JP4346487B2 - 紙料供給装置 - Google Patents

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本発明は、古紙、損紙などの紙料を離解させて所定濃度の紙料スラリを連続して排出する連続式パルパーに対して紙料を投入するものであって、その連続式パルパー内の液面高さに応じて紙料の供給を調節するようにした紙料供給装置に関する。
近年、省資源や地球環境保全の要求が高まり、古紙および損紙のリサイクル率が高くなってきており、これまで脱墨や異物除去が困難であった雑誌の他、ラミネート処理された紙容器なども紙料として用いられるようになってきている。
そうした古紙や損紙などの紙料について資源サイクルを行うために紙料スラリを造るパルパーは、これまで容器内に水と薬剤を混合した溶液と紙料を投入し、一定期間混合撹拌して離解が完了した後、排出口を開放して紙料スラリを全量取り出す、いわゆるバッチ式のものが実用化されていた。しかし、バッチ式のパルパーはロスタイムが多く操業性が良くないため、最近では紙料スラリを連続して取り出せる連続式のパルパーが要求され、種々提案されている。
本出願人も特開2003−193383号公報として開示された出願によって、エネルギ消費が少なくて均質な紙料スラリが連続的に得られ、かつ、異物の微細化が起こりずらいコンパクトな連続式パルパーを提案している。その連続式パルパーでは、縦型円筒容器内に上部から供給された紙料が垂直回転軸に多段に付設した撹拌羽根によって溶液内で撹拌され、順次下方へ移動するに連れ離解され、縦型円筒容器の下部に設けられた取出口から吐出される。
そうした連続式パルパーへの紙料の供給は、例えば紙料スラリが所定量吐出される毎に行われ、また供給する紙料の種類によって離解に要する時間が異なるので、紙料スラリの排出量を適宜調整する必要があるが、その際にはスクリューフィーダの回転数が適宜調整される。
特開2003−193383号公報(第2−3頁、図1)
こうした従来の連続式パルパーでは、例えば吐出される紙料スラリの濃度を18〜20パーセントになるようにし、その後更に1〜4パーセントにまで薄めてからスクリーンを通して異物などを取り除くようにしている。紙料スラリの濃度を一定の範囲にするには縦型円筒容器内に入れる溶液と破砕済紙料との割合を調整する必要がある。その際、破砕済紙料は塊になっているため、本来ならば連続式パルパーへの破砕済紙料の供給を一旦停止し、離解が進んだ後に改めて供給を開始することが好ましい。
しかし、圧縮梱包されたベールを破砕する破砕機はベールが回転刃に噛み込んだままで運転を停止させてしまうと、再度運転する場合に非常に大きな動力が必要になる。従って、運転を再開する際には電力消費が大きくなったり、最悪の場合には噛み込み強くて回転刃が回らなくなってしまうおそれがある。そのため従来は、破砕機は連続的に運転しなければならないが、そうすると適時に適量の破砕済紙料を縦型円筒容器内に供給するのが難しかった。
そこで本発明は、かかる課題を解決すべく、適時に適量の破砕済紙料を連続式パルパー内に連続的に供給する紙料供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係る紙料供給装置は、縦型円筒容器内で製造した紙料スラリを連続的に吐出する連続式パルパーに対して破砕済紙料を供給するためのものであって、一対の回転刃の間に入れられた紙料の塊であるベールを当該回転刃で砕いて破砕済紙料として下方に放出する破砕機と、その破砕機の下から前記連続式パルパーの供給口に前記破砕済紙料を搬送するコンベアと、前記破砕機の駆動を制御する制御装置と、前記縦型円筒容器内の液面高さを計測して前記制御装置へその計測信号を送信する液面レベルセンサとを有し、前記制御装置が縦型円筒容器内の液面高さに応じて前記破砕機の回転刃の回転速度を調整するものであることを特徴とする。
また、本発明に係る紙料供給装置は、前記制御装置が、前記液面レベルセンサからの計測信号に基づいて液面高さを検出し、上限値を検出した場合には前記破砕機の回転刃の回転速度を落とし、下限値を検出した場合には前記破砕機の回転刃の回転速度を上げるようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る紙料供給装置は、前記制御装置が、前記液面レベルセンサからの計測信号に基づいて液面高さを検出し、その液面高さが上限値に近づくに従って前記破砕機の回転刃の回転速度を徐々に落とし、液面高さが下限値に近づくに従って前記破砕機の回転刃の回転速度を上げるようにしたものであることを特徴とする。
更に、本発明に係る紙料供給装置は、前記破砕機がその回転刃をインバータモータによって回転させるものであることを特徴とする。
よって、本発明に係る紙料供給装置では、液面レベルセンサによって紙料スラリが造られる縦型円筒容器内の液面高さが検出され、その液面高さに応じて回転刃の回転速度が制御されて、破砕機からの破砕済紙料の放出量が調整される。
例えば、縦型円筒容器内の液面高さについて上限値と下限値とを設定し、液面が上限値であることを検出した場合には、回転刃の回転速度を落として破砕機から放出される破砕済紙料の単位時間当たりの量を減らし、コンベアによって連続式パルパーへ供給する破砕済紙料の量を減少させる。一方、液面が下限値であることを検出した場合には、回転刃の回転速度を上げて破砕機から放出される破砕済紙料の単位時間当たりの量を増やし、コンベアによって連続式パルパーへ供給する破砕済紙料の量が増加する。
従って、本発明に係る紙料供給装置によれば、破砕機の回転刃について連続的に回転させながらもその回転数を調整することによって、コンベアで搬送され連続式パルパー内に入れられる破砕済紙料の供給量が調整され、適時に適量の破砕済紙料を連続式パルパー内に連続的に供給することができる。
次に、本発明に係る紙料供給装置について、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、連続式パルパーの全体構成を示した図である。連続式パルパー1は、図1に示すように、架台11上に縦型円筒容器10が立設されている。縦型円筒容器10には、その上端に破砕済紙料51が投入される供給口12が形成され、下端の側部には紙料スラリが取り出される取出口13が設けられている。縦型円筒容器10内には、縦方向中心部に垂直回転軸14が回転可能に支持され、その垂直回転軸14には、架台11の下部に設けられたモータ15の駆動力が減速機16を介して伝達するように構成されている。
縦型円筒容器10内に立設された垂直回転軸14には、螺旋状のパルピングロータ−17が最上部に取り付けられ、その下には複数のロータ−18が上下多段に取り付けられている。パルピングロータ−17は切欠部が形成され、供給口12から入れられた破砕済紙料51がその切欠部からパルピングロータ−17の下に落ちていくようになっている。一方、上下多段に設けられたロータ−18は、その羽根の枚数が上段部分のものが2枚、中段のものが3枚、そして下段のものが4枚というように徐々に増えるように形成されている。これは、上から下にかけて羽根の枚数を増やすことによって拌力を段階的に増加させるためである。
また、縦型円筒容器10の内壁には、内部を流れる破砕済紙料51の拌が促進されるように、縦方向には複数の垂直リブ21が突設されるとともに、各段のロータ−18の中間高さに水平リブ22が突設されている。
一方、縦型円筒容器10の底部には取出口13へ紙料スラリを取り出すためのスクリューフィーダ19が設けられている。このスクリューフィーダ19は、モータ20の回転速度を制御することによって紙料スラリの吐出量を調整できるようになっている。そして、そのスクリューフィーダ19の先には、縦型円筒容器10から吐出された紙料スラリの異物を除去するためのセパレータ23が設けられている。
縦型円筒容器10には紙料を離解させるための薬品など(例えば、NaOH、脱墨剤、Na2SiO3、H2O2、スチーム)が供給されるが、そのための配管が縦型円筒容器10に接続されている。縦型円筒容器10に配管が接続されてできた一のライン25には水が流され、他のライン26にはスチームが流されるようになっている。そのうちライン25は分岐して2方向に分かれ、それぞれの分岐ラインに電磁開閉弁27,28が接続され、他方のライン26には電磁開閉弁29が接続されている。そして、電磁開閉弁27の二次側には例えばNaOH、脱墨剤、Na2SiO3が送り込まれ、電磁開閉弁28の二次側にはH2O2が送り込まれるようになっている。
図2は、こうした連続式パルパー1へ破砕済紙料51を供給するための紙料供給装置を示した概念図である。すなわち、連続式パルパー1の縦型円筒容器10と破砕機30との間にはコンベア40が配置され、破砕機30から放出されてコンベア40上に搭載された破砕済紙料51が縦型円筒容器10の供給口12へと送られるようになっている。
次に、図3は破砕機を上方から見た断面図である。この破砕機30は、複数のベール50(図2参照)を入れることができる大きさの箱形容器31の中に、2本の回転軸32,32が軸支された二軸式である。各回転軸32,32には複数の回転刃33,33が設けられ、軸方向に各回転刃33,33が交互に配置されている。回転軸32,32には回転伝達機構34が連結され、各回転刃33,33が互いに内側に回転するようになっている。回転刃33,33を回転させるための駆動手段には回転を加減速できるようにインバータドライブ方式がとられ、伝達機構34に電動モータ35が連結され、その電動モータ35にインバータ装置36が連結されている。
ところで、この破砕機30には箱形容器31内に複数のベール50が投入され、その自重によって各ベール50が順に回転する回転刃33,33の間に噛み込まれていく。従って、ベール50が回転刃33,33噛み込まれた破砕途中で運転を停止させると、その噛み込み状態から再度運転する場合には非常に大きな起動力が必要になるため、連続式パルパー1を稼働させている間、破砕機30は連続運転することになる。しかしその一方で、常に一定量の破砕済紙料51を縦型円筒容器10内に供給していたのでは、溶液の量に対して破砕済紙料51が多くなりすぎてしまい目標とする濃度(18〜20パーセント)で紙料スラリを吐出できなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、連続式パルパー1から排出される紙料スラリの濃度が18〜20パーセントになるように濃度管理を行うべく、連続式パルパー1の紙料供給装置が構成されている。すなわち紙料供給装置は、縦型円筒容器10内の溶液の量に対する破砕済紙料51の割合が適量になるようにしたものであり、縦型円筒容器10内の液面高さに応じて破砕機30から放出される破砕済紙料51の量を調整するものである。
連続式パルパー1では、縦型円筒容器10内にいったん十分な溶液と破砕済紙料51とが供給された場合、破砕済紙料51をその後あまり増加させないように供給量を減らし、上部の破砕済紙料51が下に沈んで離解が進むのを待つ必要がある。そして、所定時間の後には縦型円筒容器10内の液面が下がるため、このとき再び液面が一定の高さに上昇するまで溶液とともに破砕済紙料51の供給量を増加させた供給を行うようにするのがよい。
そこで、本実施形態の紙料供給装置では、図2に示すように縦型円筒容器10の供給口12の上方に超音波距離計などの液面レベルセンサ45が設置されている。そして、その液面レベルセンサ45は制御装置46に接続され、更にその制御装置46は破砕機30のインバータ装置36に接続されている。
そして、本実施形態の制御装置46には液面制御プログラムが設定され、液面レベルセンサ45の計測信号に基づいて図2に示す液面レベルの下限値L1と上限値L2とを検出し、溶液の供給や破砕済紙料51の供給量の調整を行うように構成されている。すなわち、制御装置46が液面レベルの下限値L1と上限値L2とを検出することにより、破砕機30のインバータ装置36に制御信号が送られ、縦型円筒容器10内の液面がL1とL2との高さで変動するようにする。つまり、本実施形態の紙料供給装置では、破砕機30における回転刃33,33の回転速度の調節により連続式パルパー1へ供給する破砕済紙料51の供給量が調節されるようになっている。
ところで、上下3段階に設定した液面L2,L1,L3のうち、下限値を示すL1は図1に示されたパルピングロータ−17の上部に位置する高さであり、更にL1の下方に設定されたL3の高さは、パルピングロータ−17のすぐ上の位置である。また、上限値を示すL2は供給口12から任意の距離下がった位置である。
次に、上記した構成による連続式パルパー1および紙料供給装置の作用について説明する。
本実施形態の連続式パルパー1は、底部に形成された縦型円筒容器10の取出口13から所定濃度の紙料スラリが連続して吐出される。そして、紙料スラリの吐出によって縦型円筒容器10内部の溶液と破砕済紙料51が減少するため、吐出量に応じて溶液や破砕済紙料51が適宜供給され、縦型円筒容器10内の液面が常に一定の高さ範囲で変動するようにして運転される。すなわち、縦型円筒容器10内の液面の高さが前述したように図2示すL1とL2との間を上下するようにして紙料スラリが造られていく。
供給口12から投入された破砕済紙料51は、縦型円筒容器10内の溶液に溶け込み、パルピングロータ−17によって下方へ誘導される。この段階では破砕済紙料51のままの塊として存在しているものもあるが、パルピングロータ−17には切欠きが形成されて1ピッチ未満になっているため、塊はその切欠部から下方へと落ちていく。一方、縦型円筒容器10の底部では前述したように紙料スラリがスクリューフィーダ19によって取出口13から吐出されるため、上から供給された破砕済紙料51は、順に縦型円筒容器10内を底に向かって沈んでく。そして、下降するに従って刃数の多くなる下段のロータ−18によって破砕済紙料51の離解が徐々に進んでいく。
ロータ−18は回転速度が遅く平面的な撹拌となるため、そのままでは溶液内の紙料がかき回されてできた回転方向の流れに乗ってしまう。しかし、縦型円筒容器10の内側壁に付設された垂直リブ21や水平リブ22によって紙料の流動が阻止されるのでロータ−18との連れ回りが防止される。なお、ロータ−18は刃数が上段では少ないので未離解な状態であっても下方への移動がスムーズであり、その一方で下段のロータ−18では刃数が多くなっているので撹拌力が増加し、均質な紙料スラリが造られることになる。また、下段では撹拌力が大きいので離解繊維に付着しているインク粒子を分離する能力も大きくなる。
供給口12から投入された紙料は、こうして拌によって溶液内で離解しながら縦型円筒容器10内を下降し、水分中の濃度が18〜20パーセント程の均質な紙料スラリとなって取出口13から吐出される。なお、紙料によって縦型円筒容器10内に滞留する時間を制御する必要があるときは、スクリューフィーダ19の回転数を落とすことによって単位時間当たりに吐出される紙料スラリの量を減少させることができる。そして、排出された紙料スラリは、その後更に1〜4パーセントに濃度が薄められ、セパレータ23により異物の除去が行われて後続の処理工程へと搬送される。
次に、本実施形態の紙料供給装置では、こうして連続式パルパー1から吐出される紙料スラリの濃度が18〜20パーセントになるように、破砕機30からコンベア40を介して縦型円筒容器10へ連続的に供給される破砕済紙料51のタイミングとその供給量が調節されている。
具体的には、縦型円筒容器10内の液面高さに応じて破砕機30の回転刃33,33の回転速度が調整され、破砕機30から放出される破砕済紙料51の単位時間当たりの破砕量が調節される。そのため紙料供給装置では、液面レベルセンサ45が縦型円筒容器10内の液面を計測し、その計測信号が制御装置46へ逐次送られている。そして、液面レベルセンサ45からの計測信号を受け取った制御装置46では、縦型円筒容器10内の液面の変化が確認されている。
そこで、縦型円筒容器10内には溶液が入れられ、そこに破砕済紙料51が投入されて液面がL2にまで達しているとする。液面レベルセンサ45からの計測信号によって液面がL2の位置にあることを検出した制御装置46では、破砕機30に制御装置46から低速駆動信号が送られて回転刃33,33の回転速度が落とされる。従って、破砕機30における単位時間当たりの破砕量は減少し、下方のコンベア40では破砕機30から放出された少量の破砕済紙料51が順次送られていく。
こうして、コンベア40上の単位面積当たりの破砕済紙料51が減少し、縦型円筒容器10内への供給量も減少する。そして、連続式パルパー1では、前述したようにパルピングロータ−17及びロータ−18の回転によって破砕済紙料51が拌され、溶液中に離解して均質な紙料スラリが造られていく。このとき、破砕済紙料51の供給よりも取出口13から紙料スラリを吐出する処理能力の方が大きいため、液面は徐々に低下していく。
そこで、液面レベルセンサ45からの計測信号によって液面がL1まで下がったことが制御装置46で検出されると、制御装置46から電磁弁27,28へ開信号が送られ、縦型円筒容器10内に水に薬剤が加えられた溶液が送り込まれる。そして、溶液の増加に伴い破砕済紙料51の量も増加させるため、制御装置46から破砕機30のインバータ装置36へ高速駆動信号が送られて回転刃33,33の回転速度が上げられる。
従って、破砕機30においてベール50の破砕スピードが上がり、その破砕機30から放出される破砕済紙料51の単位時間当たりの量が多くなり、それがコンベア40上を流れて縦型円筒容器10内に供給される。縦型円筒容器10内では、こうして加えられた溶液と破砕済紙料51によって液面が上昇する。そして、再び液面レベルセンサ45からの計測信号によって液面がL2まで上がったことが検出されると、制御装置46から電磁弁27,28へは閉信号が送られ、縦型円筒容器10内への溶液の供給が止められる。また、破砕機30のインバータ装置36には制御装置46から低速駆動信号が送られて回転刃33,33の回転速度が落ちる。そのため、破砕機30における単位時間当たりの破砕量は減少し、下方のコンベア40では破砕機30から放出された少量の破砕済紙料51が順次送られる。
ここで、図4は、縦型円筒容器10内の液面高さの変化と破砕機10における破砕済紙料51の破砕量との関係を概念的に示した図であり、縦軸に液面高さと破砕量をとり、横軸に時間をとっている。本実施形態の紙料供給装置では、このように例えば液面高さがL1を下回ったところ(t1)で破砕機30における回転刃33,33の回転速度を上げて破砕済紙料51の破砕量を増加させ、液面高さがL2を上回ったところ(t2)で破砕機30における回転刃33,33の回転速度を下げて破砕済紙料51の破砕量を減少させる。これを繰り返すことによって破砕機30を停止させることなく、液面に応じて破砕済紙料51の供給量を調節している。
ところで、本実施形態の紙料供給装置では、前述した制御とは別の制御方法によっても縦型円筒容器10へ破砕済紙料51供給が行われる。図5は、破砕機30の回転刃33,33の回転数を液面高さに従って制御した場合のタイムチャートを示した図である。
本制御でも、縦型円筒容器10内の液面高さに応じて破砕機30の回転刃33,33の回転速度が調整され、破砕機30から放出される破砕済紙料51の単位時間当たりの破砕量が調節される。
しかし、ここでは図5に示すように液面高さを逐次確認し、縦型円筒容器10内の液面がL2に近づいたところで、制御装置46から破砕機30に低速駆動信号が送られて回転刃33,33の回転速度が徐々に落とされる。従って、破砕機30における単位時間当たりの破砕量は減少し、縦型円筒容器10内への破砕済紙料51の供給量も減少する。
その一方、供給量の低下によって逆に液面が徐々に低下していく。そのため、こうして低下する液面高さも逐次確認され、今度は縦型円筒容器10内の液面がL1に近づいたところで、制御装置46から破砕機30に高速駆動信号が送られて回転刃33,33の回転速度が徐々に上げられる。
従って、破砕機30においてベール50の破砕スピードが上がり、その破砕機30から放出される破砕済紙料51の単位時間当たりの量が多くなり、縦型円筒容器10内では溶液と破砕済紙料51によって液面が上昇する。そして、再び液面レベルセンサ45からの計測信号によって液面がL2に近づいたことが検出されると、回転刃33,33の回転速度が落とされる。
よって、本実施形態の紙料供給装置によれば、縦型円筒容器10内の液面高さに応じて破砕機30を制御し、回転刃33,33の回転速度を変化させることによって、連続した破砕済紙料51の供給を可能とするとともに、液面変化による適時に定量の破砕済紙料51を供給することが可能になった。
そして、これを液面レベルセンサ45による計測と、制御装置46による破砕機30の制御とによる簡単な構成によって達成することができた。
また、破砕機30の回転刃33,33を回転させる駆動手段としてインバータモータを使用したことにより、適切な回転速度で回転刃33,33を回転させることで、適量の破砕済紙料51を破砕して連続式パルパー1へ供給することができた。
以上、本発明に係る紙料供給装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
連続式パルパーの全体構成を示した図である。 連続式パルパーへ破砕済紙料を供給するための紙料供給装置を示した概念図である。 破砕機を上方から見た断面図である。 縦型円筒容器内の液面高さの変化と破砕機における破砕済紙料の破砕量との関係を概念的に示した図である。 縦型円筒容器内の液面高さの変化と破砕機における回転刃の回転数との関係を示した図である。
1 連続式パルパー
10 縦型円筒容器
12 供給口
17 パルピングロータ−
18 ロータ−
19 スクリューフィーダ
30 破砕機
33 回転刃
35 電動モータ
36 インバータ装置
40 コンベア
45 液面レベルセンサ
46 制御装置
50 ベール
51 破砕済紙料

Claims (4)

  1. 縦型円筒容器内で製造した紙料スラリを連続的に吐出する連続式パルパーに対して破砕済紙料を供給するための紙料供給装置において、
    一対の回転刃の間に入れられた紙料の塊であるベールを当該回転刃で砕いて破砕済紙料として下方に放出する破砕機と、その破砕機の下から前記連続式パルパーの供給口に前記破砕済紙料を搬送するコンベアと、前記破砕機の駆動を制御する制御装置と、前記縦型円筒容器内の液面高さを計測して前記制御装置へその計測信号を送信する液面レベルセンサとを有し、前記制御装置が縦型円筒容器内の液面高さに応じて前記破砕機の回転刃の回転速度を調整するものであることを特徴とする紙料供給装置
  2. 請求項1に記載する紙料供給装置において、
    前記制御装置は、前記液面レベルセンサからの計測信号に基づいて液面高さを検出し、上限値を検出した場合には前記破砕機の回転刃の回転速度を落とし、下限値を検出した場合には前記破砕機の回転刃の回転速度を上げるようにしたものであることを特徴とする紙料供給装置
  3. 請求項1に記載する紙料供給装置において、
    前記制御装置は、前記液面レベルセンサからの計測信号に基づいて液面高さを検出し、その液面高さが上限値に近づくに従って前記破砕機の回転刃の回転速度を徐々に落とし、液面高さが下限値に近づくに従って前記破砕機の回転刃の回転速度を上げるようにしたものであることを特徴とする紙料供給装置
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する紙料供給装置において、
    前記破砕機は、その回転刃をインバータモータによって回転させるものであることを特徴とする紙料供給装置
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