JP4335827B2 - 浄水機能付水栓 - Google Patents
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Description
そこで従来、水道水(原水)を内部に導き入れてこれを浄化するための浄化カートリッジに通し、浄水とした上で浄水吐水口から吐水する機能を有する浄水装置を水栓とは別体の単体のユニットとして構成し、これを水栓の蛇口、即ち吐水管の先端部に後付けで取り付けるといったことが行われている。
しかしながらこの単体且つ後付式の浄水装置の場合、これを水栓の吐水管の先端部に装着すると吐水管の先端部が不自然に大型化してしまって美観が損なわれてしまうといった問題がある。
近年キャビネット内の収納空間をできるだけ広く使おうとする傾向があり、このような中にあってこの種ビルトインタイプの浄水装置202を設置することが困難な場合も生じている。
しかしながらこの場合通常の水栓と浄水専用の水栓との2つの水栓が必要となり、カウンター上のスペースがそれら水栓にて広く占有されてしまうとともにコストも高くなるといった問題がある。
図10はその一例を示している。
同図に示ししているようにここでは可撓性のホース206とともに引出可能な水栓の吐水ヘッド208の内部にカートリッジ収容空間Kを設けてそこに浄化カートリッジ210を収容し、その内側に浄水通路212を、また外周側に原水通路214を形成し、そして浄化カートリッジ210の下流部に設けた切替弁を操作部215の操作により作動させ、原水ストレート吐水口216からの原水ストレート吐水,原水シャワー吐水口218からの原水シャワー吐水及び浄水ストレート吐水口220からの浄水ストレート吐水を切り替えるようになしている。
このためここでは吐水ヘッド208を吐水ヘッド本体222と頭部224とに分離可能とし、その頭部224を吐水ヘッド本体222から取り外し、分離することで浄化カートリッジ210の交換を可能としている。
そのためこのような邪魔板の存在にも拘わらず、上流部の圧力のリーク時にリーク水の一部が邪魔板を越えて勢いよく飛び出すことが危惧される。
特に弁軸,弁体及び邪魔板が一体に傾いてしまったような場合にこうしたことが起こる可能性がある。
図1において、1はキッチンに設置されたキャビネットで、2はシンク、3はカウンターで、このカウンター3上にシングルレバー式の混合水栓(以下単に水栓とする)10が起立状態で設置されている。
同図において4は水栓10に対し水,湯を供給するためのサプライ管であって、下端部が止水栓5を介して元配管に接続され、また上端部が水栓10における水栓本体12にそれぞれ接続されている。
この水栓本体12からは下向きに接続管6が延び出しており、その接続管6に対して可撓性のホース22の端部が接続されている。
水栓本体12の内部には、図3に示しているように吐止水と吐水の水量調節及び温度調節を行う主弁7が内蔵されており、その主弁7に対し上記ハンドル14が作動的に連結されている。
この水栓10では、ハンドル14を左右に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで吐止水及び吐水の水量調節が行われる。
この吐水ヘッド20の先端部には、後に詳述する原水ストレート吐水,原水シャワー吐水及び浄水ストレート吐水を切替操作するためのレバー式且つ回転式の切替操作部24(図2参照)が外部に突き出す状態で設けられている。
ここで頭部28は吐水ヘッド本体26と別体とされていて、吐水ヘッド本体26に対し脱着可能とされている。
本例ではこの頭部28の脱着によって、その内部に収容されている後述の浄化カートリッジ42が交換可能とされている。
吐水ヘッド本体26には、その基端部に上記ホース22がシール部材30によるシールの下に水密に接続固定されている。
このホースガイド31はまた、吐水ヘッド20をここに差し込むことでこれを保持する機能も有している。
これらホースガイド31及び吐水管基部18には、ホース22とホースガイド31との間の隙間から浸入して来た水を外部に排出するための水抜孔33及び35がそれぞれ形成されている。
ここで浄化カートリッジ42は、原水(水道水)を半径方向に通過させることによってこれを浄化する。
これらエンドキャップ52,54はそれぞれ透光性の部材にて構成されており、これらエンドキャップ52,54を通じて浄化カートリッジ42の端面、具体的にはセラミックフィルタ44,珪藻土46の層,活性炭48の層,不織布50の層の端面を外部から目視観察できるようになっている。
即ちこれらエンドキャップ52,54を通じて浄化カートリッジ42の各層の汚れ具合を目視観察できるようになっている。
また浄化カートリッジ42の中心部、詳しくは浄化機能部102の中心部には浄水通路60Aが形成されている。
弁ケーシング53は軸方向の一端側(図中左端側)がホース22に固定されており、また他端側(図中右端側)が固定リング57によって吐水ヘッド20に固定されている。
即ち弁座65への弁体55の着座によって流路を遮断する。
但し通常時は図5(A)に示しているように浄化カートリッジ42が弁体55をスプリング63の付勢力に抗して図中左向きに押し込んでおり、従って緊急遮断弁51は浄化カートリッジ42によって通常時は開弁状態に維持される。
緊急遮断弁51における上記円板状の邪魔板61は、このときのリーク水を当てて、かかるリーク水が勢いよく図中右方向に飛び出すのを防ぐために設けられている。
またそれら各吐水口62,64,66に連通して原水ストレート通路68,原水シャワー通路70及び浄水ストレート通路72がそれぞれ形成されている。
弁ケーシング78には外筒部80と内筒部82とが一体に形成されていて、その外筒部80が吐水ヘッド本体26の端部内側にOリング114を介して水密に嵌合接続されている。
また一方、内筒部82が浄化カートリッジ42の軸方向端部に形成された筒状の嵌合凸部122の外側にOリング114を介して水密に嵌合接続されている。
尚原水通路58Bの端部には、原水通路58Bにごみ等の異物が浸入するのを防止するためのリング状のストレーナ100が装着されている。
一方浄化カートリッジ42には、円筒形状の浄化機能部102の一方の軸方向端、即ち緊急遮断弁51側の図中の左端とその緊急遮断弁51との間の位置において、緊急遮断弁51から流出した原水を整流する整流機能部103が設けられている。
ここで各整流板110は円筒部67とリング部106とを互いに連結している。
また、整流機能部103における上記リング部106は、カートリッジ収容空間Kの内周面に嵌合することによって、浄化カートリッジ42を径方向に位置決めする働きもなしている。
例えば邪魔板61が弁軸59及び弁体55とともに軸方向に対し傾いたような場合であっても、リーク水が邪魔板61の外周側の流路を通って通過する際、その流路に突き出す形態で存在している突出部104にリーク水が当ることによって、或いはリーク水がその突出部を回り込むような形で流れることによって、リーク水の流れがかかる突出部104の存在によって乱され、その結果リーク水の勢いが邪魔板61及び突出部104の位置において殺されることとなって、リーク水が勢いよく軸方向下流側に飛び出すのを有効に防止できるようになる。
42 浄化カートリッジ
51 緊急遮断弁
55 弁体
59 弁軸
61 邪魔板
65 弁座
71 切欠部
104 突出部
Claims (1)
- 水道水から成る原水を浄化し浄水とする浄化カートリッジの上流部に流路を緊急遮断する緊急遮断弁を内蔵しており、該緊急遮断弁は弁孔を挿通する弁軸と、該弁軸の上流側の端部に設けられた弁体を有しているとともに、該弁体には弁座への着座時に圧力リーク用の隙間を該弁座との間に形成する切欠部が形成され、また該弁軸の該弁体とは反対側の端部にはリーク水の飛出し防止用の円板状の邪魔板が設けてある浄水機能付水栓において
前記邪魔板の外周部より径方向外方に突出する形態の突出部が周方向に沿って複数設けてあることを特徴とする浄水機能付水栓。
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2005
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