取得して、記録部7に記録されても良い。また、自主放送波に付加されるEPG及び選局データは、自主放送用EPG及び選局データ記録部13に記録される。
QAM変調されたトランスポートストリームは、RFコンバータ5で周波数変換され、図示するように、伝送周波数帯域の90〜770MHzにQAM変調を作用させた6MHzの放送波帯域が適宜の間隔で配列された信号形態となっている。最終的には、6MHzの帯域をもつ各放送コンテンツと、そのEPGデータ及び選局データが周波数多重化されてCATV網21に送出されるのである。なお、EPGデータは電子番組ガイドデータであり、選局データはどの周波数帯域にどのようなチャンネルが割り当てられているかを示すデータである。
本実施形態においては、放送波6MHzの帯域に重畳されて送られてきた付帯情報(EPGデータ、選局データ)を別の多重方法により、放送波と周波数多重してCATV網21に送出することを特徴としている。具体的に図1で説明すると、再送信用の付帯情報(EPGデータ、選局データなど)は、エアー再送信用EPG及び選局データ記録部7から取り出して、QPSK変調部8で変調し、この変調信号をスペクトラム拡散処理部9において拡散符号でスペクトラム拡散し、50MHzのフィルタ10、RFコンバータ11を通してアンプ12に入力する。ここで、50MHz帯域のフィルタを用いているが、これは無線通信において、スペクトラム拡散する場合に、通常10倍のスペクトラム拡散をしていることを参考にすると、本実施形態の場合に、EPGデータ、選局データとして2〜3MHzを占めるので、その10倍の帯域が通るようなフィルタを設けると云う意味である。
図1に図示するように、再放送用のEPGデータ等の付帯情報は、拡散符号でスペクトラム拡散の処理をされて、放送波のQAM変調信号(6MHzの帯域信号)に比べて、広帯域で且つ微弱なスペクトラム(50MHzの帯域)となり、例えば、90〜140MHzの帯域に配置される。同様に自主放送用のEPGデータ、選局データも例えば、720〜770MHzに配置される。
ここで、詳細は後述するが、スペクトラム拡散処理部9は、エアー再放送用EPGデータ又は自主放送用EPGデータのそれぞれにおいて、単一の拡散符号でスペクトラム拡散処理することの外に、CATVのユーザ毎又は契約形態(例えば、月定額制視聴形態、P.P.V(Pay Per View)形態、P.P.C(Pay Per Channel)形態など)毎に異なる拡散符号でスペクトラム拡散してカスタム化したEPGデータを送出することも本発明の主要な特徴の1つであり、このために、ユーザの契約情報やユーザIDを管理する顧客管理システム22を設け、この顧客管理システム22の契約情報やユーザIDに基づいて、拡散符号データベース23中の適宜の拡散符号を選定して、この選定された拡散符号でユーザ毎又は契約形態毎に異なるEPGデータを送出するようにしている。そして、ユーザ又は契約形態毎の利用者は、カスタム化したEPGデータを取得することで、そのEPGデータに基づいた番組を視聴することができるのである。
端的に言えば、視聴契約の範囲外の番組はEPGデータとして配信出来ない様にすることが可能であり、配信されないEPGデータに対応する番組も視聴することができないのである。したがって、好ましくない番組のEPGデータについても契約形態の1種としてそれ特有の拡散符号を用いることで視聴できないようにすることができる。例えば、18歳未満視聴禁止の番組に対して、その種の番組を視聴しないという契約形態のユーザに対して、当該契約形態に特有な拡散符号でEPGデータをスペクトラム拡散処理を行うと、当該番組の消えた番組表が配信され、利用者はその契約によってこの番組表のみを見ることができ、したがって、利用者は18歳未満視聴禁止番組のEPGデータを見ることができず、且つその番組の内容も視聴できないのである。
次に、これらのスペクトラム拡散されたEPGデータと6MHz帯域の放送波は、周波数多重化部6で多重化され、CATV網21に送出されて、各ケーブル加入者に配信される。ここで、EPGデータは周波数多重化部6の前流側にあるアンプ12でゲイン制御を受ける構成となっている。スペクトラム拡散を受けたEPGデータがアンプ12で利得制御されて、例えばその出力振幅が大となると、受信側でEPGデータを取り出し易くなるが、一方で放送波に対する妨害要因が大きくなるという不都合が生じる。
そこで、本実施形態においては、周波数多重化後の送出信号について、C/N監視部20でC/Nを監視し、EPGデータが放送波への受信妨害とならないようにするという観点で、所定のC/N値となるようにアンプゲインを制御する。ここで、EPGデータはスペクトラム拡散化されているため、放送波にとってノイズ成分として認識されるものである。これによって、後述するが、受信機の受信許容以内にビットエラーレートを維持するように、放送波に対してEPGデータを周波数多重化する。C/N監視部20からの出力に基づいてアンプ1とアンプ2のゲインを調節(振幅又は電力の調節)することを例示したが、これに限らず、C/N監視部20からの出力に基づいてバンドパスフィルタ10,16の幅を可変にしても良い。
次に、図2において、2分配器19からの信号がRFチューナ25に入力され、図1に示す出力波形の6MHzが切り出され、6MHzフィルタ26を通ってC/N算出器27に入力される。C/N算出器27では、EPGデータのスペクトラム拡散信号が元来のノイズと合わされて全ノイズ成分として計測される。ここで、定性的に云えば、スペクトラム拡散信号を含む全ノイズ成分が大きいと放送波への妨害となるので、適宜のC/N値となるようにEPGデータのスペクトラム拡散信号の振幅を制御する。放送波に妨害とならない適正な判定をするために(算出C/Nが28dB以上あれば、放送妨害無しと判定する)、ビットエラーレートを用いる。図示するC/Nとビットエラーレートとの換算テーブルを用いて、C/Nの適正判定を行ってアンプのゲインを制御する。
上述した適正判定部28において、ビットエラーレートが例えば10−4であれば良しと判定するのが、通常の判断基準(日本CATV技術協会 JCTEA STD−007−1.0 「デジタル有線テレビジョン放送 BSデジタル対応受信装置」)であるので、このビットエラーレート値になるようにアンプゲインを制御する。なお、ビットエラーレートが10−4というのは図示する換算テーブルにおいて、C/N比で28dBに対応する。このように、本実施形態では、適正判定の数値としてビットエラーレートを用いているが、C/N比の数値で判定しても当然に良い。また、図2では、C/N監視スケジューラ30を設けて、適宜の時間で且つ時間間隔で図1に示す出力波形の6MHzを切り出して、放送波のC/N比を監視するようになっていて、放送波の全域に亘って(90〜770MHz)適正判定を実施する。
次に、本発明の実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送受信機について、図3を用いて説明する。
図3において、40は2分配器、41は放送用RFチューナ、42はQAM復調部、43はDEMUX、44はAVデコーダ、45はCPU、46は通信用RFチューナ、47はフィルタ、48は逆スペクトラム拡散処理部、49はQPSK復調部、50はデコード処理部、51は選局データ及びユーザiのEPGデータ記録部、をそれぞれ表す。
本実施形態における受信機では、CATV網からの信号を2分配器40で分配して、一方は放送用RFチューナ41で6MHzの放送波を選局し、他方は通信用RFチューナ46で50MHzの付帯情報のスペクトラム拡散信号を取得する。放送波信号はQAM復調器42、DEMUX43、AVデコーダ44を通って、映像および音声が復号され、TVへ出力される。
他方の通信用RFチューナ46からのスペクトラム拡散信号は、50MHz帯域のフィルタ47を通って、逆スペクトラム拡散処理部48に入力され、その出力波形は、図示するように逆拡散によって放送波がノイズのような分布となり、逆にEPG情報を含む付帯情報が2〜3MHzの帯域となって現れる。QPSK復調部49で図示の波形を復調し、デコード処理部50で処理して、例えば、選局データと、ユーザ又は契約形態iのEPGデータを取得する。このように復号された選局データとEPGデータは記録部50に蓄えられ、CPU45から参照され、EPGの表示や、契約状態による視聴制限に使用される。
図4には、図1に示すスペクトラム拡散処理部9でユーザ毎又は契約形態毎に異なる拡散符号を用いて、EPGデータをスペクトラム拡散する処理例を示す。なお、どの周波数帯域にどのようなチャンネルが対応するかと云う選局情報は、全加入者に共通の拡散符号を用いてスペクトラム拡散する(選局データはユーザ又は契約形態毎に差別化せずに一律に共通して送信する例である)。
図4はユーザ又は契約形態(例えば、月定額制契約、P.P.V.契約、P.P.C.契約など)の異なる6つの個体にEPGデータをスペクトラム拡散する場合の拡散符号例を示す。受信機側では図示する各拡散符号をCATV視聴契約時に予めセットボックス内の不揮発性メモリなどに記憶しておき、記憶した拡散符号以外の符号で多重化されたEPGデータは取得できないものである。スペクトラム拡散符号はお互い同士が直交しているため、これらの異なるEPGデータを同時に多重化して送出してもお互いに干渉せず、受信機側では自分が保有する拡散符号と直交する符号(非契約のEPGデータ)は取得出来ない。
ここで、直交とは2つの拡散符号間で、一致しているビット数と不一致であるビット数が等しいこと(内積=0)を云い(拡散符号が直交していると云うことは自分と自分以外の他の加入者が区別できることを意味する)、図4の例では、符号長が8ビットであるため、各拡散符号間で「0」又は「1」が一致又は不一致している個数は4個である。
このように、本実施形態では、EPGデータについて、スペクトラム拡散符号の秘匿性、秘密性を活用して(拡散符号がCATV局とユーザ間である種の暗号化符号として利用される)、CATV局がユーザ毎又は契約形態毎に、提供するEPGデータをカスタム化(特定用途向け)して送出する。この際、受信機ではユーザ毎又は契約形態毎の特定の拡散符号iで逆スペクトラム拡散処理を実行することによって、前述の直交性により、拡散符号i以外に対応するEPGデータは図3に示すようにノイズ成分となり、拡散符号iに対応するEPGデータのみが取得できる。全加入者共通の選局データは単一の拡散符号であり、図3に示すように選局データの受信時に拡散符号を切り替えて使用する。
図5は一般的なスペクトラム拡散符号の生成回路を示し、携帯電話等で加入者数が多い場合は拡散符号としてPN(Pseudo Noise:疑似雑音)符号が使われる。この生成回路は、Exclosive ORとレジスタDの組み合わせが多段で構成されている。この構成によって、2n−1個の拡散符号が得られる。この個数から1を差し引いた数(選局データ用拡散符号を引く)が同時に送出できるEPG情報の種類(ユーザ数または契約形態数)に等しい。
また、図5の構成例で、同一のレジスタ段数(n)でも各レジスタDiからの帰還パスを変えることにより、別の拡散符号系列が得られる。図示の公知の構成例を用いることで、ユーザ又は契約形態の数に対応する、互いに直交関係をもつ拡散符号系列を順番に生成することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るケーブルテレビの番組情報送信装置および受信機の特徴は、EPG情報を放送波に重畳せずに、スペクトラム拡散を用いて、ケーブルテレビ帯域の広範囲に分散させること、EPG情報を放送コンテンツに周波数多重化して伝送すること、スペクトラム拡散化されたEPG情報が放送波への受信妨害とならない様に、送信装置のヘッドエンドにおいて、C/N比を計測して、拡散信号の電力または振幅、必要に応じて拡散帯域幅を調整できるようにすること、に加えて、スペクトラム拡散符号を個々のユーザ毎あるいは契約形態毎に付与することにより、ユーザー毎あるいは契約形態毎にカスタム化したEPG情報を同時に送出すること、である。また、選局情報は全ユーザー共通の拡散符号を使用する。
このような構成上の特徴を有することによって、本実施形態では、次のような機能ないし作用を奏させることができる。すなわち、EPG情報を送出するために、放送波の6MHz帯域を使用することが無く、また、専用の伝送周波数も必要としないため、ケーブルテレビ局の周波数資源が有効に使える。ケーブルテレビ局はユーザー毎あるいは契約形態に基づいたEPG情報を個別に送出できる。双方向ケーブルTVの場合、視聴者の年齢、視聴履歴等をCATV局側で把握できれば、視聴者にとって好ましい、あるいは好ましくない(未成年に対する18禁番組)を考慮したEPG送出が可能となる。
本発明の実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送信装置における全体構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるC/N監視部の具体的構成例とその説明を示す図である。 本発明の実施形態に係るケーブルテレビ受信機における全体構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るケーブルテレビ番組情報送信装置および受信機におけるユーザ毎又は契約形態毎に用いられる拡散符号の例を示す説明図である。 本実施形態で使用されるスペクトラム拡散符号の生成回路を示す図である。 従来のケーブルテレビ局における送信装置の構成を示す図である。
符号の説明
1…受信アンテナ、2…衛星放送受信機、3…自主放送送出部、4…QAM変調部を含む放送用ヘッドエンド部、5…RFコンバータ、6…周波数多重化部、7…エアー再送信用EPG及び選局データ記録部、8…QPSK変調部、9…スペクトラム拡散処理部、10…フィルタ、11…RFコンバータ、12…アンプ1、13…自主放送用EPG及び選局データ記録部、14…QPSK変調部、16…フィルタ、17…RFコンバータ、18…アンプ2、19…2分配部、20…C/N監視部、21…CATV網、22…顧客管理システム、23…拡散符号データベース、25…放送用RFチューナ、26…フィルタ、27…C/N算出部、28…伝送C/N適正判定部、30…C/N監視スケジューラ、40…2分配器、41…放送用RFチューナ、42…QAM復調部、43…DEMUX、44…AVデコーダ、45…CPU、46…通信用RFチューナ、47…フィルタ、48…逆スペクトラム拡散処理部、49…QPSK復調部、50…デコード処理部、51…EPGデータ及び選局データ記録部

Claims (7)

  1. 電子番組ガイド情報(以下、EPG情報)、チャンネルとその伝送周波数を記した選局情報を含む付帯情報と、放送コンテンツをCATV網を通して送出するケーブルテレビの番組情報送信装置であって、
    ユーザ毎、または月額定額制契約やペイパービュー(以下P.P.V.)契約等の契約形態毎に異なる拡散符号で前記EPG情報に対してスペクトラム拡散処理を行い、
    前記選局情報に対してユーザ又は契約形態に依らずに共通の拡散符号でスペクトラム拡散処理を行い、
    前記スペクトラム拡散された前記EPG情報、前記選局情報を含む付帯情報と前記放送コンテンツを含む放送波とを周波数多重化して前記CATV網に送出する
    ことを特徴とするケーブルテレビの番組情報送信装置。
  2. 請求項1において、
    前記スペクトラム拡散された付帯情報を周波数多重化する前流側に増幅器を設け、
    前記周波数多重化した送出信号におけるC/Nを監視し、
    前記C/Nが所定の範囲内に収まるように、前記C/N監視の出力によって前記増幅器のゲインを制御する
    ことを特徴とするケーブルテレビの番組情報送信装置。
  3. 請求項2において、
    前記C/N監視は、前記周波数多重化した送出信号におけるビットエラーレートの検出値と、ビットエラーレートとC/Nとの換算表と、を用いてC/Nの適正判定を行うことを特徴とするケーブルテレビの番組情報送信装置。
  4. EPG情報、選局情報を含む付帯情報と共に放送コンテンツをCATV網を通して送出するケーブルテレビの番組情報送信装置であって、
    前記放送コンテンツを含む放送波を選局する放送用RFチューナ、前記放送用RFチューナからの放送波を変調する放送変調部、を有する放送波系統部と、
    前記付帯情報を変調する付帯情報変調部、前記付帯情報変調部からの出力をスペクトラム拡散するスペクトラム拡散処理部、前記スペクトラム拡散処理部からの出力を増幅する利得制御可能な増幅器、を有する付帯情報系統部と、
    前記放送波系統部と前記付帯情報系統部の信号を周波数多重化する周波数多重化部と、
    前記周波数多重化部の出力におけるC/Nを監視するC/N監視部と、を備え、
    前記スペクトラム拡散処理部は、ユーザ毎、または月額定額制契約やP.P.V.契約等の契約形態毎に異なる拡散符号で前記EPG情報に対してスペクトラム拡散処理を行うとともに、前記選局情報に対してはユーザ又は契約形態に依らずに共通の拡散符号でスペクトラム拡散処理を行い、
    前記C/N監視部の出力で前記増幅器の利得を制御して、前記放送波に対する妨害許容範囲内のスペクトラム拡散信号を生成する
    ことを特徴とするケーブルテレビの番組情報送信装置。
  5. 請求項1、2、3又は4において、
    前記付帯情報は、BSデジタル放送波、CSデジタル放送波又は地上デジタル放送波における付帯情報の他に、ケーブルテレビ局の自主放送の付帯情報を含むことを特徴とするケーブルテレビの番組情報送信装置。
  6. EPG情報、選局情報を含む付帯情報と共に放送コンテンツをCATV網を通して受信するケーブルテレビの受信機であって、
    受信信号は、ユーザ毎、または月額定額制契約やP.P.V.契約等の契約形態毎に異なる拡散符号で前記EPG情報に対してスペクトラム拡散処理されるとともに、前記選局情報に対してはユーザ又は契約形態に依らずに共通の拡散符号でスペクトラム拡散処理されており、さらに、前記スペクトラム拡散された前記EPG情報、前記選局情報を含む付帯情報と前記放送コンテンツを含む放送波とが周波数多重化されており、
    前記受信信号に含まれるスペクトラム拡散処理された前記EPG情報に対して、ユーザ毎または契約形態毎に対応した拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散の処理を行う逆スペクトラム拡散処理部を設けて前記EPG情報からユーザまたは契約形態に該当したEPG情報を取得する
    ことを特徴とするケーブルテレビの受信機。
  7. 請求項6において、
    前記逆スペクトラム拡散処理部は、前記選局情報を受信するときに、拡散符号を選局情報用に切り替えることを特徴とするケーブルテレビの受信機。
JP2004241062A 2004-08-20 2004-08-20 ケーブルテレビの番組情報送信装置および受信機 Expired - Fee Related JP4350003B2 (ja)

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