JP4336460B2 - 画像に透かし模様を挿入する方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、静止及びビデオ画像の加工と伝送のために画像に透かしを入れる方法に係わる。
【0002】
【従来技術】
電気通信において、画像の透かし挿入は、当該画像または受信画像シーケンスに知覚可能な変化を生じさせずに、1枚の画像または連続した画像によって、情報を送信する技術である。この処理は、「透かし」としてもよく知られている。
【0003】
この定義は、秘匿(隠された)方法によってメッセージを送信する技術である、サブリミナルチャネル伝送とも呼ばれる、権限を有する受信者によってのみ読み取り可能な隠されたメッセージを含む外見上無害な情報を使用する、ステガノグラフィの定義を連想させるものである。暗号化とは異なって、ステガノグラフィは、サブリミナルメッセージの存在自体を隠すものである。
【0004】
画像の透かしとステガノグラフィとの間の本質的な相異は、秘匿メッセージを含む生文メッセージを意味する、「カバーチャネル」の選択にある。
【0005】
透かしの場合、送信者が選択をしなければならないのに対して、ステガノグラフィでは、送信者自身がこの選択を実施することができる。ステガノグラフィの送信者は、検閲する者が疑念を想起しないようなやり方で秘密情報の通信を望んでいるのに対して、透かし画像の送信者は、秘匿メッセージが知覚的に著作を妨げるべきではなく、容易にスクランブルがかけられるべきではないということを望んではいるが、画像に秘匿メッセージが存在することに誰もが気づく可能性があるという事実は問題ではなく、反対に、例えば、透かしを当該画像が著作権や使用料の支払いによって保護されていることの証として使用する時は、有益な抑止効果を与えることができるので、2つの技術を使用する目的は同一ではない。
【0006】
この場合、当該透かしは、当該著作、および、その所有者を特徴づける情報を1画像または連続画像内に埋め込むことで実現される。埋め込まれた情報の自動読み出しによって、当該著作が違法に流されたものか否か、または、著作者が実際に相応の使用料の支払いを受けているか否かを検査することが可能になる。埋め込まれた情報が、購入者の特徴を示すものであれば、違法複製または不正配給が行われた場合には、画像透かしによって、追跡を行い、不正行為を行った者を自動的に突き止めることが可能となる。
【0007】
画像の自動スライドまたは画像シーケンスの適用についても同じである。
【0008】
透かし技術を使用する魅力は、自動チェックが可能な点である。多数の伝送チャネルが存在することを考えると、オーディオビジュアル著作の放送を手動でチェックすることは、実際上、不可能である。画像の透かしは、著作物に基づいて識別番号およびできればその発生源を自動的に決定することを可能にし、当該著作が合法的に放送されているか否かを著作者組合に任せることによって、この問題を部分的に解決することができる。「ディジタルビデオディスク」の標準的な略称である「DVD」のハードウェア的な保護とは異なり、様々な当事者との間の標準化や事前合意を必要としない利点を有する。
【0009】
画像を介してメッセージの伝送を可能とするために、何らかの方法で画像を修正する必要がある。しかし、透かしによる当該修正は、想定される利用態様に適合するように、複数の条件を満足しなければならない。
【0010】
このように、透かしは、画像修正によって目に見えて品質低下を招くべきではない。したがって、透かしは慎重に行われるべきである。
【0011】
後に示すように、当該分野の文献に記述された多くの透かしの方法は、メッセージを読み込むときに、修正画像に加えて、元の画像の存在を必要とする。実際に透かしを読み込むことによって当該著作物がその著作者の物であると証明される前に、当該著作を当該著作者に属する物であると表示して違法に放送することを前提としているので、これらの方法は、著作権による著作の保護には全く適していない。この場合は、透かしを読み込むよりも2つの著作を比較するほうがずっと速い。修正画像のみからの透かしの読み込みは、自動「監視」アプリケーションを可能にする。しかし、読み込み時に2つの画像を使用した透かしの方法は、上記にて遠回しに言及している追跡アプリケーション、確認される著作の同一性を条件として、複製発生源に関する通知を可能にする透かしに利用されるに過ぎない。
【0012】
透かし画像がどんな方法でも修正されないことが確かである場合には、透かしは些細な課題となる。それは、画素の下位ビットを修正することで十分であり、これは、完全に目に見えない操作であって、存在する画素と同じ数のビットを埋め込むことが可能となる。しかし、画像、および、特に画像シーケンスは、伝送中に受信可能なビット速度を得るために、あるいは、格納時の記憶領域を節約するために、ほとんど常に圧縮されているので、この理想的な場合に、実際上、決して遭遇することはない。この圧縮は、「JPEG useless」という名の通り、無損失であるかもしれないが、普通、圧縮は、JPEGやMPEGによれば、たいていの場合は、画像伝送にかかる有効性に起因して復元不可能である。したがって、当該透かしがこれらの変換に準拠しうることは、不可欠なものである。これは、圧縮が低いビット率で行われるので一層困難である。結果として、マーキングは十分に強くなければならず、これは、上記の不可視の要件と相反するものである。
【0013】
特に放映中に、著作が伝送を容易にするために修正されることはまれではない。ポストプロダクションは、例えば、「クロッピング」、つまり、シーケンスのカット割を頻繁に挿入する。それらの形式は特に、アメリカのテレビの標準(30Hzで720×480の画像)からヨーロッパ形式(25Hzで720×576の画像)への転送時に、同様に変更される可能性がある。画像の拡大、または、縮小のための再サンプリングも頻繁である。
【0014】
画像の透かしの流れにおいて、これらの変換は2つの形式の課題を提案する。一方、チョッピング時及び画像の縮小時に画像の高周波数の情報の多くが失われるので、一般的に復元不可能である。他方、元の画像と変換された画像との間に存在している変換は一般的に未知である。従って、透かしは、幾何学的な変換に対して不変であるか、あるいは同期を可能とする付加情報を伴っていることが必要である。この変換は、実施された変換を決定することを可能とした独特の透かしの形式を採用する。
【0015】
デジタル画像及びフィルムの操作は、使用者が非常に基本的な画像ソフトウェアを使うなら、特に容易である。最も単純な幾何学的な変換は、画像チョッピング、拡大または縮小、複数のシーケンスのモンタージュ、コラージュ、および、かなりまれに、回転である。周波数の変更は、カラーから白黒に、または、フィルムではその逆に転換する測色操作と同様に、ヒストグラムの変換などであって、比較的容易である。画像の複写、ビデオデッキのデジタル化などのデジタルからアナログの変換、または、その逆は、幾何学的または比色的歪と同様に付加的な雑音を伴うことに注目する必要がある。
【0016】
透かしは、著作権料を支払わずに著作を放映することができるように、マークを破壊する目的で行う著作権侵害者からの意図的な攻撃に対する防御も必要である。その攻撃過程は、2つのタイプがあり、1つは、やみくもに、もしくは、マーキングのアルゴリズムの部分的または完全な知識を得て、マーキング処理の逆をたどっていく試み、他は、例えば雑音を付加することやフィルタ処理によってメッセージに雑音を混入することを内容とするものである。攻撃の第1番目のタイプには、秘密キーを使用する暗号過程と同様の過程を使用して対抗することができる。攻撃の2番目のタイプにおいて、著作権侵害者は、雑音混入と結果的に生じる品質低下との間で妥協点を見つける必要がある。この状況は、ごく僅かだけ可視性の閾値以下である力でマークして良好な透かしを実現するために利用することができ、課題はつまり、この閾値を正確に決定することである。
【0017】
最後に、透かしは、複雑性の低いものでなければならない。複雑性は、実際の体系においては非常に重要な課題である。書き込みが場合によってはオフラインで実行されるのに対し、「監視」アプリケーションについてはオンラインで読み込み可能であることは必須であり、この過程は、計算時間に関して最も不経済な過程である。
【0018】
透かし技術分野は、比較的近年の技術であるが、多数の文献にはすでに多くの手法が提案されている。それらは、空間的なまたは画素式の透かし方式、変換ベースまたは周波数ベースの方式、および、符号化ベースの透かし方式に分類される様々な透かし方式である。
【0019】
他の手法は、オーディオの透かしに対しても研究されており、文章、または、コンピュータで作り出された画像形式は、独自のアルゴリズムを提案する。他の提案は、本課題のさらに全般的で系統的な論述を、特に、情報理論に関して提案している。それらを記述する論文は、透かしメッセージに有効な周波数通過帯を更に正確に量子化しようとしている。他の論文は、特定の、または、さらに一般的な透かし技術に対する攻撃方法を明らかにしている。同時に、さらに強いシステムを創作することを目的として、例えば、ゲーム理論または暗号及びステガノグラフィの概念を使用して、これらの攻撃技術を定式化する技術が発表されている。
【0020】
空間透かし方式において、メッセージの書き込みは、一般的には、画素の輝度を変更することによって、画像の面に直接実行される。
【0021】
変換ベースの透かしの方式では、メッセージの書き込みは、画像、または、シーケンスの変換によって実行される。使用される変換は、全般的にフーリエ変換、余弦変換またはウェーブレットタイプの変換である。
【0022】
最後に、符号化ベースの透かし方式において、当該透かしは、復号化時に得られた複数の要素を直接変更して挿入される。これは、例えば、MPEG符号化の運動ベクトル、ブロックでの符号化、または、フラクタル圧縮の符号化する「適合ブロック」に関連する。「離散余弦変換」の省略として、余弦変換によるDCT符号化方法は、このカテゴリーの中にも含まれるであろう。
【0023】
これらの大きなファミリーは、ブロック毎の符号化方式と画像符号化方式を含む2つの下位ファミリーに分けることも可能である。例えば、DCT形式のブロック毎の符号化方式、または、画素符号化方式において、符号化ユニットは、1つ以上のビットが挿入されるブロックである。画像符号化方式において、透かしは、例えば、画像の全フーリエ変換を使用することによって、画面上で画像全体に対して実行される。
【0024】
空間方式は、最も古くて、最も単純である。これらの方法の長所は、それらによれば、フーリエ変換に基づく場合とは異なり、複雑な変換を必要とせずに透かしの高速な書き込みが可能なことである。しかし、それらは、DCT変換演算に基づく圧縮技術に比較すれば耐性が低い。
【0025】
特に、空間透かし方式の中で、ベンダー、グルウル、モリモトによって「パッチワーク」と呼ばれる、SPIE公報の95年2月、Vol.2420、p.40にて公表された「データ秘匿技術」という題名の論文に開示されたアルゴリズムは、任意に選択された大きな値であるN個に関して「平均的」には同一な、パワーの小さいノイズのように見える輝度の小さな変化に対しては、視覚は鈍感であるという測定結果に依拠するものである。
【0026】
このアルゴリズムにおいて、書き込みは秘密のキーと画像での擬似ランダム的に選択される、輝度aとbのそれぞれ各点の組AとBを使用することによって行われる。選択された点の輝度は、a’=a+1及びb’=b−1の関係に従って変更される。当該点は、ランダムに選択され、差 a−bは、Nが十分に大きいと概ねゼロになる。もう一方で、差 a’−b’は、概ね2と等しくなり、結果的に復号化が可能になる。
【0027】
初期点を再び見つけ出すために、読み込みは、秘密のキーを用いて行われる。総和Sの計算式
【数1】
Figure 0004336460
は、S≒2Nであれば、画像に透かしが挿入されていると決定することができる。
【0028】
この方法によれば、画像に1ビットを挿入することだけが可能であるが、複数のばらばらの点のセットを選択することによって、複数のビットに関する一般化を行うことができる。その方法は、不可視性が高く、圧縮、雑音の付加のような変換に対して良好な耐性を示す長所を有し、特に数字Nが大きい場合には効果が大きい。それは、情報が分散しているために画像のチョッピングに対して良好な耐性を有し、キーが知られてさえいなければ攻撃にも良好な耐性を示す。
【0029】
もう一方で、幾何学的変換に対して耐性が低く、挿入されるべきビット数とメッセージの耐性との間の妥協が必要になる欠点がある。
【0030】
「振幅変調を使用したカラー画像のデジタル信号」と題する、クッター、ジョーダン、ボッセンによる、SPIE EI 97によって出版された論文に掲載された色差の振幅変調を使用した別の方法は、目が比較的鈍感な色差信号の青色成分を修正し、網膜は輝度そのものよりもコントラストに対して感度が高い事実と輝度が高い場合には目の感度が落ちる事実に基づいて輝度信号を変調してマーキング機能を持たせる方法である。ジグザグの走査を実行することによって画像の大きさを無視する。読み取りは、線形予測によって実行される。この方法によると、当該メッセージは、同じビットを複数回挿入することによって、耐性の高い書き込みを行う。ジグザグに走査することで、画像の大きさを無視することと、画像の下または左が切り取られても同期を無視することができる。この方法は、攻撃に対する耐性も良好である。他方で、この方式は、パラメーター空間において極めて大がかりな調査を要するので、幾何学的な変換を実施する必要がある場合の演算の複雑さは莫大である。
【0031】
「デジタル透かし」と言うタイトルで、97年1月のタリスマン計画報告書で、著者ジャン フランソワ デレグルとブノワ マックによって記述された別の空間透かしの方式は、寸法n×nの画像ブロックごとに1ビットの挿入を可能にするアルゴリズムを実現するものである。ブロックは画素AとBの2つのグループに分けられる。2つのグループの画素の値は、グループAとBの輝度の平均の差が送信されるべきビットを表すように変更される。これらの変更は、良好な不可視性を維持するように、ブロックの輝度の平均を変更することなく実行される。マーキング力は、パラメータIに依存する。この方法は、マーキング輝度レベルI=5に対して、5%の誤り率で70%のJPEG標準による符号化に対する耐性を生じる。当該マーキングは、8>Iという高すぎない程度のマーキングレベルの場合には目に見えないが、所定のマーキングレベルにおいては、可視性と耐性がブロックの大きさに依存する。しかし、この方法は、言い換えると、幾何学的な変換と行削除または列削除形式の攻撃に対する耐性が低いという大きな欠点がある。
【0032】
特許出願DE19521969で記述された1つのような、周波数変換を元とした符号化方法は、2つの意味において魅力的である。1つには、変更の可能性が極めて小さい画像要素に透かし情報を書き込むことによって圧縮に備えることが可能となり、また、人間の目が最も知覚しにくい成分をマークに使用するよう人の視覚特性を利用するからである。
【0033】
圧縮技術は特に視覚特性に依存しているので、これらの2つの局面は理論的には相反するものである。
【0034】
「複製保護のための耐性の高いラベルの画像挿入」と題した論文で、エックハード コッチとジアン ザオによって公表された、最初の手法によれば、95年8月、オーストリア ウィーンの専門情報、知識及び新技術の知的財産権国際会議論文集で、透かしメッセージの書き込みは、圧縮時に透かしが確実に残るように、JPEGまたはMPEG処理に従って実行された画像圧縮に伴う量子化雑音を予想することによってDCT離散余弦変換係数を変更する。この手法は、量子化雑音がマーキング時に予期されるので、量子化雑音はもはやランダム雑音ではないために、良好な圧縮耐性を得ることを可能にする。その耐性は、当然、マーキング時に使用される量子化要素Qによって決まる。要素Qが高いほど、耐性が向上するが、目に見えるようになる可能性がある。その方法は、透かしアルゴリズムが、透かしアルゴリズムをJPEGやMPEG符号化器に直接導入して、圧縮時に実施されたDCT係数の計算を直接利用することができる点においても魅力的である。しかし、画像のDCT係数のブロックが元の画像の係数ブロックと一致しないとき、その方法の性能は顕著に劣化するが、例えば、画像が僅かにずれているときに、量子化雑音はもはや予測不可能となり、この様なことが起こる。
【0035】
「マルチメディアの安全な拡散スペクトラムの透かし」というタイトルで97年12月のNo.12、Vol.6 画像処理に関するIEEE 論文集で公表された論文において、インジマー コックス、ジョー キリアン、トムソン レイトン、タラル シャムーンによって発表された別の方法は、DCT係数を計算した後に、画像のすべての周波数成分に透かしメッセージを挿入した「拡散帯域」によって、周波数それぞれにおいて、メッセージのエネルギーを識別できなくして、他方、信号対雑音比を高くする手法である。周波数成分によるマーキング力の重み付けを行うために、さらに可視基準を使用する。この方法の長所は、JPEGとMPEG形式の圧縮に非常に良好な耐性を示し、これらの変換が周知である以上、幾何学変換に非常に良好な耐性を提供することである。その方法は、複数透かしの可能性を示唆する。その方法は、異なる透かしを有する文書に関して平均化することによって意図的な攻撃に対する耐性を備え、また、透かしメッセージを知らなければ、透かしを破壊するために、画像の視覚品質を低下させるほどに強い雑音をすべての周波数に付与する必要があるために、雑音を混入させる攻撃に対しても耐性がある。。しかし、この方法は言い換えると、透かしを復元するために元の画像が必要性であるという大きな欠点を有し、透かしは、変換された元の画像から変換された透かし付き画像を引き算することによって得られる。
【0036】
サンタバーバラでのIEEE ICIP論文梗概集97 Vol.1、p536−539で公表された「回転、測定度、転換の不変デジタル画像の透かし」と題する、ジョセフ オルアナイド、チアリー プンによる論文にて記述された別の方法は、画面上で実行される幾何学的変換を無視するために、回転、転換及び測定度において、不変である空間を使用することを内容とするものである。これは、フーリエ−メリン変換の特性を利用することによって行われる。その方法は、予め同期を行うことなく、幾何学変換に高い耐性を示す長所がある。しかし、そのフーリエ−メリン変換の不変特性は、循環変換が、「クロッピング」によって置き換えられた場合は、もう維持されない。さらに、対数−極平面座標で変換を要求する計算は、相対的に複雑である。
【0037】
ICIP 96によって公表された「デジタル画像の位相透かし」というタイトルでジョセフ オルアナイド、W.ダウリング、F.ボランドによる論文に記述された別の方法は、位相変調を用いて透かしメッセージを書き込むフーリエ変換を使用する。その方法は、JPEGとMPEGの圧縮過程に耐性を提供する長所を有する。しかし、位相変化は振幅変調よりも見やすいという欠点を有する。
【0038】
98年5月号No.4Vol.16 通信に選定された地域にてIEEE論文集で公表された「知覚モデルを使用したマルチ解像度画面ベースのビデオ透かし」というタイトルでミッチェル スワンソン、ビン ジュ、アハメッド テゥフィックによる論文で記述された別の方法は、明らかにビデオシーケンスの透かしを目的としている。それは、知覚モデルを使用した時間の関数であるウェーブレットに分解して得られた変換空間を使用する。その方法によれば、透かしメッセージは、2つのキーを用いて作成し、1つは送信情報に対応するもので、もう1つは、元のビデオシーケンスを用いて計算されものである。2番目のキーは、所有者のメッセージを具備したシーケンスを再度透かしをして、その後、所有者の透かしの所有権を請求して著作権侵害を防止するといわれている、周知の問題を解決することを可能にする。この情報は、BBS発生器を用いて暗号化される。ビデオシーケンスは、その後、シーン別に分割されて、各シーンは、シーンの各統計的な要素を低周波数にて生じさせて、シーンの動的要素を高周波数に生じさせるために、時間の関数であるウェーブレットに分解される。空間的知覚マスクは、各ウェーブレット係数を計算し、それから各ウェーブレット係数は、周波数マスクを設定し、このように決定されたマスクを用いて透かしの形の具現化を実行し、時間関数としてのウェーブレットに適用するように、DCT係数の計算によって分解される。受信側にて透かしメッセージを検波するために、挿入された透かしメッセージと同様に、元のシーケンスも認識することが必要である。これは、復元したシーケンスに関して時間同期情報無しで実行することができる。その方法は、ビデオシーケンスにて実行された変更に良好な耐性を示し、マスキング基準の使用を通じて可視性によって適切な方法を設定でき、複数の周波数帯で行われる情報の書き込みで高い余剰性を示す長所を有する。しかし、この方法の短所は、透かしの読み込みのために元のシーケンスの使用を必要とすることと、単一ビットの挿入のみを許可することである。
【0039】
符号化の方法において、透かしは、例えば、MPEG標準、または、フラクタル圧縮の「マッチングブロック」による符号化の運動ベクトルのような、符号化時に得られた画像の一定の要素を変更することによって挿入される。これらの方法によれば、復号化画像を直接処理することが可能であり、これは、書き込み、及び、さらに高速の透かしの読み取りを可能にする。それらの方法は、符号化によって生じた歪をうまく考慮することも許可する。残念ながらこの上述の点は、異なるパラメーターで再び復号化したときには当てはまらない可能性がある。
【0040】
複製保護とICIP96のマルチメディアサービスのアクセス制御の上で特別なセッションの前もって印刷された「運動ベクトルを使用したビデオシーケンスにおけるデジタル信号の挿入」と題した、T.バイン、F.ジョーダンにより記述された第1番目の方法は、MPEG符号化過程の運動ベクトルを変更することによって透かしメッセージを書き込むことを内容としたものである。復号化手続きは、透かし情報を挿入するために、画像に1セットのブロックを選択し、各ブロックについて前の画像に関する最適運動ベクトルを計算することによって開始する。メッセージの書き込みは、運動ベクトルの成分の下位ビットを変更することによって実行される。透かしの可視性は、元の運動ベクトルと変更された運動ベクトルを用いて得られたブロックの差異が十分近似していることを保証することによって低減することができる。この方法の長所は、MPEGの送信の流れで直接透かしを入れることが可能なことである。もう一方では、この方法は、使用された運動推定量と再復号化に影響されやすい。
【0041】
96年10月号、Proc.SPIE完全サービスネットワークのビデオ技術とソフトウェア「デジタル信号を画像に挿入すべきフラクタル圧縮図の使用」と題した論文に記述された著者、ジョーン ピュート、F.ジョーダンの第2番目の符号化方法は、フラクタル符号化で使用されたパラメータを変更することによって透かしを書き込むことを内容としたものである。その方法の耐性は、符号化を実行するために使用された画像のパーティションブロックの大きさによって決定される。ブロックの大きさが大きくなるほど、この方法の耐性は増すが、獲得した画像の品質は低下する。他方では、計算時間は、かなり大きい。
【0042】
本発明の目的は、前述の短所を軽減することである。
【0043】
したがって、本発明は、初期画像の原点座標を受信側で決定し、挿入されたメッセージを読み込むことが可能なように、この原点に関して受信画像を登録できるように、2値行列Pを画像に周期的に挿入することによって相互透かしを実行することを特徴とする、送信前に、画像のデータ特性を変更して画像にメッセージを埋め込む静止またはビデオ画像処理と送信のための画像の透かしを挿入する方法を目的とする。
【0044】
本発明による方法は、同時に耐久性と信頼性と複雑性の低さを具備した透かしの実行が可能となる長所を有する。
【0045】
透かしの不可視性は、超高品質で専門的な視覚機器に対しても申し分のないものである。
【0046】
前述従来技術の方法とは異なり、当該透かしは、透かしの入っていない元の画像を必要とせずに、読み出し可能である。このことによって、当該方法を放送に対して自動的に適用することが可能になる。
【0047】
マーキングは、MPEGとJPEG圧縮に対して強い耐性がある。
【0048】
相互透かし方法は、現在のビデオ符号化及び送信システムにおいて重要な要件である、画像チョッピングに対して耐性がある。読み込みに関するこのアルゴリズムの複雑性の低さは、例えば、EPFLの空間アルゴリズムのような全面検索による同調方法に対して明白な長所を有する。
【0049】
最後に、このメッセージの品質に関する情報を与えることによって、メッセージ読み出しの信頼性を確実にすることが可能である。結論待ち時間と同様に、最終メッセージの誤り率は、各アプリケーションにおける制約を調整するためにパラメーター化することができる。
【0050】
【詳細な説明】
図1に示される本発明による画像送信の透かし過程は、透かしメッセージを画像に挿入可能にする基礎透かしアルゴリズム1、空間的な画像がずれた時に、それを空間的に再同調させる相互透かしアルゴリズム2、及び、基礎透かし4と相互透かし5の読み込みから得られるデータに信頼性を与える後処理アルゴリズム3の3つアルゴリズムを実施する。これらのアルゴリズムは、静止画像の処理にも、ビデオ画像の透かしにも使用できる。
【0051】
基礎透かしアルゴリズム1の機能は、画像の変換ブロックのDCT係数を変調することである。この変換を実施する前に、画像がN×Nの大きさの隣接したブロックに分解され、次に、各ブロックは、周知の関係を通じて得られたN×Nの係数F(u,v)のブロックにて変換される。
【数2】
Figure 0004336460
【0052】
図2の例によって示されたように、N×N画素の画像の各ブロック4は、N×NのDCT係数のブロック5の基となる。画像ブロックにおいて、各画素が当該ブロックの原点に関する座標(x,y)によって参照しやすく配列されている。同様に、DCTブロックの各係数は、当該ブロックの原点に関する座標(u,v)によって参照しやすく配列されている。透かしメッセージの挿入は、図2と3に表されているように、DCTブロックを構成する係数を変更することによって実現される。当該ブロックとその係数は、各ブロックの変更すべき係数を決定するブロックアドレス発生器6を用いて、図4で表示すように、ランダムに選択される。挿入されるべき当該メッセージの各ビットbは、画像ブロックと関連づけられる。このビットは、このブロックの2つの係数cとcを変更することによって挿入される。
【0053】
これらの係数の選択はキーに依存する。それらは、一般的に、DCT係数ブロックの底部左角に位置する、画像の低周波数成分から選択される。安全性だけの理由で、2つの係数値cとcは、ランダム表示によって図3に示されたように選択される。この選択は、各ビットbに対して、係数(u)及び(u)を具備した2つのアドレスを選択するブロックアドレス6のランダム発生器から図4で表されたように実施される。選択されたDCT係数の当該組c及びcのマップが記憶領域7に格納される。透かしの作成そのものは、図5のフローチャート上で表された処理ステップ9から19までに述べられた過程によって、係数cとcの値を変更することによって実行される。この過程によれば、ステップ9で計算された各組の係数c、cのDCT係数の絶対値は、ステップ10で特定の閾値Sと比較される。ステップ10で実行された比較の結果が閾値Sより小さくない場合、係数ブロックはステップ11で拒絶されて、その過程は、次のブロックの係数組の分析のためにステップ14に進む。逆に、ステップ10で、比較結果が閾値Sより小さい場合、ビットbの挿入が、選択されたDCT係数の組の値を変更することによって実行される。この変更は、関数fが、|c’|−|c’|≧dの関係を満たすような、関数fを介して1対1の方法で各組の係数(c,c)を新規の組(c’,c’)に変換する、ステップ12から17を実行することによって行われる。ステップ12において、挿入されるべきビットbの値が0である場合、係数cの絶対値は、ステップ13で指定された成長値を係数c’の絶対値に付加することによって得られた絶対値|c’|を取る。逆の場合、ステップ12において、書き込まれるべきビットbの値が1なら、他の係数cの値が、ステップ13で、成長値dを係数c’の絶対値に付加することによって得られた絶対値|c’|と変更した値となる。係数c’とc’の記号を決定するために、ステップ15と15でテストが実行される。テスト15と15の結果が正である場合、それぞれ係数c’、c’に与えられた記号は正である。さもなければ、記号は、ステップ16、16及び17、17で表されるように、負となる。
【0054】
一定のビットbは、ステップ10のテストが正である係数cとcを導くので、使用できないという事実を補うために、アルゴリズムはすべての画像ブロックに対して繰り返され、このために、例えば、フレーム当たりに576行と720列を具備したテレビ画像標準に対して、6480ブロックが透かし挿入可能である。
【0055】
受信側において、図1のフローチャートのステップ5にて実行される透かしメッセージの読み込みは、透かしメッセージの各ビットbに対応した係数の組c、cの復号化によって、図6のフローチャートのステップ18から22までで表されたように行われる。ステップ18において、係数c、cの組の絶対値の差の絶対値は、ビットbの挿入時に、送信に使用された閾値Sと比較される。比較の結果が正である場合、対応するビットbの値は、ステップ19では確定していないものとみなされ、その過程は、次に挿入されるビットbi+1に対応した係数ブロックの係数の組c,cの復号化に進む。他方、ステップ18で、テストの結果が負である場合、ビットbの値を決定することが可能となり、係数c,cの絶対値の差をゼロと比較するステップ20に移り、ステップ20の比較結果が正であれば、ステップ21において、ビットbが、「ゼロ」と決定し、ステップ20の比較結果が負であれば、ステップ22において、ビット値bは「1」と決定する、。
【0056】
図1に示すフローチャートのステップに示した相互透かしは、ステップ4を実行することで、例えば、別の透かしの読み込みに同期させる目的で、受信者によって受信されて、チョップされるか移動されたときに、初期画像の原点座標を復元を可能にする。
【0057】
画像の原点座標を復元するために、この場合には、第1番目の解決法は、既に述べたウイリアム ベンダー、ダニエル グルール、モリモト ノリシゲの周知の「パッチワーク」アルゴリズムを用いることである。この場合、合計Sが最大となるもののみ原点座標として維持しながら、あらゆる可能な変換、つまり、画像の各点の輝度の差の合計を計算することで十分である。しかし、この読み込みの過程は、複雑かつ時間がかかる。
【0058】
本発明による相互透かし方法は、例えば、MPEG、JPEG符号化または記録装置によってもたらされた処理の結果として、歪が起こる静止画像または動画像の変換で直面した課題を能率的に解決し、この過程を明らかに単純化することができる。原点の表示なしでは、メッセージを有する透かしを読み取ることは困難または不可能である。
【0059】
本発明によれば、相互透かし過程は、画像サイズm×mで、ゼロ平均でかつ、自己相関関数が最小となる位置の原点からの距離が可能な限り小さい2値擬似乱数行列Pを使用する。図7で示されたように、この行列は、ビットのmシーケンスを対称化することによって得られる。例において、生成多項式の方程式はx+x+1であるが、原始多項式の他の形式が使用されてもよい。行列Pは、図8で表されるように、行列の周期的な繰り返しによって、透かしが入れられるべき画像Iのサイズの画像Ipを作成するために使用される。画像Iで座標(i,j)を具備した画素の輝度値I(i,j)は、以下の関係に従って、2値画像の対応する画素の2値形式「1」または「0」によって決まるマーキング振幅dを画像Iに適用することによって変更される。
(i,j)=1 ならば I’(i,j)=I(i,j)+d (2)
(i,j)= ならば I’(i,j)=I(i,j)−d (3)
【0060】
(2)と(3)の関係を用いて、マーキング振幅は、マーキングの可視性を低下させるように、画像に基づいて作成される。
【0061】
受信側において、透かしを挿入された画像の読み込みは、図9に表わされたように、受信した透かし入りの画像I’からm×mサイズの画像行列Mを作成することによって実行される。
【数3】
Figure 0004336460
これは画像のN×Nサイズのブロック総和に一致する。
【0062】
行列Mと元の2値行列Pとの間の相互相関の計算は、その後に、行列Mのすべての可能な変換に関して実行される。この計算は、以下の関係に従って実行される。
【数4】
Figure 0004336460
【0063】
計算の結果として、原点と決めた座標xoとyoは、数S(x,y)が最大値となる座標である。
【0064】
相互透かしアルゴリズムは、原点モジュロの座標の数mを復元することを可能にする。当然のことながら、m=Nで元の画像のサイズになるとき、従来技術の「パッチワーク」アルゴリズムの条件が適用される。
【0065】
図1のフローチャートの後処理のステップ3を実行する目的は、超低速ビット速度でのMPEG送信のように、送信条件が整っていないときに、特に自動点検アプリケーションによって、基礎透かしからのデータの信頼性を点検することである。その使用されたアルゴリズムは、透かしの書き込み時に導かれた冗長性を使用し、統計的基準を用いて、読み出しメッセージの品質と信頼性を評価する。この冗長性は、画像間の冗長または一時的な冗長の形式を取る。画像間の冗長は、静止画像及びビデオ画像の透かしの場合において用いられても良い。それは、メッセージを書き込み時に、誤り訂正符号または繰返し訂正符号によるものである。一時的な冗長は、各ビデオ画面上にて同じメッセージを繰り返すことによって行われ、予め、メッセージ読み出しのビットの分布の概念を与えることによって、メッセージ読み出しの品質を評価することを可能にする。例えば、単一ビットを、画像内にて10度繰り返して挿入されると仮定すると、この場合、メッセージ読み出しに誤りがなければ、1111111111または0000000000が読み出される。もし、送信後に、メッセージ読み出しが、0001000000である場合、それは、少なくとも1つの誤りがあって、かなりの信頼性で、ゼロビットが送信されていると想定できることを意味する。他方、メッセージ読み出しが0111010011の形式である場合、6ビットが1の状態にあって、4ビットが0の状態であるから、1ビットが送信されていると決定することができる。しかし、後者の場合には結果の信頼性は低く、決定を行わないのが慎重な判断である。
【0066】
このアルゴリズムの実施は、図10のフローチャートにて説明されている。このフローチャートで、S0iは、0値が読まれた横列iのビットbの数であり、S1iは、値1を有するビットの数である。ステップ23で、第1番目のテストが数S0i及びS1iを比較するために実行される。その数S0iが、S1iより小さい場合、ステップ24において、数S0i回の送信誤りがあり、送信ビットが、おそらく、値1を有していたと決定される。他方、逆の場合に、数S0iが数S1iより大きい場合、ステップ25にて、S1i回の送信誤りがあり、送信ビットbが、おそらく、0値を有していたと決定される。これらの結果をもたらす信頼の大きさは、その後、ベルヌーイの2項確率則によってモデル化され、それらの2項式のテストによって、次のステップ27にて規定される。テスト品質が明らかに十分である場合、ビットbはステップ27で有効になり、逆の場合では、ステップ28にて却下される。ステップ27と28の完了時に、システムは、受信メッセージの次のビットbi+1のテストに進む。
【図面の簡単な説明】
本発明の他の特徴及び長所は、添付図にある説明を用いて明らかとなる。
【図1】 本発明に従って画像透かしの送信を実行する処理過程の原理である。
【図2】 本発明に従って実施されたDCT変換によって符号化することによる透かしの方法の説明である。
【図3】 本発明に従って実施されたDCT変換によって符号化することによる透かしの方法の説明である。
【図4】 本発明に従って実施された画面全体にわたってDCT透かし係数を位置付けする手続きを説明したフローチャートである。
【図5】 本発明に従ってフローチャート形式で表された透かし手続きの各図の過程である。
【図6】 本発明に従ってフローチャート形式で表された透かし手続きの各図の過程である。
【図7】 本発明に従ったて相互透かし行列の取得である。
【図8】 本発明に従って相互透かしの書き込みの原理を説明したダイアグラムである。
【図9】 本発明に従って相互透かしの読み込みの原理を説明したダイアグラムである。
【図10】 本発明に従ってフローチャート形式で実行された後処理の複数の過程である。

Claims (10)

  1. 送信前に、画像のデータ特性を変更して画像にメッセージを埋め込む静止またはビデオ画像の処理と送信のための透かし挿入方法であって、
    受信側で、行列Pに基づいて初期画像の原点座標と受信画像を決定し、挿入されたメッセージを読み込むことが可能なように、またこの原点に基づいて受信画像を再同調できるように、
    送信側で、2値のmシーケンスの対称性によって得られたm×mサイズの擬似乱数行列Pである2値行列Pを、送信される初期画像に周期的に挿入することによって
    相互透かしを実行することを特徴とする画像に透かし模様を挿入する方法。
  2. 擬似乱数行列Pの周期的な繰り返しによって、透かしを入れられた画像のサイズ画像Ipを作成して、各画素に対して、透かし行列の周期的な繰り返しによって得られた画像内で一致する画素の値次第でマーキングの振幅によって相互透かし行列の周期的な繰り返しによって得られた画像の座標に相応する画像の座標(i,j)を具備した画素の輝度値I(i,j)を変更することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 受信側において初期画像の原点座標を決定するために、
    受信画像をm×mサイズのブロックに分割し、
    m×mサイズの行列Mを形成するために、当該ブロックの輝度値を画素ごとに集計し
    行列Pに対する、全ての行列Mのシフトに対して、シフトされた行列Mと相互透かし2値行列Pとの間の相互相関値を計算し、
    相互相関が最大である座標を原点座標として決定することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. ビデオ画像上に透かしを設けるために、画像をDCT係数のブロックに変換し、画像の復元時に挿入された複数のビットで構成されるメッセージが見えないよう適応マーキングを実行するためにDCT係数を変調し、冗長性を用いて劣化に対してメッセージを強化することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記挿入されるべきメッセージの各ビットbiにDCT係数ブロックのうち2つの係数を対応させ、当該挿入されるべきメッセージのビットの2値の関数として選択された2つの係数の値を変更することを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 各ブロックから選ばれた係数の組の絶対値の差を所定の閾値Sと比較し、比較の結果が所定の閾値より小さい場合、透かしを実行するために、挿入されるべきメッセージのビットの2値状態の関数として係数の内の1つの絶対値を変更することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. ビデオ画像の透かしを読み込むために、係数の組の絶対値の差の絶対値を固有の閾値Sと比較することによって挿入されたメッセージのビットに対応したDCT係数の組を復号化し、比較結果が閾値Sの値より小さいときには、対応する挿入されたビットの2値状態を決定するために、係数の組の絶対値の差をゼロ値と比較し、あるいは、比較の結果が閾値Sの値よりも大きければ挿入されたビットの2値状態は不定であると宣言することを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
  8. 画像のすべての点に関して、透かしを実行することを特徴とする請求項1ないし7のうちいずれか1つに記載の方法。
  9. 挿入されたメッセージの冗長性を使用することによって挿入されたメッセージの品質と信頼性を評価するために、受信画像に対して後処理(3;23,...,28)を実行することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の方法。
  10. メッセージの読み出しにおいて、「0」の状態に従って受信される回数及び「1」の状態に従って受信される回数を透かしメッセージの各ビットに対して比較することによって、あらかじめ定められた回数の間に各ビデオ画像上で透かしメッセージを繰り返し、このように得られた総和値をベルヌーイの2項確率則によって決定された所定の閾値と比較することを特徴とする請求項9に記載の方法。
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