JP4336303B2 - 横編機の給糸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、編地編成用の編糸を供給する長さを、編成データに従って制御可能な横編機の給糸装置に関する。
従来から、横編機は、編地を編成する際に給糸部材の給糸口から編針に編糸を供給するために、針床の長手方向の一端側のサイドカバーなどに給糸装置を備えている。給糸装置には、バッファ竿が含まれ、編糸を一時的に蓄える機能と、編糸に張力を付加する機能とを備える。しかしバッファ竿の傾きの範囲で編糸の蓄積と張力の付与とを行う従来の給糸装置では、編成途中での編糸の張力の変動が大きくなってしまう。
従来の給糸装置のバッファ竿に相当する部材を用いて編糸に張力を与えるとともに急激な変動に対応するための予備蓄積を行い、編糸を積極的に送り出しながら糸張力の変動を抑制する先行技術も知られている(たとえば、特許文献1参照)。またバッファ竿に相当する部材を用いないで、編糸を送り出す糸車の回転を急激な糸需要の変化に先立って制御し、糸張力の変動を抑える先行技術も知られている(たとえば、特許文献2参照)。
本件出願人は、編糸の消費量を編地の編成データに基づいて算出しながら、編成に必要な編糸を供給する技術を開示している(たとえば、特許文献3参照)。特許文献3では、図8に示すような給糸装置16を使用する。給糸装置16は、主ローラ20、従ローラ21、およびサーボモータ22を含む。主ローラ20は、サーボモータ22の回転軸上に装着され、従ローラ21には複数の歯車が組合わされて構成される従動機構を介してサーボモータ22の回転力が伝達される。主ローラ20と従ローラ21とは、編糸4を挟むように配置され、従ローラ21は主ローラ20と等しい周速度で回転駆動される。
編糸4は、横編機のフレームの上方から供給され、主ローラ20の外周面に接触しながら、従ローラ21が主ローラ20と対向している部分に導かれる。主ローラ20の外周面と従ローラ21の外周面との間には、わずかな隙間があり、その間を編糸4が通る。さらに中継ローラ25に導かれ、方向が変えられてバッファ竿7の先端側9に引っ張られる。バッファ竿7の基端側8には、先端側9が上昇するように付勢するばね26が設けられている。バッファ竿7の傾斜角度を、先端側9と中継ローラ25との距離が最小となる位置で竿角度が0度であるように定める。ばね26による付勢で、バッファ竿7は、編糸4の張力が大きいときには傾斜角が小さくなり、編糸4の張力が小さいときには傾斜角が大きくなるように揺動変位する。バッファ竿7の傾斜角は、基端側8に設けられる傾斜角センサ27によって検出される。バッファ竿7の傾斜角度は、たとえば0度〜100度の範囲で変化可能である。
図9は、図8の給糸装置16による必要糸送りモードの制御について示す。図9(a)は、編地に対する給糸部材の給糸位置を移動させる時間経過に対して、バッファ竿7の揺動変位による傾斜角度の基本的な変化を示す。また図9(b)は、給糸位置の移動に対応して、給糸装置のサーボモータ22の速度、および編糸4が給糸部材に送り出される糸速度の基本的な変化を示す。図9(a),(b)の変化は、キャリッジに連行されるヤーンフィーダなどの給糸部材が給糸装置16に接近している側から遠ざかる側に移動しながら編地の1コースを編成する場合に対応している。時刻taで反転時の竿位置合せを行った後、時刻t0からキャリッジによる給糸部材の移動を開始する。キャリッジが速度Vで移動すると、給糸部材は時刻t0で移動を開始して時刻t1に編地の編み端の基準位置に達するまでは、キャリッジ速度の2倍である2Vの糸速度で編糸を送り出すように、サーボモータ22の制御が行われる。この2V区間で必要な編糸は、バッファ竿7の先端側9から給糸部材までの分と、給糸部材から編み端の編針までの分とである。給糸部材がキャリッジに連行されて、Vの速度でバッファ竿の先端側9から遠ざかれば、2V分の糸速度で編糸を供給する必要がある。
特許公報第2541574号公報 特表平11−500500号公報 国際公開第2004/009894号パンフレット
従来の給糸装置では、前述のように、横編機での編地の編成中に、給糸部材の移動位置に応じて編糸の需要量が大きく変動し、糸張力も糸需要に応じて変動してしまう。糸張力の大きな変動は、編地の編み幅方向での編目ループ長の変動となり、編地の品質を低下させてしまう。
特許文献1に開示されている先行技術でも、編地の端などで生じる急激な糸需要量の変動に対応させることは困難である。特許文献2に記載されている先行技術では、編糸の需要量の急激な変動に対応し得ることが期待される。しかしながら、この先行技術では、バッファ竿を有していないため、編成中の編糸の張力を安定化させるのは難しい。さらに給糸部材が給糸装置側に移動した際に生じる編糸のたるみをとることができない。また、編糸を糸車に巻付ける必要があるので、糸車が大きくなってしまう。横編機では、複数本の糸を使い分けて編地を編成することも多くあり、給糸機構も各糸毎に備える必要がある。大きな糸車を使用する給糸装置を複数備えると、横編機の大型化を招いてしまう。
特許文献3のバッファ竿7のようなバッファ機構は、機械的な動作で編糸4の急激な需給の変化を緩和することが期待される。しかしながら、糸速度が速くなると、バッファ竿7が急激に動き、慣性によってオーバシュートやアンダーシュートが発生する。たとえば、編針の編成動作が開始され、編針に度山カムが作用して急激な引込みが始ると、編糸4が急激に引かれて、バッファ竿7は竿角度が減少する側に急激に揺動変位する。バッファ竿7は、揺動変位を急激に開始すると、慣性で、実際に編糸4が引かれる以上に編糸4を送出すように揺動変位してオーバシュートし、その時の編糸4の張力は小さくなる。編糸4の張力が小さくなるので、編針による編糸4の引込み量が多くなり、編目が粗くなってしまう。また、編糸4がたるむと、バッファ竿7は竿角度が増大する側に揺動変位する。給糸部材が給糸装置側への移動を開始する際などで、急激に編糸がたるむと、バッファ竿7は急激な編糸のたるみについていけずにアンダーシュートとなり、その時の編糸4の張力は小さくなる。アンダーシュートが続いている間に編針の編成動作が開始されると、編針による編糸4の引込み量が多くなり、編目が粗くなってしまう。その後、バッファ竿7は、慣性で竿角度が増大する側への揺動変位を続け、編成動作の開始で編糸4を給糸部材側に供給するために竿角度が小さくなる方向へ揺動変位すべきところを、竿角度が大きく成る方向にオーバシュートし、その時の編糸4の張力は大きくなる。編糸4の張力が大きくなると、編目が小さくなる目詰りが生じてしまう。張力が過大になると、編糸4が破断してしまうおそれがある。このような機構部分の慣性の影響による張力の変動は、特許文献2の糸車などでも、糸の供給を高速にしようとすると生じるはずである。
本発明の目的は、編糸の供給経路に設けるバッファ機構での急激な動作変化を避けて、慣性の影響を抑制し、編糸を安定に供給することができる横編機の給糸装置を提供することである。
本発明は、編成データに基づいて編成動作を行う編針に、給糸部材を針床の長手方向に往復移動させながら、針床の両端の何れか一方から給糸部材を介して編糸を供給し、編糸の供給経路には、予め定める長さの範囲で編糸を貯留または引出し可能で、編針の編成動作に伴う編糸の急激な需要の変化を緩和するバッファ機構が設けられる横編機の給糸装置において、
編糸の供給経路でバッファ機構の上流側に設けられ、編糸をバッファ機構に送り出す編糸送出機構と、
編糸送出機構での編糸の送出動作を制御する制御手段であって、
バッファ機構での急激な動作変化を緩和させるために、糸引き編成の編み入り区間では、編み端からの編成で編糸が消費されるまでに、給糸部材の移動によって引き出される長さの編糸を、バッファ機構に貯留された編糸が引き出される直前から給糸部材の移動速度に応じてバッファ機構に送り出し、引き続く編成で編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御し、編糸送出機構での編糸の送出を行う制御手段とを含むことを特徴とする横編機の給糸装置である。
さらに本発明は、編成データに基づいて編成動作を行う編針に、給糸部材を針床の長手方向に往復移動させながら、針床の両端の何れか一方から給糸部材を介して編糸を供給し、編糸の供給経路には、予め定める長さの範囲で編糸を貯留または引出し可能で、編針の編成動作に伴う編糸の急激な需要の変化を緩和するバッファ機構が設けられる横編機の給糸装置において、
編糸の供給経路でバッファ機構の上流側に設けられ、編糸のバッファ機構への送り出しおよび編糸のバッファ機構からの引き戻しが可能な編糸送出機構と、
編糸送出機構での編糸の送出動作を制御する制御手段であって、
バッファ機構での急激な動作を緩和させるために、糸押し編成の編み入り区間では、給糸部材が移動を始めてから編み端に達するまでに移動する長さの編糸を、給糸部材が移動を始める直前から、給糸部材の移動速度に応じて、バッファ機構に貯留されている編糸を引き戻した後、編成で編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御し、編糸送出機構での編糸の送出を行う制御手段とを含むことを特徴とする横編機の給糸装置である。
また本発明で、前記制御手段は、バッファ機構での急激な動作を緩和するために、編み出区間では、該編み出区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御しながら、前記編糸送出機構での編糸の送出を行うことを特徴とする。
また本発明で、前記バッファ機構は、
先端側が前記編糸の供給経路に臨んで編糸を係止し、基端側を中心に揺動変位可能であり、先端側が一方に揺動変位するときに編糸を供給経路から部分的に引き出し、先端側が他方に揺動変位するときに編糸を供給経路に戻すバッファ竿と、
バッファ竿の先端側を付勢し、予め定める糸張力下では予め定める長さだけ編糸を供給経路から引き出させるばねと、
バッファ竿の揺動変位状態を、編糸が該予め定める長さだけ供給経路から引き出されるときの先端側の位置である原点を基準として検出し、検出結果を表す信号を導出するセンサとを含み、
前記制御手段は、センサから導出される信号に基づいて、バッファ竿の揺動変位の範囲が予め定める範囲内となるように、前記編糸送出機構を制御することを特徴とする。
また本発明で、前記制御手段は、編地の編成データに基づいて柄分析を行い、前記給糸部材の移動に応じて編針毎に編成される編目ループ長の理論値を算出し、該理論値に基づいて前記編糸の供給速度を算出することを特徴とする。
本発明によれば、給糸部材の移動方向が編糸の供給経路が延長される糸引き編成で、給糸部材が編地の編幅の端から編糸の供給を開始する編み入り区間での制御が行われる。制御手段は、給糸機構を制御して、編み端からの編成で編糸が消費されるまでに、給糸部材の移動によって引き出される長さの編糸を、バッファ機構に貯留された編糸が引き出される直前から給糸部材の移動速度に応じてバッファ機構に送り出させる。制御手段は、引き続く編成で、編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を供給するように、給糸機構を編成速度に応じて加減速制御する。糸引き編成の編み入りで、バッファ機構から編糸が急激に引出される前に、バッファ機構に編糸を先に送り出し、バッファ機構での急激な動作変化を緩和することができる。バッファ機構での急激な動作変化が緩和されるので、バッファ機構の構成で編糸を貯留する部分の動作への慣性の影響を抑制し、編糸を安定に供給することができる。引き続く編成では、編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御するので、バッファ機構の変動を抑制することができる。
さらに本発明によれば、給糸部材の移動方向が編糸の供給経路が短縮される糸押し編成で給糸部材が編地の編幅の端から編糸の供給を開始する編み入り区間での制御が行われる。制御手段は、給糸機構を制御して、給糸部材が移動を始めてから編み端に達するまでに移動する長さの編糸を、給糸部材が移動を始める直前から、給糸部材の移動速度に応じて、バッファ機構に貯留されている編糸を引き戻す。給糸部材が糸押し編成の移動を開始して編糸の供給経路の短縮が開始されても、バッファ機構の引き戻しが開始されているので、バッファ機構から給糸部材までの供給経路での編糸のたるみを抑制し、バッファ機構での急激な動作変化を緩和することができる。バッファ機構での急激な動作変化が緩和されるので、バッファ機構の構成で編糸を貯留する部分の動作への慣性の影響を抑制し、編糸を安定に供給することができる。引き続く編成では、編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御するので、バッファ機構の変動を抑制することができる。
また本発明によれば、制御手段によって、給糸部材が編地の編幅の端から抜け出すコースの編み出区間では、その編み出区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御しながら、編糸送出機構での編糸の送出が行われるので、バッファ機構での急激な動作変化を緩和させることができる。
また本発明によれば、バッファ竿の先端側が編糸の供給経路に臨んで編糸を係止し、先端側が一方に揺動変位するときに編糸を供給経路から部分的に引き出し、編糸を貯留することができる。バッファ竿の先端側が他方に揺動変位するときに編糸を供給経路に戻すので、貯留した編糸を供給経路に引出すことができる。ばねは、編糸に張力をかけてたるまないようにすることができる。バッファ竿の揺動変位状態は、センサによって検知し、制御手段は、バッファ竿の揺動変位の範囲が予め定める範囲内となるように、編糸送出機構を制御して、編糸の張力の変動を抑制することができる。
また本発明によれば、制御手段は、編地の編成データに基づいて柄分析を行い、給糸部材の移動に応じて編針毎に編成される編目ループ長の理論値を算出し、理論値に基づいて編糸の供給速度を算出するので、バッファ機構の動作を適切に予測して、変動を抑える制御を行うことができる。
図1は、本発明の実施の一形態として、横編機の給糸装置の概略的な構成を示す。横編機31は、編地32を編成するために、給糸部材33の給糸口33Aから編糸34を編針に供給する。横編機31のサイドカバー35などには、給糸口33Aに編糸34を供給する給糸装置36が設けられる。給糸装置36は、編糸34の張力の変動を抑え、かつ需要量に応じた適切な長さで供給するために設けられる。給糸装置36にはバッファ竿37が備えられる。バッファ竿37は、基端側38を支点として、先端側39までの部分が揺動変位可能であり、先端側39がサイドカバー35の表面から遠ざかる方向にばね付勢され、編糸34の張力に基づく引張力に釣合う角度まで傾斜する。編糸34の張力が大きくなると、バッファ竿37をばね付勢に抗してサイドカバー35の表面に接近させ、この揺動範囲に対応する長さの編糸34を給糸口33A側に供給することができる。
横編機31では、編地32を編成するための針床40が直線状に設けられ、針床40に沿ってキャリッジ41が往復移動する。針床40には、多数の編針がキャリッジ41の移動方向に沿って並設される。キャリッジ41には編成カムが搭載され、編針に選択的に作用して、編成動作を行わせることができる。キャリッジ41は、針床40の編針の編成動作と給糸部材33の移動とを行って編地32を編成する。自動化されている横編機31では、編成コントローラ42が設けられ、予め与えられる編成データに従う編地32の編成が行われる。
本実施形態の給糸装置36では、編成データに従って、編針毎に編糸34の需要量が算出され、需要量に合わせて編糸34が送り出されるように、給糸コントローラ43を設ける。給糸コントローラ43による制御は、必要糸送りモードと、竿角度一定送りモードと、インレイ送りモードとを含む複数のモードを、キャリッジ41と編地32との相対的な位置関係などに基づいて切換える。必要糸送りモードでは、編成データに基づいて、編針の編成動作に従って編地32を編むのに必要な編糸34の長さを予め算出しながら、算出される長さ分の編糸34を給糸部材33に送り出す。竿角度一定送りモードでは、バッファ竿37の先端側39が予め設定される傾斜角度、たとえば50度となる原点位置を維持するように編糸34を送り出す。インレイ送りモードでは、編針1本毎に必要な糸量を、給糸部材33の移動に同期して供給する。なお、必要糸送りモードでの編糸34の需要量は、編成に先立って予め算出しておくこともできる。また、図9の時刻t0からt1までの2V区間での糸送りも、基本的には同様に行われる。
バッファ竿37の竿角度が100度のときは、編糸34の貯留量が最大となる。揺動変位の角度が0度のときは、編糸の貯留量が最小となる。横編機31で生産効率を高めるために、キャリッジ41の移動速度を高めると、編糸34の供給も高速で行う必要がある。バッファ竿37の先端部39から編糸34が高速で引出されると、編糸34とばね付勢との力の釣合いに対して、先端部39での摩擦力の影響を無視することができなくなる。この結果、バッファ竿37の竿角度は同一でも、糸速度が大になると張力も大になる傾向にある。しかしながら、編糸34を給糸部材33側に引張る糸速度の増大が急峻に行われるときは、バッファ竿37が急激に竿角度が減少する側に揺動変位し、慣性でオーバシュートが生じる。オーバシュートが生じると、編糸34の消費が増大する以上に供給されてしまい、張力が低下してしまう。編糸34に負荷をかけずに編成を行えるように、バッファ竿37へのばねの付勢力を小さく設定している場合、糸速度の急峻な変化でバッファ竿37が急激な揺動変位を生じやすくなってしまう。
図2は、図1のキャリッジ41が編地32の編成を糸引き方向に開始する編み入りで、バッファ竿37の急峻動作を抑える制御の考え方を示す。編成コントローラ42は、キャリッジ41を制御し、図2に示すように、時刻txaから給糸部材33aを連行して、給糸装置36から離れる方向の移動を開始させる。なお、時刻txaでの給糸部材33aは、編地32の端よりも給糸装置36に接近して位置している。給糸装置36から編地32の端にわたる編糸34は、給糸装置36と給糸部材33aとの間と、給糸部材33aから編地32の端までの間とからなる。ここで、給糸部材33aから編地32の端までの間を、編糸34aとする。
キャリッジには編針に編成動作を行わせるカム機構が搭載され、給糸部材33による編糸34の編針への供給は、カム機構に含まれるニードルレイジングカムの前半部分によって編針が歯口に進出させられている状態で行われる。歯口に進出した編針は、ニードルレイジングカムの後半部分と度山カムとによって針床側に引下げられる。この引下げで、編糸34は針床側に引込まれ、編糸34が編地32を構成する編目として消費される。度山カムと給糸部材とは、一定の位置関係にある。すなわち、時刻txaには、給糸部材33aに対して度山カム44aで示す位置にある。キャリッジの移動に連行されて、図2に給糸部材33bとして示すような、編地32の直上に位置する時刻txb以降、編針への編糸の供給が開始される。ただし、時刻txbでも、図2に度山カム44bとして示すように、度山カムの位置は編地32の端からは離れており、編針の引込みは開始されない。給糸部材33bから編地32の端までの編糸の糸長はわずかであり、給糸部材33aとしての位置から給糸部材33bとしての位置までの編糸を34bとすると、編糸34aと編糸34bとは、ほぼ同等である。
時刻txbから図9の時刻t0からの2V区間が開始される。編糸として、給糸部材33bとしての位置から移動後の位置までの長さの2倍を供給する必要がある。時刻txbからの糸需要の発生で、バッファ竿37が急激に揺動変位すると、前述のように、オーバシュートを生じるおそれがある。本実施形態では、給糸装置36での編糸34の供給を、時刻txbの直前の時刻txxから開始させる。時刻txxから編糸34を先行して供給するけれども、時刻txbまでに送出される編糸34の長さは、数mm程度である。この編糸34の先行しての供給によって、編糸34は僅かにたるみ、張力は低下する。ここで、数mm程度の極く僅かの編糸34を時刻txbの直前に先行して供給しても、バッファ竿37の慣性によって揺動変位は行われず、竿角度には変化を生じさせない。以下、斜線を施して示すような2V区間での編糸供給が行われる。実際の2V区間の開始で編糸34の需要が立上がっても、先行して生じているたるみで吸収され、バッファ竿37の竿角度には変化が生じないようにすることができる。
時刻txcには、給糸部材33cとして示す位置に対応する度山カム44cの位置が、編地32の端を編成する編針を針床に引下げるようになる。時刻txbから時刻txcまでの期間には、給糸部材33bとして示す位置から給糸部材33cとして示す位置までの編糸34c1と、給糸部材33cから編地32の端までの編糸34c2とを供給する必要があり、この供給は、斜線を施して示す2V区間で行われる。なお、給糸部材33cとして示す位置から、度山カム44zとして示す位置に対応する給糸部材33zの位置までの距離が、編地32の編幅に対応している。
すなわち、制御手段である給糸コントローラ43は、サーボモータ22などの給糸機構に対し、給糸部材33の移動方向が編糸34の供給経路が延長される糸引き編成での制御を行う。給糸部材33が編地32の編幅の端から編糸34の供給を開始する編み入り区間では、編み端からの編成で編糸34が消費されるまでに、給糸部材33の移動によって引き出される長さの編糸34を、バッファ竿37などのバッファ機構に貯留された編糸34が引き出される直前から給糸部材33の移動速度に応じてバッファ竿37に送り出す制御が行われる。引き続く編成では、編糸34が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて供給するように、サーボモータ22が加減速制御される。糸引き編成の編み入りで、バッファ竿37などのバッファ機構から編糸34が急激に引出される前に、バッファ竿37に編糸34を先に送り出し、バッファ竿37での急激な動作変化を緩和することができる。バッファ竿37での急激な動作変化が緩和されるので、バッファ竿37の動作への慣性の影響を抑制し、編糸34を安定に供給することができる。引き続く編成では、編糸34が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御するので、バッファ竿37の竿角度などの変動を抑制することができる。
図3は、図1のキャリッジ41が給糸装置36から離れている側の端から近付く糸押し方向に編地32の編成を開始する編み入りで、バッファ竿37の吸収動作を抑える制御の考え方を示す。説明の便宜上、給糸装置36の位置を、図2とは変えて示す。編成コントローラ42は、キャリッジ41を制御し、時刻tyaで給糸部材33aとして位置から給糸装置36に向う方向の移動を開始させる。時刻tybで給糸部材33bとして示す編地32の端に達するまでは、編糸34の消費はなされない。しかしながら、給糸部材33aの位置から給糸部材33bの位置まで、給糸装置36に近付く移動で、給糸装置36から供給済みの編糸34が給糸装置36側に戻る移動が生じる。すなわち、給糸部材33aの位置と給糸部材33bの位置との間の編糸34a1と、給糸部材33aと編地32の端との間の編糸34a2との和の長さの編糸34が余り、給糸装置36に押戻すことになる。
この編糸34の押戻しは、給糸コントローラ43が給糸装置36のサーボモータ22を逆方向に制御し、斜線を施して示すような編糸の引戻しを行って吸収する。ただし、押戻しが時刻tyaで開始されると、前述のように、バッファ竿37はアンダーシュートとオーバシュートを生じて、編糸34の供給制御が不安定になるおそれがある。時刻tyaに先立つ直前の時刻tyyから、数mm程度の編糸34をバッファ竿37から上流側に戻しておくことによって、編糸34を若干引張り、編み入りでのバッファ竿37の急峻動作を避けることができる。ここで、数mm程度の極く僅かの編糸34を時刻tyaの直前に先行して引戻しても、バッファ竿37の慣性によって揺動変位は行われず、竿角度には変化を生じさせない。給糸部材33bの位置から給糸部材33cの位置までは、この間の編糸34bと、給糸部材33cと編地32の端との間の編糸34cとはほぼ等しく、編糸34の供給の必要はない。給糸部材33cの位置に対応する度山カム44cが編地32の端の編針に作用して引下げるようになる時刻tyc以降は、編地32の編成に伴う編糸34の消費が開始されるので、消費量に合わせて編糸34を供給する。
すなわち、給糸コントローラ43によるサーボモータ22の制御によって、給糸部材33の移動方向が編糸34の供給経路が短縮される糸押し編成での編糸34の供給が行われる。給糸部材33が編地32の編幅の端から編糸34の供給を開始する編み入り区間では、給糸部材33が移動を始めてから編み端に達するまでに移動する。給糸部材33が移動を始める直前から、給糸部材33の移動速度に応じて、バッファ竿37に貯留されている編糸34が引き戻される。給糸部材33が糸押し編成の移動を開始して編糸34の供給経路の短縮が開始されても、バッファ竿37の引き戻しが開始されているので、バッファ竿37から給糸部材33までの供給経路での編糸34のたるみを抑制し、バッファ竿37での急激な動作変化を緩和することができる。バッファ竿37での急激な動作変化が緩和されるので、バッファ竿37の動作への慣性の影響を抑制し、編糸34を安定に供給することができる。引き続く編成では、編糸34が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御するので、バッファ竿37の竿角度などの変動を抑制することができる。
図4は、編地32を編成する際に、編み入りと編み出とで、給糸コントローラ43に設定する糸送りの加減速制御の考え方を示す。編み入りと編み出とでは、編糸34の送り速度の変化があり、その加減速でバッファ竿37の急峻動作が生じるおそれがある。そこで、編み入りでは、たとえばA(ms)からB(ms)の範囲で、編み出では、たとえばC(ms)からD(ms)の範囲で、それぞれ加減速制御を行う時間幅を設定可能にしておく。設定時間が長くなれば、糸速度の傾斜が緩くなり、バッファ竿37の急峻動作を避けることができる。ただし、バッファ竿37の揺動変位は生じ、編糸34の張力も変動する。しかしながら、この変動は、バッファ竿37が急峻に振れて、オーバシュートが生じるような場合の変動に比べれば小さな範囲に抑えることができる。
図3に示すような糸引き編成でも、図4に示すような糸押し編成でも、編み出の編成では、同様に加減速制御を行う。すなわち、給糸コントローラ43によって、給糸部材33が編地32の編幅の端から抜け出すコースの編み出区間では、その編み出区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御しながら、サーボモータ22による編糸送出機構での編糸34の送出が行われるので、バッファ竿37での急激な動作変化を避けることができる。
図5は、前後に針床を備える横編機で、前後の編地32f,32bを幅方向の両端で連結して、筒状の編地32wを編成する際の制御について示す。給糸装置36が図の左側に設けられ、前身頃などの編地32fは給糸部材33が左方向に移動する左行きで編成し、後身頃などの編地32bは給糸部材33を右方向に移動させる右行きで編成するものとする。(1)として示す後側の編地32bの編成開始時には、糸引きの編み入りとして、図2に示すような先出しと図4に示す加減速制御とを行う。(2)として示す後側の編地32bの編成終了時には、図4に示す加減速制御で、編み出側の制御を行う。(3)として示す前側の編地32fの編成開始時には、糸押しの編み入りとして、図3に示すような引戻しと図4に示す加減速制御とを行う。(4)として示す前側の編地32fの編成終了時には、図4に示す加減速制御で、編み出側の制御を行う。
図6は、給糸装置36についての詳細な構成を示す。バッファ竿37に編糸34を供給するために、主ローラ50および従ローラ51が設けられる。主ローラ50は、サーボモータ52の回転軸上に装着される。従ローラ51には、複数の歯車が組合わされて構成される従動機構53を介してサーボモータ52の回転力が伝達される。主ローラ50と従ローラ51とは、編糸34を挟むように配置される。従動機構53によって、従ローラ51は主ローラ50と等しい周速度で回転駆動される。主ローラ50、従ローラ51、サーボモータ52および従動機構53は、図1のサイドカバー35にフレーム54で取付けられる。主ローラ50の直径は小さく、かつ従ローラ51は主ローラ50の下方に配置されているので、1つの給糸装置36は比較的狭い幅に構成することができ、サイドカバー35に複数の給糸装置36を並べることが容易となる。
編糸34は、フレーム54の上方から供給され、主ローラ50の外周面に接触しながら、従ローラ51が主ローラ50と対向している部分に導かれる。主ローラ50の外周面と従ローラ51の外周面との間には、わずかな隙間があり、その間を編糸34が通る。編糸34は、さらに中継ローラ55に導かれ、方向が変えられてバッファ竿37の先端側39に引っ張られる。バッファ竿37の基端側38には、先端側39がサイドカバー35の表面から遠ざかるように付勢するばね56が内蔵されている。ばね56によって、バッファ竿37は、編糸34の張力が大きいときには傾斜角が大きくなり、編糸34の張力が小さいときには傾斜角が小さくなるように揺動変位する。バッファ竿37の傾斜角は、基端側38に設けられる傾斜角センサ57によって検出される。バッファ竿37の傾斜角度は、たとえば0度〜100度の範囲で変化可能である。
すなわち、バッファ竿37は、基端側38から先端側39までの竿角度が0度から100度までの範囲で揺動変位可能である。中間の竿角度のとき、たとえば50度の位置を竿原点位置とする。竿原点位置に対して、竿角度が小さくなると、バッファ竿37には、ある程度の長さの編糸34を貯留して供給可能な状態となる。また、竿原点位置に対して、竿角度が大きくなると、バッファ竿37は、或る程度の長さまでの編糸34を吸引可能な状態となる。すなわち、編糸34の需要が少なくなると、編糸34の張力が減少し、ばね付勢力でバッファ竿37をサイドカバー35から遠ざかるように傾斜させ、竿角度が小さくなり、余分な編糸34を吸収して張力の低下を防ぐことができる。
しかしながら、バッファ竿37の揺動変位だけでは、横編機31で編地32を高速で編成する際に生じる編糸34の需要量の急激な変動に対処することはできない。本実施形態の給糸装置36では、必要糸送りモードを用いて、編糸34の需要量の変動を前もって予測し、バッファ竿37の傾斜角の変動を抑えて編糸34の糸張力の変動を抑える制御を行うことができる。しかも、編み入りと編み出での急峻なバッファ竿37の変動を抑えて、編糸34の急激な張力変動を防ぐことができる。
図7は、本発明の実施の他の形態としての給糸装置66の概略的な構成を示す。本構成で、図6の給糸装置36に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。給糸装置66では、主ローラ50の上流側に、巻戻しアーム67を設け、その基端側にステッピングモータ68を設ける。図1の給糸コントローラ43でステッピングモータ68を駆動する制御を行うことによって、糸押しの編み入りでサーボモータ52を逆転させて、編糸34を戻しても、編糸34の吸収を行うことができる。
以上のように、横編機31の給糸装置36,66は、編成データに基づいて編成動作を行う編針に、給糸部材33を針床40の長手方向に往復移動させながら、針床40の両端の何れか一方から給糸部材33を介して編糸34を供給する。編糸34の供給経路には、予め定める長さの範囲で編糸34を貯留または引出し可能で、編針の編成動作に伴う編糸34の急激な需要の変化を緩和するバッファ機構としてのバッファ竿37が設けられる。編糸34の供給経路でバッファ機構の上流側には、編糸34をバッファ機構に送り出す編糸送出機構としての主ローラ50および従ローラ51などが設けられる。編糸送出機構での編糸34の送出動作を制御する制御手段である給糸コントローラ43は、給糸部材33が編針に編糸34の供給を開始する前には、移動の方向が供給経路を延長する方向か短縮する方向かに応じて、延長する方向では、編糸34のバッファ機構へ編糸34を先に送り出し、短縮する方向では、バッファ機構に貯留されている編糸34を引き戻す制御を行うので、編糸34の供給経路に設けるバッファ機構での慣性の影響を抑制し、編糸34を安定に供給することができる。給糸部材33が編針に編糸を供給しながら移動している間には、編糸34の供給速度に応じて、編糸送出機構での編糸34の送出を加減速制御するので、バッファ機構の変動を抑制することができる。
またバッファ機構は、バッファ竿37と、ばね56と、傾斜角センサ57とを含む。バッファ竿37は、先端側39が編糸34の供給経路に臨んで編糸34を係止し、基端側38を中心に揺動変位可能である。先端側39が一方に揺動変位するときに編糸34を供給経路から部分的に引き出し、編糸34を貯留することができる。先端側39が他方に揺動変位するときに編糸34を供給経路に戻すので、貯留した編糸34を供給経路に引出すことができる。ばね56は、バッファ竿37の先端側39を付勢し、予め定める糸張力下では予め定める長さだけ編糸34を供給経路から引き出させるので、編糸34に張力をかけてたるまないようにすることができる。傾斜角センサ57は、バッファ竿37の揺動変位状態を、編糸34が予め定める長さだけ供給経路から引き出されるときの先端側39の位置である原点を基準として検出し、検出結果を表す信号を導出するので、バッファ竿37の揺動変位の状態を信号を受信して検知することができる。制御手段である給糸コントローラ43は、傾斜角センサ57から導出される信号に基づいて、バッファ竿37の揺動変位の範囲が予め定める範囲内となるように、編糸送出機構を制御するので、編糸34の張力の変動を抑制することができる。
また制御手段としての給糸コントローラ34は、編地32の編成データに基づいて柄分析を行い、給糸部材33の移動に応じて編針毎に編成される編目ループ長の理論値を算出し、理論値に基づいて編糸34の供給速度を算出するので、バッファ機構の動作を適切に予測して、変動を抑える制御を行うことができる。
本発明の実施の一形態である横編機31の給糸装置36の概略的な構成を示すブロック図である。 図1のキャリッジ41が編地32の編成を糸引き方向に開始する編み入りで、バッファ竿37の急峻動作を抑える制御の考え方を示す図である。 図1のキャリッジ41が給糸装置36から離れている側の端から近付く糸押し方向に編地32の編成を開始する編み入りで、バッファ竿37の吸収動作を抑える制御の考え方を示す図である。 図1の編地32を編成する際に、編み入りと編み出とで、給糸コントローラ43に設定する糸送りの加減速制御の考え方を示す図である。 前後に針床を備える横編機で、前後の編地32f,32bを幅方向の両端で連結して、筒状の編地32wを編成する際の制御について示す図である。 図1の給糸装置36についての詳細な構成を示す斜視図である。 本発明の実施の他の形態としての給糸装置66の概略的な構成を示す斜視図である。 先行技術の給糸装置の構成を示す図である。 図8の給糸装置で、必要糸送りモードを実現する制御の基本的な考え方を示すグラフである。
符号の説明
31 横編機
32 編地
33 給糸部材
33A 給糸口
34 編糸
36,66 給糸装置
37 バッファ竿
38 基端側
39 先端側
42 編成コントローラ
43 給糸コントローラ
50 主ローラ
51 従ローラ
52 サーボモータ
53 従動機構
56 ばね
57 傾斜角センサ

Claims (5)

  1. 編成データに基づいて編成動作を行う編針に、給糸部材を針床の長手方向に往復移動させながら、針床の両端の何れか一方から給糸部材を介して編糸を供給し、編糸の供給経路には、予め定める長さの範囲で編糸を貯留または引出し可能で、編針の編成動作に伴う編糸の急激な需要の変化を緩和するバッファ機構が設けられる横編機の給糸装置において、
    編糸の供給経路でバッファ機構の上流側に設けられ、編糸をバッファ機構に送り出す編糸送出機構と、
    編糸送出機構での編糸の送出動作を制御する制御手段であって、
    バッファ機構での急激な動作変化を緩和させるために、糸引き編成の編み入り区間では、編み端からの編成で編糸が消費されるまでに、給糸部材の移動によって引き出される長さの編糸を、バッファ機構に貯留された編糸が引き出される直前から給糸部材の移動速度に応じてバッファ機構に送り出し、引き続く編成で編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御し、編糸送出機構での編糸の送出を行う制御手段とを含むことを特徴とする横編機の給糸装置。
  2. 編成データに基づいて編成動作を行う編針に、給糸部材を針床の長手方向に往復移動させながら、針床の両端の何れか一方から給糸部材を介して編糸を供給し、編糸の供給経路には、予め定める長さの範囲で編糸を貯留または引出し可能で、編針の編成動作に伴う編糸の急激な需要の変化を緩和するバッファ機構が設けられる横編機の給糸装置において、
    編糸の供給経路でバッファ機構の上流側に設けられ、編糸のバッファ機構への送り出しおよび編糸のバッファ機構からの引き戻しが可能な編糸送出機構と、
    編糸送出機構での編糸の送出動作を制御する制御手段であって、
    バッファ機構での急激な動作変化を緩和させるために、糸押し編成の編み入り区間では、給糸部材が移動を始めてから編み端に達するまでに移動する長さの編糸を、給糸部材が移動を始める直前から、給糸部材の移動速度に応じて、バッファ機構に貯留されている編糸を引き戻した後、編成で編糸が消費される直前から編み入り区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御し、編糸送出機構での編糸の送出を行う制御手段とを含むことを特徴とする横編機の給糸装置。
  3. 前記制御手段は、バッファ機構での急激な動作変化を緩和させるために、編み出区間では、該編み出区間で消費する糸量を編成速度に応じて加減速制御しながら、前記編糸送出機構での編糸の送出を行うことを特徴とする請求項1または2記載の横編機の給糸装置。
  4. 前記バッファ機構は、
    先端側が前記編糸の供給経路に臨んで編糸を係止し、基端側を中心に揺動変位可能であり、先端側が一方に揺動変位するときに編糸を供給経路から部分的に引き出し、先端側が他方に揺動変位するときに編糸を供給経路に戻すバッファ竿と、
    バッファ竿の先端側を付勢し、予め定める糸張力下では予め定める長さだけ編糸を供給経路から引き出させるばねと、
    バッファ竿の揺動変位状態を、編糸が該予め定める長さだけ供給経路から引き出されるときの先端側の位置である原点を基準として検出し、検出結果を表す信号を導出するセンサとを含み、
    前記制御手段は、センサから導出される信号に基づいて、バッファ竿の揺動変位の範囲が予め定める範囲内となるように、前記編糸送出機構を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の横編機の給糸装置。
  5. 前記制御手段は、編地の編成データに基づいて柄分析を行い、前記給糸部材の移動に応じて編針毎に編成される編目ループ長の理論値を算出し、該理論値に基づいて前記編糸の供給速度を算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の横編機の給糸装置。
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