JP4336520B2 - 導光体及びこれを備えたフロントライト照明装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、反射型液晶表示装置の暗所での視認性の向上を図るための補助光源として反射型液晶表示装置に光を照射するフロントライト照明装置等に用いられる導光体と、フロントライト照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
透過型液晶は屋外の直射日光があたる明るい場所では表示がほとんど見えなくなるが、反射型液晶は鮮明に見える。また反射型液晶は周囲光を利用するため消費電力が少ないというメリットがあるため、携帯電話や携帯情報端末に用いられている。しかし暗所では周囲光が利用できないため画像が認識できない。このため補助照明装置が必要であるが、反射型液晶表示装置は背面に反射膜を有しているため透過型液晶のようなバックライトを利用することができない。
【0003】
そこで、反射型液晶パネルを照射するフロントライト照射装置が用いられている。フロントライト照明装置は、例えば特許文献1に示すようなものがある。
このフロントライト照明装置は、図19、20に示すように、厚さ1〜2mmの導光板60と光源70を備えたものである。光源70はLED又は冷陰極管で構成されている。導光板60は、光源70からの光を入射する入射面61を有しており、導光板60の表面は、導光板60内の光を反射させて液晶パネル側へ射出する急斜面66と、導光板60の内の光を表面から外方へ射出する緩斜面65とから構成されている。
【0004】
このフロントライト照明装置では、入射面61から入射された光は、導光板60の表面及び裏面で全反射を繰り返して導光板内を伝達する。そして、急斜面66で反射した光の一部は、裏面での全反射条件からずれるため、裏面を透過して下方の液晶パネル側(図示略)に射出光LAとして射出するようになっている。この液晶表示パネル側に射出した射出光LAは、液晶の表示パターンの反射光となって、再び導光板60の裏面から導光板60に入射し表面を透過して観察者が認識できるようになっている。このフロントライト照射装置では、導光板60内における内部光の光量は、光源70側から離れるにしたがって徐々に減少する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−110223号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフロントライト照明装置では、導光板60内における内部光の光量が光源70側から離れるにしたがって徐々に減少しているのに対し、各急斜面66の面積は一様であるので、光源70側に近い急斜面66aで反射して射出した射出光LA1は、光源70から遠い急斜面66bで反射して射出した射出光LA2よりも明るくなる。従って、図4の曲線aに示すように、導光板60内における内部光の反射光量が光源70側から離れるにつれて徐々に減少するので、導光板60の各位置から射出する光が一様でなく、不均一となるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、導光体から射出する射出光が均一となる導光体を提供すると共に、この導光体を備えたフロントライト照明装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、光源からの光を内部に入射する入射面と、この入射面に対向する終端面と、入射面から入射された内部光を被照射物側へ射出すると共に被照射物からの反射光を入射する第1射出面と、この第1射出面に対向すると共に、反射光を観測者側へ射出する第2射出面とを有する導光体において、前記第2射出面には、線状の複数の突起部が形成されており、前記各突起部は、前記第2射出面において前記入射面から前記終端面に向かって並列に配置されていると共に、第2射出面の平坦面に対する各突起部の高さは、入射面から終端面に近づくにつれて次第に高くなるように設定し、前記各突起部は、断面三角形状の突起であり、前記入射面から最も近い突起部の高さをh0、前記入射面から最も近い突起部の入射面からの距離をx0、入射面から最も遠い突起部の高さをhm、入射面から最も遠い突起部の入射面からの距離をxmとし、ある突起部の高さhは入射面からその突起部までの距離をxとして、
h=h0+(hm−h0)*((x−x0)/(xm−x0))^n
と表され(k^jはkのj乗を表す)、h0は0.2hm〜0.4hm、nは2.5〜3.5であり、前記突起部のピッチを一定としたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜18は本発明の実施の形態を示している。図1は本発明の導光体とこれを備えたフロントライト型照明装置と、このフロントライト照明装置の下方に配置された被照射物の斜視図である。
図1に示すように、フロントライト照明装置1は、導光体2と、光源3とを有しており、下方に配置された被照射物4に対して光源3の光を導光体2を介して照射するものである。この被照射物4は例えば反射型液晶パネル4aとし、図1又は2に示すように、導光体2から照射された光を反射型液晶パネル4aの表示部5側で反射して、この反射型液晶パネル4aに導光体2を介して対向している観測者Eに反射型液晶パネル4aの表示部5に表示された画像等を提供するものである。
【0017】
フロントライト型照明装置1の導光体2(導光板)は、薄い板状に形成され、光を内部に入射する側端側の入射面7と、この入射面7に対向する終端面8と、第1射出面9、第2射出面10とを有している。フロントライト型照明装置1の光源3は、冷陰極管、又はLED等から構成されており、入射面7の側方に配置され、光源3からの点又は直線状の光は、入射面7から導光体2の内部へと入射するようになっている。
【0018】
導光体2の第1射出面9は、導光体2の裏面側の平坦な面であって、反射型液晶パネル4aの表示部5の上部に位置するように設けられている。この第1射出面9は、入射面7から入射された内部光L1を反射型液晶パネル4a側へ射出(透過)すると共に反射型液晶パネル4aからの反射光L2を入射(透過)する機能を有している。導光体2の第2射出面10は、第1射出面9に対向する表面側の面であって、この第2射出面10の表面には、複数の帯状(線状)の突起部11が形成されている。この第2射出面10は、反射型液晶パネル4aの表示部5から反射された反射光L2を観測者E側へ射出(透過)すると共に、内部光L1を第1射出面9側に反射する機能を有している。
【0019】
各突起部11は、断面三角形状の突起であり、突起部11の頂部稜線が入射面7の長手方向に略平行になるように、入射面7から終端面8に向かって複数、並列に配置している。各突起部11の長さLは、略一定であり、各突起部11の配列ピッチPは、略一定となっている。各突起部11の高さH(第2射出面10の平坦面に対する各突起部11の高さH)は、入射面7から終端面8に近づくにつれて次第に高くなっている。また、突起部11は、反射型液晶パネル4aの表示部5からの反射光L2を透過する第1傾斜面12と、第2傾斜面13とから構成されている。この第1傾斜面12は、突起部11の頂部稜線から見て、法線Nから入射面7側の傾斜であり、第2傾斜面13は、終端面8側の傾斜である。
【0020】
図3に示すように、各突起部11において、第1傾斜面12は第2傾斜面13に比べ、緩やかな傾斜となっており、第2射出面10の平坦面に対する第1傾斜面12の傾斜角度α、及び第2射出面10の平坦面に対する第2傾斜面13の傾斜角度βは一定である。第2傾斜面13は、内部光L1を第1射出面9側に反射して、その光を、第1射出面9に沿って設けられている反射型液晶パネル4aの表示部5に射出(照射)する機能を有している。
したがって、第1、2射出面9、10により、入射面7から導光体2内に入射した内部光L1は次のようになる。
【0021】
図2、3に示すように、入射面7から内部に入射した内部光L1は、第1射出面9と第2射出面10とで反射しながら、終端面8側に向けて伝搬していき、内部光L1の一部は第2射出面10の第2傾斜面13で反射して、第1射出面9側へ向かい、その光は、第1射出面9から反射型液晶パネル4aの表示部5に向けて第1射出面9から射出光L3として射出し、反射型液晶パネル4aの表示部5側から反射した反射光L2は、第1射出面9から内部へ入射し、その反射光L2は、導光体2内を厚み方向(法線N方向)に伝搬して、第2射出面10の第1傾斜面12及び第2射出面10の平坦面から観測者E側に射出する。
ここにおいて、第2傾斜面13で反射して反射型液晶パネル4aに入射する光は、突起部11の構成により、均一となっている。
【0022】
図2、3に示すように、入射面7から入射された内部光L1の一部は、各突起部11の第2傾斜面13により反射して、反射型液晶パネル4aの表示部5に伝搬するので、この導光体2内を伝搬している内部光L1の光量(輝度)は、光源3から離れるにしたがって(入射面7側から終端面8側になるにつれて)徐々に減少する。
【0023】
本実施の形態の場合、それぞれの突起部11の長さLが一定であり、第1、2傾斜面12、13の傾斜角度α、βが一定であるため、突起部11の高さHを入射面7から終端面8になるにしたがって(入射面7から離れるにつれて)次第に高くすると、各突起部11の第2傾斜面13における光の反射面積は、入射面7側から終端面8側になるにしたがって徐々に増加する。そのため、内部光L1の光量が終端面8側になるにつれて次第に減少したとしても、第2傾斜面13の反射面積増加により第2傾斜面13に当たる内部光L1の割合が増加するので、各第2傾斜面13における反射光量は、略一定となり、これにより、反射型液晶パネル4aに伝搬する射出光L3は、全体的に均一化される。
言い換えれば、内部光L1量の多い位置においては、第2傾斜面13の反射面積を少なくすると共に、内部光L2量の少ない位置においては、第2傾斜面13の反射面積を増加させることで、各第2傾斜面13が反射する反射光量のばらつきをなくしている。
【0024】
図2に示すように、突起部11の配列ピッチPは一定とし、この配列ピッチPは、反射型液晶パネル4aの表示部5の画素ピッチよりも小さいか又は同じとすれば、反射型液晶パネル4aの表示部5の2重写りを防止すると共に、画質が低下することもない。
ここで、図3に示すように、第2射出面10の平坦面に対する各突起部11の第1傾斜面12の傾斜角度αを一定、第2射出面10の平坦面に対する各突起部11の第2傾斜面13の傾斜角度βを一定としたとき、第2射出面10に形成可能な突起部11の最大の高さは、
H=p・tanα・tanβ/(tanα+tanβ)
と表される。例えば、α=6°(一定)、β=40°(一定)、P=100μmとすると、最大の高さは、9.3μmとなる。
【0025】
また、入射面7から最も近い突起部11の高さをh0、入射面7から最も近い突起部11の入射面7からの距離をx0、入射面7から最も遠い突起部11の高さをhm、入射面7から最も遠い突起部11の入射面7からの距離をxmとする。ある突起部11の高さhは入射面7から距離をxとすると、
h=h0+(hm−h0)*((x−x0)/(xm−x0))^n ・・(1)
と表される(k^jはkのj乗を表す)。ここで、例えば、h0は0.2hm〜0.4hmとする。
【0026】
例えば、各突起部11の第1傾斜面12の傾斜角度α=6°(一定)とし、各突起部11の第2傾斜面13の傾斜角度β=40°(一定)とし、各突起部11の配列ピッチPを100μmしたときの各突起部11の高さhを算出し、入射面7から最も近い突起部11からの距離に対しての反射光量をn=2.0〜4.0の範囲で測定すると、図4に示すような結果になった。図4によれば、入射面7から最も近い突起部11から離れた位置においても比較的、反射光量は均一化している。このグラフよりnは2.5〜3.5とするのが好ましい。特に、(1)式においてn=3.0の場合、最も反射光量が均一化している。
なお、図4において、曲線aは突起部のピッチ及び高さを一定としたときの従来のフロントライト装置の反射光量であり、従来に比べ、本実施の形態では、光源3から離れても反射光量が低下することがない。
【0027】
ところで、図3に示すように、突起部11の第2傾斜面13に当たった内部光L1は、すべて第2傾斜面13で反射するわけではなく、一部は迷光L4として観測者E側に射出する。この迷光L4が多く、且つ、この迷光L4の射出方向が法線N方向と略一致している場合、即ち、迷光L4と法線Nとの迷光角度i2が0°近傍の場合、観測者Eは、反射型液晶パネル4aの表示部5が見にくくなる恐れがある。また、迷光L4が多くなると、導光体2内を伝搬する内部光L1の減少率が増加するので、反射型液晶パネル4aへ射出する射出光L3の輝度が減少し、コントラストが低下して、表示部4aの視認性が悪くなる恐れがある。
【0028】
そこで、本実施の形態では、第1射出面9の平坦面に対する第1傾斜面12の傾斜角度αを、4°〜10°とし、第2射出面10の平坦面に対する第2傾斜面13の傾斜角度βを、35°〜45°とすることによって、迷光L4の量を抑えて反射型液晶パネル4aへ射出する射出光L3の輝度を向上させている。
なお、導光体2から反射型液晶パネル4aへ射出する射出光L3の伝搬方向は、法線N方向が好ましく、通常、この導光体2から反射型液晶パネル4aへ射出する射出光L3の法線Nとの射出光角度i1は、0°近傍になるように、第1傾斜面12の傾斜角度α、第2傾斜面13の傾斜角度βは設定される。
【0029】
例えば、第2傾斜面13の傾斜角度βを40°(一定)とし、第1傾斜面12の傾斜角度αを2°〜20°まで2°刻みに変化させたときの、射出光角度i1及び迷光角度i2に対する射出光L3(TE,TM)の光強度及び迷い光L4(TE,TM)の光強度は、図5〜図14のようになった。図5〜図14に示すように、第1傾斜面12の傾斜角度αが4°〜20°では、射出光角度i1が0°近傍での射出光L3(TE,TM)の光強度は1.2以上であり、傾斜角度αの変化による差異は少ない。傾斜角度αが10°以上になると、全体的に迷光L4(TE,TM)の光量が増加する。
したがって、図6〜9に示すように、第1傾斜面12の傾斜角度αは、射出光L3の光強度が高く(1.2以上)、且つ、迷光L4の量の少なくなる角度、即ち、4°〜10°の範囲で設定するのが好ましい。
【0030】
また、第1傾斜面12の傾斜角度αを6°(一定)とし、第2傾斜面13の傾斜角度βを30°〜50°まで5°刻みに変化させたときの、射出光角度i1及び迷光角度i2に対する射出光L3(TE,TM)の光強度及び迷い光L4(TE,TM)の光強度は、図7及び図15〜18に示すようになった。図15に示すように、第2傾斜面13の傾斜角度βが30°では、射出光L3(TE,TM)の光強度がピークとなるときの射出光角度i1は、30°前後となっており、射出光角度i1は0°よりも大きくずれている。さらに、図18に示すように、第2傾斜面13の傾斜角度βが50°では、射出光L3(TE,TM)の光強度がピークとなるときの射出光角度i1は、−20°前後となり、射出光角度i1は0°よりも大きくずれている。
したがって、図7及び図16〜17に示すように、第2傾斜面13の傾斜角度βは、射出光L3(TE,TM)の光強度のピークが射出光角度i1が0°の近傍となる角度、即ち、35°〜45°の範囲で設定するのが好ましい。
【0031】
以上、第2射出面10の突起部11の構成によれば、光源3(入射面7)から左右方向に離れるにしたがって、突起部11の高さを増加させて、突起部11における光の反射面積を増加しているので、光源2から離れた位置においても、各突起部11における反射光量が略一定となり、さらに、突起部11の配列ピッチPは一定であるので、反射型液晶パネル4aに射出する射出光L3の輝度が全体的に均一化する。
【0032】
また、第1傾斜面12、及び、第2傾斜面13の傾斜角度α、βを上記のように設定することによって、導光体2から射出する迷光L4の量を減少させることができ、これにより、光源3の光の効率を向上させ、フロントライト照明装置1において省電力化が図ることが可能となる。
さらに、各突起部11の配列ピッチPと反射型液晶パネル4aの表示部5の画素ピッチとを対応させれば、表示部5の1画素当たりの(単位面積当たり)の入射する光量を略一定とすることが可能である。
【0033】
本発明は、上記記載の実施の形態に限定されることなく適宜に設計変更が可能である。上記の実施の形態では、互いの突起部11の配列ピッチPを一定としたが、被照射物の形態に合わせて、不規則にしてもよい。
【0034】
また、上記の実施の形態では、入射面7とそれに対向する終端面8を設けていたが、これに代え、終端面8を他の入射面7’として、その入射面7’の側方に光源3を設け、導光体2の左右両端面から光を導光体2内に入射するようにしてもよい。この場合、突起部11の高さは、光源2(入射面7及び入射面7’)から離れるにしたがって高くすればよいので、導光体2の左右方向中心部に位置する突起部11が最も高く、その突起部11から入射面7、入射面7’方向に近づくにしたがって徐々に突起部11の高さを低くすればよい。
【0035】
また、フロントライト照明装置1と反射型液晶パネル4aとを備えた反射型液晶装置は、各種の画像表示装置等に搭載することができる。この反射型液晶装置は、例えば、パーソナルコンピュータ(ノートパソコン)、携帯端末(PDA)、ポータブルテレビジョン等に搭載できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、導光体及びそれを備えたフロントライト照明装置では、被照射物へ照射する射出光を均一化することが可能となる。また、導光体から射出する迷光の量を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導光体とそれを備えたフロントライト照明装置の下方に配置された被照射物(反射型液晶パネル)の分解斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】内部光の伝搬と突起部の説明図である。
【図4】距離xにおける反射光量の分布図である。
【図5】第1傾斜角度(α=2°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図6】第1傾斜角度(α=4°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図7】第1傾斜角度(α=6°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図8】第1傾斜角度(α=8°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図9】第1傾斜角度(α=10°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図10】第1傾斜角度(α=12°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図11】第1傾斜角度(α=14°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図12】第1傾斜角度(α=16°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図13】第1傾斜角度(α=18°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図14】第1傾斜角度(α=20°)、第2傾斜角度(β=40°)における射出光強度の特性図である。
【図15】第1傾斜角度(α=6°)、第2傾斜角度(β=30°)における射出光強度の特性図である。
【図16】第1傾斜角度(α=6°)、第2傾斜角度(β=35°)における射出光強度の特性図である。
【図17】第1傾斜角度(α=6°)、第2傾斜角度(β=45°)における射出光強度の特性図である。
【図18】第1傾斜角度(α=6°)、第2傾斜角度(β=50°)における射出光強度の特性図である。
【図19】従来のフロントライト照明装置の斜視図である。
【図20】従来のフロントライト照明装置の側面図である。
【符号の説明】
1 フロントライト照明装置
2 導光体
3 光源
4 被照射物
5 表示部
7 入射面
8 終端面
9 第1射出面
10 第2射出面
11 突起部
12 第1傾斜面
13 第2傾斜面
E 観測者
L1 内部光
L2 反射光
L3 射出光
L4 迷光
Claims (1)
- 光源からの光を内部に入射する入射面と、この入射面に対向する終端面と、入射面から入射された内部光を被照射物側へ射出すると共に被照射物からの反射光を入射する第1射出面と、この第1射出面に対向すると共に、反射光を観測者側へ射出する第2射出面とを有する導光体において、
前記第2射出面には、線状の複数の突起部が形成されており、前記各突起部は、前記第2射出面において前記入射面から前記終端面に向かって並列に配置されていると共に、第2射出面の平坦面に対する各突起部の高さは、入射面から終端面に近づくにつれて次第に高くなるように設定し、
前記各突起部は、断面三角形状の突起であり、前記入射面から最も近い突起部の高さをh0、前記入射面から最も近い突起部の入射面からの距離をx0、入射面から最も遠い突起部の高さをhm、入射面から最も遠い突起部の入射面からの距離をxmとし、ある突起部の高さhは入射面からその突起部までの距離をxとして、
h=h0+(hm−h0)*((x−x0)/(xm−x0))^n
と表され(k^jはkのj乗を表す)、h0は0.2hm〜0.4hm、nは2.5〜3.5であり、前記突起部のピッチを一定としたことを特徴とする導光体。
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