JP4341270B2 - 調光システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の照明器具を調光制御する調光システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、劇場やスタジオの調光システムにおいて、調光器にてランプ電力やランプ不点などを検出することは既に実現されている。また、それらの監視情報を調光主装置にて監視表示することも実用化されている。
【0003】
従来の調光システムには、特願2002-273554号に示すように、照明器具(ランプを含む)の動作状態を監視して状態監視データを生成する状態監視部とその状態監視データを電力線搬送通信で送信する通信部とを有する監視器26を、各照明器具14に内蔵させ、一方、照明器具を調光制御する調光器52は、照明器具内の前記監視器26から電力線搬送通信で送信された前記状態監視データを受信し、調光器52を制御する主調光装置56へ転送する。主調光装置56は、転送された前記状態監視データを受信して、調光器52が調光制御している照明器具毎の動作状態を表示するようにしているものがある。
【0004】
【特許文献1】
特願2002-273554号(未公開)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、劇場やスタジオで使用される調光システムでは、固定的に配設された特定の調光器に対して特定の照明器具が常に固定して接続されるものではなく、調光器に対して接続する照明器具は必要に応じて取り替えられる。すなわち、劇場やスタジオなどで演じられる演出内容(演目)に応じて、舞台で使用する複数の照明器具の配置を換えることが多い。従って、調光器や調光主装置で特定の照明器具を監視しランプ点灯時間などを累積しようとしても、調光器に対して接続される照明器具が場合によって付け替えられるため、特定の照明器具の累積点灯時間を知ることができなかった。
【0006】
また、使用者が現在、調光器に接続されている照明器具についての器具情報(ランプ寿命,器具種類,配光データなど)を即座に得ることができなかった。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題に鑑み、照明器具をどの調光器に接続しても、個々の照明器具の正確な監視情報(累積点灯時間など)や器具情報を知らせることが可能な調光システムを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明による調光システムは、自身の識別番号を設定する識別番号設定部と前記識別番号を送信する第1の通信部とを有した照明器具と;
前記照明器具を調光制御する調光部と自身の状態を監視する状態監視部と前記照明器具からの識別番号を受信する第2の通信部と前記照明器具からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部とを有した調光器と;
複数の前記調光器をコントロールすると共に、前記調光器から送信される前記識別番号,前記調光器番号及び前記監視情報に基づいて、前記照明器具の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成することが可能な調光主装置と;
前記照明器具の識別番号設定部へ識別番号を書き込む機能を有すると共に、照明器具への識別番号書込み時に識別番号に対応した器具形名,適合ランプ又は配光データの少なくとも一種を含んだ器具情報データベースを作成する機能と、この器具情報データベースをネットワーク回線を介して前記調光主装置に送信する機能とを有する識別番号書き込み装置と;を具備し、
前記調光器の第2の通信部は、ランプに電力を供給しない期間に、ランプの明るさに影響を及ぼさないレベルの低電圧を出力し、前記照明器具の第1の通信部はこの期間に前記低電圧に基づいて電流信号若しくは電圧信号で識別番号を前記第2の通信部へ返信することを特徴とするものである。
【0009】
上記の説明で、照明器具は、白熱電球やハロゲンランプなどのランプと、該ランプを保持したり、特定の配光を得たり、或いは保護したりする機能を有した器具本体部とを有したものである。
【0010】
調光器の状態監視部で得られる監視情報とは、照明負荷であるランプの点灯電力、点灯電力の電圧及び電流、点灯時間、入力電圧低下、負荷短絡遮断、過負荷遮断、無負荷、漏電、回路故障、温度上昇、出力レベルなどである。また、調光主装置における監視内容とは、各々の調光器の監視情報に基づいて照明器具ごとに算出される積算(累積)電力、累積点灯時間、照明器具ごとに判定される寿命や故障などの判定結果である。なお、点灯時間については、ほぼ一定の電力で点灯している状態では、各調光器の状態監視部に時計手段又はタイムカウンタを設けて、各照明器具の点灯開始からの点灯時間を計測することも可能であるが、或いは各照明器具の点灯電力量を状態監視部で測定しこれを平均的な電力又は定格電力にて演算(除算)して点灯時間を算出するなどの方法がある。特に、調光度合いの時間的変化が大きい舞台照明などには積算した電力量に基づいて算出した実効的な点灯時間を監視データとして用いることが有効である。また、累積点灯時間については、調光主装置に識別番号ごとに監視データを累積して記録しておくことができるので、累積した積算電力から実効的な累積点灯時間を算出することができる。
【0011】
調光主装置は、複数の調光器に各照明器具を調光する制御データを送ることで、舞台などの場面に応じて舞台上に配置された各照明器具を調光制御可能な調光プログラムを格納した制御卓である。
【0012】
請求項1の構成によれば、照明器具の識別番号毎の監視内容、例えば、各照明器具ごとの累積点灯時間を一覧できるデータベースを作成することが可能となる。複数の調光器の各々に対して各照明器具を付け替えても、照明器具の識別番号と調光器番号が調光主装置に送信され保持(記憶)されているので、照明器具の識別番号ごとの監視情報をデータベースとして生成することができ、照明器具の配置換えが必要な舞台照明などに使用される照明器具を保守管理する上で極めて利便性の高い装置を実現できる。
【0013】
請求項1記載の発明では、照明器具の識別番号毎の監視内容、例えば、各照明器具ごとの累積点灯時間を一覧できるデータベースを作成することが可能となる一方、照明器具の識別番号毎の器具情報を一覧できるデータベースを生成することができる。
さらに、照明器具への電力が供給されている位相期間以外に低電圧信号を送り、これを識別番号設定部や第1の通信部の電源とすることで、電源回路を簡素化すると共に、この低電圧期間に弱電の信号返送ができるので、第1の通信部の回路も小型,低コストのもので実現可能となる。
【0014】
請求項2記載の発明による調光システムは、自身の識別番号を設定する識別番号設定部と前記識別番号を送信する第1の通信部とを有した照明器具と;
前記照明器具を調光制御する調光部と自身の状態を監視する状態監視部と前記照明器具からの識別番号を受信する第2の通信部と前記照明器具からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部とを有した調光器と;
複数の前記調光器をコントロールすると共に、前記調光器から送信される前記識別番号,前記調光器番号及び前記監視情報に基づいて、前記照明器具の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成することが可能な調光主装置と;
前記照明器具の識別番号設定部へ識別番号を書き込む機能を有すると共に、照明器具への識別番号書込み時に識別番号に対応した器具形名,適合ランプ又は配光データの少なくとも一種を含んだ器具情報データベースを作成する機能と、この器具情報データベースをネットワーク回線を介して前記調光主装置に送信する機能とを有する識別番号書き込み装置と;を具備し、
前記調光器の第2の通信部は、調光器の電源投入後一定期間若しくは前記調光器のソフトスタート、フェード時の位相制御オフ期間中に低電圧を出力し、前記照明器具の前記第1の通信部はこの低電圧を自己の電源及び識別番号の返送信号とすることを特徴とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明では、照明器具の識別番号毎の監視内容、例えば、各照明器具ごとの累積点灯時間を一覧できるデータベースを作成することが可能となる一方、照明器具の識別番号毎の器具情報を一覧できるデータベースを生成することができる。
さらに、調光器の電源投入後一定期間又は調光器のソフトスタート、フェード時の位相制御オフ期間中は照明器具への位相制御電力を供給せず、低電圧の電源を供給することで、ランプは殆んど点灯させずに識別番号設定部と第1の通信部を生かし、識別番号を調光器に送信できる。
【0018】
上記の説明で、器具情報データベースは、器具形名,適合ランプ,配光データのほかに、外径寸法、製造年月日、シリアル番号(識別番号と同じであっても良い)、価格、オプション情報などを含めても良く、工場などで識別番号書き込み装置を用いてさらにネットワーク回線を介して調光主装置への書き込みを行う。
【0020】
請求項3記載の発明による調光システムは、請求項1又は2に記載の調光システムにおいて、複数の前記調光主装置の監視情報をネットワーク回線を介して集中管理すると共に、前記調光主装置からの監視内容と前記識別番号書き込み装置からの前記器具情報データベースを取り込んで、前記照明器具の識別番号毎のデータベースを生成することが可能な管理装置と;をさらに具備したものである。
【0021】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2の発明における構成要素に加えて、複数の調光主装置を集中管理する管理装置を設けたもので、例えばA劇場の複数の照明器具及び調光器とそれらの監視情報を取得する第1の調光主装置と、B劇場の複数の照明器具及び調光器とそれらの監視情報を取得する第2の調光主装置と、C劇場の複数の照明器具及び調光器とそれらの監視情報を取得する第3の調光主装置と、……というように複数の箇所にそれぞれ設置された複数の調光主装置からの監視内容と工場などの識別番号書き込み装置からの器具情報データベースを取り込んで、製造メーカーから納品された全ての劇場の照明器具について識別番号毎の統合したデータベースを生成することが可能となる。
【0022】
請求項4記載の発明による調光システムは、請求項1又は2に記載の調光システムにおいて、照明器具の識別番号設定部及び第1の通信部は、調光器に接続する電源線への接続コネクタ部に内蔵されていることを特徴とする。
【0023】
請求項4記載の発明では、照明器具の識別番号設定部及び第1の通信部が調光器に接続する電源線への接続コネクタ部に内蔵されているので、照明器具の接続コネクタ部を調光器からの電源線に接続するだけで、識別番号可能な照明器具を、データベースを構築可能な調光システムの本体部へ容易に接続できる。
【0024】
請求項5記載の発明による調光システムは、請求項4に記載の調光システムにおいて、前記識別番号設定部は、接続コネクタ部表面に設けた赤外線送受信部を有し、識別番号を赤外線で送信する送信器から前記赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに書き込み、前記送信器からの要求で読み出しすることを特徴とする。
【0025】
請求項5記載の発明では、識別番号設定部は赤外線送受信部と不揮発性メモリからなり、接続コネクタ部表面に設けられた赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに赤外線で識別番号を設定でき、設定作業が容易である。
【0026】
請求項6記載の発明による調光システムは、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の調光システムにおいて、照明器具は、識別番号に加えて負荷番号を設定可能に構成されると共に第1の通信部は、負荷番号順に識別番号を送信するように構成されていることを特徴とする。
【0027】
請求項6記載の発明では、調光器に複数の照明器具が接続されている時に、照明器具に識別番号以外に負荷番号を設定可能に構成されたので、同一の調光器に接続される複数の照明器具を負荷番号で順位付けし、負荷番号順に識別番号を送信することで、複数の照明器具から識別番号を送信する際に、送信時の信号衝突を回避することができる。
【0032】
請求項7記載の発明による調光システムは、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の調光システムにおいて、前記識別番号設定部は不揮発性メモリからなり、前記第1の通信部は電源線からの電源供給を受け、前記直流電圧の期間を判別し識別番号を前記第2の通信部へ返信することを特徴とする。
【0033】
請求項7記載の発明では、低電圧を直流電源にすることで、照明器具側の識別番号設定部及び第1の通信部ではそのまま電源として動作できる。
【0034】
請求項8記載の発明による調光システムは、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の調光システムにおいて、前記調光主装置に設けられ、照明器具の異常状態又は光源の寿命を照明器具ごとに判断する判断部と;ランプ又は照明器具の在庫状況のデータベース及び前記調光主装置の判断部と直接的又は間接的に接続され、前記判断部が異常又は寿命と判断したときは、その判断情報をその器具形名の部材の在庫状況と合わせて表示部に表示する在庫管理装置と;を具備したものである。
【0035】
請求項8記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1つの発明における構成要素に加えて、照明器具の寿命や故障を判断する判断部と、判断部で寿命や故障と判断した時にこれを在庫状況と合わせて表示する在庫管理装置とを設けたものであり、調光システムとしての利便性をさらに高めることができる。
【0036】
請求項9記載の発明による調光システムは、請求項3に記載の調光システムにおいて、前記管理装置に設けられ、照明器具の異常状態又は光源の寿命を照明器具ごとに判断する判断部と;前記回線と接続され、ランプや照明器具の在庫状況のデータベース及び前記管理装置の判断部と直接的又は間接的に接続され、前記判断部が異常又は寿命と判断したときは、その判断情報をその器具形名の部材の在庫状況と合わせて表示部に表示する在庫管理装置と;を具備したものである。
【0037】
請求項9記載の発明では、請求項3の発明における構成要素に加えて、照明器具の寿命や故障を判断する判断部と、判断部で寿命や故障と判断した時に在庫状況と合わせて表示する在庫管理装置とを設けたものであり、調光システムとしての利便性をさらに高めることができる。
【0042】
請求項10記載の発明による調光システムは、請求項1乃至9のいずれか1つに記載の調光システムにおいて、前記照明器具またはその付近に設けられ、前記照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関する前記データベースのデータをリセットするリセット手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0043】
請求項10記載の発明では、請求項1乃至9のいずれか1つに記載の発明における構成要素に加えて、照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関する前記データベースのデータをリセットするリセット手段を照明器具またはその付近に設けたものであり、例えばランプ交換後、照明器具の場所から調光主装置の場所に行ってリセット操作をしなくても、照明器具またはその付近の場所からリセット操作を行うことができる。
【0044】
請求項11記載の発明による調光システムは、請求項10に記載の調光システムにおいて、前記リセット手段は、前記照明器具に設けられ、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチと;前記照明器具に設けられ、前記識別番号設定部で設定された識別番号と前記スイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置へ送信する機能と;を具備することを特徴とする。
【0045】
上記スイッチとしては、シーソースイッチやスライドスイッチなどの少なくとも2つの状態に切り換わるものであれば良い。
【0046】
請求項11記載の発明では、照明器具に設けたスイッチの状態切換えにて消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができ、その状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置へ送信することが可能となる。
【0047】
請求項12記載の発明による調光システムは、請求項10に記載の調光システムにおいて、前記リセット手段は、前記照明器具と前記調光器を接続する接続コネクタ部に設けられ、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチと;前記接続コネクタ部に設けられ、前記識別番号設定部で設定された識別番号と前記スイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置へ送信する機能と;を具備することを特徴とする。
【0048】
請求項12記載の発明では、照明器具近傍の接続コネクタ部に設けたスイッチの状態切換えにて消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができ、その状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置へ送信することが可能となる。
【0049】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
【0050】
図1において、符号100は劇場やスタジオなどの調光器室などに設置されている分電盤であって、交流(AC)100Vを出力する交流電源として機能する。
【0051】
分電盤100からのAC100Vの電源電圧は、電源線110,120,…(太線にて示す)を介して照明器具ごとに設けられる複数の調光器200,210,…に供給されている。複数の調光器200,210,…からの例えば位相制御された各々の調光電圧は、複数の照明器具300,310,…に供給される。従って、調光されない状態では、複数の照明器具300,310,…にそれぞれAC100Vの電源電圧が供給されることになる。
【0052】
調光主装置400は、複数の調光器200,210,…に各照明器具300,310,…を調光する調光制御データをDMXやLANなどの信号線410を介して送ることで、複数の調光器200,210,…をコントロールする制御卓である。調光主装置400には、舞台などの場面に応じて舞台上に配置された各照明器具300,310,…を調光制御可能な調光プログラムを有している。従って、複数の調光器200,210,…に与えられる調光制御データは予め決めたプログラムに従い、各場面に応じて連続的或いは断続的に変化し、各制御データに応じて各照明器具300,310,…に供給される電力が変化することで、各照明器具300,310,…の明るさを変化させることができるようになっている。
【0053】
以上の構成に加えて、本発明の特徴となる部分を含めた構成について以下に説明する。
【0054】
照明器具300,310,…はそれぞれ、照明用のランプ301,311,…と、識別番号を設定した後述の識別番号片が装着された識別番号設定部302,312,…とを有している。
【0055】
調光器200,210,…はそれぞれ、照明器具300,310,…をそれぞれ調光制御する調光機能を有した調光制御回路201,211,…と、自身の調光状態を監視する状態監視部202,212,…と、その監視情報を調光主装置400に送信する調光器通信部203,213,…とを有している。
【0056】
そして、前記照明器具300,310,…の識別番号設定部302,312,…に設定された識別番号を読み取るために、読取り装置500が設けられている。
【0057】
読取り装置500は、複数の照明器具300,310,…の識別番号を読み取って調光主装置400に送信するためのものであって、前記識別番号を読み取る識別番号読み込み部(図示せず)と、読み込んだ識別番号を表示する表示部501と、前記の読み込んだ識別番号に対応する調光器の番号を入力できる操作部502と、前記識別番号と前記調光器番号をLANなどの信号線420を介して送信する通信部(図示せず)とを有している。なお、識別番号及び調光器番号は有線以外に無線で送信するようにしても良く、このようにすることで調光主装置400への送信時に信号線がなく設定作業が容易となる。
【0058】
また、調光主装置400は、複数の前記調光器をコントロールするものであって、調光制御データを送信したり、後述の識別番号の読取り装置500からの識別番号及び調光器番号のデータを受信するための通信部401と、読取り装置500から送信される識別番号及び調光器番号と、調光器200,210,…の監視情報とに基づいて、照明器具300,310,…の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成するためのCPUなどの制御部を含むデータベース部402とを有している。
【0059】
上記の構成によれば、調光主装置400は、読取り装置500からの識別番号及び調光器番号のデータと、調光器200,210,…の監視情報とに基づいて、照明器具300,310,…の識別番号毎の監視内容、例えば、各照明器具300,310,…ごとの累積点灯時間を一覧できるデータベースを作成することが可能となる。
【0060】
点灯時間については、各照明器具の点灯電力量を状態監視部で測定しこれを平均的な電力又は定格電力にて演算(除算)して点灯時間を算出するなどの方法がある。特に、調光度合いの時間的変化が大きい舞台照明などには積算した電力量に基づいて算出した実効的な点灯時間を監視データとして用いることが有効である。また、累積点灯時間については、調光主装置に識別番号ごとに監視データを累積して記録しておくことができるので、各照明器具ごとの積算電力を累積したものから実効的な累積点灯時間を算出することができる。
【0061】
図2(a),(b)は、調光主装置400に形成される、照明器具と調光器との接続状態及びその状態での点灯時間データベース(DB)を示している。
【0062】
図2(a)は、データベース部402に形成される、照明器具300,310,…の識別番号をそれぞれ♯1,2,3,…とし、調光器200,210,…の調光器番号をそれぞれ♯1,2,3,…とした場合の、照明器具300,310,…と調光器200,210,…の現在の接続状態と、その接続状態での各照明器具300,310,…の点灯時間DBを示している。この場合には、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯1,2,3,…の各調光器を接続した場合である。
【0063】
これに対して、図2(b)は、図2(a)における照明器具300,310,…と調光器200,210,…の調光器との接続状態を変えて、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯2,1,3,…の各調光器を接続した場合の、照明器具300,310,…と調光器210,200,…の現在の接続状態と、その接続状態での各照明器具300,310,…の点灯時間DBを示している。である。すなわち、一例として、照明器具300を調光器210に接続し、照明器具310を調光器200に接続するように接続替えすることで、識別番号♯1,2,3,…の各照明器具に対応してそれぞれ、調光器番号♯2,1,3,…の各調光器を接続した場合である。
【0064】
図3は、図2(a),(b)及びその後の点灯時間を累積して形成される、照明器具と累積点灯時間(延べ点灯時間)DBの一例を示している。
【0065】
識別番号♯1,2,3,…の照明器具300,310,320,…の累積点灯時間はそれぞれ、103,135,87時間,…となっている。この照明器具300,310,320,…の累積点灯時間は、照明器具300,310,320,…を各調光器に対してどのような組み合わせで接続しても、図2のような接続替えした状態での各点灯時間DBに基づいて、図3のような累積点灯時間DBを生成することができる。その結果、この累積点灯時間DBのデータを基に、どの照明器具があとどの位の寿命時間を有するか等、を推測することが可能となると共に、寿命時間が近くなるとランプなどの取り替えを準備するなど、が可能となる。また、図1の構成では、照明器具と調光器間の通信(例えば識別番号の伝送)は何ら必要なく低コストなシステムを構築できる利点を有するものである。
【0066】
このように、複数の調光器の各々に対して各照明器具を付け替えても、照明器具の識別番号と調光器番号が調光主装置に送信され保持(記憶)されているので、照明器具の識別番号ごとの監視情報をデータベースとして生成することができ、照明器具の配置換えが必要な舞台照明などに使用される照明器具を保守管理(メンテナンス)する上で極めて利便性の高い装置を実現できる。
【0067】
図4は本発明の第2の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
【0068】
図4の第2の実施の形態で、図1の実施の形態と異なる点は、図1における読取り装置500が識別番号と調光器番号の対応を無線或いは有線によるオンラインで調光主装置へ送信していたのに対して、図4の実施の形態における読取り装置500Aでは、識別番号と調光器番号の対応をメモリカード600に記憶し、そのメモリカード600を調光主装置400Aに設けられたメモリカード読取装置403に装着することで、調光主装置400Aにデータ入力できる構成としたものである。すなわち、図4の構成では、図1で使用した無線或いは有線によるオンラインによるデータ送信手段を要しないものである。また、図4の構成では、図1の構成と同様に、照明器具と調光器間の通信(例えば識別番号の伝送)は何ら必要なく低コストなシステムを構築できる利点を有する。
【0069】
読取り装置500Aと調光主装置400A以外の構成は図1と同様であるので、説明を省略する。
【0070】
読取り装置500Aは、前記識別番号を読み取る識別番号読み込み部(図示せず)と、読み込んだ識別番号を表示する表示部501と、前記読み込んだ識別番号に対応する調光器番号を入力できる操作部502と、前記識別番号及び前記調光器番号の対応を記憶するメモリカード600とを有する。なお、メモリカード600は、読取り装置500Aの本体部に対して着脱自在となっている。
【0071】
また、調光主装置400Aは、複数の調光器200,210,…をコントロールするものであって、メモリカード読み込み部としてのメモリカード読取装置403を有し、前記メモリカード600に記憶された前記識別番号及び前記調光器番号と、前記調光器200,210,…の監視情報とに基づいて、前記照明器具300,310,…の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成することが可能である。
【0072】
第2の実施の形態によれば、複数の調光器の各々に対して各照明器具を付け替えても、照明器具の識別番号ごとの監視内容(例えば累積点灯時間)をデータベースとして生成することができると共に、低コストな調光システムを実現できる。
【0073】
図5は、図1又は図4の実施の形態における識別番号の読取り装置500又は500Aの構成例を示している。
【0074】
図5において、読取り装置500又は500Aは、液晶パネルなどで構成される表示部501と、操作部502と、バーコードリーダ,RFタグリーダ,非接触ICカードリーダ又は赤外線受光部で構成される受信部503と、CPUなどで構成される制御部504と、内部メモリ505と、電池506と、電源部507と、通信部508又はメモリカードインターフェース509と、赤外線式の送受信を行う場合に使用する発光素子510と、を有して構成されている。
【0075】
通信部508(点線枠にて示す)を有する場合は読取り装置500に対応し、メモリカードインターフェース509(点線枠にて示す)を有する場合は読取り装置500Aに対応している。また、発光素子510(点線枠にて示す)は、読取り装置における符号503の部分が赤外線受光部であり、識別番号設定部の識別番号片700(図6参照)が赤外線送受信付き不揮発性メモリで構成される場合に対応した場合に必要な構成要素である。
【0076】
識別番号片700がバーコードを有したものであれば、読取り装置の符号503の部分はバーコードリーダで構成され、発光部及び受光部を有して、バーコードの読み取りが可能となっている。
【0077】
識別番号片700がRFタグ又は非接触ICカードと呼ばれる無線IDタグ又は非接触ICカードリーダで構成されていれば、読取り装置の符号503の部分はRFタグリーダ又は非接触ICカードリーダで構成され、電波を送受信する機能を有しており、RFタグリーダ又は非接触ICカードリーダからRFタグ非接触ICカードに電波が送られることで、アンテナを持ったRFタグ又は非接触ICカードに電力が供給され、これによってRFタグ又は非接触ICカードが発振してRFタグ又は非接触ICカードから識別番号データを有した電波を返してくるのを、RFタグリーダ又は非接触ICカードリーダで受信して読み取ることが可能となっている。
【0078】
識別番号片700が赤外線送受信付き不揮発性メモリで構成されていれば、読取り装置の符号503の部分は赤外線受光部で構成され且つ発光素子510を有し、発光素子510で光を出すと、識別番号片700のフォトセル705(図6参照)で電源部706に充電し(太陽電池機能)、制御部704はそれに基づいて発振して識別番号を有した赤外線信号を作り、赤外線発光素子702より出力し、読取り装置の赤外線受光部503で受光して、読み取りが可能となっている。
【0079】
なお、発光素子510(点線枠にて示す)は、識別番号データを含んだ光信号を識別番号片700(図6参照)に照射することで、識別番号片700の赤外線受光素子702で識別番号を受信すると共に識別番号片700のフォトセル705で電力を受けることで電源を得、受信した識別番号を識別番号片700のメモリ部701に書き込みを行うのにも使用できる。
【0080】
図6(a),(b)は、照明器具の識別番号設定部を識別番号片で構成した場合の赤外線式識別番号片の取付け例、及び赤外線式識別番号片の内部の構成例を示している。
【0081】
図6(a)に示すように、識別番号片700は、例えば円筒形の照明器具300の支持部材300Aに対してバンドで固定することで取り付けられる。
【0082】
図6(b)に示す赤外線式の識別番号片700は、識別番号を記憶するEEPROM701(電気的に消去可能なプログラマブルROM)などで構成される不揮発性メモリと、赤外線発光素子702と、赤外線受光素子703と、制御部704と、フォトセル705と、電源部706と、を有して構成されている。
【0083】
図7は、本発明の第3の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
図7において、分電盤100からのAC100Vの電源電圧は、電源線110,120,…(太線にて示す)を介して照明器具ごとに設けられる複数の調光器200A,210A,…に供給されている。複数の調光器200A,210A,…からの例えば位相制御された各々の調光電圧は、複数の照明器具300A,310A,…に供給される。
【0084】
照明器具300A,310A,…はそれぞれ、照明用のランプ301,311,…と、自身の識別番号を設定する識別番号設定部302,312,…と、前記識別番号を送信する第1の通信部303,313,…とを有している。
【0085】
調光器200A,210A,…はそれぞれ、照明器具300A,310A,…をそれぞれ調光制御する調光機能を有した調光制御回路201,211,…と、自身の調光状態を監視する状態監視部202,212,…と、前記照明器具300A,310A,…からの識別番号を受信する第2の通信部204,214,…と、前記照明器具300A,310A,…からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部205,215,…とを有している。
【0086】
また、調光主装置400は、複数の調光器200A,210A,…をコントロールするものであって、調光制御データを複数の調光器200A,210A,…へ送信したり、複数の調光器200A,210A,…からの自身の監視情報や識別番号及び調光器番号を受信したり、後述の識別番号書き込み装置801から識別番号と器具情報データベースを受信したりするための通信部401と、調光器200A,210A,…から送信される識別番号及び調光器番号と、調光器200A,210A,…からの監視情報とに基づいて、照明器具300A,310A,…の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成したり、前記器具情報データベースを格納するためのデータベース部402とを有している。データベース部402はCPUなどの制御部を含んでいる。
【0087】
識別番号書き込み装置801は、工場800などに設置されていて、製造された照明器具390の識別番号設定部392へ識別番号を書き込む機能を有すると共に、照明器具390への識別番号書込み時に識別番号に対応した器具形名,適合ランプ,配光データなどを含んだ器具情報データベースを作成するデータベース部802と、この器具情報データベースをLANやインターネットなどの回線900を介して前記調光主装置400に送信する通信部803とを有して構成されている。
【0088】
器具情報データベースは、器具形名,適合ランプ,配光データのほかに、外径寸法、製造年月日、シリアル番号(識別番号と同じであっても良い)、価格、オプション情報などを含めても良い。
【0089】
図7の実施の形態では、照明器具300A,310A,…の第1の通信部303から調光器200A,210A,…の第2の通信部204,214,…へ識別番号を送信するには、図8に示すような電源線搬送送信が用いられる。
【0090】
例えば調光器200Aから照明器具300Aに供給される調光用の点灯電力は、図8に示すように点灯電流(ランプ電流)として正弦波電流の導通位相角を制御する位相制御方式で、調光主装置400からの制御信号により調光制御回路201によって点灯電流の導通位相角を制御することで、照明器具300Aの照明ランプ301の調光制御を行うようになっている。この導通位相角制御された点灯電流は、導通点灯電流の通電立ち上がり期間と、立ち上がり期間後の通電期間と、通電期間後の零クロス期間とからなり、この通電立ち上がり期間と零クロス期間を除いた通電期間に第1の通信部303にて識別番号設定部302からの前記識別番号信号を重畳搬送させる。これにより、識別番号信号の送信効率が向上し、雑音などの影響が受けにくくなる。なお、調光器200Aで生成して照明器具300Aに供給する調光用の点灯電源は、前記導通位相角を制御する位相制御方式以外に、正弦波点灯電流の振幅を制御する振幅制御方式を用いることも可能である。詳細は前述の特許文献1に記載されている。
【0091】
図7の実施の形態によれば、識別番号は工場800で照明器具ごとに設定されるので、識別番号書き込み装置801で識別番号を照明器具ごとに書き込むと同時に、識別番号と器具情報を対応付けたデータベースを生成する。そして、この器具情報データベースをオンラインで調光主装置400と結ぶことで、調光主装置400に器具情報データベースの全てを読み込んだり、或いは必要に応じて識別番号を指定したときのみ器具情報を読み込んでも良い。必要に応じて器具情報を読み込むと、調光主装置400のメモリを小さくできる。従って、照明器具300A,310A,…の識別番号毎の監視内容、各照明器具300A,310A,…ごとの例えば累積点灯時間を一覧できるデータベースを作成することが可能となる一方、照明器具300A,310A,…の識別番号毎の器具情報を一覧できるデータベースを生成することが可能となる。しかも、監視内容のデータベースと器具情報のデータベースを、調光主装置400に格納して集中管理することができる。
【0092】
図9は、本発明の第4の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
図9において、図7の実施の形態と異なる点は、図7では調光主装置が1つある(これは1つの劇場又はスタジオなどにおける複数の照明器具を1つの調光主装置で集中管理する場合に相当する)場合であったが、図8では、複数の調光主装置400,410,…とこれら複数の調光主装置400,410,…の複数の監視内容データベース及び器具情報データベースを更に統合する管理装置1000を設け、複数の劇場やスタジオなど(互いに遠く離れた地域にあってもよい)における複数組の照明器具群を集中管理する場合に有効となるものである。
【0093】
調光主装置400は、図7の場合と同様に、複数の照明器具300A,310A,…に接続した複数の調光器200A,210A,…を調光コントロールするものであり、調光主装置410は、複数の照明器具350A,360A,…に接続した複数の調光器250A,260A,…を調光コントロールするものである。調光主装置420,…についても同様である。
【0094】
管理装置1000は、複数の調光主装置400,410,…の監視情報をLANやインターネットなどの回線900を介して集中管理するものであって、複数の調光主装置400,410,…からの監視内容と前記識別番号書き込み装置801からの器具情報データベースを取り込んで、前記照明器具の識別番号毎の統合したデータベースを生成することを可能とする。
【0095】
このように構成することで、複数の調光主装置400,410,…から送られてくる調光器200A,210A,…からの監視情報と識別番号を読み込みデータベース化し、さらに識別番号書き込み装置801の器具情報と対応付けたデータベースを構築でき、複数の劇場やスタジオなどの照明設備を一元管理することが可能となる。勿論、管理装置1000から複数の調光主装置400,410,…に対して必要に応じて情報提供を要求するようにしても良い。すなわち、複数の箇所にそれぞれ設置された複数の調光主装置からの監視内容データベースと工場などの識別番号書き込み装置からの器具情報データベースを取り込んで、製造メーカーから納品された全ての劇場やスタジオなどの照明器具について識別番号毎の総合化したデータベースを生成することが可能となる。
【0096】
さらに、図9の実施の形態では、上記の構成に加えて、ランプ寿命や照明器具寿命(点灯時間累積)、照明器具故障(漏電など)を全ての照明器具300A,310A,…350A,360A,…ごとに判断する判断部(図示せず)を前記管理装置1000の制御部に設ける一方、インターネットなどの前記回線900と通信部1101にて接続され、ランプや照明器具の在庫状況のデータベースを生成するデータベース部1102を有し、前記判断部で寿命や故障と判断した時は、ランプ寿命や照明器具寿命(点灯時間累積)、照明器具故障(漏電など)をその器具形名の部材の在庫状況と合わせて表示部(若しくはタッチパネルによる画面操作が可能な表示操作部)1103に表示する在庫管理装置1100を設ける。
【0097】
このような構成によれば、照明器具の寿命や故障を判断できると共に、在庫管理装置によって寿命や故障を判断した時に在庫状況と合わせて表示することが可能となり、調光システムとしての利便性をさらに高めることができる。すなわち、在庫管理装置1100と接続することで、在庫状況が把握できるので、ランプ交換対応や器具交換対応、在庫がない場合は生産手配をタイムリーに行うことができる。在庫がない場合には、自動的に発注する構成とすることも可能である。
【0098】
尚、図9では、複数の調光主装置とそれらをさらに管理する管理装置があり、さらに在庫管理装置を加える構成について説明したが、図7の実施の形態のように調光主装置400が1つのみである場合についても図9と同様に在庫管理装置を設けた構成が可能である。すなわち、図7の実施の形態においても、1つの調光主装置400の制御部に寿命や故障の判断部を設け、且つインターネットなどの前記回線900と接続され、ランプや照明器具の在庫状況のデータベース部を有し、前記判断部が寿命や故障と判断した時に、寿命や故障と共に在庫状況と合わせて表示部(若しくはタッチパネルによる画面操作が可能な表示操作部)に表示する在庫管理装置を設けた構成とすることが可能である。この場合も、在庫管理装置と接続することで、在庫状況が把握できるので、ランプ交換対応や器具交換対応、在庫がない場合は生産手配をタイムリーに行うことができ、調光システムとしての利便性をさらに高めることができる。
【0099】
図10は、本発明の第5の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
図10において、図9の実施の形態と異なる点は、前記管理装置1000と前記識別番号書き込み装置801と前記在庫管理装置1100を一部若しくは全て一体とする。例えば、識別番号書き込み装置801Aのデータベース部802Aに、全ての照明器具300A,310A,…350A,360A,…の識別番号に対応付けて、それら照明器具の監視情報,器具情報及び在庫情報を統合的にデータベース化する構成としたものである。
【0100】
このような構成によれば、管理装置と識別番号書き込み装置と在庫管理装置を一体化して、工場800で一元管理する場合に有効であり、調光システムを全体的に簡略化してハードウェアコストの低減、設置スペースの低減を図ることができる。
【0101】
図11は、本発明の第6の実施の形態の調光システムのブロック図を示している。
図11において、分電盤100からのAC100Vの電源電圧は、電源線110,120,…(太線にて示す)を介して照明器具ごとに設けられる複数の調光器200A,210A,…に供給されている。複数の調光器200A,210A,…からの例えば位相制御された各々の調光電圧は、複数の照明器具300B,310B,…に供給される。
【0102】
照明器具300B,310B,…はそれぞれ、照明用のランプ301,311,…と、自身の識別番号を設定する識別番号設定部302,312,…と、前記識別番号を送信する第1の通信部303,313,…とを有している。
【0103】
さらに、本実施形態においては、例えば調光器200Aに複数台の照明器具(照明負荷)300B1,…300Bn(nは正の整数)が接続された場合(点線枠にて示す)に、複数の照明器具300B1,…300Bnから調光器200Aへ識別番号を送信する際に信号衝突を回避するために、各照明器具300B1,…300Bnに負荷番号設定部304を設け、各照明器具300B1,…300Bnに前記識別番号以外に負荷番号を設定して、同一の調光器に接続される複数の照明器具を負荷番号で順位付けすることにより、各照明器具300B1,…300Bnは負荷番号順にそれぞれの識別番号を調光器200Aへ送信できるようにしてある。
【0104】
調光器200A,210A,…はそれぞれ、照明器具300A,310A,…をそれぞれ調光制御する調光機能を有した調光制御回路201,211,…と、自身の調光状態を監視する状態監視部202,212,…と、前記照明器具300B1,300B2,…300Bn,…,310B,…からの識別番号を受信する第2の通信部204,214,…と、前記照明器具300B1,300B2,…300Bn,…310B,…からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部205,215,…とを有している。
【0105】
また、調光主装置400は、複数の調光器200A,210A,…をコントロールするものであって、調光制御データを複数の調光器200A,210A,…へ送信したり、複数の調光器200A,210A,…からの自身の監視情報や識別番号及び調光器番号を受信したり、後述の識別番号書き込み装置801から識別番号と器具情報データベースを受信したりするための通信部401と、調光器200A,210A,…から送信される識別番号及び調光器番号と、調光器200A,210A,…からの監視情報とに基づいて、照明器具300B1,300B2,…300Bn,…,310B,…の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成したり、前記器具情報データベースを格納するためのデータベース部402とを有している。データベース部402はCPUなどの制御部を含んでいる。
【0106】
図11の実施の形態によれば、1つの調光器に複数の照明器具が接続されている時に、照明器具に識別番号以外に負荷番号を設定する負荷番号設定部を設けたので、同一の調光器に接続される複数の照明器具を負荷番号で順位付けし、負荷番号順に識別番号を送信することで、複数の照明器具から識別番号を送信する際に、送信時の信号衝突を回避することが可能となる。
【0107】
次に、図11(但し負荷番号設定部304を除く)及び図12を参照しながら、調光器から照明器具への電力が供給されていない期間、すなわち、電源投入直後の電力が供給されていない期間、及び調光電力が供給されている位相期間以外の期間に、低電圧信号を送り、これを照明器具の識別番号設定部302や第1の通信部303の電源とすることにより、例えば舞台照明などで電源投入後に明るさを徐々に変化させるフェードと呼ばれる位相制御を行っている時でも、前記低電圧信号が照明器具側に送られてもその低電圧によってフェード照明に何ら影響を与えることなく、低電圧電源伝送及びその電源に基づく識別番号の返送を可能とする、電源線による通信について説明する。
【0108】
図12は、本発明の第7の実施の形態の調光システムにおける電源線通信を実現する回路図を示している。図12は図11における照明器具200Aと照明器具300B(但し負荷番号設定部304を除く)の部分の回路図である。
【0109】
図12において、分電盤100からの電源線110は調光器200Aに供給されており、電源線110を構成する2線R,N上には、開閉器11,該開閉器の開閉検出部16,調光用のサイリスタ部12,高周波成分除去用のチョークコイル13,短絡,過電流及び負荷電流検出用のカレントトランスCT,漏電検出用のトランスZCT,コネクタ端子14,15がある。開閉検出部16,カレントトランスCT,漏電検出トランスZCTの検出出力はCPUなどで構成される制御部20に入力され、またサイリスタ部12にはそのゲート部に対して制御部20から調光制御信号が供給されるようになっている。
【0110】
さらに、電源線110を構成する2線R,Nは、ノイズ除去用のフィルタ17を介してゼロクロス検出部18に接続し、調光用位相制御のための基点となるゼロクロスを検出し、検出したゼロクロスタイミングを制御部20に供給するしている。一方、電源線110からのAC100Vはフィルタ17を介して直流電源(DC電源)部19に供給されている。直流電源19は、例えば7V,5Vの直流電圧を生成し、第2の通信部204に供給している。
【0111】
第2の通信部204は、制御部20の与えるタイミングで、低電圧を生成して電源線110の線Rに出力すると共に、照明器具300Bから送信されてくる識別番号を示す信号を受信できるようなっている。制御部20は、電源投入後の所定期間、端子D0からハイレベルの制御電圧を出力する。
【0112】
第2の通信部204は、直流7VラインをPNP形トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ及びダイオードD1を介して電源線110の線R(即ちコネクタ端子14)に接続し、トランジスタQ1のエミッタとベース間に抵抗R3を接続し、トランジスタQ1のベースを抵抗R4とNPN形トランジスタQ2のコレクタ・エミッタを介して基準電位点(グランド)に接続し、トランジスタQ2のベースに制御部20の端子D0からの制御電圧を抵抗R1,R2で分圧して加えるようになっている。前記トランジスタQ1のコレクタと基準電位点間に直流の低電圧を生成する電解コンデンサC1が接続されている。トランジスタQ1のオンによって、コンデンサC1には+5V位の電圧が生成される。
【0113】
一方、電源線110の線N(即ちコネクタ端子15)に返送される識別番号の信号は抵抗R5を介してコンパレータCOPの+入力端子に入力しており、コンパレータCOPの−入力端子には前記直流5Vラインからの5Vを抵抗R6,R7で分圧した電圧が基準電圧として入力している。照明器具300B側から返送される識別番号の信号は、波高値(振幅)が5V程度のパルス振幅であるので、このコンパレータCOPにて検出され、その検出信号は制御部20に入力されるようになっている。
【0114】
制御部20は、前記識別番号の信号と、電源線110を監視してう得られたデータとを第3の通信部205に送信し、イーサネット(R)端子30及びネットワーク信号線410などを介して調光主装置400に送信できるようになっている。なお、第3の通信部205は、イーサネット(R)端子30を介して調光主装置400から調光制御部データを受信し、制御部20へ伝える機能も有している。
【0115】
次に、照明器具300Bの構成を説明する。ここでは、電源投入時やソフトスタート時やフェードスタート時などのようにランプ301に電力が供給されない期間での識別番号送信を可能とする回路構成となっている。
【0116】
調光器200Aの前記コネクタ端子14,15と接続するコネクタ端子21,22を通してAC100Vを調光した電圧が照明器具300B内に導かれ、ランプ接続端子27,28を介してランプ301に供給可能となっている。
【0117】
一方、前記コネクタ端子21,22に対して、前記ランプ301と並列となるように第1の通信部303が接続している。第1の通信部303は、前記コネクタ端子14,15からの低電圧信号が前記コネクタ端子21,22を介して入力すると、全波整流ダイオードブリッジ23を介して回路本体部に供給されるようになっている。このようにれ全波整流ダイオードブリッジ23を介在させているのは、低電圧信号の+側電圧(即ちコネクタ端子14の出力電圧)がコネクタ端子21,22のどちらのコネクタ端子に入力しても全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端から回路本体部の+信号ラインに電圧が供給されるようにするためである。
【0118】
全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からの低電圧信号(5V電圧)はNPN形トランジスタQ11のコレクタ・エミッタを介して制御部24の電源端子に供給されると同時に、識別番号設定部302の赤外線送受信部25及びEEPROM26に供給されるようになっている。トランジスタQ11のコレクタとベース間には抵抗R11が接続し、Q11のベースはトランジスタQ12のコレクタ・エミッタを介して全波整流ダイオードブリッジ23の−電圧出力端に接続し、Q12のベースには全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力が抵抗R12及びツェナーダイオードZD1並びに抵抗R13を介して入力するようになっている。
【0119】
トランジスタQ11はNPN形トランジスタであるので、そのコレクタに全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からの5V出力が印加されると、ツェナーダイオードZD1のアノードには、全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からの5V出力が印可されるが、ZD1のツェナー電圧を5Vより大きくしておくことにより、ZD1がオフし、トランジスタQ11のベースには5V電圧は供給されず、その結果、Q12もオフする。しかしながら、全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からの5V出力は抵抗R11を介してトランジスタQ11のベースにも印加されベース電流が流れて導通(オン)し、制御部24及び識別番号設定部302に電源電圧を供給することができる。
【0120】
これに対して、ランプ301が通常に調光点灯している状態では、全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からはほぼAC100Vを全波整流した大きな電圧(ZD1のツェナー電圧より大きな電圧)がトランジスタQ11のコレクタに印加されるが、ツェナーダイオードZD1がオンし、そのツェナー電圧がトランジスタQ12のベースに印可されてQ12がオンする。その結果、トランジスタQ11のベースに0Vが印加され、Q11はオフするので、ランプ301が正常点灯しているような状態では、制御部24及び識別番号設定部302に5Vを超える大きな電源電圧が供給されることはない。
【0121】
一方、全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端と−電圧出力端との間には、トランジスタQ13とコレクタ・エミッタと抵抗R15の直列回路が接続している。制御部24は、前記の低電圧信号に基づく5V電圧が電源として供給されると、動作を開始し、まずEEPROM26に格納されている識別番号を読み出し、該識別番号を表す返信信号を抵抗R14を介してトランジスタQ13のベースへ供給する。トランジスタQ13は、制御部24からの識別番号を表す返信信号がハイレベルの期間はオンし、ローレベルの期間はオフすることで、識別番号に対応した電流信号を全波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端と−電圧出力端との間に流すことができる。
【0122】
従って、返信信号がハイレベルの期間にトランジスタQ13がオンすると、波整流ダイオードブリッジ23の+電圧出力端からトランジスタQ13を介して−電圧出力端に電流が流れ、図示状態ではコネクタ端子22,コネクタ端子15を通してコンパレータCOPの+入力端子の前段の抵抗R5を通して基準電位点に直流電流が流れる。その結果、抵抗R5の両端に略5Vの電圧を生じ、これがコンパレータCOPの+入力端子に供給されてコンパレータCOPからハイレベル信号として検出出力されることになる。一方、トランジスタQ13のベースに返送信号のローレベルが供給されたときは、Q13がオフし、抵抗R5に電流が流れず、コンパレータCOPの+入力端子にローレベルが供給され、ンパレータCOPからローレベル信号として出力されることになる。
【0123】
次に、図12の回路動作を、図13及び図14を参照して説明する。ここでは、舞台照明などのように調光主装置400で設定される調光モードとして、電源投入後に徐々に明るくなるフェード点灯モードが設定されているものとして説明する。
【0124】
図13において、(a)は調光器200Aの入力、(b)は調光器200Aの出力、(c)は調光器の第2の通信部204から出力される低電圧の直流出力(DC出力と呼ぶ)、をそれぞれ示している。
【0125】
図13(a)に示すように、開閉器11がオンされることで、調光器200Aには入力としてAC100Vの正弦波波形電圧が供給される。制御部20は、電源オン後に、電源オンより半サイクル位遅れて、制御電圧出力端D0よりハイレベル電圧を出力するので、調光器の第2の通信部204からは、図13(c)に示すように低電圧のDC出力が予め決めた一定期間だけ出力される。このDC出力は、調光器200Aのコネクタ端子14の付近で調光器200Aの調光電圧に重畳されて図13(b)のようになり、コネクタ端子14より出力されることになる。電源投入後の一定期間は調光器200AからAC電圧は全く出力されず一定期間経過後に電源周期の半サイクルごとに電力振幅を大幅に切った波形が現れ、徐々に調光度合いが軽減されていくフェード時に移行していく。フェード時を過ぎると、ほぼ調光無しの全点灯状態となっていく様子が示されている。
【0126】
この電源投入時及びフェード時の期間内で、実際には、図13(c)に示したDC出力が立ち上がった直後に、照明器具300Bの制御部24及び識別番号設定部302にDC電圧が電源として与えられ、その結果、図14に示すような識別番号の返信信号が、照明器具300Bと調光器200Aを結ぶ電源線を通して、第1の通信部303から第2の通信部204に対して送信されることになる。
【0127】
このように、調光器の第2の通信部は、調光器の電源投入後一定期間若しくは調光器のソフトスタート、フェード時の位相制御オフ期間中に前記低電圧を出力し、照明器具の第1の通信部はこの低電圧を自己の電源及び識別番号の返送信号とすることができる。すなわち、調光器の電源投入後、一定期間は照明器具への位相制御電力を供給せず、低電圧の電源を供給することで、ランプは殆んど点灯させずに識別番号設定部と第1の通信部を生かし、識別番号を調光器に送信できることになる。
【0128】
図14の例では、スタート部を示す期間STに続いて、識別番号に相当する0,1,0,1…がパルス幅で規定されるコード信号として送信されている。コードST:1:0は、例えば4:2:1のパルス幅の比で表されている。
【0129】
以上の第7の実施の形態では、調光器の第2の通信部は、ランプに電力を供給しない期間に、ランプの明るさに影響を及ぼさないレベルの低電圧を出力し、照明器具の第1の通信部はこの期間に前記低電圧に基づいて電流信号若しくは電圧信号で識別番号を第2の通信部へ送信することができる。
【0130】
このように、照明器具への電力が供給されている位相期間以外に低電圧信号を送り、これを識別番号設定部や第1の通信部の電源とすることで、電源回路を簡素化すると共に、この低電圧期間に弱電の信号返送ができるので、第1の通信部の回路も小型,低コストのもので実現可能となる。
【0131】
図15は、照明器具300Bと調光器200Aの接続コネクタ部の構成例を示している。図12の回路図と対応する部分には同一符号を付して説明する。図15(a)はアダプタ方式、図15(b)はコネクタへの内蔵方式を示している。
【0132】
図15(a)のアダプタ方式は、調光器に接続したコネクタ(コネクタ端子14,15を含む)30と、照明器具(ランプ及びランプ支持具のみで構成されている)に接続した既存のコネクタ40との間に、識別番号設定部302と第1の通信部303を内蔵したアダプタ50を介在させる構成としたものである。
【0133】
アダプタ50は、識別番号設定部302と第1の通信部303を内蔵し、表面には赤外線送受信部25を備えた本体部と、本体部の両側にそれぞれ設けた調光器コネクタ側接続端子21,22及び照明器具コネクタ側接続端子51,52と、を有して構成されている。調光器コネクタ側接続端子21,22は本体部に形成された凸状部に設けられ、照明器具コネクタ側接続端子51,52は本体部に形成された凹状部に設けられている。
【0134】
このようにアダプタ50を設けた構成とすることにより、既存の照明器具をそのまま使用することができる利点がある。
【0135】
図15(b)のコネクタへの内蔵方式は、図15(a)におけるアダプタ50と照明器具側の既存のコネクタ40とを一体にし、新たな接続コネクタ部60をコネクタとして照明器具(ランプ及びランプ支持具のみで構成されている)に形成したものである。
【0136】
接続コネクタ部60は、識別番号設定部302と第1の通信部303を内蔵し、表面には赤外線送受信部25を備えた本体部と、本体部の一端側に設けた調光器コネクタ側接続端子21,22と、を有して構成されている。調光器コネクタ側接続端子21,22は本体部に形成された凸状部に設けられている。
【0137】
このように、識別番号設定部及び第1の通信部を接続コネクタ部に内蔵することで、照明器具と電源線との接続が容易となる。
【0138】
識別番号設定部は、接続コネクタ部表面に設けた赤外線送受信部を有し、識別番号を赤外線で送信する送信器から識別番号を前記赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに書き込み、前記送信器からの要求で読み出しすることも可能である。
【0139】
接続コネクタ部表面に設けられた赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに赤外線で識別番号を設定できるので、設定作業が容易である。
【0140】
次に、本発明の第8の実施の形態の調光システムについて説明する。
第8の実施の形態では、照明器具内の消耗交換品(例えばランプなど)の交換時に、調光主装置のデータベース内におけるその照明器具に関連する積算データ(例えばランプの積算電力や積算点灯時間など)をリセットするための構成及び動作について説明する。本実施の形態は、i) 図1の実施の形態における読取り装置を用いて照明器具の識別番号を調光主装置に登録する構成にも適用できるし、ii) 図7,図9,図10,図11,図12及び図15の実施の形態における照明器具の電源線を利用して照明器具の識別番号を調光主装置に登録する構成にも適用することができる。
【0141】
i),ii)のいずれの場合も、照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関する前記データベースのデータをリセットするリセット手段をさらに設けた構成とするものである。 i)の場合は、リセット手段を読取り装置500A(図1参照)に設け、ii)の場合は、リセット手段を照明器具300A,300B及びその付近(例えば接続コネクタ部60)に設ける。
【0142】
まず、i)の場合、すなわち読取り装置400(図1参照)にリセット手段を設ける場合について説明する。
【0143】
リセット手段は、読取り装置400の操作部502に設けられて、消耗交換品を交換した時に前記調光主装置400内のデータベースのデータをリセット操作する操作ボタンと、読取り装置400の通信部(図示せず)に設けられて、識別番号読み込み部(図示せず)で読み込んだ識別番号と共に消耗交換品が交換されたことを示すリセット信号を調光主装置400へ送信する送信機能とを具備して構成される。その他の構成は、図1と同様である。
【0144】
このように構成された調光システムでは、読取り装置500Aの操作部502に設けられたリセット操作手段と、読取り装置500Aの通信部に設けられて、読み込んだ識別番号とリセット操作に基づいて生成されたリセット信号を送信するリセット送信手段とで、リセット手段を構成することで、読み込んだ識別番号と生成したリセット信号が、リセット操作又は識別番号の読み取りを行うことで調光主装置400側へ送信できる。
【0145】
このように、照明器具300,310…における消耗交換品の交換時にそれらの照明器具300,310…に関する前記調光主装置400内のデータベースの積算データをリセットするリセット手段を読取り装置500Aに設けることにより、例えばランプ交換後、その照明器具の場所から調光主装置400の場所に行ってリセット操作をしなくても、交換を行った照明器具の場所からデータベース内の積算データに対してリセット操作を行うことができる。また、照明器具に電源が供給されていない状態でランプ交換しても、交換後、読取り装置400を動作させて調光主装置400にリセット信号を送信すれば、リセットを確実に行うことができる。
【0146】
ここで、前記データベースのデータは、例えば累積点灯時間である。ランプ交換時に調光主装置400のデータベースの累積点灯時間をリセットすることで、ランプ交換後には、ランプの少なくとも点灯時間が積算され、少なくとも点灯時間を積算することが可能となる。
【0147】
更に、上記読取り装置500Aには、照明器具の明るさ設定や照射方向の設定を含む照明状態の仕込み設定を予め行う機能をさらに具備してもよい。上記の照射方向の設定は、ムービングライトと呼ばれる可動式の照明器具に対してシーン仕込み設定を行う場合に、照明器具の明るさ設定のほかに照射方向の設定をも行えることを意味している。
【0148】
このように読取り装置500Aに照明状態の仕込み設定機能を持たせると、読取り装置500Aは、識別番号読み取り機能やリセット機能のほかに、シーン仕込み設定機能をも兼備したので、調光シーンの仕込みも読取り装置500Aを用いて照明器具の近くで行え、操作性を向上させることができる。
【0149】
なお、読取り装置500Aの画面(LCD)上にタッチパネルを設け、タッチパネルの操作でリセット用画面を表示させる。リセットボタンを指で押した後、識別番号設定部を構成する例えば識別番号片に近づき識別番号を読み取った時点で、自動的に識別番号とリセット信号が調光主装置に送信されるようにしてもよい。また、照明器具の識別番号を読み込む毎に、リセット操作してもよいし、交換対象の照明器具を全て読み込んでおいて、リセット操作することで複数の照明器具の累積データを同時にリセットするようにしてもよい。
【0150】
尚、第8の実施の形態における上記読取り装置は、可搬型であって、有線で調光主装置と接続して、データベースの累積時間などの累積データをリセットする構成であってもよく、或いは無線LAN信号により調光主装置と通信し、データベースの前記のような累積データをリセットする構成であってもよい。
【0151】
次に、ii)の場合、すなわち照明器具300A,300Bまたはその付近(例えば接続コネクタ部60)にリセット手段を設ける場合について説明する。
【0152】
リセット手段は、照明器具300A,310A…に設けられ、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチ(図示せず)と、照明器具300A,310A…に設けられ、前記識別番号設定部で設定された識別番号と前記の状態保持可能なスイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置400へ送信する機能とを具備して構成される。その他の構成は、図1と同様である。
【0153】
上記スイッチとしては、シーソースイッチやスライドスイッチなどの少なくとも2つの状態に切り換わるものであれば良い。
【0154】
このように構成された調光システムでは、照明器具300A,300B…に設けたスイッチの状態、例えばスイッチの状態切換えによって、消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができるので、そのスイッチ状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置400へ送信することが可能となる。すなわち、ランプ交換時にスイッチ操作をする構成であるが、このときは照明器具を消灯状態で行うことになるため、照明器具に電源が供給されていないときに行う。よって、状態保持するスイッチを使用することにより、電源が供給されたときにそのスイッチ状態データを調光主装置400に送信することになる。
【0155】
調光主装置400は、受信したスイッチ状態データを識別番号毎に保持しており、次のスイッチ状態データ受信時にスイッチ状態が変化していると判断したときには、ランプ交換されたものとしてその識別番号の積算データ(例えばランプ点灯積算時間)をリセット(クリア)する。
【0156】
更に、リセット手段としては、前記照明器具300Bと前記調光器200Aを接続する接続コネクタ部60(図15参照)に、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチ(図示せず)と、前記識別番号設定部302で設定された識別番号と前記スイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置400へ送信する機能とを設けた構成としてもよい。
【0157】
このような構成すれば、照明器具近傍の接続コネクタ部60に交換時に操作するスイッチを設けて、そのスイッチの状態切換えにて消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができ、その状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置400へ送信することが可能となる。
【0158】
なお、この場合も、ランプ交換時にスイッチ操作をする構成であるが、このときは照明器具を消灯状態で行うことになるため、接続コネクタ部60に電源が供給されていないときに行う。よって、状態保持するスイッチを使用することにより、電源が供給されたときにそのスイッチ状態データを調光主装置400に送信することになる。
【0159】
以上のように、第8の実施の形態によれば、照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関する前記調光主装置のデータベースのデータをリセットするリセット手段を照明器具またはその付近にに設けたものであり、例えばランプ交換後、照明器具の場所から調光主装置の場所に行ってリセット操作をしなくても、照明器具またはその付近の場所からリセット操作を行うことができる。
【0160】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、照明器具の識別番号毎の監視内容(累積点灯時間など)を一覧できるデータベースを作成することが可能となる一方、照明器具の識別番号毎の器具情報を一覧できるデータベースを生成することができる。
さらに、照明器具への電力が供給されている位相期間以外に低電圧信号を送り、これを識別番号設定部や第1の通信部の電源とすることで、電源回路を簡素化すると共に、この低電圧期間に弱電の信号返送ができるので、第1の通信部の回路も小型,低コストのもので実現可能となる。
【0161】
請求項2の発明によれば、照明器具の識別番号毎の監視内容(累積点灯時間など)を一覧できるデータベースを作成することが可能となる一方、照明器具の識別番号毎の器具情報を一覧できるデータベースを生成することができる。
さらに、調光器の電源投入後一定期間又は調光器のソフトスタート、フェード時の位相制御オフ期間中は照明器具への位相制御電力を供給せず、低電圧の電源を供給することで、ランプは殆んど点灯させずに識別番号設定部と第1の通信部を生かし、識別番号を調光器に送信することが可能となる。
【0164】
請求項3の発明によれば、複数の調光主装置を集中管理する管理装置を設けたので、例えば複数の劇場などにそれぞれ設置された複数の調光主装置からの監視内容を示すデータベースと工場などの識別番号書き込み装置からの器具情報データベースを取り込んで、製造メーカーから納品された全ての劇場の照明器具について識別番号毎の統合した監視情報及び器具情報のデータベースを生成することが可能となる。
【0165】
請求項4記載の発明によれば、照明器具の識別番号設定部及び第1の通信部が調光器に接続する電源線への接続コネクタ部に内蔵されているので、照明器具の接続コネクタ部を調光器からの電源線に接続するだけで、識別番号可能な照明器具を、データベースを構築可能な調光システムの本体部へ容易に接続できる。
【0166】
請求項5の発明によれば、識別番号設定部は赤外線送受信部と不揮発性メモリからなり、接続コネクタ部表面に設けられた赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに赤外線で識別番号を設定でき、設定作業が容易である。
【0167】
請求項6の発明によれば、調光器に複数の照明器具が接続されている時に、照明器具に識別番号以外に負荷番号を設定する負荷番号設定部を設けたので、複数の照明器具から同一の調光器へ識別番号を送信する際に、負荷番号順に識別番号を送信して、送信時の信号衝突を回避することが可能となる。
【0170】
請求項7の発明によれば、低電圧を直流電源にすることで、照明器具側の識別番号設定部及び第1の通信部ではそのまま電源として使用できる。また、識別番号設定部及び第1の通信部を接続コネクタ部に内蔵することで、照明器具と電源線との接続が容易となる。
【0171】
請求項8の発明によれば、照明器具の寿命や故障を判断する判断部と、判断部で寿命や故障と判断した時にこれを在庫状況と合わせて表示する在庫管理装置とを設けたので、調光システムとしての利便性をさらに高めることができる。
【0172】
請求項9の発明によれば、照明器具の寿命や故障を判断する判断部と、判断部で寿命や故障と判断した時に在庫状況と合わせて表示する在庫管理装置とを設けたものであり、調光システムとしての利便性(特にメンテナンス性)をさらに高めることができる。
【0175】
請求項10の発明によれば、照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関するデータベースのデータをリセットするリセット手段を照明器具またはその付近に設けたものであり、例えばランプを交換したときに積算点灯時間などの累積データをリセットすることが可能となる。ランプ交換後、照明器具の場所から調光主装置の場所に行ってリセット操作をしなくても、照明器具またはその付近の場所からリセット操作を行うことができる。
【0176】
請求項11の発明によれば、照明器具に設けたスイッチの状態切換えにて消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができ、その状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置へ送信することが可能となり、簡単な操作で照明器具のデータベースのデータをリセットできる。
【0177】
請求項12の発明によれば、照明器具近傍の接続コネクタ部に設けたスイッチの状態切換えにて消耗交換品(例えばランプ)の交換を行ったことを示すことができ、その状態で照明器具に電源が供給されたとき、そのスイッチ状態を調光主装置へ送信することが可能となり、簡単な操作で照明器具のデータベースのデータをリセットできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図2】調光主装置に形成される、照明器具と調光器との接続状態及びその状態での点灯時間データベースを示す図。
【図3】図2及びその後の点灯時間を累積して形成される、照明器具と累積点灯時間データベースの一例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図5】図1又は図4の実施の形態における識別番号の読取り装置の構成例を示す図。
【図6】照明器具の識別番号設定部を識別番号片で構成した場合の赤外線式識別番号片の取付け例、及び赤外線式識別番号片の内部の構成例を示す図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図8】識別番号データを送信するための電力線搬送通信を説明する波形図。
【図9】本発明の第4の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図10】本発明の第5の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図11】本発明の第6の実施の形態の調光システムを示すブロック図。
【図12】本発明の第7の実施の形態の調光システムにおける電源線通信を実現する回路図。
【図13】図12の回路動作を説明する波形図。
【図14】図12の回路動作を説明する波形図。
【図15】照明器具と調光器の接続コネクタ部の構成例を示す斜視図。
【符号の説明】
100…分電盤(交流電源)
200,200A,210,210A…調光器
201…調光制御回路
202…状態監視部
203…調光器通信部
204…第2の通信部
205…第3の通信部
300,300A,310,310A…照明器具
301,311…ランプ
302…識別番号設定部
303…第1の通信部
400…調光主装置
401…通信部
402…データベース部
500…識別番号の読取り装置
501…表示部
502…操作部
801…識別番号書き込み装置
802,802A…データベース部
803…通信部
804…表示操作部
Claims (12)
- 自身の識別番号を設定する識別番号設定部と前記識別番号を送信する第1の通信部とを有した照明器具と;
前記照明器具を調光制御する調光部と自身の状態を監視する状態監視部と前記照明器具からの識別番号を受信する第2の通信部と前記照明器具からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部とを有した調光器と;
複数の前記調光器をコントロールすると共に、前記調光器から送信される前記識別番号,前記調光器番号及び前記監視情報に基づいて、前記照明器具の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成することが可能な調光主装置と;
前記照明器具の識別番号設定部へ識別番号を書き込む機能を有すると共に、照明器具への識別番号書込み時に識別番号に対応した器具形名,適合ランプ又は配光データの少なくとも一種を含んだ器具情報データベースを作成する機能と、この器具情報データベースをネットワーク回線を介して前記調光主装置に送信する機能とを有する識別番号書き込み装置と;を具備し、
前記調光器の第2の通信部は、ランプに電力を供給しない期間に、ランプの明るさに影響を及ぼさないレベルの低電圧を出力し、前記照明器具の第1の通信部はこの期間に前記低電圧に基づいて電流信号若しくは電圧信号で識別番号を前記第2の通信部へ返信することを特徴とする調光システム。 - 自身の識別番号を設定する識別番号設定部と前記識別番号を送信する第1の通信部とを有した照明器具と;
前記照明器具を調光制御する調光部と自身の状態を監視する状態監視部と前記照明器具からの識別番号を受信する第2の通信部と前記照明器具からの識別番号を調光器番号及び前記監視情報と共に送信する第3の通信部とを有した調光器と;
複数の前記調光器をコントロールすると共に、前記調光器から送信される前記識別番号,前記調光器番号及び前記監視情報に基づいて、前記照明器具の識別番号毎の監視内容を表すデータベースを作成することが可能な調光主装置と;
前記照明器具の識別番号設定部へ識別番号を書き込む機能を有すると共に、照明器具への識別番号書込み時に識別番号に対応した器具形名,適合ランプ又は配光データの少なくとも一種を含んだ器具情報データベースを作成する機能と、この器具情報データベースをネットワーク回線を介して前記調光主装置に送信する機能とを有する識別番号書き込み装置と;を具備し、
前記調光器の第2の通信部は、調光器の電源投入後一定期間若しくは前記調光器のソフトスタート、フェード時の位相制御オフ期間中に低電圧を出力し、前記照明器具の前記第1の通信部はこの低電圧を自己の電源及び識別番号の返送信号とすることを特徴とする調光システム。 - 複数の前記調光主装置の監視情報をネットワーク回線を介して集中管理すると共に、前記調光主装置からの監視内容と前記識別番号書き込み装置からの前記器具情報データベースを取り込んで、前記照明器具の識別番号毎のデータベースを生成することが可能な管理装置;をさらに具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の調光システム。
- 前記照明器具の識別番号設定部及び第1の通信部は、調光器に接続する電源線への接続コネクタ部に内蔵されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の調光システム。
- 前記識別番号設定部は、接続コネクタ部表面に設けた赤外線送受信部を有し、識別番号を赤外線で送信する送信器から前記赤外線送受信部を介して不揮発性メモリに書き込み、前記送信器からの要求で読み出しすることを特徴とする請求項4に記載の調光システム。
- 前記照明器具は、識別番号に加えて負荷番号を設定可能に構成されると共に第1の通信部は、負荷番号順に識別番号を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の調光システム。
- 前記低電圧は直流電圧であって、前記識別番号設定部は不揮発性メモリからなり、前記第1の通信部は電源線からの電源供給を受け、前記直流電圧の期間を判別し識別番号を前記第2の通信部へ返信することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の調光システム。
- 前記調光主装置に設けられ、照明器具の異常状態又は光源の寿命を照明器具ごとに判断する判断部と;
ランプ又は照明器具の在庫状況のデータベース及び前記調光主装置の判断部と直接的又は間接的に接続され、前記判断部が異常又は寿命と判断したときは、その判断情報をその器具形名の部材の在庫状況と合わせて表示部に表示する在庫管理装置と;
をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の調光システム。 - 前記管理装置に設けられ、照明器具の異常状態又は光源の寿命を照明器具ごとに判断する判断部と;
前記回線と接続され、ランプや照明器具の在庫状況のデータベース及び前記管理装置の判断部と直接的又は間接的に接続され、前記判断部が異常又は寿命と判断したときは、その判断情報をその器具形名の部材の在庫状況と合わせて表示部に表示する在庫管理装置と;
をさらに具備したことを特徴とする請求項3に記載の調光システム。 - 前記照明器具またはその付近に設けられ、前記照明器具における消耗交換品の交換時にその照明器具に関する前記データベースのデータをリセットするリセット手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の調光システム。
- 前記リセット手段は、
前記照明器具に設けられ、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチと;
前記照明器具に設けられ、前記識別番号設定部で設定された識別番号と前記スイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置へ送信する機能と;
を具備することを特徴とする請求項10に記載の調光システム。 - 前記リセット手段は、
前記照明器具と前記調光器を接続する接続コネクタ部に設けられ、消耗交換品の交換時に操作する状態保持可能なスイッチと;
前記接続コネクタ部に設けられ、前記識別番号設定部で設定された識別番号と前記スイッチの状態とを含むデータを前記調光主装置へ送信する機能と;
を具備することを特徴とする請求項10に記載の調光システム。
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JP2004247273A (ja) | 2004-09-02 |
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