JP4336251B2 - トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4336251B2
JP4336251B2 JP2004163521A JP2004163521A JP4336251B2 JP 4336251 B2 JP4336251 B2 JP 4336251B2 JP 2004163521 A JP2004163521 A JP 2004163521A JP 2004163521 A JP2004163521 A JP 2004163521A JP 4336251 B2 JP4336251 B2 JP 4336251B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
process instance
trace information
instance
pointer
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004163521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005346280A (ja
Inventor
良信 石垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2004163521A priority Critical patent/JP4336251B2/ja
Priority to US11/141,456 priority patent/US7225043B2/en
Publication of JP2005346280A publication Critical patent/JP2005346280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4336251B2 publication Critical patent/JP4336251B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00Administration; Management
    • G06Q10/06Resources, workflows, human or project management; Enterprise or organisation planning; Enterprise or organisation modelling
    • G06Q10/063Operations research, analysis or management
    • G06Q10/0633Workflow analysis
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Human Resources & Organizations (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Entrepreneurship & Innovation (AREA)
  • Educational Administration (AREA)
  • Game Theory and Decision Science (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Operations Research (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Tourism & Hospitality (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Description

本発明は、トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体に関する。特に本発明は、最終製品を得るために実行される一連のプロセスからなるプロセスチェーンにおける、プロセスに関する情報を効率良く管理するトレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体に関する。
近年、個別製品毎の品質管理や品質保証等を行うことを目的として、トレーサビリティシステムが注目されている。トレーサビリティシステムは、個別の製品毎に、製品のライフサイクルにおける資源又は材料、部品、及び組立部品等の最終製品に関する各種の情報を収集し、製品毎の品質管理や品質保証等に活用するシステムである(非特許文献1参照。)。
日本アイ・ビー・エム株式会社、"トレーサビリティ−・システム"、[online]、[平成16年5月17日検索]、インターネット<URL : http://www-6.ibm.com/jp/solutions/wireless/solution/wireless_tracability.html>
従来のトレーサビリティシステムは、システムの開発者が独自にデータモデルを既定してアプリケーションを設計しているため、汎用性及び柔軟性に欠ける。このため、アプリケーションの追加や要件の変更の度に、情報システムを大きく変更する必要があり、管理コストが大きくなってしまう。
また、従来のトレーサビリティシステムは、例えば食品の原材料や履歴の管理等の比較的単純なプロセスチェーンにおけるトレーサビリティ実現のために主に用いられている。このため、収集されるトレース情報のデータ量が比較的少なく、サーバ装置により集中管理されるのが一般的である。しかし、将来的には、乗り物、工作機械、情報機器、及び家電製品等の、複雑なプロセスチェーンにより生産される各種の工業製品にも適用していくことが望まれ、このようなプロセスチェーンについても効率良く実装できるシステムが要求される。
また、従来のトレーサビリティシステムにおいては、各プロセスの処理において収集されたトレース情報を、各プロセス毎のトレース情報に適合した方法によりアクセスするのが一般的であった。このため、従来のトレーサビリティアプリケーションは、対象となる生産プロセスに特化したものとなり、他の生産プロセスへの応用が困難であった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできるトレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第2の形態によると、最終製品を得るために実行される一連のプロセスからなるプロセスチェーンにおける、プロセスに関する情報を管理するトレーサビリティシステムであって、前記プロセスを実行する現実のイベントに対応付けて、前記イベントについての情報を登録するプロセスインスタンスを前記イベントの実行条件に基づいて生成するプロセスインスタンス生成部と、前記プロセスインスタンスに、前記実行条件を記録したトレース情報の記録先を示すポインタを格納するトレース情報ポインタ格納部と、前記プロセスインスタンスに対応するイベントに対して当該プロセスの直前の先行プロセスを実行した結果得られる結果物を供給する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する先行プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物を取得して当該プロセスの次の後続プロセスを実行する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する後続プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、外部から指定された複数の前記プロセスインスタンスのそれぞれについて、当該プロセスインスタンスから順に、各プロセスインスタンスに記録された前記先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記先行プロセスの前記プロセスインスタンスを順次取得していくプロセスインスタンス前方探索部と、外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスのそれぞれに対応して前記プロセスインスタンス前方検索部により取得された前記プロセスインスタンスの組に共通する前記プロセスインスタンスを抽出する共通プロセスインスタンス抽出部と、共通する前記プロセスインスタンスから順に、当該プロセスインスタンスに記録された前記後方プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記後続プロセスの前記プロセスインスタンスを取得していくことにより、指定された前記プロセスインスタンスに対応する前記イベントの処理が共通して行われた最終製品を特定するプロセスインスタンス後方探索部と、前記プロセスインスタンス後方探索部により特定された最終製品を識別する情報を出力する共通製品識別情報出力部とを備えるトレーサビリティシステムと、これに関するトレース情報管理方法、およびトレース情報管理プログラム提供する。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、プロセスチェーンの各プロセスから収集されるトレース情報を効率良く管理するトレーサビリティシステムを提供することができる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るトレーサビリティシステム10の構成を示す。トレーサビリティシステム10は、最終製品を得るために実行される一連のプロセス110からなるプロセスチェーンにおける、プロセス110に関する情報を効率良く管理することを目的とする。
トレーサビリティシステム10は、複数のプロセス110からなるプロセスチェーンと、1又は複数の分散サーバ装置120と、中央サーバ装置130とを備える。各プロセス110は、先行するプロセス110の結果物(中間製品等)に対して、当該プロセス110の処理を行って、当該プロセス110の結果物(中間製品又は最終製品115)を出力する。各プロセスは、例えば、製品の組立工程、加工工程、検査工程、輸送工程、及び/又は在庫工程等の各種の処理工程であってよく、プロセスチェーンのモデルを設計する設計者により任意の単位で設定される。モデル化の便宜上、プロセスチェーンの最後尾の1または複数のプロセス110は、最終製品115自体に対応して設けられてよい。
各分散サーバ装置120は、当該分散サーバ装置120に割り当てられたプロセス110を実行する現実のイベントに対応付けて、イベントの実行条件を特定するトレース情報をプロセス110から収集する。ここで、現実のイベントとは、直前のプロセスの結果物に対して、組立、加工、検査、輸送、及び/又は在庫等の各種の実作業を行うことをいう。この実作業は、直前のプロセスの結果物から当該プロセスの結果物を生成する作業、直前のプロセスの結果物を次のプロセスに供給する作業、又は、直前のプロセスの結果物に何らかの情報を付加して次のプロセスに供給する作業等であってよい。以上に示した分散サーバ装置120は、各プロセス110に対応して個別に設けられてもよく、複数のプロセス110からなるプロセス群100に対応して設けられてもよい。
また、トレース情報とは、先行するプロセス110の結果物を入力して当該プロセス110を実行する場合に、当該プロセス110を実行するイベントの実行条件を収集した情報である。トレース情報は、例えばプロセス110を実行した製造業者、加工業者、検査業者、又は運送業者等の当該処理を行った企業を特定する情報や、工場、生産ライン、輸送機関、又は倉庫等の当該処理を行った部署を特定する情報であってもよい。また、トレース情報は、例えば作業者、勤務シフト、又は検査者等の当該プロセスを実行した者を特定する情報であってもよく、温度や湿度等の当該プロセスを実行した際の環境条件を特定する情報であってもよい。更にトレース情報は、上記の各種の情報の組み合わせであってもよい。
中央サーバ装置130は、複数の分散サーバ装置120に接続され、各プロセス110により収集されたトレース情報を、プロセスチェーンのモデルを用いて管理する。そして中央サーバ装置130は、収集されたトレース情報を処理するトレーサビリティアプリケーションを実行する。
本実施形態において、複数の分散サーバ装置120及び中央サーバ装置130は、分散システムを構成する。そして、各分散サーバ装置120はトレース情報を格納し、中央サーバ装置130はトレース情報を管理する。そして、複数の分散サーバ装置120は、対応するプロセス110において発生するトレース情報を分散処理により収集し、格納する。このため、トレーサビリティシステム10は、トレース情報が中央サーバ装置130に集中することにより中央サーバ装置130がボトルネックとなるのを防ぐことができる。
一方、中央サーバ装置130は、プロセスチェーンのモデルを用いてトレース情報を管理する。そして、トレーサビリティアプリケーションにより指定された最終製品のトレース情報を収集する場合等においては、中央サーバ装置130上に格納された当該モデルを探索して、収集すべきトレース情報を選択することができる。このため、中央サーバ装置130は、分散サーバ装置120との間で頻繁に通信を行うことなくトレース情報を効率良く選択することができる。
以上に示した通り、トレーサビリティシステム10によれば、大規模なプロセスチェーンを効率良く実装することができる。なお、他の形態においては、複数の分散サーバ装置120及び中央サーバ装置130を1台のコンピュータにより実装されてもよい。
図2は、本実施形態に係るプロセス110の構成を示す。本実施形態において、組立、加工、輸送、及び/又は在庫等の各種のプロセス110は、図2に示した一般的な構造を有するものとしてモデル化される。以下、図2のプロセス110dを例として、プロセス110の構造を示す。
プロセス110dは、先行する1又は複数のプロセス110a〜cと、後続する1又は複数のプロセス110e〜gとに接続される。そして、先行するプロセス110a〜cから出力される結果物(中間製品)を数量(a)〜(c)ずつ入力し、先行するプロセス110a〜cの結果物に対して当該プロセス110dに対応するイベントを実行する。そして、当該プロセス110dを実行した結果得られる結果物(中間製品又は最終製品115)を、後続するプロセス110e〜gに対して数量(e)〜(g)ずつ供給する。
ここで、結果物とは、プロセス110を実行した結果現実に得れらる中間製品又は最終製品である。後続するプロセス110が存在する場合、結果物は、後続するプロセス110へ供給される。そして、後続するプロセス110が組立工程又は加工工程等である場合、当該結果物は、組立・加工の部品又は原材料として用いられる。また、後続するプロセス110が輸送工程等である場合、当該結果物は、輸送等の対象物として輸送され、更に後続するプロセス110へ供給される。また、後続するプロセス110が在庫工程等である場合、当該結果物は、一旦倉庫等に保管され、更に後続するプロセス110で必要となった場合に供給される。
プロセス110dは、組立・加工プロセス112及び/又は搬出プロセス114の組み合わせにより構成される。組立・加工プロセス112は、先行するプロセス110a〜cから入力された結果物に対して、組立又は加工等の処理を行い、新たな製品を数量(d)だけ供給する。このイベント処理において、分散サーバ装置120は、組立又は加工条件や、環境の条件等のイベントの実行条件を、トレース情報として収集する。
搬出プロセス114は、当該プロセス110dの結果物を、後続するプロセス110e〜gへ搬出する。搬出プロセス114は、結果物の一部が不良品又は紛失等された結果物である場合に、これらをプロセス110e〜gへ搬出しない。ここで、プロセス110dが、輸送又は在庫等の、入力された結果物に対して組立又は加工等の変更を加えないイベント処理を行う場合、プロセス110dは、組立・加工プロセス112を含まず搬出プロセス114により構成される。
以上に示したように、トレーサビリティシステム10は、各プロセス110を組立・加工プロセス112及び搬出プロセス114の組み合わせにより表現する汎用モデルを提供するすることにより、様々なプロセスをモデル化できる汎用のトレーサビリティシステムを提供することができる。
図3は、本実施形態に係る分散サーバ装置120の構成を示す。分散サーバ装置120は、トレース情報収集部300と、トレース情報格納部310と、トレース情報ポインタ送信部315と、トレース情報送信部320とを有する。トレース情報収集部300は、当該分散サーバ装置120に割り当てられたプロセス110を実行する場合に、当該プロセス110を実行する現実のイベントに対応して、実行条件を特定するトレース情報を収集する。トレース情報格納部310は、イベントに対応してトレース情報収集部300により収集されたトレース情報を格納する。トレース情報ポインタ送信部315は、トレース情報格納部310に格納したトレース情報の記憶先を示すポインタ(トレース情報ポインタ)を中央サーバ装置130へ送信する。トレース情報送信部320は、中央サーバ装置130からトレース情報の送信を要求された場合に、中央サーバ装置130により指定されたトレース情報をトレース情報格納部310から読み出して返信する。
図4は、本実施形態に係る中央サーバ装置130の構成を示す。中央サーバ装置130は、トレース情報登録処理部400と、プロセスインスタンス格納部410と、プロセスインスタンス探索部420と、アプリケーション処理部430と、トレース情報処理部440と、データディレクトリ格納部460と、データディレクトリ検索部470と、トレース情報取得部480とを有する。
トレース情報登録処理部400は、分散サーバ装置120からトレース情報ポインタを受信してプロセスインスタンス格納部410に記録する。これによりトレース情報登録処理部400は、トレース情報を中央サーバ装置130に登録する。トレース情報登録処理部400は、プロセスインスタンス生成部402と、トレース情報ポインタ格納部404と、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406と、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408を含む。プロセスインスタンス生成部402は、プロセスチェーンのモデルに含まれる各プロセスのオブジェクトをイベントの実行条件に応じてインスタンス化することにより、分散サーバ装置120により収集されたトレース情報の記憶先等を登録するプロセスインスタンスをイベントの実行条件に基づいて生成する。そしてプロセスインスタンス生成部402は、生成したプロセスインスタンスを、プロセスインスタンス格納部410に格納する。
トレース情報ポインタ格納部404は、イベントに対応して分散サーバ装置120から受信したトレース情報のポインタを、当該イベントに対応付けられたプロセスインスタンス600に格納する。先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406は、各プロセスインスタンスに対応付けて、当該プロセスインスタンスに対する先行プロセスインスタンスの記録先を示す先行プロセスインスタンス・ポインタを格納する。ここで、先行プロセスインスタンスとは、着目するプロセスインスタンスに対応するイベントに対し、当該プロセスの直前の先行プロセスを実行した結果得られる結果物を供給する現実のイベントに対応して生成されたプロセスインスタンスである。
後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、各プロセスインスタンスに対応付けて、当該プロセスインスタンスに対する後続プロセスインスタンスの記録先を示す後続プロセスインスタンス・ポインタを格納する。ここで、後続プロセスインスタンスとは、着目するプロセスインスタンスに対応するイベントの結果物を取得して当該プロセスの次の後続プロセスを実行する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスである。
ここで、トレース情報ポインタ、先行プロセスインスタンス・ポインタ、及び後続プロセスインスタンス・ポインタ等のポインタとは、トレース情報、先行プロセスインスタンス、及び後続プロセスインスタンス等のポインタにより指定されるデータを記憶した記憶位置を指定する情報であってよい。この記憶位置は、当該データを記憶したアドレス、ファイル名、又は、データベースにおけるインデクス等を指定する情報であり、当該データを記憶したサーバ装置を指定する情報を含んでもよい。また、これらのポインタは、ポインタにより指定されるデータを識別する識別子(Identifier)であってもよい。この場合、中央サーバ装置130は、当該識別子に基づいて当該データを記憶した分散サーバ装置120及び分散サーバ装置120内における記憶位置を特定する。
以上に示したトレース情報登録処理部400によれば、中央サーバ装置130は、各プロセスの実行に対応して収集されるトレース情報についてのトレース情報ポインタを受信する度に、当該トレース情報が示すプロセスの実行条件に対応してプロセスインスタンスを生成する。そして中央サーバ装置130は、当該プロセスについてのプロセスインスタンスに、先行するプロセス及び後続するプロセスについてのプロセスインスタンスを対応付けることができる。
プロセスインスタンス格納部410は、トレース情報登録処理部400により登録された1又は複数のプロセスインスタンス600を格納する。
プロセスインスタンス探索部420は、トレース情報処理部440からの要求を受けて、プロセスインスタンス格納部410に格納されたプロセスインスタンス600を探索する。プロセスインスタンス探索部420は、プロセスインスタンス前方探索部422と、共通プロセスインスタンス抽出部424と、プロセスインスタンス後方探索部426とを有する。プロセスインスタンス前方探索部422は、外部から指定された1又は複数のプロセスインスタンス600のそれぞれについて、当該プロセスインスタンス600から順に、各プロセスインスタンス600に記録された先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、先行プロセスのプロセスインスタンス600を取得していく。これによりプロセスインスタンス前方探索部422は、プロセスインスタンスのチェーンを探索して、指定されたプロセスインスタンス600の結果物に対して行われた各イベントに対応する各プロセスインスタンス600を取得することができる。
共通プロセスインスタンス抽出部424は、外部から指定された複数のプロセスインスタンス600のそれぞれに対応してプロセスインスタンス前方探索部422により取得されたプロセスインスタンスの組に共通するプロセスインスタンスを抽出する。これにより共通プロセスインスタンス抽出部424は、指定された複数のプロセスインスタンス600の結果物に対して共通に行われたイベントに対応するプロセスインスタンス600を取得することができる。
プロセスインスタンス後方探索部426は、外部から指定されたプロセスインスタンス600から順に、当該プロセスインスタンス600に記録された後方プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、後続プロセスのプロセスインスタンス600を取得していく。これによりプロセスインスタンス後方探索部426は、指定されたプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた最終製品を特定する。ここでプロセスインスタンス後方探索部426は、外部のトレース情報処理部440から指定されたプロセスインスタンス600から順に上記の後方探索を行ってもよく、共通プロセスインスタンス抽出部424により抽出された共通のプロセスインスタンス600から順に上記の後方探索を行ってもよい。
アプリケーション処理部430は、トレース情報処理部440及びプロセスインスタンス探索部420により提供されるプロセスチェーンの汎用モデルを用いて、トレーサビリティアプリケーションを実行する。アプリケーション処理部430が実行するトレーサビリティアプリケーションは、例えば、最終製品毎の品質アセスメント又は品質保証や、最終製品毎に異なる取り扱い又はサービス提供や最終製品毎の環境インパクトアセスメントや、最終製品毎のリサイクル処理や、プロセスチェーンにおける各種資源の最適割付等を行う。
トレース情報処理部440は、アプリケーション処理部430からの要求に基づいてプロセスインスタンス探索部420によりプロセスインスタンスのチェーンを探索させ、探索結果を応答する。トレース情報処理部440は、トレース情報出力要求部442と、トレース情報出力部444と、共通製品識別情報出力要求部446と、共通製品識別情報出力部448と、共通トレース情報出力要求部450と、共通トレース情報出力部452とを有する。
トレース情報出力要求部442は、アプリケーション処理部430からの指示に基づいて、特定のプロセスインスタンス600の結果物(最終製品等)に対して行われた各イベントに対応するプロセスインスタンス600の取得をプロセスインスタンス前方探索部422に要求する。これを受けて、プロセスインスタンス前方探索部422は、特定のプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを前方に探索し、特定のプロセスインスタンス600の結果物に対して行われた各イベントに対応するプロセスインスタンス600を取得する。トレース情報出力部444は、プロセスインスタンス前方探索部422が順次取得した複数のプロセスインスタンス600のそれぞれに記録されたトレース情報ポインタをデータディレクトリ検索部470へ供給し、複数のプロセスインスタンス600に対応する複数のトレース情報をトレース情報取得部480により取得させる。そして、これらの複数のトレース情報を、外部のアプリケーション処理部430から指定されたプロセスインスタンス600に対応するイベントの結果物についてのトレース情報の組として、アプリケーション処理部430へ出力する。この結果、アプリケーション処理部430は、トレース情報出力要求部442及びトレース情報出力部444により提供される汎用のインターフェイスを用いて特定のプロセスインスタンス600を指定すれば、当該プロセスインスタンス600の結果物を得るまでに実行された各イベントの実行条件をトレース情報出力部444から受け取ることができる。
共通製品識別情報出力要求部446は、アプリケーション処理部430からの指示に基づいて、特定のプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた1又は複数の結果物又は最終製品の特定をプロセスインスタンス後方探索部426に要求する。これを受けて、プロセスインスタンス後方探索部426は、特定のプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを後方に探索し、特定のプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた後続の各プロセスインスタンス600を順次取得していく。これにより共通製品識別情報出力要求部446は、指定されたプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた1又は複数の最終製品又は結果物を特定する。共通製品識別情報出力部448は、プロセスインスタンス後方探索部426により特定された最終製品を識別する情報をアプリケーション処理部430へ出力する。この結果、アプリケーション処理部430は、共通製品識別情報出力要求部446及び共通製品識別情報出力部448により提供される汎用のインターフェイスを用いて特定のプロセスインスタンス600を指定すれば、当該プロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が行われた1又は複数の最終製品等を特定することができる。
共通トレース情報出力要求部450は、アプリケーション処理部430からの指示に基づいて、複数のプロセスインスタンス600に対して共通に行われた処理の実行条件の取得をプロセスインスタンス前方探索部422に要求する。これを受けてプロセスインスタンス前方探索部422は、複数のプロセスインスタンス600のそれぞれから順にプロセスインスタンスのチェーンを前方に探索する。そして共通プロセスインスタンス抽出部424は、複数のプロセスインスタンス600のそれぞれに対応して取得されたプロセスインスタンス600の組に共通するプロセスインスタンス600を抽出する。共通トレース情報出力部452は、共通プロセスインスタンス抽出部424により抽出された共通のプロセスインスタンス600に記録されたトレース情報ポインタをデータディレクトリ検索部470へ供給し、共通のプロセスインスタンス600に対応するトレース情報をトレース情報取得部480により取得させる。そして、取得したトレース情報を、アプリケーション処理部430から指定された複数のプロセスインスタンス600に対応するイベントの結果物について共通して行われた処理の実行条件を特定する情報としてアプリケーション処理部430へ出力する。この結果、アプリケーション処理部430は、共通トレース情報出力要求部450及び共通トレース情報出力部452により提供される汎用のインターフェイスを用いて複数のプロセスインスタンス600を指定すれば、これらのプロセスインスタンス600の結果物について共通して行われたイベントの実行条件を共通トレース情報出力部452から受け取ることができる。
データディレクトリ格納部460は、分散サーバ装置120から受信したトレース情報ポインタ及び当該トレース情報を格納した格納位置との対応をトレース情報ポインタ格納部404から取得し、トレース情報ポインタと、トレース情報の格納位置とを対応付けたデータディレクトリとして記憶する。すなわち、本実施形態におけるトレース情報ポインタは、トレース情報の記録先を指定する間接ポインタとして機能する。ここで、データディレクトリに記憶されるトレース情報の格納位置は、当該トレース情報が記録された分散サーバ装置120及び分散サーバ装置120内の格納位置を示す情報であり、例えばURL等であってよい。
データディレクトリ検索部470は、トレース情報出力部444又は共通トレース情報出力部452からトレース情報ポインタを受けて、当該トレース情報ポインタに対応するトレース情報の格納位置をデータディレクトリ格納部460から検索する。トレース情報取得部480は、データディレクトリ検索部470により検索されたトレース情報の格納位置を取得する。そしてトレース情報取得部480は、当該格納位置に対応する分散サーバ装置120に対して当該格納位置を指定し、トレース情報ポインタにより指定されたトレース情報を分散サーバ装置120内のトレース情報格納部310から取得する。
図5は、本実施形態に係るプロセス500のモデルの構成を示す。本実施形態に係るトレーサビリティシステム10は、図5に示したように一般化したプロセス500のモデルを用いて、プロセスチェーンの汎用モデルを構築する環境を提供する。
本実施形態に係るプロセス500のモデルは、プロセス識別情報記憶領域510と、先行プロセス・ポインタ記憶領域520と、数量情報記憶領域525と、トレース情報ポインタ記憶領域530と、プロセス固有情報記憶領域535と、後続プロセス・ポインタ記憶領域540とを備え、例えばオブジェクト指向言語におけるプロセスクラスとして利用者に提供される。プロセス識別情報記憶領域510は、当該プロセス500を識別する識別情報(Identifier)を記憶するデータ領域である。先行プロセス・ポインタ記憶領域520は、プロセスチェーンにおける当該プロセス500dの直前に位置する先行プロセス500a〜cのプロセス識別情報記憶領域510を識別するポインタを記憶するデータ領域である。数量情報記憶領域525は、先行プロセス500a〜cのそれぞれから供給された結果物の個数を記憶するデータ領域である。
トレース情報ポインタ記憶領域530は、当該プロセス500dを実行するイベントに対応付けて収集されるトレース情報のポインタを記憶するデータ領域である。トレース情報ポインタ記憶領域530は、様々な種類のトレース情報についてのポインタを記憶する。例えばトレース情報ポインタ記憶領域530は、当該プロセス500dを実行して結果物(中間製品又は最終製品)のロットを得る場合に、当該ロットについてのプロセス500dの実行条件(ロット条件)の記憶先を示すトレース情報ポインタを記憶する。ここでロットとは、当該プロセス500dについての同一のイベントに対応して得られる1又は複数の結果物の組を示す。
プロセス固有情報記憶領域535は、当該プロセス500dに固有の情報を記憶するデータ領域である。プロセス固有情報記憶領域535に記憶される情報は、プロセスチェーンのモデルを構築する際に利用者により各プロセス500毎に指定される情報であり、例えば当該プロセス500dの種別(組立プロセスや加工プロセス等を識別する情報)、ロットの種別、ロットの数量、メーカ名等のロットの出所を示す情報、結果物の部品番号、ロット当たりの結果物の数等を示す情報である。
後続プロセス・ポインタ記憶領域540は、プロセスチェーンにおける当該プロセス500dの次に位置する後続プロセス500のプロセス識別情報を記憶するデータ領域である。トレーサビリティシステム10の利用者は、トレーサビリティシステム10により提供されるGUI等を用いて、現実のプロセス110のそれぞれをモデル化した複数のプロセス500を定義し、各プロセス500の間の接続を先行プロセス・ポインタ及び後続プロセス・ポインタにより定義する。そして各プロセス500に固有の情報をプロセス固有情報記憶領域535に格納させることにより、プロセスチェーンのモデルを作成する。
図6は、本実施形態に係るプロセスインスタンス600の構成を示す。プロセスインスタンス生成部402は、プロセス110を現実に実行する場合に、当該プロセスを実行する現実のイベントに対応付けて、図5に示したプロセス500のモデルをインスタンス化し、プロセスインスタンス600を生成する。生成されたプロセスインスタンス600は、本発明に係るデータ記録媒体の一例であるプロセスインスタンス格納部410上に設けられたプロセスインスタンス記憶領域に格納され、プロセスインスタンス格納部410により記憶される。本実施形態に係るプロセスインスタンス600は、プロセスインスタンス識別情報610と、先行プロセスインスタンス・ポインタ620と、先行プロセスインスタンス製品数量情報625と、トレース情報ポインタ630と、プロセスインスタンス固有情報635と、後続プロセスインスタンス・ポインタ640と、後続プロセスインスタンス製品数量情報650とを備える。プロセスインスタンス格納部410は、これらの情報を、当該プロセスインスタンス600に対応するプロセスインスタンス記憶領域内に設けられたプロセスインスタンス識別情報記憶領域、先行プロセスインスタンス・ポインタ記憶領域、先行プロセスインスタンス製品数量情報記憶領域、トレース情報ポインタ記憶領域、プロセスインスタンス固有情報記憶領域、後続プロセスインスタンス・ポインタ記憶領域、及び、後続プロセスインスタンス製品数量情報記憶領域にそれぞれ記憶する。
プロセスインスタンス識別情報610は、当該プロセスインスタンス600dを識別する識別情報(Identifier)であり、当該プロセスインスタンス600dを生成する際にプロセスインスタンス生成部402により割り当てられる。先行プロセスインスタンス・ポインタ620は、当該プロセスインスタンス600dに先行する先行プロセスインスタンス600a〜cを識別するポインタであり、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406により格納される。先行プロセスインスタンス製品数量情報625は、先行プロセスインスタンス600a〜cのそれぞれから供給された、プロセスインスタンス600a〜cの結果物の個数であり、トレース情報ポインタ格納部404により格納される。
トレース情報ポインタ630は、当該プロセスインスタンス600dに対応するイベントの実行条件についてのトレース情報の記録先を示すポインタであり、トレース情報ポインタ格納部404により格納される。本実施形態に係るトレース情報ポインタ630は、例えば材料、加工条件、機械・治工具・金型等、検査者、又は、作業者等に関する情報を識別する識別情報であり、これらの具体的な内容を記述したトレース情報の記憶先を、データディレクトリ格納部460に格納されたデータディレクトリを介して間接的に示す。
プロセスインスタンス固有情報635は、当該プロセスインスタンス600dに対応するイベントに固有の情報であり、プロセスインスタンス生成部402により格納される。プロセスインスタンス固有情報635として格納される情報は、当該イベントの結果物のロット番号、当該イベントを実行した時間の情報、当該イベントの結果物のロット数量、ロットの出所を示す情報、結果物の部品番号、ロット当たりの結果物の数等を示す情報である。
後続プロセスインスタンス・ポインタ640は、当該プロセスインスタンス600dの次の後続プロセスインスタンス600を識別するポインタであり、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408により格納される。後続プロセスインスタンス製品数量情報650は、当該プロセスインスタンス600dの結果物を、各後続プロセスインスタンスに対応するイベントに対してそれぞれ供給した数量を示す。
以上に示したように、トレース情報登録処理部400は、各プロセスを実行するイベント毎にプロセスインスタンス600を生成し、当該プロセスインスタンス600の先行プロセスインスタンス600及び後続プロセスインスタンス600のポインタを当該プロセスインスタンス600に格納する。これによりトレース情報登録処理部400は、ある結果物又は最終製品を得るために行われた一連のイベントに対応する複数のプロセスインスタンス600を、イベントの実行順に連結することができる。したがってプロセスインスタンス探索部420は、連結されたプロセスインスタンス600を探索することにより、ある結果物又は最終製品について行われた全てのイベントのトレース情報を集める等の処理を効率良く行うことができる。
図7は、本実施形態に係るトレーサビリティシステム10の動作フローを示す。
まず、プロセスチェーンにおける各プロセス110が実行されると、分散サーバ装置120内のトレース情報収集部300は、それぞれのプロセス110を実行する現実のイベントに対応付けて、当該イベントの実行条件を示すトレース情報を収集する(S700)。次に、トレース情報収集部300は、収集したトレース情報をトレース情報格納部310に格納する(S710)。
次に、トレース情報ポインタ送信部315は、トレース情報を格納したトレース情報格納部310上の記録先を示すトレース情報ポインタをトレース情報収集部300から取得し、中央サーバ装置130へ送信する(S712)。ここで、トレース情報ポインタが材料等の識別情報である場合、トレース情報ポインタ送信部315は、当該トレース情報ポインタに対応付けて、当該トレース情報ポインタにより識別される情報の格納位置を中央サーバ装置130へ送信する。
以上のS700及びS712の処理において、トレース情報収集部300及びトレース情報ポインタ送信部315は、先行プロセス110から供給された結果物を識別するロット番号等の識別情報、プロセスインスタンス固有情報635としてプロセスインスタンス600に格納されるべき情報、先行プロセスインスタンス600から供給された結果物の数量の情報、後続プロセスインスタンス600に供給された結果物の数量の情報等を収集又は生成し、中央サーバ装置130へ送信する。
次に、中央サーバ装置130内のプロセスインスタンス生成部402は、トレース情報ポインタ送信部315から受信した情報に基づいて、プロセス110を実行するイベント毎にプロセスインスタンス600を生成する(S714)。次に、トレース情報ポインタ格納部404は、生成したプロセスインスタンス600に、トレース情報ポインタ送信部315から受信したトレース情報ポインタを格納することにより、トレース情報を当該プロセスインスタンス600に登録する(S720)。またトレース情報ポインタ格納部404は、当該プロセスインスタンス600に、先行プロセスインスタンス製品数量情報625、プロセスインスタンス固有情報635、及び後続プロセスインスタンス製品数量情報650等の情報を格納する。
次に、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406は、先行プロセスインスタンス600のポインタを、先行プロセスインスタンス・ポインタ620として格納すると共に、先行プロセスインスタンス600に対応するイベント処理の結果供給された結果物の数量を先行プロセスインスタンス製品数量情報625として格納する(S722)。すなわち例えば、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406は、分散サーバ装置120から受信した先行プロセス110の結果物の識別情報に基づいて、当該結果物を供給したイベントに対応する先行プロセスインスタンス600を検索する。そして、当該先行プロセスインスタンス600のポインタを、先行プロセスインスタンス・ポインタ620として格納する。これに代えて、、先行プロセスインスタンス600のポインタは、先行プロセスインスタンス600に対応するイベントの結果物に直接付加されてプロセス110の間を伝搬し、トレース情報収集部300により収集されてよい。この場合、上記のS700及びS712の処理において、トレース情報収集部300及びトレース情報ポインタ送信部315は、先行プロセスインスタンス600のポインタを更に収集して中央サーバ装置130へ送信し、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406は受信したポインタを先行プロセスインスタンス・ポインタ620として格納する。
次に、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、後続プロセスインスタンス600のポインタを、後続プロセスインスタンス・ポインタ640として格納する(S724)。より具体的には、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、処理中のプロセスインスタンス600に先行する先行プロセスインスタンス600をプロセスインスタンス格納部410から検索する。すなわち例えば、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、分散サーバ装置120から受信した先行プロセス110の結果物の識別情報に基づいて、当該結果物を供給したイベントに対応する先行プロセスインスタンス600を検索する。そして、後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、処理中のプロセスインスタンス600のプロセスインスタンス識別情報610を先行プロセスインスタンス600の後続プロセスインスタンス・ポインタ640として格納する。これにより後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408は、先行プロセスインスタンス600の後続プロセスインスタンス・ポインタ640として、後続する当該プロセスインスタンス600のポインタを格納することができる。
以上に示したS700からS724の処理を全ての最終製品を得るために処理される全てのイベントに対応して行うことにより、トレーサビリティシステム10は、全てのイベントに対応する全てのプロセスインスタンス600についてのプロセスインスタンスのチェーンを生成することができる。そして、アプリケーション処理部430は、このプロセスインスタンスのチェーンを用いるトレーサビリティアプリケーションを実行して、トレース情報の処理を行う(S730)。
以上に示した動作フローにより、トレーサビリティシステム10は、各プロセス110を実行するイベント毎にプロセスインスタンス600を生成し、一連のイベントに対応する複数のプロセスインスタンス600を連結していくことができる。そして、トレーサビリティシステム10は、複数のプロセスインスタンス600の接続関係を中央サーバ装置130で集中管理することにより、プロセスインスタンス600の探索を効率良く行うことができる。一方、トレーサビリティシステム10は、各イベントの実行条件を含むトレース情報を各分散サーバ装置120により分散して収集することにより、中央サーバ装置130がボトルネックとなるのを防ぐことができる。
以上に示したS700、S710、及びS712の処理において、トレーサビリティシステム10は、以下の(1)から(3)に示す方法によりトレース情報を収集し、プロセスインスタンス600を生成することができる。
(1)実行条件が変化する度に新たなプロセスインスタンス600を生成
分散サーバ装置120内のトレース情報収集部300は、先行プロセスの結果物を入力して当該分散サーバ装置120が担当するプロセスを実行する場合に、当該プロセスを実行した結果得られる当該プロセスの結果物に対応して、当該プロセスの実行条件を特定するトレース情報を収集する。例えば トレース情報収集部300は、当該プロセスの結果物に対応して、当該プロセスを実行する場合の材料又は機具の条件、作業者の条件、及び、温度又は湿度の条件の少なくとも1つを特定するトレース情報を収集する。
そして、当該プロセスを実行して複数の結果物を順次供給していく間において、直前に収集したトレース情報と異なるトレース情報が収集された場合に、トレース情報格納部310は、新たに収集されたトレース情報を格納し、トレース情報ポインタ送信部315は、新たに収集されたトレース情報のポインタを中央サーバ装置130へ送信する。
この処理の結果、中央サーバ装置130内のプロセスインスタンス生成部402は、当該プロセスの結果物に対応して互いに異なる複数のトレース情報が収集された場合に、複数のプロセスインスタンスを生成する。すなわち例えば、プロセスインスタンス生成部402は、材料又は機具の条件、作業者の条件、及び、温度又は湿度の条件のうちいずれかの条件が異なる複数のトレース情報が収集された場合に、複数のプロセスインスタンス情報を生成する。そして、トレース情報ポインタ格納部404は、それぞれのプロセスインスタンスに、互いに異なるトレース情報の記録先を示すポインタを格納する。
以上の処理により、トレーサビリティシステム10は、実行条件が共通する複数の結果物について共通のプロセスインスタンス600を生成し、共通するトレース情報を登録することができ、プロセスインスタンス600が生成される数を抑えることができる。
(2)当該プロセスの結果物を一定量供給する度に新たなプロセスインスタンス600を生成
分散サーバ装置120内のトレース情報収集部300は、先行プロセスの結果物を入力してプロセスを実行する場合に、当該プロセスの複数の結果物を予め設定された数又は量毎に分割した各グループのそれぞれに対応して、当該プロセスの実行条件を特定するトレース情報を収集する。すなわち、トレース情報収集部300は、予め設定された数又は量の結果物を1ロットとしてグループ化し、この1ロットの結果物に対応してトレース情報を収集する。そして、トレース情報格納部310は、収集されたトレース情報を格納し、トレース情報ポインタ送信部315は、トレース情報のポインタを中央サーバ装置130へ送信する。
この処理の結果、中央サーバ装置130内のプロセスインスタンス生成部402は、結果物の各グループに対応してプロセスインスタンスを生成する。そして、トレース情報ポインタ格納部404は、それぞれのグループに対応するプロセスインスタンスに、当該グループに対応して収集されたトレース情報ポインタを格納する。
以上の処理により、トレーサビリティシステム10は、各プロセスについて、一定の数又は量の結果物を得る度にプロセスインスタンス600を生成することにより、同一プロセスに対応する複数のプロセスインスタンス600を均一化することができる。
(3)予め定められた期間毎に新たなプロセスインスタンス600を生成
分散サーバ装置120内のトレース情報収集部300は、先行プロセスの結果物を入力してプロセスを実行する場合に、当該プロセスを実行する期間毎に当該プロセスの複数の結果物を分割した各グループのそれぞれに対応して、実行条件を特定するトレース情報を収集する。すなわち、トレース情報収集部300は、予め設定された期間の間に得られた結果物を1ロットとしてグループ化し、この1ロットの結果物に対応してトレース情報を収集する。この期間は、例えば1時間毎等であってよく、昼間・夜間等であってもよい。そして、トレース情報格納部310は、収集されたトレース情報を格納し、トレース情報ポインタ送信部315は、トレース情報のポインタを中央サーバ装置130へ送信する。
この処理の結果、上記の(2)と同様にして、結果物の各グループに対応してプロセスインスタンスを生成する。そして、トレース情報ポインタ格納部404は、それぞれのグループに対応するプロセスインスタンスに、当該グループに対応して収集されたトレース情報ポインタを格納する。
以上の処理により、トレーサビリティシステム10は、各プロセスについて、一定の期間の間に得られた結果物に対応してプロセスインスタンス600を生成することにより、同一プロセスに対応する複数のプロセスインスタンス600を均一化することができる。
また、以上に代えて、中央サーバ装置130は、各プロセス110を実行する実行計画に基づいて、予め複数のプロセスインスタンス600を生成し、プロセスインスタンス格納部410に記憶しておいてもよい。この場合、中央サーバ装置130は、実行計画に沿ってプロセスを実行した結果得られたトレース情報のポインタを分散サーバ装置120から受信する度に、当該トレース情報を登録するために予め生成されたプロセスインスタンス600に当該トレース情報ポインタを格納する。
これに代えて分散サーバ装置120は、トレース情報を収集する前に、当該トレース情報を格納するトレース情報格納部310上の記憶領域を予め確保しておき、当該トレース情報のポインタを中央サーバ装置130に予め送信してもよい。この場合、中央サーバ装置130は、各プロセス110を実行する前に、トレース情報ポインタをプロセスインスタンス600に予め格納しておくことができる。これにより、トレーサビリティシステム10は、各プロセス110を実行する間において、分散サーバ装置120及び中央サーバ装置130の間の通信を最小限に抑えることができる。
図8は、本実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第1の例を示す。本トレース情報処理フローにおいて、トレース情報処理部440は、アプリケーション処理部430からの要求を受けて、利用者により指定された特定の最終製品について、当該最終製品を得る過程で収集された全てのトレース情報をアプリケーション処理部430に出力する。この処理は、例えば特定の最終製品について購入者から問い合わせがあった場合等に、当該最終製品についての全てのトレース情報を得て顧客サービスを行う等の目的で用いることができる。
まず、トレース情報出力要求部442は、アプリケーション処理部430から最終製品の指定を受けて、当該最終製品に対して行われた各イベントに対応するプロセスインスタンス600の取得をプロセスインスタンス前方探索部422に要求する(S800)。これを受けて、プロセスインスタンス前方探索部422は、当該最終製品に対応するプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを前方に探索し、当該最終製品に対して行われた全てのイベントに対応する全てのプロセスインスタンス600を取得する(S810)。
次に、トレース情報出力部444は、プロセスインスタンス前方探索部422が取得した各プロセスインスタンス600に記録されたトレース情報ポインタをデータディレクトリ検索部470へ供給する。これを受けて、データディレクトリ検索部470は、これらのトレース情報ポインタに対応するトレース情報の格納位置をデータディレクトリ格納部460から検索する(S820)。
次に、トレース情報取得部480は、各トレース情報の格納位置の情報に基づいて、各トレース情報を分散サーバ装置120から取得し、トレース情報出力部444へ供給する(S830)。これを受けてトレース情報出力部444は、各トレース情報をアプリケーション処理部430へ出力する(S840)。
以上の処理により、中央サーバ装置130は、特定の最終製品についての全トレース情報を出力する要求を受けた場合に、当該最終製品に対して行われた全イベントに対応するプロセスインスタンス600を、分散サーバ装置120との間で通信を行うことなく探索することができる。そして、中央サーバ装置130は、アプリケーション処理部430へ出力すべき各トレース情報のみを分散サーバ装置120から取得することにより、分散サーバ装置120との間の通信量を低減することができる。
図9は、本実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第2の例を示す。本トレース情報処理フローにおいて、トレース情報処理部440は、アプリケーション処理部430からの要求を受けて、利用者により指定された特定のイベントが共通して行われた1以上の最終製品を識別する情報をアプリケーション処理部430へ出力する。この処理は、あるイベントに不具合が生じていたことが明らかとなった場合に、当該イベントの処理が行われた最終製品を特定し、これらの最終製品を補修する等の目的で用いることができる。
まず、共通製品識別情報出力要求部446は、アプリケーション処理部430から当該イベントに対応するプロセスインスタンス600の指定を受けて、当該イベントに対応する処理が行われた1以上の最終製品の特定をプロセスインスタンス後方探索部426に要求する(S900)。これを受けて、プロセスインスタンス後方探索部426は、特定のプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを後方に探索し、特定のプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた後続の各プロセスインスタンス600を順次取得していく(S910)。これにより共通製品識別情報出力要求部446は、指定されたプロセスインスタンス600に対応するイベントの処理が共通して行われた1又は複数の最終製品を特定する。そして、共通製品識別情報出力部448は、プロセスインスタンス後方探索部426により特定された最終製品を識別する情報をアプリケーション処理部430へ出力する(S920)。
以上の処理により、中央サーバ装置130は、特定のイベントに対応するプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを後方に探索することにより、分散サーバ装置120との間で通信を行うことなく特定のイベントが共通して行われた全ての最終製品を抽出することができる。
図10は、本実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第3の例を示す。本トレース情報処理フローにおいて、トレース情報処理部440は、アプリケーション処理部430からの要求を受けて、利用者により指定された複数の最終製品に共通して行われたイベントを特定し、当該イベントに対応して収集されたトレース情報を出力する。この処理は、例えば不具合が生じた複数の最終製品に共通して行われたイベントを特定し、当該イベントの実行条件を検査する等の目的で用いることができる。
まず、共通トレース情報出力要求部450は、アプリケーション処理部430から複数の最終製品の指定を受けて、それぞれの最終製品に対して行われた各イベントに対応するプロセスインスタンス600の取得をプロセスインスタンス前方探索部422に要求する(S1000)。これを受けて、プロセスインスタンス前方探索部422は、それぞれの最終製品について、当該最終製品に対応するプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを前方に探索し、当該最終製品に対して行われた全てのイベントに対応するプロセスインスタンス600の組を取得する(S1010)。
次に、共通プロセスインスタンス抽出部424は、それぞれの最終製品に対応してプロセスインスタンス前方探索部422により取得されたプロセスインスタンス600の組に共通するプロセスインスタンス600を抽出する(S1020)。そして、共通トレース情報出力部452は、共通プロセスインスタンス抽出部424により抽出された共通のプロセスインスタンス600に記録されたトレース情報ポインタをデータディレクトリ検索部470へ供給してトレース情報をトレース情報取得部480から取得し、アプリケーション処理部430へ出力する(S1030)。
以上の処理により、中央サーバ装置130は、複数の最終製品のそれぞれに対応するプロセスインスタンス600から順にプロセスインスタンスのチェーンを前方へ探索することにより、分散サーバ装置120との間で通信を行うことなく複数の最終製品に共通するイベントに対応するプロセスインスタンス600を抽出することができる。
図11は、本実施形態に係るプロセスチェーンの一例を示す。図11に示したプロセスチェーンは、素材Aを調達する素材A調達プロセス1100、素材Aを加工し部品Aを供給する部品A加工プロセス1110、素材Bを調達する素材B調達プロセス1120、素材Bを加工し部品Bを供給する部品B加工プロセス1130、部品A及び部品Bを組み立てて商品Xを供給する商品組立プロセス1140、商品Xの最終製品に対応する商品Xプロセス1150を備える。図11の各プロセスは、図5に示したプロセス500としてモデル化される。
図12は、本実施形態に係るプロセスインスタンスの接続関係の一例を示す。本例において、トレーサビリティシステム10は、素材A調達プロセス1100を実行し結果物として素材A1及びA2を得る現実のイベントに対応付けて、素材A調達プロセスインスタンス1300aを生成する。また、素材A調達プロセス1100を実行し結果物として素材A3、A4、及びA5を得る現実のイベントに対応付けて、素材A調達プロセスインスタンス1300bを生成する。
次に、部品A加工プロセス1110は、先行する素材A調達プロセスインスタンス1300a及び素材A調達プロセスインスタンス1300bから素材A1、A2、及びA3の供給を受けて、同一の実行条件により部品A加工プロセス1110を実行し、結果物として部品A1、A2、及びA3を得る。トレーサビリティシステム10は、この現実のイベントに対応付けて部品A加工プロセスインスタンス1310aを生成する。また、部品A加工プロセス1110は、先行する素材A調達プロセスインスタンス1300bから素材A4及びA5の供給を受けて、同一の実行条件により部品A加工プロセス1110を実行し、結果物として部品A4及びA5を得る。トレーサビリティシステム10は、この現実のイベントに対応付けて部品A加工プロセスインスタンス1310bを生成する。
次に、トレーサビリティシステム10は、素材B調達プロセス1120を実行し結果物として素材B1、B2、及びB3を得る現実のイベントに対応付けて、素材B調達プロセスインスタンス1320aを生成する。また、素材B調達プロセス1120を実行し結果物として素材B4及びB5を得る現実のイベントに対応付けて、素材B調達プロセスインスタンス1320bを生成する。
次に、部品B加工プロセス1130は、先行する素材B調達プロセスインスタンス1320aから素材B1及びB2の供給を受けて、同一の実行条件によりプロセスを実行し、結果物として部品B1及びB2を得る。トレーサビリティシステム10は、この現実のイベントに対応付けて部品B加工プロセスインスタンス1330aを生成する。また、部品B加工プロセス1130は、先行する素材B調達プロセスインスタンス1320a及びbから素材B3、B4、及びB5の供給を受けて、同一の実行条件によりプロセスを実行し、結果物として部品B3、B4、及びB5を得る。トレーサビリティシステム10は、この現実のイベントに対応付けて部品B加工プロセスインスタンス1330bを生成する。
次に、商品組立プロセス1140は、先行する部品B加工プロセスインスタンス1330aから部品B1の供給を受けて、商品X1を得る。トレーサビリティシステム10は、この現実のイベントに対応付けて商品組立プロセスインスタンス1340aを生成する。同様に、商品組立プロセス1140は、部品B2及び部品B3の供給を受けて商品X2及びX3を得、部品B4及びB5の供給を受けて商品X4及びX5を得る。トレーサビリティシステム10は、これらの現実のイベントに対応付けて商品組立プロセスインスタンス1340b及びcを生成する。そして、トレーサビリティシステム10は、最終製品である商品X1〜X5に対応付けて、商品Xプロセスインスタンス1350a〜eを生成する。
以上の処理において、トレーサビリティシステム10は、先行プロセスインスタンス・ポインタ及び後続プロセスインスタンス・ポインタを用いて、各プロセスインスタンスを接続し、プロセスインスタンスのチェーンを構築する。
この状態において、商品X4について収集された全てのトレース情報を出力する要求をアプリケーション処理部430から受けると、図8に示したように、プロセスインスタンス探索部420は、商品X4に対応する商品Xプロセスインスタンス1350bからプロセスインスタンスのチェーンを前方に探索し、商品X4に対して行われた各イベントに対応するプロセスインスタンスの組{商品組立プロセスインスタンス1340c、部品B加工プロセスインスタンス1330b、素材B調達プロセスインスタンス1320a、素材B調達プロセスインスタンス1320b、部品A加工プロセスインスタンス1310b、素材A調達プロセスインスタンス1300b}を得る。そして、トレース情報処理部440は、これらのプロセスインスタンスに含まれるトレース情報ポインタを用いて、これらのプロセスインスタンスに対応するトレース情報を取得し、アプリケーション処理部430へ出力する。
また、部品B加工プロセスインスタンス1330aに対応するイベントが行われた最終製品を特定する要求をアプリケーション処理部430から受けると、図9に示したように、プロセスインスタンス探索部420は、部品B加工プロセスインスタンス1330aから順にプロセスインスタンスのチェーンを後方に検索し、プロセスインスタンスの組{商品Xプロセスインスタンス1350a、商品Xプロセスインスタンス1350b}を得る。そして、トレース情報処理部440は、これらのプロセスインスタンスに対応する最終製品である商品X1及びX2を識別する情報を、アプリケーション処理部430へ出力する。
また、商品X1及びX4に共通して行われたイベントに対応して収集されたトレース情報を出力する要求をアプリケーション処理部430から受けると、図10に示したように、プロセスインスタンス探索部420は、これらの商品のそれぞれから順に、プロセスインスタンスのチェーンを前方に探索する。次に、プロセスインスタンス探索部420は、各商品に対応して取得されたプロセスインスタンスの組に共通するプロセスインスタンス{素材A調達プロセスインスタンス1300b、素材B調達プロセスインスタンス1320a}を抽出する。そして、トレース情報処理部440は、これらのプロセスインスタンスに対応するトレース情報を取得し、アプリケーション処理部430へ出力する。
以上に示したトレーサビリティシステム10によれば、プロセスインスタンスのチェーンの探索を中央サーバ装置130により行い、トレース情報の収集を分散サーバ装置120により行うことで、大規模なプロセスチェーンを効率良く実装することができる。また、各プロセスをプロセス500として一般化することにより、各種の応用分野に適用可能な汎用モデルによりプロセスチェーンを実装することができる。また、プロセスインスタンス600のデータ構造を一般化したこと、及び、プロセスインスタンスのチェーンの探索処理をプロセスインスタンス探索部420によりモジュール化したことから、アプリケーションから統一的な手段を用いてトレース情報をアクセスすることができる。
図13は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラムや、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を分散サーバ装置120として機能させるプログラムは、トレース情報収集モジュールと、トレース情報管理モジュールと、トレース情報ポインタ送信モジュールと、トレース情報送信モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、トレース情報収集部300と、トレース情報格納部310と、トレース情報ポインタ送信部315と、トレース情報送信部320としてそれぞれ機能させる。
また、コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を中央サーバ装置130として機能させるプログラムは、プロセスインスタンス生成モジュール、トレース情報ポインタ格納モジュール、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納モジュール、及び後続プロセスインスタンス・ポインタ格納モジュールを有するトレース情報登録処理モジュールと、プロセスインスタンス管理モジュールと、プロセスインスタンス前方探索モジュール、共通プロセスインスタンス抽出モジュール、及びプロセスインスタンス後方探索モジュールを有するプロセスインスタンス探索モジュールと、アプリケーション処理モジュールと、トレース情報出力要求モジュール、トレース情報出力モジュール、共通製品識別情報出力要求モジュール、共通製品識別情報出力モジュール、共通トレース情報出力要求モジュール、及び共通トレース情報出力モジュールを有するトレース情報処理モジュールと、データディレクトリ管理モジュールと、データディレクトリ検索モジュールと、トレース情報取得モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、コンピュータ1900を、プロセスインスタンス生成部402、トレース情報ポインタ格納部404、先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部406、及び後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部408を有するトレース情報登録処理部400と、プロセスインスタンス格納部410と、プロセスインスタンス前方探索部422、共通プロセスインスタンス抽出部424、及びプロセスインスタンス後方探索部426を有するプロセスインスタンス探索部420と、アプリケーション処理部430と、トレース情報出力要求部442、トレース情報出力部444、共通製品識別情報出力要求部446、共通製品識別情報出力部448、共通トレース情報出力要求部450、及び共通トレース情報出力部452を有するトレース情報処理部440と、データディレクトリ格納部460と、データディレクトリ検索部470と、トレース情報取得部480としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDやCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本発明の実施形態に係るトレーサビリティシステム10の構成を示す。 本発明の実施形態に係るプロセス110の構成を示す。 本発明の実施形態に係る分散サーバ装置120の構成を示す。 本発明の実施形態に係る中央サーバ装置130の構成を示す。 本発明の実施形態に係るプロセス500の構成を示す。 本発明の実施形態に係るプロセスインスタンス600の構成を示す。 本発明の実施形態に係るトレーサビリティシステム10の動作フローを示す。 本発明の実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第1の例を示す。 本発明の実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第2の例を示す。 本発明の実施形態に係るトレーサビリティシステム10のトレース情報処理フローの第3の例を示す。 本発明の実施形態に係るプロセスチェーンの一例を示す。 本発明の実施形態に係るプロセスインスタンスの接続関係の一例を示す。 本発明の実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成を示す。
符号の説明
10 トレーサビリティシステム
100 プロセス群
110 プロセス
110a〜g プロセス
112 組立・加工プロセス
114 搬出プロセス
115 最終製品
120 分散サーバ装置
130 中央サーバ装置
300 トレース情報収集部
310 トレース情報格納部
315 トレース情報ポインタ送信部
320 トレース情報送信部
400 トレース情報登録処理部
402 プロセスインスタンス生成部
404 トレース情報ポインタ格納部
406 先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部
408 後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部
410 プロセスインスタンス格納部
420 プロセスインスタンス探索部
422 プロセスインスタンス前方探索部
424 共通プロセスインスタンス抽出部
426 プロセスインスタンス後方探索部
430 アプリケーション処理部
440 トレース情報処理部
442 トレース情報出力要求部
444 トレース情報出力部
446 共通製品識別情報出力要求部
448 共通製品識別情報出力部
450 共通トレース情報出力要求部
452 共通トレース情報出力部
460 データディレクトリ格納部
470 データディレクトリ検索部
480 トレース情報取得部
500a〜d プロセス
510 プロセス識別情報記憶領域
520 先行プロセス・ポインタ記憶領域
525 数量情報記憶領域
530 トレース情報ポインタ記憶領域
535 プロセス固有情報記憶領域
540 後続プロセス・ポインタ記憶領域
600a〜d プロセスインスタンス
610 プロセスインスタンス識別情報
620 先行プロセスインスタンス・ポインタ
625 先行プロセスインスタンス製品数量情報
630 トレース情報ポインタ
635 プロセスインスタンス固有情報
640 後続プロセスインスタンス・ポインタ
650 後続プロセスインスタンス製品数量情報
1100 素材A調達プロセス
1110 部品A加工プロセス
1120 素材B調達プロセス
1130 部品B加工プロセス
1140 商品組立プロセス
1150 商品Xプロセス
1300a〜b 素材A調達プロセスインスタンス
1310a〜b 部品A加工プロセスインスタンス
1320a〜b 素材B調達プロセスインスタンス
1330a〜b 部品B加工プロセスインスタンス
1340a〜c 商品組立プロセスインスタンス
1350a〜d 商品Xプロセスインスタンス
1900 コンピュータ
2000 CPU
2010 ROM
2020 RAM
2030 通信インターフェイス
2040 ハードディスクドライブ
2050 フレキシブルディスク・ドライブ
2060 CD−ROMドライブ
2070 入出力チップ
2075 グラフィック・コントローラ
2080 表示装置
2082 ホスト・コントローラ
2084 入出力コントローラ
2090 フレキシブルディスク
2095 CD−ROM

Claims (16)

  1. 最終製品を得るために実行される一連のプロセスからなるプロセスチェーンにおける、プロセスに関する情報を管理するトレーサビリティシステムであって、
    前記プロセスを実行する現実のイベントに対応付けて、前記イベントについての情報を登録するプロセスインスタンスを前記イベントの実行条件に基づいて生成するプロセスインスタンス生成部と、
    前記プロセスインスタンスに、前記実行条件を記録したトレース情報の記録先を示すポインタを格納するトレース情報ポインタ格納部と、
    前記プロセスインスタンスに対応するイベントに対して当該プロセスの直前の先行プロセスを実行した結果得られる結果物を供給する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する先行プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、
    前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物を取得して当該プロセスの次の後続プロセスを実行する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する後続プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、
    外部から指定された複数の前記プロセスインスタンスのそれぞれについて、当該プロセスインスタンスから順に、各プロセスインスタンスに記録された前記先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記先行プロセスの前記プロセスインスタンスを順次取得していくプロセスインスタンス前方探索部と、
    外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスのそれぞれに対応して前記プロセスインスタンス前方探索部により取得された前記プロセスインスタンスの組に共通する前記プロセスインスタンスを抽出する共通プロセスインスタンス抽出部と、
    共通する前記プロセスインスタンスから順に、当該プロセスインスタンスに記録された前記後続プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記後続プロセスの前記プロセスインスタンスを取得していくことにより、指定された前記プロセスインスタンスに対応する前記イベントの処理が共通して行われた最終製品を特定するプロセスインスタンス後方探索部と、
    前記プロセスインスタンス後方探索部により特定された最終製品を識別する情報を出力する共通製品識別情報出力部と
    を備えるトレーサビリティシステム。
  2. 前記プロセスインスタンス前方探索部が順次取得した複数の前記プロセスインスタンスに対応する複数の前記トレース情報を、外部から指定された前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物についてのトレース情報の組として出力するトレース情報出力部と
    を備える請求項1記載のトレーサビリティシステム。
  3. 前記共通プロセスインスタンス抽出部により抽出された共通の前記プロセスインスタンスに対応する前記トレース情報を、外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスに対応するイベントの結果物について共通して行われた処理の実行条件を特定する情報として出力する共通トレース情報出力部と
    を備える請求項1または2に記載のトレーサビリティシステム。
  4. 前記先行プロセスの結果物を入力して前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスの結果物に対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集部を更に備え、
    前記プロセスインスタンス生成部は、当該プロセスの結果物に対応して互いに異なる複数の前記トレース情報が収集された場合に、複数の前記プロセスインスタンスを生成し、
    前記トレース情報ポインタ格納部は、それぞれの前記プロセスインスタンスに、互いに異なる前記トレース情報の記録先を示すポインタを格納する
    請求項1から3のいずれかに記載のトレーサビリティシステム。
  5. 前記トレース情報収集部は、当該プロセスの結果物に対応して、当該プロセスを実行する場合の材料又は機具の条件、作業者の条件、及び、温度又は湿度の条件の少なくとも1つを特定する前記トレース情報を収集し、
    前記プロセスインスタンス生成部は、いずれかの条件が異なる前記複数のトレース情報が収集された場合に、前記複数のプロセスインスタンス生成する
    請求項記載のトレーサビリティシステム。
  6. 前記先行プロセスの結果物を入力して前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスの複数の結果物を予め設定された数又は量毎に分割した各グループのそれぞれに対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集部を更に備え、
    前記プロセスインスタンス生成部は、それぞれの前記グループに対応して前記プロセスインスタンスを生成し、
    前記トレース情報ポインタ格納部は、それぞれの前記グループに対応する前記プロセスインスタンスに、当該グループに対応して収集された前記トレース情報の記録先を示すポインタを格納する
    請求項1から5のいずれかに記載のトレーサビリティシステム。
  7. 前記先行プロセスの結果物を入力して前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスを実行する期間毎に当該プロセスの複数の結果物を分割した各グループのそれぞれに対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集部を更に備え、
    前記プロセスインスタンス生成部は、それぞれの前記グループに対応して前記プロセスインスタンスを生成し、
    前記トレース情報ポインタ格納部は、それぞれの前記グループに対応する前記プロセスインスタンスに、当該グループに対応して収集された前記トレース情報の記録先を示すポインタを格納する
    請求項1から3のいずれかに記載のトレーサビリティシステム。
  8. 当該トレーサビリティシステムは、
    複数の分散サーバ装置と、
    前記複数の分散サーバ装置に接続された中央サーバ装置と
    を備え、
    それぞれの前記分散サーバ装置は、
    当該分散サーバ装置に割り当てられた前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスを実行する現実のイベントに対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集部と、
    前記トレース情報収集部により収集された前記トレース情報を格納するトレース情報格納部と、
    前記トレース情報格納部に格納した前記トレース情報の記録先を示すポインタを前記中央サーバ装置へ送信するトレース情報ポインタ送信部と
    を有し、
    前記中央サーバ装置は、
    前記分散サーバ装置により収集された前記トレース情報を登録する前記プロセスインスタンスを生成する前記プロセスインスタンス生成部と、
    前記分散サーバ装置から受信した前記トレース情報のポインタを前記プロセスインスタンスに格納することにより、前記トレース情報を登録する前記トレース情報ポインタ格納部と、
    前記プロセスインスタンスに、前記先行プロセスインスタンス・ポインタを格納する前記先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部と
    を備える請求項1から7のいずれかに記載のトレーサビリティシステム。
  9. 前記中央サーバ装置は、
    外部から指定された前記プロセスインスタンスから順に、各プロセスインスタンスに記録された前記先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記先行プロセスの前記プロセスインスタンスを取得していくプロセスインスタンス前方探索部と、
    前記プロセスインスタンス前方探索部が順次取得した複数の前記プロセスインスタンスに対応する複数の前記トレース情報を、外部から指定された前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物についてのトレース情報の組として出力するトレース情報出力部と
    を有する請求項記載のトレーサビリティシステム。
  10. 前記中央サーバ装置は、前記プロセスインスタンス前方探索部が順次取得したプロセスインスタンスにそれぞれ記録された前記トレース情報ポインタに基づいて、当該トレース情報ポインタにより指定された前記トレース情報を前記分散サーバ内の前記トレース情報格納部から取得するトレース情報取得部を有し、
    前記トレース情報出力部は、前記トレース情報取得部が取得した前記トレース情報を、外部から指定された前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物についてのトレース情報の組として出力する
    請求項記載のトレーサビリティシステム。
  11. 最終製品を得るために実行される一連のプロセスからなるプロセスチェーンにおける、プロセスに関する情報をコンピュータにより管理するトレース情報管理方法あって、
    前記プロセスを実行する現実のイベントに対応付けて、前記イベントについての情報を登録するプロセスインスタンスを前記イベントの実行条件に基づいて生成するプロセスインスタンス生成段階と、
    前記プロセスインスタンスに、前記実行条件を記録したトレース情報の記録先を示すポインタを格納するトレース情報ポインタ格納段階と、
    前記プロセスインスタンスに対応付けて、当該プロセスインスタンスに対応するイベントに対し、当該プロセスの直前の先行プロセスを実行した結果得られる結果物を供給する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスの記録先を示す先行プロセスインスタンス・ポインタを格納する先行プロセスインスタンス・ポインタ格納段階と、
    前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物を取得して当該プロセスの次の後続プロセスを実行する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する後続プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する後続プロセスインスタンス・ポインタ格納段階と、
    外部から指定された複数の前記プロセスインスタンスのそれぞれについて、当該プロセスインスタンスから順に、各プロセスインスタンスに記録された前記先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記先行プロセスの前記プロセスインスタンスを順次取得していくプロセスインスタンス前方探索段階と、
    外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスのそれぞれに対応して前記プロセスインスタンス前方探索段階により取得された前記プロセスインスタンスの組に共通する前記プロセスインスタンスを抽出する共通プロセスインスタンス抽出段階と、
    共通する前記プロセスインスタンスから順に、当該プロセスインスタンスに記録された前記後続プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記後続プロセスの前記プロセスインスタンスを取得していくことにより、指定された前記プロセスインスタンスに対応する前記イベントの処理が共通して行われた最終製品を特定するプロセスインスタンス後方探索段階と、
    前記プロセスインスタンス後方探索段階により特定された最終製品を識別する情報を出力する共通製品識別情報出力段階と
    を備えるトレース情報管理方法。
  12. 前記共通プロセスインスタンス抽出段階により抽出された共通の前記プロセスインスタンスに対応する前記トレース情報を、外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスに対応するイベントの結果物について共通して行われた処理の実行条件を特定する情報として出力する共通トレース情報出力段階と
    を備える請求項11記載のトレース情報管理方法。
  13. 前記先行プロセスの結果物を入力して前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスの結果物に対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集段階を更に備え、
    前記プロセスインスタンス生成段階は、当該プロセスの結果物に対応して互いに異なる複数の前記トレース情報が収集された場合に、複数の前記プロセスインスタンスを生成し、
    前記トレース情報ポインタ格納段階は、それぞれの前記プロセスインスタンスに、互いに異なる前記トレース情報の記録先を示すポインタを格納する
    請求項11または12に記載のトレース情報管理方法。
  14. 最終製品を得るために実行される一連のプロセスからなるプロセスチェーンにおける、プロセスに関する情報をコンピュータシステムにより管理するトレース情報管理プログラムであって、
    当該トレース情報管理プログラムは、前記コンピュータシステムを、
    前記プロセスを実行する現実のイベントに対応付けて、前記イベントについての情報を登録するプロセスインスタンスを前記イベントの実行条件に基づいて生成するプロセスインスタンス生成部と、
    前記プロセスインスタンスに、前記実行条件を記録したトレース情報の記録先を示すポインタを格納するトレース情報ポインタ格納部と、
    前記プロセスインスタンスに対応付けて、当該プロセスインスタンスに対応するイベントに対し、当該プロセスの直前の先行プロセスを実行した結果得られる結果物を供給する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスの記録先を示す先行プロセスインスタンス・ポインタを格納する先行プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、
    前記プロセスインスタンスに対応するイベントの結果物を取得して当該プロセスの次の後続プロセスを実行する現実のイベントに対応するプロセスインスタンスを識別する後続プロセスインスタンス・ポインタを、前記プロセスインスタンスに対応付けて格納する後続プロセスインスタンス・ポインタ格納部と、
    外部から指定された複数の前記プロセスインスタンスのそれぞれについて、当該プロセスインスタンスから順に、各プロセスインスタンスに記録された前記先行プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記先行プロセスの前記プロセスインスタンスを順次取得していくプロセスインスタンス前方探索部と、
    外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスのそれぞれに対応して前記プロセスインスタンス前方探索部により取得された前記プロセスインスタンスの組に共通する前記プロセスインスタンスを抽出する共通プロセスインスタンス抽出部と、
    共通する前記プロセスインスタンスから順に、当該プロセスインスタンスに記録された前記後続プロセスインスタンス・ポインタに基づいて、前記後続プロセスの前記プロセスインスタンスを取得していくことにより、指定された前記プロセスインスタンスに対応する前記イベントの処理が共通して行われた最終製品を特定するプロセスインスタンス後方探索部と、
    前記プロセスインスタンス後方探索部により特定された最終製品を識別する情報を出力する共通製品識別情報出力部と
    して機能させるトレース情報管理プログラム。
  15. 当該トレース情報管理プログラムは、前記コンピュータシステムを、
    前記共通プロセスインスタンス抽出部により抽出された共通の前記プロセスインスタンスに対応する前記トレース情報を、外部から指定された前記複数のプロセスインスタンスに対応するイベントの結果物について共通して行われた処理の実行条件を特定する情報として出力する共通トレース情報出力部と
    して更に機能させる請求項14に記載のトレース情報管理プログラム。
  16. 当該トレース情報管理プログラムは、前記コンピュータシステムを、
    前記先行プロセスの結果物を入力して前記プロセスを実行する場合に、当該プロセスの結果物に対応して、前記実行条件を特定する前記トレース情報を収集するトレース情報収集部として更に機能させ、
    前記プロセスインスタンス生成部は、当該プロセスの結果物に対応して互いに異なる複数の前記トレース情報が収集された場合に、複数の前記プロセスインスタンスを生成し、
    前記トレース情報ポインタ格納部は、それぞれの前記プロセスインスタンスに、互いに異なる前記トレース情報の記録先を示すポインタを格納する
    請求項14または15に記載のトレース情報管理プログラム。
JP2004163521A 2004-06-01 2004-06-01 トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4336251B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163521A JP4336251B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体
US11/141,456 US7225043B2 (en) 2004-06-01 2005-05-31 System, method and program for tracing manufacturing processes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004163521A JP4336251B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005346280A JP2005346280A (ja) 2005-12-15
JP4336251B2 true JP4336251B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=35426458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004163521A Expired - Fee Related JP4336251B2 (ja) 2004-06-01 2004-06-01 トレーサビリティシステム、トレース情報管理方法、トレース情報管理プログラム、及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7225043B2 (ja)
JP (1) JP4336251B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444197B2 (en) 2004-05-06 2008-10-28 Smp Logic Systems Llc Methods, systems, and software program for validation and monitoring of pharmaceutical manufacturing processes
US7799273B2 (en) 2004-05-06 2010-09-21 Smp Logic Systems Llc Manufacturing execution system for validation, quality and risk assessment and monitoring of pharmaceutical manufacturing processes
JP4871043B2 (ja) * 2006-06-30 2012-02-08 株式会社ひびき 串焼き製品の履歴情報開示システム
ITRM20060580A1 (it) * 2006-10-26 2008-04-27 Assistenza Ricerca E Sviluppo Spa Sistema e metodo di tracciabilita e di rintracciabilita integrale di sicurezza
US7680553B2 (en) * 2007-03-08 2010-03-16 Smp Logic Systems Llc Methods of interfacing nanomaterials for the monitoring and execution of pharmaceutical manufacturing processes
US20090198409A1 (en) * 2008-01-31 2009-08-06 Caterpillar Inc. Work tool data system
US7809458B2 (en) * 2008-03-31 2010-10-05 Honda Motor Co., Ltd. Process control system with ability to exchange data with production line machine controllers
WO2010041580A1 (ja) * 2008-10-09 2010-04-15 オムロン株式会社 トレース情報取得システム、およびトレース情報取得方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094729A (en) * 1997-04-08 2000-07-25 Advanced Micro Devices, Inc. Debug interface including a compact trace record storage
US6154857A (en) * 1997-04-08 2000-11-28 Advanced Micro Devices, Inc. Microprocessor-based device incorporating a cache for capturing software performance profiling data
US6314530B1 (en) * 1997-04-08 2001-11-06 Advanced Micro Devices, Inc. Processor having a trace access instruction to access on-chip trace memory
US6748287B1 (en) * 2001-07-23 2004-06-08 Esilicon Corporation Adaptive real-time work-in-progress tracking, prediction, and optimization system for a semiconductor supply chain
JP3618720B2 (ja) * 2002-02-20 2005-02-09 イーマニファクチャリング株式会社 サプライチェーン製品管理での流れ管理に基づく管理方法
US6662066B1 (en) * 2002-04-23 2003-12-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Dynamic adjustment and auto generation of water per hour (WPH) in capacity check system (CCS) by tool performance tracking platform (TP2)
TW200535583A (en) * 2003-12-26 2005-11-01 Renesas Tech Corp Mass-production transfer support system and semiconductor manufacturing system
US7248938B2 (en) * 2003-12-31 2007-07-24 Vigilistics, Inc. Method and system for monitoring batch product manufacturing
US7573395B2 (en) * 2004-03-08 2009-08-11 Sgs Technologies, Llc System and method for managing the dispensation of a bulk product

Also Published As

Publication number Publication date
US20050267611A1 (en) 2005-12-01
JP2005346280A (ja) 2005-12-15
US7225043B2 (en) 2007-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6984198B2 (en) Experiment management system, method and medium
US7895315B2 (en) Supporting extensions to production event message schemes via production database server versioning
US7676281B2 (en) Distributed database in an industrial automation environment
US7055149B2 (en) Method and apparatus for automating software upgrades
JP5598017B2 (ja) 判定プログラム、方法及び装置
US6839601B1 (en) Fabrication architecture including enterprise resource planning integration
US7225043B2 (en) System, method and program for tracing manufacturing processes
US20090259961A1 (en) Configuration based engineering data collection (edc) for manufacturing lines
US6985786B2 (en) Method for managing manufacturing data
US20140280300A1 (en) Guided data collection management system
US7974937B2 (en) Adaptive embedded historians with aggregator component
JP5268589B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理装置の運用方法
KR20090098820A (ko) 주 서버 아키텍처 네트워킹 장치 및 이를 위한 방법
KR101888637B1 (ko) 제조 특화형 알고리즘 템플릿 기반 데이터 분석 방법 및 플랫폼 구조 시스템
US6871113B1 (en) Real time dispatcher application program interface
TW202006614A (zh) 使用方塊式工作流程的限制編程
US6846684B1 (en) Integrated enterprise resource planning and manufacturing system
US6845280B1 (en) Work in progress management program interface
US8200701B2 (en) Handling of data in a data sharing system
Mehdi et al. A simulator testbed for MT-Connect based machines in a scalable and federated multi-enterprise environment
JP5058739B2 (ja) 生産管理システム、生産管理方法、および生産管理プログラム
EP1193630A1 (en) Agile information system and management method
WO2010020296A1 (en) System and method for import of electronic documentation into a global enterprise content management system
JP2005084944A (ja) ビジネスプロセス管理方法およびシステム
WO2021005747A1 (ja) 処理装置、処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081209

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20081224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090626

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees